JP3420355B2 - 立体画像記録再生装置 - Google Patents

立体画像記録再生装置

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JP3420355B2 JP25671994A JP25671994A JP3420355B2 JP 3420355 B2 JP3420355 B2 JP 3420355B2 JP 25671994 A JP25671994 A JP 25671994A JP 25671994 A JP25671994 A JP 25671994A JP 3420355 B2 JP3420355 B2 JP 3420355B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、左の画像と右の画像と
により構成される立体画像に対応した立体画像信号を記
録媒体に記録し、該記録媒体から再生する立体画像記録
再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】左の画像と右の画像とにより構成される
立体画像に対応した立体画像信号を記録媒体に記録し、
該記録媒体から再生する立体画像記録再生装置として、
従来より2つのビデオカメラより夫々出力される二系統
の画像信号を一系統の立体画像信号として記録媒体に記
録し、該記録媒体から再生する装置としては、特開昭6
3−38386号公報に開示されるような装置がある。
【0003】上記特開昭63−38386号公報に開示
されている装置は、記録時には、n台のビデオカメラ
(nは2以上の整数)により撮像されたn系統の画像信
号を時間軸方向に夫々1/nに圧縮し、圧縮された画像
信号を時分割多重することにより一系統の立体画像信号
として記録媒体に記録し、また再生時には、記録媒体か
ら再生された信号に時分割多重されている時間軸が1/
nに圧縮されているn系統の画像信号を分離し、夫々の
時間軸をn倍に時間軸伸長することにより、元のn系統
の画像信号を復元するといった立体画像記録再生方式が
開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来の立体画像記録再生装置においては、記録時
には複数系統の画像信号を夫々時間軸圧縮した後、これ
らを時分割多重することにより形成された一系統の立体
画像信号を記録媒体に記録し、再生時には再生された立
体画像信号を時間軸伸長することにより、元の複数系統
の画像信号を得るようにしているため、記録再生系にお
いて所謂ジッターのような時間軸変動が発生した場合
に、再生時にはその時間軸変動成分も画像信号と同様に
n倍に拡大されてしまい、再生画像が歪んでしまうとい
った問題がある。
【0005】上記時間軸変動成分が再生画像に及ぼす影
響としては、特に画像信号の輝度成分に対して顕著に現
れる。すなわち、画像の縦方向の線、例えば建物の窓枠
や輪郭等は本来、直線で表現されるべきものであるが、
記録再生系において時間軸変動が発生した場合には、発
生した時間軸変動によって曲がった線となって表現され
てしまい、特に、上述のような従来の立体画像記録再生
装置においては、再生時に再生された立体画像信号を時
間軸方向にn倍に伸長しているので、時間軸変動成分も
n倍に拡大されてしまうことになり、画像の曲がり具合
もn倍に拡大され更に歪んだ画像となってしまう。
【0006】図15は、上述のような従来の立体画像記
録再生装置によって左の画像を示す画像信号と右の画像
を示す画像信号とにより構成される立体画像信号を記録
媒体に対して記録再生した場合に、記録再生系において
時間軸変動が発生した場合の各部の信号或は表示画像の
状態を示したものである。
【0007】図15において(f)は1/2に時間軸圧
縮された左右二系統の画像信号を時分割多重することに
より一系統の立体画像信号としたもので、図中のlが左
の画像に対応し、rが右の画像に対応している。また、
(g)は前記(f)に示したような時間軸圧縮された画
像信号をCRT等のディスプレイに表示した場合の様子
を示している。(h)、(i)、(j)は前記(f)に
示したような時間軸圧縮された画像信号をVTR等の記
録再生装置によって記録媒体に対して記録し、再生する
際に、記録再生系において時間軸変動が発生した場合の
表示画像を示したもので、該記録再生系において時間軸
変動が発生すると、(i)、(j)に示すように、水平
同期信号に近い左の画像における時間軸変動の影響は比
較的少ないが、右の画像においては前記左の画像に比べ
約2倍の時間軸変動の影響が出てしまう。
【0008】また、画像信号の色成分にも、上記時間軸
変動成分は色相の変動として上述の輝度成分の場合と同
様に、時間軸変動成分の影響がn倍で作用し、正しい色
相によって復調することができなくなり、表示画像には
色のムラとなって現れてしまう。
【0009】本発明は上述のような従来の問題点を解決
するために為されたもので、左の画像と右の画像とによ
り構成される立体画像に対応した立体画像信号を記録媒
体に対して記録し再生する場合に、該立体画像信号に対
する記録再生系において発生する時間軸変動成分の影響
を低減させ、良好な立体画像信号を再生することができ
る立体画像記録再生装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明の立体画像記録装置は、左の画像と右の画
像とにより構成される立体画像に対応した立体画像信号
を記録媒体に記録する装置であって、前記左の画像に対
応した画像信号と前記右の画像に対応した画像信号とを
一水平走査期間分毎に夫々時間軸圧縮し、出力する時間
軸圧縮手段と、前記時間軸圧縮手段より出力される時間
軸圧縮された左の画像に対応した画像信号と右の画像に
対応した画像信号とを一水平走査期間内に所定のブラン
キング期間をおいて時間軸方向に前後するように合成
し、出力する画像信号合成手段と、前記画像信号合成手
段より出力される時間軸圧縮され合成された左の画像に
対応した画像信号と右の画像に対応した画像信号との間
に設けられているブランキング期間中に、再生時の位相
基準となる信号を付加し、出力する信号付加手段と、前
記信号付加手段より出力される信号を記録媒体に記録す
る記録手段とを備え、前記時間軸圧縮手段は、一水平走
査期間分の左の画像に対応した画像信号と右の画像に対
応した画像信号とを、夫々水平ブランキング期間を除く
有効画面に対応する部分の画像信号から前記再生時の位
相基準となる信号が付加される期間を除いた期間のほぼ
半分の期間に時間軸圧縮し、出力するように構成されて
いることを特徴とする。また本発明の立体画像再生装置
は、左の画像と右の画像とにより構成される立体画像に
対応した立体画像信号が記録されている記録媒体から該
立体画像信号を再生する装置であって、前記記録媒体に
記録されている立体画像信号を再生し、出力する再生手
段と、前記再生手段より出力される、一水平走査期間分
の左の画像に対応した画像信号と右の画像に対応した画
像信号とを、夫々水平ブランキング期間を除く有効画面
に対応する部分の画像信号から前記再生時の位相基準と
なる信号が付加される期間を除いた期間のほぼ半分の期
間に時間軸圧縮した信号から、夫々左の画像に対応した
画像信号と右の画像に対応した画像信号とを分離し、分
離された左の画像に対応した画像信号と右の画像に対応
した画像信号とを夫々時間軸伸長して出力する時間軸伸
長手段と、前記再生手段より出力された信号から、前記
左の画像に対応した画像信号と右の画像に対応した画像
信号との間に付加されている前記再生時の位相基準とな
る信号を抽出し、抽出された再生時の位相基準となる信
号を用いて前記時間軸伸長手段における時間軸伸長処理
を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】
【作用】上述の構成により、立体画像信号に対する記録
再生系において発生する時間軸変動成分の影響を低減す
ることができ、良好な立体画像信号を再生することがで
きるようになる。
【0012】
【実施例】まず、本発明の第一の実施例について説明す
る。
【0013】図1は本発明の第一の実施例としての立体
画像記録再生装置の構成を示すブロック図である。
【0014】図1において、101は撮影レンズ及び撮
像素子等を含む撮像処理部、102はVTR等の記録再
生装置から成る記録再生部、103は前記記録再生部1
02における記録媒体から再生される信号から左右二系
統の画像信号を形成する為の再生処理部、104、10
5は夫々左と右の画像表示用の表示装置からなる表示部
であり、記録再生部102は、VTR等の記録再生装置
であり、VHS或いは8ミリビデオ等の規格はもちろん
のこと、他のアナログ或はディジタル記録方式の記録再
生装置を使用することが可能で、また表示部104、1
05はCRT或はLCD等の各種表示装置を用いる事が
可能である。
【0015】尚、上記102、104、105の構成に
ついては、何れも公知の構成であるため、本明細書にお
いては詳細な動作説明を省略する。
【0016】次に、図2、図3、図4を用いて図1の撮
像処理部101の動作について説明する。
【0017】図2は図1の撮像処理部101の詳細な構
成を示すブロック図で、図2において201は左の画像
用の撮影レンズ、202は右の画像用の撮影レンズ、2
03、204は撮像素子と信号処理回路からなる撮像
部、205、206は時間軸圧縮回路207は左右画像
合成部、208は同期信号付加部、209は同期信号発
生部、210は撮像処理部を制御する為の制御部であ
る。制御部210は図中においては省略しているが、各
部と接続され各部の動作を制御している。また、212
は左の画像のコンポジットビデオ信号VIDEO_Lを
出力する出力端子、213は左の画像の色成分信号C_
Lを出力する出力端子、214は左の画像の輝度成分信
号Y_Lを出力する出力端子、215は時間軸圧縮さ
れ、時分割多重することにより形成された左右の合成画
像の輝度成分信号Y_R/Lを出力する出力端子、21
6は右の画像の輝度成分信号Y_Rを出力する出力端
子、217は右の画像の色成分信号C_Rを出力する出
力端子、218は右の画像のコンポジットビデオ信号V
IDEO_Rを出力する出力端子である。
【0018】図2の構成において、左の画像用の撮影レ
ンズ201によって撮像部203内の撮像素子の撮像面
上に左の画像が結像されることにより、該撮像部203
においてコンポジットビデオ信号VIDEO_L、輝度
成分信号Y_L、色成分信号C_Lが形成され、夫々の
信号は出力端子212、213、214から出力され
る。尚、撮像部203における処理は、一般のビデオカ
メラで行われているものと同じであるため、ここでは詳
細な説明を省略する。そして、撮像部203から出力さ
れた左の画像の輝度成分信号Y_Lは、出力端子214
から出力されると共に、時間軸圧縮回路205に入力さ
れる。一方、右の画像用の撮影レンズ202によって撮
像部204内の撮像素子の撮像面上に右の画像が結像さ
れることにより、上記左の画像と同様に撮像部204で
処理されることにより該撮像部204において形成され
るコンポジットビデオ信号VIDEO_R、輝度成分信
号Y_R、色成分信号C_Rは、夫々出力端子218、
217、216から出力される。尚、撮像部204から
出力された右の画像の輝度成分信号Y_Rは出力端子2
16から出力されると共に時間軸圧縮回路206に入力
され、右の画像の色成分信号C_Rは出力端子217か
ら次段の記録再生部102に出力される。
【0019】そして、前記時間軸圧縮回路205、20
6において夫々時間軸圧縮された左の画像の輝度成分信
号と右の画像の輝度成分信号との二系統の輝度成分信号
は、左右合成部207において時分割多重されることに
より、一系統の輝度成分信号とされてから、同期信号付
加部208において後述する同期信号が付加され、ロー
パスフィルタ211において記録媒体に記録可能な周波
数帯域に帯域制限されることにより、左右の合成画像の
輝度成分信号Y_R/Lとして出力端子215から次段
の記録再生部102に出力される。
【0020】そして、上述のように出力端子215から
出力される左右の合成画像の輝度成分信号Y_R/L
と、出力端子217から出力される右の画像の色成分信
号C_Rとは、前記図1の記録再生部102に供給さ
れ、該記録再生部102において不図示の磁気テープ等
の記録媒体に記録される。
【0021】ところで、図3は上記図2の時間軸圧縮回
路205、206の詳細な構成を示すブロック図で、図
4は時間軸圧縮及び同期信号付加の状態を示す信号波形
図であり、以下本実施例における左右の合成画像の輝度
成分信号の形成動作について詳細に説明する。
【0022】図3において、309は左の画像の輝度成
分信号の入力端子、313は右の画像の輝度成分信号の
入力端子である。301、302は左の画像の輝度成分
信号用のラインメモリ、303、304は右の画像の輝
度成分信号用のラインメモリである。ラインメモリ30
1、302、303、304には夫々書き込みクロック
信号入力端子308、読み出しクロック信号入力端子3
07、信号の書き込みと読み出しの切り換える制御信号
を入力する為の制御信号入力端子310、312、31
4、315があり、また、切り換え回路305、306
には入力端子311から入力される制御信号が供給され
ている。
【0023】前記書き込みクロック信号入力端子30
8、読み出しクロック信号入力端子307には、同期信
号発生部209から書き込みクロック信号、読み出しク
ロック信号が供給され、制御信号入力端子310、31
1、312、314、315には制御部210からの制
御信号が供給されており、入力端子309から入力され
る左の画像の輝度成分信号はラインメモリ301、30
2に夫々同時に供給されているが、該ラインメモリ30
1、302における信号の書き込み及び読み出しは、1
水平走査期間毎に交互に行われるようになっており、例
えば、一方のラインメモリに信号を書き込んでいる間、
他方のラインメモリからは信号が読み出されるといった
ように、信号の書き込み/読み出し動作が制御されてい
る。
【0024】ところで、各ラインメモリ301、302
に供給されている読み出しクロック信号は書き込みクロ
ック信号の2倍よりも高い周波数となるように設定され
ている。
【0025】一方、入力端子313から入力される右の
画像の輝度成分信号も、上記左の画像の輝度成分信号と
同様に、ラインメモリ303、304に対して1水平走
査期間毎に交互に書き込まれ、読み出されるようになっ
ており、この時の信号の読み出しタイミングは、前記左
の画像の輝度成分信号の場合とは異なっている。
【0026】図4のAは、時間軸圧縮回路205に入力
される左の画像の輝度成分信号、すなわち図3の入力端
子309より入力される信号の波形を示したものであ
り、図4のBは、時間軸圧縮回路206に入力される右
の画像に対応した輝度成分信号、すなわち図3の入力端
子313より入力される信号の波形を示したもので、図
中の矢印で示した期間がそれぞれ1水平走査期間に相当
している。
【0027】図3のラインメモリ301から出力される
信号の波形は、図4のCに示すように前記図4のAのl
1の信号波形が時間軸圧縮されたものであり、1水平走
査期間の前半に出力されるように信号の読み出しタイミ
ングが制御され、ラインメモリ302から出力される信
号の波形は図4のDに示すように前記図4のAのl2の
信号波形が時間軸圧縮されたものであり、やはり1水平
走査期間の前半に出力されるように読み出しタイミング
が制御されている。
【0028】そして、図4のC、Dに示すラインメモリ
301、302より出力される信号は切り換え回路30
5に供給されており、ここで1水平走査期間毎に選択的
に出力されることにより、図4のEに示すような信号波
形の時間軸圧縮された左の画像の輝度成分信号として出
力端子316から出力される。
【0029】また、図3のラインメモリ303から出力
される信号の波形は、図4のFに示すように前記図4の
Bのr1の信号波形が時間軸圧縮されたものであり、1
水平走査期間の後半に出力されるように信号の読み出し
タイミングが制御され、ラインメモリ304から出力さ
れる信号の波形は図4のGに示すように前記図4のBの
r2の信号波形が時間軸圧縮されたものであり、やはり
1水平走査期間の後半に出力されるように読み出しタイ
ミングが制御されている。
【0030】そして、図4のF、Gに示すラインメモリ
303、304より出力される信号は切り換え回路30
6に供給されており、ここで1水平走査期間毎に選択的
に出力されることにより、図4のHに示すような信号波
形の時間軸圧縮された右の画像の輝度成分信号として出
力端子317から出力される。
【0031】図2の左右合成部207には、上述のよう
にして形成された図4のE、Hに示すような波形の信号
が供給されており、該左右合成部207では入力される
各信号において夫々画像が存在する期間を選択的に切り
換えて出力することにより、左の画像の輝度成分信号と
右の画像の輝度成分信号とを合成し、次段の同期信号付
加部208に供給する。
【0032】同期信号付加部208では図4のIに示す
ように、通常はビデオ信号において水平同期信号が存在
する位置に、負極性の水平同期信号401、403を付
加すると共に、左右の合成画像の輝度成分信号l1、r
1及びl2、r2の間に、再生時の位相基準情報となる
正極性の同期信号402、404を付加し、不図示の垂
直ブランキング期間については、通常のビデオ信号と同
様に垂直同期信号が付加され、一系統の輝度成分信号と
して出力され、更にローパスフィルタ211により記録
媒体に対して記録可能な周波数帯域に帯域制限され、出
力端子215から出力される。
【0033】ところで、上述のように本実施例におい
て、図3の読み出しクロック信号入力端子307に入力
される読み出しクロック信号の周波数を、書き込みクロ
ック信号入力端子308に入力される書き込みクロック
信号の周波数の2倍よりも高い周波数となるよう設定し
ているのは、前記同期信号付加部208において正極性
の水平同期信号402、404を付加するための期間を
設定する為、例えばNTSCテレビジョン方式に準拠し
たビデオ信号の場合には、水平同期信号を付加する為の
期間として、5〜10μsec程度の期間を要するの
で、前述のように書き込みクロック信号の周波数に対し
て、読み出しクロック信号の周波数を2.2倍〜2.5
倍程度に設定するようにしている。
【0034】図7のJ1には、上記正極性の水平同期信
号を部分的に拡大した図を示しているが、図中のaは左
の画像の輝度成分信号の一部、eは右の画像の輝度成分
信号の一部、cは正極性の同期信号、b、dは夫々正極
性の同期信号と左右の画像の輝度成分信号とを分離して
いるブランキング期間である。
【0035】尚、記録再生系における伝送特性を考慮に
入れると、NTSCテレビジョン方式に準拠したビデオ
信号の場合には、前記b、c、dの期間を夫々1.0μ
sec以上に設定することが望ましく、また輝度成分信
号の部分を極力損なわないようにする為には、前記b、
c、dの期間を夫々上限として4.0μsec程度に収
めることが望ましい。
【0036】また、本実施例においては、図2の出力端
子212〜218から出力される信号の内、出力端子2
15より出力される左右の合成画像の輝度成分信号と出
力端子217から出力される右の画像の色成分信号とを
前記図1の記録再生部102に供給し、記録媒体に記録
するようにしているが、出力端子217から出力される
右の画像の色成分信号の代わりに、出力端子213から
出力される左の画像の色成分信号を用いるようにしても
良い。
【0037】また、出力端子212〜218から出力さ
れる信号の内、図1の記録再生部102に供給される信
号以外の信号については、例えば図1の表示部104、
105に供給し、前記記録再生部102の記録媒体に対
して記録を行わずに記録中の立体画像の表示に用いた
り、図1に示すような記録再生部102以外の他の装置
に供給し、別の記録媒体に記録したり、伝送したりする
ようにしても良い。
【0038】次に、図5、図6、図7、図8を用いて図
1の再生処理部103の処理について説明する。
【0039】図5は図1の再生処理部103の詳細な構
成を示すブロック図である。
【0040】前記図1の記録再生部102において不図
示の記録媒体から再生され、出力される再生輝度成分信
号Y_R/Lは、図5の入力端子506に供給され、再
生色成分信号C_Rは、入力端子505に供給される。
【0041】そして、入力端子505に供給された再生
色成分信号C_Rは、出力端子507、510から表示
部104、105に対して出力され、入力端子506に
供給された再生輝度成分信号Y_R/Lは、同期信号を
分離する為に同期信号分離回路501に供給されると共
に、時間軸伸長回路502、503に夫々供給され、該
時間軸伸長回路502、503において時間軸伸長され
た信号の内、左の画像の輝度成分信号Y_Lは出力端子
508から出力され、右の画像の輝度成分信号Y_Rは
出力端子509から出力される。
【0042】504は再生処理部102における各部の
動作を制御する為の制御部であり、図中においては省略
しているが各部の動作を制御する為、図5に示す各部と
接続されている。
【0043】尚、前記図5の同期信号分離回路501の
詳細な構成は、図6に示す通りであり、更に図7には該
同期信号分離回路501における同期信号の分離動作を
説明する為の各部の信号波形を示しており、図中のJ2
は前記図5の入力端子506に供給される再生輝度成分
信号Y_R/Lを示している。
【0044】図6において、入力端子608に入力され
た再生輝度成分信号は、クランプ回路601においてク
ランプされた後、該再生輝度成分信号中の負極性の水平
同期信号を分離する為のコンパレータ602と位相基準
情報としての正極性の同期信号を分離する為のコンパレ
ータ603とに夫々入力される。
【0045】図7のJ2に示すように、基準電圧源60
7からは、クランプ回路601にはhで示すレベルの基
準電圧が供給され、コンパレータ602にはgで示すレ
ベルの基準電圧が供給され、更にコンパレータ603に
はfで示すレベルの基準電圧が供給されており、このよ
うな所定の基準電圧が各部に夫々供給される事により、
コンパレータ602からは図7のKに示すような水平同
期信号に相当する波形の信号が出力され、前記図5の時
間軸伸長回路502、503における時間軸伸長処理の
位相基準情報として出力端子609から出力されると共
に、後述するモノマルチバイブレータ604及び書き込
みクロック発振器611に供給され、コンパレータ60
3からは図7のLに示すように前記正極性の同期信号が
存在する期間及び該期間以外に再生輝度成分信号中の画
像信号が存在する期間にハイレベルを示すような波形の
信号が出力され、アンド回路606に供給される。
【0046】一方、モノマルチバイブレータ604にお
いては前記正極性の同期信号の立ち上がりよりも少し前
のタイミング(図7のi)を示すパルス(図7のM)が
発生され、更にモノマルチバイブレータ604より発生
されるパルスMを次段のモノマルチバイブレータ605
により入力する事により、前記正極性の同期信号が存在
すべき期間中ハイレベルを示すウインドウパルス(図7
のN)が発生され、アンド回路606に供給される。
【0047】そして、アンド回路606では前記コンパ
レータ603から供給される信号Lと前記モノマルチバ
イブレータ605から供給されるウインドウパルスNと
のアンドをとることによって、図7のOに示すような正
極性の同期信号のみが抽出され、出力端子610から出
力されると共に、後述する書き込みクロック発振器61
2に供給されることになる。
【0048】ところで、図5の時間軸伸長回路502、
503は夫々、前記図2の時間軸圧縮回路205、20
6と同様に2つのラインメモリを有し、該ラインメモリ
を用いて入力信号の書き込み及び読み出しを行う際に、
信号の書き込み速度より読み出し速度を遅くすることに
より入力信号の時間軸を伸長するように構成されてお
り、前記時間軸伸長回路502、503におけるライン
メモリに対する入力信号の書き込み速度に対応する書き
込みクロックの周波数は、前記図2の時間軸圧縮回路2
05、206におけるラインメモリからの信号の読み出
しクロックと等しく、また該時間軸伸長回路502、5
03におけるラインメモリからの信号の読み出し速度に
対応する読み出しのクロックの周波数は、前記図2の時
間軸圧縮回路205、206におけるラインメモリに対
する信号の書き込みクロックと等しくなるように設定さ
れている。
【0049】そして、前記同期信号分離回路501の出
力端子609からは図7のKに示す信号が上記時間軸伸
長回路502に供給され、出力端子610からは図7の
Oに示す信号が上記時間軸伸長回路503に供給されて
おり、該時間軸伸長回路502におけるラインメモリに
対する入力信号の書き込み開始は図7のKに示す信号に
基づいて行われ、該時間軸伸長回路503におけるライ
ンメモリに対する信号の書き込み開始は図7のOに基づ
いて行われるといったように、時間軸伸長回路502、
503におけるラインメモリの信号の書き込み開始のタ
イミングは、前記同期信号分離回路501から出力され
る図7のKとOに示す信号に従って制御されている。
【0050】また、図6において、611は図5の時間
軸伸長回路502におけるラインメモリの信号の書き込
みクロックを発生する為の書き込みクロック発振器であ
り、612は時間軸伸長回路503におけるラインメモ
リの信号の書き込みクロックを発生する為の書き込みク
ロック発振器であり、613は時間軸伸長回路502、
503の両方におけるラインメモリの信号の読み出しク
ロックを発生する為の読み出しクロック発振器である。
【0051】尚、書き込みクロック発振器611、61
2は所謂ゲーテッドオシレータと呼ばれる構成を有して
おり、該書き込みクロック発振器611、612は夫
々、前述のように供給されている図7のKとOに示す信
号により、発振する書き込みクロックの初期位相が制御
されるように構成されている。
【0052】そして、図5の時間軸伸長回路502、5
03では、上記書き込みクロック発振器611、612
より出力される書き込みクロックに従って、入力信号を
ラインメモリに対して書き込む事により、前記図7のJ
2に示す信号において、1水平走査期間の前半の信号は
負極性の水平同期信号と位相が一致した状態でラインメ
モリに対して書き込まれ、後半の信号は正極性の同期信
号と位相が一致した状態でラインメモリに対して書き込
まれる。
【0053】そして、ラインメモリに対して信号が書き
込まれた後、書き込まれた信号を夫々、前記読み出しク
ロック発振器613から出力される前記図2の時間軸圧
縮回路205、206におけるラインメモリに対する信
号の書き込みクロックと等しい周波数の読み出しクロッ
ク信号に従って読み出す事により、出力端子508から
は左の画像の輝度成分信号が、出力端子509からは右
の画像の輝度成分信号が時間軸伸長された信号として出
力される。
【0054】以上のようにして、出力端子507〜51
0から出力される左右の画像の輝度成分信号と色成分信
号とは、夫々前記図1の表示部104、105に供給さ
れ、該表示部104、105におけるCRT或はLCD
等の各種表示装置にて表示される。
【0055】図8は上述の処理における各部の信号の状
態を示したものであり、図中の(a)は再生処理部10
3に入力される信号波形、(b)は記録再生部102に
おいて記録媒体への記録以前の信号を画像として表示し
た場合の表示画面、(c)は記録再生部102において
記録媒体からの再生以後であって、時間軸変動成分除去
処理が施される以前の信号を画像として表示した場合の
表示画面、(d)は記録再生部102において記録媒体
から再生され前記時間軸変動成分除去処理が施された信
号のうち、左の画像に相当する部分の信号を画像として
表示した場合の表示画面、(e)は記録再生部102に
おいて記録媒体から再生され前記時間軸変動成分除去処
理が施された信号のうち、右の画像に相当する部分の信
号を画像として表示した場合の表示画面を示している。
【0056】図8の(d)、(e)に示すように、前記
図15の(i)、(j)に示した場合と比較して、右の
画像の輝度成分信号においては、記録再生系において発
生した時間軸変動が画像の圧縮伸長処理によって拡大さ
れることなく、左右の画像において、ほぼ等しい時間軸
変動量となるように処理され、表示されることになる。
【0057】ところで、上記第一の実施例においては、
左右の画像を表示する際に、色成分については、右或は
左の画像の色成分信号の何れか一方の信号を記録媒体に
対して記録し、再生時には左右の画像を夫々表示する為
の各表示部に対して同じ色成分信号を供給し表示に用い
るように構成しているが、再生時に前記記録媒体から再
生される色成分信号を左右何れか一方の表示部に対して
のみ供給し(例えば、図5に示すように右の画像を表示
する為の表示部に対してのみ供給する)、他方の表示部
には色成分信号を供給せずに輝度成分信号だけを供給
し、白黒画像として表示するように構成しても良い。
【0058】次に、本発明の第二の実施例について図9
〜図13を用いて説明する。
【0059】図9は本発明の第二の実施例としての立体
画像記録再生装置における撮像処理部の詳細な構成を示
すブロック図であり、図9において、図中には省略して
いるが制御部918は各部の動作を制御するため各部と
接続されている。
【0060】また、図10、図12は本発明の第二の実
施例としての立体画像記録再生装置における再生処理部
の詳細な構成を示すブロック図であり、図10におい
て、図中には省略しているが制御部1020は各部の動
作を制御するため各部と接続されている。
【0061】更に、図11は前記図9に示す撮像処理部
における各部の信号波形を示す図であり、図13は前記
図10、図12に示す再生処理部における各部の信号波
形を示す図である。尚、第二の実施例において、装置全
体の構成は前記図1に示した構成と同じものであり、ま
た、輝度成分信号の処理については前記第一の実施例と
同じものであるので、ここでは輝度成分信号の処理につ
いては前述の説明を流用する。
【0062】まず、図9、図11を用いて、本実施例の
撮像処理部における処理について説明する。
【0063】図9において、撮像部903からは左の画
像に対応した輝度成分信号Y_L、と色差信号B−Y_
L、R−Y_Lとが出力され、色差信号B−Y_L、R
−Y_Lは夫々時間軸圧縮回路907、908において
時間軸圧縮された後、時間軸圧縮された色差信号B−Y
_LはB−Y用の左右合成回路913に供給され、時間
軸圧縮された色差信号R−Y_LはR−Y用の左右合成
回路914に供給され、また撮像部904からは右の画
像に対応したY_Rと色差信号B−Y_R、R−Y_R
についても同様に夫々時間軸圧縮回路910、911に
おいて時間軸圧縮された後、時間軸圧縮された色差信号
B−Y_Rは前記B−Y用の左右合成回路913に供給
され、時間軸圧縮された色差信号R−Y_Rは前記R−
Y用の左右合成回路914に供給される。尚、時間軸圧
縮回路906〜911の構成及び該構成の動作について
は、前記第一の実施例と同じものである為、前述の説明
を流用する。
【0064】上述のように、前記時間軸圧縮回路90
7、910には、図11のQに示すような波形の色差信
号B−Y_L、B−Y_Rが入力され、該時間軸圧縮回
路907、910において夫々時間軸圧縮された後、前
記B−Y用の左右合成回路913において時分割多重さ
れることにより図11のSに示すような波形の左右の合
成画像の色差信号B−Y_R/Lとなる。そして、前記
B−Y用の左右合成回路913より出力される左右の合
成画像の色差信号B−Y_R/Lには、バーストフラグ
付加回路916において、再生時に色成分信号の位相基
準となる図11のTに示すようなバーストフラグ110
1、1103が付加される。尚、バーストフラグ110
1、1103は各水平ブランキング期間中に付加される
ものであるが、これとは別に、図11のTに示すように
時間軸圧縮された左の色差信号B−Y_Lと右の色差信
号B−Y_Rとの間に設けられているブランキング期間
にもバーストフラグ1102、1104が付加され、次
段の直角二相変調回路917に供給される。
【0065】また、前記時間軸圧縮回路908、911
には、図11のPに示すような波形の色差信号R−Y_
L、R−Y_Rが入力され、該時間軸圧縮回路908、
911において夫々時間軸圧縮された後、前記R−Y用
の左右合成回路914において時分割多重されることに
より図11のRに示すような波形の左右の合成画像の色
差信号R−Y_R/Lとなる。そして、前記R−Y用の
左右合成回路914より出力される左右の合成画像の色
差信号R−Y_R/Lには、バーストフラグは付加され
ずに、次段の直角二相変調回路917に供給される。
【0066】上述の様に、バーストフラグ付加回路91
6より供給される左右の合成画像の色差信号B−Y_R
/Lと、R−Y用の左右合成部914から供給される左
右の合成画像の色差信号R−Y_R/Lとは直角二相変
調回路917において直角二相変調されることにより、
左右の合成画像の搬送色信号C_R/Lが形成され、出
力端子920から出力される。
【0067】尚、輝度成分信号については前記第一の実
施例と同様の処理が施されることにより、出力端子91
9からは左右の合成画像の輝度成分信号Y_R/Lが出
力され、出力端子919から出力される左右の合成画像
の輝度成分信号Y_R/Lと、出力端子920から出力
される左右の合成画像の搬送色信号C_R/Lとは共に
記録再生部102に供給され、記録媒体に対して記録さ
れる。
【0068】次に、図10、図12、図13を用いて本
実施例の再生処理部における処理について説明する。
【0069】前記第一の実施例の場合と同様に、記録再
生部102において不図示の記録媒体から再生された再
生輝度成分信号と再生色成分信号は、図10に示すよう
な構成の再生処理部に入力される。
【0070】図10において、入力端子1015から入
力された再生輝度成分信号Y_R/Lは、前記第一の実
施例と同様の処理が施されることにより、出力端子10
11からは右の画像の輝度成分信号Y_Rが出力され、
出力端子1013から左の画像の輝度成分信号Y_Lが
出力され、再生色成分信号C_R/Lについては、入力
端子1016から入力され、デコーダ回路1004に供
給される。
【0071】図12は、図10のデコーダ回路1004
の詳細な構成を示すブロック図で、図12において、1
216は再生色成分信号の入力端子、1217は前記図
10の同期信号分離回路1001において再生輝度成分
信号から分離された同期信号の入力端子、1201は後
述するバースト抽出処理に用いる各種パルスを発生する
為のバーストゲートパルス発生回路である。
【0072】図13は、図12に示したデコード回路に
おける各部の信号波形を示したタイミングチャートで、
図中のKは図12の入力端子1217から入力された同
期信号を示し、Wは前記同期信号Kの第一のバーストフ
ラグ1101、1103に同期して形成されるバースト
ゲートパルスを示し、Yは前記同期信号Kの第二のバー
ストフラグ1102、1104に同期して形成されるバ
ーストゲートパルスを示しており、バーストゲートパル
スW、Yは前記バーストゲートパルス発生回路1201
内の不図示のモノマルチバイブレータ等によって形成さ
れるものである。
【0073】以上のように、前記バーストゲートパルス
発生回路1201において形成されたバーストゲートパ
ルスW、Yは夫々バースト抽出回路1206、1207
に供給される。
【0074】図12において、入力端子1216から入
力された再生色成分信号は、カラー調整回路(ACC)
1208にてゲイン調整が行われた後、前記バースト抽
出回路1206、1207に供給され、該バースト抽出
回路1206、1207では夫々、前記カラー調整回路
1208より供給される再生色成分信号から前記第一の
バーストフラグに対応するバースト信号と第二のバース
トフラグに対応するバースト信号とが抽出され、位相検
出回路(APC)1204、1205に供給される。
【0075】そして、直角二相変調されている再生色成
分信号を復調する為のサブキャリア信号を上記位相検出
回路1204、1205より出力される信号に従って発
振回路(VXO)1202、1203から発生させ、前
記発振回路1204、1205から発生されるサブキャ
リア信号の位相を移相回路1210、1211により9
0度シフトし、該移相回路1210、1211において
位相を90度シフトしたサブキャリア信号とシフトして
いないサブキャリア信号とを夫々検波回路1212〜1
215に供給する。
【0076】また、検波回路1212〜1215には、
前記カラー調整回路1208にてゲイン調整が行われ、
カラーキラー回路(ACK)1209において周知のカ
ラーキラー処理が施された再生色成分信号が供給されて
おり、該検波回路1212〜1215では夫々前記カラ
ーキラー回路1209から供給されている再生色成分信
号を前記発振回路1202、1203及び移相回路12
10、1211から供給されるサブキャリア信号に従っ
て検波することにより、べースバンドの色差信号を復調
し、出力端子1218〜1221から出力する。
【0077】そして、検波回路1212〜1215にお
いてベースバンドの色差信号に復調され、出力端子12
18〜1221から出力されたベースバンド色差信号
は、図10の時間軸伸長回路1005〜1008におい
て輝度成分信号と同様に時間軸伸長された後、右の画像
の色差信号は直角二相変調回路1009において直角二
相変調され、左の画像の色差信号は直角二相変調回路1
010において直角二相変調され、夫々出力端子101
2、1014から出力される。
【0078】以上のように第二の実施例によれば、色成
分信号に対する時間軸変動成分の影響の除去を行うこと
ができると共に、輝度成分信号だけでなく左右の夫々の
画像に対応した色成分信号を夫々記録媒体に記録し、再
生するように構成しているので、記録媒体から再生され
た信号を通常使用される表示装置に供給し、表示する場
合に、表示画面上の輝度成分の表示位置と色成分の表示
位置とが一致し、色ずれの無い良好なカラー画像を表示
することが可能となる。
【0079】以下、本発明の第三の実施例について図1
4を用いて説明する。
【0080】尚、第三の実施例における装置の構成につ
いては、前記図1〜図8を用いて説明した第一の実施例
における構成とほぼ同じものであるが、同期信号付加の
仕方が前記第一の実施例とは異なるものであるので、こ
こでは前記第一の実施例との違いの部分を中心に説明す
る。
【0081】前述の第一の実施例では、左の画像の輝度
成分信号と右の画像の輝度成分信号の夫々について、ブ
ランキング期間を除く有効画面に相当する部分の画像信
号のみを時間軸圧縮した後、該時間軸圧縮された左の画
面の輝度成分信号と右の画面の輝度成分信号とは同一の
水平走査期間中で前後するように時分割多重されること
により形成される左右の合成画像の輝度成分信号に対し
て、各水平走査期間の開始位置に相当するブランキング
期間中には、別途発生される負極性の水平同期信号を付
加し、左右の画像の輝度成分信号の間に設定されている
ブランキング期間中には、正極性の同期信号を付加する
ように構成しているが、第三の実施例においては、前記
左右の画像の輝度成分信号の間のブランキング期間中に
挿入する同期信号として、右の画像の輝度成分信号が予
め有している水平同期信号を右の画像の画像信号の位相
基準情報として用いるように構成したものである。
【0082】図14は本発明の第三の実施例を説明する
ためタイミングチャートである。
【0083】図14において、AAは左の画像の輝度成
分信号、CCは右の画像の輝度成分信号で、CCにおい
て、1407、1408、1409は右の画像の輝度成
分信号と共に時間軸圧縮される該右の画像の輝度成分信
号の水平同期信号で、時間軸圧縮後には図14のBBに
おいて1405、1406に示すようになる。
【0084】すなわち、左の画像の輝度成分信号につい
ては、前記第一の実施例と同様に有効画面に相当する部
分の画像信号のみを時間軸圧縮し、右の画像の輝度成分
信号については水平同期信号を含む一水平走査期間全体
の信号を時間軸圧縮し、これら左の画像の輝度成分信号
と右の画像の輝度成分信号とを前記第一の実施例と同様
に、選択的に切り換えて出力することにより、時分割多
重し、図14のBBに示すような信号を形成する。
【0085】そして、前記BBに示す信号に、DDに示
すような波形の信号を加算することにより、EEに示す
ような波形の信号を形成する。
【0086】尚、前記DDに示す信号において、141
0、1412、1414は夫々水平同期信号で、前記E
Eに示す信号においては1416、1418、1420
で示す部分となり、また1411、1413、1415
の正極性のパルスは、前記BBの1404、1405、
1406に示す時間軸圧縮されている右の画像の輝度成
分信号の水平同期信号が該DDに含まれている水平同期
信号と区別できるようにする為に設けられてたものであ
り、前述のように、BBに示す信号にDDに示す信号を
加算することにより、前記BBの1404、1405、
1406に示す時間軸圧縮されている右の画像の輝度成
分信号の水平同期信号は、EEに示す信号において14
17、1419、1421に示すような波形の同期信号
となる。
【0087】ところで、本実施例においては、左右の合
成画像の輝度成分信号に水平同期信号を付加するため、
前記DDに示す信号を新らたに発生するように構成して
いるが、前記AAに示す左の画像の輝度成分信号が予め
有している水平同期信号1401、1402、1403
を時間軸圧縮せずにそのまま用いるように構成しても良
い。
【0088】以上説明したように、第三の実施例によれ
ば、右の画像の輝度成分信号については予め有している
水平同期信号も時間軸圧縮し、位相基準情報として用い
るように構成した為、新らたに同期信号を発生する構成
や該同期信号を付加するための構成を必要としないた
め、装置の構成をより簡略化することができると共に、
該同期信号を付加する際に、特別にタイミングを制御し
たりしないで済む為、より正確な位相基準情報を付加す
ることができるようになる。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
左の画像と右の画像とにより構成される立体画像に対応
した立体画像信号を記録媒体に対して記録し再生する場
合に、該立体画像信号に対する記録再生系において発生
する時間軸変動成分の影響を低減させ、良好な立体画像
信号を再生することができる立体画像記録再生装置を提
供することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の立体画像記録再生装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図2】図1の撮像処理部の詳細な構成を示すブロック
図である。
【図3】図2の時間軸圧縮回路の詳細な構成を示すブロ
ック図である。
【図4】時間軸圧縮及び同期信号付加の状態を示す信号
波形図である。
【図5】図1の再生処理部の詳細な構成を示すブロック
図である。
【図6】図5の同期信号分離回路の詳細な構成を示すブ
ロック図である。
【図7】図6の同期信号分離回路における同期信号の分
離動作を説明する為の各部の信号波形を示す図である。
【図8】第一の実施例としての装置の各部の信号の状態
を示す図である。
【図9】本発明の第二の実施例における撮像処理部の詳
細な構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の第二の実施例における再生処理部の
詳細な構成を示すブロック図である。
【図11】図9の撮像処理部における各部の信号波形を
示す図である。
【図12】図10のデコーダ回路の詳細な構成を示すブ
ロック図である。
【図13】図12のデコーダ回路における各部の信号波
形を示したタイミングチャートである。
【図14】本発明の第三の実施例を説明するためタイミ
ングチャートである。
【図15】従来の立体画像記録再生装置により記録再生
される立体画像の表示画像の状態を示したものである。
【符号の説明】
101 撮像処理部 102 記録再生部 103 再生処理部 104、105 表示部 201、202、901、902 撮影レンズ 203、204、903、904 撮像部 205、206、906〜911 時間軸圧縮回路 207、912〜914 左右合成回路 208、915 同期信号付加回路 209、905 同期信号発生回路 210、918 撮像処理部の制御部 301、302、303、304 ラインメモリ 305、306 切り換え回路 501、1001 同期信号分離回路 502、503、1002、1003、1005〜10
08 時間軸伸長回路 504 再生処理部の制御部 601 クランプ回路 602、603 コンパレータ 604、605 モノマルチバイブレータ 606 アンド回路 607 基準電圧源 611、612、613 クロック発振器 916 バーストフラグ付加回路 917、1009、1010 直角二相変調回路 1004 デコーダ回路 1201 バーストゲートパルス発生回路 1202、1203 発振回路 1204、1205 カラー位相検出回路 1206、1207 バースト抽出回路 1208 カラー調整回路 1209 カラーキラー回路 1210、1211 移相回路 1212〜1215 検波回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/92,13/00 G06T 17/40

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左の画像と右の画像とにより構成される
    立体画像に対応した立体画像信号を記録媒体に記録する
    装置であって、 前記左の画像に対応した画像信号と前記右の画像に対応
    した画像信号とを一水平走査期間分毎に夫々時間軸圧縮
    し、出力する時間軸圧縮手段と、 前記時間軸圧縮手段より出力される時間軸圧縮された左
    の画像に対応した画像信号と右の画像に対応した画像信
    号とを一水平走査期間内に所定のブランキング期間をお
    いて時間軸方向に前後するように合成し、出力する画像
    信号合成手段と、 前記画像信号合成手段より出力される時間軸圧縮され合
    成された左の画像に対応した画像信号と右の画像に対応
    した画像信号との間に設けられているブランキング期間
    中に、再生時の位相基準となる信号を付加し、出力する
    信号付加手段と、 前記信号付加手段より出力される信号を記録媒体に記録
    する記録手段とを備え、 前記時間軸圧縮手段は、一水平走査期間分の左の画像に
    対応した画像信号と右の画像に対応した画像信号とを、
    夫々水平ブランキング期間を除く有効画面に対応する部
    分の画像信号から前記再生時の位相基準となる信号が付
    加される期間を除いた期間のほぼ半分の期間に時間軸圧
    縮し、出力するように構成されていることを特徴とする
    立体画像記録装置。
  2. 【請求項2】 前記立体画像信号は、輝度成分信号と色
    成分信号とを有し、前記信号付加手段は、前記画像信号
    合成手段より出力される時間軸圧縮され合成された左の
    画像に対応した輝度成分信号と右の画像に対応した輝度
    成分信号との間に設けられているブランキング期間中
    に、再生時の位相基準となる同期信号を付加し、出力す
    る同期信号付加手段と、前記画像信号合成手段より出力
    される時間軸圧縮され合成された左の画像に対応した色
    成分信号と右の画像に対応した色成分信号との間に設け
    られているブランキング期間中に、再生時の位相基準と
    なるカラーバースト信号を付加し、出力するカラーバー
    スト信号付加手段と有するように構成されている請求項
    1に記載の立体画像記録装置。
  3. 【請求項3】 左の画像と右の画像とにより構成される
    立体画像に対応した立体画像信号が記録されている記録
    媒体から該立体画像信号を再生する装置であって、 前記記録媒体に記録されている立体画像信号を再生し、
    出力する再生手段と、 前記再生手段より出力される、一水平走査期間分の左の
    画像に対応した画像信号と右の画像に対応した画像信号
    とを、夫々水平ブランキング期間を除く有効画面に対応
    する部分の画像信号から前記再生時の位相基準となる信
    号が付加される期間を除いた期間のほぼ半分の期間に時
    間軸圧縮した信号から、夫々左の画像に対応した画像信
    号と右の画像に対応した画像信号とを分離し、分離され
    た左の画像に対応した画像信号と右の画像に対応した画
    像信号とを夫々時間軸伸長して出力する時間軸伸長手段
    と、 前記再生手段より出力された信号から、前記左の画像に
    対応した画像信号と右の画像に対応した画像信号との間
    に付加されている前記再生時の位相基準となる信号を抽
    出し、抽出された再生時の位相基準となる信号を用いて
    前記時間軸伸長手段における時間軸伸長処理を制御する
    制御手段と、 を備えたことを特徴とする立体画像再生装置。
  4. 【請求項4】 前記立体画像信号は、輝度成分信号と色
    成分信号とを有し、前記時間軸伸長手段は、前記再生手
    段より出力される信号から、夫々一走査期間分毎に時間
    軸圧縮されている左の画像に対応した輝度成分信号と右
    の画像に対応した輝度成分信号とを分離し、分離された
    左の画像に対応した輝度成分信号と右の画像に対応した
    輝度成分信号とを夫々時間軸伸長し、出力する輝度成分
    信号時間軸伸長手段と、前記再生手段より出力される信
    号から、夫々一走査期間分毎に時間軸圧縮されている左
    の画像に対応した色成分信号と右の画像に対応した色成
    分信号とを分離し、分離された左の画像に対応した色成
    分信号と右の画像に対応した色成分信号とを夫々時間軸
    伸長し、出力する色成分信号時間軸伸長手段と有するよ
    うに構成されている請求項3に記載の立体画像再生装
    置。
  5. 【請求項5】 前記立体画像信号は、輝度成分信号と色
    成分信号とを有し、前記制御手段は、前記再生手段より
    出力される信号から、一水平走査期間分毎に夫々時間軸
    圧縮され、合成されている左の画像に対応した輝度成分
    信号と右の画像に対応した輝度成分信号との間に付加さ
    れている再生時の位相基準となる同期信号を抽出し、抽
    出された再生時の位相基準となる同期信号を用いて前記
    輝度成分信号時間軸伸長手段における時間軸伸長処理を
    制御し、前記再生手段より出力される信号から、一水平
    走査期間分毎に夫々時間軸圧縮され、合成されている左
    の画像に対応した色成分信号と右の画像に対応した色成
    分信号との間に付加されている再生時の位相基準となる
    カラーバースト信号を抽出し、抽出された再生時の位相
    基準となるカラーバースト信号を用いて前記色成分信号
    時間軸伸長手段における時間軸伸長処理を制御するよう
    に構成されている請求項4に記載の立体画像再生装置。
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