JPH0356541B2 - - Google Patents

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JPH0356541B2
JPH0356541B2 JP59014326A JP1432684A JPH0356541B2 JP H0356541 B2 JPH0356541 B2 JP H0356541B2 JP 59014326 A JP59014326 A JP 59014326A JP 1432684 A JP1432684 A JP 1432684A JP H0356541 B2 JPH0356541 B2 JP H0356541B2
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JP
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moisture
heat
permeable
insulating
microporous membrane
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JP59014326A
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JPS60159045A (ja
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  • Laminated Bodies (AREA)
  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
技術分野 本発明は、断熱性透湿布帛に関し、更に詳しく
述べるならば繊維基布上に微多孔質膜を形成して
なる断熱性透湿布帛に関する。 従来技術 従来、防水、透湿性布帛として、ウレタン重合
体、ポリアクリル酸エステル樹脂、四フツ化エチ
レン樹脂等を繊維基布にコーテイングもしくはラ
ミネートしたものが多数提案されている。しかし
ながら、近年、これらの諸機能以外に保温断熱性
機能を付加する要求も強く、省エネルギーの観点
からもこうしたニーズはますます高まるであろう
と考えられ、かかるニーズに対応した提案として
アルミニウム系銀色顔料にて着色することにより
体温による輻射熱を反射せしめ、体温の放散を防
止せんとするものが提案されている。しかしなが
ら、これらの方法では、アルミニウム系銀色顔料
にて着色することにより透湿性能の低下が避け難
いという欠点を有していた。本発明者らはこれら
の点について鋭意研究した結果、本発明に到達し
たものである。 発明の目的 本発明の目的は、断熱性及び透湿性の両性能に
優れた断熱性透湿布帛を提供することにある。 発明の構成 本発明によれば即ち断熱性透湿布帛が提供され
るのであつて、この布帛は、繊維基布上に高分子
材料からなる微多孔質膜を形成してなる透湿性布
帛において、前記高分子材料の微多孔質膜上に、
銀色顔料を混和した高分子材料からなる透湿性フ
イルムを点状に形成したことを特徴とする。 発明の構成の具体的説明 本発明の断熱性透湿布帛に有用な繊維基布とし
ては、例えば、ナイロン、ポリエステルなどの合
成繊維や天然繊維の織物、編物、不織布等があ
る。 本発明の断熱性透湿布帛を製造するに際して
は、先ず上記の如き繊維基布上に高分子材料から
なる微多孔質膜が形成される。このような、透湿
性及び防水性を有する微多孔質膜を与える高分子
材料としては、例えば、ポリエステル系ウレタン
重合体やポリエーテル系重合体の他に、ポリアク
リル酸重合体、アミノ酸変性ウレタン重合体、四
フツ化エチレン重合体等があり、これらを公知の
方法で繊維基布上に塗布もしくはラミネートする
ことにより所望の微多孔質膜を得る。 次に、この微多孔質膜上に、銀色顔料を混和し
た高分子材料からなる透湿性フイルムを点状に形
成せしめる。銀色顔料としては、例えば、粉状又
は鱗片状の金属、金属酸化物又は金属めつきプラ
スチツク等を用いることができ、具体的には、ア
ルミニウム粉末やこれをりん片状にしたものをペ
ースト状にしたもの、二酸化チタンをりん片状に
加工したもの、また銀やアルミニウムなどの金属
をメツキしたりん片状のプラスチツクなどがあ
る。また、このフイルムの高分子材料(バインダ
ー)としては、上記の重合体と全く同様のものを
使用することができる。この場合、これらの材料
は、これを1μの厚さのフイルムに形成したとき
に、4000g/cm2/24時間以上の透湿度を示すよう
な材料であるのが好ましい。 前述の顔料を塗布後、十分な光輝性が得られる
量、たとえばバインダー100重量部に対し、顔料
30重量部をバインダー中へ混和させ、グラビア塗
工機、ロータリー・スクリーン捺染機などの適当
な手段を用いて布帛の微多孔質膜上にドツト状に
適用する。ドツトの形状及び形態には特に限定は
ないが、透湿性の保持と断熱性の向上の面から次
のような形態を有するのが好ましい。即ち、ドツ
トの大きさは0.01mm2〜10mm2が適当である。0.01mm2
以下の大きさでは十分な保温性が得られないこと
があり、10mm2以上では透湿性の低下を招く結果と
なることがある。適用されたドツト部分の総面積
と未適用部分の総面積の比は1:1〜4:1であ
ることが望ましい。この比が1:1より小さいと
十分な保温性が得られず、4:1より大きいと透
湿性の低下を招くことがある。 しかして、先に透湿性コーテイングを施した布
帛において、DMF(ジメチルホルムアミド)や
MEK(メチルエチルケトン)などの有機溶剤に対
し溶解性のある樹脂、たとえば、ポリエーテル系
ウレタン重合体、ポリエステル系ウレタン重合
体、あるいはポリアクリル酸重合体などのコーテ
イングまたはラミネートされている場合、特にこ
のような材料により微多孔質膜が形成されている
場合には、銀色顔料を含む高分子材料からなる塗
料を適用する際、塗料に含まれる有機溶剤である
DMFやMEKなどが透湿、防水性を付与している
樹脂膜に対し膨潤あるいは溶解をおこさせ、著し
い透湿度の低下や耐水性の低下をひきおこすこと
がある。四フツ化エチレン重合体などDMF、
MEKなどの有機溶剤に対し不溶な材料をラミネ
ートした場合においても、ラミネートのために用
いる接着剤がDMF、MEKなどの有機溶剤に対し
膨潤や溶解を起すことがあり、この場合にも著し
い透湿性、耐水圧の低下を招く。これを防ぐため
に2つの方法が考えられる。1つは表面処理用有
機溶剤にイソプロピルアルコール、メチルアルコ
ール、ベンゼン、トルエンなどきわめて極性の小
さな有機溶剤を用いることである。このような有
機溶剤は透湿、防水性を付与する目的でコーテイ
ングあるいはラミネートされた樹脂および接着剤
に対し溶解性が小さく、透湿性や耐水性の低下を
極力おさえることが可能である。しかしながら前
述の小極性溶剤を使用できる塗料の種類はきわめ
て少なく、かつ塗料自身も極性の大きなDMFや
MEKを含んでいてはならない。さらにこういつ
た塗料に使用できる顔料の種類はビヒクルとの関
係で限られてしまい、従つてこの方法は一般的な
方法ではない。 もう1つの方法は、この断熱性透湿素材に対し
前述した全てのバインダー及び顔料に適応が可能
であり、簡単であるという点においてきわめて画
期的な方法である。すなわち、透湿性を付与する
目的でコーテイングあるいはラミネートされる樹
脂又は接着剤100重量部に対し、ポリイソシアネ
ート2〜10重量部をあらかじめ添加し、透湿、防
水膜を形成あるいは接着しておくのである。ポリ
イソシアネートは、それ自体空気中の水と反応
し、膜内で架橋構造をとり、かつポリウレタン重
合体やポリアクリル酸重合体のもつ末端水酸基と
反応し、コーテイング膜やラミネート膜、それに
ラミネート時の接着剤内において三次元架橋構造
をとり、DMFやMEKなどの有機溶剤に対し膨潤
や溶解を十分に防ぐ働きをもつている。このよう
にポリイソシアネートを添加したコーテイング
膜、ラミネート膜及び接着剤を用いた場合、
DMF、MEKなどを用いた塗料を使用して適用し
ても透湿性、耐水性の低下は認められなかつた。
尚、ポリイソシアネートの過剰な添加は、風合を
硬化させ、ドレープ性を失う。また少なすぎる場
合はDMF、MEKに対し溶解もしくは膨潤してし
まう。そこで、前述のように、樹脂又は接着剤
100部重量に対しポリイソシアネートを2〜10重
量部用いるのが適当である。この量であれば、風
合を損うことなく、十分な耐溶剤性を得ることが
できるのである。 このようにして得られる本発明の布帛は、防水
性、透湿性をなんら損うことなく、高い保温性を
もつものである。また風合の低下もなく、摩擦堅
牢度もあり、十分実用的であり、かつ高機能の布
帛が得られる。 実施例 以下、本発明を具体例を挙げて説明する。な
お、以下の説明において部および%は、特にこと
わらない限り重量に関するものである。 実施例 1 70dナイロンタフタ(経密度123本/吋、緯密
度87本/吋)の片面に下記の樹脂を23g/m2にな
るようにフローテイング方式により塗布し、水中
凝固後、脱溶媒を行い、次いで乾燥した。 クリスボン8006(大日本インキ製ポリエステル
型ウレタン重合体) 100部 DMF(N,N′−ジメチルホルムアミド) 100部 バーノツクD−500(大日本インキ製ブロツクイ
ソシアネート) 5部 前述の塗工面に、さらに、下記の樹脂液を170
g/cm2になるように、ロール・オーバー・ナイフ
方式により塗布し、水中凝固、脱溶媒を行なつた
のち乾燥し、150℃で3分間のキユアリングを行
ない、微多孔質膜を得た。 クリスボン8006 100部 DMF 100部 バーノツクD−500 5部 次に下記の樹脂液を、グラビア塗工機にて、40
メツシユのドツトで前述のウレタン塗布面上に印
捺した。 ラクスキンU−678(セイコー化成製アミノ酸変
性ウレタン重合体) 100部 MEK(メチルエチルケトン) 50部 顔料:UT−901(日弘ビツクス製アルミニウム
系銀色顔料) 20部 このもののドツト部分と未印捺部分との面積比
は2:1であつた。さらに、撥水性能を付与する
ため、布帛をエマルジヨンタイプのフツ素高分子
共重合物の水溶液に浸漬し、パデイング後乾燥
し、キユアリングを行なつた。 比較例 1 実施例1と同様にウレタン重合体の微多孔質膜
を有する透湿性布帛を作成したのち、グラビア塗
工による鏡面を作成せず、エマルジヨンタイプの
フツ素高分子共重合物の水溶液に浸漬し、パデイ
ング後乾燥し、キユアリングを行なつた。 比較例 2および3 実施例1と同様の樹脂処方および工程で加工し
たが、グラビア塗工のメツシユを変更し、印捺し
た。ドツト部分の総面積と未印捺部分との総面積
比を1:2および10:1に印捺したものの性能を
それぞれ比較例2及び比較例3とし比較した。 比較例 4 実施例1と同様にウレタン重合体の微多孔質膜
を有する透湿性布帛を作成したのち、下記のよう
に透湿性の低い樹脂液をグラビア塗工にて40メツ
シユドツトで実施例1と同様に前述のウレタン塗
布面上に印捺した。 ラクスキンU−2216(セイコー化成製1液型ウ
レタン重合体) 100部 MEK 50部 顔料:UT−901(日弘ビツクス製アルミニウム
系銀色顔料) 20部 さらに、布帛をエマルジヨンタイプのフツ素高
分子共重合物の水溶液に浸漬し、パデイング後乾
燥し、キユアリングを行なつた。これを比較例4
として実施例と比較した。 実施例1及び比較例1〜4の各例で得られた製
品の保温性、透湿度及び耐水圧は第1表に示すと
おりである。本発明による実施例はなんら透湿度
や耐水圧を損うことなく、保温性が向上している
ことがわかる。
【表】 尚、ここで保温性はJIS−L−1096−6−28−
2−B法(冷却法)に、透湿度はJIS−Z−0208
に、そして耐水圧はJIS−L−1092−77−A法に
よつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 繊維基布上に高分子材料からなる微多孔質膜
    を形成してなる透湿性布帛において、前記高分子
    材料の微多孔質膜上に、銀色顔料を混和した高分
    子材料からなる透湿性フイルムを点状に形成した
    ことを特徴とする断熱性透湿布帛。 2 各点の大きさが0.01〜10mm2であり、かつ、前
    記点状に形成された透湿性フイルム部分の表面の
    総面積の他の部分の表面の総面積に対する比が
    1:1〜4:1である特許請求の範囲第1項記載
    の断熱性透湿布帛。 3 前記点状に形成された透湿性フイルムの高分
    子材料が、これを1μの厚さのフイルムに形成し
    たときに、4000g/cm2/24時間以上の透湿度を示
    すような材料である特許請求の範囲第1項記載の
    断熱性透湿布帛。 4 前記銀色顔料が粉状又は鱗片状の金属、金属
    酸化物又は金属めつきプラスチツクである特許請
    求の範囲第1項記載の断熱性透湿布帛。 5 前記高分子材料からなる微多孔質膜がポリイ
    ソシアネートにより三次元架橋されている特許請
    求の範囲第1項記載の断熱性透湿布帛。
JP59014326A 1984-01-31 1984-01-31 断熱性透湿布帛 Granted JPS60159045A (ja)

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JP5855340B2 (ja) * 2010-12-06 2016-02-09 セーレン株式会社 遮熱性布帛
JP6586439B2 (ja) * 2017-07-10 2019-10-02 株式会社シマノ 繊維構造体、及び、衣類

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