JP3842009B2 - ビルトインコンロ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、調理台その他の厨房家具の開口に吊持させて設置するビルトインコンロに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のビルトインコンロでは、調理時に生じた煮汁が鍋等の側壁を伝ってコンロ器体内部に浸入するのを防止するためコンロバーナーが臨む天板の開口の内周縁部に汁受皿が着脱自在に架設される。また、調理者に対して該コンロバーナーと天板との間にフラットな感覚を持たせて該ビルトインコンロのデザイン性を向上させると共に、天板の内周縁部と汁受皿の外周縁部との間の隙間を通ってコンロ本体内部に煮汁が浸入するのを防止するため、架設された汁受皿の外周縁部の上面を覆ってカバーリングが載置される。ここで、天板の開口に汁受皿の全周縁が当接した状態で汁受皿が載置されるとコンロバーナーの燃焼に必要な二次空気が得られ難くなる。この場合、汁受皿を覆うカバーリングを浮かせて該カバーリングと汁受皿との間に間隙を形成し、その間隙から二次空気を取入れるように構成することも考えられるが、これではフラットな感覚をビルトインコンロに持たせることはできない。
【0003】
この問題の解決策として特願平11ー372591号明細書は、汁受皿の側壁に複数個の空気孔を開設し、コンロバーナーの燃焼に必要な二次空気を取入れる構成を開示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、該ビルトインコンロは、例えば、住宅の厨房の側壁に並設された厨房家具であって、開口を備えたカウンタトップと前面に開閉自在な扉を備えたキャビネットとから構成されたものに使用される。側壁には、例えば屋外のガス源から該ビルトインコンロに燃料ガスを供給するガス配管を配置するため貫通口が設けられ、また、キャビネットの後側壁にもガス配管用の貫通口が設けられているが、いずれの貫通口も完全に塞ぐには限界がある。この場合、この貫通口を介して特にキャビネットの後側であって、カウンタートップ下側と側壁とで画成される空間が外気と連通することとなる。このため、例えば屋外で強風が吹いていると、屋外の圧力がその空間の圧力より低くなり、該圧力差で上方の空気がコンロ本体内部に吸い込まれるような空気の流れを生じさせる。
【0005】
ここで、上述のように汁受皿に空気取入口を設けていると、コンロバーナー使用時に上述の空気の流れが生じた場合コンロ本体内部に吸い込まれる空気に伴ってコンロバーナーの炎が汁受皿の空気取入口を介してコンロ本体内部に引き込まれる場合がある。そうすると、コンロ本体内部に設置されている電気配線やその他の部品が熱的な影響を受けることが考えられる。
【0006】
そこで、本発明は、上記問題に鑑み、ビルトインコンロのフラットな感覚を持たせたまま、コンロバーナーの燃焼不良を防止するためコンロバーナーの燃焼部に充分な二次空気を供給できるようにすることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、天板の開口に臨ませてコンロバーナーを配置し、天板の開口部に汁受皿を載置するとともに、該汁受皿はその内周縁を内側に延長してコンロバーナー本体の外周面に当接させ、汁受皿の外周側の部分を覆うようにカバーリングを天板の開口部に載置してなるビルトインコンロであって、コンロバーナーに二次空気を供給するための空気孔をカバーリングに開設したことを特徴とする。
【0008】
この構成によれば、カバーリングに空気孔を開設し、コンロバーナーの燃焼時に該空気孔を介して空気を取りこむようにしたので、たとえ調理時に生じた煮汁がコンロ器体内部に浸入するのを防止するため、天板の開口の内周縁部に、その全周縁において当接した状態で汁受皿を架設した場合としても、コンロバーナーの燃焼に必要な二次空気が安定してコンロバーナーに供給できる。また、カバーリングを浮かせて該カバーリングと汁受皿との間に間隙を形成したり、または、汁受皿に空気孔を形成したりする必要がないので、調理者に対してコンロバーナーと天板との間にフラットな感覚を持たせることができると共に、コンロバーナー使用時に外気と室内との圧力差で上方の空気がコンロ本体内部に吸い込まれるような空気の流れを生じたとしても、そのコンロバーナーの炎がコンロ本体内部に引き込まれることがなく、コンロ本体内部に設置されている電気配線やその他の部品が熱的な影響を受けることがない。
【0009】
また、本発明では、コンロバーナー使用時に空気孔を介してより安定した二次空気がコンロバーナーに供給されるように、前記カバーリングが前記天板の開口の外方に向かって下方に傾斜した上面を備えると共に、該上面に前記空気孔を開設したことが好ましく、この場合 前記空気孔の下端部に、該空気孔を介して流れる空気が前記コンロバーナー方向に案内されるように前記天板の開口の内方へと延出する整流板を設けたことが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1を参照して、ビルトインコンロ1は、住宅の厨房の側壁2に並設された厨房家具3であって開口31aを備えたカウンタトップ31と前面に開閉自在な扉を備えたキャビネット32とから成るものの開口31aに吊持させて設置されている。側壁2には、例えば屋外のガス源からビルトインコンロ1に燃料ガスを供給するガス配管11を配置するため貫通口21が設けられている。この貫通口21は、ガス配管11を配置した後、ある程度は密封されるが、後日のメンテナンス等を考慮すると完全に密封することはできない。よって、この貫通口21を介してカウンタトップ31の下側であってキャビネット32と側壁3によって画成される空間22は外気と連通している。
【0011】
さらに図2及び図3を参照して、ビルトインコンロ1は、コンロ器体の天板12の円形開口12aに臨ませてコンロ器体1aに設けられた3個のコンロバーナー13を備える。該コンロバーナー13は外周に複数の炎口が列設された炎外向き式バーナーである。コンロ器体1aの正面の両端に位置する正面パネル14には、各コンロバーナー13の点火操作ボタン及び火力調節レバー15、16が配設されている。また、天板12の下側であって、両端の正面パネル14の間には、グリル4が一体的に組み込まれている。該グリル4の排気筒41は、天板12の後側に配設された排気口17に連通している。さらに、天板12には、調理時に鍋等を支持する五徳5が載置されている。
【0012】
天板12の円形開口12aの周縁部12bは突出させて形成されており、その上部には汁受皿6が着脱自在に架設されている。耐熱性の材料から形成され汁受皿6は、外方へ延出した環状の外周縁部61を備え、該外周縁部61を、開口の周縁部12bに全面に亘って載置することで、該汁受皿6が天板12の開口12aに着脱自在に架設される。また、、該汁受皿6の底部には、コンロバーナー13を挿通する中央開口62が設けられていると共に、環状でかつ断面凹状の煮汁溜部63が形成されている。また、調理者に対して該コンロバーナー13と天板12との間にフラットな感覚を持たせて該ビルトインコンロ1のデザイン性を向上させると共に、天板12の円形開口12aと汁受皿6の外周縁部61との間の隙間を通ってコンロ器体1a内部に煮汁が浸入するのを防止するため、汁受皿6の外周縁部61の上面を覆ってカバーリング7が載置されている。
【0013】
ここで、天板12の開口12aに汁受皿6の全周縁が当接した状態で汁受皿を載置するとコンロバーナー13の燃焼に必要な二次空気が得られ難くなる。このため、汁受皿6の側壁64に空気孔を開設することが考えられる。ところが、本実施の形態のようにビルトインコンロ1を設置すると、例えば屋外で強風が吹いているような時、屋外の圧力は上記空間の圧力より低くなり得る。この圧力差は、コンロ本体に、図1で矢印で示す上方の空気がコンロ器体1a内部に吸い込まれるような空気の流れを生じさせ、特に、厨房に窓等の換気口を設けることができないマンション等の集合住宅では外気の影響を一層受けやすく該空気の流れがコンロ器体1aに生じやすい。その結果、そのような空気の流れが生じると、コンロ器体1a内部に吸い込まれる空気に伴ってコンロバーナー13の炎が、汁受皿6の側壁64に設けた空気孔を介してコンロ器体1a内部に引き込まれる場合が生じ、コンロ器体1a内部の電気配線やその他の部品が熱的な影響を受ける恐れがある。そこで、本実施の形態ではカバーリング7に空気孔72を設けた。
【0014】
図3及び図4を参照して、カバーリング7は金属製であって、その断面は略へ字の形状である。即ち、カバー部材7の上面71は、カバーリング7の内周側の庇部74との境界位置から天板12の開口12aの外方に向かって下方に傾斜して形成されている。また、該上面71には、同一円周上であって互いに所定の間隔を置いて、各々が同じ所定の面積を有する長孔である空気孔72が8個開設されている。また、カバーリング7の裏面のうち、各空気孔72の下端部には、該空気孔72を介して吸込まれた空気がコンロバーナー13方向に案内されるように、天板12の開口12aの内方へと延出する整流板73が設けられている。この場合、カバーリング7の内周側の庇部74をさらに長く形成すると、整流板73と相俟って整流作用がさらに効果的になる。その結果、2次空気が安定して供給でき、コンロバーナー13の燃焼を良好にできる。
【0015】
尚、本発明の実施形態では、8個の空気孔72をカバーリング7の上面71に開設することとしたが、その孔の大きさ、数、形状及び配置位置並びに整流板73の形状や大きさはこれに限定されるものではなく、コンロバーナー13への安定した二次空気の供給や煮汁の浸入の防止が達成できるのであれば、他の手段でもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】ビルトインコンロの設置状態を示す断面図
【図2】ビルトインコンロの設置状態を示す斜視図
【図3】図2のIII−III線に沿った断面図
【図4】本発明のカバーリングの上面図。
【符号の説明】
1 ビルトインコンロ
1a コンロ器体
12 天板
12a 開口
13 コンロバーナー
7 カバーリング
72 空気孔
Claims (3)
- 天板の開口に臨ませてコンロバーナーを配置し、天板の開口部に汁受皿を載置するとともに、該汁受皿はその内周縁を内側に延長してコンロバーナー本体の外周面に当接させ、汁受皿の外周側の部分を覆うようにカバーリングを天板の開口部に載置してなるビルトインコンロであって、コンロバーナーに二次空気を供給するための空気孔をカバーリングに開設したことを特徴とするビルトインコンロ。
- 前記カバーリングが前記天板の開口の外方に向かって下方に傾斜した上面を備えると共に、該上面に前記空気孔を開設したことを特徴とする請求項1記載のビルトインコンロ。
- 前記空気孔の下端部に、該空気孔を介して流れる空気が前記コンロバーナー方向に案内されるように前記天板の開口の内方へと延出する整流板を設けたことを特徴とする請求項2記載のビルトインコンロ。
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