JPH0353978A - 新規フルオラン誘導体,およびそれを含む発色性記録材料 - Google Patents

新規フルオラン誘導体,およびそれを含む発色性記録材料

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JPH0353978A
JPH0353978A JP1187566A JP18756689A JPH0353978A JP H0353978 A JPH0353978 A JP H0353978A JP 1187566 A JP1187566 A JP 1187566A JP 18756689 A JP18756689 A JP 18756689A JP H0353978 A JPH0353978 A JP H0353978A
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辻本 道弘
Masakatsu Nakatsuka
正勝 中塚
Atsuo Otsuji
淳夫 大辻
Kiyoharu Hasegawa
長谷川 清春
Masatoshi Takagi
正利 高木
Teruhiro Yamaguchi
彰宏 山口
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、発色性記録材料としての優れた適用性を有す
る新規なフルオラン誘導体に関する。より詳細には、 一般式[I] (式中、R1およびR2は、低級アルキル基またはシク
ロヘキシル基、R3は水素原子または低級アルキル基、
Xはその中の少なくとも1ヶかハロゲン原子である3ヶ
以上の置換基を有するフェニル基を示す)で表わされる
新規フルオラン誘導体、およびこの誘導体を一般式[I
I] (式中、R4は低級アルキル基を示し、ヘンゼン核Aは
低級アルキル基を有していてもよく、ベンゼン核Bはそ
の中の少なくとも1ヶかハロゲン原子である3ヶ以上の
置換基を有する)で表わされるジフェニルアミン誘導体
と、一般式[I[[](式中、R1およびR2は一般式
[I]の場合と同し意味である)で表わされるケトン酸
誘導体とを濃硫酸中50゜C以下で縮合させて製造する
方法、ならびにこの誘導体を発色性色原体として含有す
ることを特徴とする発色性記録材料に関する。
本発明の化合物は、産業上、主に色素として利用される
ものであり、とくに発色性色素として記録材料、例えば
、感圧記録材、感熱記録材、あるいは温度により発色か
出現・消去される示温材料等のような、発色性色素と電
子受容性化合物と反応させて発色させる記録材料に優れ
た適用性を有するものである。
(従来の技術) 従来、フルオラン誘導体は、種々の化合物か知られてい
るか、前記一般式[I]で定義されるフルオラン誘導体
は、未た知られていない。すなわち、一般式[1]にお
いて、Xかその少なくとも1ヶがハロケン原子であり、
他の置換基かメチル基または低級アルコキシ基である3
ヶ以上の置換基を有するフェニル基である化合物は知ら
れていない。
一方、一般式[I]において、R3かメチル基で、Xか
フエニル基であり、R., R2を種々変えた化合物か
、黒発色系フルオラン色素としてよく知られ、市販され
ている。
しかしなから、これらの化合物は黒発色性とは言うもの
の、純粋な黒でなく、顕色剤の種類・用途の相違にあわ
せて、他の色素を配合し調色されて実用に供されている
。ところか、構造の異なる色素を配合して作られたは発
色性記録材料は実用する際し、種々の不便、例えば、発
色時に色調か変化し発色直後の色相と長時間経過後の色
相とか一致しない、あるいは退色時の色相か発色時の色
相と一致せず見苦しい等の不都合を生しる欠点かある。
(発明か解決しようとする課題) 本発明の課題は、新規なフルオラン誘導体を提供するこ
とであり、特にそれ自体または黒発色系フルオラン色素
との配合して、黒発色性のフルオラン誘導体として発色
性記録材料への適用性に優れ、発色時の色変化か少なく
、また発色像の褪色時の色変化の少ない新規なフルオラ
ン誘導体を提供することである。また、この化合物を製
造する方広、およびこの化合物を含む発色性記録材料を
提供することである。
(課題を解決するための手段) 本発明者等は、上述の課題を解決するため鋭奪検討の結
果、次式 において、Yかメチル基、アルコキシ基およびハロケン
原子の組み合せのみて暗緑色から赤味黒色に至る発色色
相を有する化合物か得られることを見出し、本発明を完
成した。
すなわち、本発明は、一般式[I] (式中、R1およびR2は、低級アルキル基またはンク
ロヘキシル基、R3は水素原子または低級アルキル基、
Xはその中の少なくともlケがハロゲン原子である3ヶ
以上の置換基を有するフエニル基を示す)で表わされる
新規フルオラン誘導体、およびその製造方法、ならびに
この化合物を発色性色原体として含有する発色性記録材
料である。
本発明の化合物は、前記の一般式[I]に定義するもの
で、具体的には、後述の実施例に例示する。
本発明の化合物は、一般式[I]において、Xは3ヶ以
上の置換基を含み、これらの置換基は少なくとも1ヶか
ハロゲン原子であり、他の置換基かメチル基または低級
アルコキン基である置換基を有するフエニル基であるこ
とを特徴とするものである。
これらの一般式[Nで表されるフルオラン系誘導体は従
来知られていない。
一般式[I]で表されるフルオラン系誘導体である本発
明の化合物、すなわち、フェニル基Xか前記の定義範囲
にある化合物は、性質か近似しているので、二種以上を
配合しても、発色もしくは褪色時の不都合な色調変化か
生しにくい。勿論、目的によっては単独で使用すること
も、あるいは多種のフルオラン系ロイコ染料を配合色素
として配合し使用してもよい。
本発明の化合物の二種以上を、所望の色調にあわせて配
合することは、他の構造の化合物と配合することに比べ
、構造上の近似性から、より優れた性能か得られる点で
有利である。
一般式[1]のフルオラン系誘導体の合威方法は、以下
のように一般式[II]のンフェニルアミン誘導体と一
般式[11I]のケトン酸誘導体とを縮合させて得られ
る。
すなわち、一般式[II] 8 (式中、R4は低級アルキル基、ヘンゼン核Aは低級ア
ルキル基を有し、ヘンセン核Bはその中の少なくとも1
ヶかハロケン原子である3ヶ以上の置換基を有する)で
表わされるジフェニルアミン誘導体と、一般式[I[[
] (式中、R1およびR2は一般式[I]の場合と同し意
味である)で表わされるケトン酸誘導体とを濃硫酸中、
50゜C以下で縮合させて製造することかできる。
この方法で用いられる一般式[II]のジフェニルアミ
ン誘導体の例としては、例えば2, 4. 5− トリ
クロル−4′−メトキシジフェニルアミン、3.4.5
−トリクロルー4−メトキシジフェニルアミン、2.4
−ジクロルー5−メチル−4゜−メトキシシフエニルア
ミン、2.5−ジクロル−4−メチル−4゜−メトキン
ノフェニ9 ルアミン、3.4−シクロル−6−メチル−4゛−メト
キシシフエニルアミン、3.4−シクロル−2−メチル
−4メトキシシフェニルアミン、3,5−ンクロル−4
−メチル−4′−メトキシンフエニルアミン、3.4−
シクロル−5−メチル−4゜−メトキンンフェニルアミ
ン、24−シクロル−6−メチル−4゜−メトキシノフ
エニルアミン、4−クロルー2.5一ノメチル−4′−
メトキシンフェニルアミン、4−クロル−2.4−ソメ
チルー4゛−メトキシシフエニルアミン、2−クロルー
4,5−ジメチル4”−メトキシシフエニルアミン、2
−クロル−4.6ジメチル−4゜−メトキシジフェニル
アミン、4−クロルー24゜−ジメトキシ−5−メチル
シフエニルアミン、2,4−ジクロル−5.2゛−シメ
チル−4′ メトキノンフエニルアミン、3.4−ジク
ロル−6.2゛−シメチル−4メトキシジフェニルアミ
ン、2.5−ンクロル−4.2′ジメチル−4゜ メト
キシジフエニルアミン、3,4−ノクロルー62′−ジ
メチルー4“−メトキシシフェニルアミン、4−クロル
ー3. 5. 2’ − }リメチル−4゛−メトキシ
ジフエニルアミン、4−クロル−2. 5. 2゜−ト
リメチル4゜−メトキンノフエニルアミン、2−クロル
ー4. 6. 2l0 トリメチル−4゛−メトキシシフェニルアミン、2クロ
ル−45,2゜一トリメチル−4゜−メトキシシフエニ
ルアミン、4−クロルー5.2゛−シメチル−2,4゛
−ジメトキシジフェニルアミン4−クロル−5,2゜−
ンメチル2−メトキシジ−4”一エトキシジフェニルア
ミンまたは4−クロル−52′−ジメチルー2−メトキ
ンシ−4ブトキシシフェニルアミン等が挙げられる。
これらのジフェニルアミン誘導体は、例えば、ブロム化
フェノールエーテル誘導体とアシルアニリド誘導体とを
ハロケン化ベンゼン中で反応させてアシルジフェニルア
ミド誘導体を生威させ、ついで加水分解して製造するこ
とかできる。
これらの化合物を製造するのに用いられるブロムフェノ
ールエーテル誘導体としては、具体的には、例えば4−
ブロムアニソール、4−ブロム−3−メチルアニソール
、4−ブロムー2−メチルアニソール、4−ブロムー3
−クロルアニソールまたは4−プロム2−クロルアニソ
ール等か挙げられる。
又、一方の原料であるアシルアニリド誘導体は、具体的
には、例えば、2. 4. 5− トリクロルアセトl
1 アニリト、2.4.6−トリクロルアセトアニリ1・、
234−トリクロルアセトアニリト、3.4.54リク
ロルアセトアニリト、2,4−シクロルー5−メチルア
セトアニリト、2,5−ジクロル−4−メチルアセトア
ニリト、3,4−ンクロルー2−メチルアセトアニリト
、3.5−ノクロルー4−メチルアセトアニリド、3.
4−ンクロルー5−メチルアセトアニリト、2.4−ン
クロル6−メチルアセトアニリド、4−クロル−2.5
−ンメチルアセトアニリト、4−クロル−3.5−シメ
チルアセトアニリド、4−クロルー2,6−ンメチルア
セトアニリド、2−クロルー4,6−ンメチルアセトア
ニリト、2−クロル−4.5−ジメチルアセトアニリト
、4−クロル−2−メトキシ−5−メチルアセトアニリ
ト、あるいはこれらの化合物のアセチル基かホルミル基
、プロピオニル基またはブチリル基てある対応ずる化合
物か挙げられる。
上記のブロムフェノールエーテル誘導体とアシルアニリ
ト誘導体との反応は、次のように実施する。
これら誘導体の使用量はブロムフェノールエーl2 テル誘導体をアンルアニリト誘導体に対しエないし2モ
ル比の範囲であるのか好ましく、モル比か1未満てあれ
ば収率か低く、一方、2を越えても更なる収率向上は期
待てきす、原料の回収が困難となるたけてある。
反応はオルトシク口ルヘンセンまたはトリクロルヘンセ
ン等の反応溶媒中で実施する。無溶媒では樹脂状生戒物
か多量に生し、キンレンのような溶剤中では反応か遅く
、かつ好ましくない樹脂状物質の副生か多い。
反応温度は、180゜C近辺か好ましく、反応溶剤とし
てオルトシクロルヘンゼンをに使用する時は沸点か好適
である。
反応液中に、脱臭素剤として炭酸カリを使用し、同時に
触媒として少量の金属銅または銅塩を加えるのも有効で
ある。
反応時間は6〜12時間の範囲か適当で、これより短時
間では反応不十分てあり、長時間でも特に収率は向上し
ない。
以上の反応で、アシルジフエニルアミト誘導体l3 か生成する。
反応生成液から反応溶媒および未反応物を、蒸留して除
去し、アシルノフエニルアミト誘導体を得る。
このアシルジフエニルアミト誘導体をエタノールのよう
な水と脛和する有機溶剤中または/および水溶剤で苛性
アルカリ、とくに苛性カリを用いて行なう。通常、エタ
ノール中苛性カリと15〜20時間加熱、またはオー1
・クレープ中、水溶剤でl20゜Cに加島する方法等に
より加水分解させて本発明の原料として使用するンフェ
ニルアミン誘導体を製造することかできる。
また、本発明の製造方法で用いられる一般式[■]で表
されるケトン酸誘導体として、例えば、o−(2−オキ
ン−4−ンエチルアミノヘンゾイル)安息香酸、o−(
2−オキン−4−7−n−プチルアミノヘンゾイル)安
息香酸、o−(2−オキシ−4−メチルヘキシルアミノ
ヘンゾイル)安息香酸、o−(2−オキシ−4−エチル
ブチルアミノヘンゾイル)安息香酸またはo一(2−オ
キンー4−エチルペンチルアミノヘ14 ンゾイル)安息香酸等を挙げられる。
これらの一般式[II]で表されるジフエニルアミン誘
導体と一般式[11I]で表されるケトン酸誘導体との
反応は、両化合物の使用量を略等モル比として実施する
。ただし、量此の若干の変動は結果に大きな影響を与え
ない。
縮合反応は、濃硫酸中で実施する。通常の90%以上の
濃度の硫酸か使用され、約96%濃度の濃硫酸か多用さ
れる。濃硫酸の使用量は反応物質の2〜10倍重量か適
当である。
反応時間は、10〜48時間程度が適当である。lO時
間以下の短時間であっても反応は進行するか、収量か不
充分な場合がある。通常、反応は充分かきまぜなから行
われる。
反応終了後、反応液を多量の氷水に排出し、析出固体を
こし分け、水洗・圧搾後、希カセイソーダ水溶液中で加
熱し、着色性不純物を除く。次いて目的物をこし分け、
水洗・圧搾して乾燥する。
これを適当な方法で精製して、本発明のフルオラン誘導
体を得る。
15 本発明の一般式[1]で表されるフルオラン誘導体を、
例えば、感圧記録紙として使用する時は、それをこの分
野で常用される濱剤、例えばアルキルヘンゼン系(n一
トデシルヘンゼンなと)、アルキルビフエニル系(トリ
エチルビフエニルやシイソプロピルジフェニルなと)、
水素化ターフエニル系、アルキルナフタレン系(シイソ
プロピルナフタレンなど)、ジアリールエタン系(フエ
ニルキシリルエタン、スチレン化エチルヘンセン等)、
あるいは塩素化パラフィン系の各種溶剤の単独または混
合溶剤に溶解し、該溶液をコアセルベーション法、界面
重合法等の方広でゼラチン、メラミン−アルデヒドまた
は尿素−アルデヒト樹脂、ポリウレタン、ポリ尿素、ボ
リアミド等の隔壁を有するマイクロカプセル中に封入し
、得たカプセルの水分散液を適当な結着剤(例えば、殿
粉糊、ラテックス等)等と共に適当な支持体上に塗工し
、感圧記録上用紙となし、使用することかてきる。この
場合、顕色剤としてはサリチル酸とフェノール類のアル
デヒド類による共重合物またはそl6 の金属塩、置換サリチル酸またはその金属塩(アルキル
置換、アリール置換乃至アラルキル置換体のきわめて多
くか知られ、例えば3.5−シ−α−フエネチルサリチ
ル酸かある)または置換サリチル酸とスチレンオリゴマ
ーとを縮合させた樹脂、アルキルフェノール類の亜鉛塩
(オクチルフェノール亜鉛塩等)、フェノールーアルデ
ヒド樹脂(例えば、p−フエニルフェノールのノボラッ
ク)または活性白土類なとか挙げられる。さらにカプセ
ル方式によらない非カプセル方式の感圧記録材料にも同
様使用できる。
また、感熱記録材料に適用する場合は、色素および顕色
剤(例えば、ヒスフェノールAまたはそのハロケン化物
、4.4’−ンオキシシフエニルスルホンまたはそのハ
ロゲン化物もしくはアリル化物、p−オキシ安息香酸エ
ステル類またはその核置換化合物、ハイドロキノンモノ
エーテル類、p一置換メルカプト化合物、サリチル酸誘
導体またはその金属塩、チオ尿素誘導体、複素環化合物
の金属錯体等一般に公知の感熱記録材用顕色剤)の微細
水分散液に結着剤(例えば、ポリビニルアルコールまた
はその変性物、メチルセルロース、ヒトロキシエチルセ
ルロース、カルボキシメチルセルロス、アラビアゴム、
スチレン−無水マレイン酸共重合物の塩、イソプチレン
−アクリル酸一無水マレイン酸の共重合物なと)、顔料
(タルク、カオリン、炭酸石灰等)、増感剤(高級脂肪
酸アミド類、芳香族カルボン酸またはスルホン酸のエス
テル類、芳香族または芳香族基置換脂肪族エーテル類、
芳香族または芳香族基置換脂肪族炭化水素等一般に公知
の感熱記録材用増感剤)、その他の添加剤を加え、微細
分散液とし、適当な支持体上に塗工し感熱記録材として
使用することかできる。
勿論、水分散系でなく、溶剤を使用する系においても問
題なく使用できる。
さらに、示温材料として使用する場合は、適当なフェノ
ール性物質(例えば、ビスフェノールA)、その他の顕
色性化合物およびアルコール類(例えば、ラウリルアル
コール)、その他この用途に公知の温度感受化剤を配合
した組戊物として使18 用される。
その他、ロイコ染料を使用する用途に他のロイコ染料同
様に使用可能である。
(実施例) 以下、実施例により本発明を詳細に説明するが、本発明
はこれらの実施例に示される範囲に限定されるものでは
ない。
なお、文中に部とあるのは重量部を意味する。
実施例 [3−ジエチルアミノー7−(2’ . 4’ . 5
゜一 トリクロルアニリノ)フルオランの合成] 2. 4. 5− トリクロルー4゛−メトキンシフェ
ニルアミン6.1部. o−(2−オキシー4一ンエチ
ルアミノベンゾイル)安息香酸6.2gを濃硫酸35部
にかきまぜつつ混合し、室温で48時間かきまぜる。つ
いで多量の氷水中にかきまぜながら徐々に加えよくかき
まぜる。ついで、こしわけ、圧搾し水洗後希カセイソー
ダ水溶液と混合、約30分間加熱し、アルカリ可熔性晟
分をとる。冷却し、こしわけ、水洗・乾燥し、熱キシレ
ンより再結晶し、約50%の収率でl9 題品を得た。このものの融点は216.5〜2185゜
Cて、元素分析値は次の通りであった。
元素分析値(%) C   H   N   Cl 計算値  63.67  4.10  4.95  1
8.80実測値  64,07  4.12  4.7
4  18.58実施例 2 [3−ジエチルアミノー7−(4゜−クロル−2’ .
 5’−シメチルアニリノ)フルオランの合成コ 実施例lにおいて、2, 4. 5− トリクロル−4
′−メトキンジフェニルアミンの代りに4−クロル−2
.5−シメチルー4゜−メトキシシフェニルアミン50
gを用いる外は同様にして反応を行い目的物を約50%
収率て得た。この場合、目的物は溶媒に易溶のため熱キ
シレン溶液を濃縮し、メタノールを加え冷却結晶化させ
た。融点は190〜192゜Cてその元素分析値は次の
通りであった。
元素分析値(%) 20 C     H     N      Cl計算値 
  73. 20 5, 57  5, 34  6.
 75実測値   72. 95 5. 37  5.
 19  7. 05実施例 3 [その他の化合物コ 実施例lと同様の方法で各種の化合物を合威した。化合
物の構造およびそれらの融点をを以下の表に示す。
なお、下表において構造は、次式の構造でXを種々と変
えたものである。
2l 番号 構造(X) 融点( ”C ) 22 また、番号4、5および8の化合物について、そ の元素分析値を以下に例示する。
C HN CI 4  計算値 68,26  4.80  5.14 
 13.00測定値 68.32  4.79  5.
08  12.715  計算値 68,26  4.
80  5.14  13.00測定値 68.28 
 4,72  4.99  12.788  計算値 
63,67  4,10  4.95  18.80測
定値 64.63  4,22  4.75  18.
12実施例 4 [感圧記録紙としての評価] 1)上用(CB)シートおよび下川(CF)シートの作
或+1+CBシート エチレンー無水マレイン酸共重合物の10%水溶液10
0部および水240部を展合し、水酸化ナトリウムの1
0%水溶液でpH・40とし、評価すべき色素を5重量
%溶解したフェニルキシリルエタン溶液200部を混合
し、ホモミキサーで乳化した後固′形23 分50%のメチロールメラミン水溶液(三井東圧化学製
「ユーラミンT−30J ) 60部を加え、かきまぜ
つつ55℃に3時間保持し、平均粒径か50μのマイク
ロカプセル分散液を得た。このマイクロカプセル液10
0部に小麦粉澱粉粒20部と20%酸化澱粉糊20部お
よび水116部を加えかきまぜ分散し、坪量40g/m
’の紙に塗布量か固形分で5g/m’となるように塗工
してCBシートを得た。
(21 CFシート(A) α−フエネチル基置換サリチル酸とスチレンオリゴマー
の縮合で得た樹脂の亜鉛塩を、少量の高分子アニオン系
界面活性剤の存在下水中でサンドグラインディングミル
で微粒化し、固形分40重量%の水性懸濁戒を得た。該
水性懸濁岐を用い、下記組成の水性塗料(固形分30%
)を作り、坪量40g / m 2の上質紙に乾燥塗布
量か5. 5g/+n2となるように塗工しCFソート
(A)を作成した。
24 水性塗料の組成     固形重量部 軟質炭酸カルシウム     100 顕色剤            20 接着剤  酸化澱粉       8 合戒ラテックス    8 CFシート(B) (A)のサリチル酸樹脂の代りにp−フエニルフェノー
ルーホルムアルデヒト共縮合樹脂を用いて同様にしてC
Fシート(B)を作成した。
2)発色物の性能評価 {1}発色速度および濃度(20゜C,65%RHの恒
温恒湿の室内で実施) CFシートおよびCBシートの両塗布面を対向させて重
ね合せて、電子タイプライターで打圧発色させた。発色
濃度を打鍵1分30秒後、および24時間後の2点につ
いて測定し、Y値で表示した。
(2)発色像の耐光堅牢度 (1)の方法で発色させたCFシートをカーボンアーク
フェードオメーター(スガ試験機社製)で2時問および
4時間露光し、照射後の反射率をΣ−80色差計(日本
電色社製)にて測定し、Y値で表示した。Y値が低く、
かつ試験前後の値の差Δ値か小さいはと光による退色か
少ない。又、Y値か低いほど像濃度か高い。
3) CF紙(A)に対する評価 番号 発色色相 発色濃度   像耐光性初期 到達 
 2hrs  4hrs あずき色 緑味黒 あずき色 赤味黒 黒 赤味黒 赤味黒 赤味黒 黒 59  1 60.3 60.l 6l.5 61, 1 60.0 61  2 60.9 61.4 56 0 58  1 57 2 58 7 57 6 56,8 57 5 57 ] 57 5 65 7 Δ97 64 3 Δ62 63 7 Δ65 64 3 Δ5.6 64 9 Δ7,3 60 9 Δ4l 62.0 Δ45 61  8 Δ48 62.7 Δ5.2 74 5 Δ18. 5 72  1 Δ14. 0 71. 8 Δ14 6 72 9 Δl5.2 72 3 Δ4.7 71. 1 Δ14 3 72 6 Δ151 71 4 Δ14 3 72 4 Δ14 9 対照 赤味黒  60,8  58.0  64.1 
  72.5Δ6.1   Δ14.5 注)番号は1.2が実施例1.2の化合物であり、他は
前記の表の番号に対応する。
対照は市販の3−ジエチルアミノー6−メチル−77ニ
リノフルオラン) CF紙(B)に対する結果は傾向として同様であるか、
化合物1を例にあげると色相赤味黒で耐光性は若干下が
る。又、活性白土を顕色剤とした市販の複写紙に対して
は暗赤色に発色する。
実施例 5 [感熱記録材の作戒] 以下の処方により感熱記録材を作威した。
色素分散液            組戊色素(番号5
)           6部lO%ポリビニルアルコ
ール水溶液   6部水              
           10部上記組或の混合物をサン
トミルで粒径3μに微粒化し分散液とした。一方、フエ
ネチル化サリチル酸とスチレノリゴマーの縮合物の亜鉛
塩を色素分散液と同様な方法で分散し顕色剤分散液を得
た。ついで炭酸石灰60%水分散液50部、色素分散液
20部、顕色剤分散液70部、ステアリン酸亜鉛20%
水分散液20部、β−ナフチルヘンゾエートの20%水
分散液20部、10%ポリヒニルアルコール水溶液10
0部、パラフィンワソクス30%水分散液IO部お27 よび水50部を属合し、坪量50g/m2の上質紙に乾
燥塗工量か6g/m’ となるように塗工し、感熱記録
紙を得た。市販ファクシミリ機てへ夕黒発色を行し)、
色相純黒、発色濃度1.26の記録を得た。発色像の耐
光性および耐曲性は優れていた。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式[ I ] ▲数式、化学式、表等があります▼[ I ] (式中、R_1およびR_2は、低級アルキル基または
    シクロヘキシル基、R_3は水素原子または低級アルキ
    ル基、Xはその中の少なくとも1ヶがハロゲン原子であ
    る3ヶ以上の置換基を有するフェニル基を示す)で表わ
    される新規フルオラン誘導体。
  2. (2)一般式[II] ▲数式、化学式、表等があります▼[II] (式中、R_4は低級アルキル基を示し、ベンゼン核A
    は他に低級アルキル基を有してもよく、ベンゼン核Bは
    その中の少なくとも1ヶがハロゲン原子である3ヶ以上
    の置換基を有する)で表されるジフェニルアミン誘導体
    と、 一般式[III] ▲数式、化学式、表等があります▼[III] (式中、R_1およびR_2は低級アルキル基またはシ
    クロヘキシル基を示す)で表わされるケトン酸誘導体と
    を濃硫酸中、50℃以下で縮合させることを特徴とする
    請求項(1)記載の一般式[ I ]で表される新規フル
    オラン誘導体の製造方法。
  3. (3)請求項(1)記載の一般式[ I ]で表される新
    規フルオラン誘導体を発色性色原体として含有すること
    を特徴とする発色性記録材料。
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