JPH0665800B2 - 剥離紙 - Google Patents

剥離紙

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JPH0665800B2
JPH0665800B2 JP1214973A JP21497389A JPH0665800B2 JP H0665800 B2 JPH0665800 B2 JP H0665800B2 JP 1214973 A JP1214973 A JP 1214973A JP 21497389 A JP21497389 A JP 21497389A JP H0665800 B2 JPH0665800 B2 JP H0665800B2
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清志 岩本
良昭 鏑木
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Tomoegawa Co Ltd
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Tomoegawa Paper Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、壁紙,シール,ステッカー等の粘着加工品に
おいて粘着剤に貼り合わせて用いられる剥離紙に関する
ものである。
<従来の技術> 近年、シール,ステッカー,カル製品等の需要の増加に
伴ない、これらの粘着加工物の粘着剤に貼り合わせて用
いられる剥離紙の需要も高まり、その品質要求も厳しく
なってきている。
従来この種の剥離紙としては、支持体となる紙の片面若
しくは両面にポリエチレン等のフィルムをラミネート
し、そのフィルム上に剥離性シリコーン等の剥離剤を塗
布したものが一般に使用されている。このような構成よ
りなる剥離紙では、剥離剤を塗布する際の支持体への浸
透が防止されて塗布量が少なくて剥離性を付与すること
ができる利点を有するものである。
しかし、従来の剥離紙を構成するポリエチレン等のラミ
ネート用樹脂は耐熱性が低いために、剥離剤であるシリ
コーン塗料等を塗布した後に該シリコーンの硬化皮膜の
形成に必要な十分な温度がかけられない。すなわち、耐
熱性の低い従来のラミネート層の上にシリコーンを塗布
し、シリコーンの硬化に必要な十分な加熱を施すとラミ
ネート層が歪みを生じ剥離紙がカールしたり変形すると
いう問題を生ずる。従って、従来の剥離紙は硬化が不十
分の状態で剥離層が形成されているので、繰り返し剥離
を行うと剥離層が剥れ落ちたりしてしまうといった耐久
性に問題を有するものである。また、片面のみに剥離層
が設けられている一般的な剥離紙の場合、製造された剥
離紙の巻取りロールにおいて剥離層が重ね合わされた支
持体とブロッキングを生じてしまうという問題も有する
ものである。
<発明が解決しようとする課題> 本発明は上記の如き事情に鑑みなされたもので、剥離剤
の塗布量が少量で、かつ剥離剤の高温硬化に必要な十分
な耐熱性の材料を層構成に有する剥離紙を提供するもの
である。
<課題を解決するための手段> 本発明は、支体体の少なくとも片面に、雲母を含有する
樹脂層および剥離層が順次積層して設けられていること
を特徴とする剥離紙である。
本発明に使用される雲母としては、例えば、絹雲母、白
雲母、紅雲母、ソーダ雲母、セリサイト、バナジン雲
母、黒雲母、金雲母、リチア雲母、チンワルド雲母等の
雲母群が挙げられ、これらを単独若しくは適宜組み合わ
せて用いることができる。これら雲母群は一般に鱗片状
の結晶構造を持っており、適当な樹脂とともに層状にす
ると鱗片状結晶が部分的に重なる形態となり、良好なバ
リヤー性を発揮することができ、剥離層塗料を塗布した
時の支持体への塗料の浸透を抑えることができる。従っ
て、雲母の層が形成されることによって、均一な剥離剤
の薄膜が得られるので少量の剥離剤で良好な剥離特性を
持たせることが可能となる。
また、雲母は耐熱性も優れているため、剥離剤の塗布時
に高温を加えることが可能となり、シリコーン等の剥離
剤の硬化を十分に行うことができるので耐久性に優れた
剥離層を形成することができる。
なお、前記雲母群の中でも色彩が自然色であり、コスト
が安価である等の理由で、白雲母、リチア雲母、絹雲母
が好適である。
本発明における樹脂層は、樹脂中に上記の如き雲母を含
有するものであり、支持体と剥離の間、すなわち剥離層
のアンダー層として支持体上に設けられるものである。
ここで樹脂は、雲母を支持体上に固定するための結着剤
として用いられるものであり、例えばアクリル系、スチ
レン系、塩化ビニル系、酢酸ビニル系、ポリエステル
系、ポリウレタン系、オレフィン系、エポキシ系、シリ
コーン系等の各種樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、ポリ
アミド樹脂等の従来より一般に用いられている結着剤が
適宜使用可能である。
樹脂層における雲母の配合比率は固形分の重量比で20〜
80%、特に40〜60%程度が好適である。
上記の如き樹脂層は、樹脂層を形成するための材料を適
当な溶媒に分散または溶解して、均一に調製した塗料
を、ロールコーティング法、ブレードコーティング法、
スプレーコーティング法、エアナイフコーティング法お
よびロッドコーティング法等の方法によって支持体上に
塗布・乾燥する方法や前記の樹脂層を形成するための材
料を均一に混合した混合物をホットメルトコーティング
法、ラミネートコーティング法等により支持体上に設け
る方法等によって形成することができる。樹脂層の塗布
量は5〜30g/m2程度、特に7〜10g/m2程度が好まし
い。なお、5g/m2より少ないと十分なバリヤー性と耐熱
性が得られず、また、30g/m2以上はその量に応じた特
性の向上は得られないので必要ない。
本発明において支持体としては、木材パルプを主成分と
したクラフト紙、上質紙等の各種の紙が用いられる。な
お、これらに限定されることなく、剥離剤の硬化におけ
る耐熱性が雲母を含有する樹脂層並もしくはそれ以上で
あるような紙状物であれば適宜用いることができる。ま
た、剥離層は、前記樹脂層上に設けられるもので、剥離
紙に従来より用いられているシリコーン系の剥離剤を塗
布・乾燥することによって設けることができるが、これ
に限定されることなく、剥離性を有するものであれば剥
離層に適宜用いることができる。
<実施例> 以下、実施例を用いて本発明の詳細な説明を行なう。な
お配合を示す部数は、全て重量部を表わす。
実施例1 支持体として90g/m2の上質紙を用いて、下記組成より
なる樹脂層用塗料を塗布・乾燥して塗布量7g/m2の樹脂
層を設けた。
次に、上記樹脂層面上に下記組成よりなる剥離層用塗料
を塗布し、90秒間140℃の熱風にて乾燥・硬化させて厚
さ0.1μmの剥離層を設けて本発明の剥離紙を作製し
た。
実施例2 樹脂層用塗料として下記組成のものを使用した以外は、
実施例1と全く同様にして本発明の剥離紙を作製した。
実施例3 樹脂層用塗料として下記組成のものを使用した以外は、
実施例1と全く同様にして本発明の剥離紙を作製した。
実施例4 樹脂層用塗料として下記組成のものを使用した以外は、
実施例1と全く同様にして本発明の剥離紙を作製した。
比較例1 樹脂層用塗料としてアクリル系エマルジョン(ボンコー
トR−3380A,大日本インキ化学工業社製,固形分45%)
を単独で使用した以外は、実施例1と全く同様にして比
較用の剥離紙を作製した。
比較例2 樹脂層用塗料として下記組成のものを使用した以外は、
実施例1と全く同様にして比較用の剥離紙を作製した。
比較例3 支持体として90g/m2の上質紙の片面に厚さ10μmのポ
リエチレンがラミネートされたものを使用し、ポリエチ
レンがラミネートされている面に、実施例1と同様の剥
離層用塗料を用いて実施例1と同様にして剥離層を設け
て比較用の剥離紙を作製した。
比較例4 比較例3において剥離層の乾燥・硬化を100℃熱風を用
いた以外は比較例3と全く同様にして比較用の剥離紙を
作製した。
比較例5 実施例1の樹脂層用塗料において、絹雲母に代えてクレ
ーを用いた以外は実施例1と全く同様にして比較用の剥
離紙を作製した。
以上の実施例1〜4の剥離紙はカール等の変形が全くな
く耐熱性が問題ないことが確認された。次に、実施例1
〜4および比較例1〜5の剥離紙の剥離層面と、粘着加
工が施されたポリエステルフィルムの粘着面とを貼り合
わせて剥離性能の評価をした結果、実施例1〜4の剥離
紙は100回の繰り返し剥離でも全く問題がなかった。一
方、比較例1〜2および5の剥離紙は剥離剤の浸透が多
く十分な剥離性(剥離紙が粘着面より抵抗なく容易に剥
離しない)が得られなかった。また、比較例3の剥離紙
は剥離層を乾燥・硬化の際にラミネート層の耐熱性が低
いため、カールや波打ちによる変形を生じ実用に耐える
もの得られず、比較例4の剥離紙は、剥離層の硬化が不
十分のため繰り返し剥離の際に剥離剤の脱落が発生し、
耐久性に劣るものであった。
<発明の効果> 本発明の剥離紙は、雲母を含有する樹脂層を剥離層の下
層として設けたことにより、良好なバリアー性が得ら
れて剥離剤の浸透を抑えて少量の剥離剤で十分な剥離性
を得ることができ、良好な耐熱性を有することから製
造時に剥離剤の硬化を十分に行なうことができるため優
れた耐久性を得ることができる、という2つの大きな効
果を有するものである。更に、剥離紙製造後の巻取りロ
ールにおける剥離層と支持体とのブロッキングを防止す
ることが可能となった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体の少なくとも片面に、雲母を含有す
    る樹脂層および剥離層が順次積層して設けられているこ
    とを特徴とする剥離紙。
JP1214973A 1989-08-23 1989-08-23 剥離紙 Expired - Fee Related JPH0665800B2 (ja)

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JPH0382898A JPH0382898A (ja) 1991-04-08
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP4490518B2 (ja) * 1999-03-31 2010-06-30 日本製紙株式会社 剥離紙用原紙
US6544714B1 (en) * 2001-08-16 2003-04-08 Eastman Kodak Company Nacreous photographic packaging materials

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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