JP3031523B2 - ネジ締め機のクラッチ機構 - Google Patents
ネジ締め機のクラッチ機構Info
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-
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Description
の異音と衝撃の発生を改善したネジ締め機のクラッチ機
構に関する。
ュードライバなどのねじ締め機のクラッチ機構は、図9
(a) (b) に示されるように、ネジ締め機本体側aとドラ
イバビット側bの対向面にそれぞれ台形状のクラッチ爪
30を形成し、これらのクラッチ爪30を噛合させるこ
とによりクラッチを連結して動力を伝達させ、上記クラ
ッチ爪30を離反させることによりクラッチを解離させ
て動力伝達を解除するように構成されている。
形成され、互いに他と噛合する側面は傾斜している。し
たがって、噛合状態を維持させるためにはネジ締め機本
体をねじ締め側に押し付けておく必要がある。
例えば足場が悪くてねじ締め機に対する押し付け荷重が
弱まってねじ締め途中でクラッチ爪の噛合が外れた場
合、クラッチ爪同志がぶつかり合って異音が連続的に発
生し、またクラッチ爪の角部が摩耗する。さらに、クラ
ッチの連結と解離とが交互に連続すると、ネジ締め機本
体に対する前後の衝撃が大きくなり、作業性、操作性が
悪化する。
ッチ爪を回動可能にすることにより、ねじ締め作業時に
異音が発生するのを防止するとともに、第1のクラッチ
爪と第2のクラッチ爪との噛合時の衝撃を緩和すること
ができるネジ締め機のクラッチ機構をその目的とする。
め、本発明に係る電動スクリュードライバのクラッチ機
構は、ネジ締め機本体の回転駆動機構に連係するクラッ
チメントとネジ締め用のドライバビットを保持するメイ
ンシャフトとを、上記ドライバビットの軸心上に対向さ
せ、このメインシャフトをクラッチメントに離反するよ
うにバネ付勢しておき、両者を連結、解離するネジ締め
機のクラッチ機構において、上記メインシャフトのクラ
ッチメントと対向する側の端部には凸状に形成された複
数の第1のクラッチ爪を上記軸心を中心とする円周上に
配置し、上記クラッチメントのメインシャフトと対向す
る側には、先端が凸状で上記第1のクラッチ爪に噛脱可
能な第2のクラッチ爪を、上記軸心に直交する回動軸に
対し、上記第1のクラッチ爪と正対する状態から一定量
だけ回動可能に配置するとともに、常時正対状態となる
ように付勢し、回動時には傾いて第2のクラッチ爪の先
端角部が、クラッチメントから第1のクラッチ爪側に所
定量突出するように設定し、上記第1のクラッチ爪と第
2のクラッチ爪とが噛合したときは第2のクラッチ爪が
回動してその先端面が上記クラッチメントから突出する
ことでクラッチメントとメインシャフトとを連結し、上
記第1のクラッチ爪と第2のクラッチ爪とが離反したと
きは第2のクラッチ爪が正対状態に回動復帰してその先
端面のクラッチメントからの突出量が小さくなることで
クラッチメントとメインシャフトとを解離させることを
特徴とする。
トに対向する側の端面にはクラッチプレートが重合配置
され、このクラッチプレートには前記第2のクラッチ爪
を突出させる切欠き部を形成し、クラッチプレートの回
動に連動して全ての第2のクラッチ爪を回動させるよう
にしてもよい。
ッチメントに、前記第2のクラッチ爪を前記メインシャ
フトに配置するのが好ましい。
端をネジとともに被ネジ締め材に押し付け、メインシャ
フトをバネに抗してクラッチメント側に移動させると、
第1のクラッチ爪と第2のクラッチ爪とが噛合する。こ
れによりクラッチが連結し、ドライバビットが回転して
ネジを回転させながらノーズ部の先端から被ネジ締め材
中にねじ込んでいく。このとき、第2のクラッチ爪は噛
合した後第1のクラッチ爪と正対するように付勢された
状態から回動して傾き状態となるので、第1のクラッチ
爪と第2のクラッチ爪との噛合時の衝撃を緩和すること
ができる。そして、回動時には第2のクラッチ爪は傾
き、その先端角部はクラッチメントから第1のクラッチ
爪側に所定量突出する。
クラッチメントと反対側に移動すると、第1のクラッチ
爪は第2のクラッチ爪の噛合面を滑り、第2のクラッチ
爪の先端から離反してクラッチが解離する。このとき第
2のクラッチ爪は逆方向に付勢されて回動し、傾き状態
から元の正対状態に復帰して起き上がる。このとき第2
のクラッチ爪の先端面の突出量は離反時の突出量よりも
小さくなる。したがって、第1のクラッチ爪と第2のク
ラッチ爪との間には離反とほぼ同時に間隔が生じる。
ラッチ爪との間には離反とほぼ同時に間隔が生じること
になるから、クラッチ爪同志がぶつかり合って異音が連
続的に発生したり、クラッチ爪の角部が摩耗したりする
ことがない。また、ネジ締め機にクラッチ爪同志がぶつ
かり合うことによる衝撃が生じないから、ネジ締め機の
作業性、操作性が損なわれることがない。
ラッチ爪と第2のクラッチ爪とがそれぞれ1対だけ噛合
すると、クラッチメントが回動するが、同時にクラッチ
プレートも回動する。この回動に連動して全ての第2の
クラッチ爪が回動して第1のクラッチ爪と噛合する。こ
のように、クラッチ爪が互いに1個噛合すれば、他のク
ラッチ爪も全て連動して噛合することになり、メインシ
ャフトは確実に回動する。
同様の効果が発生する。
ジ締め機本体、2はノーズ部である。ネジ締め機本体1
の内部にはネジ締め用のドライバビット3とその回転駆
動機構(図示せず)が設けられ、ノーズ部2はネジ締め
機本体1の前端のノーズホルダ4に対してドライバビッ
ト3の軸心方向に相対的に移動可能に設けられ、バネ5
により常時離反方向に付勢されている。ノーズ部2の先
端にはネジ(連結ネジ)6が供給されている。そして、
回転駆動機構によりドライバビット3を回転させた状態
でノーズ部2を被ネジ締め材7に対して押し付けて後退
移動させることにより相対的に前方に移動したドライバ
ビット3が突出してネジ頭部に係合し、ネジ6を回転さ
せながらノーズ部2の先端から押し出して被ネジ締め材
7中にねじ込むものである。
構との間にはクラッチ機構が設けられている。このクラ
ッチ機構は、ドライバビット3を保持するメインシャフ
ト8と回転駆動機構に連係されたクラッチメントメント
9とをドライバビット3の軸心Pの方向に摺動可能に配
置するとともに、クラッチメント9とメインシャフト8
とを対向させ、メインシャフト8をクラッチメント9に
離反するようにバネ10により付勢しておき、両者を連
結、解離させるものである。
ト3の挿入孔11が形成されている。この挿入孔11は
ドライバビット3の断面と同じ多角形状に形成されてい
る。このため、ドライバビット3の回転はメインシャフ
ト8の回転に追従する。また、メインシャフト8はネジ
締め機本体1に固定されたシャフトガイド12の内側に
回転自在に案内支持されている。
面には凸状に形成された3個の第1のクラッチ爪13が
上記軸心Pを中心とする円周上に配置されている。ま
た、メインシャフト8の端部の外周面には凹部14が形
成されている。なお、クラッチ爪の個数は必ずしも3個
には限定されない。
ギア15(図1参照)のギア軸16の端部は断面D字形
に形成され、この部位にはクラッチメント9が嵌合固定
され、さらにクラッチメント9のメインシャフト8に対
向する側の端面にはクラッチプレート17が重合し、上
記ギア軸16に回動自在に嵌合している。図2、図3に
示されるように、クラッチメント9のメインシャフト8
に対向する側の端部には、上記軸心Pを中心とする円周
上に3個の凹部18が形成され、クラッチプレート17
にも上記凹部18に対応する切欠き部19が形成されて
いる。そして、上記各凹部14はクラッチメント9の厚
み方向にZ字形に形成され、内部に上記第1のクラッチ
爪13に噛脱可能な第2のクラッチ爪20が配置されて
いる。
で、メインシャフト8側の方が大きく形成され、先端は
凸状でクラッチプレート17の切欠き部19から突出
し、メインシャフト8の第1のクラッチ爪13と噛合す
る面20aは傾斜面として形成されている。また、第2
のクラッチ爪20は上記軸心Pと直交する回動軸21の
まわりに一定量だけ回動して傾くように配置されてい
る。
9は第2のクラッチ爪20の両側を挟むように形成さ
れ、このため、クラッチプレート17が回動すると、こ
れに連動して全ての第2のクラッチ爪20は同時に回動
して第1のクラッチ爪13に噛合する。このように、ク
ラッチ爪が互いに1個噛合すれば、他のクラッチ爪も全
て連動して噛合することになり、メインシャフト8は確
実に回動する。
は回動中心のことであり、必ずしも軸体をいうものでは
ない。第2のクラッチ爪20は軸体がなくても回動軸2
1を中心に回動することができる。
フト8とクラッチメント9との間にはクラッチガイド2
2が配置されている。クラッチガイド22の一方の面に
はクラッチリング23が重合され、このクラッチリング
23とメインシャフト8の凹部14の底面との間にはバ
ネ10が配置され、メインシャフト8は常時前方側(ク
ラッチメント9から離反する方向)に付勢されている。
また、クラッチガイド22の他方の面は第2のクラッチ
爪20の先端面20bに当接するように構成されてい
る。このため、第2のクラッチ爪20は通常は図2に示
すように、第1のクラッチ爪13に正対するように立ち
上がり、その先端面20bが上記軸心Pに直交する面と
面一状態となるように付勢される。
4の前端にはアジャストロッド25が前後方向に摺動可
能に設けられ、このアジャストロッド25にはアジャス
トナット26が螺合している。これにより、アジャスト
ナット26を回転させることにより、アジャスナット2
6とノーズ部2の後端面27が所定のネジ締め深さに達
する直前に当接するように当接位置を調整することがで
きる。
ついて説明すると、通常時は図1のようにバネ5が伸び
た状態にあり、メインシャフト8とクラッチメント9と
は離反している。そこで、ノーズ部2に供給されたネジ
6をネジ締めするにあたり、回転駆動機構を作動させて
図4のようにノーズ部2の先端を被ネジ締め材7に押し
付けて後退移動させると、やがてドライバビット3の先
端がネジ6の頭部に係合する。その状態でさらにノーズ
部2を押込むと、バネ5のバネ力に抗してメインシャフ
ト8の端面の第1のクラッチ爪13とクラッチメント9
の第2のクラッチ爪20とが図5のように噛合してクラ
ッチ機構が連結され、回転駆動機構のトルクがメインシ
ャフト8に伝達されるのでメインシャフト8が回転する
ので、ドライバビット3が回転してネジ6を回転させな
がらノーズ部2の先端から押し出して被ネジ締め材7中
にねじ込んでいく。
クラッチ爪20とが噛合したとき、第2のクラッチ爪2
0には負荷がかかるので、図6のように回動軸21を中
心に正対状態から回動して傾く。各第2のクラッチ爪2
0にはクラッチガイド22が当接し、バネ10により正
対状態に付勢されているので、第2のクラッチ爪20が
回動するには上記バネ10の付勢が働いているから、第
2のクラッチ爪20が回動して傾き状態となるとき、第
1のクラッチ爪13と第2のクラッチ爪20との噛合時
の衝撃を緩和することができる。そして、1個の第2の
クラッチ爪20が傾くと、それに応じてクラッチプレー
ト17も回動するので、同時に他の第2のクラッチ爪2
0も回動して傾く。
に、図7のようにノーズ部2の後端面27がアジャスト
ナット26に当接する。その後のねじ込みによってメイ
ンシャフト8は前進するので、図1、図2のように第1
のクラッチ爪13と第2の第2のクラッチ爪20との噛
合が再び外れてクラッチが解離し、ねじ締め作業が終了
する。
ように第1のクラッチ爪13は第2のクラッチ爪20の
噛合面20aを滑り、第2のクラッチ爪20の噛合面2
0aと先端面20bとの角部から離反してクラッチが解
離するが、同時にバネ10で付勢されたクラッチガイド
22により第2のクラッチ爪20は逆方向に回動して傾
き状態から元の正対状態に起き上がる。第2のクラッチ
爪20の先端は凸状に形成されているので、起き上がり
後の先端面20bの突出量は離反時の角部の突出量より
も小さくなる。したがって、第1のクラッチ爪13と第
2のクラッチ爪20との間には離反とほぼ同時に間隔L
が生じるから、クラッチ爪同志がぶつかり合って異音が
連続的に発生したり、クラッチ爪の角部が摩耗したりす
ることがない。また、ネジ締め機にクラッチ爪同志がぶ
つかり合うことによる衝撃は生じないから、ネジ締め機
の作業性、操作性が損なわれることはない。
し付け荷重が弱まってねじ締め途中でクラッチが解離し
たような場合にも、同様に異音が発生するようなことが
ない。
チメントに、前記第2のクラッチ爪を前記メインシャフ
トに配置する構成であってもよい。
の要部の縦断面図
状態の説明図
プレートとの分解斜視図
縦断面図
開始状態の説明図
状態の説明図
合、離反状態の説明図
Claims (3)
- 【請求項1】 ネジ締め機本体の回転駆動機構に連係す
るクラッチメントとネジ締め用のドライバビットを保持
するメインシャフトとを、上記ドライバビットの軸心上
に対向させ、このメインシャフトをクラッチメントに離
反するようにバネ付勢しておき、両者を連結、解離する
ネジ締め機のクラッチ機構において、 上記メインシャフトのクラッチメントと対向する側の端
部には凸状に形成された複数の第1のクラッチ爪を上記
軸心を中心とする円周上に配置し、 上記クラッチメントのメインシャフトと対向する側に
は、先端が凸状で上記第1のクラッチ爪に噛脱可能な第
2のクラッチ爪を、上記軸心に直交する回動軸に対し、
上記第1のクラッチ爪と正対する状態から一定量だけ回
動可能に配置するとともに、常時正対状態となるように
付勢し、回動時には傾いて第2のクラッチ爪の先端角部
が、クラッチメントから第1のクラッチ爪側に所定量突
出するように設定し、 上記第1のクラッチ爪と第2のクラッチ爪とが噛合した
ときは第2のクラッチ爪が回動してその先端面が上記ク
ラッチメントから突出することでクラッチメントとメイ
ンシャフトとを連結し、上記第1のクラッチ爪と第2の
クラッチ爪とが離反したときは第2のクラッチ爪が正対
状態に回動復帰してその先端面のクラッチメントからの
突出量が小さくなることでクラッチメントとメインシャ
フトとを解離させることを特徴とするネジ締め機のクラ
ッチ機構。 - 【請求項2】 前記クラッチメントのメインシャフトに
対向する側の端面にはクラッチプレートが重合配置さ
れ、このクラッチプレートには前記第2のクラッチ爪を
突出させる切欠き部を形成し、クラッチプレートの回動
に連動して全ての第2のクラッチ爪を回動させることを
特徴とする請求項1に記載のネジ締め機のクラッチ機
構。 - 【請求項3】 前記第1のクラッチ爪を前記クラッチメ
ントに、前記第2のクラッチ爪を前記メインシャフトに
配置した請求項1に記載のネジ締め機のクラッチ機構。
Priority Applications (4)
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