JPH0759006A - ピクチャー・イン・ピクチャー回路 - Google Patents

ピクチャー・イン・ピクチャー回路

Info

Publication number
JPH0759006A
JPH0759006A JP20650593A JP20650593A JPH0759006A JP H0759006 A JPH0759006 A JP H0759006A JP 20650593 A JP20650593 A JP 20650593A JP 20650593 A JP20650593 A JP 20650593A JP H0759006 A JPH0759006 A JP H0759006A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
screen
picture
circuit
sub
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20650593A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Sarugaku
寿雄 猿楽
Takafumi Kasai
啓文 葛西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP20650593A priority Critical patent/JPH0759006A/ja
Publication of JPH0759006A publication Critical patent/JPH0759006A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Studio Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】親画面とは異なるアスペクト比でマルチピクチ
ャー表示できるようにする。 【構成】親画面の表示画面を複数に分割されたこれらの
子画面に子画面用の画像を映し出すようにしたピクチャ
ー・イン・ピクチャー回路において、子画面用入力信号
に対する水平方向と垂直方向のそれぞれに対する間引き
率を独立に制御して任意のアスペクト比を有する子画面
をはめ込むことができるように子画面用のメモリ手段に
対する書き込みコントロール回路50には、間引き率に
相当する水平および垂直方向の画面分割比に対応した制
御信号が供給され、これらの制御信号に基づいて書き込
みイネーブル信号HWE,VWEが生成される。間引き
率を代えれば親画面とはアスペクト比の違う子画面をマ
ルチピクチャー表示できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は親画面に子画面をはめ
込んで表示できるようにしたテレビジョン受像機に適用
して好適なピクチャー・イン・ピクチャー回路、特に親
画面を複数に分割した子画面の全てに子画面のストロボ
画像や、異なるチャネルを表示できるようにしたマルチ
ピクチャー機能を有するピクチャー・イン・ピクチャー
回路に関する。
【0002】
【従来の技術】最近のテレビジョン受像機には画面の大
型化に伴って、図14のようにその映出画面(親画面)
Mの一部に、別の画面(子画面)Sを挿入できるような
ピクチャー・イン・ピクチャー回路が搭載されるように
なってきた。
【0003】ピクチャー・イン・ピクチャー機能の1つ
に、親画面を複数に分割したそれぞれの子画面にストロ
ボ画像を表示したり、異なる複数のチャネルの画像を映
出したりする機能(マルチピクチャー機能)がある。
【0004】ストロボ画像とは、分割された複数の子画
面の全てに所定フィールドごとに取り込まれた画像を時
間の経過順に沿って表示した画像のことであり、これで
駒撮りされた画像を同時に見ることができる。複数のチ
ャネル画像を子画面として同時に映出する場合にはどの
チャネルでどのような番組が放映されているかを即座に
知ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このマルチピクチャー
機能は図15A,Bに示すように親画面が9分割された
りあるいは16分割されて子画面の画像が表示される
が、この場合の子画面のアスペクト比は親画面のそれと
同じである。図15は親画面も子画面も共にそのアスペ
クト比が、4:3の場合を示す。
【0006】しかし、子画面の画像の内容によっては親
画面のアスペクト比とは異なるアスペクト比で子画面を
表示したい場合がある。図16は親画面のアスペクト比
(4:3)に対してほぼ16:9のアスペクト比を持つ
6個の子画面をマルチピクチャー表示した例である。
【0007】図17A,Bは16:9のアスペクト比を
もつ親画面に対してこれを6分割あるいは12分割する
ことによって、ほぼ4:3のアスペクト比をもつ子画面
をマルチピクチャー表示した例である。
【0008】従来のピクチャー・イン・ピクチャー回路
では親画面と同じアスペクト比の子画面をマルチピクチ
ャー表示するだけであるので、上述したような親画面と
は異なるアスペクト比の子画面をマルチピクチャー表示
することはできない。
【0009】そこで、この発明はこのような従来の課題
を解決したものであって、親画面とは異なるアスペクト
比の子画面をマルチピクチャー表示できるようにしたマ
ルチピクチャー機能を有するピクチャー・イン・ピクチ
ャー回路を提案するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ためこの発明では、親画面の表示画面を複数に分割し、
分割されたこれら複数の子画面に子画面用の画像を映し
出すようにしたピクチャー・イン・ピクチャー回路にお
いて、上記子画面用入力信号に対する水平方向と垂直方
向のそれぞれに対する間引き率を独立に制御して任意の
アスペクト比を有する子画面をはめ込むことができるよ
うにしたことを特徴とするものである。
【0011】
【作用】図1に示すメモリコントロール回路35に設け
られた書き込み側コントロール回路50(図7)では、
水平方向と垂直方向の画面分割比に対応した制御信号に
基づいてそれぞれの信号生成回路53,56において水
平方向と垂直方向の各イネーブル信号HWE,VWEが
生成される。
【0012】図15Aのようにアスペクト比が4:3の
画面(親画面)を9分割したいときには、図5Eに示す
ライトイネーブル信号HWEが図7のアンドゲート57
から出力される。これでフィールドメモリ40には図5
Fに示すようなサンプル(データ)が書き込まれる。
【0013】ここで、輝度信号Yは6サンプルのうち1
サンプルが書き込まれる。これは原理的には3サンプル
に1サンプルを書き込めばよいが、後述する補間処理を
利用することができるので、その2倍の6サンプル間隔
ごとに必要なデータが書き込まれる。RとBの各コンポ
ーネント信号は同じ理由で12サンプルのうち1サンプ
ルが書き込まれる。
【0014】アスペクト比が同じく4:3の画面を6分
割してほぼ16:9のアスペクト比を持つマルチピクチ
ャー表示を行なうときには、図13Eに示すライトイネ
ーブル信号WEが使用される。これで図16に示す親画
面のアスペクト比とは異なる6個の子画面が得られる。
【0015】このように水平方向と垂直方向の画面分割
比を選択することによって親画面のアスペクト比に対し
て任意のアスペクト比を持つ子画面を形成できる。
【0016】
【実施例】続いて、この発明に係るマルチピクチャー機
能を有したピクチャー・イン・ピクチャー回路の一例を
図1以下を参照して詳細に説明する。
【0017】図1に示すピクチャー・イン・ピクチャー
回路10において、端子11には上述したように親画面
となる入力信号SMが供給される。この入力信号として
は通常オンエアされたテレビジョン信号である。端子1
2に供給される子画面用の入力信号SSとしてはオンエ
アされたテレビジョン信号(標準信号)の他に、VTR
やその他の再生装置で再生されたビデオ信号などの非標
準信号が考えられる。
【0018】子画面用の入力信号SSは画面はめ込み用
に種々の信号処理が施されて所定の画面サイズに変更さ
れた子画面用信号SS′に変換されて出力され、これと
親画面用の入力信号SMとが切り替え回路13に供給さ
れ、メモリコントロール回路35より出力された画面切
り替え信号に基づいて両者が切り替えられて端子14に
出力される。
【0019】画面切り替え信号として親画面の一部に子
画面をはめ込むための信号であるときには図14に示す
ような2画面表示となる。マルチピクチャー表示である
ときには子画面用信号SS′に完全に切り替えられるか
ら、図15に示すように全画面が子画面表示となる。
【0020】続いて、子画面用信号SS′を生成するた
めの回路系について説明する。端子12に供給されたチ
ューナーまたはVTR(何れも図示しない)からの入力
信号(コンポジット映像信号)がA/Dコンバータ21
を用いてディジタル信号に変換される。ディジタル化し
たコンポジット映像信号はY/C分離すべくまず水平方
向のディジタルローパスフィルタ22に供給されて輝度
信号が取り出される。
【0021】分離した輝度信号Yはさらに垂直方向のフ
ィルタリングを行なうべくディジタルローパスフィルタ
23に供給される。垂直方向のフィルタリングは隣接す
る数ラインの輝度信号を用いて行なわれるからラインメ
モリ25が使用される。本例では3ラインを用いてフィ
ルタリング処理した場合であるので、直前の2ラインの
ライン情報をメモリするためラインメモリ25としては
2個のラインメモリが使用される。
【0022】垂直方向のフィルタリングは入力信号とし
て非標準信号が入力したときに特に有効である。非標準
信号の場合ではその水平周波数や垂直周波数は規定のそ
れらと若干相違することが多いので、非標準信号に挿入
されたバースト信号を基準にして子画面用信号SS′を
形成した場合には図2Aのようにライン間におけるクロ
ックの位置(画素の位置)が一定しない。
【0023】このままでは映像の輪郭がギザギザとな
り、見苦しい画面がそのままはめ込まれてしまう。
【0024】これを改善するために垂直方向におけるフ
ィルタリング処理が行なわれる。例えば、隣接する3ラ
インを使用し、それらの平均をフィルタリング処理後の
ライン情報として使用すれば、図2Aのライン情報は同
図Bのライン情報のようになるから、輪郭部分の変動が
平均化されてその変動分を抑えることができるからであ
る。
【0025】水平方向と垂直方向のフィルタリング処理
は、子画面用信号SS′を生成するために行なわれるデ
ータの間引き処理(後述する)によって発生する折り返
し歪を抑制する働きもある。
【0026】フィルタリング処理された輝度信号Yはマ
ルチプレクサ24に供給されて後述する色信号(RとB
のコンポーネント信号)と合成される。
【0027】色信号は3.58MHzの帯域通過フィル
タ(BPF)26によって分離される。色信号は変調さ
れた信号なので、ディジタルクランプ回路27でクラン
プ処理したのち色信号復調回路28においてRとBの各
コンポーネント信号(R−Y、B−Yの色差信号)に戻
される。
【0028】これらコンポーネント信号は水平方向のデ
ィジタルローパスフィルタ29に供給されて水平方向の
フィルタリング処理がなされる。親画面に挿入すべき子
画面用信号SS′を生成するためにはデータの間引き処
理を行なう必要があるため、データの間引き処理をする
前に低域領域でのフィルタリング処理を行なって予めデ
ータをその周囲にばらしておく必要があるからである。
こうすることによって間引き処理で輪郭データなどの欠
如を防止できる。
【0029】フィルタリング処理されたコンポーネント
信号はマルチプレクサ24に供給されて輝度信号Yと時
分割多重される。
【0030】さて、上述した一連のディジタル処理は何
れも入力信号SSから生成したクロックに基づいて行な
われる。そのため、端子12に供給された入力信号SS
から抽出分離されたバースト信号は第1のクロック生成
回路31に供給されてバースト信号にロックしたこの例
では4fsc(fscはバースト周波数)のバーストクロッ
ク信号CBが生成される。
【0031】この他に、入力信号SSから抽出分離され
た水平同期信号が第2のクロック生成回路32に供給さ
れて水平同期信号にロックしたこの例では610fH
(fHは水平周波数)のラインクロック信号CHが生成
される。
【0032】バーストクロック信号CBは入力信号SS
にバースト信号があるときに使用される信号処理用クロ
ックであり、ラインクロック信号CHは入力信号SSに
バースト信号がないときの信号処理用クロックとして使
用される。
【0033】このように入力信号にバースト信号が存在
しないときだけラインクロック信号CHを水平同期信号
に同期させることにより、ラインクロック信号CHと水
平同期信号との関係が一定になるので、バースト信号が
ないときでもフィールドメモリ40には時間関係の揃っ
たデータがそのまま書き込まれることになる。
【0034】因みに、バーストロック用の第1のクロッ
ク生成回路31だけであると、子画面用の入力信号とし
てバースト信号のない白黒信号が供給されたときに、バ
ースト信号にロックすべきバーストクロック信号はその
基準を失ないバーストクロック周波数は一意には定まら
なくなってしまう。
【0035】そのため、本来満たすべきバーストクロッ
ク周波数と水平周波数の関係すなわち水平周波数の整数
倍がバーストクロック周波数であるという関係が満たさ
れなくなる。
【0036】バーストクロック周波数と水平周波数との
関係が整数倍の関係を満たさないということは、例えば
図3に示す子画面にあって水平ラインごとにサンプリン
グクロックつまり画素の位置がずれるので、白黒の境界
(縦線)が図3のようにギザギザになって画面が見苦し
くなる。
【0037】このギザギザの幅は読み出しクロックの1
/3の幅である。読み出しクロックが14.3MHz
(=4fsc;fscはサブキャリア周波数)であるときは
約25nsec、18MHz(=5fsc)であるときには約
20nsec分となる。
【0038】バースト信号が検出できないときにはライ
ンクロックに同期した上述のラインクロック信号を用い
れば、隣接するライン間でのクロックの位置つまり画素
の位置が一義的に定まり、図4のように白と黒のエッジ
(縦線)が完全に揃う。その結果、バースト信号がない
ような白黒信号が入力したときでも子画面の見苦しさは
解消される。
【0039】そのため、バーストクロック信号CBとラ
インクロック信号CHは切り替え回路33に供給され、
バースト判別信号に基づいてその何れかが選択される。
本例ではバースト信号の有無を検出する検出回路として
カラーキラー回路30が使用され、色復調回路28に関
連して設けられたこのカラーキラー回路30から出力さ
れるカラーキラー信号がバースト判別信号として切り替
え回路33に供給される。
【0040】選択されたクロック信号は上述したA/D
コンバータ21を始めとしてクロック信号が必要な全て
の処理回路に供給される他、メモリコントロール回路3
5にも供給される。
【0041】メモリコントロール回路35は指定された
アスペクト比の大きさで、指定された親画面の位置に子
画面を挿入できるような子画面用信号SS′を生成する
ために必要な制御系である。そのために端子12に供給
された入力信号SSにあっては、これより分離された水
平駆動信号(水平同期信号と同じ)HDがメモリコント
ロール回路35に供給されると共に、この水平駆動信号
HDと垂直同期信号Vsyncから生成された垂直駆動信号
(垂直同期信号Vsyncを波形成形したものと同じ)VD
が供給される。37は垂直駆動信号VDの生成回路であ
る。
【0042】端子11に供給された親画面用入力信号S
Mにあっても水平駆動信号HDと垂直駆動信号VDが供
給される。端子36にはアスペクト比を決める子画面の
大きさ(水平および垂直方向の分割比)や、挿入位置を
指定するための制御信号が供給される。この制御信号は
テレビジョン受像機に設けられたコマンダ(図示はしな
い)などから入力される。
【0043】子画面用信号SS′は上述したようにデー
タの間引き処理によって生成されるが、水平方向と垂直
方向の間引き率を代えることによって親画面とはそのア
スペクト比を異にした子画面を生成できる。
【0044】代表的な例としては、4:3のアスペクト
比を有する親画面の中に、ほぼ16:9のアスペクト比
を有する子画面を2画面表示したり、マルチピクチャー
表示したりすることである(図16参照)。また他の代
表的な例としては、16:9のアスペクト比を有する親
画面(横長のワイド画面)の中に、ほぼ4:3のアスペ
クト比を有する子画面を2画面表示したり、マルチピク
チャー表示したりすることである(図17参照)。
【0045】それらの具体例を次に説明する。まず、親
画面の中にアスペクト比の同じ子画面を入れるマルチピ
クチャー表示を説明する。画面分割数は図15Aのよう
に9画面とする。
【0046】この場合、分割された1つの子画面は親画
面に対して1/9の大きさであるので垂直方向には3ラ
インに付き2ラインが間引きされる。水平方向に関して
も3画素につき2画素を間引けばよいが、水平方向に関
してはメモリ読み出し後の補間処理によってデータを増
やすことができるので、本例では輝度信号に関しては6
画素につき5画素を間引く処理が行なわれる。つまり、
元のデータは1/6に圧縮される。
【0047】輝度信号と色信号(コンポーネント信号)
とでは間引き率が相違する。コンポーネント信号の情報
は輝度信号のそれに比べて1/4位であるから、コンポ
ーネント信号は間引き処理によってこの例では1/12
に圧縮される。
【0048】輝度信号のデータを1/6に圧縮し、コン
ポーネント信号のデータを1/12に圧縮することで、
使用するフィールドメモリ40の容量を大幅に削減でき
る。
【0049】以上のような圧縮・補間処理を図5と図6
を参照して説明する。図5は圧縮処理の例であって、同
図AとBには元の輝度信号と色信号(コンポーネント信
号)が示されている。同図Bを1クロックシフトすると
同図Cとなる。マルチプレクサ24では輝度信号を6サ
ンプル(6クロックと同義であり、このクロック信号は
バーストクロック信号CB若しくはラインクロック信号
CHである)につき1サンプルの割合で取り出し、Rと
Bのコンポーネント信号については12サンプルにつき
1サンプルの割合で取り出して時分割多重処理が行なわ
れる。時分割多重された信号を図5Dに示す。
【0050】コンポーネント信号に関しては12サンプ
ルに付き1サンプルの割で時分割多重されるので、最初
の12クロックサイクルでコンポーネント信号のうちR
のコンポーネント信号RYが多重され、次の12クロッ
クサイクルではBのコンポーネント信号BYが多重され
ることになる。
【0051】時分割多重信号は同図Eにその一部を示す
ライトイネーブル信号WE(=HWE+VWE)によっ
てメモリ、この例ではフィールドメモリ40に書き込ま
れる。ライトイネーブル信号WEは輝度信号とコンポー
ネント信号に対して共通に使用される。
【0052】フィールドメモリ40の対応するアドレス
には同図Fに示すような状態で、間引きされたデータY
i、RYi、BYiが順次書き込まれる。メモリコント
ロール回路35より出力される書き込みクロックはバー
ストクロック信号CB若しくはラインクロック信号CH
である。
【0053】ここで、フィールドメモリ40には9分割
された子画面用信号がメモリされるが、同時に9個の子
画面用信号を書き込むことはできないので、フィールド
メモリ40の1/9のメモリ領域に1フィールド分の子
画面用信号がメモリされ、次は別の1/9のメモリ領域
に別の1フィールド分の子画面用信号がメモリされるよ
うに、異なる9フィールド分のデータが順次書き込まれ
る。
【0054】マルチチャネル表示の場合も、異なるチャ
ネルの画像情報が1フィールド分ずつ順次メモリされる
ことになる。
【0055】時分割多重された信号の読み出し動作を図
6を参照して説明する。フィールドメモリ40に書き込
まれたデータは同図A(=図5F)であり、同図Bに示
すリードイネーブル信号REによってそのローレベルの
期間だけデータの読み出しが行なわれる結果、同図Cの
ようなデータ列の時分割多重信号が読み出される。この
ようなデータ列としたのは後述する補間処理の都合上で
ある。
【0056】リードクロック信号CB′は親画面用の入
力信号SMのバースト信号若しくは水平同期信号にそれ
ぞれロックしたクロック周波数が使用される。本例で
は、4fscであるが、その周波数は5fscでもよい。
【0057】図14に示すように1つの子画面を親画面
にはめ込む場合には、親画面の走査が子画面のはめ込み
位置に到達したとき親画面用入力信号SMの水平駆動信
号HDと垂直駆動信号VDとに同期してフィールドメモ
リ40に書き込まれたデータが読み出される。
【0058】図7は上述した書き込み動作を実現するた
めにメモリコントロール回路35内に設けられた書き込
み側コントロール回路50の具体例である。水平駆動信
号HD(図8A)とクロック信号CBはH用カウンタ5
1に供給されて所定タイミングにロードパルスLDA
(図8B)が生成され、これがライトイネーブル信号の
生成回路53に供給される。
【0059】子画面用アスペクト比を決定する水平方向
分割比に対応した制御信号もこの生成回路53に供給さ
れて、水平方向分割比に対応したライトイネーブル信号
(基準となるライトイネーブル信号であり、これは輝度
信号のライトタイミングに対応している)HYWE(図
8C)が生成される。
【0060】水平方向分割比に対応した制御信号とライ
トイネーブル信号HYWEは各種信号の生成回路53に
供給される。この生成回路53では図5Dに示す時分割
多重信号を得るための時分割多重用パルスが生成される
他、図5Fに示すような時系列のデータを書き込むため
のライトイネーブル信号HWE(図8D)が生成され
る。このライトイネーブル信号HWEは図5Eの波形と
同一である。
【0061】図7において、垂直駆動信号VD(図9
A)とクロック信号CBはV用カウンタ55に供給され
て所定タイミングにロードパルスライトスタートパルス
WSが生成される。このパルスWSはさらにライトイネ
ーブル信号の生成回路56に供給されて垂直方向のライ
トイネーブル信号VWE(図9B)が生成される。
【0062】このライトイネーブル信号VWEは3ライ
ンに対して2ラインを間引き、1ライン分を書き込むた
めの制御信号であり、これと水平方向のライトイネーブ
ル信号HWEとのアンドゲートが最終的なライトイネー
ブル信号WEとなる。57はこのアンドゲートを指す。
【0063】図10はメモリコントロール回路35内に
設けられた読み出し側コントロール回路60の具体例で
ある。水平駆動信号HD(図11A)とクロック信号C
BはH用カウンタ61に供給されて所定タイミングに読
み出し開始パルスWSが獲られ、これがH方向パルスの
生成回路62に供給される。
【0064】子画面用アスペクト比を決定する水平方向
分割比に対応した制御信号もこの生成回路62に供給さ
れて、これより複数の制御パルスが形成される。第1
に、水平方向の読み出しパルスHRA(図11B)が生
成される。第2に、画面切り替え信号HYSが生成され
る(図11C)。図11はマルチピクチャー表示の例で
あるから、全ラインが画面切り替え信号HYSとなる。
【0065】第3に、画面分割挿入時に必要な画枠を表
示するための画枠パルスHWAKUが生成される(図11
D)。図15Aの場合では水平方向に3分割されている
ので、左右両端部の画枠を含めると、画面分割用縦枠は
4本必要である。図11Dに示す画枠パルスのレベル関
係では、画枠は「白色」表示であるが、単色のカラー表
示としてもよい。縦枠の太さは任意である。
【0066】垂直方向に関しても同じような制御パルス
が生成されるもので、垂直駆動信号VD(図12A)と
クロック信号CBはV用カウンタ64に供給されて所定
タイミングにロードパルスライトスタートパルスWSが
生成される。このパルスWSはさらにV方向パルスの生
成回路65に供給されて垂直方向に関する複数の制御パ
ルスが出力される。
【0067】垂直方向に関する制御パルスも水平方向と
同様であって、垂直方向の読み出しパルスVRA(図1
2B)、全画面の画面切り替え信号VYS(同図C)お
よび画枠パルスVWAKU(同図D)がそれぞれ得られる。
図15Aのように縦方向にも3分割されているから、水
平枠は上下両端部を含めて4本必要になる。本例では、
縦枠と同じく「白枠」であり、その太さは1ライン分を
示す。
【0068】このようにして形成された水平および垂直
の各制御パルスがアンドゲート66,67,68によっ
て合成されて子画面用の制御パルスとして使用される。
【0069】図5に示した具体例は親画面のアスペクト
比が4:3で、子画面のアスペクト比も4:3の例であ
る。親画面が同じく4:3であって、これに横長のワイ
ド画面のアスペクト比(16;9)の子画面をマルチピ
クチャー表示する例を図13を用いて説明する。この例
は図16に対応するものである。
【0070】表示される子画面を水平方向に2分割する
には、輝度信号Yを1/4に、コンポーネント信号R
Y,BYをそれぞれ1/8に間引く処理を行なえばよ
い。このようなデータの間引きを行なうと、図13の
A,B,Cの各データから同図Dのような時分割多重信
号が得られる。これを同図Eに示すようなライトイネー
ブル信号HWEでフィールドメモリ40に書き込めば同
図Fに示すデータ列が得られる。
【0071】このようなデータ列が得られるように図7
および図10に示す各コントロール回路50,60に対
してその画面分割比に対応した制御信号が供給される
が、その詳細な説明は省略する。図17図A,Bにおけ
る画面分割比に対応する制御信号を供給すれば、アスペ
クト比の異なる子画面をマルチピクチャー表示できるこ
とは容易に理解できる。
【0072】因みに、図17Aは水平方向に関しては3
分割されているので、この場合には図5の水平方向と同
じ処理が行なわれる。図17Bの水平方向に関しては図
15Bの水平方向と同じ処理である。
【0073】さて、図1に示すフィールドメモリ40よ
り読み出された時分割多重信号は後段の信号分離回路4
1に供給されて輝度信号Yと、RおよびBのコンポーネ
ント信号に分離される(図6D,E)。分離された輝度
信号Yは1クロック分遅延されたのち輝度信号補間回路
42に供給されて前後する輝度データより直線補間(平
均値補間)される。直線補間は、前値補間(前値ホール
ド)よりも補間後の直線性が改善される。
【0074】図6D,Eから明らかなように輝度信号Y
とRおよびBのコンポーネント信号の比率は、 Y:R−Y:B−Y=4:1:1 となる。
【0075】補間結果を図6Fに示す。この補間処理に
よって輝度データは2倍に増えるので、水平方向に関し
て丁度データを1/3に圧縮したのと等価になる。
【0076】RとBのコンポーネント信号に関しても同
様に補間回路43に供給されて、直線補間処理が行なわ
れるが、同じ色成分のコンポーネント信号は12クロッ
クサイクルごとに得られるから、補間処理も図6Gのよ
うに同じ色成分のコンポーネント信号を使用して行なわ
れる。
【0077】コンポーネント信号が存在するところでは
補間処理はしないで、そのコンポーネント信号をそのま
ま使用し、Rのコンポーネント信号の次はBのコンポー
ネント信号が位置するため、補間処理は同じ色成分ごと
に交互に行なわれる。その際、前後するコンポーネント
信号にはその補間距離に合った重み付けがなされた状態
で加重平均される。
【0078】図6Gでは同じ色成分のコンポーネント信
号から遠ざかるにしたがってその重み係数が「3→2→
1」のように遷移する。したがってRY1に最も近い画
素での補間は、RY1の重み係数を3とし、12クロッ
ク先にあるRY25の重み係数を1として、 (3RY1+RY25)/4 として求められる。
【0079】このような補間処理によって色データは2
倍に増えるので、結局水平方向に関してデータを1/6
に圧縮したのと等価になる。
【0080】補間された輝度信号とコンポーネント信号
は画質や画枠に対するコントロール回路44に供給され
て、子画面の画質(ブライトネス、シャープネスなど)
のコントロールが行なわれる他、子画面をはめ込むとき
の画枠パルス(HWAKU+VWAKU)が重畳される。
【0081】これらのコントロールが行なわれた後合成
回路45でコンポジットの映像信号となるように周波数
多重される。コンポジット映像信号はD/Aコンバータ
46でアナログ信号に戻されて子画面用信号SS′とし
て上述した切り替え回路13に供給される。
【0082】メモリコントロール回路35からは、図1
0に示す画面切り替え信号(信号SMに同期した信号)
が出力されているので、これで切り替え回路13が制御
されて図14に示すような2画面表示あるいは図15以
下に示すマルチピクチャー表示がなされる。
【0083】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明に係るピク
チャー・イン・ピクチャー回路では、画面分割比に対応
した制御信号を用いて入力信号を間引くような処理を行
なうようにしたものである。
【0084】これによれば、親画面のアスペクト比に近
似したアスペクト比を持つ子画面を2画面表示したりマ
ルチピクチャー表示したりすることができる他に、親画
面のアスペクト比とは異なるアスペクト比を持つ子画面
を2画面表示したり、マルチピクチャー表示したりする
ことができる。
【0085】そのため、この発明では任意のアスペクト
比をもつ子画面を親画面に表示できるから、特にワイド
画面を親画面としたときのマルチピクチャー表示などに
適用して極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るピクチャー・イン・ピクチャー
回路の一例を示す系統図である。
【図2】非標準信号入力時の画面の乱れを説明する図で
ある。
【図3】バースト信号がないときの子画面の輪郭部の乱
れを説明する図である。
【図4】水平同期信号を使用したときの子画面の輪郭部
を説明する図である。
【図5】子画面用データ書き込み動作の一例を示すタイ
ミングチャートである。
【図6】子画面用データ読み出し動作の一例を示すタイ
ミングチャートである。
【図7】書き込み側コントロール回路の系統図である。
【図8】そのときの水平方向の書き込みタイミングを示
すタイミングチャートである。
【図9】そのときの垂直方向の書き込みタイミングを示
すタイミングチャートである。
【図10】読み出し側コントロール回路の系統図であ
る。
【図11】そのときの水平方向の読み出しタイミングを
示すタイミングチャートである。
【図12】そのときの垂直方向の読み出しタイミングを
示すタイミングチャートである。
【図13】別のアスペクト比を持つ子画面表示のときの
書き込み動作のタイミングチャートである。
【図14】子画面の挿入位置を説明する図である。
【図15】マルチピクチャー機能の説明図である。
【図16】アスペクト比の異なるマルチピクチャー表示
の説明図である。
【図17】アスペクト比の異なるマルチピクチャー表示
の説明図である。
【符号の簡単な説明】
10 ピクチャー・イン・ピクチャー回路 13 切り替え回路 31 第1のクロック生成回路 32 第2のクロック生成回路 35 メモリコントロール回路 40 フィールドメモリ 42,43 補間回路 50 書き込み側コントロール回路 60 読み出し側コントロール回路 SM 親画面用の入力信号 SS 子画面用の入力信号 SS′ 子画面用信号

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親画面の表示画面を複数に分割し、分割
    されたこれら複数の子画面に子画面用の画像を映し出す
    ようにしたピクチャー・イン・ピクチャー回路におい
    て、 上記子画面用入力信号に対する水平方向と垂直方向のそ
    れぞれに対する間引き率を独立に制御して任意のアスペ
    クト比を有する子画面をはめ込むことができるようにし
    たことを特徴とするピクチャー・イン・ピクチャー回
    路。
  2. 【請求項2】 子画面用のメモリ手段に対する書き込み
    コントロール回路には、上記間引き率に相当する水平お
    よび垂直方向の画面分割比に対応した制御信号が供給さ
    れ、これらの制御信号に基づいて書き込みイネーブル信
    号が生成されるようになされたことを特徴とする請求項
    1記載のピクチャー・イン・ピクチャー回路。
  3. 【請求項3】 子画面用メモリ手段に対する読み出し用
    コントロール回路には、上記間引き率に相当する水平お
    よび垂直方向の画面分割比に対応した制御信号が供給さ
    れ、これらの制御信号に基づいて読み出しイネーブル信
    号が生成されるようになされたことを特徴とする請求項
    1記載のピクチャー・イン・ピクチャー回路。
  4. 【請求項4】 上記読み出し用コントロール回路からは
    上記画面分割比に相当するはめ込み枠表示用の画枠パル
    スが出力されるようになされたことを特徴とする請求項
    3記載のピクチャー・イン・ピクチャー回路。
  5. 【請求項5】 分割された複数の子画面の全てに子画面
    用のストロボ画像を映し出すようにしたことを特徴とす
    る請求項1記載のピクチャー・イン・ピクチャー回路。
  6. 【請求項6】 分割された複数の子画面の全てに異なる
    チャネルの画像を子画面用画像として映し出すようにし
    たことを特徴とする請求項1記載のピクチャー・イン・
    ピクチャー回路。
JP20650593A 1993-08-20 1993-08-20 ピクチャー・イン・ピクチャー回路 Pending JPH0759006A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20650593A JPH0759006A (ja) 1993-08-20 1993-08-20 ピクチャー・イン・ピクチャー回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20650593A JPH0759006A (ja) 1993-08-20 1993-08-20 ピクチャー・イン・ピクチャー回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0759006A true JPH0759006A (ja) 1995-03-03

Family

ID=16524483

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20650593A Pending JPH0759006A (ja) 1993-08-20 1993-08-20 ピクチャー・イン・ピクチャー回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0759006A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5907364A (en) Display device for information signals
US4720744A (en) Television system
US4605952A (en) Compatible HDTV system employing nonlinear edge compression/expansion for aspect ratio control
JP2852743B2 (ja) テレビジョン信号処理回路
US5838385A (en) Sampling analog video signal for secondary images
EP0716543B1 (en) Multi-picture television receiver
US5896177A (en) Device for controlling an aspect ratio in tv-monitor integrated wide screen receiver
US5029326A (en) Picture display system
JP3011224B2 (ja) ディスプレイ装置
JPS5881386A (ja) テレビジヨン受像機
US5309238A (en) Picture superposing circuit
JPS6039984A (ja) テレビジヨン受像機
JPH0759006A (ja) ピクチャー・イン・ピクチャー回路
JP3237068B2 (ja) ビデオ表示システム
JPH0759027A (ja) ピクチャー・イン・ピクチャー回路
JPH0759026A (ja) ピクチャー・イン・ピクチャー回路
JP2713699B2 (ja) 2画面表示機能付高画質テレビジョン受信機
JPH0430789B2 (ja)
JP2545853B2 (ja) 多方式信号の同時表示可能なテレビジョン受像機
JP3410117B2 (ja) 信号処理アダプタ
JP2525431B2 (ja) Rgbマルチ端子入力対応型順次走査変換テレビジョン受像機
KR0143167B1 (ko) 와이드 스크린 텔레비젼 수상기에서의 두화면 표시 회로
KR0148187B1 (ko) 더블스크린 및 픽쳐인픽쳐기능 겸용회로
JPH0638649B2 (ja) 2画面表示機能付高画質テレビジヨン受信機
JP3363480B2 (ja) 2画面表示方法