JPH0358914B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、インキが流れ出ないように密閉さ
れ、領域別に分けられたインキナイフ部分からな
るインキナイフと、これらインキナイフ部分の調
整機構を有する、印刷機用インキ装置のインキ出
しローラ上へ領域別にインキを調量する装置に関
する。

〔従来の技術〕

かつてインキ溜めに用いられた、ばね鋼で一体
に作られた重量の大きいインキナイフの代りに近
年の印刷機では、背面において個々のインキ領域
に対応する各場所に弱い部分を設けたインキナイ
フが用いられている（米国特許第2283830号）。

第７図は上記公報に開示された一実施例の縦断
面図、第８図は第７図中のインキナイフとインキ
つぼローラの横断面図、第９図はインキナイフの
平面図である。

第７図を参照すると、連続的にまたは間欠的に
駆動されるインキつぼローラ４０が示されてお
り、このインキつぼローラ４０は、インキつぼロ
ーラ４０によつてインキつぼ４１からドクタロー
ラ４４に移されるインキ４２をも収容するインキ
つぼ４１内に支持されている。インキつぼローラ
４０が回転すると、ドクタローラ４４へ移される
ために表面にとどまることができるインキの量
は、クランピングバー４９によつてインキナイフ
支持体４８に対してクランプされるインキナイフ
４６によつて正確に調整される。インキナイフ４
６のエツジ５０はインキナつぼローラ４０の表面
に対して密に位置決めされ、殆どそれに接触して
いる。調整ねじ５２は、インキナイフ４６のエツ
ジ５０をインキつぼローラ４０の表面に近づけた
り離したりするためのものであり、支持体４８の
ねじ穴にねじ込まれ、インキナイフ４６の表面と
係合して、インキナイフ４６をその固有の弾性力
に抗してインキつぼローラ４０の方へたわませる
作用をする。

インキナイフ４６は例えば、ばね鋼の一枚板で
作られ、第８図および第９図に明確に示されてい
るように、互いに平行なエツジ５０は直交して延
びる弱い部分５４によつて複数の領域に分割され
ている。これらの弱い部分５４はインキナイフ４
６の上面内に狭い溝を設けることにより形成され
るのが望ましい。調整ねじ５２は隣接した弱い部
分５４間のほぼ中間に配置するのが望ましい。

第８図において、インキナイフ４６の１つの領
域Ａではインキナイフ４６のインキつぼローラ４
０の間を通過するインキ５６の量が多く、領域Ａ
の隣りの領域Ｂではインキナイフ４６とインキつ
ぼローラ４０の間を通過するインキ５６の量が少
ない。インキナイフ４６のインキつぼローラ４０
との間〓の相違は専ら弱い部分５４のたわみによ
つてもたらされる。

この公知例においては、個々のインキ領域の調
整のための調整ねじ５２が、インキナイフ４６の
隣接した弱い部分５４の中間に配置されているの
で、１つの領域の調節を行う場合、その領域の両
端の弱い部分５４は隣りの領域との間にあつて調
整平衡の役目をなさねばならない。ところでこの
従来例においては、調整値の変化が僅かであつて
も隣接領域への影響をなくし得ないことがわかつ
た。個々の領域の間の調整値の差に応じてそれぞ
れの隣接領域への影響の度合いも異なつている。
この公知例の欠点は調整が不正確であることであ
り、したがつて個々の調整要素の調整値が実際に
生ずるインキの分布状態に対応しないことであ
る。

別の公知のインキ調量装置（西独特許出願公告
第2228625号）においてはインキの調量のために
領域の幅をもつ個々の区間があつて、それらが
個々に調整機構によつてインキ出しローラに対し
て位置調整され得るようになつている。

第１０図は上記公報に開示されたインキナイフ
の第１の実施例を示し、第１１図はインキナイフ
の第２の実施例を示し、第１２図は第１１図を下
方から見た図、第１３図は第１１図において線
−に沿つた断面図、第１４図はインキナイフが
取付けられたインキつぼを示す図、第１５図は第
１４図において矢印Ｘの方向から見た図である。

第１０図は最も簡単な構造のインキナイフを示
し、これはばね鋼でできた板６１からなり、互い
に間隔をおいてスリツト６２が形成されている。
このスリツト６２は例えば弾性材料からなり、舌
片６４を弾性的に互いに連結する充填材料６３で
満たされている。個々の舌片６４の調整は調整ね
じ６６と作用結合したカムレバー６５によつて行
われる（第１４図参照）。

第１１図はインキナイフの第２の実施例を示
し、これは底ナイフ６７と、樹脂、金属、ばね鋼
等からなり、底ナイフ６７より薄いおおいナイフ
６９とからなつている。底ナイフ６７のおおいナ
イフ６９はその全表面が接着により一体に固く互
いに結合されている。インキドクタ８２を向いた
底ナイフ６７の面に沿つて、スリツト７１によつ
て形成された舌片状の部分７２に押圧片７３が固
定され、これはカムレバー６５と作動結合してい
る（第１４図参照）。押圧片７３の間のみならず
スリツト７１も弾性材料からなる充填材料７５と
７６で満たされている。

個々の舌片６４と７２のインキドクタ８２に対
する位置の調整はカムレバー６５のフオーク状の
端部７８内の溝７７にかみあつている調整ねじ６
６によつて行われる（第１４図、第１５図参照）。
カムレバー６５は、点７９においてインキつぼ８
０内に旋回可能に支持されている。カムレバー６
５の伝達比を最適に選択することによつて非常に
細かい調整が可能である。

この場合、その個々の区間は、一体になつてい
るインキナイフにスリツトを設けることによつて
形成されているか、あるいは並べて配置された別
別のインキナイフ片であるが、その何れであるか
は問題でない。何れの方式においてもこれら個々
の区間の汚れや相互のはり着きを防ぐために、そ
の上面を薄板あるいは薄いインキナイフで覆うこ
とが必要である。これにより２層構造となるが、
そこで薄い上側の層が下側の調整要素に多かれ少
なかれなじまねばならない。このなじみは当然な
がら不完全にしか達成されない。何となれば調整
要素の面が互いに段付きで食い違うところに薄い
覆いのインキナイフあるいは薄板が完全に密着す
ることはあり得ないからである。その結果とし
て、生ずるインキの分布状態が希望される値ない
しは調整要素の調整状態に対応しないこととな
る。他の欠点として、このような方式の場合であ
つても不確定な影響が隣接領域に及ぶのでインキ
装置において移行せしめられるインキ分布状態の
制御を正確な再現性ある制御方法によつて行うこ
とができないこととなる。

また、別の公知の方式（米国特許第4318341号
明細書）は、インキナイフが相互間に〓間なく配
置された個別の部材でなつており、そのそれぞれ
が調整機構によつてインキ出しローラに対して位
置調整され得るようになつている。その場合各イ
ンキナイフ部分に属している調整機構はインキナ
イフの長さ方向に設けられており、各インキナイ
フ部分の中央に固定されている。この公知の方式
の欠点は、インキ出しローラの上に段つきのある
インキ帯ができ、それを消すためのしかるべきコ
ストがインキ装置において講じられねばならない
ことにある。さらに、この構造においては個々の
インキナイフ部分の間での通り抜け防止の問題が
生じ、また各インキナイフ部分が機械の運転中に
インキによつて互いに固着することにより個々の
インキナイフ部分を互いに影響を及ぼし合うこと
なく調整することが全く望めなくなる心配も生ず
る。

〔発明が解決しようとする課題〕

本発明の目的は、個々の調整機構の調整によつ
て、それに対応した、それ故に再現性のあるイン
キ分布状態がインキ出しローラ上で得られ、それ
ぞれの隣接領域が不確定な影響をうけることがな
く、インキ調量エツジの支持を決めてしまうこと
ができるような領域別インキ調量装置を提供する
ことにある。

〔課題を解決するための手段〕

この目的は特許請求の範囲第１項の特徴項に記
すところによつて達成される。

〔作用〕

この新しい方式の利点は、インキナイフを調整
機構によつてインキ出しローラに対して、そこに
生ずるインキの分布状態が調整機構の各時点の調
整位置に対応することとなるように位置せしめる
ことにより、例えば予め定めたプログラムを用い
て、再現性のある制御を各時点において実行する
ことができることにある。さらに、この解決法に
より隣接領域への不確定な影響は防止され、個々
のインキナイフ部分の正確な支持によつて正確な
制御が可能となり、表面のインキナイフあるいは
薄板は、いつの場合も、掻き均し縁が形成してい
る形状にしたがうことができる。

特許請求の範囲の従属項は本発明の有利な実施
態様を示し、これらにより目的とする利点が簡単
で費用がかからない方法で達せられる。

〔実施例〕

次に、本発明の実施例について図面を参照して
説明する。

第１図に示されたインキ出しローラ１は、公知
の方法でインキをインキ装置ローラ２を経て図示
されていない版胴に移行せしめる。インキ出しロ
ーラ１はインキをインキつぼ４の中のインキ貯め
３から取出す。

インキ出しローラ１上へインキを領域別に調量
するために相互に密に順々に配置されたインキナ
イフ部分５がある。インキナイフ部分５およびイ
ンキつぼ４の底板は、インキつぼ４の上端部にお
いて銅７に引掛け保持されている、薄くて弾力性
ある掻き均い薄板６で覆われている。インキナイ
フ部分５はインキ出しローラ１の外套面に対し位
置調整される掻き均し縁８を備えており、これに
よりこの掻き均し縁８の領域で掻き均し薄板６と
インキ出しローラ１の外套面の間を通過し得るイ
ンキの量を加減することができる。かくしてイン
キ出しローラ１上のインキ量のきめ細かな制御が
可能となる。

掻き均し薄板６は掻き均し縁８より先まで突出
し、インキ出しローラ１に接線的に当たつてい
る。掻き均し薄板６はその突出部９においてイン
キ出しローラ１の方へ曲がつているが、これは調
整されない状態で出てきたインキの滴をインキ出
しローラ１上に帰すためである。突出部９は覆い
板１１の上に柔らかい、弾力性のある発泡材料の
帯１０を介して支持されている。ここで、突出部
９の先端はインキ出しローラ１に極めて小さい力
でしか接触していないので、掻き均し縁８により
調整されたインキ厚が均されることはない。ま
た、突出部９にインキの滴（これはほんの僅かの
量である）がたまつた場合には、これらは掻き均
し薄板６によつてインキ出しローラ１上に連続的
に戻される。この掻き均し薄板６は、調量値を変
えることなく、インキ出しローラ１上のインキ薄
膜が掻き均し薄板６上を滑るように広げられてい
る。掻き均し薄板６は、例えばそれが損傷した場
合に、簡単な方法で新品と交換でき、その結果極
めて少ない出費をもつて新しい状態を作ることが
できる。

個々のインキナイフ部分５の下方に、インキナ
イフ部分５とインキ出しローラ１の外套面との距
離を調整する調整機構１２が設けられている。こ
の調整機構１２にはカム付きレバー１３が設けら
れ、軸支持部１５のまわりのカム付きレバー１３
の旋回によつてそのカム１４が、インキつぼ４に
移動可能に固定されているインキナイフ部分５を
インキ出しローラ１に対し適宜に位置決めする。
これに関して、カム１４の上側頂点においてすべ
てのインキナイフ部分５の調整上の統一的零点が
与えられる。

カム付きレバー１３を旋回せしめるために調整
スピンドル１７上に支持されているねじブツシユ
１６がある。この調整スピンドル１７の回転によ
り連結棒１８を介してカム付きレバー１３が多少
旋回させられる。調整スピンドル１７を回転させ
るためにステツピングモーター１９があり、そこ
でポテンシヨメータ２０が各時点での調整位置を
表示する。これにより、インキ量制御を遠隔操作
で行うことが難なく可能である。しかも手動でも
インキ量の領域別変更が行い得るように、各調整
スピンドル１７にはハンドル２１が設けられてい
る。

インキナイフ部分５の取付けは、第１図で中心
線を示しているボルトでなされている。これらボ
ルトは、このインキナイフ部分５の旋回、および
このものの、掻き均し縁８に垂直でインキつぼ４
への当り面に平行運動を可能にしている。この運
動そのものは約0.5mmという短い行程で行われる。
これは最大のインキ供給量が必要とされるときの
大きさである。インキナイフ部分５の取付けのた
めのボルトは上記のような動きを許している。何
故ならば、インキナイフ部分５において、0.5mm
大きい孔を設けることもできるし、スリツト長さ
が約0.5mmのスリツトを加工して設けることもで
きるからである。

これらインキナイフ部分５は、これらが掻き均
し薄板６のインキ出しローラ１の外套面に気密に
当るように、インキ出しローラ１に対して位置調
整されている。さて、ある領域においてインキが
必要となれば、ステツピングモーター１９によつ
て、その領域がある分量だけ開けられる。すなわ
ち、カム１４が後方へと動かされ、それと共に働
く両方のインキナイフ部分５も同様に後方へと動
き得る。この後方への動きそのものは、インキ出
しローラ１が回転しているときのインキの動圧に
よつて生ずる。この動圧、つまり動的な液圧は、
掻き均し薄板６を変形させ、インキナイフ部分５
を以前と同じくカム１４に当つた状態に保つほど
に強力である。

掻き均し薄板６は、インキつぼ４の長さにわた
つて延びているポリイミドの薄くて剛なフオイル
である。インキつぼ４の両端には、どちらにも１
つの壁が、インキの流出を防ぐために設けられて
いる。インキつぼ４の気密を得る方法は、当業者
に当然知られていることであるので、本願の中で
は詳細にこれについて入り込まないことにする。
第１図では、壁も、そしてボルトや当り面も示さ
れている。本発明は、たまつているインキが半流
動体的高粘度のインキであることを前提とするべ
きである。

第２図および第３図は個々のインキナイフ部分
５の分割と、インキナイフ部分５の突き合せ部分
の領域に設けられたカム付きレバー１３とを示し
ている。個々のインキナイフ部分５にはそれらが
互いにせり合うことを防ぐために突き合せ面の領
域においてそれぞれ切欠き２２が設けられ、掻き
均し縁８の領域での上面においては〓間なく連な
つた１つの帯状面が存在するように設けられてい
る。これら切欠き２２があるため各インキナイフ
部分５が横方向の圧力を発生することなく傾くこ
とができる。この切欠き２２は、インキナイフ部
分５が、第２図に示すように厚く作られている場
合にのみ必要である。数mmの厚さのインキナイフ
５の場合には切欠き２２は不要である。第３図に
おいては、カム１４がなお屋根形の傾斜面を有し
ており、その結果、それらカム１４が突き合せ部
分の領域内のみにおいて切欠き２２のすぐ近くで
インキナイフ部分５を支えていることを示してい
る。これによつて、インキナイフ部分５が傾いた
ときにも調整値が望まぬ変化をすることを心配す
る必要がなくなる。

第４図に示す実施例においては、インキナイフ
部分２３が前の例と同様インキつぼ２４に移動し
得るように固定されており、その長さ方向に動き
得る調整スピンドル２５によりそのスピンドル２
５に設けられたテーパー部２６を経て位置調整さ
れる。このテーパー部２６はこの場合インキつぼ
２４に固定されたナイフエツジ形の支持梁２７で
支えられている。調整スピンドル２５が長さ方向
に動くときテーパー部２６は支持梁２７のナイフ
エツジ２８の上を動き、これにより互いに隣り合
つた２つのインキナイフ部分２３がイン出しロー
ラ１に対し適宜に位置決めされる。

第５図に示すものは類似の構造であり、ここで
は調整スピンドル２９がやはり１つのテーパー部
３０をもつており、調整スピンドル２９のその長
さ方向の動きによりそのテーパー部３０がそれ自
体でインキナイフ部分２３をインキ出しローラ１
に対して適宜に位置決めするものである。

第６図はインキナイフ部分２３と調整スピンド
ル２５，２９の組立て正面図で、この図で明らか
なように、調整スピンドル２５，２９は相隣る２
つのインキナイフ部分２３の突き合せ部分の領域
においてそれらインキナイフ部分２３の端部に作
用しており、それ故図示しているように調整スピ
ンドル２５，２９は個々のインキナイフ部分２３
が傾いて望まぬ位置変化を他に及ぼすということ
なしに調整動作を行う。下方に示す模式図では、
後退した区間において制御誤差が生ずることが了
解されている。この公知の方式では誤差分３１が
生じているが、これはインキナイフ部分２３の領
域の境目の領域で各領域のインキ出しローラ１に
対する調整値に差があるとき、その領域での掻き
均し薄板６の可撓性に限度があるために生ずるも
のである。これにより、実際上はこのような後退
した領域においては調整値から想定されるよりは
少ないインキ量がインキ装置に移行することとな
る。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明は、各インキナイフ
部分の突き合せ部分において、インキナイフとイ
ンキ出しローラとの間の距離を領域別に変更する
ことができるように、調整機構が両隣りのインキ
ナイフ部分に作用を及ぼすことにより、再現性の
あるインキ分布状態がインキ出しローラ上で得ら
れ、それぞれの隣接の領域が不確定な影響を受け
ることがなく、インキ調量エツジの支持を決めて
しまうことができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はインキつぼ４の断面図、第２図は第１
図の矢印２の方向に見た調整要素を示す図、第３
図はインキナイフを備えた調整機構の部分図、第
４図はインキナイフの調整機構の一例を示す図、
第５図はインキナイフの調整機構のさらに別の例
を示す図、第６図は個々のインキナイフの模式
図、第７図は米国特許第2283830号公報に開示さ
れた一実施例の縦断面図、第８図は第７図中のイ
ンキナイフとインキつぼローラの横断面図、第９
図はインキナイフの平面図、第１０図は西独特許
出願公告第2228625号公報に開示されたインキナ
イフの第１の実施例を示し、第１１図はインキナ
イフの第２の実施例を示し、第１２図は第１１図
の下方から見た図、第１３図は第１１図において
線−に沿つた断面図、第１４図はインキナイ
フが取付けられたインキつぼを示す図、第１５図
は第１４図において矢印Ｘ方向から見た図であ
る。 １……インキ出しローラ、２……インキ装置ロ
ーラ、３……インキ貯め、４……インキつぼ、５
……インキナイフ部分、６……掻き均し薄板、７
……鉤、８……掻き均し縁、９……突出部、１０
……帯、１１……覆い板、１２……調整機構、１
３……カム付きレバー、１４……カム、１５……
軸支持部、１６……ねじブツシユ、１７……調整
スピンドル、１８……連結棒、１９……スツテピ
ングモーター、２０……ポテンシヨメータ、２１
……ハンドル、２２……切欠き、２３……インキ
ナイフ部分、２４……インキつぼ、２５……調整
スピンドル、２６……テーパー部、２７……支持
梁、２８……ナイフエツジ、２９……調整スピン
ドル、３０……テーパー部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ インキが流れ出ないように密封され、領域別
   に分けられたインキナイフ部分からなるインキナ
   イフと、これらインキナイフ部分の調整機構を有
   する、印刷機用インキ装置のインキ出しローラ上
   へ領域別にインキを調量する装置において、 各インキナイフ部分５の突き合せ部分におい
   て、インキナイフとインキ出しローラ１との間の
   距離を領域別に変更することができるように、調
   整機構１２が隣り合う２つのインキナイフ部分に
   作用を及ぼすことを特徴とする領域別インキ調量
   装置。 ２ 連続体であつて領域に分けられたインキナイ
   フの場合には、インキナイフの下面の各々の弱い
   部分の領域に調整機構１２が作用を及ぼす特許請
   求の範囲第１項記載の装置。 ３ 各インキナイフ部分５が独立しているインキ
   ナイフの場合には、隣り合う２つのインキナイフ
   部分の突き合せ部分の領域において、それら突き
   合せ部分の下側から調整機構１２が隣り合う２つ
   のインキナイフ部分５の端部に作用を及ぼし、そ
   の個別のインキナイフ部分に分かれたインキナイ
   フが薄くて弾力性のある掻き均し薄板６で覆われ
   ている特許請求の範囲第１項に記載の装置。 ４ 調整機構１２として軸支持部１５の上に旋回
   可能に支持されたカム付きレバー１３があつて、
   その旋回によりカム１４がインキナイフ部分５を
   インキ出しローラ１に対して適宜に位置決めする
   ようになつており、カム付きレバー１３の旋回運
   動はステツピングモーター１９により調整スピン
   ドル１７、および連結棒１８によりカム付きレバ
   ー１３と連結されたねじブツシユ１６を介して行
   われ、インキナイフ部分５のその時その時の調整
   位置がポテンシヨメーター２０によつて表示可能
   である特許請求の範囲第１項または第３項に記載
   の装置。 ５ カム１４が屋根形の傾斜面を有し、インキナ
   イフ部分５をその突き合せ部分の領域でのみ支え
   るようになつており、インキナイフ部分５，２３
   は突き合せ部分においてその掻き均し縁８に近い
   所まで延びた切欠き２２を有する特許請求の範囲
   第４項に記載の装置。 ６ 調整スピンドル２５に設けられたテーパー部
   ２６が支持梁２７のナイフエツジ２８の上でその
   軸方向に移動し、インキナイフ部分２３をインキ
   出しローラ１に対し適宜に位置決めするようにイ
   ンキナイフ部分２３が調整スピンドル２５によつ
   て調整される特許請求の範囲第１項または第３項
   に記載の装置。 ７ 調整スピンドル２９にテーパー部３０が設け
   られており、調整スピンドル２９はその軸方向に
   移動できるよう作られており、その軸方向の移動
   の際にテーパー部３０を経てインキナイフ部分２
   ３をインキ出しローラー１に対し適宜に位置決め
   する特許請求の範囲第１項または第３項に記載の
   装置。