JPH0351273Y2 - - Google Patents

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JPH0351273Y2
JPH0351273Y2 JP1985009750U JP975085U JPH0351273Y2 JP H0351273 Y2 JPH0351273 Y2 JP H0351273Y2 JP 1985009750 U JP1985009750 U JP 1985009750U JP 975085 U JP975085 U JP 975085U JP H0351273 Y2 JPH0351273 Y2 JP H0351273Y2
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side sill
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sill
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、車体剛性の向上を図ることのできる
自動車の後部車体構造に関するものである。
〔従来技術〕
自動車の後部車体構造として、例えば特開昭58
−133967号公報に、車体底部を形成するフロアパ
ネルの側縁に沿つて固着されるサイドシルの後端
側と、リヤサイドメンバの前端側とを連結した構
造が開示されている。すなわち、上記リヤサイド
メンバには、サイドシルよりも内方で上端がフロ
アパネル下面に接合されると共にその接合箇所か
ら下方に垂下する上部縦壁と、この上部縦壁の下
端からサイドシルに向かう外方に折曲して形成し
た底壁と、この底壁のサイドシル側の縁部から、
さらに下向きに折曲することにより形成された下
部縦壁が設けられている。
一方、上記サイドシルにおけるサイドシルアウ
タと上端で接合されているサイドシルインナは、
下方に垂下する縦壁がその途中で水平方向に折曲
されて、前記リヤサイドメンバの底壁上に重合わ
せて接合されている。
そして、上記サイドシルインナの縦壁の下方に
前記リヤサイドメンバの下部縦壁がほぼ面一状に
位置する構成となつており、この下部縦壁の下端
をサイドシルアウタの下端に接合することで、サ
イドシルアウタとサイドシルインナの縦壁、及び
リヤサイドメンバの下部縦壁によつて、閉断面構
造に形成されている。上記リヤサイドメンバの底
壁の下側には、後輪懸架装置のトレーリングリン
クを支持するブラケツトが固定される。
このように、リヤサイドメンバをサイドシルに
結合させると共に、サイドシルインナの一部をリ
ヤサイドメンバ側に延出させ、この延出部をリヤ
サイドメンバの底壁と重合させて2重のブラケツ
ト固定部を形成することによつて、後輪懸架装置
の支持剛性を高めるようになつている。
しかしながら、上記の構造においては、ブラケ
ツト固定部の外方端が、通常のサイドシルの構
造、すなわち、サイドシルアウタとサイドシルイ
ンナとが上下で互いに接合されて閉断面状に構成
された構造のサイドシルに、その中間の高さ位置
でリヤサイドメンバが内方から接続された構造と
みなすことができる。上記の接続箇所は、サイド
シルアウタとサイドシルインナとの上下の各接合
箇所に比べ、これら接合箇所を支点とする撓め変
形を生じ易い。したがつて、後輪懸架装置からの
荷重が、上記の接続箇所に集中して作用すること
によつて、この接続箇所に変位を生じ易く、この
結果、必ずしも充分な支持剛性が得られないとい
う問題を生じている。
〔考案の目的〕
本考案は、上記の問題点を考慮してなされたも
のであつて、その目的は、後輪懸架装置の支持剛
性をより高くすることの可能な自動車の後部車体
構造を提供することにある。
〔考案の構成〕
本考案の自動車の後部車体構造は、上記目的を
達成するために、サイドシルアウタとサイドシル
インナとが上下の接合部でそれぞれ相互に接合さ
れて閉断面構造のサイドシルが設けられると共
に、このサイドシルの上面側にフロアパネルの側
縁が接合され、また、サイドシルの後端側にリヤ
サイドメンバの前端側を結合して成る自動車の後
部車体構造であつて、上記サイドシルとの結合領
域における上記リヤサイドメンバには、サイドシ
ルよりも内方で上端がフロアパネルに接合される
と共にその接合箇所から垂下する内側縦壁と、こ
の内側縦壁の下端からサイドシルに向かう方向に
折曲して形成されると共に下側にトレーリングリ
ンクブラケツトの連結される底壁と、この底壁の
サイドシル側の縁部から、外方斜め下向きに折曲
することにより形成された延長部とが設けられ、
この延長部の下縁が上記サイドシルインナとサイ
ドシルアウタとの下部接合部に重合溶接される一
方、上記リヤサイドメンバの内側縦壁及び底壁に
沿つてそれぞれ重合される内側縦壁補強部及び底
壁補強部と、この底壁補強部のサイドシル側の縁
部からサイドシルインナより内方に離間して上方
に延びると共に上端がフロアパネル下面に接合さ
れる外方縦壁とを有する断面溝形のレインフオー
スメントが設けられていることを特徴としてい
る。
〔実施例〕
本考案の一実施例を第1図ないし第3図に基づ
いて説明すれば、以下の通りである。
車体底部を形成するフロアパネル1は図示しな
いリヤアクスルをその後部の下側に収納するため
に車体の中間部に斜め後上に立上がる立上がり部
1bを設けて、車体後部のリヤフロアパネル1c
が車体前部のフロントフロアパネル1aよりも高
く位置するように形成されている。また、上記立
上がり部1bはクロスメンバアツパに兼用されて
おり、これの後側にクロスメンバロアー7aを溶
接することにより、斜方形閉断面形状のクロスメ
ンバ7が形成されている。上記クロスメンバロア
ー7aの上縁はリヤフロアパネル1cの前縁と立
上がり部1bの上後縁との下側に重合わせて溶接
されている。上記クロスメンバロアー7aの下縁
は、車体中央部分では立上がり部1bの中間高さ
に溶接され、リヤサイドメンバ3とフロントフレ
ーム4とを連結するトレーリングリンクブラケツ
ト5より車体横外側の部分では、図面では詳しく
は示していないが、立上がり部1bの下前縁の下
側及びフロントフロアパネル1aの後縁の上側に
重合わせて溶接されている。
上記フロアパネル1の側縁には車体の前後方向
に延びるサイドシル2が固着されている。このサ
イドシル2は、第3図に示すように、サイドシル
インナ2aとサイドシルアウタ2bとを上下の接
合部2c,2dで溶接することにより閉断面構造
に形成され、上部接合部2cよりも車体内方のサ
イドシルインナ2aの上面にフロアパネル1の側
縁が接合されている。
リヤフロアパネル1cの下面には、第1図に示
すように、リヤサイドメンバ3がリヤフロアパネ
ル1cとの間に車体前後方向に延びる閉断面状の
空間を形成するように固着されている。このリヤ
サイドメンバ3の前部は上記サイドシルインナ2
aに後述のようにして固着される。
一方、上記フロントフロアパネル1aの下面に
は、フロントフレーム4がフロントフロアパネル
1aとの間に車体前後方向に延びる閉断面状の空
間を形成するように固着されている。このフロン
トフレーム4と上記リヤサイドメンバ3とは上記
フロアパネル1及びトレーリングリンクブラケツ
ト5によつて結合されている。
前記リヤサイドメンバ3の前部は、第3図に示
すように、サイドシル2よりも車体中央側、すな
わち、内方にほぼ垂直に位置する内側縦壁3b
と、この内側縦壁3bの下端からサイドシル2側
に向かう方向に折曲して形成された底壁3aとを
備えている。
上記リヤサイドメンバ3の内側縦壁3bの上縁
からはフランジ3dが一体的に延出され、このフ
ランジ3dが上記リヤフロアパネル1cの下面に
重合溶接されている。
リヤサイドメンバ3の底壁3aは、その下側に
図示しないトレーリングリンクを収納できるよう
に、その前端部で後ろ斜め上に立上がり形成され
ている。この底壁3aの前部は次のようにして所
定の結合領域に亘つてサイドシルインナ2aに結
合させられている。
即ち、第1図及び第3図に示すように、この底
壁3aの前部のサイドシルインナ2aとの結合領
域に亘つてこの底壁3aから一体的に斜め下方に
延長部6が延出されている。この延長部6の下縁
6aは、ほぼその全長に亘り上記サイドシルイン
ナ2aとサイドシルアウタ2bとの下部接合部2
dの高さに位置させられるとともに、この下部接
合部2dにスポツト溶接などの手法により重合溶
接される。
尚、上記底壁3aの前縁は、トレーリングリン
クブラケツト5から車体横外側で、クロスメンバ
ロアー7aの下後縁の上に重ね合わせて溶接され
ている。
一方、第3図に示すように、リヤサイドメンバ
3とサイドシル2との間には、さらに、レインフ
オースメント3cが配設されている、このレイン
フオースメント3cは、リヤサイドメンバ3の内
側縦壁3bに沿つて重合溶接された内側縦壁補強
部と、底壁3aに沿つて重合溶接された底壁補強
部と、この底壁補強部のサイドシル2側の縁部か
らサイドシルインナ2aよりも内方に離間して上
方に延びる外方縦壁とを有する断面溝形状に形成
され、上記外方縦壁の上縁からはフランジ3eが
一体的に延出されて、このフランジ3eが、フロ
アパネル1の下面に重合溶接されている。
上記の構成においては、リヤサイドメンバ3は
延長部6を介してサイドシル2の下部接合部2d
に連結され、また、レインフオースメント3cの
外方縦壁を介して、フロアパネル1におけるサイ
ドシルインナ2a上面への接合部に近接する箇所
に連結されている。このように、上記では、従来
のようなサイドシルインナの中間の高さ位置では
なく、サイドシルインナ2aとサイドシルアウタ
2bとの剛性の高い上下の接合部2c,2d側に
連結され、これらの接合部2c,2dへとリヤサ
イドメンバ3から作用する荷重が直接的に分散す
るようになつている。したがつて、リヤサイドメ
ンバ3の下側に取付けられたトレーリングリンク
ブラケツト5からの荷重によつてリヤサイドメン
バ3に変位が生じることが抑制され、高い支持剛
性が得られるものとなつている。
また、上記構造においては、閉断面構造のサイ
ドシル2に、サイドシルインナ2a・リヤサイド
メンバ3の延長部6・レインフオースメント3c
の外方縦壁・フロアパネル1によつて第2の閉断
面構造が形成され、さらに、リヤサイドメンバ3
の内側縦壁3b・底壁3a・レインフオースメン
ト3cの外方縦壁・フロアパネル1で第3の閉断
面構造が形成されている。このように、閉断面構
造のサイドシル2にさらに閉断面構造を順次連ね
てトレーリングリンクブラケツト5の取付面が与
えられている。前記した従来例の構造ではトレー
リングリンクブラケツトからの荷重は直接的にサ
イドシルに作用するものとなつていたが、上記構
造では、トレーリングリンクブラケツトからの荷
重が、上記各閉断面構造にも分散され、これによ
つて、さらに支持剛性の高められた構成となつて
いる。
一方、前記した従来例の構造においては、底壁
の両側のサイドシルインナの垂直壁とリヤサイド
メンバの内側垂直壁との間隔を広げた場合、この
箇所の閉断面構造の剛性が弱くなる結果、後輪懸
架装置が車体のより内方に位置するような車種の
場合には適用することができないものともなつて
いる。しかしながら、上記実施例の構造において
は、底壁3aと内側縦壁3bおよびレインフオー
スメント3cの外方縦壁から成る閉断面構造に変
化を生じさせることなく、底壁3aの位置を内方
に寄せることができる。この結果、後輪懸架装置
が車体のより内方に位置するような車種に適用し
ても、より高い支持剛性を維持することができ
る。
〔考案の効果〕
本考案の自動車の後部車体構造は、以上のよう
に、サイドシルとの結合領域におけるリヤサイド
メンバには、サイドシルよりも内方で上端がフロ
アパネルに接合されると共にその接合箇所から垂
下する内側縦壁と、この内側縦壁の下端からサイ
ドシルに向かう方向に折曲して形成されると共に
下側にトレーリングリンクブラケツトの連結され
る底壁と、この底壁のサイドシル側の縁部から、
外方斜め下向きに折曲することにより形成された
延長部とが設けられ、この延長部の下縁が上記サ
イドシルインナとサイドシルアウタとの下部接合
部に重合溶接される一方、上記リヤサイドメンバ
の内側縦壁及び底壁に沿つてそれぞれ重合される
内側縦壁補強部及び底壁補強部と、この底壁補強
部のサイドシル側の縁部からサイドシルインナよ
り内方に離間して上方に延びると共に上端がフロ
アパネル下面に接合される外方縦壁とを有する断
面溝形のレインフオースメントが設けられている
構成である。
これにより、リヤサイドメンバから作用する荷
重は、サイドシルインナの中間の高さ位置ではな
く、サイドシルインナとサイドシルアウタとの剛
性の高い上下の接合部へと直接的に分散する。ま
た、閉断面構造のサイドシルにさらに閉断面構造
を順次連ねてトレーリングリンクブラケツトの取
付面が与えられる。これらの結果、トレーリング
リンクブラケツトからの荷重による変形が抑制さ
れ、より高い支持剛性を得ることができるという
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す要部の斜め下
からの斜視図、第2図はその要部側面図、第3図
は第2図の−線縦断面図である。 1はフロアパネル、2はサイドシル、2aはサ
イドシルインナ、2bはサイドシルアウタ、2c
は上部接合部、2dは下部接合部、3はリヤサイ
ドメンバ、3aは底壁、3bは内側縦壁、3cは
レインフオースメント、5はトレーリングリンク
ブラケツト、6は延長部、6aは下縁である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 サイドシルアウタとサイドシルインナとが上下
    の接合部でそれぞれ相互に接合されて閉断面構造
    のサイドシルが設けられると共に、このサイドシ
    ルの上面側にフロアパネルの側縁が接合され、ま
    た、サイドシルの後端側にリヤサイドメンバの前
    端側を結合して成る自動車の後部車体構造であつ
    て、 上記サイドシルとの結合領域における上記リヤ
    サイドメンバには、サイドシルよりも内方で上端
    がフロアパネルに接合されると共にその接合箇所
    から垂下する内側縦壁と、この内側縦壁の下端か
    らサイドシルに向かう方向に折曲して形成される
    と共に下側にトレーリングリンクブラケツトの連
    結される底壁と、この底壁のサイドシル側の縁部
    から、外方斜め下向きに折曲することにより形成
    された延長部とが設けられ、この延長部の下縁が
    上記サイドシルインナとサイドシルアウタとの下
    部接合部に重合溶接される一方、上記リヤサイド
    メンバの内側縦壁及び底壁に沿つてそれぞれ重合
    される内側縦壁補強部及び底壁補強部と、この底
    壁補強部のサイドシル側の縁部からサイドシルイ
    ンナより内方に離間して上方に延びると共に上端
    がフロアパネル下面に接合される外方縦壁とを有
    する断面溝形のレインフオースメントが設けられ
    ていることを特徴とする自動車の後部車体構造。
JP1985009750U 1985-01-25 1985-01-25 Expired JPH0351273Y2 (ja)

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JPS61125882U JPS61125882U (ja) 1986-08-07
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58133967A (ja) * 1982-02-04 1983-08-09 Mazda Motor Corp 自動車の後部車体構造

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58133967A (ja) * 1982-02-04 1983-08-09 Mazda Motor Corp 自動車の後部車体構造

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JPS61125882U (ja) 1986-08-07

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