【発明の詳細な説明】
データ記憶ディスク用分割キャリヤ
【発明の背景】
本発明はデータ記憶の分野に関し、さらに詳細にはたとえば光および磁気ハード
ディスクのようなデータ記憶ディスクの取り扱いおよび搬送を容易にするための
装置の改良に関する。
高密度データ記憶ディスクを取り扱うとき、それらの微妙なデータ記録面に接触
することなく取り扱うことが望ましいことは明らかである。データ記憶ディスク
のデータ記録面に接触することなくデータ記憶ディスクの搬送を容易にするため
に、ディスクをいわゆる「ディスクキャリヤ」内に入れて処理することは周知で
ある。このような装置は典型的には通常矩形形状の丈夫な平面フレームからなり
、該平面フレームはその中にディスクの直径よりもやや大きい直径の円形開口を
有する。ディスクは円形開口内で複数のばねバイアスラッチによって支持され。
該ばねバイアスラッチはディスク周縁に沿って種々の点でディスクと係合してい
る。ディスク・プレーヤ/レコーダ内で使用する前に、ディスクはディスクプレ
ーヤ/レコーダに付属するアンラッチ機構によってキャリヤから解放される。
1986年10月27日付でデー・ジェー・スターク(D、 J、 5tark
)ほかの名前で出願された共同譲渡米国特許出願部923.509号において、
上記の形式のディスクキャリヤが開示されている。キャリヤフレームは剛に結合
されたいくつかの部分で構成され、該部分がデータ記憶ディスクよりやや大きい
固定直径を有する全体として円形の開口を形成している。ディスクはこの開口内
で複数の小さなタブと一対の可動装着ラッチとにより支持され、該小タブは約1
0°以下の円弧長さにわたり両側からディスクを支持しまたラッチは各々ディス
ク周縁上で等間隔に離れた2点でディスクを支持している。可動ラッチの各々に
はディスク周縁と係合する方向にはねバイヤスが加えられ、各々2〜3eの円弧
長さにわたってディスクを支持する働きをなす。使用前に、ディスク・プレーヤ
/レコーダに付属するディスク解放機構は可動ラッチをディスク周縁から引き離
すように作動する。開示の装置によって、ディスクはその目的とする回転軸に対
してディスクを実質的に移動させることなくキャリヤから解放される。
上記形式のディスクキャリヤは、可動ラッチのディスク周縁がらの比較的小さな
変位によってディスクをキャリヤから容易に解放させることが可能であるという
観点から有利である。しかしながらこのようなキャリヤは、ある条件下ではそれ
らがディスクを早めに解放するという観点からは不利とみなされる。このような
早めの解放は、たとえばディスクキャリヤが床に落とされた場合のようにディス
ク/キャリヤ組立体に衝撃または振動を与えたときに起こりがちである。また7
上記形式のディスクキャリヤはディスク周縁上で等間隔に離れた3ないし4カ所
の位置で比較的短い円弧長さに沿ってディスクを指示するので、ディスク/キャ
リヤ組立体はややたわみやすい性質を有している。このような剛性の不足は搬送
および取扱い上問題を提起する。
【発明の概要】
上記の観点から本発明の目的は、前記従来の技術のディスクキャリヤに比較して
該キャリヤが、 (1)急激な加速力および/または減速力に応答してディスク
を早めに解放する性質を有さず、 (2)データ記憶ディスクを支持するときで
もより剛であり、および(3)構造が簡単であるので製作費が安い、という観点
がら改良されたデータ記憶ディスク用改良キャリヤを提供することである。
本発明のキャリヤは基本的には、一対の三日月形状フレーム部材からなり、該フ
レーム部材が協働してデータ記憶ディスクを受は入れるための全体として円形の
開口を形成する。このような開口のサイズを変えるためにこのような部材は舌−
溝はめ合いによって滑動可能に結合され、またフレーム部材によって形成された
円形開口内に配置されたディスクの周縁と係合する方向にフレーム部材を一緒に
弾性的に駆動するようにばね手段が設けられている。フレーム部材の各々はその
一部が前記円形開口を形成する溝形成弓形面を有し、このような溝がディスク周
縁の主要部分(たとえば906)にわたってディスクの周縁領域を両側から支持
する働きをなす。溝形成面をディスク周縁と係合させるように弾性的に駆動する
ためにばね手段が設けられている。フレーム部材を相互に引き離すために各フレ
ーム部材がディスク・レコード/プレーヤのディスク解放機構によって係合され
る構造を有することが好ましく、これにより使用する際にディスクをキャリヤか
ら解放することができる。両方のキャリヤフレーム部材は同一形状であることが
好ましく、これによりキャリヤを製作するためにはばね手段を除きただ1つの部
品で製作すればよい。
本発明およびその利点が添付図による好ましい実施態様の以下の詳細な説明から
より明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
図1はデータ・記録/再生装置の斜視図:図2Aおよび図2Bはそれぞれディス
ク保持位置およびディスク解放位置にある部品を示した好ましいディスクキャリ
ヤの平面図:図3Aおよび図3Bはそれぞれ9本発明のキャリヤを構成するフレ
ーム部材の一方の平面図および底面図:
図4および図5はキャリヤフレーム部材の一方を構成する脚部材の各々の部分の
拡大斜視図:および
図6は図2Aに示すキャリヤフレームの切断線6−6による断面図である。
【好ましい実施例の詳細な説明】
ここで図面を参照すると7図1はディスク駆動装置2とおよびデータ記憶ディス
ク組立体4とを含むデータ記録/再生装置を示す。データ記録ディスク組立体4
は基本的には、剛なデータ記録ディスク6、ディスクキャリヤ8および保護カー
トリッジ10を含む。以下に説明するようにディスクキャリヤ8はディスク6を
着脱式に捕獲するように作動し、これによりディスクはキャリヤ構造内に正確か
つ確実に位置決めされ、しかもキャリヤから離れた平面内で回転させるためにキ
ャリヤから容易に取り出し可能である。使用されてないときは、キャリヤおよび
その捕獲ディスクは保護カートリッジ内に位置決めされ、保護カートリッジはデ
ィスクの記録面に接触しないように保護するのに十分に剛である。使用するとき
は。
キャリヤがロードされているカートリッジがスロット2aが15デイスク駆動装
置内に挿入される。ディスク駆動装置内に入ると、その中の機構が働いてディス
クキャリヤをカートリッジから引き出しかつカートリッジをユーザに返す。ディ
スク駆動装置はまたディスクをそのキャリヤから解放したりまたディスクを回転
させるための駆動軸組立体上にディスクをロードしたりするだめの装置を含む。
このようブ;装置はたとえばコ986年10月27日付でドヮイト・ベトルチッ
ク(DwightPetruchik)ほかの名前で出願された共同譲渡米国特
許出願部923.508号に開示されている。
図2Aおよび図2Bを参照すると、ディスクキャリヤ8は基本的にはそれぞれ弓
形面s、 s’を有する一対の三日月形状フレーム部材10A、 IOBがら
なり、該フレーム部材10A、IOBは協働してデータ記憶ディスク6を受は入
れるための全体として円形の開口11を形成する。以下に詳細に説明するように
、三日月形状フレーム部材は舌−溝はめ合いにより滑動可能に結合されているの
で円形開口のサイズは変化可能であり、これによりデータ記憶ディスクは1図2
Aに示すようにフレーム部材が相対的に相互に近づいているときに開口内に捕獲
され、また図2Bに示すようにフレーム部材が相対的に相互から離れているとき
に開口から解放される。一対のコイルばね12の形状であることが好ましいばね
手段は、フレーム部材を相互方向すなわちディスク捕獲方向に弾性的に駆動する
ように作動する。
各フレーム部材には、使用の際にディスクを解放するためにフレーム部材の引き
離し運動を容易にする構造が設けられている。このような構造はたとえば複数の
矩形開口14を含み、各矩形開口14は図1に示すように同じ数の解放ビン15
と係合されるように設けられているベベル端縁14aを有する。ディスクを解放
させるための二のような解放ビンと開口との相互作用は上記ペトルチックはかの
特許内に詳細に説明されている。しかしながら要約すると、解放ビンを開口14
内に下向きに移動させることによりカム面15aを開口14のベベル端縁14a
と係合させる。解放ビンがこれらの開口内を通過して移動するときにカム面15
aはフレーム部材に横方向力を作用し、これによりこのような部材をばね12に
よって与えられるバイヤス力に抵抗して引き離すように働く。
ディスクの開口11内への捕獲は円弧面s、 s’内に形成された一対の溝G
によって行われ:1つの溝の断面が図6に示されている。溝の各々は、ディスク
をその周縁において少なくとも50°の円弧長さにわたりまた好ましくは図に示
すように約110°の円弧長さにわたって支持するような形状および寸法を有し
ている。ディスクを解放するためにフレーム部材が移動されなければならない量
を減少させるために、溝深さd(図6に示す)はフレーム部材の中央Cにおける
約4mmの最大深さから溝の端部に設けられた点Pにおける約21の最小深さま
で減少される。
図2Aに示すキャリヤにおいては、ディスク支持溝の長さはキャリヤ開口内の切
込部(カットアウト)16によって規定される。これらの切込部は、ディスクを
キャリヤから解放するときにディスクを支持するように働くディスク駆動装置に
付属のディスク支持機構のための空間を提供する。ディスクを少なくとも100
°の合計円弧長さにわたってディスクを支持することによって、前記の早めのデ
ィスク解放問題は解消され、キャリヤ/ディスク組立体は従来の技術のキャリヤ
/ディスク組立体よりもかなり長い時間支持されている。
上に示すように、経済的な理由だけからすれば、フレーム部材10AおよびIO
Bの各々が同一構造を有することが極めて好ましい。これらのフレーム部材の好
ましい構造が図3Aおよび図3Bに示されている。図示のように、フレーム部材
の各々は三日月形状部分18および各部分の両端に配置された一対の結合脚部材
20゜22を有する。図から明らかなように、結合脚部材20は脚部材22より
かなり長(またその外縁20aはキャリヤの全側縁を形成する。縁20aにはそ
の全長に沿って伸長するラック歯Rが設けられていることが好ましい。ラックR
はキャリヤをディスク使用装置内に送るように歯を設けた搬送機構と協働するよ
うに設計されている。このような搬送機構は1987年2月27日付でデック(
Deck)ほかの名前で「自動化ディスクライブラリ」という名称で出願された
共同譲渡米国特許出願第019゜903号に開示されている。結合脚部材の各々
には舌−溝構造が設けられ、該舌−溝構造は図3Aおよび図3Bに示すように2
つのフレーム部材を滑動可能に結合させこれにより図2Aおよび図2Bに示すよ
うなキャリヤ組立体を形成する。このように結合されると1脚部材20上の舌−
溝構造は脚部材22上の舌−溝構造とほめ合いをなすであろう。結合脚部材の舌
−溝構造は図4および図5によく示されている。
ここで図4および図5を参照すると9脚部材20はその外縁に沿って設けられた
前記のラックの歯とおよび間隔を設けて配置された平行な溝G1およびG3を形
成する手段とを含むように示されている。また脚部材20には間隔を設けて配置
された平行な舌部材T2およびT4が設けられ、該舌部材T2およびT4はそれ
ぞれ溝G1およびG3に隣接して配!されている。図3Bに示すように7脚部材
22はばね12のコイル巻き部分を受は入れるように伸長凹部24が設けられて
いる。2つのフレーム部材が滑動可能に結合されたとき、コイルばねの一端12
aは凹部24に隣接して形成されている小開口26に結合され、またコイルばね
の他端は脚部材22の一端付近に形成されている小スロット28に結合される(
図2A参照)。図5からよくわかるように9脚部材22は間隔を設けて配置され
た平行な一対の溝G2およびG4を形成し、該溝G2およびG4はそれぞれ結合
脚部材2oの舌部材T2およびT4を受は入れるように設けられている。脚部材
22にもまた間隔を設けて配置された平行な一対の舌部材T1およびT3が設け
られ、該舌部材T1およびT3はそれぞれ脚部材20内に形成された溝G1およ
びG3によって受は入れられるように設けられている。
上記舌−溝構造のほかに1脚部材20および22にはそれぞれ基準面3oおよび
32が設けられている。図2Aに示すように、これらの基準面はディスクが存在
しないとき(またはディスク公差が最小のとき)に相互に衝当するのみである。
通常ディスクが存在するときはディスクがフレーム部材の相対位置を決定し、ま
た基準面30、32は僅かに離れているであろう。
フレーム部材10AおよびIOBはポリカーボネートのようなプラスチック材料
で製作されかつ図示の構造が通常の射出成形法によって製作されることが好まし
い。
この射出成形法によって溝G1−04の製造を容易にするために1脚部材内に一
連のノツチNおよび切込部Cが形成されている。これらのノツチおよび切込部は
射出成形法を容易にすること以外の機能を有しない。
上記のことから1本発明のディスク/キャリヤは「分割(スプリット)」構造を
有し、該「分割」構造がディスクを受は入れたり解放したりするように分割され
た2つの同一構成部分からなることがわがるであろう。相互に簡単に滑動する2
つの同一な射出成形部分から製作されているので、製作費および組立費が比較的
小さいことがわかるであろう。滑動可能に結合されたのちに残りでいる唯一の組
立工程は、コイルばねを装着することである。また、舌−溝継手のはめ合いによ
り比較的剛な構造が形成されることがわかるであろう。各脚部材が2つの個々の
舌−溝継手を有するばかりでなく、これらの継手は横方向にも縦方向にも相互に
相対的に移動可能である。またこれらの継手をキャリヤフレームの側縁に沿って
中間よりもフレームの角部内に配置することによりラックの歯R内に不連続部を
設ける必要がなく、キャリヤの全幅はディスクの直径より実質的に大きくする必
要はない。
本発明を特定の好ましい実施態様について開示してきたが、ディスクキャリヤの
「分割」の特徴は種々の形状をとりうろことが明らかであろう。たとえばこのよ
うな側縁に沿ってラックの歯が存在しない形式のキャリヤにおいてはキャリヤの
側縁の連続性は重要ではないので、キャリヤは中央で分割することができかつ別
の滑動継手を設けることができる。当業者にとっては他の変更態様が明らかであ
り、このような変更態様は添付の請求の範囲内に含まれるものとみなされる。
F/に、2A
FI6.2B
F/(3,,3A
FI6.3B
補正書の翻訳文提出書
平成 2年12月17日
特許庁長官 植 松 敏 殿
1、特許出願の表示
PCT/US89102’534
2、発明の名称
データ記憶ディスク用分割キャリヤ
3、特許出願人
住 所 アメリカ合衆国ニューヨーク州14650. ロチニスター市ステ
ート・ストリート 343
名称 イーストマン・コダック・カンパニー4、代理人
住 所 東京都千代田区大手町二丁目2番1号新大手町ビル 206区
5、補正書の提出日
明 細 書
データ記憶ディスク用分割キャリヤ
[発明の背景]
本発明はデータ記憶の分野に関し、さらに詳細にはたとえば光および磁気ハード
ディスクのようなデータ記憶ディスクの取り扱いおよび搬送を容易にするための
装置の改良に関する。
高密度データ記憶ディスクを取り扱うとき、それらの微妙なデータ記録面に接触
することなく取り扱うことが望ましいことは明らかである。データ記憶ディスク
のデータ記録面に接触することなくデータ記憶ディスクの搬送を容易にするため
に、ディスクをいわゆる「ディスクキャリヤj内に入れて処理することは周知で
ある。このような装置は典型的には通常矩形形状の丈夫な平面フレームからなり
、該平面フレームはその中にディスクの直径よりもやや大きい直径の円形開口を
有する。ディスクは円形開口内で複数のはねバイアスラッチによって支持され。
該ばねバイアスラッチはディスク周縁に沿って種々の点でディスクと係合してい
る。ディスク・プレーヤ/レコーダ内で使用する前に、ディスクはディスクプレ
ーヤ/レコーダに付属するアンラッチ機構によってキャリヤから解放される。
ヨーロッパ特許出願第145.051号においては、上述した形式の種々のディ
スクギヤリヤが開示さねている。この出願の第13B図に示されたキャリヤは一
対の三日月形部材を有し、これらは互いに滑動するように結合されてデータ記憶
ディスクを受は入ね且つ支持する中央の円形開口を形成するほぼ矩形のフレーム
を構成する。この三日月形のフレーム部材は同じC字形の形状でありこれらは矩
形のフレームにおいて互いに直接対向した位置で結合される。このように結合さ
れるとフレームはねじれ対する剛性が小さくねじれ力が働いたとき保持したディ
スクの意図しない解放を容易に許容する。
[発明の概要]
上述の事項に鑑み、本発明の目的はデータ記憶ディスクのためのより剛性のキャ
リアを提供することにある。
上述のヨーロッパ特許出願に開示されたディスクキャリアと同様に、本発明のデ
ィスクキャリアはデータ記憶ディスクを受は入れる円形の開口を有したほぼ矩形
のフレームを形成するよう協働する一対の同じ三日月形のフレーム部材を有し、
これら部材は円形開口の寸法を変えるため滑動可能に結合されている。この円形
の開口はフレーム部材の各々における弓形面によって少なくとも部分的には画成
されるもので、この弓形面はデータ記憶ディスクの周縁領域と係合しそれを支持
するようになった弓形溝を形成している。このフレーム部材の各々は一対の平行
な脚部材と、弓形溝を形成する面が開口の中に位置したデータ記憶ディスクの周
縁を保持するように協働ようフレーム部材を互いに向けて押しやるための手段と
を備える。
しかし、上述した先行技術のディスクキャリアと異なり、本発明のディスクキャ
リアは、(a)各々のフレーム部材の両方の脚部材が少なくとも2つの互いに平
行に離された溝と少なくとも2つの互いに平行に離された舌部材とを形成してお
り、1つのフレーム部材におけるこれら溝及び舌部材は他のフレーム部材の溝及
び舌部材と協働しフレーム部材を互いに摺動可能に結合し、各々のフレーム部材
の溝及び舌部材は長手方向に離されていること、及び(b)各々のフレーム部材
の1対の脚部材の一方はその対の他方より長く、長いほうの脚部材が短い方の脚
部材に滑動可能に結合し、これによってフレーム部材が互いに結合される領域が
矩形のフレームに対してほぼ対角線に配置された関係になることとを特徴として
いる。
[図面の簡単な説明]
図1はデータ・記録/再生装置の斜視図:rXJ2Aおよび図2Bはそれぞれデ
ィスク保持位置およびディスク解放位置にある部品を示した好ましいディスクキ
ャリヤの平面図:図3Aおよび図3Bはそれぞれ1本発明のキャリヤを構成する
フレーム部材の一方の平面図および底面図:
図4および図5はキャリヤフレーム部材の一方を構成する脚部材の各々の部分の
拡大斜視図:および
図6は図2Aに示すキャリヤフレームの切断線6−6による断面図である。
[好ましい実施例の詳細な説明]
ここで図面を参照すると1図1はディスク駆動装置2とおよびデータ記憶ディス
ク公差体4とを含むデータ記録/再生装置を示す。データ記録ディスク組立体4
は基本的には、剛なデータ記録ディスク6、ディスクキャリヤ8および保護カー
トリッジ10を含む。以下に説明するようにディスクキャリヤ8はディスク6を
着脱式に捕獲するように作動し、これによりディスクはキャリヤ構造内に正確か
つ確実に位置決めされ、しかもキャリヤから離れた平面内で回転させるためにキ
ャリヤから容易に取り出し可能である。使用されてないときは、キャリヤおよび
その捕獲ディスクは保護カートリッジ内に位置決めされ7保護カートリツジはデ
ィスクの記録面に接触しないように保護するのに十分に剛である。使用するとき
は。
キャリヤがロードされているカートリッジがスロット2aからディスク駆動装置
内に挿入される。ディスク駆動装置内に入ると、その中の機構が働いてディスク
キャリヤをカートリッジから引き出しかつカートリッジをユーザに返す。ディス
ク駆動装置はまたディスクをそのキャリヤから解放したりまたディスクを回転さ
せるための駆動軸組立体上にディスクをロードしたりするための装置を含む。こ
のような装置はたとえば】986年10月27日付でドワイト・ペトルチック(
DwightPetruchik)ほかの名前で出願され本件と同じ譲受人に譲
渡された米国特許第4゜773、058号に開示されている。」「このような搬
送機構は1987年2月27日付でデック(Deck)ほかの名前で「自動化デ
ィスクライブラリ」という名称で出願され本件と同じ譲受人の譲渡された米国特
許第4.787.074号に開示されている。結合脚部材の各々には舌−溝構造
が設けられ、該舌−溝構造は図3Aおよび図3Bに示すように2つのフレーム部
材を滑動可能に結合させこれにより図2Aおよび図2Bに示すようなキャリヤ組
立体を形成する。このように結合されると1脚部材20上の舌−溝構造は脚部材
22上の舌−溝構造とほめ合いをなすであろう。結合脚部材の舌−溝構造は図4
および図5によく示されている。
ここで図4および図5を参照すると1脚部材20はその外縁に沿って設けられた
前記のラックの歯とおよび間隔を設けて配置された平行な溝G1およびG3を形
成する手段とを含むように示されている。また脚部材20には間隔を設けて配置
された平行な舌部材T2およびT4が設けられ、該舌部材T2およびT4はそれ
ぞれ溝G1およびG3に隣接して配置されている。図3Bに示すように9脚部材
22はばね12のコイル巻き部分を受は入れるように伸長凹部24が設けられて
いる。2つのフレーム部材が滑動可能に結合されたとき、コイルばねの一端12
aは凹部24に隣接して形成されている小開口26に結合され、またコイルばね
の他端は脚部材22の一端付近に形成されている小スロット28に結合される(
図2A参照)。図5からよくわかるように1脚部材22は間隔を設けて配置され
た平行な一対の溝G2およびG4を形成し、該溝G2およびG4はそれぞれ結合
脚部材20の舌部材T2およびT4を受は入れるように設けられている。脚部材
22にもまた間隔を設けて配置された平行な一対の舌部材T1およびT3が設け
られ、該舌部材T1およびT3はそれぞれ脚部材20内に形成された溝G1およ
びG3によって受は入れられるように設けられている。
上記舌−溝構造のほかに1脚部材20および22にはそれぞれ基準面30および
32が設けられている。図2Aに示すように、これらの基準面はディスクが存在
しないとき(またはディスク公差が最小のとき)に相互に衝当するのみである。
」形溝(G)はデータ記憶ディスクの周縁領域を少なくとも90°の円弧状長さ
に渡って支持するようになっていることを特徴とするキャリア。
3 請求の範囲第1項に記載のキャリアにおいて、前記押し付けるための手段
(12)は各々のフレーム部材に形成された凹所内に配置されていることを特徴
とするキャリア。
4 請求の範囲第1項に記載のキャリアにおいて、各々のフレーム部材の長い
方の脚部材(20)は矩形のフレームの横縁の全体を画成することを特徴とする
キャリア。
5、 請求の範囲第4項に記載のキャリアにおいて、各々のフレーム部材の長い
方の脚部材は前記横縁の全体に沿ったラック歯(R)を有していることを特徴と
するキャリア。」
田野瑞杏輯牛
国際調査報告
US 8902534
SA 29525