JPH01291927A - 透湿性防水加工布 - Google Patents

透湿性防水加工布

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JPH01291927A
JPH01291927A JP63124622A JP12462288A JPH01291927A JP H01291927 A JPH01291927 A JP H01291927A JP 63124622 A JP63124622 A JP 63124622A JP 12462288 A JP12462288 A JP 12462288A JP H01291927 A JPH01291927 A JP H01291927A
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Akio Matsui
昭夫 松井
Shigeru Kobayashi
茂 小林
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NIPPON ORIMONO KAKO KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、スポーツ着、医療用もしくは防塵用上着な
どの衣料類、防水シート、テントなどのシート類さらに
は壁材などの建築用材類等に利用し得る多孔質防水加工
布に関するものである。
〔従来の技術] 防水性被覆を施した生地は内部の水蒸気、汗などが凝結
しやすく、多(の問題を引き起こすことから、通気性、
透湿性を有する防水性被覆の開発が進められて来た。た
とえば繊維基材の少なくとも片面にポリウレタンを主体
とする合成重合体から構成された微多孔皮膜を有するコ
ーティング生地(特公昭60−47955号)、疎水性
高分子基体中に、この基体表面に連通し、かつ親水性高
分子がその孔内表面に露出している微細孔を多数形成さ
せた親水性内部表面を持つ多孔質高分子複合体(特公昭
5B−32167号)、疎水性ポリウレタン、親水性ポ
リウレタン、有機溶剤および水からなるW/O型ポリウ
レタン乳濁液を基材に含浸および/または塗布し乾燥し
、内面が疎水性多孔性シート材料(特公昭59−336
11号)などが既に開発されている。
ここで、小孔の内面が疎水性となっている透湿性のある
多孔質被覆を形成したものにおいては、基材そのものの
吸水性、吸湿性は乏しく、肉眼で見える程度の水滴が付
着して、いわゆる結露防止効果は充分とはいえない。一
方、基体が疎水性高分子であり、その基体内の小孔の内
表面が親水性高分子である多孔質高分子複合体において
は、高い吸水性および吸湿性を示すが、衣料その他の使
用目的に適う放湿性または透湿性および防水性を発渾す
ることはできず、製造工程も複雑であり、実用上好まし
いものとはいえない。
〔発明が解決しようとする問題点〕 以上述べたように、従来の技術においては、吸水性もし
くは吸湿性と同時に放湿性もしくは透湿性をも有し、満
足できる結露防止効果を発現する多孔質防水加工布は得
られないという問題点があり、これを解決することが課
題となっていた。
〔課題を解決するための手段〕
上記の課題を解決するために、この発明は、(1)  
1B水処理および平滑化された布帛の内側面に、アクリ
ル樹脂、ウレタン樹脂またはこれらの混合樹脂のW/O
型エマルジョン液を三層にコーティングして得られる多
孔質層を積層した透湿性を有する防水加工布であって、
最外層が疎水性物質を内添した透湿性を有する防水層で
あるアンダーコート層A、中間層が疎水性物質と吸湿性
物質とをある特定比率で内添した多孔質径が最も大きい
放湿効果を有する吸湿層である第一トップコート層B、
さらに最内層が疎水性物質を内添した多孔質径が最も小
さいウェットバック防止効果のあるスキン層である第二
トップコート層Cを形成し、AlB、Cの各多孔質径が
それぞれA<B、B>C。
C<Aの関係にある透湿性防水加工布とする手段。
(2)  上記のアンダーコートNA、第一トップコー
ト層B、第二トップコートNCの各層が離型紙またはそ
の他の離型材上に積層する転写ラミネート法によって得
られる透湿性防水加工布とする手段。
を採用したものである。以下その詳細を述べる。
まず、この第一発明における基材となる布帛は天然繊維
または合成繊維の単一、混紡、混繊されたものもしくは
不織布(高分子膜も含む)のいずれでもよく、特に材質
を限定するものではないが、以後の処理を円滑にし、被
覆層の付着性が優れ、容易に脱落しないものが好ましい
ことはいうまでもない。□そして、このような布帛にた
いする塩水処理は特に限定されるものではな(、たとえ
ば通常広く用いられているフッ素系攬水剤を、イソシア
ネート化合物、反応性シリコーン化合物、メラミン樹脂
等の密着性向上剤とともに浸漬もしくは塗布し、I9水
剤を布帛に加熱セットすればよ(、セットの終わった布
帛を熱カレンダー等にかけて、少なくとも片面を平滑化
する。この際通気度を5〜20cc/cJ・秒程度を保
持するよう調整することが肝要である。
つぎに、アンダーコート層Aを形成するこの発明のアク
リル樹脂、ウレタン樹脂またはこれらの混合樹脂のW/
O型エマルジョン液とは、たとえば特公昭58−321
67号公報などに開示されている乳化重合法によって得
られるアクリル樹脂ドライラバーをトルエン、酢酸エチ
ル、メチルエチルケトンなどの有i溶剤で固形分/O〜
3帽1%の濃度に溶解した液/O0部(部は重量部、以
下同じ)に、8〜50部の水と少量の界面活性剤を添加
、混合して調製したものであり、またウレタン樹脂のW
/O型エマルジョンはすでに特公昭48−4380号公
報、特公昭57−47928号公報、特公昭59−33
611号公報などにその製造方法が開示されているが、
水と完全に溶解しない溶剤系のウレタン樹脂中に水を分
散させたものである。ここで、W/O型エマルジョンと
する理由は、0/W(水中油)型のエマルシヨンでは、
乾燥して得られるフィルムが多孔質のものとならないか
らであり、また、アクリル樹脂、ウレタン樹脂などの固
形分濃度を/O〜30重世%になるよう調整する理由は
、/O重景%未満の少量では樹脂の効果が現れにくく、
逆に30重量%を越える多量では粘度が上昇し、均質塗
膜が得難くなるからである。
また、この発明の架橋剤は前記樹脂に対してはイソシア
ネート系が望ましく、たとえばメチレン−ビス−フェニ
ルイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、
メチレン−ビス−4シクロヘキシリツクイソシアネート
、イソフォロンージイソシアネート、トリメチロールプ
ロパン−ヘキサメチレンジイソシアネートなどを例示す
ることができるが、樹脂の架橋と基布との接着をはかり
所定の微細孔を形成するものであれば、これらに限るも
のではない、そして、このような架橋剤は前記混合液/
O0部に対して0.1〜0.5部程度添加すればよい、
なお、架橋剤添加の際に、疎水性の物質、たとえば溶剤
型または水系のフッ素樹脂を加えれば、基布外側からの
漏水を防止する性質が増進されて好ましい。
このようにして得られたW/O型樹脂混合液は、たとえ
ばナイフコート、リバースコート等を用いて、湿潤状態
で/O〜30g/n(、乾燥状態で2〜5g/rdの量
になるよう基材の布帛面に塗布し、孔径がおよそ2〜5
−の微細孔を有する多孔質のアンダーコート層Aを形成
する。
さらに、アンダーコート層Aの上に放湿効果を有する吸
湿層Bを形成するが、その際にアクリル樹脂、ウレタン
樹脂またはこれらの混合樹脂のW/O型エマルジッンに
添加する疎水性高分子は溶剤型フッ素樹脂たとえばパー
フロロオクチルアクリレート化合物、飽和フッ素−塩基
酸のクロム配位化合物、ポリテトラフルオロエチレン化
合物をアセトン、メチルイソブチルケトン、1,1,1
゜トリクロルエタンなどの溶剤に溶解したものであり、
また親水性高分子は水系のジメチルシリコーン化合物で
その末端基にエポキシ基、アミノ基、アルコキシシラン
などの官能基を有したもの、またはポリアルキレングリ
コールなどの親水性グリコール類から誘導されるポリエ
ステル化合物を/O〜80重量%含有するジメチルシリ
コーン化合物である。そしてこれら疎水性高分子および
親水性高分子の配合割合はW/O型エマルジョン樹脂の
固形分に対して疎水性高分子にあっては固形分で1〜5
%、親水性高分子にあっては固形分で5〜40%が適当
である。なぜならば、いずれも規定量未満の少量では疎
水性高分子の場合は耐水圧の保持が出来ず、また放湿性
の機能も低下し、親水性高分子の場合は吸湿性、結露防
止性が充分に発揮されないものであり、規定量を越える
多量では疎水性高分子の場合は吸湿性と結露防止性を阻
害し、親水性高分子の場合は耐水圧の保持を阻害し、形
成されたフィルムの強度保持が出来ず好ましくないから
である。なお、これら疎水性、親水性高分子の配合割合
を変更することによって細孔内面の性質を任意に調整す
ることが出来、吸湿性、放湿性を変えることが可能とな
る。また水系のジメチルシリコーン化合物に変えて吸湿
性、吸水性のあるウレタン樹脂その他吸湿、吸水性のあ
る物質を添加してもこの発明に支障を来たすものではな
い。
そして、以上の樹脂混合液に前記の架橋剤(イソシアネ
ート類)を加えて、アンダーコート層A上にたとえばバ
ーコーグ−等を用いて湿潤状態で120〜350 g 
/ボ、乾燥状態で18〜55g/イになるよう均一に塗
布する。これを50〜/O0°C,1〜3分間程度乾燥
すれば第一トップコート層Bが形成される。この第一ト
ップコート層Bは前記アンダーコート層Aと同様に、塗
布した混合液中の有機溶剤が沸点順に蒸発し、空気と接
する塗膜表面に凝固膜が形成され、その後塗膜の内部の
混合液から水分が蒸発し、そのための微細孔が形成され
ながら次第に架橋反応が進行して固まるので通常の場合
40〜130°Cで塗膜の乾燥を行なうとよい。得られ
る多孔質層は5〜8−(平均約6μ市)の径の細孔によ
って構成される。
さらに、上記吸湿性のBHの表面に耐擦過性、耐摩耗性
等の強度特性を与え、かつ、吸湿層で吸湿さたれ汗等の
再逆流を防止させるために前記のB層の上に、これとは
異質のウレタン樹脂のW/O型エマルジッン液、疎水性
高分子を加え、溶剤の配合比などを変え、細孔径(0,
5〜1.0m)などが相違する第二トンプコートNCを
形成し、いわゆるスキン層とすればよい。そして、この
スキン層にはこの発明の目的効果を阻害しない程度でア
ルミニウム、セラミックス、炭素などの機能性無機粉末
類または着色剤等を配合時に添加することも可能であり
、このようなトップコート用塗液もナイフコートまたは
グラビアコートなどを用いて、湿潤状態で5〜25g/
rrr、乾燥状態で0.5〜5.0g/rrrを一つの
目安とし、全面もしくは点状に塗布し、さらには柄付け
などを行なって独特な装飾効果を付加させることも可能
である。なお、乾燥条件は通常50〜/O0°C,30
〜180秒程度でよい。得られる多孔質スキン層は0.
5〜1.0−の第一トップコート層Bより微細な細孔に
よって構成される。
以上述べたように基材の布帛に防水処理を行ない、その
上に多孔質のアンダーコート層Aおよび第一トンプコー
ト層B、第二トップコート液Cを類火設けた後、仕上げ
セットを施すことが望ましい。その条件は/O0〜14
0°C130〜180秒でよいが、これらに限るもので
はない。
つぎに、第二の発明の基材となる布帛は前述のものと本
質的に変わるものではないが、特に伸縮性の大きい編物
、織物を対象とした場合の方が基材の伸縮性を活かすこ
とが出来るという点で望ましい。
このような場合には、まず、ポリプロピレンの押出しラ
ミネート離型紙を用い、この上に前記した第二トップコ
ート液をリバースコータ等を用いて湿潤状態で5〜25
g/rffを一つの目安としてコーティングを行ない、
乾燥条件を通常50〜/O0°C130〜180秒程度
として乾燥し、最初に第二トップコート層(スキン層)
Cを形成する。さらに、前記した第一トップコート液を
、この上にバーコーダ−等を用いて湿潤状態で120〜
350 g / rrrになるよう均一に塗布する。こ
の乾燥条件を通常50〜/O0 ’C,1〜3分間程度
でよい。ここで第一トップコート1fBが形成される。
ついで、このようにして形成されたフィルム上にアンダ
ーコート層Aとなるアンダーコート液を塗布する。これ
は前述した配合液と同じくアクリル樹脂、ウレタン樹脂
またはこれらの混合樹脂のW/Oエマルジョン液であり
、内添する疎水性物質も同じであって、イソシアネート
系架橋剤は前記混合液/O0部に対して1.0〜5.0
部添加し、湿潤状態で70〜150 g /ボとなるよ
う均一に塗布する。この上に、Y!潤状態で基剤となる
布帛を貼合せ、ウェットラミネートを行ないさらに60
〜80°Cで1〜3分間程度乾燥後、50〜/O0°C
の熱ロールを用いて線圧1〜2kg/c11の圧力を加
えて、離型紙を布帛と共に巻きあげる。
離型紙ごと巻きあげたラミネート布帛は24〜48時間
の熟成時間をおいた後、離型紙からコーティング布帛を
剥離し、前述したと同様な撥水剤にて褐水処理を行なう
。この条件はたとえば/O0〜140°C130〜18
0秒でよいが、これに限るものではない。
[作用] 以上の積層された多孔質防水加工布の各多孔質層はそれ
ぞれつぎのような特徴を有するものである。すなわち、
アンダーコート層Aは孔径が約5μm以下であり、かつ
疎水性であるから外部からの雨水の浸入と漏水を防止し
、第一トップコート層Bは孔径が5〜8−のアンダーコ
ート層Aよりは大きく、親水性と疎水性を兼ねそなえて
、保水性はなく吸湿性と放湿性とを存する層を成し、内
部から放散される汗を積極的に吸い上げる。そして第二
トンブコート層Cは0.5〜1.0−と最も小さく、疎
水性を有し、擦過に対して強(、肌と接する面のベトッ
キ感を解消し、吸い上げた汗を戻さない、したがって積
層された各層は、透湿、防水、結露防止、放湿、通気な
どの作用をも遺憾無く発揮する。
〔実施例〕
実施例1: ナイロン繊維(70d、2/O本)製の染色布を、フッ
素系撥水剤(住友スリーエム社:  FC232を水/
O0部に対し2部の割合の濃度のもの)および密着剤と
してのイソシアネート化合物(武田薬品工業社製:タケ
ネー) B830−を前記フッ素系撥水剤に対して/O
%)からなる混合液中に浸漬した後、160°C160
秒の加熱処理を行ない、150”C,線圧lOトン(幅
2000mm)の熱カレンダーで布帛の片面に平滑性を
付与するための熱処理を施し、通気度(フラジール法)
約15cc/cd・秒の撥水製布帛を得た。一方、W/
O型ポリウレタン樹脂エマルジョン(三洋化成工業社製
:サンブレンUE−/O0ON )/O0部、トルエン
40部、メチルエチルケトン20部、水/O部、フッ素
系撥水剤(前掲)20部およびイソシアネート化合物(
大日本インキ化学社製:バーノックDN950) 5部
の混合液を調整し、この液を前記澄水性布帛に湿潤状態
の付着重量が20g/イになるようナイフコート法を用
いて塗布し、乾燥状態で3.5g、/Ofの付着重量の
多孔質のアンダーコート層Aを形成した。さらにW/O
型ウレタン樹脂エマルジョン(大日本インキ化学社製:
 X0LTEXPX−/O0F)  /O0部、メチル
エチルケトン20部、トルエン20部、水40部、溶剤
型フッ素樹脂(大日本インキ化学社製:デイックガード
F320) 2部、非イオン性ジメチルシリコーンエマ
ルジジン(同上社製:シリコーンソフナー120) 2
0部およびイソシアネート化合物(前掲)0.5部から
なる混合液を調整し、この液を前記のアンダーコート層
上に、クリアランスを250−に設定したバーコーター
を用いて湿潤状態で付着重量250 g / n(にな
るように塗布し、約70℃、2分間加熱乾燥し第一トッ
プコート層Bを得た。この上に水を減量し、イソシアネ
ート化合物を増量し、さらにアルミニウム粉末および着
色材をも加えて、耐摩耗性の改善および装飾効果の向上
を図るため、W/O型ウレタン樹脂エマルジョン(三洋
化成工業社製:サンブレ7U[!/O0ON )  /
O0部、メチルエチルケトン20部、トルエン20部、
水20部、溶剤型フッ素樹脂(大日本インキ化学社製:
デイックガードF320) 2部、イソシアネート化合
物(前掲)3部、アルミニウム粉5部、着色剤少量から
なる混合液を調整し、これを第一トップニー1[Bの上
に、第二トンプコート層Cとして湿潤状態で15g/ポ
、乾燥状態で3g/nfになるよう塗布し、80℃、2
分間乾燥した後120″C22分間加熱して仕上げセッ
トを行なった。得られた多孔質防水加工布の特性を確認
するために、耐水圧(JIS−L−/O96ニ基づく水
圧lll11)、!発水性(JIS−L−/O96ニ基
づく%)、透湿度(JrS−Z−0208、g/rrf
/24hL結露防止性オヨび耐摩耗性を調べた。ここで
、結露防止性については、80部5°Cの熱水を/O0
+ml入れた容積200m1のビーカーに試供布を覆い
、3分後のコーティング層表面の状態を観察し、さらに
同部位をビーカーに覆って5分後(最初から8分後)に
コーティング層を再度観察し、つぎの規準で二段階評価
を行なった。すなわち、 試供布が吸湿・放湿し、水滴は認められない。
・・・・・・5級 水滴が若干残るが、/O秒以内に消える。・・・・・・
4〃水滴が残るが手で軽く拭き取ると消える。
・・・・・・3〃 水滴が残り手で拭き取っても消えない。・・・・・・2
〃試供布がほとんど吸湿せず水滴がかなり残る。
・・・・・・II である。また、耐摩耗試験は乾燥状態および湿潤状態に
ある綿布で、試供布面に200 gの荷重を与え500
回往復運動させたときの試供布の樹脂面の状態を二段階
に評価した。すなわち、 異常が認められない         ・・・・・・5
級若干の擦過痕が認められる。     ・・・・・・
4〃かなり擦過痕が認められる。      ・・・・
・・3〃若干の剥離が認められる。       ・・
・・・・2〃かなり剥離が認められる。      ・
・・・・・1〃である。
以上の各測定結果を表にまとめた。
表 実施例2: よく知られている転写コーティング法に則って、ポリプ
ロピレン製の押出しラミネート離型紙上に実施例1にお
ける多孔質第二トップコート層Cと同じ配合割合の液を
湿潤状態で25g/rrfを塗布し、これを70°C1
2分の条件で乾燥し、離型フィルム上に多孔性フィルム
を成膜し、ついでこの膜面上に実施例1における第一ト
ップコート層Bと同じ配合割合の液を湿潤状態で200
 g /イ塗布し、70’C,90秒の条件で乾燥し第
二トップコー) II’ Cに積層された第一トップコ
ート層Bを作る。この上にイソシア、ネート架橋剤(大
日本インキ化学社製:バーノックDN950) 5部を
加えたW/O型ポリウレタン樹脂エマルジョン(大日精
化社製:ハイムレンY2O20)を/O0g/r+lと
なるようバーコーダ−を用いて塗布してアンダーコート
層Aとして、この上に湿潤状態の時点でエステルトリコ
ット(40d ウェー用50×コース55)を、離型紙
およびコーティング厚を基布の総厚みの80%のクリア
ランスになるよう圧着貼合わせ、いわゆるウェットラミ
ネートを行なった。このように貼合わせたものを80’
C11分の条件下で乾燥した後、さらに60°Cの熱ロ
ールにて線圧1 kg / crsの圧力を加えてプレ
スし、離型紙、コーテイング材、布帛をそのまま巻き揚
げた。その後、48時間の熟成時間を設けて、離型紙か
らコーテイング材と布帛のラミネートされた加工布(以
下これをラミネート布と称す)を剥離した。さらに実施
例1で述べたフッ素系褐水剤による撥水処理を施し、1
40°C12分の仕上げセットを行ない、得られた加工
布の性能を、実施例1におけると同様測定した。その結
果は表に併記した。
比較例1および2: 比較例1は実施例1において撥水処理および熱カレンダ
ーによる熱処理のみを施したままの布帛にジメチルホル
ムアミドに溶解されたポリウレタン樹脂液(20%溶液
)/O0部に対し、溶剤型フッ素系撥水剤1部およびト
リメチロールプロパン−ヘキサメチレンジイソシアネー
ト(30%)1部を混合だコーテイング液を湿潤付着量
で250g/rdとなるようコーティングを行ない、よ
く知られている湿式凝固法によって得られた加工布につ
いてその特性を求め表に併記した。また比較例2は転写
ラミネート法による透湿性防水加工布で、ポリプロピレ
ン離型紙上に、ポリエチレングリコール等親水性グリコ
ール類を含んで合成された無孔タイプのポリウレタン樹
脂液(固形分25%溶液)を乾燥フィルムで厚み11〜
12−となるように塗布し、さらにこの上にポリエステ
ル系二液型ポリウレタン樹脂液(固形分40%)/O0
部に架橋剤として前記したパーノックDN950を/O
部添加した配合液を乾燥状態で11〜12pffiとな
るように塗工し、トイラミネートの加工布を得た、この
加工布に対してその特性を求め、得られた結果は表に併
記した。
表から明らかなように、実施例1および2は耐水圧で/
O00〜2000mm、透湿度では6500〜7500
 g /fTf/24hと大きく、また結露防止性も優
れていた。
耐摩耗性は特に実施例1が優れていた。これに対し比較
例1は特に結露防止性が劣り、また比較例2は透湿度と
ともに結露防止性は著しく劣ってい〔効果〕 以上述べたように、この発明の多孔質防水加工布は微細
孔の内面を疎水性、親水性の比率を用途に応じて適宜調
整することが出来、また、このような孔径の異る多孔質
層を様々に組合わせて積層することによって、防水性と
ともに、透湿性、吸湿性、放湿性が優れ、結露防止性も
従来品に比べて遥かによく、激しい運動で発汗しても肌
側に多くの結露現象が現われて不快感を与えるようなこ
とはない、よってこの発明の意義はきわめて大きいとい
える。
特許出願人 日本織物加工株式会社

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)撥水処理および平滑化された布帛の内側面に、ア
    クリル樹脂、ウレタン樹脂またはこれらの混合樹脂のW
    /O型エマルジョン液を三層にコーティングして得られ
    る多孔質層を積層した透湿性を有する防水加工布であっ
    て、最外層が疎水性物質を内添した透湿性を有する防水
    層であるアンダーコート層A、中間層が疎水性物質と吸
    湿性物質とをある特定比率で内添した多孔質径が最も大
    きい放湿効果を有する吸湿層である第一トップコート層
    B、さらに最内層が疎水性物質を内添した多孔質径が最
    も小さいウェットバック防止効果のあるスキン層である
    第二トップコート層Cを形成し、A、B、Cの各多孔質
    径がそれぞれA<B、B>C、C<Aの関係にあること
    を特徴とする透湿性防水加工布。
  2. (2)特許請求の範囲第1項記載のアンダーコート層A
    、第一トップコート層B、第二トップコート層Cの各層
    が離型紙またはその他の離型材上に積層する転写ラミネ
    ート法によって得られる透湿性防水加工布。
JP63124622A 1988-05-19 1988-05-19 透湿性防水加工布 Granted JPH01291927A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0544168A (ja) * 1991-07-31 1993-02-23 Achilles Corp 透湿性防水布及びその製造方法
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