JPH0544578Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0544578Y2 JPH0544578Y2 JP1987070121U JP7012187U JPH0544578Y2 JP H0544578 Y2 JPH0544578 Y2 JP H0544578Y2 JP 1987070121 U JP1987070121 U JP 1987070121U JP 7012187 U JP7012187 U JP 7012187U JP H0544578 Y2 JPH0544578 Y2 JP H0544578Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- permanent magnet
- rotating body
- rotating
- armature
- facing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 10
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 3
- 230000005489 elastic deformation Effects 0.000 description 2
- 230000009194 climbing Effects 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 230000004907 flux Effects 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Transmission Devices (AREA)
- One-Way And Automatic Clutches, And Combinations Of Different Clutches (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は各種機器類の駆動側と従動側との間に
設けられて動力を伝達し、従動側に過負荷が発生
したときに滑つて駆動側への過負荷の伝達を防止
するトルクリミツタに関するものである。
設けられて動力を伝達し、従動側に過負荷が発生
したときに滑つて駆動側への過負荷の伝達を防止
するトルクリミツタに関するものである。
従来からこの種のトルクリミツタとしては、例
えば実開昭61−129926号公報に開示されているよ
うに永久磁石の磁気吸引力を利用したものが知ら
れている。これを概略説明すると、このトルクリ
ミツタは駆動側(又は従動側)となる回転軸に、
回転自在にかつ軸線方向の移動を規制されて配設
された第1の回転体と、この第1の回転体と側面
同士を対向させて前記回転軸に軸線方向の移動を
許容されて配設された第2の回転体とを備えてお
り、これら両回転体のいずれか一方にはこれら両
回転体を一体的に結合させる永久磁石が装着さ
れ、また両回転体間には、第2の回転体の軸方向
移動により係合、非係合となるボールと凹孔、ま
たは歯等からなる係合手段が介在されている。
えば実開昭61−129926号公報に開示されているよ
うに永久磁石の磁気吸引力を利用したものが知ら
れている。これを概略説明すると、このトルクリ
ミツタは駆動側(又は従動側)となる回転軸に、
回転自在にかつ軸線方向の移動を規制されて配設
された第1の回転体と、この第1の回転体と側面
同士を対向させて前記回転軸に軸線方向の移動を
許容されて配設された第2の回転体とを備えてお
り、これら両回転体のいずれか一方にはこれら両
回転体を一体的に結合させる永久磁石が装着さ
れ、また両回転体間には、第2の回転体の軸方向
移動により係合、非係合となるボールと凹孔、ま
たは歯等からなる係合手段が介在されている。
このように構成されることにより永久磁石の磁
気吸引力によつて第2の回転体の側面が第1の回
転体の側面に圧着され、係合手段が係合すること
で、両回転体は一体的に回転するようになり、動
力の伝達が行われる。そして、従動側に過負荷が
生じると、前記係合手段の係合が外れて従動側の
回転体が円周方向に滑り、動力の伝達が遮断され
る。したがつて、従動側の過負荷が駆動側に及ぶ
ことがない。この場合、動力の伝達が遮断される
と同時に駆動側の動力は停止される。このような
動力の駆動制御は通常前記第2の回転体の後退移
動、すなわち第1の回転体から離間する方向への
移動によつて動作されるリミツトスイツチにより
駆動モータへの通電をON,OFF制御したり、第
2の回転体の後退移動を位置センサ、近接センサ
等により非接触で検出して駆動モータをON,
OFF制御することで行つている。
気吸引力によつて第2の回転体の側面が第1の回
転体の側面に圧着され、係合手段が係合すること
で、両回転体は一体的に回転するようになり、動
力の伝達が行われる。そして、従動側に過負荷が
生じると、前記係合手段の係合が外れて従動側の
回転体が円周方向に滑り、動力の伝達が遮断され
る。したがつて、従動側の過負荷が駆動側に及ぶ
ことがない。この場合、動力の伝達が遮断される
と同時に駆動側の動力は停止される。このような
動力の駆動制御は通常前記第2の回転体の後退移
動、すなわち第1の回転体から離間する方向への
移動によつて動作されるリミツトスイツチにより
駆動モータへの通電をON,OFF制御したり、第
2の回転体の後退移動を位置センサ、近接センサ
等により非接触で検出して駆動モータをON,
OFF制御することで行つている。
しかしながら、係合手段の係合が外れると同時
に駆動側の動力をOFFにしても、この動力が完
全に消滅、換言すれば駆動モータが停止するまで
に係合手段が再係合して従動側を回転させてしま
うことがあり、必ずしも満足した過負荷安全装置
としての機能が期待できないという問題があつ
た。
に駆動側の動力をOFFにしても、この動力が完
全に消滅、換言すれば駆動モータが停止するまで
に係合手段が再係合して従動側を回転させてしま
うことがあり、必ずしも満足した過負荷安全装置
としての機能が期待できないという問題があつ
た。
そこで、このような問題を解決する手段として
本出願人は第2の回転体の第1の回転体側とは反
対側の側面に対向する永久磁石を回転軸側に設
け、従動側に過負荷が生じて係合手段が外れた
際、前記永久磁石により前記第2の回転体を吸引
し、係合手段の再係合を防止するようにしたトル
クリミツタを既に提案した(実願昭62−12763
号)。
本出願人は第2の回転体の第1の回転体側とは反
対側の側面に対向する永久磁石を回転軸側に設
け、従動側に過負荷が生じて係合手段が外れた
際、前記永久磁石により前記第2の回転体を吸引
し、係合手段の再係合を防止するようにしたトル
クリミツタを既に提案した(実願昭62−12763
号)。
しかしながら、このようなトルクリミツタにお
いても、前述の位置センサ、近接センサ等により
第2の回転体の後退を非接触で検出し駆動モータ
を駆動制御する方式を採用した場合は、係合手段
を構成するボールなどを乗り越えて後退する第2
の回転体の移動ストロークを大きくする必要があ
るが、その場合第2の回転体を軸線方向に移動自
在に弾性支持している板ばねの正方向撓みのみで
はその撓み量が少なく、十分大きな移動ストロー
クが得られないという欠点があつた。
いても、前述の位置センサ、近接センサ等により
第2の回転体の後退を非接触で検出し駆動モータ
を駆動制御する方式を採用した場合は、係合手段
を構成するボールなどを乗り越えて後退する第2
の回転体の移動ストロークを大きくする必要があ
るが、その場合第2の回転体を軸線方向に移動自
在に弾性支持している板ばねの正方向撓みのみで
はその撓み量が少なく、十分大きな移動ストロー
クが得られないという欠点があつた。
したがつて、本考案では上記のような欠点を解
決し、第2の回転体の移動ストロークが大にして
非接触型センサを使用した場合でも動力伝達の遮
断を確実に検出し得るトルクリミツタを提供しよ
うとするものである。
決し、第2の回転体の移動ストロークが大にして
非接触型センサを使用した場合でも動力伝達の遮
断を確実に検出し得るトルクリミツタを提供しよ
うとするものである。
本考案は上記目的を達成するために、軸線方向
の移動を阻止されて回転自在に配設された第1の
回転体と、支持部材に軸線方向移動自在に配設さ
れて前記第1の回転体の一方の側面と対向する第
2の回転体と、これら両回転体のいずれか一方に
組み込まれて両回転体を一体的に結合させる第1
の永久磁石と、前記両回転体の互いに対向する側
面間に介装され前記第1の永久磁石の磁気吸引力
によつて係合する係合手段と、前記第2の回転体
の前記第1の回転体とは反対側側面に対向して前
記支持部材側に固定された第2の永久磁石とを備
え、前記第2の回転体は、前記第1の回転体に対
向するトルク伝達用アーマチユアと、前記第2の
永久磁石に対向する解放保持用アーマチユアと、
自由端部がこれら両アーマチユア間に挾持保持さ
れ基端部が前記支持部材に固定された板ばねとで
構成され、前記第2の永久磁石は前記係合手段が
外れた際、前記板ばねを第2の永久磁石側に弾性
変形させながら前記解放保持用アーマチユアを吸
引移動させるようにしたものである。
の移動を阻止されて回転自在に配設された第1の
回転体と、支持部材に軸線方向移動自在に配設さ
れて前記第1の回転体の一方の側面と対向する第
2の回転体と、これら両回転体のいずれか一方に
組み込まれて両回転体を一体的に結合させる第1
の永久磁石と、前記両回転体の互いに対向する側
面間に介装され前記第1の永久磁石の磁気吸引力
によつて係合する係合手段と、前記第2の回転体
の前記第1の回転体とは反対側側面に対向して前
記支持部材側に固定された第2の永久磁石とを備
え、前記第2の回転体は、前記第1の回転体に対
向するトルク伝達用アーマチユアと、前記第2の
永久磁石に対向する解放保持用アーマチユアと、
自由端部がこれら両アーマチユア間に挾持保持さ
れ基端部が前記支持部材に固定された板ばねとで
構成され、前記第2の永久磁石は前記係合手段が
外れた際、前記板ばねを第2の永久磁石側に弾性
変形させながら前記解放保持用アーマチユアを吸
引移動させるようにしたものである。
本考案においては従動側に過負荷が発生した
際、係合手段の係合が外れて第1の回転体と対向
する一方のアーマチユアが後退した後、更に第2
の永久磁石が該磁石と対向する他方のアーマチユ
アを吸引移動させるため、これに伴つて前記一方
のアーマチユアも移動し、第2の回転体の移動ス
トロークを実質的に大きくする。
際、係合手段の係合が外れて第1の回転体と対向
する一方のアーマチユアが後退した後、更に第2
の永久磁石が該磁石と対向する他方のアーマチユ
アを吸引移動させるため、これに伴つて前記一方
のアーマチユアも移動し、第2の回転体の移動ス
トロークを実質的に大きくする。
以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて詳
細に説明する。第1図は本考案に係るトルクリミ
ツタの一実施例を示す断面図、第2図は第1図
−線断面図である。本実施例はトルクリミツタ
1をNC旋盤の駆動側と従動側との間に組込んだ
例を示す。トルクリミツタ1は、図示を省略した
駆動モータによつて回転される回転軸2に嵌合さ
れかつキー3によつて回転を防止されると共にス
ナツプリング4によつて軸線方向の移動を規制防
止されたハブ5を備えている。支持部材としての
ハブ5は両端開放の筒状体に形成されてその一端
外周面にはフランジ5Aが一体に突設されてい
る。6は前記ハブ5の外周面に嵌合されスナツプ
リング7によつて板止め固定された複数個の軸受
であつて、その外輪には、前記回転軸2に対して
回転自在な第1の回転体としてのフイールドコア
8がスナツプリング9により軸線方向の移動を規
制されて嵌合固定されている。そして、このフイ
ールドコア8は、一端部外周面に嵌合されたボル
ト10によつて固定されたギヤ11を備え、この
ギヤ11を従動側のギヤ12と噛合させることに
より従動側と駆動連結されている。
細に説明する。第1図は本考案に係るトルクリミ
ツタの一実施例を示す断面図、第2図は第1図
−線断面図である。本実施例はトルクリミツタ
1をNC旋盤の駆動側と従動側との間に組込んだ
例を示す。トルクリミツタ1は、図示を省略した
駆動モータによつて回転される回転軸2に嵌合さ
れかつキー3によつて回転を防止されると共にス
ナツプリング4によつて軸線方向の移動を規制防
止されたハブ5を備えている。支持部材としての
ハブ5は両端開放の筒状体に形成されてその一端
外周面にはフランジ5Aが一体に突設されてい
る。6は前記ハブ5の外周面に嵌合されスナツプ
リング7によつて板止め固定された複数個の軸受
であつて、その外輪には、前記回転軸2に対して
回転自在な第1の回転体としてのフイールドコア
8がスナツプリング9により軸線方向の移動を規
制されて嵌合固定されている。そして、このフイ
ールドコア8は、一端部外周面に嵌合されたボル
ト10によつて固定されたギヤ11を備え、この
ギヤ11を従動側のギヤ12と噛合させることに
より従動側と駆動連結されている。
一方、前記ハブ5のフランジ5Aの端面13に
は円板状に形成されたばね押圧部材14が複数個
のボルト15によりカラー16を介して固定され
ており、このばね押圧部材14と前記フイールド
コア8の互いに対向する側面間に第2の回転体1
7が介在されている。この第2の回転体17はそ
の軸線方向に移動自在にして前記回転軸2と一体
的に回転するもので、それぞれ円板状に形成され
前記フランジ5Aおよびカラー16の外周に遊嵌
されたトルク伝達用アーマチユア20および解放
保持用アーマチユア21と、同じく円板状に形成
され前記両アーマチユア20,21嵌合に介装さ
れた板ばね22とで構成され、この板ばね22の
自由端部は前記両アーマチユア20,21の外周
部において挾持保持され、基端部は前記フランジ
5Aと前記カラー16によつて挾持保持されてい
る。換言すれば、前記アーマチユア20,21は
板ばね22により軸線方向に移動自在に弾性保持
されている。23はこれらのアーマチユア20,
21を一体的に結合させるためのボルト、24は
シム、25,26は各アーマチユア20,21の
互いに対向する側面に形成されたテーパ面で、こ
れらのテーパ面25,26により板ばね22の板
厚方向の弾性変形を可能にしている。但し、テー
パ面25,26は前記シム24の板厚を十分大き
くした場合、不要とされる。
は円板状に形成されたばね押圧部材14が複数個
のボルト15によりカラー16を介して固定され
ており、このばね押圧部材14と前記フイールド
コア8の互いに対向する側面間に第2の回転体1
7が介在されている。この第2の回転体17はそ
の軸線方向に移動自在にして前記回転軸2と一体
的に回転するもので、それぞれ円板状に形成され
前記フランジ5Aおよびカラー16の外周に遊嵌
されたトルク伝達用アーマチユア20および解放
保持用アーマチユア21と、同じく円板状に形成
され前記両アーマチユア20,21嵌合に介装さ
れた板ばね22とで構成され、この板ばね22の
自由端部は前記両アーマチユア20,21の外周
部において挾持保持され、基端部は前記フランジ
5Aと前記カラー16によつて挾持保持されてい
る。換言すれば、前記アーマチユア20,21は
板ばね22により軸線方向に移動自在に弾性保持
されている。23はこれらのアーマチユア20,
21を一体的に結合させるためのボルト、24は
シム、25,26は各アーマチユア20,21の
互いに対向する側面に形成されたテーパ面で、こ
れらのテーパ面25,26により板ばね22の板
厚方向の弾性変形を可能にしている。但し、テー
パ面25,26は前記シム24の板厚を十分大き
くした場合、不要とされる。
前記フイールドコア8の前記第2の回転体17
と対向する側面28には、複数個、例えば3つの
凹陥部29が円周方向に等配されて凹設されてお
り、その中に第1の永久磁石30がそれぞれ嵌め
込まれている。さらに、前記フイールドコア8の
前記側面28には同じく3つの小さな凹陥部31
が円周方向に等配され、かつ前記凹陥29同士の
間に位置するように凹設されている。これらの凹
陥部31は後述する係合手段によるフイールドコ
ア8とトルク伝達用アーマチユア20との再結合
時の位置合せのために、前記フイールドコア8の
中心0からの距離r1,r2,r3が全て相違する(r1
≠r2≠r3)のように設けられているが、これに限
らず同一円周上に設けてr1=r2=r3とし、円周方
向の間隔を異ならせてもよい。そして、これらの
凹陥部31にはボール32がそれぞれ収納されて
おり、このボール32の前記凹陥部31からの突
出寸法を調整ねじ33とナツト34によつて調整
している。
と対向する側面28には、複数個、例えば3つの
凹陥部29が円周方向に等配されて凹設されてお
り、その中に第1の永久磁石30がそれぞれ嵌め
込まれている。さらに、前記フイールドコア8の
前記側面28には同じく3つの小さな凹陥部31
が円周方向に等配され、かつ前記凹陥29同士の
間に位置するように凹設されている。これらの凹
陥部31は後述する係合手段によるフイールドコ
ア8とトルク伝達用アーマチユア20との再結合
時の位置合せのために、前記フイールドコア8の
中心0からの距離r1,r2,r3が全て相違する(r1
≠r2≠r3)のように設けられているが、これに限
らず同一円周上に設けてr1=r2=r3とし、円周方
向の間隔を異ならせてもよい。そして、これらの
凹陥部31にはボール32がそれぞれ収納されて
おり、このボール32の前記凹陥部31からの突
出寸法を調整ねじ33とナツト34によつて調整
している。
前記トルク伝達用アーマチユア20の前記フイ
ールドコア8と対向する側面36には3つの座ぐ
り部37が前記各ボール32に対応して形成され
ており、これらの座ぐり部37と前記ボール32
とで係合手段38を構成している。
ールドコア8と対向する側面36には3つの座ぐ
り部37が前記各ボール32に対応して形成され
ており、これらの座ぐり部37と前記ボール32
とで係合手段38を構成している。
前記ばね押圧部材14の前記解放保持用アーマ
チユア21と対向する側面40の外周部には複数
個、例えば3つの凹陥部41が円周方向に等配さ
れて凹設されており、これらの凹陥部41には第
2の永久磁石42がそれぞれ嵌め込み固定されて
いる。
チユア21と対向する側面40の外周部には複数
個、例えば3つの凹陥部41が円周方向に等配さ
れて凹設されており、これらの凹陥部41には第
2の永久磁石42がそれぞれ嵌め込み固定されて
いる。
次に、以上のように構成されたトルクリミツタ
1の動作を説明する。
1の動作を説明する。
第2の回転体17は、第1図に示すように第1
の永久磁石30がトルク伝達用アーマチユア20
を板ばね22の弾発力に抗して吸引することによ
り右方位置に設定保持され、この状態において板
ばね22が第1図に示すようにトルク伝達用アー
マチユア20側に弾性変形し、ボール32が座ぐ
り部37に嵌入係合し、フイールドコア8と第2
の回転体17とを連結している。したがつて駆動
モータの駆動により回転軸2を一方向に回転させ
ると、その回転はハブ5、第2の回転体17、係
合手段38、フイールドコア8およびギヤ11を
介して従動側ギヤ12に伝達される。
の永久磁石30がトルク伝達用アーマチユア20
を板ばね22の弾発力に抗して吸引することによ
り右方位置に設定保持され、この状態において板
ばね22が第1図に示すようにトルク伝達用アー
マチユア20側に弾性変形し、ボール32が座ぐ
り部37に嵌入係合し、フイールドコア8と第2
の回転体17とを連結している。したがつて駆動
モータの駆動により回転軸2を一方向に回転させ
ると、その回転はハブ5、第2の回転体17、係
合手段38、フイールドコア8およびギヤ11を
介して従動側ギヤ12に伝達される。
そして、従動側において例えば旋盤のバイトに
過負荷が発生すると、フイールドコア8側に制動
が掛かるため、第1の永久磁石30の磁気吸引力
に抗してトルク伝達用アーマチユア20の座ぐり
部37がボール32を乗り越えて該アーマチユア
20を後退させる。したがつて、係合手段38が
外れ、第2の回転体17からフイールドコア8に
対する動力伝達が遮断される。この時、前記トル
ク伝達アーマチユア20は前記ボール32の凹陥
部31からの突出量に相当する距離だけ後退して
該アーマチユア20とフイールドコア8との間に
エアギヤツプを形成する。すると第1の永久磁石
30の磁束に対する磁気抵抗が急激に増大するた
め、アーマチユア20の後退位置では第2の永久
磁石42の磁気吸引力が第1の永久磁石30のそ
れより打ち勝ち、第2の回転体17を吸引する。
この結果、第2の回転体17は第1図左方に移動
して解放保持用アーマチユア21が第2の永久磁
石42に吸着される。また、第2の回転体17の
軸方向移動により、駆動モータを直ちにOFFに
するが、この時、前記解放保持用アーマチユア2
1が第2の永久磁石42に吸着保持されているこ
とにより、駆動側の動力が完全に消滅するまでに
該アーマチユア21が元の位置に戻つて係合手段
38が再係合するというようなことがない。ま
た、トルク伝達用アーマチユア20がボール32
によつて後退し、さらに解放保持用アーマチユア
21が第2の永久磁石42の磁気吸引力によつて
板ばね22を解放保持用アーマチユア21側に弾
性変形させながら移動するため、第2の回転体1
7としての移動ストロークを大きくすることがで
き、したがつて位置センサ、近接センサ等の非接
触型センサにより第2の回転体17の移動を確実
に検出することができる。
過負荷が発生すると、フイールドコア8側に制動
が掛かるため、第1の永久磁石30の磁気吸引力
に抗してトルク伝達用アーマチユア20の座ぐり
部37がボール32を乗り越えて該アーマチユア
20を後退させる。したがつて、係合手段38が
外れ、第2の回転体17からフイールドコア8に
対する動力伝達が遮断される。この時、前記トル
ク伝達アーマチユア20は前記ボール32の凹陥
部31からの突出量に相当する距離だけ後退して
該アーマチユア20とフイールドコア8との間に
エアギヤツプを形成する。すると第1の永久磁石
30の磁束に対する磁気抵抗が急激に増大するた
め、アーマチユア20の後退位置では第2の永久
磁石42の磁気吸引力が第1の永久磁石30のそ
れより打ち勝ち、第2の回転体17を吸引する。
この結果、第2の回転体17は第1図左方に移動
して解放保持用アーマチユア21が第2の永久磁
石42に吸着される。また、第2の回転体17の
軸方向移動により、駆動モータを直ちにOFFに
するが、この時、前記解放保持用アーマチユア2
1が第2の永久磁石42に吸着保持されているこ
とにより、駆動側の動力が完全に消滅するまでに
該アーマチユア21が元の位置に戻つて係合手段
38が再係合するというようなことがない。ま
た、トルク伝達用アーマチユア20がボール32
によつて後退し、さらに解放保持用アーマチユア
21が第2の永久磁石42の磁気吸引力によつて
板ばね22を解放保持用アーマチユア21側に弾
性変形させながら移動するため、第2の回転体1
7としての移動ストロークを大きくすることがで
き、したがつて位置センサ、近接センサ等の非接
触型センサにより第2の回転体17の移動を確実
に検出することができる。
なお、上記実施例は第1の永久磁石30を第1
の回転体としてのフイールドコア8に組込んだ
が、これに限らず第2の回転体17、特にトルク
伝達用アーマチユア20に組込んでもよいことは
勿論であり、また、係合手段38としてボール3
2と座ぐり部37とを例示したが、例えば歯と歯
との噛合いにしてもよいなど種々の変更が可能で
ある。また、実施例において支持部材をハブ5と
して説明したが、そのハブ5が装着される回転軸
2やこの回転軸2に回転自在に配設される歯車な
どの部品であつてもよい。
の回転体としてのフイールドコア8に組込んだ
が、これに限らず第2の回転体17、特にトルク
伝達用アーマチユア20に組込んでもよいことは
勿論であり、また、係合手段38としてボール3
2と座ぐり部37とを例示したが、例えば歯と歯
との噛合いにしてもよいなど種々の変更が可能で
ある。また、実施例において支持部材をハブ5と
して説明したが、そのハブ5が装着される回転軸
2やこの回転軸2に回転自在に配設される歯車な
どの部品であつてもよい。
以上説明したように本考案によるトルクリミツ
タにおいては第1の回転体と側面同士を互いに対
向させて配設される軸方向に移動自在な第2の回
転体を、相対向する一対のアーマチユアと、自由
端部が前記一対のアーマチユアによつて挾持保持
され、基端部が回転軸側に固定された板ばねとで
構成し、従動側に過負荷が発生した際、第1およ
び第2の回転体の間に介在された係合手段が第1
の永久磁石による吸引力に抗して外れることで一
方のアーマチユアが板ばねを他方のアーマチユア
側に弾性変形させながら第1の回転体から後退
し、さらにこの後退により他方のアーマチユアが
第2の永久磁石による吸引力により吸引移動され
るようにしたので、第2の回転体としての移動ス
トロークを板ばねの弾性変形量分だけ大きく設定
でき、非接触型センサによる動力遮断の検出を可
能にする。また、第2の永久磁石が第2の回転体
を吸引保持するので、駆動源が停止するまでの間
に第2の回転体が第1の回転体側に戻り、係合手
段が再係合することがなく、動力の遮断が確実に
行われて安全性が向上し、機器の損傷、破損等を
防止するなど、その実用的効果は大である。
タにおいては第1の回転体と側面同士を互いに対
向させて配設される軸方向に移動自在な第2の回
転体を、相対向する一対のアーマチユアと、自由
端部が前記一対のアーマチユアによつて挾持保持
され、基端部が回転軸側に固定された板ばねとで
構成し、従動側に過負荷が発生した際、第1およ
び第2の回転体の間に介在された係合手段が第1
の永久磁石による吸引力に抗して外れることで一
方のアーマチユアが板ばねを他方のアーマチユア
側に弾性変形させながら第1の回転体から後退
し、さらにこの後退により他方のアーマチユアが
第2の永久磁石による吸引力により吸引移動され
るようにしたので、第2の回転体としての移動ス
トロークを板ばねの弾性変形量分だけ大きく設定
でき、非接触型センサによる動力遮断の検出を可
能にする。また、第2の永久磁石が第2の回転体
を吸引保持するので、駆動源が停止するまでの間
に第2の回転体が第1の回転体側に戻り、係合手
段が再係合することがなく、動力の遮断が確実に
行われて安全性が向上し、機器の損傷、破損等を
防止するなど、その実用的効果は大である。
第1図は本考案の一実施例を示す断面図、第2
図は第1図−線断面図である。 1……トルクリミツタ、2……回転軸、5……
ハブ、8……フイールドコア(第1の回転体)、
11,12……ギヤ、17……第2の回転体、2
0……トルク伝達用アーマチユア、21……解放
保持用アーマチユア、22……板ばね、30……
第1の永久磁石、32……ボール、37……座ぐ
り部、38……係合手段、42……第2の永久磁
石。
図は第1図−線断面図である。 1……トルクリミツタ、2……回転軸、5……
ハブ、8……フイールドコア(第1の回転体)、
11,12……ギヤ、17……第2の回転体、2
0……トルク伝達用アーマチユア、21……解放
保持用アーマチユア、22……板ばね、30……
第1の永久磁石、32……ボール、37……座ぐ
り部、38……係合手段、42……第2の永久磁
石。
Claims (1)
- 軸線方向の移動を阻止されて回転自在に配設さ
れた第1の回転体と、支持部材に軸線方向移動自
在に配設されて前記第1の回転体の一方の側面と
対向する第2の回転体と、これら両回転体のいず
れか一方に組み込まれて両回転体を一体的に結合
させる第1の永久磁石と、前記両回転体の互いに
対向する側面間に介装され前記第1の永久磁石の
磁気吸引力によつて係合する係合手段と、前記第
2の回転体の前記第1の回転体とは反対側側面に
対向して前記支持部材側に固定された第2の永久
磁石とを備え、前記第2の回転体は、前記第1の
回転体に対向するトルク伝達用アーマチユアと、
前記第2の永久磁石に対向する解放保持用アーマ
チユアと、自由端部がこれら両アーマチユア間に
挾持保持され基端部が前記支持部材に固定された
板ばねとで構成され、前記第2の永久磁石は前記
係合手段が外れた際、前記板ばねを第2の永久磁
石側に弾性変形させながら前記解放保持用アーマ
チユアを吸引移動させることを特徴とするトルク
リミツタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987070121U JPH0544578Y2 (ja) | 1987-05-13 | 1987-05-13 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987070121U JPH0544578Y2 (ja) | 1987-05-13 | 1987-05-13 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63178633U JPS63178633U (ja) | 1988-11-18 |
JPH0544578Y2 true JPH0544578Y2 (ja) | 1993-11-12 |
Family
ID=30911466
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987070121U Expired - Lifetime JPH0544578Y2 (ja) | 1987-05-13 | 1987-05-13 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0544578Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2527119Y2 (ja) * | 1990-10-18 | 1997-02-26 | 小倉クラッチ 株式会社 | トルクリミツタ |
JP2535789Y2 (ja) * | 1991-04-24 | 1997-05-14 | 小倉クラッチ株式会社 | トルクリミッタ |
JPH1193970A (ja) * | 1997-09-19 | 1999-04-06 | Sankyo Mfg Co Ltd | トルクリミッタ |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61137131U (ja) * | 1985-02-14 | 1986-08-26 |
-
1987
- 1987-05-13 JP JP1987070121U patent/JPH0544578Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63178633U (ja) | 1988-11-18 |
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