JP2574093Y2 - 磁気継手 - Google Patents

磁気継手

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JP2574093Y2
JP2574093Y2 JP1993054727U JP5472793U JP2574093Y2 JP 2574093 Y2 JP2574093 Y2 JP 2574093Y2 JP 1993054727 U JP1993054727 U JP 1993054727U JP 5472793 U JP5472793 U JP 5472793U JP 2574093 Y2 JP2574093 Y2 JP 2574093Y2
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JP
Japan
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magnetic
disk
axial direction
permanent magnet
magnetic coupling
Prior art date
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JP1993054727U
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English (en)
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JPH0720425U (ja
Inventor
重治 新井
克直 毒島
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Ogura Clutch Co Ltd
Original Assignee
Ogura Clutch Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、永久磁石を利用して
トルクの伝達や制動を行う磁気継手に関するものであ
り、特にトルク可変調整機構を備えた磁気継手に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の磁気継手は、回転軸上に回転自在
に支持された永久磁石を内設保持するヨークと、ヒステ
リシス板が固着されたディスクと、このディスクが装着
される前記回転軸とからなり、ディスクの内周面に形成
した半割りめねじ溝と回転軸の外周面に形成した半割り
溝とからなるねじ穴にボルトを螺合すると共に、このボ
ルトの頭部がねじ穴の段部に当接するようになってい
る。そして、ボルトの頭部をねじ穴の段部に摺動させな
がら、このボルトを回転させることにより、ディスクを
軸線方向に移動し、このディスクと永久磁石との隙間を
増減するようにしている(実開昭51−154635号
公報参照)。
【0003】またこのようなトルク可変調整機構を備え
た磁気継手としては、回転軸にディスクをねじ係合し
て、ディスクのボス部に穿設されたねじ穴に螺合される
ボルトの先端を回転軸に形成された平面部に押圧する構
造とすることにより、回転軸とディスクのねじピッチと
回転軸の平面部の数、換言すれば前記ねじピッチのディ
スクの回動量でディスクと永久磁石との隙間を調整する
ことも知られている(実公昭53−4365号公報参
照)。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】従来の磁気継手におい
ては、トルク可変調整機構のボルトを回転軸とディスク
の相対回転を防止する結合要素として構成し、前者の磁
気継手ではボルトねじ部における回転軸とディスクのキ
ー形結合からなる構造としている。また後者の磁気継手
では、ディスクのボス部に螺合されたボルトを回転軸の
平面部に押圧する締め付け形結合からなる構造としてい
る。
【0005】したがってこのような構造であると、磁気
継手の設定トルクが全てボルトに作用するため、高回転
トルクや高制動トルクが要求される磁気継手において
は、品質面からみて、上記結合構造からなるトルク可変
調整機構を採用することはできない。
【0006】この考案は、回転トルクや制動トルクの値
に関係なく採用できるトルク可変調整機構を備えた磁気
継手を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべくこ
の考案では、磁気継手を、半径方向外側に延設された円
筒状フランジ部を有する第1連結主体と、この第1連結
主体にすべりキーを介して軸線方向移動可能に支持され
るとともに第1磁気部材を有する可動部材と、前記第1
連結主体と同一軸線上に配設され軸線方向の移動が規制
されるとともに第2磁気部材を有する第2連結主体と、
前記第1連結主体のフランジ部にねじ係合され前記可動
部材と軸線方向に連動する調整部材と、この調整部材を
前記第1連結主体に結合する固定部材とを備え、前記第
1磁気部材と前記第2磁気部材のうち少なくとも一方を
永久磁石とし、この永久磁石の磁気回路中となる前記可
動部材と前記第2連結主体との間の隙間寸法を、前記調
整部材の回動操作により調整する構造とした。
【0008】
【作用】磁気継手は、第1磁気部材または第2磁気部材
のうち少なくともいずれか一方が永久磁石として構成さ
れ、他方が同永久磁石またはヒステリシス板で構成され
ているので、第1連結主体と第2連結主体は永久磁石の
磁気力により連結される。調整部材を回動して可動部材
を軸線方向に移動することにより、永久磁石の磁気回路
となる可動部材と第2連結主体との間の隙間寸法は調整
され、磁気継手の回転トルクまたは制動トルクが調整さ
れる。
【0009】
【実施例】図1はこの考案の一実施例である磁気継手の
上半分を断面とした側面図であり、図2は図1のA−A
線断面図である。これら図面に示されている磁気継手
は、略鍔付き円筒状を呈する形状からなる第1連結主体
としてのハブ1が構成されている。このハブ1は、キー
形結合などにより(図示せぬ)回転軸に軸着される。
【0010】またハブ1の円筒部に形成した凹溝にはす
べりキー2が打ち込まれ一体化されており、このすべり
キー2と係合される凹溝を有する可動部材としてのディ
スク3が軸線方向移動可能に支持されている。ディスク
3の一方の側面には、図2に図示したように、円周方向
の極性を交互に換えた第1磁気部材としての円板状の永
久磁石4が固着されている。
【0011】一方、ハブ1の円筒部端部には軸受5を介
して第2連結主体としてのヨーク6が回転自在に支持さ
れており、軸受5の内輪内周面をハブ1の円筒部端部の
段差部に嵌合してスナップリング7aで抜け止めすると
ともに、軸受5の外輪外周面をヨーク6の段付き内周面
に嵌合してスナップリング7で抜け止めすることによ
り、ヨーク6はハブ1に対して軸線方向の移動が規制さ
れている。
【0012】またヨーク6の側面には、永久磁石4と同
一形状同一極数からなる第2磁気部材としての永久磁石
8が固着されており、これら永久磁石4と永久磁石8と
の間には、換言すればディスク3とヨーク6との間には
軸線方向の隙間が形成されている。
【0013】次にこの磁気継手のトルク可変調整機構に
ついて説明する。軸受5が嵌合された端部とは軸線方向
反対側となるハブ1の円筒部端部には、半径方向外側に
延設された円筒状フランジ部1aが一体に形成されてい
る。そしてフランジ部1aの外周面には、ディスク3側
の雄ねじ1bと反ディスク3側の小径円筒部1cが形成
されており、雄ねじ1bに螺合される雌ねじ9aが形成
された調整部材としての調整リング9がこのハブ1とね
じ係合されている。
【0014】調整リング9には半径方向内向きのフラン
ジ部9bが形成されており、またこのフランジ部9b
は、ディスク3の永久磁石4とは軸線方向反対側となる
環状な小径部3aに遊嵌される環状な内周面が形成され
ている。また更にこのフランジ部9bは、ディスク3の
側面に固定された抜け止め板10で抜け止めされてお
り、調整リング9はディスク3とは相対的に回動自在で
あるが、同ディスク3とは軸線方向に連動する構造であ
る。
【0015】なおこの調整リング9は、この調整リング
9に穿設されたねじ穴に螺合され先端がハブ1の小径円
筒部1c外周面に締め付けられる固定部材としてのねじ
11により、ハブ1に結合されている。
【0016】以上のような構造とした磁気継手は、永久
磁石4と永久磁石8の磁気力によりハブ1の回転がヨー
ク6に伝達され、ヨーク6側に設定回転トルク以上の過
負荷が発生するとハブ1のみが空転するので、一般産業
用機械などの安全継手として利用される。
【0017】ここで回転トルクの設定を行なう場合は、
ねじ11を緩めてからディスク3に穿設した凹部3bと
調整リング9に穿設した凹部9cに夫々回動棒(図示せ
ぬ)を挿入しこれらディスク3と調整リング9を回動す
ればよい。そして、ハブ1に対してディスク3を進退さ
せてディスク3とヨーク6の間の隙間寸法を調整した後
は、ねじ11をハブ1の小径円筒部1cに締め付けて調
整リング9とハブ1を結合する。
【0018】なお以上のような実施例においては、第1
磁気部材と第2磁気部材を永久磁石4・8としたが、い
ずれか一方をヒステリシス板としてもよい。また第1連
結主体としてのハブ1や第2連結主体としてのヨーク6
を夫々回転部材として安全継手として最適な磁気継手と
して説明したが、これら連結主体のいずれか一方を固定
部材とした負荷ブレーキとして最適な磁気継手としても
利用できる。
【0019】
【考案の効果】この考案の磁気継手は、第1連結主体に
すべりキーを介して軸線方向移動可能に支持された可動
部材を構成し、そのすべりキー形結合部を動力伝達経路
としたので、トルク可変調整機構の調整部材を第1連結
主体に結合する固定部材には回転トルクや制動トルクが
作用せず、例えば実公昭53−4365号公報のトルク
調整機構のように固定部材の締め付け面(公報中、平面
視f1〜f4)を形成する必要がなくなり、回転トルク
や制動トルクを無段階に調整できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例である磁気継手であり、上
半分を断面とした側面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【符号の説明】
1 ハブ(第1連結主体) 2 すべりキー 3 ディスク(可動部材) 4 永久磁石(第1磁気部材) 6 ヨーク(第2連結主体) 8 永久磁石(第2磁気部材) 9 調整リング(調整部材) 11 ねじ(固定部材)
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16D 7/00 F16D 7/02 H02K 49/06 H02K 49/10 F16D 27/10 F16D 1/02

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半径方向外側に延設された円筒状フラン
    ジ部を有する第1連結主体と、この第1連結主体にすべ
    りキーを介して軸線方向移動可能に支持されるとともに
    第1磁気部材を有する可動部材と、前記第1連結主体と
    同一軸線上に配設され軸線方向の移動が規制されるとと
    もに第2磁気部材を有する第2連結主体と、前記第1連
    結主体のフランジ部にねじ係合され前記可動部材と軸線
    方向に連動する調整部材と、この調整部材を前記第1連
    結主体に結合する固定部材とを備え、前記第1磁気部材
    と前記第2磁気部材のうち少なくとも一方を永久磁石と
    し、この永久磁石の磁気回路中となる前記可動部材と前
    記第2連結主体との間の隙間寸法を、前記調整部材の回
    動操作により調整するようにしたことを特徴とする磁気
    継手。
JP1993054727U 1993-09-14 1993-09-14 磁気継手 Expired - Lifetime JP2574093Y2 (ja)

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JP1993054727U JP2574093Y2 (ja) 1993-09-14 1993-09-14 磁気継手

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JP1993054727U JP2574093Y2 (ja) 1993-09-14 1993-09-14 磁気継手

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JPH0720425U JPH0720425U (ja) 1995-04-11
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NL2013532B1 (nl) * 2014-09-26 2016-09-29 Marel Stork Poultry Proc Bv Inrichting en werkwijze voor het verwerken van slachtdieren en/of delen daarvan.
JP2022060843A (ja) * 2020-10-05 2022-04-15 ヤマウチ株式会社 トルクリミッタ

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