JPH0348829Y2 - - Google Patents

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JPH0348829Y2
JPH0348829Y2 JP1983144730U JP14473083U JPH0348829Y2 JP H0348829 Y2 JPH0348829 Y2 JP H0348829Y2 JP 1983144730 U JP1983144730 U JP 1983144730U JP 14473083 U JP14473083 U JP 14473083U JP H0348829 Y2 JPH0348829 Y2 JP H0348829Y2
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JP1983144730U
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  • Dynamo-Electric Clutches, Dynamo-Electric Brakes (AREA)
  • Adjustable Resistors (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、スイツチ操作の時点から一定の遅れ
時間の後に、スイツチの開閉を行う形式の遅延作
動スイツチに関する。
この種の遅延作動スイツチは、遅れ時間を設定
するために、遅延手段を備えている。従来、この
遅延手段として流体の粘性抵抗や機械式時計機構
が用いられている。上記流体式のものでは、粘性
抵抗が気温の変化によつて変動するため、遅延時
間のばらつきが大きくなつている。また機械式時
計機構のものでは、調速用の脱進機構が動作音を
発生するため、利用範囲が狭く、その商品価値が
低くなつている。
また、制動手段として回転円板と固定的な部材
との間に摩擦的な制動力を発生させ、その制動力
によつて全舞の戻り回転力を規制する手段も考え
られるが、摩擦的回転のために大きな駆動力が必
要とされ、しかも全舞の回転力と制動力とのバラ
ンスが比較的早く来るために、遅延時間が充分長
く取れない状況にある。
したがつて本考案の目的は、音を発生せず、ま
た充分な遅延時間の設定を可能とし、さらに経時
的にも安定し、環境条件例えば温度、湿度などの
雰囲気にも左右されない遅延作動スイツチを提供
することである。
上記目的のもとに、本考案は、全舞の戻り回転
力を渦電流制動により規制するようにしている。
この渦電流制動では、磁石と導電板とが非接触の
状態で対向するため、それらの回転部分に音の発
生がなく、また摩耗現象が生じない。しかも回転
速度と制動力との関係が正比例的に変化するた
め、安定で長時間の遅延時間の設定が可能とな
る。
以下、本考案の構成および作用を図に示す一実
施例に基づいて具体的に説明する。
第1図ないし第3図は、本考案の基本的な遅延
作動スイツチ1を示している。遅延作動スイツチ
1は、主要部として釦2、スイツチ3、巻上げレ
バー4、蓄勢ばねとしての全舞5および渦電流制
動式の調速手段6を備えている。
上記釦2は、箱状のケース7に対し支点軸8に
よつて一定の回転角内で揺動自在に支持されてお
り、その中心位置の接触片9をたとえば板状のば
ね10の上面に接触させている。この板状のばね
10は、ケース7の内部に湾曲状態のまま両端部
分で固定的に支持されており、上記接触片9を上
方に押し上げ、釦2をクリツク的に2つの位置す
なわち右または左に傾斜させている。また上記釦
2の下面部分に押圧ロツド11の上端が接してい
る。この押圧ロツド11は、ケース7の内部で摺
動自在に支持され、その下端部分を巻上げレバー
4に臨ませている。この巻上げレバー4は、巻上
げ軸18に固定されているが、この巻上げ軸18
は、カム12をも固定的に保持している。このカ
ム12は円板状であり、外周のV字状の溝12a
の部分でラチエツト13の一方の先端に対応して
いる。このラチエツト13は、支軸14によつて
ケース7に回動自在に支持され、他方の先端の押
圧部17をスイツチ3の一対の接点板15,16
のうち一方の接点板16に接している。
上記巻上げ軸18は、ケース7およびこのケー
ス7の内部に固定された軸受板19との間で回転
自在に支持されており、その中間部分でギヤ20
をセレーシヨンなどにより回り止め状態で固定し
ている。このギヤ20は、全舞軸21にセレーシ
ヨンなどで固定されたギヤ22にかみ合つてい
る。この全舞軸21は、ケース7の内部で回転自
在に支持されており、上端部分で全舞5の一端に
固定されている。この全舞5の他端部分は、ケー
ス7の係止窓23および係止突起24によつてケ
ース7に対し固定されている。
また、前記全舞軸21は、他端部分でギヤ25
を回転自在に支持している。このギヤ25および
上記ギヤ22は互いにはまり合うハウジング2
6,27を一体的に形成している。それらのハウ
ジク26,27は、内部でコイルスプリング式の
一方向クラツチ28を収納している。
そして上記ギヤ25は、ギヤ30とともに操作
軸18に対し回転自在に支持されたギヤ29とか
み合つており、またこのギヤ30は、ギヤ32と
ともに中間軸37に対し回転自在に支持されたギ
ヤ31とかみ合つている。さらにギヤ32は、ケ
ース7に対し中間軸42によつて回転自在に支持
されたギヤ33にかみ合つており、このギヤ33
と一体的なギヤ34は、ウオーム軸36のウオー
ム35にかみ合つて、ウオームホイールを形成し
ている。そして上記ギヤ25,29,30,3
1,32,33,34およびウオーム35は、増
速輪列を構成している。
上記ウオーム軸36は、ケース7に対し軸受け
部38により回転自在に支持されており、一端で
回転体としてのカツプ状の非磁性導電板39を保
持している。この非磁性導電板39は、ケース7
の内部で固定された環状の磁石40,41の空隙
部分に非接触の状態で臨んでいる。この非磁性導
電板39および磁石40,41は渦電流形式の調
速手段6を構成している。なお、磁石40,41
の着磁状態は、第4図に示す通りである。
つぎに上記遅延作動スイツチ1の作用を説明す
る。
操作用の釦2が第1図のように時計方向に回動
させられているとき、遅延作動スイツチ1は、オ
フの状態に設定されている。したがつてスイツチ
3の接点板15,16は、非接触の状態にある。
そこで操作者が釦2を往動方向つまり反時計方
向に回動させると、釦2はクリツク用のばね10
の作用によつて回転しきつた状態で、2点鎖線の
ように、あらたな安定状態を得、そのまま停止状
態となる。このとき押圧ロツド11が巻上げレバ
ー4を押し、巻上げ軸18およびカム12を反時
計方向に回転させるため、ラチエツト13は、溝
12aから外れてカム12の外周面に接する過程
で時計方向に回り、その押圧部17で接点板16
を押して、一対の接点板15,16を電気的に接
触状態とする。このようにして遅延作動スイツチ
1がオンの状態に設定される。即ち、釦2を往動
方向に押すことによりスイツチ3がオンする。
一方、巻上げ軸18の回転は、ギヤ20および
ギヤ22により全舞軸21にも伝達され、それを
時計方向つまり全舞5を巻く方向に回転させる。
このようにしてオン操作のときに、全舞5に戻り
回転力が蓄勢されることになる。
この後、遅延作動スイツチ1をオフの状態に設
定すると、一定の時間遅れの後に、遅延作動スイ
ツチ1は、はじめてオフの状態に設定される。す
なわち操作用の釦2が復動方向つまり時計方向に
回動させられると、巻上げレバー4が復帰可能な
状態となるため、全舞5の戻り回転力は、増速輪
列すなわちギヤ25,29,30,31,32,
33,34およびウオームホイール35を介しウ
オーム軸36に高速回転を与える。このとき非磁
性導電板39は、第4図のように着磁された磁石
40,41の空隙を回転するため、渦電流を発生
する。そしてこの渦電流は、磁界を発生し、ウオ
ーム軸36の回転を制動する方向に働く。このよ
うにして調整手段6は、ウオーム軸36の回転に
電気磁気的な制動力を与えて、その戻り回転速度
を調整している。したがつて全舞軸21は、ゆつ
くりと戻り方向に回転することになる。このよう
にして所定の遅延時間が確保される。
この間にラチエツト13がカム12の外周面に
接しているため、スイツチ3の接点板15,16
は、依然として接触状態のままとなつている。し
かし戻りの終期に達すると、ラチエツト13が溝
12aに落ち込むため、スイツチ3は、オフの状
態に設定される。このようにして遅延作動スイツ
チ1は、オフ操作の時点から所定の時間遅れのも
とに、始めてオフの状態に設定される。この遅れ
時間は、増速比や調速手段6の渦電流制動力を変
更することにより、適当な値に設定できる。
なお、上記実施例は、非磁性導電板39を回転
させ、磁石40,41を静止させているが、第8
図に示すように、この関係は逆であつてもよい。
また磁石40,41および非磁性導電体39の形
状は、第5図ないし第7図に示すように最も適当
な形態で実施できる。特に磁石40,41は、円
弧にそつて連続していなくても、円弧線状の一部
で、不連続な状態の環状であつてもよい。これら
の図から理解されるように非磁性導電板39は、
カツプ状でなく、単なる円板であつてもよい。ま
たスイツチ3は、釦2の動きで直接オン・オフさ
せてもよい。また、蓄勢ばねは、巻上げレバー4
を連動回転により直接付勢するコイルばねなどで
あつてもよい。
本考案では、下記の特有の効果が得られる。
渦電流制動式の調速手段の非磁性導電板および
磁石が非接触の状態で対応しているから、その部
分での音の発生がなく、また摩耗がないため長寿
命である。また渦電流制動は、回転速度が速いと
大きな制動力を出し、遅いときに小さな制動力を
発生するため、全舞の戻り回転力の変化すなわち
トルクの変動に対しての影響が少なく、安定な制
動回転が得られ、しかもその遅れ時間が充分長く
設定できる。また、増速輪列の最終段をウオーム
としたので、全体が小型となり、輪列から発生す
るノイズも小さい。渦電流制動が温度や湿度など
に支配されないから、上記遅れ時間が環境条件に
影響されず安定化する。なお、非磁性導電板が回
転体であると、その起動のためのトルクが小さい
ため、立ち上がり特性が良好となり、好ましい実
施例となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の遅延作動スイツチの釦および
スイツチ部分の側面図、第2図は遅延作動スイツ
チの正面図、第3図は遅延作動スイツチのそれぞ
れの軸にそつた水平断面図、第4図は調整手段の
水平断面図、第5図ないし第8図は調速手段の他
の実施例を示す断面図である。 1……遅延作動スイツチ、2……釦、3……ス
イツチ、4……巻上げレバー、5……全舞、6…
…調速手段、10……ばね、25,29,30,
31,32,33,34……増速輪列としてのギ
ヤ、35……ウオームホイール、39……回転体
としての非磁性導電板、40,41……制動体と
しての磁石。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ばねによりクリツク的に2位置をとる釦と、釦
    の往動に連動回転し、その復動で復帰可能な状態
    に設定される巻上げレバーと、この巻上げレバー
    の連動回転で蓄勢される蓄勢ばねと、この蓄勢ば
    ね蓄勢力の開放方向で作動する一方向伝達クラツ
    チを備えた増速輪列と、この増速輪列の最終段と
    なるウオームと、このウオームに固定した回転体
    およびこの回転体に対して空隙を介して対向する
    固定の制動体のうち一方を磁石とし、他方を円形
    の非磁性導電板とした渦電流制動式の調速手段
    と、上記巻上げレバーの復帰位置の近くで切り換
    わるスイツチとを具備することを特徴とする遅延
    作動スイツチ。
JP14473083U 1983-09-19 1983-09-19 遅延作動スイッチ Granted JPS6051858U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14473083U JPS6051858U (ja) 1983-09-19 1983-09-19 遅延作動スイッチ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14473083U JPS6051858U (ja) 1983-09-19 1983-09-19 遅延作動スイッチ

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Publication Number Publication Date
JPS6051858U JPS6051858U (ja) 1985-04-11
JPH0348829Y2 true JPH0348829Y2 (ja) 1991-10-18

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ID=30322665

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14473083U Granted JPS6051858U (ja) 1983-09-19 1983-09-19 遅延作動スイッチ

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JP (1) JPS6051858U (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5482566A (en) * 1977-12-14 1979-06-30 Zenkosha Tokei Kk Governor

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5482566A (en) * 1977-12-14 1979-06-30 Zenkosha Tokei Kk Governor

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JPS6051858U (ja) 1985-04-11

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