JPH0348625A

JPH0348625A - フィチン酸の安定化組成物及びこれを有効成分とする体臭、尿臭除去剤

Info

Publication number: JPH0348625A
Application number: JP1181686A
Authority: JP
Inventors: Kiichi Sawai; 喜一澤井; Masatsune Kurono; 昌庸黒野; Hiromoto Asai; 浅井　宏基; Takahiko Mitani; 隆彦三谷; Naohisa Ninomiya; 二宮　直久
Original assignee: Sanwa Kagaku Kenkyusho Co Ltd
Current assignee: Sanwa Kagaku Kenkyusho Co Ltd
Priority date: 1989-07-14
Filing date: 1989-07-14
Publication date: 1991-03-01
Also published as: EP0409494A2; EP0409494A3; ATE95418T1; DE69003756T2; ES2060049T3; DE69003756D1; US5166388A; DK0409494T3; EP0409494B1

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）この発明は、脱脂米ヌカをｐＨ５，７以下の酸性領域で
水抽出して得られるフィチッ酸の安定化剤に関するもの
である６（従来の技術）フィチッ酸は、イノシトールのへキザリン酸エステルで
あり、天然ではカルシウム、マグネシウム、カリウムと
の混合結合塩（フィチッ）として植物の果皮等に比較的
大黛に存在する。

フィチッ酸及びその塩は医薬品として使用されている０
例えば、フィチッ酸カルシウムはカルシウムの増強剤と
して、フィチッ酸ナトリウムはカルシウム結石再発の予
防として、フィチッ酸カリウムは高カルシウム血症の治
療などに用いられている。

また、フィチッ酸は食品添加物として、缶詰のストラバ
イトの生成や黒変の防止、果実及び飲料水の褪色防止、
醗酵助成、食用油の酸化防止などのために使用されてい
る。

更に、本願発明者らはフィチッ酸について、体臭尿臭除
去作用、解毒作用を見出している（特願昭６３−１９９
４６号、特願昭６３−１１６３３８号）。

（発明が解決しようとする問題点）しかし、フィチッ酸は常温下において長時間放置すると
、色相が淡黄色から褐色に変色し、また加熱により着色
するので、１０℃以下の冷蔵庫又は冷暗所に保存しなけ
ればならないなど保存上の安定性が欠けるなどの難点が
ある。

また、保存上の安定性を図るために粉末化を図ると、粉
末化工程でフィチッ酸の重合が生じたり、加熱により青
色が促進されたり、粘性が上昇するなどの弊害が生じる
。

一方、本発明者らは、フィチッ酸の安定化と作用効果の
維持を目的として鋭意研究の結果、市販のフィチッ酸が
ロットごとに多少の薬理活性に相違が見られ、これが脱
脂米ヌカをｐＨ３〜５の酸性領域で水抽出して得られた
フィチッ酸混在組成物がフィチッ酸の安定化に寄与して
いることを見出したものである。

（問題点を解決するための手段）この発明は、以上の知見に基づいて米ヌカを圧搾親指後
加熱乾燥し、次いでｐＨ３〜５の酸性水を加え、撹拌し
、ｐＨが５．７以上に上昇を認めない時点で撹拌操作を
完了せしめ、更にこの抽出液を加熱して蛋白成分を凝固
させた後、固形分を濾過、除去して得られるフィチッ酸
の安定化組成物及びこれを有効成分とする体臭尿奥除去
刑を提案するものである。

ここでＰ　Ｍが５．７以上になるとフィチッが沈殿する
。

この発明に係る組成物の分析結果は第１表の通りである
。

第１表注　１．窒素・たんばく質換算係数、６．２５注　２．
１００−　（水分子たんばく質」−脂質トー灰分）注　
３．供試品を東洋ろ紙慟５Ａでろ過した残ざ址なお、こ
の発明に係る安定化剤は液状の形態でも、またスプレー
ドライ等の処理により粉末形態でも有効である。

更に、この発明に係る組成物はフィチッ酸とは別に、単
独で使用しても体臭尿臭除去作用についてフィチッ酸と
同程度の作用効果を有する。

（実施例）以下、この発明の実施例を示す。

実施例１米ヌカから、油成分である胚芽油、オリザノール、フェ
ルラ酸エステル類を得た圧搾カスの加熱乾燥物を原料物
資として使用した。

該原料物資（乾燥型皿）１ｋｇに水５０００ｃｃを添加
し、フィチッ酸液にてｐ　Ｈを５に調整し、室温下にて
撹拌しながら急激なρＦ【が上昇しないようにフィチッ
酸液を少しづつ添加し、ｐＨが５７以上に上昇を認めな
い時点で撹拌操作を完了した（約３時間）０次いで固形
物、不溶物を圧搾除′去後、抽出液を煮沸し蛋白質を凝
固させ、４００メツシユにて濾過し、抽出液５４０　ｍ
ｌを得た。該抽出Ｒ１００ｍｌ中には、イノシト−ルリ
ン酸系化合物約１ｇを含有する。

上記の操作は常にｐＨが５．７以下となる条件下で行う
必要がある。ｐＨ５，７以上になるとフィチッが沈殿す
る。

該抽出Ｒ５００ｍｌと、サイクロデキストリン２０ｇと
デキストリン３ｇを添加混きし、１５５゜Ｃでスプレー
ドライ処理し、粉末的４５ｇを得た。

本ドライ粉末は、医薬として、フィチッ酸製剤の安定化
剤として食品栄養強化剤、漬物等の嗜好性強化のため等
そのまま利用される。

実施例２（ｊ２刑）実施例１の組成ｅ１　　　　　　２０００ｍｇ（イノシ
トールリン酸系化会物約２００■）トウモロコシデンプ
ン　　　　　　１９０■結晶セルロース　　　　　　　
　　３００１Ｉ１ｇステアリン酸マグネシウム　　　　
　１０＋ｕｇ上記成分を所定型採取し、均一に混合した
７！、圧縮成型し、直径１６１ＩＩＩ＋、１錠２５００
■の錠剤とした。

実施例３（カプセル剖）実施例１の組成′！ＩＪ　　　　　　　　２００■（イ
ノシトールリン酸系化合物的２０■）乳！　　　　　　
　　　　　　　　　２０■トウモロコシデン１ン　　　
　　　　３８■ステアリン酸マグネシウム　　　　　　
２■上記成分を所定址採取し、均一に混合し、２号カプ
セルに充填した。

安定化試験例１フィチッ酸水溶液、フィチッ酸そのものについての苛酷
条件下での安定性について実施例１で得られた組成物　
Ｗ１％を市販のフィチッ酸に加えて本誌Ｑ液を調整し、
フィチッ酸の安定化効果について検討した結果は、第２
表に示すごとく著しい分解抑制、着色防止効果が認めら
れた。

第２表安定性試験におけるフィチッ酸残存量試＠液Ａ：本発明液に市販のフィチッ酸を添加側１した
フィチッ酸２０％水ン容液。

試＠液Ｂ：本発明液に市販のフィチッ酸を添加調整した
フィチッ１６４０％水溶液。

比教例ａ：市販フィチッ酸２０％水溶液。

比較例す二市販フィチッ酸４０％水溶液。

比較例Ｃ：市販フィチッ酸原末。

試験例２（消臭作用）予備飼育において、身体一般検査で異常のない２歳前後
のアフカン系長毛犬各群３匹を使用して、試験群には、
１日１回与える餌に、製造例１のスプレードライ粉末を
、体重１　ｋｇあたり１ｇの割りで飼料を混ぜて与え、
１週間通常状態で飼育した。

背中及びタテガミ部分の樹脂臭（大奥）について、検査
員３名の合議制で３名の内２名が試験群と対照群に差を
認めると判断した場合を有効とする臭覚試験を行ったと
ころ、検査員全員が試験グループに属する３頭共に、樹
脂臭（大奥・）の著しい低減及び無臭化を認め、水気消
臭作用があることが判明した。

試験ｒＩ！４３（インビトロによる口臭消臭試験）ｌ）
検体 ■生理的口臭く人工口臭〉絶対量としてメチルカプタン１０５μｇ、硫体水素２５
０μｇ、ジメチルサルファイド１００μｇを含む溶＠　
５　ｍｌを用いた。

■ニンニク臭おろし生ニンニク（エスピー食品製）ｌｒを用いた。

■ギョーザ臭市販のギョーザ１人前（８個）の中味を用いた。

２）試験方法各検体に水を加え１００　ｍｌとし、これに実験例２の
本発明錠剤を粉末化して加え、２１のサンプルバックに
入れ４０℃で１５分間放置した後、検知管を使用して測
定した。

コントロールとしては、錠剤の代わりにサイクロデ゛キ
ストリン１５００■を加えたものを使用した。

３）試＠結果結果は第３表〜第６表の如くであった。なお、表中の残
存量はコントロールの濃度を１００とした場合の比率を
示している。

第３表第５表第４表第６表４）考察インビトロの検知管による測定では、測定怒度の関係か
ら、実際の本発明錠剤の使用量に対して大過剰の悪臭物
質を使用して測定を行った。

使用した大過剰の悪臭物質に対して、２錠（１回服用分
）から６０錠（３０回服用分）までの本発明錠剤を使用
すると明らかに悪臭物質の減少があった。

そこで、この結果から、本発明錠剤１回分当りの悪臭物
質の補集量を計算すると、本発明錠剤１回分で０．７７
μｇ〜３．８３μ「７２錠の補集ができたことになる。

ことろで、口臭の強い人は、数時間で０．５μｇ程度の
メチルメルカプタンを発生するといわれているが、本発
明錠剤は１回分（２錠）にてそのほとんどを完全に補集
することが可能であることが判明した。またこの際、使
用量が少ないほうか、１回当りの悪臭物質の補集量が多
い。

以上のように、香料（マス六ング効果）以外の成分によ
る消臭効果は、口臭の強い人程度の不快臭（メチルメル
カプタン０．５μｇ相当量）を、充分に消臭できる能力
をもっていることが判明した。

試験例４（インビボによる０奥消臭試験）（１）パネル
によるギョーザ臭官能試験■）試験方法被検者１人にギョーザ１人前を試食してもらい、直後に
呼気３．Ｉｌを実装（ガスクロ工業）に採取した０次に
実験例２の本発明錠剤２錠（１回服用分）をなめ、直後
、３０分後、６０分後、９０分後及び１２０分後に呼気
３層を実装（ガスクロ工業）に採取した０次にパネルに
よる官能試験を実施しな。

２）評価方法口臭発生直後、本発明錠剤をなめた直後、３０分後、６
０分後、９０分後及び１２０分後の順に連続して臭いを
かぎ、各検体の臭いにつき、第７表に示す評価点数（６
段階臭気強度尺度）で評価した。ただし、悪臭の臭いを
ターゲフトとして、口臭発生直後のものを５点とした場
合の相対評価で評価した。

第７表３）試験結果試験の結果は第８表の如くであった。

第８表被検者１人にマイルドセブン３本を１０分間で喫煙して
もらい、直後に呼気３１を実装（ガスクロ工業）を採取
した０次に実施例２の本発明錠剤２錠（１回服用分））
をなめ、直後、３０分後、６０分後、９０分後及び１２
０分後に呼気３．１！を臭＠（ガスクロ工業）を採取し
た。

次にパネルによる官能試験を実施した。

２）評価方法口臭発生直後、本発明錠剤をなめた直後、３０分後、６
０分後、９０分後及び１２０分後の順に連続して臭いを
かぎ、各検体の臭いにつき、第６表に示す評価点数（６
段階臭気強度尺度）で評価した。ただし、悪臭物質の臭
いをターゲットとして、口臭発生直後のものを５点とし
た場合の相対評価で評価した。

３）試験結果試験結果は第９表の如くであった。

（２）パネルによるタバコ臭官能試験ｌ）試験方法第９表（３）考察ギョーザ臭に対しては、明らかに消臭効果か認められた
が、タバコ臭に対しては、本発明錠剤の咀咽直接の効果
は認められたが、持続性は認められず、通常の口臭にも
どってしまった。これは、すでに肺に蓄積されたタール
の臭いによるものと思われる。

（発明の効果）以上要するにこの発明に係る安定化剤によれば、極めて
過酷な条件でもフィチッ酸の安定化を図ることができる
。また、単独で使用しても尿臭消臭作用、体臭消臭作用
等を増進させることができる。

手続袖正書（自発）２゜発明の名称　　フィチッ酸の安定化組成物及びこれを有
効性分とする体臭、尿臭除去剤３、補正をする者事件との関係　　　特許出願人名古屋市東区東外堀町３５番地株式会社　三相化学研究所代表者　加　藤　　　周

Claims

【特許請求の範囲】

（１）米ヌカを圧搾脱脂後加熱乾燥し、次いでｐＨ３〜
５の酸性水を加え、撹拌し、ｐＨが５．７以上に上昇を
認めない時点で撹拌操作を完了せしめ、更にこの抽出液
を加熱して蛋白成分を凝固させた後、固形分を濾過、除
去して得られるフィチッ酸の安定化組成物。（２）米ヌ
カを圧搾脱脂後加熱乾燥し、次いでｐＨ３〜５の酸性水
を加え、撹拌し、ｐＨが５．７以上に上昇を認めない時
点で攪拌操作を完了せしめ、更にこの抽出液を加熱して
蛋白成分を凝固させた後、固形分を濾過、除去して得ら
れる組成物を有効成分とする体臭、尿臭除去剤。