JP2519175B2 - トルクリミッタ - Google Patents

トルクリミッタ

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JP2519175B2
JP2519175B2 JP6087907A JP8790794A JP2519175B2 JP 2519175 B2 JP2519175 B2 JP 2519175B2 JP 6087907 A JP6087907 A JP 6087907A JP 8790794 A JP8790794 A JP 8790794A JP 2519175 B2 JP2519175 B2 JP 2519175B2
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rotating
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晴彦 川浦
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種機器類の駆動側と
従動側との間に設けられて動力を伝達し、従動側に過負
荷が発生したときには、滑って駆動側への過負荷の伝達
を防止するトルクリミッタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のトルクリミッタとしては、例え
ば本出願人が開発して実開昭61−129926号公報
に開示されているものが知られている。これを簡単に説
明すると、このトルクリミッタは、駆動側または従動側
となる回転軸上の支持部材としてのハブに、軸線方向へ
の移動を規制された状態で回動自在に支持されている第
1の回転体と、この第1の回転体と側面同士を対向させ
て前記ハブ上に、スプライン嵌合等により回転軸との回
動が規制された状態で軸線方向に摺動自在に支持されて
いる第2の回転体とを備えており、これら両回転体のい
ずれか一方には、軸線方向に着磁された永久磁石が装着
されている。また、両回転体の間には、第2の回転体の
摺動によって係合,非係合となるボールと凹孔、または
歯等の係合手段が設けられている。
【0003】このように構成されたトルクリミッタは、
係合手段が係合されると永久磁石の磁気吸引力によって
第2の回転体の側面が第1の回転体の側面に磁気吸着
れるので、両回転体間で動力が伝達される。そして従動
側に過負荷が生じると、上記係合手段の係合が外れて
方の回転体が他方の回転体に対して円周方向に滑るの
、従動側の過負荷が駆動側に及ぶことがない。
【0004】また、本出願人が開発したトルクリミッタ
としては、実開昭61−137131号公報に開示され
たものも知られている。このトルクリミッタは、先に説
明したトルクリミッタと同様な構造からなり、永久磁石
が内設されていない第2の回転体の第1の回転体とは反
対側に、この第2の回転体を第1の回転体に押圧する皿
ばねを介装して、電磁コイルが内設されたフィールドコ
アからなる励磁装置が配設されている点で相違してい
る。なお、このように構成されているトルクリミッタに
おいても、先に説明したトルクリミッタと同様に動作す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする問題点】このように動作する
例示のトルクリミッタは、係合手段の係合が外れること
で永久磁石の磁気回路中にエアギャップが形成されるの
で、永久磁石の磁気吸引力が急激に下がり、設定トルク
からの迅速な動力遮断が可能になるという優れた特長を
有している。しかしながら、実開昭61−129926
号公報に開示されたトルクリミッタでは、係合手段の係
合が外されると同時に駆動側の動力をOFFにしても、
この動力が完全に消滅するまでに係合手段が再度係合し
て従動側を回動させてしまうことがあり、必ずしも満足
した過負荷安全装置としての機能が期待できないという
問題があった。
【0006】また、実開昭61−137131号公報に
開示されたトルクリミッタでは、励磁装置を配設すると
ともに、係合手段が外れたことを検知する手段と、電磁
コイルへの通電をON・OFFする手段とからなる制御
回路が必要となり、コスト高を避けられないという不具
合があった。本発明は、このような問題点を解決するこ
とを目的とする。
【0007】
【問題点を解決するための手段】このような問題点を解
決するために本発明に係るトルクリミッタは、回転軸
と、この回転軸に一体に、または回転自在に軸支され軸
線方向への移動が規制されている支持部材と、前記回転
軸に回転自在に、または一体に軸支され軸線方向への移
動が規制されている第1の回転体と、この第1の回転体
の一側面に対向してこの第1の回転体と同軸上に配置さ
れるとともに、前記支持部材に基端部が固定された板ば
ねの自由端部が固定され前記支持部材に片持ち支持の状
態で軸線方向に移動自在に弾性支持された第2の回転体
と、前記第1の回転体に内設されて前記両回転体に磁気
回路を形成するとともに前記板ばねの自己復帰力に抗し
て前記第2の回転体を前記第1の回転体に磁気吸着する
第1の永久磁石と、この第1の永久磁石で磁気吸着され
る前記両回転体の間に介装され前記第1の回転体と前記
第2の回転体を回転方向において連結する係合手段と、
前記第2の回転体の軸線方向における側面のうち前記第
1の回転体の一側面と非対向となる側面に所定の空隙を
形成して対向する前記支持部材に設けられた保持部と、
この保持部に配置され前記第2の回転体と前記保持部と
の間に磁気回路を形成する第2の永久磁石とを備えてな
り、前記板ばねを前記支持部材と前記第1の回転体の間
の動力伝達 経路に構成するとともに、前記第1の永久磁
石の磁気吸引力に抗して前記係合手段が外れることによ
り、前記第2の回転体は、前記支持部材に前記板ばねで
支持された状態で前記第1の回転体から後退して、前記
第2の永久磁石で前記支持部材の保持部に磁気吸着され
ことを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明によれば、第1の永久磁石の磁気吸引力
第1の回転体に第2の回転体が磁気吸引されながら係
合手段が係合され両回転体が磁気吸着されるので、両回
転体での動力伝達が行なわれる。また、従動側に過負荷
が生じると、係合手段が外れて第2の回転体は第1の回
転体から後退するとともに、第1の永久磁石の磁気回路
中にエアギャップが形成されるため、第2の回転体に作
用する第1の永久磁石の磁気吸引力が急激に下がり、
力が遮断されて従動側が停止する。さらに、係合手段が
外れると同時に、駆動側の動力もOFFとされるが、こ
のとき第2の永久磁石の磁気吸引力と板ばねの自己復帰
力により、第1の回転体から後退した第2の回転体は支
持部材の保持部に磁気吸着されるので、係合手段が再度
係合することはない。
【0009】
【実施例】図1ないし図3は本発明に係るトルクリミッ
タの実施例を示し、図1はその縦断面図、図2は同じく
正面図、図3は図1のAA断面図である。本実施例は、
本発明をNC旋盤の駆動側と従動側との間に装着した例
を示している。トルクリミッタ1は、駆動側である回転
軸2にキー固定されてスナップリング3で抜止めされた
支持部材としての円筒状のハブ4を備えており、このハ
ブ4は、ボス4aとフランジ4b一体形成されてい
る。5はハブ4のボス4aに嵌合されスナップリング6
で抜止めされて固定された複数個の軸受であって、その
外輪には、第1の回転体としてのフィールドコア7が、
スナップリング8で軸線方向への移動を規制されて嵌合
固定されており、フィールドコア7は回転軸2に対して
軸受5により回転自在に軸支されている。そしてフィー
ルドコア7は、その段部に嵌合され固定されたギア9を
図示せぬ従動側のギアと噛み合わせることにより従動側
と駆動連結される。10はギア9を固定するための図
示せぬねじが螺入されるねじ孔である。
【0010】一方、ハブ4のフランジ4b端面には、環
状の板ばね11の基端部が複数個の止めねじ12で固定
されており、その外周の自由端部には、環状に形成され
てフィールドコア7と側面同士を互いに対向させた第2
の回転体としてのアーマチュア13が、複数個の止め
じ14で固定されており、この結果、ハブ4に片持ち支
持の状態で弾性支持されたアーマチュア13は、回転軸
2に対して回転を規制されて軸線方向へ移動自在に軸支
されている。なお、板ばね11には、たわみ量を増すた
めの複数個のスリット11a,11bが円弧状に形成さ
れて設けられている。
【0011】フィールドコア7のアーマチュア13側
側面には、複数個の凹陥部7aが、外周部を円周方向に
複数等分する箇所に設けられており、各凹陥部7a内に
は、軸線方向の着磁方向を円周方向の配列に従って交互
に変えた複数個の第1の永久磁石15が個々に嵌着され
ている。さらにフィールドコア7のアーマチュア13側
側面には、複数個、本実施例では3個の凹陥部7bが
凹陥部7aとほぼ同一円周上の等配位置である隣接した
凹陥部7a間に位置して配設されており、アーマチュア
13のフィールドコア7と対向する側面には、係合手段
となる複数個の座ぐり部13aが各凹陥部7bにそれぞ
れ対応して設けられている。
【0012】16は対応する各凹陥部7bと座ぐり部1
3aとで形成された空間部内に配置された係合手段とな
るボールであって、このボール16にはフィールドコア
7のねじ孔に螺入された調整ねじ17の先端が当接して
おり、この調整ねじ17を回動進退させることによりボ
ール16が位置調整されるように構成されている。18
は調整ねじ17を回動調整後に固定するナットである。
なお、凹陥部7bには、ボール16が脱落しないように
開口部がかしめられて内突起が形成される。
【0013】さらにハブ4のフランジ4b端面には、図
2に示すように環状の取付部19aとその外周を円周
方向へ3等分する箇所から突出する外フランジ部19b
とで一体形成され、支持部材の保持部として構成され
ストッパプレート19が、その取付部19aを、前記
板ばね11とともに止めねじ12でハブ4のフランジ4
bの端面に固定されており、各外フランジ部19bに形
成された凹陥部19cには、第2の永久磁石20が個々
嵌着されている。したがって、従動側の過負荷により
係合手段が外れてアーマチュア13がフィールドコア7
から後退すると、アーマチュア13は、第2の永久磁石
20によりストッパプレート19に磁気吸着されるの
で、フィールドコア7側への前進は規制される。
【0014】次に、以上のように構成されたトルクリミ
ッタの動作を説明する。第1の永久磁石15の磁気回
路が、隣接する第1の永久磁石15とフィールドコア
7,アーマチュア13とに形成されてアーマチュア13
が板ばね11の自己復帰力に抗してフィールドコア7に
磁気吸引され、座ぐり部13aとボール16が係合され
た後、フィールドコア7とアーマチュア13は磁気吸着
され回転方向で連結されるので、図示せぬモータがON
となって回転軸2が回転すると、回転軸2の動力が、ハ
ブ4と板ばね11,アーマチュア13とフィールドコア
7からなる動力伝達経路を介してギア9から図示せぬ
動側に伝達される。
【0015】そして、従動側、例えば旋盤のバイトに過
負荷が発生すると、フィールドコア7側に制動が掛かる
ような状態になり、第1の永久磁石15の磁気吸引力に
抗してアーマチュア13の座ぐり部13aがボール16
を乗り越えてフィールドコア7に対し円周方向へ位相
がずれ、アーマチュア13がフィールドコア7から後退
して、第1の永久磁石15の磁気回路中に、ボール16
の突出量に相当する隙間であるところのエアギャップが
形成される。この結果、第1の永久磁石15の磁気回路
中の磁気抵抗が急激に増大するので、後退したアーマチ
ュア13には、板ばね11の自己復帰力とストッパプレ
ート19に設けた第2の永久磁石20の磁気吸引力が作
用し、これが第1の永久磁石15の磁気吸引力に打ち勝
ち、アーマチュア13はストッパプレート19に磁気吸
着される。これで駆動側と従動側との動力伝達が遮断さ
れるので、直ちに駆動源をOFFにするが、アーマチュ
ア13がストッパプレート19に磁気吸着されてフィー
ルドコア7側への前進が規制されていることにより、駆
動側の動力が消滅するまでにアーマチュア13が前進し
て座ぐり部13aとボール16からなる係合手段が再度
係合するというようなことがない。
【0016】なお、第1の永久磁石15の磁気吸引力
は、板ばね11の自己復帰力と第2の永久磁石20の磁
気吸引力の合力との力関係を考慮して設計されるが、
ぐり部13aとボール16の係合が外れることによるア
ーマチュア13の後退量が大きいから、換言すれば、ア
ーマチュア13とフィールドコア7の上記エアギャップ
が大きいから、係合手段が外れたときの第1の永久磁石
15の磁気吸引力は弱いので、板ばね11の自己復帰力
や第2の永久磁石20の磁気吸引力は小さくすることが
でき、これら板ばね11の自己復帰力や第2の永久磁石
20の磁気吸引力により、係合手段が係合されていると
きの第1の永久磁石15の磁気吸引力によるフィールド
コア7とアーマチュア13との伝達トルクを低減させる
ような不具合がない。
【0017】次に、本発明の他の実施例を説明する。図
4は支持部材の保持部となるストッパプレートの正面図
であり、図5は図4のBB断面図であって、このストッ
パプレート22は、図1,図2に示すものと正面形状は
同じであるが、熱間あるいは冷間の圧延鋼板をプレス打
ち抜きすることにより薄板状に形成されており、取付部
22aから突出する外フランジ部22bには、プレス加
工された凹陥部22cが形成され第2の永久磁石21が
個々に嵌着されている。なお、このストッパプレート2
2を非磁性材、例えばプラスチックで形成するときに
は、凹陥部22cまたは同位置に穿設した貫通孔内に、
前面部を除いて磁性材で被覆した第2の永久磁石21
嵌着すればよい。第2の永久磁石21の作用は前記実施
例と同じである。
【0018】さらに、本発明の他の実施例を説明する。
図6は支持部材の保持部となる非可撓部が形成された板
ばねの正面図であり、図7は図6のCC断面図であっ
て、 れら図面に示された板ばね23は、スリット23
aが形成された環状ばね鋼板からなる可撓部23bと、
バーリング孔23cが穿設された非可撓部23dとで形
成されており、非可撓部23dには、第2の永久磁石2
1が内設された円柱状の磁石体24が固着されている。
この場合、非可撓部23dは、ハブ4のフランジ4b周
面からの突出量が小さいので撓むことがない。第2の
久磁石21の作用は、前記各実施例と同じである。な
お、23eは図1の止めねじ14を挿通する孔であり、
可撓部23bにはアーマチュア13が固定される。
【0019】次に、本発明のさらに他の実施例を説明す
る。図8はトルクリミッタの縦断面図であって、このト
ルクリミッタ30においては、フィールドコア7が回転
軸2にキー31で一体に固定されており、また図1に示
した従動側のギア9に相当しかつ支持部材として構成さ
れたギア9Aは、軸受32により回転軸2に回転自在に
嵌合されて軸支されている。さらにアーマチュア13
は、リベット33で基端部がギア9Aに固定された板ば
ね11の外周の自由端部がリベット34で固定され、そ
の結果、アーマチュア13はギア9Aに片持ち支持の状
態で弾性支持されている。また、アーマチュア13側の
ギア9Aの一側面には凹陥部35が形成され、この凹陥
部35には第2の永久磁石36が内設されている。そし
て、ギア9Aの一側面を、支持部材の保持部として構成
している。37はリベット34の頭部を係入させる凹孔
である。したがって、座ぐり部13aとボール16の係
合によりフィールドコア7とアーマチュア13は完全に
磁気吸着され、回転軸2とギア9Aが一体的に回転して
動力が伝達される。そして、過負荷時には、座ぐり部1
3aとボール16の係合が外れてアーマチュア13が
ィールドコア7から後退して、動力の伝達が遮断される
が、アーマチュア13は板ばね11の自己復帰力と第2
の永久磁石36の磁気吸引力で後退してギア9Aに磁気
吸着されるので移動せず、座ぐり部13aとボール16
が再び係合することがない。
【0020】なお、前記各実施例では板ばね11を円形
に形成した例を示したが、例えば矩形状にしてその長手
方向中央部から折り曲げることによりたわみ量を大きく
した形状のものでもよく、いずれにしてもこの板ばね1
1は電磁クラッチ・ブレーキの板ばねよりもたわみ量を
大きくし、伝達トルクに耐える機械的強度、並びに撓み
量を大きくできる形状であることが必要である。
【0021】また、前記各実施例においては永久磁石の
着磁方向を円周方向の配列にしたがって交互に変えた例
を示したが、着磁方向において同方向のものを円周方向
に配列してもよいし、また環状の永久磁石でもよい。さ
らに、例えば図3に示す第1の永久磁石15とボール1
6とを全く同一円周上に配置してもよい。また前記各実
施例は回転軸2側を駆動側とした例を示したが、ギア9
側が駆動側であってもよいし、さらにフィールドコア7
をハブ4のボス4aではなくて回転軸2に支持させるな
ど、細部構成の設計変更は自由である。また、前記各実
施例ではフィールドコア7とアーマチュア13との係合
手段としてボール16と座ぐり部13aとを例示した
が、例えば歯と歯の噛み合いなどでもよい。
【0022】さらに、上述した実施例では、支持部材の
保持部としてハブ4に固定されたストッパプレート1
9,22や板ばね23、あるいはギア9Aの一側面を構
成した場合を例示したが、支持部材の保持部は、第2の
回転体(アーマチュア13)を軸線方向へ移動可能に板
ばねで支持する部材に設けられればよい。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るトルク
リミッタによれば、過負荷発生時に第1の永久磁石の磁
気回路内にエアギャップが形成されることにより、動力
伝達が迅速に遮断されるとともに、この動力遮断時に
は、第2の回転体は第2の永久磁石の磁気吸引力と板ば
ねの自己復帰力により後退して支持部材の保持部に磁気
吸着され、駆動源の切断途中で係合手段が係合されるこ
とがないので、動力の遮断を確実に行なうとともに安全
性が向上され、機器の損傷を防止できる。また、過負荷
発生時に第1の回転体から後退した第2の回転体を、
持部材の保持部に吸着保持する手段として、第2の永久
磁石を用いているので、例えば電磁コイルによる励磁手
段を用いた場合に必要となる特別な制御回路は不要で、
全体が小型でしかも安価なトルクリミッタを得ることが
可能となる。
【0024】特に、本発明によれば、第2の回転体を支
持部材に板ばねにより支持する構造としたので、第1の
永久磁石や第2の永久磁石の漏洩磁気回路に磁気抵抗部
となる隙間(例えば図1において、ハブ4のフランジ4
bの外周面とアーマチュア13の内周面との半径方向の
隙間)が形成され、各永久磁石の磁束を有効に活用でき
る。また、第2の回転体を板ばねで支持部材に支持した
ので、従来のトルクリミッタのような、第2の回転体と
支持部材をスプライン嵌合とした構造と相違して、NC
旋盤などの工作機械の油や周辺のほこりなどによるスプ
ライン嵌合部の摺動不良がなく、信頼性の高い過負荷安
全装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るトルクリミッタの実施例の縦断面
図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】図1のAA断面図である。
【図4】本発明の他の実施例としてのストッパプレート
の正面図である。
【図5】図4のBB断面図である。
【図6】本発明の他の実施例としての板ばねの正面図で
ある。
【図7】図6のCC断面図である。
【図8】本発明の他の実施例を示すトルクリミッタの縦
断面図である。
【符号の説明】
2 回転軸 4 ハブ(支持部材) 7 フィールドコア(第1の回転体) 9A ギア(支持部材) 11 板ばね 13 アーマチュア(第2の回転体) 13a 座ぐり部 15 第1の永久磁石 16 ボール 19 ストッパプレート(支持部材の保持部) 20 第2の永久磁石 21 第2の永久磁石 22 ストッパプレート(支持部材の保持部) 23 板ばね 23d 非可撓部(支持部材の保持部) 36 第2の永久磁石

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸と、この回転軸に一体に、または回
    転自在に軸支され軸線方向への移動が規制されている支
    持部材と、前記回転軸に回転自在に、または一体に軸支
    され軸線方向への移動が規制されている第1の回転体
    と、この第1の回転体の一側面に対向してこの第1の回
    転体と同軸上に配置されるとともに、前記支持部材に基
    端部が固定された板ばねの自由端部が固定され前記支持
    部材に片持ち支持の状態で軸線方向に移動自在に弾性支
    持された第2の回転体と、前記第1の回転体に内設され
    前記両回転体に磁気回路を形成するとともに前記板ば
    ねの自己復帰力に抗して前記第2の回転体を前記第1の
    回転体に磁気吸着する第1の永久磁石と、この第1の永
    久磁石で磁気吸着される前記両回転体の間に介装され前
    記第1の回転体と前記第2の回転体を回転方向において
    連結する係合手段と、前記第2の回転体の軸線方向にお
    ける側面のうち前記第1の回転体の一側面と非対向とな
    る側面に所定の空隙を形成して対向する前記支持部材に
    設けられた保持部と、この保持部に配置され前記第2の
    回転体と前記保持部との間に磁気回路を形成する第2の
    永久磁石とを備えてなり、前記板ばねを前記支持部材と
    前記第1の回転体の間の動力伝達経路に構成するととも
    に、前記第1の永久磁石の磁気吸引力に抗して前記係合
    手段が外れることにより、前記第2の回転体は、前記支
    持部材に前記板ばねで支持された状態で前記第1の回転
    体から後退して、前記第2の永久磁石で前記支持部材の
    保持部に磁気吸着されることを特徴とするトルクリミッ
    タ。
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JPS6019634A (ja) * 1984-06-26 1985-01-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd 帳票等の搬送装置

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JPH0727143A (ja) 1995-01-27

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