JPH0142663Y2 - - Google Patents
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- JPH0142663Y2 JPH0142663Y2 JP343885U JP343885U JPH0142663Y2 JP H0142663 Y2 JPH0142663 Y2 JP H0142663Y2 JP 343885 U JP343885 U JP 343885U JP 343885 U JP343885 U JP 343885U JP H0142663 Y2 JPH0142663 Y2 JP H0142663Y2
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- rotating shaft
- rotating
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- 230000006835 compression Effects 0.000 description 9
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 9
- 239000000696 magnetic material Substances 0.000 description 4
- 230000004907 flux Effects 0.000 description 3
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 230000001502 supplementing effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- One-Way And Automatic Clutches, And Combinations Of Different Clutches (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この考案は、駆動機と従動機との間に装着され
て、その間にトルクを伝達するとともに、従動機
側に過負荷が発生したときスリツプ状態を起し
て、その過剰の負荷が駆動機側に伝わるのを防止
するトルクリミツタに関するものである。
て、その間にトルクを伝達するとともに、従動機
側に過負荷が発生したときスリツプ状態を起し
て、その過剰の負荷が駆動機側に伝わるのを防止
するトルクリミツタに関するものである。
第4図は従来のこの種装置を一部縦断して示す
側面図であつて、この装置においては、回転軸1
の小径部1aと1bとの間に形成されている大径
部1cに、円周方向等角度で分配配置された複数
個の有底孔1dが軸線方向に沿つて設けられ、前
記回転軸1の小径部1a上には、スラスト受板1
4を挾んで前記有底孔1dの底部と隣接している
従動部材3が、軸受2を介して空転自在に嵌装さ
れている。
側面図であつて、この装置においては、回転軸1
の小径部1aと1bとの間に形成されている大径
部1cに、円周方向等角度で分配配置された複数
個の有底孔1dが軸線方向に沿つて設けられ、前
記回転軸1の小径部1a上には、スラスト受板1
4を挾んで前記有底孔1dの底部と隣接している
従動部材3が、軸受2を介して空転自在に嵌装さ
れている。
前記従動部材3は、ボス部3a、円周方向等角
度に分配配置された複数個の螺子孔4を有するフ
ランジ部3bおよび前記回転軸1の大径部1c外
側で軸線方向に延びる外側フランジ部3cから構
成され、その外側フランジ部3cの前記有底孔1
d開口側端面には、複数個のボルト6によつて受
圧板5が固定されている。
度に分配配置された複数個の螺子孔4を有するフ
ランジ部3bおよび前記回転軸1の大径部1c外
側で軸線方向に延びる外側フランジ部3cから構
成され、その外側フランジ部3cの前記有底孔1
d開口側端面には、複数個のボルト6によつて受
圧板5が固定されている。
この受圧板5の内側肉厚部分には、開口部が座
ぐり面となつている凹部5aと、この凹部5aの
底部から軸線方向に延びた孔5bとからなる貫通
孔5cが、円周方向等角度に分配配置され、その
貫通孔5cには、頭部7a、頚部7bおよび螺子
部7cよりなる有頭ピン7が、その頭部7cを前
記有底孔1dに向けて挿入される一方、その螺子
部7cはナツト9とワツシヤ10によつて当接板
8に固定されている。当接板8は反受圧板5側に
設けられるリミツトスイツチ(図示せず)が当る
ように配設されており、前記有頭ピン7の頚部7
b外周に嵌装された圧縮コイルばね11は前記の
有頭ピン7と当接板8を前記大径部1c側に押圧
し、その圧縮コイルばね11に対向して前記有底
孔1d内に挿入された圧縮コイルばね12は、そ
れと前記有頭ピン7の頭部7aとの間に配置され
ている金属製ボール13をその頭部7aに当接さ
せながら、常に受圧板5の凹部5aの座ぐり面に
押圧している。なお、15はボール13を受圧板
5の凹部5aの座ぐり面に当接させるために従動
部材3を回転するときに使用される工具を挿入す
るために設けられた孔である。
ぐり面となつている凹部5aと、この凹部5aの
底部から軸線方向に延びた孔5bとからなる貫通
孔5cが、円周方向等角度に分配配置され、その
貫通孔5cには、頭部7a、頚部7bおよび螺子
部7cよりなる有頭ピン7が、その頭部7cを前
記有底孔1dに向けて挿入される一方、その螺子
部7cはナツト9とワツシヤ10によつて当接板
8に固定されている。当接板8は反受圧板5側に
設けられるリミツトスイツチ(図示せず)が当る
ように配設されており、前記有頭ピン7の頚部7
b外周に嵌装された圧縮コイルばね11は前記の
有頭ピン7と当接板8を前記大径部1c側に押圧
し、その圧縮コイルばね11に対向して前記有底
孔1d内に挿入された圧縮コイルばね12は、そ
れと前記有頭ピン7の頭部7aとの間に配置され
ている金属製ボール13をその頭部7aに当接さ
せながら、常に受圧板5の凹部5aの座ぐり面に
押圧している。なお、15はボール13を受圧板
5の凹部5aの座ぐり面に当接させるために従動
部材3を回転するときに使用される工具を挿入す
るために設けられた孔である。
このような構成からなるトルクリミツタにおい
て従動部材3側に過負荷が発生すると、ボール1
3は、圧縮コイルばね12の押圧力に抗しながら
受圧板5の座ぐり面より脱し、受圧板5の側面と
圧縮コイルばね12との間に挾持されながらその
受圧板5の側面上で滑る結果、駆動部材である前
記回転軸1と、前記受圧板5が固定されている従
動部材3との間にスリツプ状態が発生して、従動
機側に生じた過剰の負荷が駆動機側に伝わるのが
防止される。
て従動部材3側に過負荷が発生すると、ボール1
3は、圧縮コイルばね12の押圧力に抗しながら
受圧板5の座ぐり面より脱し、受圧板5の側面と
圧縮コイルばね12との間に挾持されながらその
受圧板5の側面上で滑る結果、駆動部材である前
記回転軸1と、前記受圧板5が固定されている従
動部材3との間にスリツプ状態が発生して、従動
機側に生じた過剰の負荷が駆動機側に伝わるのが
防止される。
このスリツプ状態は、凹部5aから出たボール
13が隣りの凹部5aに嵌合すると消滅するが、
従動部材3側に過剰の負荷が生じている間は、ボ
ール13は凹部5aから繰り返し脱出して前記の
スリツプ状態が維持される。
13が隣りの凹部5aに嵌合すると消滅するが、
従動部材3側に過剰の負荷が生じている間は、ボ
ール13は凹部5aから繰り返し脱出して前記の
スリツプ状態が維持される。
ところが、回転軸1と従動部材3との間で所定
のトルク設定値が維持されるように、前記凹所5
a内に嵌合されているボール13を一定の圧力で
押圧する前記圧縮コイルばね12は、前述のスリ
ツプ状態において前記受圧板5の側面上にとび出
したボール13を当然前記一定の圧力を越える強
い圧力で押圧するので、従来のトルクリミツタに
おいてはこのボール13と受圧板5との間で多大
のスリツプ熱が発生し易いという問題があつた。
のトルク設定値が維持されるように、前記凹所5
a内に嵌合されているボール13を一定の圧力で
押圧する前記圧縮コイルばね12は、前述のスリ
ツプ状態において前記受圧板5の側面上にとび出
したボール13を当然前記一定の圧力を越える強
い圧力で押圧するので、従来のトルクリミツタに
おいてはこのボール13と受圧板5との間で多大
のスリツプ熱が発生し易いという問題があつた。
この考案は、上記問題点を解決するために考案
されたもので、前記スリツプ熱の発生を回避する
ことを目的としており、回転軸と、この回転軸に
軸線方向の移動と一体の回転を可能として支持さ
れた第一の回転部材と、この第一の回転部材の側
面と対向し前記回転軸に軸線方向の移動が規制さ
れて空転自在に支持された第二の回転部材と、こ
れら回転部材を磁気回路としいずれか一方の回転
部材に内設された永久磁石と、前記第一の回転部
材と第二の回転部材とを係合する係合手段とを備
え、係合手段が離脱することにより、前記永久磁
石の磁気回路中に間隙が形成されるトルクリミツ
タに特徴を有するものである。
されたもので、前記スリツプ熱の発生を回避する
ことを目的としており、回転軸と、この回転軸に
軸線方向の移動と一体の回転を可能として支持さ
れた第一の回転部材と、この第一の回転部材の側
面と対向し前記回転軸に軸線方向の移動が規制さ
れて空転自在に支持された第二の回転部材と、こ
れら回転部材を磁気回路としいずれか一方の回転
部材に内設された永久磁石と、前記第一の回転部
材と第二の回転部材とを係合する係合手段とを備
え、係合手段が離脱することにより、前記永久磁
石の磁気回路中に間隙が形成されるトルクリミツ
タに特徴を有するものである。
ついで、図面を参照しながら、この考案による
トルクリミツタの実施例を説明する。
トルクリミツタの実施例を説明する。
実施例 1
第1図はこの考案によるトルクリミツタの一例
を示す縦断側面図であつて、このトルクリミツタ
においては、図示されていない駆動機の出力軸を
嵌合するためのキー溝16bを有する回転軸16
の外周に、スプライン歯部16aが形成されてお
り、そのスプライン歯部16aとスプライン嵌合
するスプライン歯部17aが形成されて、駆動部
材17となる第一の回転部材が前記回転軸16上
に軸線方向摺動自在に配置され、その回転軸16
のスプライン歯部16aには、その駆動部材17
から所定の距離を隔ててその後退位置決め用のス
トツパとなるスナツプリング18が嵌着されてい
る。
を示す縦断側面図であつて、このトルクリミツタ
においては、図示されていない駆動機の出力軸を
嵌合するためのキー溝16bを有する回転軸16
の外周に、スプライン歯部16aが形成されてお
り、そのスプライン歯部16aとスプライン嵌合
するスプライン歯部17aが形成されて、駆動部
材17となる第一の回転部材が前記回転軸16上
に軸線方向摺動自在に配置され、その回転軸16
のスプライン歯部16aには、その駆動部材17
から所定の距離を隔ててその後退位置決め用のス
トツパとなるスナツプリング18が嵌着されてい
る。
一方、前記回転軸16の外周には、前記スプラ
イン歯部16aに隣接した位置に非磁性材製軸受
19が嵌装され、その軸受19を介して、前記駆
動部材17の側面と対向して従動部材20となる
断面L字状の第二の回転部材が回転軸16上に空
転自在に支承され、その従動部材20に形成され
た螺合溝20aには、いずれも図示されていな
い、例えばVベルトを介して従動機に動力を伝え
るVプーリが固定されている。
イン歯部16aに隣接した位置に非磁性材製軸受
19が嵌装され、その軸受19を介して、前記駆
動部材17の側面と対向して従動部材20となる
断面L字状の第二の回転部材が回転軸16上に空
転自在に支承され、その従動部材20に形成され
た螺合溝20aには、いずれも図示されていな
い、例えばVベルトを介して従動機に動力を伝え
るVプーリが固定されている。
この従動部材20の前記回転軸16から間隔を
あけて軸線方向に延びた張出部分20cの端面に
形成されている噛合歯20bは前記駆動部材17
の反スナツプリング側側面の半径方向外方に設け
られた台形状の噛合歯17bと、例えば定点噛合
によつて、噛み合つており、この従動部材20の
内周面は前記軸受19の外周面に嵌合し、これら
の駆動部材17、軸受19および従動部材20に
よつて囲まれた環状空間内には、みずからの磁気
吸着力によつて従動部材20に吸着される環状の
永久磁石21と、その外周を取り巻いて前記従動
部材20に固着される非磁性材製環部材22が挿
入され、この永久磁石21、環状部22および前
記従動部材20は、前記軸受19と、スラスト受
板23およびスナツプリング24によつて軸線方
向不動の状態で前記回転軸16上に支承されてい
る。なお、これらの永久磁石21、環部材22お
よび従動部材20を軸線方向不動の状態で回転軸
16上に支承するには、勿論上記以外の種々の手
段を随意に採用することができ、また、前述の駆
動側と従動側を逆にして、第一の回転部材を従動
部材、第二の回転部材を駆動部材としてもよい
し、さらに、前記従動部材20の張出部分20c
と永久磁石21との間に磁速迂回用の前記非磁性
材製環部材22を挿入しないで、その間を単に空
隙にして磁束を迂回させてもよい。
あけて軸線方向に延びた張出部分20cの端面に
形成されている噛合歯20bは前記駆動部材17
の反スナツプリング側側面の半径方向外方に設け
られた台形状の噛合歯17bと、例えば定点噛合
によつて、噛み合つており、この従動部材20の
内周面は前記軸受19の外周面に嵌合し、これら
の駆動部材17、軸受19および従動部材20に
よつて囲まれた環状空間内には、みずからの磁気
吸着力によつて従動部材20に吸着される環状の
永久磁石21と、その外周を取り巻いて前記従動
部材20に固着される非磁性材製環部材22が挿
入され、この永久磁石21、環状部22および前
記従動部材20は、前記軸受19と、スラスト受
板23およびスナツプリング24によつて軸線方
向不動の状態で前記回転軸16上に支承されてい
る。なお、これらの永久磁石21、環部材22お
よび従動部材20を軸線方向不動の状態で回転軸
16上に支承するには、勿論上記以外の種々の手
段を随意に採用することができ、また、前述の駆
動側と従動側を逆にして、第一の回転部材を従動
部材、第二の回転部材を駆動部材としてもよい
し、さらに、前記従動部材20の張出部分20c
と永久磁石21との間に磁速迂回用の前記非磁性
材製環部材22を挿入しないで、その間を単に空
隙にして磁束を迂回させてもよい。
以上のような構成を有するトルクリミツタにお
いては、前記の永久磁石21、駆動部材17およ
び従動部材20を通る磁束Φの磁気吸着力によつ
て、駆動部材17が従動部材20に吸着し、その
係合手段を構成する駆動部材17の噛合歯17b
と従動部材20の噛合歯20bとが噛み合つて、
回転軸16のトルクは従動部材20に伝達され
る。このトルク伝達中に、図示されていない従動
機に発生した過負荷が従動部材20に伝わると、
前記磁気吸着力によつて維持されている噛合歯1
7bと20bとの係合は、その過負荷に耐えきれ
ないで離脱し、それらの頭部の間でスリツプ状態
が生ずると同時に、駆動部材17は回転軸16上
を後退して、従動部材20との間に隙間が形成さ
れ、駆動部材17と従動部材20との間で働く磁
気吸着力は低下するので、前記過負荷が除去され
ないかぎり、前記のスリツプ状態は持続して、ト
ルクの伝達は遮断される。
いては、前記の永久磁石21、駆動部材17およ
び従動部材20を通る磁束Φの磁気吸着力によつ
て、駆動部材17が従動部材20に吸着し、その
係合手段を構成する駆動部材17の噛合歯17b
と従動部材20の噛合歯20bとが噛み合つて、
回転軸16のトルクは従動部材20に伝達され
る。このトルク伝達中に、図示されていない従動
機に発生した過負荷が従動部材20に伝わると、
前記磁気吸着力によつて維持されている噛合歯1
7bと20bとの係合は、その過負荷に耐えきれ
ないで離脱し、それらの頭部の間でスリツプ状態
が生ずると同時に、駆動部材17は回転軸16上
を後退して、従動部材20との間に隙間が形成さ
れ、駆動部材17と従動部材20との間で働く磁
気吸着力は低下するので、前記過負荷が除去され
ないかぎり、前記のスリツプ状態は持続して、ト
ルクの伝達は遮断される。
このようなスリツプ状態では、永久磁石21の
磁気回路中に間隙が形成されることによつて、駆
動部材17に対する磁気吸引力は急激に弱まるの
で、スリツプ熱の発生は回避される。
磁気回路中に間隙が形成されることによつて、駆
動部材17に対する磁気吸引力は急激に弱まるの
で、スリツプ熱の発生は回避される。
実施例 2
第2図は本願トルクリミツタの別の実施例を示
す縦断側面図であつて、実施例1で述べたトルク
リミツタにおいて、前記駆動部材17とスナツプ
リング18との間に皿ばね25を挿入しており、
この皿ばね25は、前述のスリツプ状態にある駆
動部材17を元の位置まで戻す作用を有するの
で、前記永久磁石21の復帰作用を補つてそれを
確実にする働きも有する。
す縦断側面図であつて、実施例1で述べたトルク
リミツタにおいて、前記駆動部材17とスナツプ
リング18との間に皿ばね25を挿入しており、
この皿ばね25は、前述のスリツプ状態にある駆
動部材17を元の位置まで戻す作用を有するの
で、前記永久磁石21の復帰作用を補つてそれを
確実にする働きも有する。
なお、前記駆動部材17を従動部材20側に押
圧する部材としては、前記皿ばね25の他に、例
えば圧縮コイルばねのような任意の弾性部材を利
用できることは言うまでもない。
圧する部材としては、前記皿ばね25の他に、例
えば圧縮コイルばねのような任意の弾性部材を利
用できることは言うまでもない。
実施例 3
第3図は本願トルクリミツタのさらに別の実施
例を示す縦断側面図であつて、このトルクリミツ
タは、一方の駆動部材17と、他方の従動部材2
0および環状材22との対向面に一対の有底孔2
6および27を円周方向等角度に複数個分配配置
して、これら有底孔26,27によつて囲まれた
空隙内にボール28を挿入し、対向する有底孔2
6と27の両方に跨つて配置されたこのボール2
8によつて駆動部材17と従動部材20との係合
を図つた点で、実施例1のトルクリミツタと相違
しており、その他の構成では実施例1のトルクリ
ミツタと同様である。
例を示す縦断側面図であつて、このトルクリミツ
タは、一方の駆動部材17と、他方の従動部材2
0および環状材22との対向面に一対の有底孔2
6および27を円周方向等角度に複数個分配配置
して、これら有底孔26,27によつて囲まれた
空隙内にボール28を挿入し、対向する有底孔2
6と27の両方に跨つて配置されたこのボール2
8によつて駆動部材17と従動部材20との係合
を図つた点で、実施例1のトルクリミツタと相違
しており、その他の構成では実施例1のトルクリ
ミツタと同様である。
このトルクリミツタにおいては、一方の有底孔
27の壁面に摩擦接触しているボール28が他方
の有底孔26の座ぐり面26aにも摩擦接触する
ことによつて、トルクが回転軸16から駆動部材
17を経て従動部材20に伝達され、そこで従動
部材20が過剰の負荷を受けると、ボール28
は、前記有底孔27内に嵌合されたまま有底孔2
6の座ぐり面26aから脱出して、駆動部材17
の平らな側面上を滑つてスリツプ状態を引起すと
同時に、この駆動部材17を後退させ、ついで隣
りの有底孔26内に落込むが、前記過剰の負荷が
依然として存在する間は、繰返しその有底孔26
からとび出して前記スリツプ状態が維持され、そ
の後前記過負荷が除かれると、そのボール26
は、駆動部材17を従動部材20側へ吸引する永
久磁石21の磁気吸着力によつて有底孔26内に
再び嵌合して、前記の係合状態を再現させる。
27の壁面に摩擦接触しているボール28が他方
の有底孔26の座ぐり面26aにも摩擦接触する
ことによつて、トルクが回転軸16から駆動部材
17を経て従動部材20に伝達され、そこで従動
部材20が過剰の負荷を受けると、ボール28
は、前記有底孔27内に嵌合されたまま有底孔2
6の座ぐり面26aから脱出して、駆動部材17
の平らな側面上を滑つてスリツプ状態を引起すと
同時に、この駆動部材17を後退させ、ついで隣
りの有底孔26内に落込むが、前記過剰の負荷が
依然として存在する間は、繰返しその有底孔26
からとび出して前記スリツプ状態が維持され、そ
の後前記過負荷が除かれると、そのボール26
は、駆動部材17を従動部材20側へ吸引する永
久磁石21の磁気吸着力によつて有底孔26内に
再び嵌合して、前記の係合状態を再現させる。
なお、この実施例においても、実施例1で述べ
たように、永久磁石21の磁気回路中に間隙が形
成されるので、駆動部材17に対する磁気吸引力
は急激に弱まり、スリツプ熱の発生は回避され
る。またこの実施例においては有底孔27を従動
部材20と環部材22の両方に跨つて形成された
が、これら部材の一方にのみ有底孔27を形成さ
せても、あるいは環部材22を省いて従動部材2
0の張出部分20cだけに形成させてもよく、さ
らにこのトルクリミツタにおいて、実施例2で述
べたトルクリミツタと同様に、駆動部材17とス
ナツプリング18との間に皿ばね25を介在させ
て、実施例2で述べたこの皿ばね25の作用を利
用することもできる。
たように、永久磁石21の磁気回路中に間隙が形
成されるので、駆動部材17に対する磁気吸引力
は急激に弱まり、スリツプ熱の発生は回避され
る。またこの実施例においては有底孔27を従動
部材20と環部材22の両方に跨つて形成された
が、これら部材の一方にのみ有底孔27を形成さ
せても、あるいは環部材22を省いて従動部材2
0の張出部分20cだけに形成させてもよく、さ
らにこのトルクリミツタにおいて、実施例2で述
べたトルクリミツタと同様に、駆動部材17とス
ナツプリング18との間に皿ばね25を介在させ
て、実施例2で述べたこの皿ばね25の作用を利
用することもできる。
以上述べたように、従動部材側に発生した過剰
負荷により永久磁石の磁気吸引力に抗して係合手
段が離脱されるとともに、この離脱によつて永久
磁石の磁気回路中に間隙が形成されて、この永久
磁石の磁気吸引力は急激に弱まるので、スリツプ
状態におけるスリツプ熱の発生は回避できるとと
もに、過剰負荷によるトルク遮断が速やかに行な
われるので、駆動機側への過剰負荷の伝達が確実
に防止できるという利点がある。
負荷により永久磁石の磁気吸引力に抗して係合手
段が離脱されるとともに、この離脱によつて永久
磁石の磁気回路中に間隙が形成されて、この永久
磁石の磁気吸引力は急激に弱まるので、スリツプ
状態におけるスリツプ熱の発生は回避できるとと
もに、過剰負荷によるトルク遮断が速やかに行な
われるので、駆動機側への過剰負荷の伝達が確実
に防止できるという利点がある。
第1図はこの考案によるトルクリミツタの一例
を示す縦断側面図、第2図はその別の一例を示す
縦断側面図、第3図はそのさらに別の一例を示す
縦断側面図、そして第4図は従来のトルクリミツ
タを示す部分縦断側面図である。図面において 1,16……回転軸、2,19……軸受、3,
20……従動部材、4……螺子孔、5……受圧
板、6……ボルト、7……有頭ピン、8……当接
板、11,12……圧縮コイルばね、13,28
……ボール、17……駆動部材、18,24……
スナツプリング、21……永久磁石、22……非
磁性材製環部材、25……皿ばね、26,27…
…有底孔、Φ……磁束。
を示す縦断側面図、第2図はその別の一例を示す
縦断側面図、第3図はそのさらに別の一例を示す
縦断側面図、そして第4図は従来のトルクリミツ
タを示す部分縦断側面図である。図面において 1,16……回転軸、2,19……軸受、3,
20……従動部材、4……螺子孔、5……受圧
板、6……ボルト、7……有頭ピン、8……当接
板、11,12……圧縮コイルばね、13,28
……ボール、17……駆動部材、18,24……
スナツプリング、21……永久磁石、22……非
磁性材製環部材、25……皿ばね、26,27…
…有底孔、Φ……磁束。
Claims (1)
- 回転軸と、この回転軸に軸線方向の移動と一体
の回転を可能として支持された第一の回転部材
と、この第一の回転部材の側面と対向し前記回転
軸に軸線方向の移動が規制されて空転自在に支持
された第二の回転部材と、これら回転部材を磁気
回路としいずれか一方の回転部材に内設された永
久磁石と、前記第一の回転部材と第二の回転部材
とを係合する係合手段とを備え、係合手段が離脱
することにより、前記永久磁石の磁気回路中に間
隙が形成されることを特徴とするトルクリミツ
タ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP343885U JPH0142663Y2 (ja) | 1985-01-14 | 1985-01-14 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP343885U JPH0142663Y2 (ja) | 1985-01-14 | 1985-01-14 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61129926U JPS61129926U (ja) | 1986-08-14 |
JPH0142663Y2 true JPH0142663Y2 (ja) | 1989-12-13 |
Family
ID=30478068
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP343885U Expired JPH0142663Y2 (ja) | 1985-01-14 | 1985-01-14 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0142663Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0665893B2 (ja) * | 1987-03-06 | 1994-08-24 | 理孔 高橋 | 過負荷防止クラッチ |
-
1985
- 1985-01-14 JP JP343885U patent/JPH0142663Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61129926U (ja) | 1986-08-14 |
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