JPH0350119Y2 - - Google Patents

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JPH0350119Y2
JPH0350119Y2 JP14680185U JP14680185U JPH0350119Y2 JP H0350119 Y2 JPH0350119 Y2 JP H0350119Y2 JP 14680185 U JP14680185 U JP 14680185U JP 14680185 U JP14680185 U JP 14680185U JP H0350119 Y2 JPH0350119 Y2 JP H0350119Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は枚葉印刷機の給紙装置などへ供給する
ための多数の紙を自重と振動とで紙端を揃えなが
らパレツト上などへ積載する紙揃え機において、
積載のために供給される紙の端を当接させて停止
させ、積載中に紙端を添接させて揃える紙当て装
置に関するものである。
〔従来の技術〕
枚葉印刷機の給紙装置には、印刷用の紙を積載
する紙積台が設けられており、積載された紙は、
サツカ装置により上層のものから1枚ずつ吸引さ
れて差板上へ送り出されたのち、印刷ユニツトへ
供給されて印刷が施される。この場合、紙積台へ
供給される紙は、別の場合でパレツト上へ高積み
された状態でリフト等により給紙装置へ搬送され
てきて供給されるが、パレツト上に積載された紙
の端が揃つていないと、印刷見当がずれて損紙が
発生するので、パレツト上へ高積みする場所には
紙端を揃えながら積載する紙揃え機が設けられて
いる。
また近年開発が進められている印刷作業の自動
化システムにおいては、このシステム内に紙揃え
反転ステーシヨンが組入れられ、倉庫内に例えば
数百枚ずつ包装されて貯蔵された紙は、コンベア
でこのステーシヨンのリフトテーブル上へ運搬さ
れ、あらかじめリフトテーブルから紙揃え機へ供
給されたパレツト上へ、包装を解きながら供給さ
れて揃えられる。また印刷ユニツトで印刷された
紙の裏面へ印刷する場合には、印刷後、排紙装置
の紙積台上へ積載された紙をパレツトのまゝコン
ベア等で上記ステーシヨンへ運搬し、紙揃え機に
併設した反転機で反転させたのち、リフトテーブ
ルから紙揃え機へ供給して紙揃えを行なう。
第9図および第10図は、例えば特開昭58−
172156号公報等に開示された従来の紙揃え機の概
要斜視図であつて、第9図はパレツトを供給した
ところを示しており、また第10図はこのパレツ
ト上へ紙を積載したところを示している。図にお
いて、L字状のベース1上には、同じく平面視を
L字状に形成された枠体2が下端部を回動自在に
支持されて配設されており、枠体2の内部には、
駆動装置で駆動されて昇降する昇降テーブル3が
設けられている。そして、枠体2は、モータ等で
駆動されて下端角部を中心にして回動し、第9図
に示す昇降テーブル3が水平状態になる位置と、
この位置から2辺2a,2bの先端部2c,2d
が同量だけ上昇して傾斜する第10図に示す位置
との両位置を選択的に示めるように構成されてい
る。さらに、枠体2の各辺2a,2bには、供給
された紙を当接させて移動を規制する複数個ずつ
の垂直状紙当て4が平行して枠体2に固定されて
いる。
このように構成された紙揃え機5において、第
9図に示す水平状態の昇降テーブル3上へは、枠
体2に隣接して配置された図示しないリフトテー
ブル上から辺2aと直交する矢印A方向へパレツ
ト6が供給され、供給後、枠体2は第10図に示
すように傾斜される。この間にリフトテーブル上
へ運搬された紙は、人力または近年開発が進めら
れている紙搬送装置によつて所定枚数ずつパレツ
ト6上へ供給されて図に符号7で示すように積載
され、昇降テーブル3は紙7の積載量にしたがつ
て降下する。
そして、上記昇降テーブル3上へのパレツト6
の供給、ならびにパレツト6への紙7の供給に際
しては、これらパレツト6と紙7とが紙当て4に
当接することによつて停止し、このあと紙当て4
に紙端を添接させて積載される紙7は、図示しな
い振動板が紙端に対して微小なストロークで往復
動することにより振動を付与されて紙端を揃えら
れる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、このような従来の紙揃え機にお
いては、紙サイズが変更されたときの対応におい
て問題があつた。すなわち、第11図に紙揃え機
の概要平面図を示すように、パレツト6上に積載
される紙は、図に符号7Aで示す最大紙から符号
7Bで示す最小紙までの間で仕様変更されるが、
この場合、紙7A,7Bとパレツト6とは、紙サ
イズの大小にかゝわらず同じ2辺を枠体2の2辺
2a,2bに設けた紙当て4で揃えられるので、
最大紙7aに合わせて設けたパレツト6をこれよ
り小さい紙、例えば最小紙7Bに共用すると、紙
7Bの反紙当て4側の2辺とパレツト6の2辺と
の間には、図に符号S1,S2で示す寸法の余白部が
できる。そして、この紙7を積載したパレツト6
は、印刷機の給紙装置へ供給する場合、通常図に
矢印Bで示す方向に印刷部へ給紙されるように位
置させて供給することになり、最小紙7Bの場合
には、紙7Bの中心が機幅中心に対し向つて左側
へ大きく片寄るので、紙7Bを載せたパレツト6
を印刷機上で最大紙7Aの場合よりもほゞS1/2
だけ左方へ大きく移動させねばならず、パレツト
6がフレームに当つたりして移動できない。した
がつてこのような中央基準の印刷機においては、
各紙サイズへのパレツト6の共用が不可能であつ
た。また、小さい目のパレツト6を共用させるこ
とも試みられているが、このときには最大紙7A
などの場合、紙積時に紙端からパレツト6を引つ
込めて積載することになり、運搬しにくいばかり
でなく、パレツト6からはみ出した紙端部が汚れ
たり傷ついたりするという不具合があつた。さら
にパレツト6を各紙サイズに共用した場合、前述
した紙を反転させての裏刷り時に紙サイズが小さ
いと、反転して積載した紙の端が印刷機の横針装
置の移動範囲に入らないという問題があつた。
このようにパレツト6が共用できないので、各
紙サイズに対応する多種のパレツト6を用意しな
ければならず、作業が面倒でコストが嵩むばかり
でなく、前述した自動化工場の場合にパレツト6
の種類が統一されないと、運搬時や、印刷工程を
始めとする各工程での制御がきわめて困難になる
という問題があつた。
〔問題点を解決するための手段〕
このような問題点を解決するために本考案で
は、枠体の互に直交する両垂直面のうち、一方の
垂直面に、昇降するパレツトを枠体外へ突き出し
可能な開口部を設け、この開口部内のパレツト上
方に先端部を臨ませて昇降テーブルと一体的に昇
降する支持部材を設けてこの支持部材で昇降可能
に形成した紙当てを支持させた。
〔作用〕
紙サイズが小さい場合には、パレツトを昇降テ
ーブル上でずらせて開口部から枠体外へ突き出し
たのち上昇限にある昇降テーブル上のパレツトへ
紙を供給し紙揃え作業を開始すると、紙当ては紙
端を添接させながら支持部材を介して昇降テーブ
ルとともに下降し、紙の下降に追従する。この場
合、紙はパレツトの中央部に積載されるので、印
刷機の給紙装置へ供給するときにパレツトを大き
く移動させる必要がなく、最大紙用のパレツトが
各サイズの紙に共用される。
〔実施例〕
第1図ないし第5図は本考案に係る紙揃え機の
紙当で装置の実施例を示し、第1図はその正面
図、第2図は同じく側面図、第3図は本考案を実
施した紙揃え機の平面図、第4図は第3図のC視
正面図、第5図は第3図のD視側面図である。図
において、紙揃え機11は、平面視をほゞ正方形
状に形成されて床面の基礎上に固定されたベース
12と、このベース12の3隅に植設された固定
支柱13、固定支柱14、傾斜装置付き支柱15
と、これら3組の支柱13,14,15で支持さ
れた断面、平面視がともにL字状のフレーム16
とで骨組を形成されている。固定支柱13,14
は互にベース12の対角線上に配設されており、
ベース12に基板をボルト締めされて直立する断
面長方形中空状の柱17と、その上端部に固定さ
れたブラケツト18とで形成されている。ブラケ
ツト18は、U字状に形成されて柱17の上端面
に45°傾斜して固定されたガイド18aと、この
ガイド18aにころを介して回動自在かつ第3図
に符号Eで示す方向へ移動自在に支持されたT字
状の支持金具18bとで形成されており、これら
両方のブラケツト18には、支持金具18bに螺
入されたボルトによつて前記フレーム16の2箇
所が固定されている。一方、前記傾斜装置付き支
柱15は、ベース12に基端を固定されて直立す
る柱19と、この柱19の上端部と中央部とに4
方から回動自在なころ(図示せず)で挾持された
昇降自在な角柱20と、この角柱20の上端部に
固定されたブラケツト21と、柱19の上端部に
設けられた傾斜装置22とで形成されている。傾
斜装置22は、伝導ボツクス23に固定された傾
斜用のモータ24と、このモータ24との間をウ
オームとウオームホイルとで駆動連結された軸上
のピニオン25と、角柱20に切られてピニオン
25と噛合うラツク26とで形成されており、モ
ータ24の回転によりピニオン25が回転して角
柱20が昇降するように構成されている。ブラケ
ツト21は、角柱20の上端部に固定されたU字
状の軸受21aと、T字状に形成されてラジアル
ころがり軸受を介し軸受21aに支持された支持
金具12bとで形成されており、支持金具21b
はフレーム16の隅部に固定されている。このよ
うに構成されていることにより、フレーム16が
水平状態にあるときにモータ24で角柱20を下
降させると、フレーム16は、固定支柱13,1
4側のブラケツト18に設けたころを中心にして
回動することにより、角柱20側のみが下降した
傾斜状態になる。この傾斜による固定支柱13,
14側の変位は、ブラケツト18に設けたころの
横移動によつて吸収され、また角柱20側におけ
る角柱20とフレーム16との角度変化はラジア
ルころがり軸受で吸収される。
以上のようにして支持されたフレーム16上に
は、昇降テーブルの昇降装置が設けられている。
すなわち、フレーム16の上面には、伝導ボツク
ス27が傾斜装置22を設けた側の一隅部に固定
されており、この伝導ボツクス27には、テーブ
ル昇降用のモータ28が装着されている。29は
伝導ボツクス27の軸受部に軸支されてフレーム
16上を固定支柱14方向へ延びる昇降駆動軸で
あつて、その他端と中央部とをフレーム16上の
軸受30,31によつて軸支されており、この昇
降駆動軸29の伝導ボツクス27内への係入部に
は、モータ28側のウオームと噛合うウオームホ
イル32が軸着されている。33は昇降駆動軸2
9と直交して固定支柱13側へ延びる別の昇降駆
動軸であつて、両端部をフレーム16上の軸受3
4,35によつて軸支されており、両方の昇降駆
動軸29,33は、ベベルギア36,37によつ
て駆動連結されている。また昇降駆動軸29,3
3上には、3個のスプロケツト38,39,40
が、各主柱13,14,15の近接部に軸着され
ている。一方、フレーム16のL字状をなす内端
縁と外端縁とには、ベース12の近くまで延びる
長方形板状の垂直面としてのカバー41が、一体
的に固定されて垂下されており、これら両面のカ
バー41は、フレーム16から上方へ突出してい
る。そして、これらカバー41の上下と側方との
開口部を板材で連結することにより、第9図に符
号2で示す従来のものと同じようなL字形箱状の
枠体42が一体的に形成されており、前記傾斜装
置22により、この枠体42が一体となつて傾斜
する。この枠体42内の下端部には、3個のスプ
ロケツト43,44,45が、前記スプロケツト
38,39,40の真下にそれぞれ位置しカバー
41に図示しない軸受を介して支持されており、
上下のスプロケツト38,39,40と43,4
4,45間には、チエーン46,47,48がそ
れぞれ枠体42の内面と平行して張架されてい
る。49は平面視長方形の板状に形成された昇降
テーブルであつて各チエーン46,47,48の
同高位置1箇所にそれぞれ固定されており、前記
モータ28により、昇降駆動軸29,33および
チエーン46,47,48を介して駆動され、枠
体42の内面に沿いこれと直交して昇降するよう
に構成されている。そして、この昇降テーブル4
9上へは、第3図および第5図に符号50で示す
リフトテーブルからパレツト51が供給されて載
置され、またパレツト51上へは、後述する紙搬
送装置によつてリフトテーブル50上の紙52が
供給されて積載される。52は最大紙を示してお
り、52Aは最小紙を示している。
ここで、紙搬送装置の概要を説明する。紙搬送
装置60は前記フレーム16上に搭載されてお
り、第6図はこれを第3図の矢印F方向から見た
側面図、第7図はこれをフレームに搭載したとこ
ろを示す平面図、第8図は第7図の一部と同じ箇
所の駆動部のみを示す平面図である。なお、第6
図ないし第8図は、第3図のほゞ1.5倍に拡大図
示されている。これらの図において、紙搬送装置
60は、紙揃え機11のフレーム16に支持され
た紙咥え具往復動用の駆動装置を備えている。す
なわち、フレーム16の傾斜装置27側角部にボ
ルト締めされたモータ台61上には、モータ62
が固定されており、そのモータ軸には駆動スプロ
ケツト63が軸着されている。また、固定支柱1
4側の端部に固定されたブラケツト64から植立
するスタツド上には、従動スプロケツト65が回
動自在に嵌装されており、両スプロケツト63,
65間には、チエーンガイド66で案内されてモ
ータ62の回転により一方向へ走行するチエーン
67が張架されている。一方、フレーム16上に
は、その全長にわたるレール68がチエーン67
と平行して敷設されており、このレール68に
は、長方形状の走行台69が摺動自在に嵌合され
ている。70は走行台69側に回転自在に設けら
れた偏心板であつて、その軸芯がチエーン67の
上下走行部の丁度中間に位置されており、スプロ
ケツト63,65のピツチ径に対応する偏心板7
0外周部と、チエーン67の1箇所とは、リンク
ピン71で連結されている。この結果、チエーン
67の走行により走行台69が走行し、リンクピ
ン71がスプロケツト63又は65を周回する
と、偏心板70が半回転して走行台69が折返
し、チエーン67の一方向への走行により走行台
69が前進と後進とを繰返して往復動するように
構成されている。走行台69の上面には、スプラ
インを有する一対の昇降ガイド軸72が一体的に
植設されており、各昇降ガイド軸72には、スプ
ラインと係合するスプライン溝を有するアーム軸
受73が回動を規制されて昇降自在に支持されて
いる。74はアーム軸受73にレール68と平行
して軸支されたアーム軸であつて、これには天び
ん状のころアーム75と、レール68と直交する
方向に延びるアーム76とが互に平行して一体的
に固定されている。さらに、フレーム16には、
高いカム台77と、低いカム台78とが走行台6
9の両走行端に近接して立設されており、これら
両方のカム台77,78間には、側面視への字状
の溝カム79が支架されている。また、フレーム
16上に固定された高低3種類のカム台80,8
1,82には、溝カム79と同じようにへの字状
でかつ傾斜部の傾斜角度が溝カム79よりも急な
カム83が溝カム79およびレール68に平行し
て支架されており、溝カム79とカム83とに
は、ころアーム75両端部のころ84が係合され
ている。そして、両方のころ84はアーム76等
の自重によつてカム83の上面と溝カム79の上
側内面とに常時圧接されており、溝カム79の下
側カム板は、アーム76が揺動しないように規制
する役目をしている。このように構成されている
ことにより、アーム76が第7図の鎖線位置から
実線位置へ走行する間に両カム79,83に案内
されて走行するとともに、両カム79,83の高
低差により、ころアーム75の揺動を介して水平
姿勢と、先端が下降する傾斜姿勢との間で揺動す
るように構成されている。そして、鎖線位置にあ
るアーム76の下方には、リフトテーブル50上
に積載された紙52の前端部が位置している。ア
ーム76上には、両端部の固定状支持板86と、
その間に配置され紙サイズによつてアーム76上
で移動調節可能な複数個の支持板87とがボルト
88で固定されて垂下されており、各支持板8
6,87の下端部には、図示しない固定状の円盤
とエアシリンダで上下動する円盤とが上下に位置
して支持されている。こうすることにより、作業
者がこれらの円盤間へ紙52の端部を挿入する
と、片方の円盤が上下動して紙52の端部をくわ
えるように構成されている。
次に、紙揃え機には、紙搬送装置60で搬送さ
れてパレツト51上へ供給される1束ずつの紙5
2を停止させてこれを積載中に添接させる紙当て
装置と、この紙52に振動を与えて紙端を揃える
振動板とが付設されているので、以下これを説明
する。前記枠体42の一方の垂直面である短辺側
のカバー41には、長方形状に形成された開口部
91が第4図に示すように開口されており、パレ
ツト51をこの開口部91から枠体42外へ突き
出すことができかつ突出した状態で昇降テーブル
49とともに昇降できるように構成されている。
すなわち、昇降テーブル49の開口部91側側面
には、コ字鋼で平面視コ字状に形成されたベース
フレーム92が溶着されて開口口部91から外部
へ突出されており、その突出端部と昇降テーブル
49とは、水平状のスライドテーブル93で上端
部を連結されている。94はベースフレーム92
の突出端部に基部を固定されて立設されたサブフ
レームであつて、一対のリブ94aで補強された
板状の垂直部材94bと、リブ94aの上端を連
結する水平部材94cと、リブ94dで補強され
て水平部材49cから開口部91方向へ突出する
複数個の支持部材94eとで一体的に形成されて
おり、各支持部材94eの先端部は、開口部91
に達してパレツト51の上方に臨んでいる。すな
わち、パレツト51は、サブフレーム94とスラ
イドテーブル93とで囲まれた空間部内をスライ
ドテーブル93に摺接して突き出される。そし
て、各支持部材94eの先端には、コ字鋼95a
と板材95bとで一体形成された長尺の紙当て9
5が、それぞれ固定されて上方へ垂直状に延設さ
れており、その枠体42内に面する平面は、カバ
ー41の平面よりもわずかに内部へ突出してい
る。この紙当て95は、両フレーム93,94を
介して昇降テーブル49と一体的に形成されてい
ることにより昇降テーブル49とともに昇降する
ものであつて各図ではその下降限を示しており、
この下降限において上端の一部が前記フレーム1
6の溝16aと係合している。96はブラケツト
97を介してフレーム16に支持された一対のこ
ろであつて紙当て95の板材95bを挾持してお
り、図示の位置を下降限として昇降する紙当て9
5を案内するように構成されている。そして、紙
当て95の下端とパレツト51の上面との間に
は、パレツト51の進入を容易にするために、第
2図に符号tで示す間隙が設けられており、ま
た、パレツト51の突き出し後にこの間隙tを遮
断する補助当て98が設けられている。すなわ
ち、各紙当て95の下端部には、ブラケツト99
に支持された垂直状のエアシリンダ100が設け
られていて、そのピストンロツド101の下端部
には、断面コ字状の補助当て98が紙当て95の
切込み内へ係入して固定されており、ピストンロ
ツド101を前進させることにより補助当て98
が下降してパレツト51の上面へ当接するように
構成されている。勿論補助当て98と紙当て95
との紙当て面は同一平面となつている。さらに、
前記サブフレーム94の垂直部材94bの中央部
には、モータ102が固定されており、そのモー
タ軸103の下方には、内周面にねじが切られた
円筒状のナツト104が、スライスベアリング1
05を介して垂直部材94bに回転自在に軸支さ
れている。106はナツト104のねじ部に螺合
されて開口部91方向へ水平状に延設されたねじ
軸であつて、スライドテーブル93に固定された
軸受107に摺動自在に軸支されており、その先
端部には、パレツト51の端面を当接させてその
移動を規制する横当て108が固定されていると
ともに、スライドテーブル93上を転動する一対
のころ109がブラケツト110を介して支持さ
れている。そして、モータ軸103とナツト10
4とには、互に噛合うギヤ111,112がそれ
ぞれ固定されており、モータ軸103を回転させ
ることにより、ギア111,112を介してナツ
ト104が回転し、そのねじ部と噛合するねじ軸
106が進退してパレツト51の突き出し停止位
置が調節されるように構成されている。113は
横当て108に固定されパレツト51の当接によ
り信号を発するリミツトスイツチである。
このように構成された紙当て装置の隣接する紙
当て95間と、紙当て95の外側とには、複数個
(本実施例では4個)の振動板114が下端部を
カバー41側に枢支されて揺動自在に設けられて
おり、図示しない駆動装置で駆動されて微小なス
トロークで上端部を紙端に対して進退させるよう
に揺動させることにより、紙52に振動を与えて
紙端を揃えるように構成されている。さらに、枠
体42の長辺側にも、第3図、第5図に示すよう
に複数個の固定式紙当て115が互に平行しカバ
ー41側に固定されて設けられており、またその
上方には下端部を枢支されて駆動される揺動自在
な振動板116が設けられている。
次に、紙搬送装置60の支持板87に支持され
た円盤で咥えられてリフトテーブル50上からパ
レツト51上へ搬送される紙52の案内装置と、
振動板114,116による紙揃え時において紙
尻側を上方から押えたり後方および側方から押し
たりする紙尻押え装置と紙揃え装置とについて説
明する。リフトテーブル50の周囲には、作業者
が立つデツキ120が昇降テーブル49の下降限
位置とほゞ同高位置に架設されており、紙揃え機
11の入口部には、門がまえ状に形成された支持
台121が両脚端をデツキ120とベース12と
に固定されて立設されている。デツキ120の一
方の端部に固定された一対のブラケツト122に
は、ホルダ123が挾持されており、このホルダ
123からは、一対のステー124がやゝ傾斜し
て前方へ突設されている。また、支持台121の
上端部からは水平状のガイド受125がリフトテ
ーブル50方向へ向つて突設されており、このガ
イド受125と、前記ステー124に嵌合された
移動調節自在な支持金具126から支柱14方向
へ延びる一対の中高状支軸127とには、搬送さ
れる紙52の紙尻部を支承して摺接させる側面視
円弧形板状の固定側ガイド128と、短冊状に形
成された複数個の移動側紙ガイド129とが上下
に重なつてそれぞれ固定されている。なお、固定
側紙ガイド128の中央部は、前記支持台121
側に支持されている。
また、移動側紙ガイド128は、紙サイズにし
たがつて前端がパレツト51上の紙52の後端に
近接する位置まで移動される。
そして、支軸127には複数組の後側紙揃え1
30が装着されている。この紙揃え130は、パ
レツト51上に供給された紙52の垂直端面に添
接される紙揃え板131と、これを紙52の端面
側へ付勢して圧接させるばね部材とを備えてお
り、振動板114による紙52の振動を吸収して
紙揃えをさらに良好にするように構成されてい
る。そして、この紙揃え130は支軸127とと
もに進退して紙サイズに対応する。さらにパレツ
ト51上に供給された紙52の側方には、側部前
側紙揃え132と側部後側紙揃え133とが前後
に配設されている。このうち、紙揃え132は前
記枠体42のフレーム16に固定されたブラケツ
ト134と、その先端ボス部に摺動自在に支持さ
れたハンドル135と、このハンドル135の先
端に固定されて紙52の側端面に添接する紙揃え
板136と、これを紙52に圧接させるばね部材
とを備えており、振動板116による紙52の振
動を吸収して紙揃えをさらに良好にするように構
成されている。また、後側の紙揃え133は、前
記ステー124先端の連結板137に固定された
ホルダ138と、このホルダ138に摺動自在に
嵌合されて2段状に伸縮するスライドプレート1
39と、これにボルトで支持されて紙52の垂直
端面に添接される紙揃え板140と、これを紙5
2の端面に圧接させるばね部材と、スライドプレ
ート139を固定するハンドル141とで形成さ
れており、振動板116による紙52の振動を吸
収して紙揃えをさらに良好にするように構成され
ている。
以上のように構成された紙揃え機の動作を説明
する。紙揃え機11の枠体42を、昇降テーブル
49が水平となるように直立状にし、下降してい
る昇降テーブル49上へリフトテーブル50側か
らパレツト51を供給するが、このときあらかじ
め紙サイズに合わせてパレツト51を開口部91
から枠体42外へ突き出しておく。すなわち、モ
ータ102を回動させてギア111,112の噛
合によりナツト104を回動させると、ねじ作用
によりねじ軸106が回動し、ころ109をスラ
イドテーブル93上で転動させながら横当て10
8が枠体42から紙サイズに対応して所定位置ま
で退出して停止するので、パレツト51を供給す
るとこれが横当て108に当るまで突き出されて
停止する。パレツト51が横当て108に当ると
同時にリミツトスイツチ113を閉成させるの
で、エアシリンダ100が作動して補助当て98
が下降し、その下端がパレツト51の上面に当接
して停止する。この結果パレツト5の進入を容易
にするために設けた間隙tが補助当て98で遮断
され、このあとパレツト51上へ紙52が積載さ
れても、振動等で間隙tからはみ出すことがな
い。そこで昇降テーブル49を上昇させると、サ
ブフレーム94等を介して昇降テーブル49と一
体の紙当て95もころ96を転動させながら上昇
し、上昇限に設けたリミツトスイツチによつて昇
降テーブル49等が停止する。次いでモータ24
を始動すると、ピニオン25とラツク26との噛
合いにより角柱20が下降し、枠体42が傾斜す
る。この場合、枠体42は固定支柱13,14側
がほとんど静止した状態で支柱15側のみが下降
して傾斜する。
パレツト51を供給し終つたリフトテーブル5
0上へは、紙52が倉庫等からコンベア等によつ
て運搬されてきて積載される。そこで作業者は紙
揃え機11に近接する箇所にリフトテーブル50
に面して立ち、一束の紙52をさばいて紙搬送装
置60の上下の支持板87に支持された円盤間に
咥えさせてやる。このとき、支持板87に支持さ
れた円盤は第7図に鎖線で示す位置にあり、また
カム79,83用のころ84は、カム79,83
の始端部である低い位置にあつてアーム軸受73
が昇降ガイド軸72上を下降しているとともに、
始端部ではカム83の方が溝カム79よりもかな
り低いことにより、ころアーム75はカム83側
が低くなる方向に回動して傾斜する。この結果、
前述したフレーム16の傾斜ところアーム75の
逆方向への傾斜とが相殺されてころアーム75、
したがつてこれと同軸上のアーム76が水平姿勢
となり、両方の円盤が紙52に対して同じ高さと
なる。このようにして同高となつた円盤に紙52
を咥えさせたのち、モータ62を回転させると、
チエーン67が走行し、走行台69がレール68
に沿つて走行することにより、アーム76がころ
84を両側のカム79,83に係合させながら走
行して紙52を搬送する。このときの紙52の咥
え端の搬送軌跡は、第6図に示す溝カム79の側
面視形状と、左右のカム79、83の高低差にし
たがい、昇降テーブル49に達するまでに水平姿
勢が傾斜姿勢になつたのち、昇降テーブル49に
達してからはその上面に平行してこれよりもやゝ
高い位置を終端に向い下り勾配で走行する。この
ようにして搬送される紙52は、搬送途中におい
て咥え端以外の箇所を紙ガイド128,129の
上面に摺接させながら搬送される。走行台69が
前進限に達すると、紙52が円盤87の咥えから
解放されてパレツト51上に着座すると同時に、
偏心板70とチエーン67とを連結するリンクピ
ン71が終端側のスプロケツト63を周回するこ
とによつてチエーン67の走行方向が前進方向か
ら後進方向へと変換される。咥えから解放された
紙52は、前端縁と一方の側端縁とを紙当て9
5,105にそれぞれ摺接させながら着座すると
ともに、後端縁と他方の側端縁とは、紙揃え13
0,132、133の紙揃え板132,136,
140の上端折曲部から進入してこれに摺接しな
がら着座する。走行台69が後進すると、振動板
114,116が揺動し始めるので、傾斜したパ
レツト51上の紙52は、この振動板114,1
16の揺動で与えられる振動によつて紙当て9
5,115に押し付けられるようにして添接さ
れ、紙端を揃えられる。この場合紙52の反紙当
て95,115側の後端面と側端面とには、圧縮
コイルばね(図示せず)で付勢された紙揃え板1
31,136,140が圧接されているので、振
動板114,116による紙52の振動が吸収さ
れ、紙52の揃えが良好になる。また、このとき
振動板114,116の揺動により紙52が振動
してその下層のものが、パレツト51と紙当て9
5との間隙tからはみ出そうとするが、この間隙
tが補助当て98で遮断されているので、はみ出
すことがない。
走行台69が後退し終つたのち、振動板11
4,116が停止すると、昇降テーブル49が所
定量下降するが、このときサブフレーム94等を
介して一体の紙当て114も昇降テーブル49に
追従して下降し、パレツト51が枠体42外へ突
き出されていてもその下降を妨げることがない。
このようにして紙52の揃えと積載が終ると、枠
体42を直立させて昇降テーブル49を水平状態
にし、紙52が積載されたパレツト51をコンベ
ア等によつてリフトテーブル50側へ搬出する。
このようにして積載される紙52は、パレツト5
が所定量だけ枠体42から突き出されていること
により、サイズの大小にかゝわらずパレツト51
への紙52の供給方向から見てパレツト51の左
右方向中央部に積載され、1種のパレツト51を
各紙サイズに共用しても、印刷機への給紙に際
し、印刷機の給紙装置への紙52の供給方向から
見た給紙装置の左右方向中心とパレツト51およ
び紙52の左右方向中心とが常に一致し、紙サイ
ズの大小にかかわらず、パレツト51を共用する
ことができる。
なお、本実施例では、紙当て95とパレツト5
1との間に間隙tを設けてこの間隙tを補助当て
98で遮断する例を示したが、間隙tが小さけれ
ば必ずしも補助当て98を設ける必要がなく、ま
た補助当て98を設けずに紙当て95の下面にゴ
ム等の弾性材を貼着するなどしてその下面とパレ
ツト51の上面との間に微小な間隙を設けてもよ
い。こうすることによりパレツト51の進入が容
易であり、下層の積載紙が間隙からはみ出すこと
がない。
〔考案の効果〕
以上の説明により明らかなように本考案によれ
ば紙揃え機の紙当て装置において、紙積載用の昇
降テーブルが内部で昇降する枠体の互に直交する
両垂直面のうち、一方の垂直面に、昇降するパレ
ツトを枠体外へ突き出し可能な開口部を設け、こ
の開口部内のパレツト上方に先端部を臨ませて昇
降テーブルと一体的に昇降する支持部材を設けて
この支持部材で昇降可能に形成した紙当てを支持
させたことにより、パレツトが枠体から突き出し
ていてもパレツトの昇降に追従して紙当てが昇降
するので、紙当ての機能を確保することができる
とともに、紙サイズにしたがつてパレツトの突き
出し量を調節すれば、最大紙に合わせた一種のパ
レツトを用いて各種サイズの紙を印刷機への給紙
に支障のないようにパレツトの中央部に積載する
ことができるので、紙サイズ変更のたびにパレツ
トを交換する必要がなくて作業性が向上し、パレ
ツトの在庫が減りコストが低減される。また、パ
レツトの規格が統一されるので、印刷工場におけ
る各工程の自動化が容易になり、自動化の促進を
計ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第8図は本考案に係る紙揃え機の
紙当て装置の実施例を示し、第1図はその正面
図、第2図は同じく側面図、第3図は本考案を実
施した紙揃え機の平面図、第4図は第3図のC視
正面図、第5図は第3図のD視側面図、第6図は
紙搬送装置を第3図の矢印F方向から見た側面
図、第7図はこれをフレームに搭載したところを
示す平面図、第8図は第7図の一部と同じ箇所の
駆動部のみを示す平面図、第9図および第10図
は従来の紙揃え機の概要斜視図を示し、第9図は
パレツトを供給したところを示す斜視図、第10
図はこのパレツト上へ紙を積載したところを示す
斜視図、第11図はパレツトの寸法を説明するた
めに示す従来の紙揃え機の概要平面図である。 11……紙揃え機、41……カバー、42……
枠体、49……昇降テーブル、51……パレツ
ト、52……紙、91……開口部、94……サブ
フレーム、94e……支持部材、95……紙当
て、104,116……振動板、115……固定
式紙当て。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 互に直交する垂直面を備えた直立傾斜自在な枠
    体と、この枠体内部に昇降自在に支持された昇降
    テーブルと、前記各垂直面にそれぞれ沿つて上下
    方向に延びる複数個ずつの紙当てとを備え、前記
    傾斜した枠体内の昇降テーブル上に載置されたパ
    レツト上へ紙を供給し、その紙端を前記紙当てに
    添接させて振動を与えることにより紙を揃えなが
    らパレツト上に積載する紙揃え機において、前記
    両垂直面のうち一方の垂直面に、昇降する前記パ
    レツトを前記枠体外へ突き出し可能にする開口部
    を設け、この開口部に係合されるパレツト端部の
    上方に先端部を臨ませて前記昇降テーブルと一体
    的に昇降する支持部材を設けるとともに、開口部
    が設けられた垂直面に沿う側の前記紙当てを昇降
    可能に形成して前記支持部材で支持させたことを
    特徴とする紙揃え機の紙当て装置。
JP14680185U 1985-09-26 1985-09-26 Expired JPH0350119Y2 (ja)

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JP14680185U JPH0350119Y2 (ja) 1985-09-26 1985-09-26

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JPS6256570U JPS6256570U (ja) 1987-04-08
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