JPH0348244A - ハロゲン化銀感光材料の処理方法 - Google Patents

ハロゲン化銀感光材料の処理方法

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JPH0348244A
JPH0348244A JP9442089A JP9442089A JPH0348244A JP H0348244 A JPH0348244 A JP H0348244A JP 9442089 A JP9442089 A JP 9442089A JP 9442089 A JP9442089 A JP 9442089A JP H0348244 A JPH0348244 A JP H0348244A
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JP
Japan
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processing
photosensitive material
solution
bleach
chambers
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JP9442089A
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Takashi Nakamura
敬 中村
Toshio Kurokawa
俊夫 黒川
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、ハロゲン化銀感光材料を湿式処理する感光材
料の処理方法に関する。
く従来の技術〉 一般に、湿式処理において、露光後のハロゲン化銀感光
材料(以下、感光材料)は、その処理工程に従って、例
えばカラー画像を得る場合、現像、漂白定着、水洗等の
処理が施されている。
このなかで、漂白定着処理は,感光材料の種類等に応じ
て、漂白処理と定着処理とを同時に施したり、別々に施
したりするが、漂白処理はカラー画像を得るための必須
の処理工程である。
また、黒白画像を得る場合は、定着処理のみが施される
. そして、このような漂白処理および定着処理は、ともに
、不要な銀画像を除去することを目的とする脱銀処理工
程である. このような処理に際して用いられる漂白液、漂白定着液
、定着液等の脱銀処理機能を有する処理液にても、他の
処理液と同様に感光材料の処理や経時等により劣化が生
じるため、通常、補充液を用いて適宜補充する方式を採
用し、処理液の処理性能を一定に保っている。
く発明が解決しようとする課題〉 近年、感光材料の処理に際しても、環境保全、資源節減
が要望されてきており、このような観点から、上記の脱
銀処理工程においても、漂白液、漂白定着液、定着液等
の脱銀処理機能を有する処理液の使用量、特に補充量を
低減することが望まれている。
また、漂白定着液にては、極少量の感光材料を処理する
ようなときには、液中に存在する漂白剤によって、処理
槽や補充槽内で定着剤として通常使用されるチオ硫酸塩
が酸化されて硫化物が生成し、この硫化物によって補充
ボンブや循環ボンブ等が詰まってしまうという問題があ
る. 一方、感光材料を大量に処理するような条件では、復色
不良が発生しやすいという問題もある. 本発明は、脱銀処理機能を有する処理液の使用量、特に
補充量を低減することができ、しかも写真性に優れた画
像が得られるハロゲン化銀感光材料の処理方法を提供す
ることを目的としている。
く課題を解決するための手段〉 上記目的を達成するために、本発明は下記(1)の構成
を有する. そして、好ましい態様は下記(2)、(3
)の構成である。
(1)露光後のハロゲン化銀感光材料を湿式処理するハ
ロゲン化銀感光材料の処理方法であって、 前記ハロゲン化銀感光材料を現像後、脱銀処理機能を有
する処理液で脱銀処理するに際し、複数の処理室に区画
された処理槽の各処理室に前記処理液を各処理室にてそ
の組成が異なるように収納し、各処理室間にて、空気に
触れることなく脱銀処理することを特徴とするハロゲン
化銀感光材料の処理方法。
(2)上記(1)において、複数の処理室に区画された
処理槽は、ハロゲン化銀感光材料の非処理時にては脱銀
処理機能を有する処理液同士の連通がほとんどなく、ま
た処理時にてはわずかな連通しかないハロゲン化銀感光
材料の処理方法。
(3)上記(1)または(2)において、脱銀処理機能
を有する処理液をハロゲン化銀感光材料の搬送方向と同
方向に供給するハロゲン化銀感光材料の処理方法. く作用〉 本発明によれば、ハロゲン化銀感光材料は、露光後、そ
の処理工程に従って、現像処理、脱銀処理である漂白定
着処理、水洗処理、等が施される. この漂白定着処理に際して、脱銀処理機能を有する処理
液である漂白定着液は、複数の処理室に区画された処理
槽の少なくとも2以上の処理室に収納される。
この場合、各処理室にて、漂白定着液は、その組成が異
なるように収納される。 また、各処理室間にてハロゲ
ン化銀感光材料は、空気に触れることなく漂白定着処理
される。
このようにすることによって、漂白定@7夜の使用量、
特に補充量を低減することができる。
しかも、得られる画像の写真性も良好である。
く具体的構成〉 以下、本発明の具体的構成について詳細に説明する。
第1図および第2図には、本発明のハロゲン化銀感光材
料の処理方法を実施する際に適用される脱銀処理機能を
有する処理液を収納した処理槽(以下、処理槽)が示さ
れる。
第1図および第2図に示される処理槽は、複数の処理室
65A〜65Eを有し、各処理室が狭幅の通路71〜7
4で順次連結されたものであり、各処理室65A〜65
E内に前記処理液10を各処理室にてその組成が異なる
ように収納し、ハロゲン化銀感光材料(以下、感光材料
)Sを順次搬送して脱銀処理を行うものである. このような構或の処理槽を用いることによって前記処理
液の液量を少なくすることができ、かつ脱銀処理の処理
効率も良化する. 第1図および第2図に示される処理槽は、槽内にラック
3が挿入されており、ラック3の側板32、33間には
ブロック体40.50が設置されている. ブロック体40は、ブロック体50の内側に挿入するよ
うになっており、この挿入状態で、感光材料Sを脱銀処
理するための空間である5つの処理室65A,65B,
65C,65D,65Eが形成される. また、隣接す
る処理室65Aと65B,65Bと65C,65Cと6
5Dおよび65Dと65Eとの間には、両処理室を連結
する狭幅の通路71、72、73および74が形成され
る. さらに、処理室65Aおよび処理室65Eの上部
には、それぞれ感光材料Sを搬入および搬出するための
同様の通路75および76が形成される。
ブロック体40、50は図示例にては中実となっている
が、これに限定されるものではなく、中空であってもよ
く、樹脂等で構成すればよい. 上記において、一室あたりの処理室の体積は、1〜80
00mj、好ましくは3〜4000ml、より好ましく
は10〜800mlとするのがよい. このような体積とすることによって、前記処理液および
その補充液の液量を減少することができ、処理効率も良
化する。
また、通路71〜76の断面は間隙0.5〜5mm程度
とすればよい。
このような間隙とすることによって、感光材料Sは支障
なく搬送される. また、搬送性をさらに良化するために、通路71〜74
の内壁面には、撥水化処理等を施してもよい. 処理室65A,65B、65D、65Eの中央部付近に
は、それぞれ1対の搬送ローラ85が設置され、処理室
65Cには、3対の搬送ローラ85が設置されている.
 また、通路75の感光材料入口付近には感光材料Sを
処理液10に搬入する搬入ローラ82が、そして通路7
6の感光材料出口付近には感光材料Sを搬出する搬出ロ
−ラ83が、それぞれ設置されている。
これらの搬入ロ−ラ82、搬出ロ−ラ83および各搬送
ローラ85は、ブロック体40またはブロック体50に
軸支されており、ローラ対のいずれか一方または双方が
駆動回転し、ロ一ラ間に感光材料を扶持して感光材料S
を搬送するようになっている. 第2図に示されるように,搬送ローラ85の駆動機構は
、図中垂直方向に軸支された主軸802の所定箇所に固
定されたべベルギア803と、各搬送ローラ85の回転
軸801の一端部に固定されたべベルギア804とが噛
合し、モータ等の駆動1(図示せず)の作動で主軸80
2を所定方向に回転することにより、各搬送ローラ85
が回転するようになっている. この場合、搬入ローラ82の回転軸8 0 t aは主
軸802とずれた位置にあるので,主軸802に固定さ
れたギア805を含む歯車列を介して主軸802と平行
に支持された従動軸806を設け、この従動軸806に
固定されたべベルギア803と、回転軸801aの一端
部に固定されたべベルギア804とを噛合させて回転軸
801aを回転させる。 さらに、回転軸801aには
、ベベルギア804の内側にギア807が固定され、こ
のギア807と他方の搬入ロ−ラ82の回転軸80lb
の一端部に固定されたギア808とを噛合させることに
より両搬送ローラ8が同時に駆動回転する。
各処理室内の搬送ローラ85では、一方のローラを駆動
回転させ、両ローラの周面同士が接触することによって
他方のローラを従動回転させる構成となっている。 な
お、両ローラをギアで連結し、双方のローラを駆動回転
する構成としてもよい. このようなローラの構成材料は、耐久性、水洗処理液に
対して変形、膨張、強度低下等を生じないものであれば
よく、前記のローラと同様のものとすればよい。
処理室65A,65B,65D,65Eの搬送ローラ8
5の上下近傍には、感光材料Sを案内するための対をな
すガイド95が設置されている。 また、処理室65G
の搬送ローラ85間には、円弧状に湾曲し、この湾曲部
に沿って感光材料Sの方向を転換する反転ガイド96が
設置されている。
これらのガイド95、96は、例えば成型プラスチック
や金属の板で構成され、ガイドを貫通する開口90がほ
ぼ均一に形成されている。
これにより前記処理液10が流通し、循環が促進され、
脱銀処理の処理効果が高まる。
各処理室65A〜65Eの通路71〜76との接続部分
には、感光材料Sの非通過時にこの部分を遮蔽(封止)
しつる遮蔽手段としての弁53a、53bが設置されて
いる. この弁53a、53bは、第2図に示されるよ
うに、いずれも両端が縮径した(円錐状の)ローラ状と
なっているが、その構成は弁53aと弁53bとで異な
っている。
弁53aは、その比重が前記処理液10よりも小さいた
め、浮力により浮上し、各洗浄室65A〜65Eの上部
を遮蔽するものである。
これに対し、弁53bは、その比重が前記処理液10よ
りち大きいため沈降し、各処理室65A、65B、65
D、65Eの下部を遮蔽するものである. 弁53aおよび弁53bの比重の調整は、それらの構或
材料の選択により行うことができる。 例えば弁53a
および弁53bを中実ローラとする場合、弁53aの構
成材料として、発泡ボリブロビレン、発泡ポリフェニレ
ンオキサイド(ppo)  発泡ABS等、弁53bの
構成材料として、硬質塩化ビニル、ABS,PPO等を
用いればよい。
また、弁53aが、前記処理液10より比重が大きい材
料で構成されていたとしても、図示のように弁53aを
中空ローラとすることにより浮力を与えることができる
. また、弁53bについても、必要により金属等の芯材を
入れる(図示せず)ことにより、弁53b全体の比重を
増大させることができる。
なお、通路71〜76の遮蔽性を向上するという観点か
らは,弁53aおよび弁53bを、シリコーンゴムやそ
の他の各種エラストマー等の弾性体で構成し、またはこ
れらの材料で弁53a、53bのローラ周面を被覆して
おくのが好ましい。
このような弁53a、53bは、感光材料Sの非通過時
には通路71〜76の出入口を遮蔽しているが、感光材
料Sが通埠する際には、感光材料Sに押圧されてブロッ
ク体4o、5oに形成された傾斜面54a、54bに沿
って転動し、感光材料Sの通過が可能となる。 そして
、感光材料Sが通過した後は、弁53a、53bが元に
もどり、再び通路71〜76の出入口を遮蔽する. なお、各処理室65A〜65Eにおける遮蔽手段の構成
は、図示のようなものに限定されず、種々の態様であっ
てよい。
上記のような処理室を有する処理槽、特に遮蔽手段を設
けることによって、感光材料Sの非処理時にては、前記
処理液同士の連通がほとんどなく、また処理時にてはわ
ずかな連通しがないため、さらには、脱銀処理の間に、
感光材料と空気との接触もほとんどないため、脱銀処理
の処理効率が良化し、前記処理液の使用量および補充量
を低減することができる。
ここで、「連通がほとんどない」とは、前記処理液の移
動が実質的に無視できることを意味し、前記処理液の移
動が30a+j/分以下、好ましくは10mj/分以下
であるようにすることが好ましい。
また、「わずかな運通しかない」とは、処理室間の前記
処理液の移動(好ましくは感光材料の搬送方向と同方向
の移動)が少量存在することを意味し、前記処理液の移
動が0.1〜1 0 0 mj/分、好ましくは0.3
 〜30ml/分であるようにすることが好ましい。
そして、本発明においては、処理檀の各処理室65A〜
65Eに前記処理液を各処理室にてその組成が異なるよ
うに収納する. ここで、「組成が異なる」とは「成分が異なること」の
みならず、「成分が同じであるときは濃度が異なること
」をも意味する。
このように前記処理液を収納することにより、また、各
処理室間の連通を上記のようにすることにより、処理効
率が良化する. このように処理効率が良化するのは、所定の処理室に供
給した前記処理液が各処理室にて濃度勾配を形或し、こ
の濃度勾配が維持されるからである. 例えば、各処理室65Aに漂白液を、処理室65Gに漂
白定着液をそれぞれ供給する場合、処理室65Aにては
前記漂白液の各或分の濃度が、また処理室65Cにては
前記定着液の各成分の濃度が、・それぞれ高くなり、最
終処理室65Eでは濃度が低くなるが、この濃度勾配が
維持されることとなる. そして,このような濃度勾配の維持は、特に漂白液ある
いは漂白定着液中に含有される漂白剤において、特に有
効である. この漂白剤は酸化力を有するため、感光材料の処理量が
極少量であるときには、定着剤として含有されるチオ硫
酸塩が酸化されて処理槽や補充槽内で硫化物が生成し、
循環ボンブや補充ボンブが詰まってしまうという問題が
あったが、本発明においては、濃度勾配が維持されるこ
とから漂白剤の含有量を減少させることができ、このよ
うな問題を解消することができる。
一方、感光材料の処理量が超大量であるときは、漂白剤
として例えば鉄キレート化合物を用いた場合、この還元
生成物である鉄(II)成分が多くなり、復色不良が生
じやすいという問題があったが、上記の濃度勾配の維持
によって漂白開始時にては漂白剤が十分量存在し、その
含有量を全体的に減少させることが可能なため、このよ
うな問題も解消することができる.しかも、従来、上記
の問題を解決しようとして、漂白剤の含有量を減少させ
ると、満足できる写真性が得られなくなったが、本発明
では、濃度勾配を維持することによって漂白初期の鉄(
III)成分の比率が多いことになり、満足できる写真
性が得られる。
このような効果は、所定の処理室を選ぶことなどにより
、他の成分においても同様に得ることができる. また、上記において、所定の処理室から各処理液の補充
液を補充しつつ処理を行うことは、脱銀処理工程の所定
の好ましい時期にて、新鮮な処理液による処理が可能と
なり、かつ濃度勾配が維持されることから、より好まし
い.上記において、各処理液を供給する処理室は,処理
工程等に応じて決定すればよい。
このような供給方式にては、脱銀処理工程の所定の好ま
しい時期に特定の戒分のみを含有する処理液を供給する
こともできる。
上記において、各処理液に含有される或分(薬品)は、
各処理室にて濃度勾配を形成するが、所定の処理室のみ
から一種の処理液およびその補充液を供給する場合を典
型的な例として示せば、所定の処理室の濃度が最終処理
室の濃度の1.5〜10倍程度となり、各処理室にて所
定の処理室に向けてほぼ等比級数的に濃度が上昇するよ
うに設定すると処理効率が向上する. 前記に従って、第1室から漂白液を、また第3室から定
着液を供給する場合を例にとれば、漂白剤の第3室にお
ける濃度は第4室における濃度の1.2〜2倍程度とな
るようにすればよい。
このような濃度勾配の維持によっては、例えば前記の漂
白剤のように、前記処理液における薬品の含有量を節減
することができ、この節減によって前記のように写真性
が良化する効果が得られる場合もある. また、脱銀処理の処理効率の良化は、各処理室内におい
て前槽から持ち込んだ薬品の濃度勾配が維1持されるこ
とにもよる. すなわち、感光材料Sが前槽から持ち込んだ薬品につい
て着目すれば、処理室65Aではその濃度が高く、出口
部の処理室65Eにいくにつれて濃度が低くなるが、こ
の濃度勾配が維持される。
この場合、前槽から持ち込んだ薬品の濃度比を示す指標
として、持ち込み成分ではないが、漂白剤の鉄( II
1 )キレート化合物に着目すれば、鉄(III)キレ
ート化合物の濃度は第一室が最終室の10’〜10”倍
程度となる。
処理室65Aおよび処理室65Eの上部液面付近に、好
ましくは処理液とその補充液を供給する供給口13およ
び液面を保持する廃液口l1がそれぞれ設置されている
さらには、適宜、所定の処理室には、所定の6処理液と
その補充液を供給する供給口(図示せず)が設置されて
いる. その他、補充槽(図示せず)等が設置されている. 従って、上記構成において感光材料Sはその処理工程に
従って現像等の処理がなされた後、搬入ロ−ラ82によ
って前記処理液10中に搬入され、各処理室65A〜6
5Eを順次搬送されて処理された後、搬出ロ−ラ83に
よって搬出される. この処理に先立って、各処理室に所定の処理液が収納さ
れる. 具体的には、例えば、処理室65Aの供給口13から漂
白液が供給されて、その後処理室65Cの供給口(図示
せず〉から定着液が供給されることとなる。
このようにして、各処理室65A〜65Eにて処理液成
分の濃度勾配が形成される。
そして、処理中において、好ましくは、処理室65Aの
供給口13からは漂白液の補充液が、また処理室65C
の図示しない供給口からは定着液の補充液が、それぞれ
、補充される.そして、オーバーフローは処理室65E
の廃液口11から排出される. このときの補充液は感光材料Sの搬送方向と同方向の流
れ、すなわちパラレルフローとすることが好ましい. パラレルフローとすることによって、脱銀処理の処理効
率がさらに良化する. この際、パラレルフローの流量
は前記の通りとする。
各処理室65A〜65Eの処理液の濃度勾配を維持した
ままで、さらに新鮮な処理l夜との交換等が可能となる
からである。
第1図および第2図で示される処理槽において、前記の
とおり、各処理室間の前記処理液10はパラレルフロー
にて移動することが好ましい. この他、処理室内に整流板等の組合わせによる液流形成
手段を設置し、これにより各処理室内の前記処理波10
を感光材料Sの膜面と平行で搬送方向と直交する方向に
流すようにすることも好ましい. このように液流を形成することによって、処理室間の移
動量を少なくし、処理室における濃度勾配を維持しつつ
、脱銀処理の処理効率を向上することが可能となる。
また、このような液流を形成する処理室は一部であって
もよい。
なお、このような液流の流速は20〜 20,OOOmj/分程度とする。
本発明において、複数の処理室に区画された処理槽は、
第1図および第2図に示されるものではなく、第3図に
示されるちのであってもよい。
第3図に示される水洗処理槽は、ハウジング2内が主ロ
ーラ4、区画部材5等により複数の処理室6A〜6Jに
区画され、各処理室内に脱銀機能を有する処理液10を
各処理室にてその組成が異なるように収納し、感光材料
Sを順次搬送して脱銀処理を行うものである。
このような構或の処理槽を用いることによって前記処理
液の液置を少なくすることができる。
第3図に示されるように、ハウジング2の上方には、感
光材料Sを前記処理液10に搬入する搬入口−ラ45お
よび現像後の感光材料Sを搬出する搬出ローラ47が設
置されている。
処理槽のハウジング2内には、感光材料Sを搬送するた
めの主ローラ4が、所定の間隔で多段に配置されている
。 これらの主ローラ4の一部または全部は任意の駆動
手段(図示せず)により駆動回転するローラである. 各主ローラ4間には、区画部材5が設置されている. 
この区画部材5は、その両端部がそれぞれ上側および下
側の主ローラ4に接触し、ハウジング2内の空間を左右
に分割している. このような主ローラ4,区画部材5およびハウジング2
の内壁により処理室6が規定される. 1つのハウジング2における処理室6の数は、例えば、
3〜19個程度であり、また、1つの処理室6の体積は
、前記と同様とすればよい. 区画部材5は、回転する主ローラ4と摺動しつつ左右の
処理室の境界となるものであるため、その構成材料は、
耐久性、前記処理液10に対して変形、膨張、強度低下
等を生じることがなく、かつ前記処理液を変質させて写
真特性に悪影響を及ぼさないものであるのが好ましい。
 また、区画部材5の少なくとも両先端部はシール効果
を得るために弾性材料で構威されているのが好ましい.
 このような点から、区画部材5は、各種ゴム、各種軟
質樹脂のようなエラストマーで構成されているのがよい
.最下段の主ローラ4の下部には、下降してきた感光材
料Sを反転し、上昇させる反転ガイド30、30が設置
されている. また、両反転ガイド30、30間には、
主ローラ4との間で感光材料Sを扶持するガイドローラ
3lが設置されている. 各処理室6内のハウジング2の内壁には、感光材科Sを
案内するガイド7が設置されている。
このガイド7の上部と主ローラ4との間に、感光材料S
が通過する感材通過ゲート8が形成されている。
また、第4図に示されるように、ガイド7の案内面70
1は、感光材料Sを次の感材通過ゲー17へ導くような
テーパが形成されている. そして、ガイド7の上端に
は、後述するフリーローラ9を載置する傾斜面702が
形成されている. 感材通過ゲート8には、このゲートを開閉するシャッタ
ー手段としてのフリーローラ9が設置されている. こ
のフリーローラ9は、感材通過ゲート8の幅より大きい
径を有し、ガイド上端の傾斜面702上を自由に転動す
ることができる. 感光材料Sの非通過時には、フリーローラ9はその自重
により傾斜面702を下り、主ローラ4に当接しつつ回
転し(第4図中の実線)、これにより感材通過ゲート8
は閉止状態となる。 一方、感光材料Sの搬送時には、
感光材料Sの進行によりフリーローラ9は傾斜面702
を昇り、主ローラ4との間で感光材料Sを扶持しつつ回
転し(第4図中の点線)、これにより感光材料Sの通過
が可能となる。
なお、バネ等の付勢手段(図示せず)にょりフリーロー
ラ9を主ローラ4へ押圧する構成としてもよい. また、フリーローラ9は、感材通過ゲート8を完全に液
密に閉止するものではなく,特に、感光材料Sの通過時
には感材通過ゲート8を前記処理i& 1 0が若干流
れる程度のものでもよい。 主ローラ4およびフリーロ
ーラ9の構成材料は、耐久性、前記処理液lOに対して
変形、膨張、強度低下等を生じることがなく、かつ前記
処理液10を変質させて写真特性等に悪影響を及ぼさな
いものであるのが好ましく、例えば、各種ゴム、各種樹
脂、セラミックス、耐食性を有する金属(ステンレス、
チタン、ハステロイ等)、またはこれらの組合わせを挙
げることができる. また.上記ローラの円筒面には各種表面処理を施しても
よい。
なお、図示の例では、フリーローラ9は感光材料Sの通
過により移動する構成となっているが、フリーローラ9
を移動させる駆動手段(図示せず)を設け、その移動に
より感材通過ゲート8の開閉を行う構成としてもよい. 本発明におけるシャッター手段は、上記フリーローラ9
によるものに限らず、これに代わる開閉部材(例えば、
可動片、弾性体によるスキージー等)によるもの、また
はこの開閉部材と上記のようなフリーローラとを組み合
わせたもの等、いかなるものでもよい。 また、シャッ
ター手段は、例えばラビリンスのように、感材通過ゲー
トを感光材料は通過するが、前記処理液の通過は抑制さ
れるような任意・の横造のものが可能である. ハウジング2の上部に位置する処理室6Aおよび6K内
の前記処理液液面付近に、好ましくは前記処理液10の
母液および補充液を供給する供給口23、および前記処
理液10の渣面を保持する廃液口22が設置されている
さらに、各処理室には、第1図および第2図に示される
ものと同様に,適宜、所定の処理液を供給する供給口(
図示せず)が設置されている。
従って、上記構成において感光材料Sはその処理工程に
従って現像等の処理がなされた後、搬入口−ラ45によ
って前記処理液10中に搬入され、各処理室6A〜6K
を順次搬送して処理され、その後搬出口−ラ47によっ
て搬出される。
この場合も、前記処理液およびその補充液は、第1図お
よび第2図に示される処理檀における場合と同様に供給
すればよく、また同様にパラレルフローとすることが好
ましい。
このような構成としても、第1図および第2図に示され
る処理槽と同様の理由によって同様の効果が得られる. 本発明において、複数の処理室に区画さた処理槽は、さ
らに、第5図および第6図で示されるようなものであっ
てもよい。
第5図および第6図で示される処理槽は、最外槽の恒温
槽55と、この恒温槽55内に設置された処理槽本体1
4と、この処理槽本体14内に設置された内側槽壁材l
2およびベルト搬送系17とで構成されている。
処理槽本体l4の内部中央部には際内側槽壁材12が挿
入設置されている. これにより、処理槽本体l4の内
壁面と内側槽壁材12の内面との間に、U字形状の断面
スリット状の処理路15が形成される. そして、この処理路l5には漂白定着液10が収納され
ることとなる。
本発明において、感光材料Sの通過部分であるスリット
状の処理路l5の断面は間隙(T)0.2〜50Ilm
、好ましくは0.4 〜10mmのものとすればよい。
このような間隙とすることにより、感光材料は支障なく
搬送される. また、U字形状の処理路15は、円弧状の底部からの高
さで30〜180cm程度とすればよい。
また、処理路l5には,処理路l5を区画する区画部材
141が設置される. この区画部材141は、処理路内壁に取り付けられる基
部と、先端に向かって厚さが漸減し、感光材料Sが通過
するとき変形可能な薄肉部とで構成されたものの一対の
組合せである。
そして、第5図に示されるように、処理路l5の内壁に
、ベルト搬送系l7の設置箇所を除いて、2箇所に一対
のものがそれぞれ対向して設けられている。
さらには、図示のように、ベルト搬送系17の設置箇所
と対向する処理槽本体l4の内壁面にも区画部材141
の片側のみを設けてもよく、このようにすることは前記
処理液を少なくする点で好ましい. このような区画部材141の材質は、各種ゴム、樹脂等
の弾性材料とすればよい。
従って、感光材料Sの非搬送時には薄肉部の先端同士が
密着し、搬送時には感光材料Sの侵入によって薄肉部が
押し広げられ感光材料Sが通過する構成となる. 区画部材141を設置することによって形成される処理
室の数は、処理路15全体で5〜30個程度とすればよ
い. また、図示のような区画部材141を設置することによ
って、感光材料Sの処理時においては、前記処理液10
の逆流を防止することができる. また非処理時におい
ては前記処理液lOの劣化を防止することができる. そして、この区画部材141は、処理路15人口部付近
および処理路15出口部付近であって、前記処理液lO
の液面Lよりも上部にも設けられる. ベルト搬送系74は,主に、上部のホイール170と、
下部のローラ175と、ホイール170とローラ175
との間に掛け回されたエンドレスベルト177と、ホイ
ール170を駆動回転させるための手段とで構成されて
いる. 処理槽本体l4の左右側壁145、145の上部には,
それぞれブラケット172、172が取付けられ、これ
らのブラケット172、172にホイール170の回転
軸171が軸受を介して支承されている。 また回転軸
171の一端部には、スブロケットホイール173が取
付けられ、このスプロケットホイール(従動側)173
と駆動側のスプロケットホイール(図示せず)との間に
チェーン174が掛け回され、モータ等の駆動手段(図
示せず)により両スプロケットホイールおよびチェーン
を介して回転軸171を回転するようになっている.一
方、左右側壁145、145の下部には軸挿入孔が形成
され、孔146、146にローラ175の回転軸176
の両端を挿入することにより、ローラ175を自由回転
可能に軸支している. なお、ローラ175の下部にお
いては、ローラ175の外周面と処理槽本体の円弧状内
壁面との間に処理空間73が形成されている. エンドレスベルト177は、ホイール170とローラ1
75のほぼ中央部との間に緊張状態で掛け回され、ホイ
ール170の駆動回転により所定の軌道を循環回転する
。 このエンドレスベルト177の軌道の一部(大半)
は処理路15内にある。
エンドレスベルト177の表面(外周面)には、ベルト
の長平方向に沿って等間隔で複数の突起178が形或さ
れている. これらの突起178は、次記のリーダl8
の係合孔に挿入されるものである. このリーダ18は、例えば、2本の感光材料S(フィル
ム)の先端部をその後端部に接着テープ、クリップ等の
固定具により固着し、その係合孔にエンドレスベルト1
77の突起178を挿入するように構成されており,エ
ンドレスペルト177の駆動によって感光材料Sを搬送
するものである. 上記のエンドレスベルト177は、前記処理液に侵され
ないものであればよく、具体的にはシリコーンゴム等の
ゴム類や各種樹脂類などの材質とすればよい. また、リーダl8は感光材料Sの支持体と同様の樹脂を
その材質としてよく、ポリエチレン、ポリエチレンテレ
フタレート等の各種樹脂類を用いることができる。
処理槽には、感光材料Sを処理路l5の入口部に搬入す
るめの感光材料リール24と、処理路l5の出口部から
搬出するための感光材料搬出リール26とが設置されて
いる. 感光材料搬入リール24下方には、好ましくは、前記処
理液10の母液および補充液を供給する供給口(図示せ
ず)が、また感光材料搬出リール26下方には、液面L
を保つための廃液口(図示せず)がそれぞれ設置されて
いる.さらに、各処理室には、第1図および第2図に示
されるものと同様に、適宜、所定の処理液を供給する供
給口(図示せず)が設置されている。
また、処理槽本体14の底部の内壁面の所定の位置には
、処理路におけるリーダl8の搬送を確実にするためガ
イド35が固着されている. なお、恒温槽55内には、処理温度を一定に保つために
温水を収納してもよい. 従って、上記構成において感光材料Sはその処理工程に
従って現像等の処理がなされた後、搬入ロ−ラ24によ
って前記処理液10中に搬入され、ベルト搬送系17を
介して、各処理室60Aを順次搬送して処理され,その
後搬出ロ−ラ26によって搬出される. この場合、断面スリット状の処理路l5にても、ベルト
搬送系17により搬送がより確実となる。
また、上記においても、前記処理液およびその補充液は
、第l図および第2図に示される処理槽における場合と
同様に供給すればよく、また同様にパラレルフローとす
ることが好ましい。
このような構成としても、第1図および第2図に示され
る処理槽と同様の理由によって同様の効果が得られる. なお、第5図および第6図に示される処理槽は、前記処
理槽に比べて、ベルト搬送系を有するため、処理液の移
動が多少大きくなる。
すなわち、処理液の移動が、非処理時にて1〜30mj
/分程度(前記の処理槽では0.2〜6mj/分程度)
、処理時にて1〜100mj/分程度(前記の処理槽で
は0.2〜30ml/分程度)である. このため、このような処理槽では、所定の処理室におけ
る供給口から所定の処理液を補充した後に、感光材料を
処理槽に搬入し、補充しつつ処理することが好ましい. このようにすることによって、漂白液は第一室で鉄(I
II)キレート化合物の濃度が高いため短時間で漂白で
きかつ復色不良も起こりにくくなり、また定着液では硫
化物の析出によるトラブル等の発生がなくなり、安定し
た処理を行うことができる. 本発明における複数の処理室に区画された処理槽は、図
示のものに限定されるわけではなく、種々のものであっ
てよく、空気と接触することなく処理できるものであれ
ば、特に限定はない. このようなものとしては、例えば、特開昭63−131
138号公報に開示された断面スリット状の処理路を有
する処理槽にて処理路に区画部材を設置したものなどが
挙げられる(特願昭63−284131号参照)。
また、上記においては、脱銀機能を有する処理液を全処
理室に収納する態様としたが、出口側の処理室に、安定
液、水洗水(添加剤を含有するものも含む)等の水洗機
能を有する処理液を収納し、脱銀処理後、同一処理槽で
水洗処理を行う態様とすることもできる. この場合、水洗機能を有する処理液は感光材料の搬送方
向と反対方向から供給するカウンターフローとすること
が好ましいため、図示例にて廃液口としていたところか
ら水洗機能を有する処理液を供給するようにし、脱銀機
能を有する処理液と水洗機能を有する処理液との混合割
合がほぼ同一となるような処理室からオーバーフローさ
せ、液面レベルを保つような構成とするなどすればよい
. 本発明のハロゲン化銀感光材料の処理方法は、脱銀機能
を有する処理液で処理する工程を含むものであれば、特
に制限はない. このような処理工程としては、 発色現像→漂白定着→水洗→乾燥 発色現像一漂白一定着→水洗一乾燥 発色現像→漂白→漂白定着→水洗→乾燥黒・白現像一水
洗一反転処理(カブらせ露光またはカブらせ浴処理)→
カラー現像→漂白一定看→水洗→乾燥 黒白現像→水洗一カラー現像→漂白定着→水洗→乾煉 等が挙げられる. さらには、必要に応じて、各処理工
程に中間水洗を設けた処理方法であってもよい. その他、必要に応じて前硬膜浴、中和浴、画像安定浴等
の諸工程が組合わされる. さらには、水洗処理のかわりに実質的な水洗工程を設け
ず、いわゆる“安定化処理”だけを行うなどの簡便な処
理方法を用いることもできる. 本発明における脱銀機能を有する処理液としては、漂白
液、定着液および漂白定着液を挙げることができる. 本発明に用いられる漂白液または漂白定着液において用
いられる漂白剤としては、第2鉄イオン錯体または第2
鉄イオンとアミノボリカルボン酸、アミノボリホスホン
酸あるいはそれらの塩などのキレート剤との錯体である
。 アミノボリカルボン酸塩あるいはアミノボリホスホ
ン酸塩はアミノボリカルボン酸あるいはアミノボリホス
ホン酸のアルカリ金属、アンモニウム、水溶性アミンと
の塩である. アルカリ金属としてはナトリウム、カリ
ウム、リチウムなどであり、水溶性アミンとしてはメチ
ルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、プチル
アミンのようなアルキルアミン、シクロヘキシルアミン
のような指環式アミン、アニリン、m一トルイジンのよ
うなアリールアミン、およびビリジン、モルホリン、ビ
ベラジンのような複素環アミンである. これらのアミノボリカルボン酸、アミノボリホスホン酸
あるいはそれらの塩などのキレート剤の代表例としては
、エチレンジアミンテトラ酢酸、エチレンジアミンテト
ラ酢酸ジナトリウム塩、エチレンジアミンテトラ酢酸シ
アンモニウム塩、エチレンジアミンテトラ酢酸テトラ(
トリメチルアンモニウム)塩、エチレンジアミンテトラ
酢酸テトラカリウム塩、エチレンジアミンテトラ酢酸テ
トラナトリウム塩、エチレンジアミンテトラ酢酸トリナ
トリウム塩、ジエチレントリアミンペンタ酢酸、ジエチ
レントリアミンペンタ酢酸ペンタナトリウム塩、エチレ
ンジアミンーN−(β−オキシエチル)−N,N’  
N’ 一トリ酢酸、エチレンジアミン−N−(β−オキ
シエチル) 一N,N’ ,N’トリ酢酸トリナトリウ
ム塩、エチレンジアミン−N−(β−オキシエチル) 
一N,N’N’ 一トリ酢酸トリアンモニウム塩、1.
2ージアミノブロバンテトラ酢酸、1.2−ジアミノブ
ロバンテトラ酢酸ジナトリウム塩、1.3−ジアミノブ
ロバンテトラ酢酸、1,3−ジアミノブロバンテトラ酢
酸ジアンモニウム塩、ニトリロトリ酢酸、ニトリロトリ
酢酸トリナトリウム塩、シクロヘキサンジアミンテトラ
酢酸、シクロヘキサンジアミンテトラ酢酸ジナトリウム
塩、イミノジ酢酸、ジヒドロキシエチルグリシン、エチ
ルエーテルジアミンテトラ酢酸、グリコールエーテルジ
アミンテトラ酢酸、エチレンジアミンテトラブロビオン
酸、フエニレンジアミンテトラ酢酸、1.3−ジアミノ
ブロパノールーN,N,N’ .N’ −テトラメチレ
ンホスホン酸、エチレンジアミンーN,N,N’ ,N
’−テトラメチレンホスホン酸、1.3−プロピレンジ
アミンーN,N,N’ ,N’一テトラメチレンホスホ
ン酸などを挙げることができるが、もちろんこれらの例
示化合物に限定されない. 鉄イオン錯塩は錯塩の形で使用してもよいし、第二鉄塩
、例えば硫酸第二鉄塩、塩化銀第二鉄塩、硝酸第二鉄塩
、硫酸第二鉄塩、硫酸第二鉄アンモニウム、燐酸第二鉄
などとアミノポリカルボン酸、ホスホノカルポン酸など
のキレート剤とを用いて溶液中で第二鉄イオン錯塩を形
成させてもよい.tl塩の形で使用する場合は、1種類
の錯塩を用いてもよいし、2種類以上の錯塩を用いても
よい. 一方、第二鉄塩とキレート剤を用いて溶液中で
錯塩を形成する場合は第二鉄塩を1種類または2種類以
上使用してもよい. また、いずれの場合にも、キレー
ト剤を第二鉄イオン錯塩を形成する以上に過剰に用いて
もよい. 鉄錯体の中でもアミノボリカルポン酸鉄錯体
が好ましい. その添加量は、通常、0.02〜1モル/リットル、好
ましくはO.OS〜0.6モル/リットルである. また、漂白液または漂白定着液には、必要に応じて漂白
促進剤を使用することができる.有用な漂白促進剤に具
体例としては、米国特許第1,290,812号、西独
特許第1,229,812号、同第2,059,988
号、特開昭53−32736号、同53−5783 1
号、同53−37418号、同53−65732号、同
53−72623号、同53−95630号、同53−
95631号、同53−104232号、同53−12
4424号、同53−141623号、同53−284
26号、リサーチ・ディスクロージャー17129号(
1978年7月)などに記載のメルカブト基またはジス
ルフィド基を有する化合物;特開昭50−140129
号に記載されているようなチアゾリジン誘導体;特公昭
45−8506号、特開昭52−20832号、同53
−32735号、米国特許第3,706,561号に記
載のチオ尿素誘導体;西独特許第1,127,715号
、特開昭58−16235号に記載の沃化物;西独特許
第966,410号、聞2,748,430号に記載の
ポリエチレンオキサイド類;特公昭45−8836号に
記載のポリアミン化合物;その他特開昭49−4243
4号、同49−59644号、同53−94927号、
同54−35727号、同55−26506号および同
58−163940号記載の化合物および沃素、臭素イ
オン等を挙げることができる. なかでもメルカブト基
またはジスルフィド基を有する化合物が、促進効果が大
きい点で好ましく、特に米国特許第3,893,858
号、西独特許第1,290,812号、特開昭53−9
5630号に記載の化合物が好ましい. その他、本発明の漂白液または漂白定着液は、臭化物(
例えば、臭化カリウム、臭化ナトリウム、臭化アンモニ
ウム)または塩化物(例えば塩化カリウム、塩化ナトリ
ウム、塩化アンモニウム)または沃化物(例えば沃化ア
ンモニウム)の再ハロゲン化剤を含むことができる.必
要に応じ、硼酸、硼砂、メタ硼酸ナトリウム、酢酸、酢
酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、亜燐酸
、燐酸、燐酸ナトリウム、クエン酸、クエン酸ナトリウ
ム、酒石酸などのpH緩衝能を有する1種類以上の無機
酸、有機酸およびこれらのアルカリ金属またはアンモニ
ウム塩または、硝酸アンモニウム、グアニジンなどの腐
食防止剤などを添加することができる。
本発明における漂白定着液または定着液に使用される定
着剤は、公知の定着剤、すなわちチオ硫酸ナトリウム、
チオ硫酸アンモニウムなどのチオ硫酸塩;エチレンビス
チオグリコール酸、3,6−ジチアー1.8−オクタン
ジオール等のチオエーテル化合物およびチオ尿素類など
の水溶性のハロゲン化銀溶解剤であり、これらを1種あ
るいは2種以上混合して使用することができる. また
、特開昭51−155354号に記載された定着剤と多
量の沃化カリウムのようなハロゲン化物などの組合せか
らなる特殊な漂白定着液等も用いることができる. 本
発明においては、チオ硫酸塩、特にチオ硫酸アンモニウ
ム塩の使用が好ましい.  1リットル当りの定着剤の
量は0.3〜2モルが好ましい。
本発明における漂白定着液または定着液のpH領域は、
3〜10が好ましく、さらには5〜9が特に好ましい.
  pHがこれより低いと脱銀性は向上するが、液の疲
労およびシアン色素のロイコ化が促進される. 逆にp
Hがこれより高いと脱銀が遅れかつステインが発生し易
くなる.  pHを調節するためには、必要に応じて塩
酸、硫酸、硝酸、酢酸、重炭酸塩、アンモニア、苛性カ
リ、苛性ソーダ、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等を添
加することができる。
また、漂白定着液には、その他各種の蛍光増白剤や消泡
剤あるいは界面活性剤、ポリビニルビロリドン、メタノ
ール等の有機溶媒を含有することができる. 本発明における漂白定着液や定着液は、保恒剤として亜
硫酸塩(例えば、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、
亜硫酸アンモニウムなど)、重亜硫酸塩(例えば、重亜
硫酸ナトリウム、重亜硫酸カリウム、重亜硫酸アンモニ
ウムなど)、メタ重亜硫酸塩(例えば、メタ重亜硫酸ナ
トリウム、メタ重亜硫酸カリウム、メタ重亜硫酸アンモ
ニウムなど)等の亜硫酸イオン放出化合物を含有する.
 これらの化合物は亜硫酸イオンに換算して、約0.0
2〜0.50モル/リットル含有させることが好ましく
、さらに好ましくは、0.04〜0.40モル/リット
ルである. 保恒剤としては、亜硫酸塩の添加が一般的
であるが、その他アスコルビン酸やカルボニル重亜硫酸
付加物、あるいはカルボニル化合物等を添加してもよい
. さらには、緩衝剤、蛍光増白剤、キレート剤、防カビ剤
等を必要に応じて添加してもよい. 本発明において、現像処理に用いられるカラー現像液は
、一般に発色現像主薬を含むアルカリ性水溶液から構成
される. 発色現像主薬は公知の一級芳香族アミン現像剤、例えば
フェニレンジアミン類(例えば4一アミノーN,N−ジ
エチルアニリン、3−メチル−4−アミノーN,N−ジ
エチルアニリン、4−アミノーN一エチルーN一β−ヒ
ドロキシエチルアニリン、3−メチル−4−アミノーN
ーエチルーN一β−ヒドロキシエチルアニリン、3−メ
チル−4−アミノーN一エチルーN−β−メタンスルホ
ンアミドエチルアニリン、4−アミノー3−メチルーN
一エチルーN一β−メトキシエチルアニリン等)を用い
ることができる. 発色現像液はそのほかpH緩衝剤、現像抑制剤ないしカ
ブリ防止剤等を含むことができる.また必要に応じて、
硬水軟化剤、保恒剤、有機溶剤、現像促進剤、色素形成
カブラー、競争カブラー、かぶらせ剤、補助現像薬、粘
性付与剤、ポリカルポン酸系キレート剤、酸化防止剤、
アルカリ剤、溶解助剤、界面活性剤、消泡剤等を含んで
いてもよい. 本発明において、場合によって、現像処理に用いられる
黒白現像液には、ジヒドロキシベンゼン類(例えばハイ
ドロキノン)、3−ビラゾリドン類(例えば1−フェニ
ルー3−ビラゾリドン)、アミノフェノール類(例えば
N−メチルーp−アミノフェノール)等の公知の現像主
薬を単独あるいは組合わせて用いることができる. 本発明におけるカラー(発色)ないし黒白現像像液の処
理温度は、30℃〜50℃が好ましく、さらに好ましく
は33℃〜42℃である. また、本発明における現像処理は現像液を補充する補充
方式であっても、また無補充方式であってもよい. 水洗工程に用いられる水洗水には、必要に応じて公知の
添加剤を含有させることができる. 例えば、無機リン酸、アミノボリカルボン酸、有機リン
酸等のキレート剤、各種バクテリアや藻の増殖を防止す
る殺菌剤、防ばい剤、マグネシウム塩、アルミニウム塩
等の硬膜剤、乾燥負荷、ムラを防止するための界面活性
剤などを用いることができる. または、L. E. 
West,”Water Quality Crite
ria”Phot.Sci.and Eng.,vol
.9 No.6 P344−359(1965)等に記
載の化合物を用いることもできる. 安定化工程に用いる安定液としては、色素画像を安定化
する処理液が用いられる. 例えば、pH3〜6の緩衝
能を有する液、アルデヒド(例えば、ホルマリン)を含
有した液などを用いることができる. 安定液には、必
要に応じて蛍光増白剤、キレート剤、殺菌剤、防ぽい剤
、硬膜剤,界面活性剤等を用いることができる. 本発明において処理されるカラー感光材料は種々のもの
であってよく、例えば、カラーネガフィルム、カラー反
転フィルム、カラー印画紙、カラーボジフィルム、カラ
ー反転印画紙、さらに場合によっては製版用写真感光材
料、マイクロ用感光材料等が挙げられる. 本発明に用いられる感光材料の写真乳剤層にはハロゲン
化銀として臭化銀、沃臭化銀、沃塩臭化銀、塩臭化銀お
よび塩化銀のいずれを用いてもよい. 好ましいハロゲ
ン化銀は25モル%以下の沃化銀を含む塩臭化銀、沃臭
化銀または沃塩臭化銀である. 前記写真乳剤中のハロゲン化銀粒子の平均粒子サイズ(
球状または球に近似の粒子の場合は・粒子直径,立方体
粒子の場合は稜長を粒子サイズとし、投影面積に基づく
平均で表わす。)は粒子サイズ分布はせまくても広くて
もいずれでもよい. 本発明に用いられる感光材料は、メチン色素類その他に
よって分光増感されていてもよい.これらの増感色素は
単独に用いてもよいが、それらの組合せを用いてもよく
、増感色素の組合せは特に強色増感の目的でしばしば用
いられる・ 増感色素とともに、それ自身分光増感作用
をもたない色素あるいは可視光を実質的に吸収しない物
質であって、強色増感を示す物質を乳剤中に含んでもよ
い. 有用な増感色素、強色増感を示す色素の組合せおよび強
色増感を示す物質は前記リサーチ・ディスクロージャー
(Research Disclosure)176巻
17643 (1978年12月発行)第23頁■のJ
項・に記載されている.本発明に用いられる感光材料の
写真乳剤層には色形成カブラー、すなわち発色現像処理
において芳香族1級アミン現像薬(例えば、フエニレン
ジアミン誘導体やアミノフェノール誘導体など)との酸
化カップリングによって発色しうる化合物を含むものと
する.例えば、マゼンタカブラーとして,5−ビラゾロ
ン力ブラー ビラゾロベンツイミダゾール力ブラー シ
アノアセチルクマロンカプラー、開鎖アシルアセトニト
リルカブラー等があり,イエローカブラーとして、アシ
ルアセトアミドカブラー(例えば、ベンゾイルアセトア
ニリド類、ビバロイルアセトアニリド類)等があり、シ
アンカブラーとして、ナフトールカブラーおよびフェノ
ールカブラー等がある.これらのカブラーは分子中にバ
ラスト基とよばれる疎水基を有する非拡散性のものが望
ましい.カブラーは銀イオンに対し4当量性あるいは2
当量性のどちらでもよい. また、色補正の効果をもつ
カラードカブラーあるいは現像にともなって現像抑制剤
を放出するカブラー(いわゆるI)IRカブラー)であ
ってもよい. また、DIRカブラー以外にも、カップ
リング反応の生成物が無色であって現像抑制剤を放出す
る無呈色DIRカップリング化合物を含んでいてもよい
. カブラーをハロゲン化銀乳剤層に導入するには公知
の方法、例えば、米国特許第2.322,027号に記
載の方法等が用いられる. 例えば、フタール酸アルキ
ルエステル(ジブチルフタレート、ジオクチルフタレー
ト等)、リン酸エステル(ジフェニルフォスフェート、
トリフェニルフォスフェート、トリクレジルフォスフェ
ート,ジオクチルブチルフオスフエート等)、クエン酸
エステル(例えば、アセチルクエン酸トリブチル等)、
安患香酸エステル(例えば安息香酸オクチル等)、アル
キルアミド(例えばジエチルラウリルアミド等)、脂肪
酸エステル類(例えばジブトキシエチルサクシネート、
ジオクチルアゼレート等)、トリメシン酸エステル類(
例えばトリメシン酸トリブチル等)等,または沸点約3
0℃乃至150℃の有機溶媒(例えば酢酸エチル、酢酸
ブチルのような低級アルキルアセテート、ブロビオン酸
エチル、2級ブチルアルコール、メチルイソブチルケト
ン、β一エトキシエチルアセテート、メチルセロソルプ
アセテート等)に溶解したのち、親水性コロイドに分散
される. 上記の高沸点有機溶媒と低沸点有機溶媒とを
混合して用いてもよい. 本発明に用いられる感光材料には、写真乳剤層その他の
親水性コロイド層に無機または有機の硬膜剤を含有させ
てもよい. 例えばクロム塩(クロム明ばん、酢酸クロ
ム等)、アルデヒド類(ホルムアルデヒド、グリオキサ
ール、グルタールアルデヒド等)、N−メチロール化合
物(ジメチロール尿素、メチロールジメチルヒダントイ
ン等)、ジオキサン誘導体(2.3−ジヒドロキシジオ
キサン等)、活性ビニル化合物(1,3.5−トリアク
リロイルーへキサヒドローS一トリアジン、1.3−ビ
ニルスルホニル−2−プロバノール等)、活性ハロゲン
化合物(2.4−ジクロル−6−ヒドロキシ−S−}リ
アジン等)、ムコハロゲン酸類(ムコクロル酸、ムコフ
エノキシクロル酸等)等を単独または組合わせて用いる
ことができる。
本発明に用いられる感光材料の写真乳剤層または他の親
水性コロイド層には塗布助剤、帯電防止、スベリ性改良
、乳化分散、接着防止および写真特性改良(例えば現像
促進、硬調化、増感等)等種々の目的で種々の界面活性
剤を含有させてもよい. 本発明に用いられる感光材料の写真乳剤には、感光材料
の製造工程、保存中あるいは写真処理中のカブリを防止
し、あるいは写真性能を安定化させる目的で、通常用い
られている種々の化合物を含有させることができる. 本発明に用いられる感光材料において、写真乳剤層その
他の層は感光材料に通常用いられているプラスチックフ
イルム、紙、布等の可撓性支持体またはガラス、陶器、
金属等の剛性の支持体に塗布される。 可撓性叉持体と
して有用なものは、硝酸セルロース、酢酸セルロース、
酢酸酩酸セルロース、ボリスチレン、ポリ塩化ビニル、
ポリエチレンテレフタレート、ボリカーボネート等の半
合成または合或高分子から成るフィルム、バライタ層ま
たはα−オレフインボリマ−(例えばポリエチレン、ポ
リプロピレン、エチレン/ブテン共重合体等)等を塗布
またはラミネートした紙等である. 本発明に用いられる感光材料において、写真乳剤層その
他の親水性コロイド層は公知の種々の塗布法により支持
体または他の層の上に塗布できる. 塗布には、ディップ塗布法、ローラー塗布法、カーテン
塗布法、押出し塗布法等を用いることができる. 米国
特許第2,681,294号、同第2.761,791
号、同第3,526.528号に記載の方法は有効な方
法である. く実施例〉 以下、本発明を実施例によって具体的に説明する. 実施例1 下塗りを施した三酢酸セルロースフィルム支持体上に、
下記に示すような組成の各層を重層塗布して多層カラー
感光材料を作製した.(感光層組+ffl) 各成分に対応する数字は、g/cm”単位で表わした塗
布量を示し、ハロゲン化銀については、銀換算の塗布量
を示す. ただし増感色素については、同一層のハロゲ
ン化銀1モルに対する塗布量をモル単位で示す. 第1層:ハレーション防止層 黒色コロイド銀      ・・・ ゼラチン         ・・・ 第2層:中間層 2,5−ジーt−ペンタデシル ハイドロキノン     ・・・ EX− 1          ・・・EX−3   
       ・・・ EX− 1 2         ・・・U−1   
        ・・・ U−2           ・・・ U−3           ・・・ HBS− 1         ・・・HBS−2  
       ・・・ ゼラチン         ・・・ 銀0.18 0.40 0.l8 0.07 0.02 0.002 0.06 0.08 0.l0 0.10 0.02 l.04 第3層(第1赤感乳剤層) 単分散ヨウ臭化銀乳剤 (ヨウ化銀6モル%、平均粒 径0.6−、粒径に関する変 動係数0.15)     ・・・ 増感色素I        ・・・ 増感色素■        ・・・ 増感色素■        ・・・ 増感色素■        ・・・ EX−2          ・・・ HBS−1         ・・・ EX− 1 0         ・・・ゼラチン  
       ・・・ 第4層(第2赤感乳剤層) 平板状ヨウ臭化銀乳剤 (ヨウ化銀10モル%、平均 粒径0.7−、平均アスベク ト比5.5、平均厚み0. 7 μ)           ・・・ 増感色素I        ・・・ 銀0.55 6.9X 10−’ 1.8X 10−’ 3.IXlO−’ 4.OX  10−’ 0.350 0.005 0.020 l.20 銀1.0 5.I X 10−’ 増感色素■ 増感色素■ 増感色素■ EX−2 EX−3 EX− 1 0 ゼラチン 第5層(第3赤感乳剤層) ヨウ臭化銀乳剤 (ヨウ化銀16モル%、 粒径1.IQ) 増感色素■ 増感色素■ 増感色素■ 増感色素■ EX−3 EX−4 HBS−1 HBS−2 ゼラチン 平均 1.4X 10−@ 2.3X 10−’ 3.OX 10−’ 0.40G o.oso O.015 l.30 銀1.60 5.4X10−1 1.4X 10−” 2.4X 10−’ 3.lX10−’ 0.240 0.120 0.22 0.10 1.63 第6層(中間層) EX−5          ・・・ HBS−1         ・・・ ゼラチン         ・・・ 第7層(第1縁感乳剤層) 平板状ヨウ臭化銀乳剤 (ヨウ化銀6モル%、平均粒 径0.6−、平均アスペクト 比6.0、平均厚み0.15 戸)          ・・・ 増感色素V        ... 増感色素■        ・・・ 増感色素■        ・・・ EX−6          ・・・ EX−1          ・・・ EX−7          ・・・ EX−8          ・・・ HBS−1         ・・・ HBS−4         ・・・ ゼラチン         ・・・ 0.040 0.020 0.80 銀0.40 3.OX  10−’ 1.OX  10−’ 3.8X  10−’ 0.260 G.021 0.030 0.025 0.100 0.010 0.75 第8層(第2緑感乳剤層) 単分散ヨウ臭化銀乳剤 (ヨウ化銀9モル%、平均粒 径0.7μ、粒径に関する変動 係数0.18)      ・・・ 増感色素V        ・・・ 増感色素■        ・・・ 増感色素■        ・・・ EX−6          ・・・ EX−8          ・・・ EX−1          ・・・ EX−7          ・・・ HBS−1         ・・・ HBS−4         ・・・ ゼラチン         ・・・ 第9層(第3緑感乳剤層) ヨウ臭化銀乳剤 (ヨウ化銀12モル%、平均 粒径1.Om)      ・・・ 増感色素V        ・・・ 銀0.80 2.IX10−’ 7.OX 10−’ 2.6X 10−’ 0.180 0.010 0、008 0.012 0.160 Q.008 1.l0 銀1.2 3.5X 10−’ 増感色素■        ・・・ 増感色素■        ・・・ EX−6          ・・・ EX−11         ・・・ EX− 1          ・・・HBS− 1 
        ・・・HBS−2         
・・・ ゼラチン         ・・・ 第lO層(イエローフィルター層) 黄色コロイド銀      ・・・ EX−5          ・・・ HBS−3         ・・・ ゼラチン         ・・・ 第11層(第1青感乳剤層) 平板状ヨウ臭化銀乳剤 (ヨウ化銀6モル%、平均粒 径0.6yx、平均アスペクト 比5.7,平均厚み0.15 一)          ・・・ 増感色素■        ・・・ 8.OX10−“ 3.OX  10−’ 0.065 0.030 0.025 0.25 0.lO 1.74 銀0.05 0.08 0.03 0.95 銀0.24 3.5X 10−’ EX−9                   ・・
・EX−8                   ・
・・HBS−1                 ・
・・ゼラチン         ・・・ 第12層(第2青感乳剤層) 単分散ヨウ臭化銀乳剤 (ヨウ化銀10モル%、平均 粒径0.8−、粒径に関する 変動係数0.16)    ・・・ 増感色素■        ・・・ EX−9          ・・・ EX− 1 0         ・・・HBS−1 
        ・・・ ゼラチン         ・・・ 第13層(第3青感乳剤層) ヨウ臭化銀乳剤 (ヨウ化銀14モル%、平均 粒径1.3μ)     ・・・ 増感色素■        ・・・ EX−9          ・・・ 0.85 0.l2 0,28 1.28 銀0.45 2.IX1G−’ 0.20 0.015 0、03 0.46 銀0.77 2.2X  10−’ 0.20 HBS−1                 ・・・
    0.07ゼラチン         ・・・ 
 0.69第14層(第1保護層) ヨウ臭化銀乳剤 (ヨウ化銀1モル%、平均粒 径0.07M)      ・・・ fFI0.5U−
4           ・・・  0.l1U−5 
         ・・・  0.11HBS−1  
       ・・・  0.90ゼラチン     
    ・・・  1.00第15層(第2保護層) ポリメチルアクリレート粒子 (直径約1.5}111)    ・・・  0.54
S−1           ・・・  0.15S−
2           ・・・  0.05ゼラチン
         ・・・  0.72各層には上記の
成分の他に、ゼラチン硬化剤H−1や界面活性剤を添加
した. U−1 U−2 U−3 U−4 n U−5 EX− 1 EX−2 0ロ EX−3 EX−4 EX−5 EX−6 EX−7 EX−8 EX−9 EX−10 EX−11 1 Q{m EX− 1 2 S−1 S−2 HBS−1 トリクレジルフォスフェート HBS−2 ジブチルフタレート HBS−3 ビス (2−エチルヘキシル) フタレート HBS−4 H−1 CH1=G{−Sol−CH.−CONH−Q{.■ Q{a”a{−幻『動『ω聞−CH. 増感色素I 増感色素■ 増感色素■ 増感色素■ CxHs CJs 増感色素V 増感色素■ 増感色素■ 増感色素■ 増感色素■ 上記感光材料を露光後、下記処理工程に従って、従来の
自動現像機(富士写真フィルム(株)製ミニラボチャン
ピオン23用カラーネガ自動現像機FP−350)を用
い、発色現像液の累積補充量がその母液タンク容量の3
倍になるまで6ケ月かけて処理した. 処理工程  処理時間  処理温度  補充量  タン
ク容量(35mm巾 Xlm長さ) 発色現像 漂  白 漂白定着 水洗(1) 3分15秒 1分00秒 3分l5秒 40秒 38℃ 38℃ 38℃ 35℃ 45aj 20mj 30mj (2)から(1)への 向 流配管方式。
水洗(2)1分OO秒 安  定    40秒 乾  燥  l分15秒 35℃ 38℃ 55℃ 30mj 20mj 4j 4i 次に処理液の組成を記す. (発色現像液) 母液(g) ジエチレントリアミン 五酢酸       1.0 l−ヒドロキシエチリ デン−1.1−ジホ スホン酸 亜硫酸ナトリウム 炭酸カリウム 臭化カリウム ヨウ化カリウム ヒドロキシルアミン硫 酸塩 4−[N一エチルーN (β−ヒドロキシ エチル)アミノ]一 2−メチルアニリン 硫酸塩 水を加えて 3.0 4.0 30.0 1.4 1.5B 2.4 4.5 1.0  1 補充液(g) 1.1 3.2 4.4 37.0 0.7 2.8 5.5 1.0 pH 10.05 10.10 (漂白液)母液,補充液共通 エチレンジアミン四酢酸第二 鉄アンモニウムニ水塩 エチレンジアミン四酢酸二ナ トリウム塩 臭化アンモニウム 硝酸アンモニウム 漂白促進剤 (単位g) 120.0 10.0 100.O lO.0 0.005モル アンモニア水(27%) 水を加えて 15.0mg 1.0  j pH 6.3 (漂白定着液) 母液   補充液 (単位g) エチレンジアミン四酢 酸第二鉄アンモニウ ムニ水塩      50.0 エチレンジアミン四酢 酸二ナトリウム塩   5.0 亜硫酸ナトリウム   12.0    1&.0チオ
硫酸アンモニウム 水溶渣(70%)   240m!   360mlア
ンモニア水 (27%)         6.Om日水を加えて 
      1.Oj   11pH        
    7.2    7.9(水洗液)母液、補充液
共通 水道水をH型強酸性カチオン交換樹脂(ロームアンドハ
ース社製アンノくーライトIR−120B)とOH型ア
ニオン交換樹脂(同アンバーライトI R−400)を
充填した混床式カラムに通水してカルシウムおよびマグ
ネシウムイオン濃度を3 mg/1以下に処理し、、続
いて二塩化イソシアヌール酸ナトリウム2 0 B7g
と硫酸ナトリウム1.5g#を添加した. この液のp
Hは6.5〜7.5の範囲にあった.(安定液)母液、
補充液共通(単位g)ホルマリン(37%)     
  2.0 II11ボリオキシエチレンーp−モ ノノニルフエニルエーテル (平均重合度10)      0.3エチレンジアミ
ン四酢酸二ナ トリウム塩          0.05水を加えて 
          1RpH           
    !). 0〜8.0これを処理Aとする。 こ
の場合の漂白槽と漂白定着槽との間のクロスオーバ時間
は15秒であった. なお、漂白定着液の補充は、漂白液のオーバーフローを
漂白定着槽に流入させ、定着液(漂白定着液の項の補充
液で示している)のみを漂白定着槽に補充するようにし
て行っており、オーバーフローは漂白定着槽から行う構
成としている。
処理Aにおいて、漂白および漂白定着工程を第1図およ
び第2図に示される処理橿を用い、以下のように処理す
る他は同様に処理した.これを処理Bとする. この処理槽において、一室あたりの処理室の体積は26
0mjであり、処理室の数は5室とした。
この場合、処理液の移動は、非処理時において、O.l
mj/分程度、処理時において20lll/分程度であ
った。
処理に先立って、まず、第1室から漂白液を供給し、次
に第3室から定着液(前記漂白定着液の項の補充液を使
用)を供給し、第5室からオーバーフローするようにし
て全処理室に処理液を収納した。
そして、第1室から漂白液、第3室から上記定着液をそ
れぞれ補充して感光材料を処理した. 補充量は、漂白
液、上記定着液において、処理Aよりともに20%減少
させた. 処理時間は4分15秒とした. この場合も、漂白液、上記定着液の流入方向はパラレル
フローとした. ランニングは6ケ月、累積補充量がタンク容量の3倍ま
で行った. 処理A,Bについて、35mm巾×III1長さ当たり
の漂白液、(漂白)定着液の補充量等について比較した
. 結果を表1に示す. 処理Bについては、第3室における漂白剤の濃度(C,
)と第4室における漂白剤の濃度(C4)との比Cs/
C4を漂白剤の濃度比として併せて示す. 表1に示すように、処理Bでは、処理Aに比べて補充量
を低減することができるにもかかわらず、脱銀不良等の
発生もなく、写真性においては満足できるレベルにあっ
た. 一方、処理Aでは、脱銀不良、定着成分の硫化が
発生し、期待できる写真性が得られなかった. また、
処理Bでは処理時間にて漂白槽と漂白定着槽との間のク
ロスオーバ時間分を節約でき、処理液量を節減できるこ
とがわかる. さらに、処理A,Hにおいて感光材料の処理量を2日間
で発色現像液の累積補充量が30氾になる程度の超大量
の処理を行ったところ、処理Aでは復色不良が生じたが
、処理Bでは、漂白剤の含有量が少ないため復色不良が
生じなかった。
実施例2 実施例lの処理Bにおいて、第1図および第2図に示さ
れる処理槽のかわりに、第3図に示される処理槽を用い
る他は同様に処理した.これを処理Cとする. この場合の一室あたりの体積は120mjであり、処理
室の数は11とした. また、処理液の移動は、非処理
時において0.2■1/分程度、処理時において、15
mj/分程度であった. なお、漂白液は、処理Aのものに比べて20%濃厚にし
たものを用いた. 一方、定着液は,処理Aの漂白定着
液の項の補充液として示している定着液に比べて20%
濃厚にしたものを用いた. 実施例1の処理Bに準じて,第1室から漂白液を、また
第4室から定着液を供給し、処理中にては第1室から漂
白液を、第4室から定着液をそれぞれ補充し、最終室か
らオーバーフローさせた. 処理時間は約4分(一室当り約22秒)とした. 漂白液、定着液の流入方向はパラレルフローとした. ランニングは、タンク容量の3倍まで行った. この処理Cについて、実施例1の処理Aとの比較におい
て、351IIIl巾Xlm長さ当たりの漂白液、(漂
白)定着液の補充量等について表2に示す. 表2に示すように、処理Cでは処理Aに比べて補充量を
低減することができるにもかかわらず、写真性において
は、満足できるレベルであった. また、処理時間にお
いては、処理時間そのものを短縮できるのみならず、ク
ロスオーバ時間がないという点でも有利である。 さら
に、処理液量も節減できることがわかる. 処理Bと同様、処理Cにおいては、極少量のみならず超
大量の際のトラブルも生じなかった. 実施例3 実施例2の処理Cにおいて、第3図に示される処理槽の
かわりに、第5図および第6図に示される処理槽を用い
る他は同様に処理した.これを処理Dとする. この場合の一室あたりの体積は150mjであり、処理
室の数は20とした。 また処理液の移動は、非処理時
において3 m1/分程度、処理時においては、6m1
/分程度であった。 また、処理路断面の間隙は6!I
III1、処理路の長さは167cmとした. ただし、漂白液は第1室に、定着液は第5室に、それぞ
れ供給し、処理に先立って補充を開始し、その後感光材
料を処理した。
また、処理時間は3分45秒とした。
この処理Dについて、実施例1の処理Aとの比較におい
て、実施例2と同様に表3に示す。
表3に示すように、処理Dでは処理Aに比べて補充量を
低減することができるにもかかわらず、写真性において
は、満足できるレベルであった。 また、処理時間にお
いては、処理時間そのものを短縮できるのみならず、ク
ロスオーバ時間がないという点でも有利である. さら
に、処理液量も節減できることがわかる。
また、処理B,Cと同様、処理Dにおいては、極少量の
みならず超大量の際のトラブルも生じなかった. さらには、ベルト搬送系としているため、断面スリット
状の処理路であっても搬送が確実であった. 〈発明の効果〉 本発明によれば、脱銀処理機能を有する処理液の使用量
、特に補充量を低減することができる. しかも写真性に優れる.
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明における処理槽を示す断面側面図であ
る。 第2図は、第1図中の■−■線での断面図である. 第3図は、本発明における処理槽の別の態様を示す切断
端面図である. 第5図は、本発明における処理槽の別の態様を示す平面
図である. 第6図は、第5図中の■一■線での断面図である. 符号の説明 10・・・脱銀機能を有する処理液 6A〜6K,60A.65A〜65E・・・処理室5,
141・・・区画部材 53a、5 3 b ・・・弁 FIG.4 7 F 1 G ・5 S FIG 6 手続補正書 (自発) 平成元年8月28日

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)露光後のハロゲン化銀感光材料を湿式処理するハ
    ロゲン化銀感光材料の処理方法であって、 前記ハロゲン化銀感光材料を現像後、脱銀処理機能を有
    する処理液で脱銀処理するに際し、複数の処理室に区画
    された処理槽の各処理室に前記処理液を各処理室にてそ
    の組成が異なるように収納し、各処理室間にて、空気に
    触れることなく脱銀処理することを特徴とするハロゲン
    化銀感光材料の処理方法。
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