JP3120893B2 - 化粧紙 - Google Patents

化粧紙

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JP3120893B2
JP3120893B2 JP04105821A JP10582192A JP3120893B2 JP 3120893 B2 JP3120893 B2 JP 3120893B2 JP 04105821 A JP04105821 A JP 04105821A JP 10582192 A JP10582192 A JP 10582192A JP 3120893 B2 JP3120893 B2 JP 3120893B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は家具や内装材に使用され
る薄紙化粧紙に関するもので、詳しくは電子線硬化型接
着剤等を用いて化粧紙を板やパーチクルボードに電子線
を照射しながら貼り合わせて製品とする場合において、
化粧紙の表面にチラシや値札等を粘着テープで貼られて
もその粘着テープを剥すときに化粧紙の表面までが一緒
に剥離してしまうことのないような耐粘着テープ性を強
化した化粧紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、家具や内装材の表面材として化粧
紙を板やパーチクルボードに貼り合わせるのに酢酸ビニ
ル樹脂接着剤、エチレン・酢酸ビニル樹脂接着剤、尿素
樹脂接着剤等が使用されていたが、接着剤中の水分を除
去したり、硬化させるための加熱加圧に数分ないし数十
分のプレス時間が必要で、しかもその後の養生期間が必
要であることから生産能率が良くなかった。そこで、生
産能率を向上させるべく、これに代わる方法として電子
線硬化型接着剤を使用する電子線硬化法が広く利用され
るようになってきた。
【0003】ところが、この電子線硬化法を利用した場
合、従来の化粧紙に電子線を照射すると特に表面層に耐
粘着テープ性改良のため含有させたシリコーン樹脂が電
子線により劣化し効果がなくなるために、例えば製品の
表面にチラシや値札等を貼り付けておいた粘着テープを
剥すときに化粧紙の表面までが一緒に剥離してしまう不
都合があることが判明した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
課題に鑑みなされたもので、その目的とするところは、
耐粘着テープ性を強化し、粘着テープと一緒に化粧紙の
表面が剥離してしまう不都合を解消した化粧紙を提供す
ることにある。
【0005】 上記目的を達成するために、請求項1の
発明は、基材表面にシーラー層を介して所望の絵柄印刷
層を設け、その上にトップコート層を設けてなる化粧紙
において、前記基材が樹脂で紙間強化された樹脂強化紙
からなるとともに、前記シーラー層がウレタン樹脂又は
アミノ樹脂であり、さらに、前記トップコート層が、ア
クリルポリオールとポリエステル樹脂の混合物を主剤樹
脂とし、シリコーン樹脂及びポリエチレンワックスを含
有してなることを特徴とする。
【0006】請求項2の発明は、請求項1において、
記トップコート層が、前記アクリルポリオールと前記ポ
リエステル樹脂に加え、さらにアルキッド樹脂を含有す
る混合物を主剤樹脂とすることを特徴とする。
【0007】
【0008】以下、本発明を更に詳しく説明する。
【0009】図1は本発明に係る化粧紙の一構成例を示
す断面図である。
【0010】図1の構成によれば、本発明に係る化粧紙
は、基材1上に、シーラー層2、絵柄印刷層3及びトッ
プコート層4をこの順に有してなっている。
【0011】本発明に用いる基材1は、樹脂で紙間強化
された樹脂強化紙である。樹脂で紙間強化する方法とし
ては、具体的には、抄紙工程で樹脂を混抄する方法(樹
脂混抄紙)、樹脂の溶液中に紙を浸漬して樹脂を含浸さ
せる方法(樹脂含浸紙)、樹脂の溶液を紙の上に塗布し
て樹脂層を設ける方法(樹脂塗布紙)などがあり、本発
明ではこれらいずれの方法による樹脂強化紙も使用する
ことができる。なお、紙間強化に用いる樹脂としては、
本発明では特にポリアクリルアミド樹脂が好ましい。
【0012】本発明のシーラー層2には、ウレタン樹脂
シーラー又はアミノ樹脂シーラーを用いることができ
る。シーラー層2の厚さは特に限定はされないが、1〜
5μm程度が望ましい。シーラー層2を設けるにあたっ
ては、ナイフコート、エアコート、グラビアコートなど
公知の塗布手段を任意に用いることができる。
【0013】本発明の絵柄印刷層3は、木目や抽象柄な
ど、所望の絵柄をグラビア印刷、スクリーン印刷等の印
刷法によって形成される。
【0014】本発明のトップコート層4は、主剤樹脂と
して例えばアクリルポリオールとポリエステル樹脂の混
合物を用い、これにシリコーン樹脂及びポリエチレンワ
ックスの添加剤を含有し、さらに硬化剤、希釈剤等を含
有したものである。
【0015】本発明では耐粘着テープ性を向上させる上
で、トップコート層4の主剤樹脂として、アクリルポリ
オールとポリエステル樹脂の混合物の他にさらにアルキ
ッド樹脂を含有することが好ましい。アルキッド樹脂を
含有する場合のアクリルポリオール、ポリエステル樹脂
及びアルキッド樹脂の3者の併用比は重量比で2:1:
1程度が好ましい。
【0016】添加剤として含有するシリコーン樹脂及び
ポリエチレンワックスの使用量はその総量で主剤樹脂の
総量 100重量部に対し8〜20重量部程度が好ましい。
【0017】硬化剤としては、例えばヘキサメチレンジ
イソシアネート(HMDI)、キシレンジイソシアネー
ト(XDI)、トリレンジイソシアネート(TDI)等
が用いられ、その添加量は主剤樹脂に対して20〜30重量
部程度である。
【0018】また、希釈剤としては、酢酸エチル、トル
エン、メチルイソブチルケトン等を単独又は混合して使
用する。
【0019】なお、この他にも各種添加剤を適宜用いる
ことができる。
【0020】トップコート層4は上記の各物質を混合
し、希釈剤で適当な粘度とし、これを公知の塗布手段を
用いて形成することにより得られる。トップコート層4
の厚さは特に限定されることはないが、4〜8μm程度
が望ましい。
【0021】図1に示したものは、本発明の化粧紙の一
構成例であるが、本発明の効果を損わない範囲で他の層
を追加することもできる。
【0022】本発明の化粧紙は、電子線硬化型接着剤を
用いて板やパーチクルボード等へ貼り合わせ、電子線照
射によりこれを硬化せしめて製品となる。本発明の化粧
紙は電子線照射を行なっても耐粘着テープ性が良好で、
粘着テープによる膜剥れが起こらない。
【0023】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に具体的に説
明する。 実施例−1 30g/m2の樹脂強化紙(天間特殊製紙(株)製HP−3
0)の上に厚さ2μmのウレタン樹脂シーラー層をグラ
ビアコートによって設け、その上にパネルカラーインキ
(東洋インキ製造(株)製)を使用したグラビア印刷に
よる木目柄の印刷層を設けた。この上にさらに下記組成
のペーストをグラビアコートを用いて塗布し、厚さ6μ
m(乾燥時)のトップコート層を設け、本発明の化粧紙
を得た。トップコート層組成 アクリルポリオールとポリエステル樹脂の混合物 (50部/50部) 100重量部 シリコーン樹脂とポリエチレンワックスの混合物 (50部/50部) 10重量部 HMDI 30重量部 酢酸エチル、トルエン及びメチルイソブチルケトンの混合溶剤 (60部/30部/10部) 20重量部
【0024】次にこの得られた化粧紙を電子線硬化型接
着剤を用いてパーチクルボードにラミネート( 160℃,
5kgf/cm2 ,20秒)し、電子線を4Mrad 照射した。
【0025】こうして出来上がった製品の表面に1イン
チ幅の粘着テープ(ニチバン(株)製セロハンテープ)
を貼り付け、7日後にこの粘着テープを手で素早く引っ
張り、化粧紙の表面がどれだけ剥離したかを複数箇所に
おいて測定したところ、いずれも化粧紙の表面の剥離は
見られず、耐粘着テープ性が良好であることがわかっ
た。
【0026】実施例−2 実施例−1のシーラー層にアミノ樹脂を使用した以外は
実施例−1と同様にして本発明の化粧紙を作製し、実施
例−1と同様に耐粘着テープ性を評価したところ、化粧
紙の表面の剥離は見られず、耐粘着テープ性は良好であ
った。
【0027】実施例−3 実施例−1のトップコート層におけるアクリルポリオー
ルとポリエステル樹脂の混合物の代わりに、アクリルポ
リオールとポリエステル樹脂とアルキッド樹脂の混合物
(50部/25部/25部)を使用し、シリコーン樹脂とポリ
エチレンワックスの混合物を8重量部とした以外は実施
例−1と同様にして本発明の化粧紙を作製し、実施例−
1と同様に耐粘着テープ性を評価したところ、化粧紙の
表面の剥離は見られず、耐粘着テープ性は良好であっ
た。
【0028】比較例 基材として実施例−1の樹脂強化紙の代わりに建材用紙
(紀州TK−30)を使用し、基材の表面にシーラー層を
設けなかったこと以外は実施例−1と同様にして化粧紙
を作製し、実施例−1と同様に耐粘着テープ性を評価し
たところ、化粧紙の表面の剥離が見られ、耐粘着テープ
性は不良であった。
【0029】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の化
粧紙によれば、基材の上にシーラー層、絵柄印刷層およ
びトップコート層を設け、基材として樹脂で紙間強化さ
れた樹脂強化紙を用いることにより電子線照射による劣
化がなく耐粘着テープ性が強化されるため、粘着テープ
を剥すときに化粧紙の表面が剥離してしまう不都合を解
消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る化粧紙の一構成例を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 基材 2 シーラー層 3 絵柄印刷層 4 トップコート層
フロントページの続き (72)発明者 佐藤 暢 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版 印刷株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−89257(JP,A) 特開 平3−89385(JP,A) 特開 昭59−118454(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材表面にシーラー層を介して所望の絵柄
    印刷層を設け、その上にトップコート層を設けてなる化
    粧紙において、前記基材が樹脂で紙間強化された樹脂強
    化紙からなるとともに、前記シーラー層がウレタン樹脂
    又はアミノ樹脂であり、さらに、前記トップコート層
    が、アクリルポリオールとポリエステル樹脂の混合物を
    主剤樹脂とし、シリコーン樹脂及びポリエチレンワック
    スを含有してなることを特徴とする化粧紙。
  2. 【請求項2】前記トップコート層が、前記アクリルポリ
    オールと前記ポリエステル樹脂に加え、さらにアルキッ
    ド樹脂を含有する混合物を主剤樹脂とすることを特徴と
    する請求項1記載の化粧紙。
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