JPH035952B2 - - Google Patents

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JPH035952B2
JPH035952B2 JP61015992A JP1599286A JPH035952B2 JP H035952 B2 JPH035952 B2 JP H035952B2 JP 61015992 A JP61015992 A JP 61015992A JP 1599286 A JP1599286 A JP 1599286A JP H035952 B2 JPH035952 B2 JP H035952B2
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JP
Japan
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clutch element
clutch
drive shaft
respect
tool
Prior art date
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JP61015992A
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English (en)
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JPS61219581A (ja
Inventor
Shuraibaa Borufuganku
Ruutobitsuhi Manfureeto
Haruto Eebaruto
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Tsuee Unto Ee Fuain Unto Co GmbH
Original Assignee
Tsuee Unto Ee Fuain Unto Co GmbH
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by Tsuee Unto Ee Fuain Unto Co GmbH filed Critical Tsuee Unto Ee Fuain Unto Co GmbH
Publication of JPS61219581A publication Critical patent/JPS61219581A/ja
Publication of JPH035952B2 publication Critical patent/JPH035952B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25—HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25B—TOOLS OR BENCH DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, FOR FASTENING, CONNECTING, DISENGAGING OR HOLDING
    • B25B23/00—Details of, or accessories for, spanners, wrenches, screwdrivers
    • B25B23/0064—Means for adjusting screwing depth
    • B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25—HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25B—TOOLS OR BENCH DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, FOR FASTENING, CONNECTING, DISENGAGING OR HOLDING
    • B25B23/00—Details of, or accessories for, spanners, wrenches, screwdrivers
    • B25B23/14—Arrangement of torque limiters or torque indicators in wrenches or screwdrivers
    • B25B23/141—Mechanical overload release couplings
    • F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D43/00—Automatic clutches
    • F16D43/02—Automatic clutches actuated entirely mechanically
    • F16D43/20—Automatic clutches actuated entirely mechanically controlled by torque, e.g. overload-release clutches, slip-clutches with means by which torque varies the clutching pressure
    • F16D43/202—Automatic clutches actuated entirely mechanically controlled by torque, e.g. overload-release clutches, slip-clutches with means by which torque varies the clutching pressure of the ratchet type
    • F16D43/2022—Automatic clutches actuated entirely mechanically controlled by torque, e.g. overload-release clutches, slip-clutches with means by which torque varies the clutching pressure of the ratchet type with at least one part moving axially between engagement and disengagement

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は動力スクリユードライバ装置に関し、
さらに詳細には、駆動手段と、工具ドライバを装
着し且つ装置本体に対して回転軸線方向に移動可
能な工具駆動軸と、該駆動手段を該工具駆動軸に
脱着自在に連結するクラツチとを備え、該クラツ
チは、回転可能に設けられ且つ該駆動手段によつ
て駆動される第１のクラツチエレメントと、該工
具駆動軸を駆動する第２のクラツチエレメント
と、該第１のクラツチエレメントと該第２のクラ
ツチエレメントとの間に配置される中間のクラツ
チエレメントと、該中間のクラツチエレメントと
該第１及び第２のクラツチエレメントの一方との
間に配置されてこれらのクラツチエレメントを相
互に離れるように動かすための側面を有するカム
メンバと、該中間のクラツチエレメントと該第１
及び第２のクラツチエレメントの他方との間の回
転連結を行う係止メンバとからなり、該第２のク
ラツチエレメントが該工具駆動軸に固定され、該
中間のクラツチエレメントが回転可能に取りつけ
られ且つ該工具駆動軸に対して軸線方向に移動可
能な動力スクリユードライバ装置に関する。
〔従来の技術〕
従来のスクリユードライバ装置はねじ締め限界
トルクに達すると遮断されるクラツチを備え、そ
のクラツチは例えば駆動側及び被駆動側になる２
個のクラツチエレメントからなる。これらのクラ
ツチエレメントの対向する端面には協働する山形
カムメンバが設けられており、そしてばねが一方
のクラツチエレメントを他方のクラツチエレメン
トに向かつて押圧するように設けられている。従
つて、ねじ締め時にはこれらのクラツチエレメン
トが相互に接近した位置になり、山形カムメンバ
が噛み合つて回転を伝達するが、限限界トルクに
達するとばねに抗して山形カムメンバが相互に斜
面に沿つて動きクラツチエレメントが相互に離れ
る方向に移動するようになつている。これによつ
てクラツチが遮断した状態になる。しかし、前記
ばねはこれらのクラツチエレメントを相互に接近
するように押圧しているので、限界トルクに達し
たときにクラツチを遮断した状態になつてもカム
メンバが相互に断続的に接触し、騒音を発生した
り、付加的なトルクが発生したりする問題があつ
た。
特公昭51−15280号公報は、このような問題を
解決する動力スクリユードライバ装置を開示して
いる。この公報によれば、上記したように２個の
（第１及び第２の）クラツチエレメントの間に中
間のクラツチエレメントを設け、そして第１のク
ラツチエレメントと中間のクラツチエレメントに
は従来のように協働するカムメンバを設けるとと
もに、第２のクラツチエレメントと中間のクラツ
チエレメントにはさらに回転連結を行う係合メン
バを設けている。よつて、駆動手段から、第１の
クラツチエレメント、中間のクラツチエレメン
ト、及び第２のクラツチエレメントを介して工具
駆動軸へ回転が伝達される。さらに、限界トルク
に達したときに、第１のクラツチエレメントを中
間のクラツチエレメントから持ち上げた位置でロ
ツクするロツク手段が設けられる。さらに、３個
のばねが設けられている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記公報に記載された動力スクリユードライバ
装置では、３個のばねのうちの第１のばねは、第
１のクラツチエレメントを中間のクラツチエレメ
ントに向つて押圧し、中間のクラツチエレメント
は駆動軸の下端部に設けた鍔によつて第２のクラ
ツチエレメントに向かう移動を規制されている。
第２のばねは中間のクラツチエレメントと第２の
クラツチエレメントとの間に設けられている。第
３のばねはロツク手段の構成要素として設けられ
ている。このロツク手段は、第１のクラツチエレ
メントの内周面の環状溝に配置したボールと、外
周面の環状溝とからなり、第１のクラツチエレメ
ントが中間のクラツチエレメントから離れる方向
に移動したときに第１のクラツチエレメントの内
周面の環状溝に配置したボールを駆動軸の外周面
の環状溝に落とすことによつて第１のクラツチエ
レメントを持ち上がつた位置にロツクするように
なつており、この第３のばねはボールが駆動軸の
外周面の環状溝に落ちるのを助けるようにしたも
ある。このようにして限界トルクに達したとき
に、第１のクラツチエレメントを中間のクラツチ
エレメントから持ち上げた位置でロツクすると、
第２のばねが働いて中間のクラツチエレメントを
第２のクラツチエレメントから持ち上げさせ、よ
つてこれらの間の連結が解除されるようにつてい
る。
しかし、この動力スクリユードライバ装置は構
造がかなり複雑である。また、第１のクラツチエ
レメントを中間のクラツチエレメントから持ち上
げた位置でロツクする際に、第１のクラツチエレ
メント及び中間のクラツチエレメントのカムメン
バが相互に接触しなくなるように第１のクラツチ
エレメントを積極的に押し上げることが必要であ
る。しかし、第１のクラツチエレメントは第１の
ばねで常時押し下げられており、カムメンバが相
互に接触した位置以上には移動できない。さら
に、限界トルクに達したときの一連の動作におい
て、最初に第１のクラツチエレメントが第１のば
ねに抗して中間のクラツチエレメントから持ち上
げられ両者間の間隔が開くが、それから中間のク
ラツチエレメントが第２のはねによつて第２のク
ラツチエレメントから持ち上げられるときに中間
のクラツチエレメントが第１のクラツチエレメン
トに衝突する。このためにやはりカムメンバが相
互に断続に接触し、騒音を発生するという問題が
あつた。
また、このような従来の動力スクリユードライ
バ装置は締めつけトルクが限界トルクに達したと
きに締めつけ動作を停止するようにしたものであ
り、締めつけの深さに応じて締めつけ動作を停止
するものではなかつた。
本発明は、簡単な構造で、騒音を小さくでき、
そして締めつけの深さに応じて締めつけ動作を停
止することができる動力スクリユードライバ装置
を提供することを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明によるスクリユードライバ装置は、駆動
手段と、工具ドライバを装着し且つ装置本体に対
して回転軸線方向に移動可能な工具駆動軸と、該
駆動手段を該工具駆動軸に脱着自在に連結するク
ラツチとを備え、該クラツチは、回転可能に設け
られ且つ該駆動手段によつて駆動される第１のク
ラツチエレメントと、該工具駆動軸を駆動するた
めに該工具駆動軸に固定された第２のクラツチエ
レメントと、該第１のクラツチエレメントと該第
２クラツチエレメントとの間に回転可能に且つ該
工具駆動軸の軸線方向に移動可能に配置される中
間のクラツチエレメントと、該中間のクラツチエ
レメントと該第１及び第２のクラツチエレメント
の一方との間に配置されるカムメンバと、該中間
のクラツチエレメントと該第１及び第２のクラツ
チエレメントの他方との間の回転連結を行う係合
メンバと、該中間のクラツチエレメントと該一方
のクラツチエレメントとの間に配置されたばねと
からなり、装置本体が深さ調節可能なストツパを
備え、該工具駆動軸が該深さ調節可能なストツパ
に対して軸線方向に移動可能であり、該第１のク
ラツチエレメントが該駆動手段に関して軸線方向
に移動しないように装置本体に配置され、該中間
のクラツチエレメントが該一方のクラツチエレメ
ントに接近して該カムメンバが相互に接触する連
動位置から該一方のクラツチエレメントから遠ざ
かり該カムメンバが相互に接触しなくなる解除位
置へ移動可能であり、該係合メンバの一方が係合
面と回転軸線に対して傾斜した傾斜面とを有し、
該係合メンバの他方がこれらの傾斜面及び係合面
に係合する係合部を有し、該中間のクラツチエレ
メントが回転しているときに該中間のクラツチエ
レメントと該他方のクラツチエレメントとが該係
合面により係合し、そして該中間のクラツチエレ
メントの回転が低下したときに該中間のクラツチ
エレメントが該ばねによつて押されて該傾斜面に
沿つて該連動位置から該解除位置に動くのを許容
し、よつて該カムメンバの係合が解除されてクラ
ツチを遮断することができるようにしたことを特
徴とするものである。
〔作 用〕
上記構成においては、深さ調節可能なストツパ
は、装置本体に対して、取りつけるべきねじの頭
部の上面が予定の最終位置に達した場合を想定し
て調節される。ねじ締め動作においては、中間の
クラツチエレメントは第１のクラツチエレメント
により回転せしめられ、回転トルクを受けたとき
に係合メンバの係合面が中間のクラツチエレメン
トと第２のクラツチエレメントとを連結し、工具
駆動軸が回転し、よつてねじを締めこむ。ねじの
頭部の上面が予定の最終位置に達する直前にスト
ツパがねじを螺着すべき表面に当接し、その後
は、移動しない第１のクラツチエレメントに対し
て、ばねが中間のクラツチエレメント及び第２の
クラツチエレメントを押し進めることになる。そ
こで中間のクラツチエレメント及び第１のクラツ
チエレメントのカムメンバが相互に離れ、よつて
第１のクラツチエレメントから中間のクラツチエ
レメントへのトルクの伝達は停止又は低下され
る。中間のクラツチエレメントへのトルクの伝達
が低下したら、ばねの押圧力が優るようになり、
中間のクラツチエレメントが傾斜面に沿つて第２
のクラツチエレメントに向かつて押される。この
中間のクラツチエレメントの付加的な移動によ
り、第１のクラツチエレメント及び中間のクラツ
チエレメント間隔がさらに開き、カムメンバが相
互に係合しなくてなつて、完全にクラツチを遮断
した状態になる。
〔実施例〕
以下本発明の実施例について説明する。
第１図において、本発明による動力スクリユー
ドライバ装置はハウジング状の装置本体１を有
し、装置本体１の下端部には深さ調節可能なスト
ツパ２がねじ込み式に取りつけられている。深さ
調節可能なストツパ２はつまみ２ａを有し、つま
み２ａを回すことによつて深さ調節可能なストツ
パ２を装置本体１に対して調節可能である。
装置本体１内には駆動モータ（図示せず）が配
置され、その駆動モータの出力軸に取りつけた駆
動ピニオン３が中間壁４を通つて下方の作動空間
へ延びている。この作動空間には工具駆動軸５が
駆動ピニオン３と平行に配置され、軸受６によつ
て回転可能に支持される。工具駆動軸５はワンピ
ース構造であり、小径部７と大径部８を有する。
小径部７にはクラツチが取りつけられ、大径部８
は深さ調節可能なストツパ２の内部を延びる。大
径部８は受部９となつており、工具ドライバ１０
を装填できるようになつている。第１図において
は、工具ドライバ１０の先端部が深さ調節可能な
ストツパ２から突出して見えている。
クラツチは３個のクラツチエレメント１１，１
２，１３からなる。第１のクラツチエレメント１
１は外周部に歯を設けた歯車として形成され、外
周面の歯が駆動ピニオン３と係合する。第１のク
ラツチエレメント１１は工具駆動軸５に回転可能
に且つ軸線方向に移動可能に取りつけてあるが、
上方の端面が軸受６に当接して配置され、駆動ピ
ニオン３に対して実質的に軸線方向に移動しない
ようになつている。第２のクラツチエレメント１
３は工具駆動軸５の小径部７に固定され、中間の
クラツチエレメント１２は第１のクラツチエレメ
ント１１と第２のクラツチエレメント１３の間で
工具駆動軸５の小径部７に回転可能に且つ軸線方
向に移動可能に取りつけられる。また、第１のク
ラツチエレメント１１と中間のクラツチエレメン
ト１２との間には圧縮コイルばね１９が配置され
ている。
第１のクラツチエレメント１１の軸受とは反対
側の端面１４にはカムメンバ１５が備えられ、中
間のクラツチエレメント１２の対向端面にも協働
するカムメンバ１８が設けられる。さらに、中間
のクラツチエレメント１２の反対側の端面には爪
状の係合メンバ７が設けられ、第２のクラツチエ
レメント１２の対向端面にも協働する爪状の係合
メンバ１６が設けられている。
第３図を参照すると、カムメンバ１５，１８は
同一形状に形成されており、カムメンバ１５は第
１のクラツチエレメント１１の一端面１４から突
出し、端面１４と平行な前面１５ａとその両側の
傾斜側面１５ｂとを備えている。カムメンバ１８
は中間のクラツチエレメント１２の一端面１２ａ
から突出し、端面１２ａと平行な前面１８ａとそ
の両側の傾斜側面１８ｂとを備えている。第２ａ
図に示されるように、これらの傾斜側面１５ｂ，
１８ｂは端面１４，１２ａに対してそれぞれ約60
度の角度βで延びる。
第３図において、第１のクラツチエレメント１
１は軸線方向に固定の位置にあるが中間のクラツ
チエレメント１２は軸線方向に移動する。例えば
中間のクラツチエレメント１２は第１のクラツチ
エレメント１１から第２のクラツチエレメント１
３に向かう方向に破線Ｘや一点鎖線Ｙ、及び実線
で示される位置へ軸線方向に移動するが、このよ
うな軸線方向の移動をしても傾斜側面１５ｂと傾
斜側面１８ｂとは少なくとも部分的に当接する。
傾斜側面１５ｂと傾斜側面１８ｂとが相互に当接
しているときに、中間のクラツチエレメント１２
は第１のクラツチエレメント１１に連れ立つて回
転させしめられる。中間のクラツチエレメント１
２が破線Ｘや一点鎖線Ｙ、及び実線で示される位
置にあつて第１のクラツチエレメント１１ととも
に回転する場合を連動位置にあると呼ぶ。中間の
クラツチエレメント１２は第１のクラツチエレメ
ント１１に対して実線で示される位置よりもさら
に遠ざかる位置へ移動でき、この場合を解除位置
にあると呼ぶ。
第３図において、爪状の係合メンバ１は中間の
クラツチエレメント１２の他端面１２ｂから突出
し、前面１７ａとその両側の係合側面１７ｂと、
傾斜面２１とを備えている。係合側面１７ｂは端
面１２ｂに対して直角に延び、傾斜面２１は係合
側面１７ｂと端面１２ｂと間に延びる。同様に、
爪状の係合メンバ１６は第２のクラツチエレメン
ト１３の一端面１３ａから突出し、前面１６ａと
その両側の係合側面１６ｂと、傾斜面２１とを備
えている。係合側面１６ｂは端面１３ａに対して
直角に延び、傾斜面２１は側面１６ｂと端面１３
ａと間に延びる。第２ａ図に示されるように、こ
れらの傾斜面２１は端面１２ｂ、端面１３ａに対
してそれぞれ約30度の角度αで延びる。
次に、第２ａ図から第２ｄ図を参照して作用を
説明する。第２ａ図から第２ｄ図においては、距
離ａはカムメンバ１５の前面１５ａと中間のクラ
ツチエレメント１２の端面１２ａとの間の距離を
示し、距離ｂは係合メンバ１７の前面１７ａと第
２のクラツチエレメント１３の端面１３ａとの間
の距離を示し、距離ｃはねじ２０の頭部の上面と
深さ調節可能なストツパ２の下面との間の距離を
示している。
第２ａ図に示されるように、工具駆動軸５に
は、工具ドライバ１０が装填され、工具ドライバ
１０はねじ２０の頭部の溝に係合される。工具ド
ライバ１０とねじ２０をねじ付け部表面Ｍにあて
がうと、工具駆動軸５は第２のクラツチエレメン
ト１３とともに第１のクラツチエレメント１１に
向かう方向に移動し、よつて第２のクラツチエレ
メント１３が中間のクラツチエレメント１２に作
用し、中間のクラツチエレメント１２は第１のク
ラツチエレメント１１の方向に移動する。
２つのカムメンバ１５，１８が同一形状に形成
されていると、中間のクラツチエレメント１２が
第１のクラツチエレメント１１に向かう移動は、
カムメンバ１８の前面１８ａが第１のクラツチエ
レメント１１の端面１４に当接すること（カムメ
ンバ１５の前面１５ａが中間のクラツチエレメン
ト１２の端面１２ａに当接すること）によつて制
限される（第３図の破線Ｘの位置）。
駆動モータが回転していないときには、第２の
クラツチエレメント１３は第１のクラツチエレメ
ント１１に向かう方向に、係合メンバ１６の前面
１６ａが中間のクラツチエレメント１２の端面１
２ｂに当接するまで（係合メンバ１７の前面１７
ａが第２のクラツチエレメント１３の端面１３ａ
に当接するまで）移動する。
駆動モータが回転し始めると、カムメンバ１５
がカムメンバ１８を介して中間のクラツチエレメ
ント１２を回転させ、係合メンバ１７が第２のク
ラツチエレメント１３を回転させようとする。
ねじ２０を締めつけるのに必要な回転モーメン
トより、工具駆動軸５には反作用モーメントが生
じる。この反作用モーメントが第２のクラツチエ
レメント１３の中間のクラツチエレメント１２に
対する相対回転を生じさせ、前面１６ａと係合側
面１６ｂとの角部（前面１７ａと係合側面１７ｂ
との角部）が傾斜面２１上を滑つて係合側面１６
ｂと係合側面１７ｂとが当接することになる。係
合側面１６ｂと係合側面１７ｂとが当接すると、
反作用モーメントが中間のクラツチエレメント１
２に作用する。傾斜側面１５ｂと傾斜側面１８ｂ
は傾斜面２１よりも急であり、ねじ２０の反作用
モーメントはカムメンバ１５，１８によつて形成
されたクラツチ部を遮断させない。
全体のスクリユードライバ装置をねじ２０上に
押し付けると、カムメンバ１５，１８が第２ａ図
及び第２ｂ図に示される連動位置になる。第２ｂ
図は深さ調節可能なストツパ２の下面がねじ付け
部表面Ｍに接触したところを示している。第２ｂ
図における距離ｃは第２ａ図における距離ｃと同
じである。同様に、第２ｂ図における距離ａ，ｂ
はそれぞれ第２ａ図における距離ａ，ｂと同じで
ある。
第２ｃ図に示されるように、深さ調節可能なス
トツパ２の下面がねじ付け部表面Ｍに接触した後
では、第１のクラツチエレメント１１はそれ以上
進まず、これに対して、ばね１９が中間のクラツ
チエレメント１２及び第２のクラツチエレメント
１３を下方に押しており、よつてねじ２０をさら
に締めこむと工具駆動軸５がねじ２０に向かつて
移動することになる。
カムメンバ１５，１８の傾斜側面１５ｂ，１８
ｂは前面１５ａ，１８ａに対して傾斜しており、
係合メンバ１６，１７の係合側面１６ｂ，１７ｂ
は前面１６ａ，１７ａに対して直角になつている
ので、工具駆動軸５がねじ２０に向かつて移動す
ると、これは中間のクラツチエレメント１２の同
じ方向への移動によつて補償され、距離ａが０か
ら増大し、距離ｂは変わらない。距離ｃはねじ２
０の頭部の上面がねじ付け部表面Ｍに対して移動
するので減少する。
第２ｄ図はねじ２０の頭部の上面が規定の位
置、例えばねじ付け部表面Ｍと同一面になつたと
ころを示す。この位置で、カムメンバ１５，１８
が相互から離れ、駆動モータが回転し続けていて
もカムメンバ１５，１８が相互に接触するのを防
止し、よつて騒音の発生等を防止する。
このカムメンバ１５，１８の連結解除のわずか
に手前の時点が第３図に実線で示されている。
深さ調節可能なストツパ２は、装置本体１に対
して、ねじ２０の頭部の上面が最終位置に達する
条件で、距離ａがカムメンバ１５の前面１５ａと
第１のクラツチエレメント１１の前面１４との間
の距離に基本的に相当するように調節される。中
間のクラツチエレメント１２が第１のクラツチエ
レメント１１に対してそのような関係になつたと
き、傾斜側面１５ｂ，１８ｂはもはや当接しなく
なるであろう。前面１５ａ，１８ｂは相互に通過
できるようになり、よつて第１のクラツチエレメ
ント１１から中間のクラツチエレメント１２への
トルクの伝達は突然停止される。
中間のクラツチエレメント１２へのトルクの伝
達が停止したら、係合メンバ１７の前面１７ａを
第２のクラツチエレメント１３の端面１３ａから
離れさせるのに必要なトルクがなくなり、比較的
に弱いばね力のばね１９が係合メンバ１７の前面
１７ａを傾斜面２１に沿つて第２のクラツチエレ
メント１３の端面１３ａに向かつて移動させ、こ
れらの前面１７ａと端面１３ａとを当接させるこ
とができるようになる。前面１５ａ，１８ａが相
互に通過できるようになる瞬間におけるこの中間
のクラツチエレメント１２の付加的な移動は、前
面１５ａ，１８ａを相互に初期時の距離ｂだけ離
れるように移動させ、第２ｄ図における距離ａは
カムメンバ１５の前面１５ａと第１のクラツチエ
レメント１１の前面１４との間の距離と初期時の
距離ｂとの和に相当する。距離ｂは実質的に０に
なる。この中間のクラツチエレメント１２の付加
的な移動が、本発明においてねじ２０の頭部の上
面が最終位置に達したときにカムメンバ１５，１
８間でチヤタリングが生じないようにするもので
ある。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、所定の
締めつけの深さになつたときに第１のクラツチエ
レメントと中間のクラツチエレメントとの間に確
実な間隙を形成して締つけ動作を確実に停止する
ことができ、部品点数を増加することなく構造が
簡単であり、クラツチ遮断時の騒音も防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
第１図は本発明による動力スクリユードライバ
装置を示す断面図、第２ａ図は第１図の動力スク
リユードライバ装置の作動の初期状態を示す図、
第２ｂ図はねじ締め途中の状態を示す図、第２ｃ
図は限界トルクに近づいた状態を示す図、第２ｄ
図はねじ締め完了状態を示す図、第３図は第２ｄ
図の部分拡大図である。 １……装置本体、２……深さ調節可能ストツ
パ、３……駆動ピニオン、５……工具駆動軸、１
０……工具ドライバ、１１……第１のクラツチエ
レメント、１２……中間のクラツチエレメント、
１３……第２のクラツチエレメント、１５・１８
……カムメンバ、１６・１７……係合メンバ、１
９……ばね、２０……ねじ、２１……傾斜面。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 １ 駆動手段３と、工具ドライバ１０を装着し且
    つ装置本体に対して回転軸線方向に移動可能な工
    具駆動軸５と、該駆動手段３を該工具駆動軸５に
    脱着自在に連結するクラツチとを備え、 該クラツチは、回転可能に設けられ且つ該駆動
    手段３によつて駆動される第１のクラツチエレメ
    ント１１と、該工具駆動軸５を駆動するために該
    工具駆動軸に固定された第２のクラツチエレメン
    ト１３と、該第１のクラツチエレメント１１と該
    第２クラツチエレメント１３との間に回転可能に
    且つ該工具駆動軸の軸線方向に移動可能に配置さ
    れる中間のクラツチエレメント１２と、該中間の
    クラツチエレメント１２と該第１及び第２のクラ
    ツチエレメントの一方１１との間に配置されるカ
    ムメンバ１５，１８と、該中間のクラツチエレメ
    ント１２と該第１及び第２のクラツチエレメント
    の他方１３との間の回転連結を行う係合メンバ１
    ６，１７と、該中間のクラツチエレメント１２と
    該一方のクラツチエレメント１１との間に配置さ
    れたばね１９とからなり、 装置本体が深さ調節可能なストツパ２を備え、
    該工具駆動軸５が該深さ調節可能なストツパ２に
    対して軸線方向に移動可能であり、 該第１のクラツチエレメント１１が該駆動手段
    ３に関して軸線方向に移動しないように装置本体
    に配置され、 該中間のクラツチエレメント１２が該一方のク
    ラツチエレメント１１に接近して該カムメンバ１
    ５，１８が相互に接触する連動位置から該一方の
    クラツチエレメント１１から遠ざかり該カムメン
    バ１５，１８が相互に接触しなくなる解除位置へ
    移動可能であり、 該係合メンバ１６，１７の一方が係合面１６
    ｂ，１７ｂと回転軸線に対して傾斜した傾斜面２
    １とを有し、該係合メンバ１６，１７の他方がこ
    れらの傾斜面２１及び係合面１６ｂ，１７ｂに係
    合する係合部を有し、該中間のクラツチエレメン
    ト１２が回転しているときに該中間のクラツチエ
    レメント１２と該他方のクラツチエレメント１３
    とが該係合面１６ｂ，１７ｂにより係合し、そし
    て該中間のクラツチエレメント１２の回転が低下
    したときに該中間のクラツチエレメント１２が該
    ばねによつて押されて該傾斜面に沿つて該連動位
    置から該解除位置に動くのを許容し、よつて該カ
    ムメンバ１５，１８の係合が解除されてクラツチ
    を遮断することができるようにしたことを特徴と
    する動力スクリユードライバ装置。 ２ 該係合メンバ１６，１７の該係合面１６ｂ，
    １７ｂが回転軸線に対して平行で該中間のクラツ
    チエレメント１２及び該他方のクラツチエレメン
    ト１３の端面に直角に設けられ、該直角な係合面
    が該傾斜面２１によつて該端面に接続し、該傾斜
    面２１が該端面に対して角度αで延びることを特
    徴とする特許請求の範囲第１項に記載の動力スク
    リユードライバ装置。 ３ 該角度αが約30度であることを特徴とする特
    許請求の範囲第２項に記載の動力スクリユードラ
    イバ装置。 ４ 該カムメンバ１５，１８の側面が該中間のク
    ラツチエレメント１２及び該一方のクラツチエレ
    メント１１の端面に対して約60度の角度βで延び
    ることを特徴とする特許請求の範囲第１項から第
    ３項のいずれか１項に記載の動力スクリユードラ
    イバ装置。 ５ 該中間のクラツチエレメント１２及び該他方
    のクラツチエレメント１３の該係合メンバ１６，
    １７が同一形状に形成されていることを特徴とす
    る特許請求の範囲第１項から第４項のいずれか１
    項に記載の動力スクリユードライバ装置。 ６ 該工具駆動軸５がワンピース構造であること
    を特徴とする特許請求の範囲第１項から第５項の
    いずれか１項に記載の動力スクリユードライバ装
    置。
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