JPS6230732B2 - - Google Patents

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JPS6230732B2
JPS6230732B2 JP56071974A JP7197481A JPS6230732B2 JP S6230732 B2 JPS6230732 B2 JP S6230732B2 JP 56071974 A JP56071974 A JP 56071974A JP 7197481 A JP7197481 A JP 7197481A JP S6230732 B2 JPS6230732 B2 JP S6230732B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
coating layer
pattern layer
rod
prepolymer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP56071974A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS57186428A (en
Inventor
Isamu Tokuda
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimano Inc
Original Assignee
Shimano Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimano Industrial Co Ltd filed Critical Shimano Industrial Co Ltd
Priority to JP56071974A priority Critical patent/JPS57186428A/ja
Publication of JPS57186428A publication Critical patent/JPS57186428A/ja
Publication of JPS6230732B2 publication Critical patent/JPS6230732B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Laminated Bodies (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)
  • Fishing Rods (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、高強度繊維に合成樹脂を含浸させ
たプリプレグを巻装して成る釣竿に関する。
この種釣竿には、商品名及び性状その他各種模
様が表示されるのであるが、この模様を表示する
のに従来では、釣竿の竿杆外表面に下地塗層を施
し、この塗層に地色層を設けると共に、該地色層
の表面にスクリーン印刷などにより模様層を形成
し、さらに該模様層の外表面を透明なクリヤー樹
脂によりオーバーコートさせている。
ところが前記従来手段では、前記地色層と模様
層、該模様層とクリヤー層、並びに前記地各層と
クリヤー層との間における結合力が不充分であ
り、従つて釣竿の長期使用に伴ない前記模様層が
剥離するのである。特に釣竿は、高温多湿の環境
中で過酷な条件下で使用することが多く、しかも
釣竿の使用時には岩或は石などに当てて前記クリ
ヤー層及び模様層を傷付けるのであり、従つて前
記模様層が直ぐに剥離してしまう問題があつた。
本発明は以上のごとき問題に対処すべし成した
もので、例えクリヤー層及び模様層を傷付けて
も、また過酷な条件下で使用しても、模様層が容
易には剥離することのない釣竿を提供せんとする
ものである。
さらに詳しくは、高強度繊維に合成樹脂を含浸
させたプリプレグを巻装して成る釣竿であつて、
竿杆の外周面に、高分子量のポリプロピレンオキ
シドと芳香族イソシアネートとのプレポリマーか
ら成る塗膜層を形成して、該塗膜層に、熱可塑性
インキから成る模様層を熱転写により接合させた
ことを特徴とするものである。
以下本発明を図面の実施例によつて説明する。
図中1は釣竿を構成する竿杆であつて、ガラス
及びカーボンなどの高強度繊維に、エポキシ、ポ
リエステル又はフエノールなどの熱硬化性樹脂を
含浸させて成るプリプレグをマンドレル上に巻装
し、加圧加熱して形成される。
前記竿杆1の外表面には、該竿杆1の表面を平
滑として後述する塗膜層及び模様層を形成し易く
することを目的として下地塗層2を施し、この下
地塗層2の外表面に塗膜層3を形成するのであ
る。
前記塗膜層3は、高分子量のポリプロピレンオ
キシドと芳香族イソシアネートとのプレポリマー
を主成分として形成するのであり、前記ポリプロ
ピレンオキシドとしては、例えばポリエーテルポ
リオールなどを使用し、また芳香族イソシアネー
トとしては、例えばトリレンジイソシアネートを
使用し、このポリエーテルポリオールとトリレン
ジイソシアネートとのプレポリマーで、分子量が
1000〜50000のもの、望ましくは分子量5000〜
8000のものが採用され、この塗膜層3により模様
層の強固な接合一体化が可能となる。
また前記塗膜層3は、前記高分子量のプレポリ
マーと、BHT(2・6−ジ−ter−ブチル・4メ
チルフエノール)などの安定剤と、キシレン又は
トルエンなどの溶剤により調製された塗料により
形成するのである。
以上の塗料により後述する模様層を強固に接合
可能な塗膜層3を形成できるのであるが、この塗
料は前述したごとく高分子量のプレポリマーを含
有するため、乾燥硬化に長時間を要する問題があ
り、従つて前記塗料には前記高分子量プレポリマ
ーと同一原料からなる低分子量のプレポリマー、
即ちポリプロピレンオキシドと芳香族イソシアネ
ートとから成る分子量100〜700のプレポリマーを
配合することが実際の作業にあたつて好都合であ
り、斯くすることにより塗料の乾燥硬化を短時間
に行ない得るのである。
前記塗料の具体的配合例としては、前記高分子
量プレポリマー30〜60wt%、低分子量プレポリ
マー1〜10wt%、安定剤1wt%以下、溶剤40〜
70wt%が適当である。
また本発明では、前記ポリプロピレンオキシド
と芳香族イソシアネートとの両化合物を、過酸化
ベンゾイルなどの重合触媒を用いて、部分的に重
合させること、所謂プレポリマーとして用いるこ
とが肝要であり、斯くすることにより前記両化合
物の混合が均一に行なわれて強度に優れたものと
なり、かつ塗料の乾燥硬化時に発泡したりするこ
となくなつて、模様層の接着強度を増大できるの
である。
さらに前記塗料には、顔料を配合することな
く、透明となすことが望ましく、斯くすることに
より前記塗膜層3を形成したとき、その表面の接
着性が良好となり、即ち模様層及びクリヤー層の
接着を強固に行ない得るのである。
前記下地塗層2に用いる塗料は、ポリエステル
ポリオール、ポリエーテルポリオール、アクリル
ポリオール及びエポキシポリオールなどのポリオ
ール化合物と、トリレンジイソシアネートなどの
芳香性イソシアネートとのプレポリマー(分子量
100〜700)を主成分とし、これに前記したBHT
などの定剤とキシレン、トルエンなどの溶剤と顔
料とを配合して調製するのである。
この塗料の配合例としては、ポリオール化合物
30〜60wt%、安定剤1wt%以下、溶剤40〜70wt
%、顔料10wt%以下が適当であり、前記顔料と
しては竿杆1に塗装する地色と同色のものが望ま
しい。
尚、前記下地塗層2は、必らずしも必要としな
いのであり、前記竿杆1の外表面に前記塗膜層3
を直接塗着させてもよい。
しかして前記塗膜層3の外表面に、商品名又は
商品性状その他模様を表示する模様層4を熱転写
により接合一体化すると共に、該模様層4の外表
面にはクリヤー層5をオーバーコートするのであ
る。
前記模様層4は、第3図に示すごとき従来周知
の転写シート6を用いて形成するのであり、該シ
ート6は台紙61上に剥離層62を設け、該剥離
層62の外表面、塩化ビニル、ポリエチレン、ス
チロールなどの熱可塑性樹脂に着色剤を混合して
成る熱可塑性インキ63を印刷手段で塗布させる
と共に、このインキ63の外表面に接着剤から成
る接着層64を接合させて形成するのである。
そして前記シート6を前記塗膜層3の外表面に
貼着し、該シート6を加熱させて、そのインキ6
3を接着層64を介して塗膜層3に転写し、転写
後に前記台紙61を剥離するのである。
この熱転写は、前記塗膜層3が未硬化状態にあ
るときに行なうことが望ましく、斯くすることに
より塗膜層3に対する模様層4の接着を一層強力
に行ない得るものである。
また、前記クリヤー層5は、前記塗膜層3と同
系統のもの、極言すれば全く同一成分のものを用
い、これによつてクリヤー層5と塗膜層3との接
着強度が強化され、前記模様層4を容易には離脱
することなく、確実かつ強固に前記両層3,5間
に保持できるのである。
本発明は、以上のごとき特殊な塗膜層3を用
い、該塗膜層3に模様層4を形成することによ
り、この模様層4を強固に接着できたのであり、
以下その接着性能について行なつた試験結果を説
明する。
先ず試験片を次のようにして形成した。即ち、
カーボン繊維にエポキシ樹脂を含浸させて成るプ
リプレグを用い、該プリプレグを板状に加圧加熱
して成形した後、その表面にポリエーテルポリオ
ールとトリレンジイソシアネートとを約2:1の
重量比率で配合して成る低分子量(約600)のプ
レポレマー40wt%と、BHT0.5wt%と、顔料
2.5wt%とキシレン57wt%とから成る塗料により
50μの下地塗層2を形成した。しかる後に前記下
地塗層2の表面に、ポリエーテルポリオールとト
リレンジイソシアネートとを約2:1の重量比率
で配合した高分子量(約7000)のプレポリマー
40wt%と、このプレポリマーと同一成分で同一
比率に配合した低分子量(約600)のプレポリマ
ー10wt%と、BHT0.5wt%と、キシレン49.5wt%
とから成る塗料によ100μの塗膜層3を形成し
た。そして前記塗膜層3の外表面に、塩化ビニル
を主成分とするインキを用いて100μの模様層4
を熱転写し、この後前記塗膜層3と同一の塗料を
用いて20μのクリヤー層5をオーバーコートし、
試験片としたのである。
次に試験方法として、ムレテスト前後において
テープによる剥離試験を行なつた。
前記テープ剥離試験は、試験片の表面に前記各
層5,4,3,2を貫通する切傷を鋭利なカツタ
ーにより、縦横方向にそれぞれ1mm間隔で11本づ
つ設け、切傷に囲まれた合計100個のます目を形
成し、この後セロハン粘着テープ(三菱製、幅
1.75mm)を前記試験片の外表面に圧着して剥が
し、前記ます目が何個剥離するかを試験した。
また前記ムレテストは、ビニル袋に水50mlと試
験片とを入れ、60℃の温度試験庫内に8時間放置
し、この後常温の場所に24時間放置して行なうの
であり、このムレテストの前後において、前記テ
ープ剥離試験を行なつた。
前記試験結果は、ムレテスト前においては勿
論、ムレテスト後においても、全くます目が剥離
せず、良好な結果が得られたのである。
以上の結果から、本発明によれば過酷な条件下
においても模様層の剥離が生じず、模様層を長期
にわたつて強固に接合保持できることが実証され
たのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかる釣竿の縦断面図、第2
図はその側断面図、第3図は転写シートの一部切
欠斜面図である。 1……竿杆、3……塗膜層、4……模様層。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 高強度繊維に合成樹脂を含浸させたプリプレ
    グを巻装して成る釣竿であつて、竿杆の外周面
    に、高分子量のポリプロピレンオキシドと芳香族
    イソシアネートとのプレポリマーから成る塗膜層
    を形成して、該塗膜層に、熱可塑性インキから成
    る模様層を熱転写により接合させたことを特徴と
    する釣竿。
JP56071974A 1981-05-12 1981-05-12 Fishing rod Granted JPS57186428A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP56071974A JPS57186428A (en) 1981-05-12 1981-05-12 Fishing rod

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP56071974A JPS57186428A (en) 1981-05-12 1981-05-12 Fishing rod

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS57186428A JPS57186428A (en) 1982-11-16
JPS6230732B2 true JPS6230732B2 (ja) 1987-07-03

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ID=13475939

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JP56071974A Granted JPS57186428A (en) 1981-05-12 1981-05-12 Fishing rod

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60153739A (ja) * 1984-01-25 1985-08-13 ダイワ精工株式会社 釣竿のボカシ模様形成方法
JPS61239827A (ja) * 1985-04-17 1986-10-25 出光石油化学株式会社 釣り竿
US6003263A (en) * 1995-08-21 1999-12-21 Zebco Division Of Brunswick Corporation Fishing rod with marking indicative of species of fish for which rod is designed
JP6400344B2 (ja) * 2014-06-16 2018-10-03 株式会社シマノ 成形用シート

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JPS57186428A (en) 1982-11-16

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