JPH035295Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は流し台、調理台等の天板にドロツプイ
ン式に据付けるガス器具を備えた厨房家具に関す
る。

従来の技術 一般に流し台等においては第３図に示すように
家具本体１の天板２の開口３にガス器具４をドロ
ツプインして据え付けるものが多い、この種のも
のにおいては、ガス器具４における前部、すなわ
ちガスコツク５が取付けられる操作パネル６は、
家具本体１の前部に形成された前部開口１３内に
位置するように設けられる。そしてこの操作パネ
ル６はガス器具４の外筐の一部を形成するように
外縁部より後方に延びる外板部７をもち、この外
板部７の後部をガス器具４の汁受皿トツプ８およ
び外筐の底板９に接合していた。そして前記操作
パネル６の一部には冷却空気を流入するための通
気孔１０を形成していた。

なお図中の１１は操作つまみ、１２はガスパイ
プである。

考案が解決しようとする問題点 前記構成の厨房家具においては、操作パネル６
が外筐と連続して外筐の一部をなしており、操作
パネル６に通気孔１０を有していても、筐体内の
ガスコツク５への冷却空気が十分に得られず、し
たがつて燃焼部の容量を抑えなければならないと
いう問題があつた。

本考案は前記従来の問題に留意し、厨房家具本
体にドロツプイン式に据付けられたガス器具に十
分な冷却空気が流入できるようにするものであ
る。

問題点を解決するための手段 このため本考案は家具本体の前部開口内に配置
されるガス器具の前面操作パネルをガス器具の筐
体と分離するとともに、その外縁を自由端とし、
かつ、家具本体の前部開口の内側に対し間隙をも
つようにした厨房家具の構成としたものである。

作 用 上記構成の厨房家具は操作パネルの外縁と家具
本体の前部開口との間のすき間よりガス器具筐体
内に空気が流入し、操作パネルの後部に位置する
ガスコツクを冷却し、また、燃焼空気としてバー
ナ部に与えられるものである。

実施例 以下本考案の一実施例を第１図および第２図に
もとづき説明する。

図において１４は家具本体であり、天板１５に
開口１６を有するとともに前部に前部開口１７を
有している。ガス器具１８は主部を天板１５の開
口１６よりドロツプインされ、汁受トツプ１９を
天板１５の開口１６の縁に係止されている。ガス
器具１８におけるガスコツク２０は外筐の底板２
１に支持部材２２で支持され、このガスコツク２
０の前部には支持部材２３によつてガス器具の筐
体と分離した操作パネル２４を設けている。この
操作パネル２４は家具本体１４の前部開口１７内
に位置し、外縁が自由端となつており、この自由
端と前部開口１７の内側間には間隙を形成してい
る。なお、図中の２５は操作つまみ、２６はガス
管を示す。

上記構成において、操作パネル２４の外縁と前
部開口１７の内側間の間隙はガス機器１８の筐体
内に連通しており、この間隙より流入した空気は
操作パネル２４の後部のガスコツク２０を有部に
冷却する。このためガス器具１８の燃焼部の容量
を大きくすることができることになる。また前記
流入した空気は燃焼空気としても供給される。

考案の効果 前記実施例の説明より明らかなように本考案の
厨房家具は、ドロツプイン式に据付けられたガス
器具のコツクが効果的に冷却され、また、操作パ
ネルには特別に通気孔を形成しなくてもよいので
外観が損われない。さらに操作パネルは外筐とは
独立しているため、外筐の構造が簡単になつてそ
の製造が容易となり、操作パネルの自由端は家具
本体の前部開口に位置していることから外部より
目立たないものであり、その実用的効果の大きい
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の厨房家具の要部断面図、第２
図はそのガス器具の斜視図、第３図は従来の厨房
家具の要部断面図である。 １４……家具本体、１７……前部開口、１８…
…ガス器具、２０……ガスコツク、２４……操作
パネル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 家具本体と、家具本体の天板の開口よりドロツ
   プイン式に据付けられるガス器具よりなり、前記
   家具本体の前部開口内に配置されるガス器具の前
   面操作パネルをガス器具の筐体と分離するととも
   にその外縁を自由端とし、かつ、家具本体の前部
   開口の内側に対し間隙をもつように設けてなる厨
   房家具。