JPH03504880A - 摩擦テクスチャード加工ポリエステルフィラメント糸、その製造方法および用途 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 摩擦テクスチャード加工ポリエステルフィラメント糸、その製造方法および用途 本発明は摩擦テクスチャード加工ポリエステルフィラメント糸、その製造方法お よびその用途に関するものである。

２５０デシテツクス番手以下で使用可能な捲縮を有する摩擦テクスチャード加工 ポリエステル糸およびその製造方法は既知である。この点に関し、３３０デシテ ツクス番手のボリエスル糸をテクスチャード加工する試みは時には成功を収めた こともあったが、糸の捲縮が満足できないものであるという欠点があった。

このような糸は例えば固定糸の製造のみに使用することができる。

生産性を向上させるために、３３０デシテツクスより大きい大番手のものをテク スチャード加工する必要性が既に長い期間にわたって感じられていた。一般的に 受は入れられている知見によれば、２５０デシテツクスを超える糸は摩擦法のみ によってテクスチャード加工することができるが、捲縮が著しく失われる。

その理由は、従来のディスク摩擦装置によって糸に伝えることができる撚りモー メントが制約されているので適当な捲縮を達成するのに必要な糸の撚りを得るこ とができないからである。

従って、すべてのテクスチャード加工機の適用範囲は機械の仕様において２５０ 〜３３０デシテックス番手範囲に限定される。

従来、大番手のテクスチャード加工糸は細い糸を撚合わせることによって製造さ れている。このことは、テクスチャード加工機で撚合わせを行う場合には、撚合 わせられた糸の数によって能力が低下すること、すなわち別工程が必要になるこ とを意味する。

本発明の目的は撚合わせ工程を行わずに良好な捲縮を有する状態で製造すること ができる大番手の摩擦テクスチャード加工ポリエステル糸を提供することにある 。

本発明の他の目的は固定糸を製造するためにこのような糸を使用することにある 。

本発明においては、４００〜６００デシテックス番手で捲縮率が４５％以上であ るポリエステル糸によって上述の目的を達成する。

本発明においては、驚くべきことには、テクスチャード加工機の全能力を利用す ることにより、従来使用されている撚合わせ法と比較して生産量を７５％まで増 加させることができるような速度範囲において、大番手のテクスチャード加工糸 を製造することができた。

このような摩擦テクスチャード加工ポリエステル糸をテクスチャード加工機の軸 ２に従ってインターレース加工（ｓｗｉｒｌｉｎｇ）した場合には、このポリエ ステル糸はスラブ数６０個／ｍ以上の交絡点（ｓｗｉｒｌｅｄ　ｐｏｉｎｔ　） を示し、従って経糸および緯糸への完全な加工が保証される。

テクスチャード加工機で２本以上のフィラメントを撚合わせかつインターレース させた場合には、種々の成分のフィラメント引張強度が等しくないために、スラ ブ間（交絡点間）の個々の成分の長さに差異が生じ、この結果布帛に不規則な表 面が生成するという問題が起こる。

作業能力の増大は別として、他の利点は、テクスチャード加工およびインターレ ース加工が簡単になるので、上述の欠点の原因が消滅することである。

本発明方法は、速度３５０　ｍ　／分収上およびフィラメント引張強度比Ｆ２／ Ｆｌ＜１において大番手の糸を引くことができる点に特色がある。

従来のディスク摩擦装置を使用して実験的に製造した大番手の糸では、さらに布 帛に加工された後に、生成した布帛は洗濯によって幅が５０％まで収縮するので 、使いものにならなくなる。

その原因は安定なプロセスにとってフィラメント引張強度Ｆ２が大きいことが必 要であるからである。摩擦仮撚機（ｓｑｕｅｅｚｉｎｇｔｗｉｓｔｅｒ　）を使 用した場合には、安定なプロセスにおいてフィラメント引張強度Ｆ２を上述の欠 点がもはや現れなくなる程度まで低下させることができる。

摩擦仮撚機としては、「リングテックス（ＲＩＮＧＴＥＸ　）　Ｊという商品名 で市販されてい西独間バーマーグ（ＢＡＲＭＡＧ）社の摩擦仮撚機および「ニン プツイスター（ＮＩＰＴＷＩＳＴＥＲ）　Ｊという商品名で市販されている打出 機械の摩擦仮撚機が特に適当であることが分かった。

驚くべきことには、この仮撚機を使用して製造した大番手の糸は、通常のディス ク摩擦を使用して従来細番手、例えば、通常撚合わせに使用される１６７デシテ ツクス番手の場合に達成することができる捲縮値を有する。

大番手の摩擦テクスチャード加工糸は捲縮率３０％以下の固定糸の製造に特に好 適である。従って、この大番手の糸はさらに加工工程を必要とせず、中間製品と して直ちにさらに加工することができる。

次に本発明を実施例について詳細に説明する。

エチレンテレフタレート単位を８５重景％以上含有するポリエステル糸を供給系 として使用した。

裏庭勇士 次の第１表はリングテックス（商品名）装置を使用した場合のテクスチャード加 工機の設定条件を示す。

第］Ｊト　「リングテックス（商品名）」（ハーマーグ社）の装置における機械 の設定条件 洗濯後に布帛の収縮を起こさない完全な糸を得るための前提条件は、フィラメン ト引張強度比Ｆ２／Ｆ、＜１の設定である。

婁」１例ルー 第２表はニップツイスタ−（商品名）を使用した場合の機械の設定条件を示す。

ｚＩ麦：　「ニップツイスタ−（商品名）」（打出機械）の装置における機械の 設定条件 テクスチャード加工処理の結果を第３表に示す。

囲１表 大番手のものは予期されるように顕著に１１縮構造を有し、従ってＥＫ　（Ｈ！ １ｌｉ）値は低いと予想されるが、１６７デシテツクスの場合と同じ捲縮値（テ クスチュアマット）が測定された。

本発明によれば、新しい仮撚機を使用し、（熱出力のために）速度を低下させた （調整した）場合には、撚合わせた糸と較べて捲縮容積が明瞭に小さくなること なしに、５００デシテツクス番手までのものを初めてテクスチャード加工するこ とができるようになった。

このような番手のものに対するテクスチャード加工速度は依然として速いので、 機械当たり同−生産量を達成するためには、撚合わせようとする単糸に対して加 工速度を５０％以上速くする必要がある。

国際調査報告 国際調査報告 ＣＨ９００００７６ Ｓ＾　　　３５２５３

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. １．４００〜６００デシテックス番手で捲縮率が４５％以上であることを特徴と する摩擦テクスチャード加工ポリエステルフィラメント糸。
2. ２．インターレース加工後に６０個／以上のスラブを有することを特徴とする摩 擦テクスチャード加工ポリエステルフィラメント糸。
3. ３．請求項１記載のフィラメント糸を製造するに当たり、４００〜６００デシテ ックス（呼称）番手の平滑糸を、速度３５０ｍ／分以上およびフィラメント引張 強度比Ｆ２／Ｆ１＜１において、仮撚機に通すことを特徴とする摩擦テクスチャ ード加工フィラメント糸の製造方法。
4. ４．捲縮率＜３０％の固定糸を製造するために使用する請求項１又は２記載のフ ィラメント糸の用途。