JPH0347506Y2 - - Google Patents

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JPH0347506Y2
JPH0347506Y2 JP5592986U JP5592986U JPH0347506Y2 JP H0347506 Y2 JPH0347506 Y2 JP H0347506Y2 JP 5592986 U JP5592986 U JP 5592986U JP 5592986 U JP5592986 U JP 5592986U JP H0347506 Y2 JPH0347506 Y2 JP H0347506Y2
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clutch
piece
sliding plate
plate
sliding
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は両軸受リールのクラツチ機構に関す
る。
(従来の技術) 両軸受リールのクラツチ機構として、スプール
軸の軸芯に沿つてピニオン歯車を摺動させ、それ
によつてスプール軸とピニオン歯車を係脱し、ス
プールへの動力伝達を断続するようにしたものは
特公昭55−28667号公報に提案のものがある。
この特公昭55−28667号公報に記載の構成は、
クラツチをOFFにする場合クラツチがOFFとな
らない箇所が生じないようにするため長さを異に
した2枚の掛止片を用いているもので、それによ
つて無死点クラツチを完成している。
しかしながら、上記発明にあつては構造が複雑
化すると共に、部品点数も多く、組立て製作に手
数を要し、コスト高となる等の不具合を有してい
る。
(考案が解決しようとする問題点) 本考案は上述した如き従来の事情に鑑み、部品
点数が少なく、構造簡単な無死点クラツチを構成
することにある。
(問題点を解決するための手段) 上記問題点を解決するための本考案の技術的手
段は、クラツチ摺動板に形成した取付片に連結バ
ネを介してスライド板を連結し、そのスライド板
は基板上に長孔によつて揺動自在に軸支すると共
に、スライド板には取付片の内側縁に当接する係
合片及びクラツチ摺動板の二股片先端と衝合する
当接片を設ける。
(作用) 上記手段によれば、クラツチ摺動板を押し下げ
ると、取付片に連結バネを介して連結されたスラ
イド板は該バネの作用で係合片がクラツチ摺動板
における取付片の内側縁に当接し、スライド板の
当接片はクラツチ摺動板の二股片先端と衝合する
位置に揺動されると共に、摺動カムはクラツチ摺
動板の突隆部で押し上げられてピニオン歯車とス
プール軸との係合が解除され、クラツチOFFの
状態となり、そのクラツチOFFの状態はクラツ
チ摺動板と基板とに渉つて取付けた切換バネの弾
発力で維持される。
そして、クラツチOFFの状態はハンドルを釣
糸捲込み方向に回動すると、主歯車と一緒に回転
する逆止め歯車の歯部がスライド板の当接片に衝
合して押し上げ、そのスライド板の当接片がクラ
ツチ摺動板の二股片を更に押し上げ、クラツチ摺
動板に連結された切換バネがデツドポイントライ
ンを越える位置まで押し、それ以降は切換バネの
弾発力でクラツチ摺動板が引き上げられ、クラツ
チONの状態に復帰する。又、クラツチ摺動板を
押し下げてクラツチOFFとする時、逆止め歯車
の歯部に対しスライド板の当接片が衝合する位置
にあつた場合はスライド板が連結バネを圧縮した
り、或いは連結バネの弾発力がスライド板に作用
するなどして揺動し、クラツチOFFの状態が確
立される。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を図面に基いて説明す
ると、両軸受リールは所定の間隔をおいて対峙さ
せた左右の側枠A,Bと、その左右の側枠A,B
間に回転可能に横架軸承されるスプール1、及び
一方の側枠A内に収納したスプール1の駆動機構
とその駆動経路を継続するクラツチ機構、更にそ
の駆動機構を作動するハンドル2とで構成されて
いる。
側枠A内に設けられる駆動装置はハンドル2と
一体回転する主歯車3、その主歯車3と噛合する
と共に、スプール1のスプール軸1aと係脱する
ピニオン歯車4とで構成され、この駆動経路を継
続するクラツチ機構はピニオン歯車4を係着保持
した摺動カム5、その摺動カム5をスプール軸1
aの軸芯方向に沿つて摺動させるクラツチ摺動板
6、クラツチ摺動板6をクラツチON又はクラツ
チOFF方向に付勢する切換バネ7,7′、クラツ
チ摺動板6と係脱するスライド板8、そのスライ
ド板8をクラツチ摺動板のスライド板に連係させ
て揺動させる連結バネ9、スライド板8を蹴り上
げる逆止め歯車10、及びピニオン歯車4を係合
支承した摺動カム5をクラツチON方向に付勢保
持するコイルスプリング11,11′によつて構
成されている。
以下、そのクラツチ機構を更に詳しく説明する
と、ピニオン歯車4を一体的に係合支承した摺動
カム5はその左右両側を基板12上に起設した支
持杆13,13′に上下動可能に嵌合され、且つ
その摺動カム5上面と皿板14との間にはコイル
スプリング11,11′が弾圧装着されて摺動カ
ム5が常時下方へ付勢、即ちピニオン歯車4がス
プール軸1aと係合する方向へ押圧付勢してあ
る。
クラツチ摺動板6は金属平板を平面略Y字形に
形成して直杆片6bの一側に二股片6cを分岐形
成し、直杆片6bの中程にはその長手方向に沿つ
て案内孔15が開穿されて基板12上に起立固定
してある案内杆16に嵌合され、二股片6cには
適宜折り曲げて後方に至るに従い上向きに傾斜し
た突隆部17が一体的に設けられると共に、二股
片6cは基板12上に起設した支持杆13,1
3′の基部間に嵌合され、これによつてクラツチ
摺動板6の摺動方向が規制されており、更に基板
12上に一端を係着した切換バネ7,7′の他端
が二股片6cの後端基部に係着され、その切換バ
ネ7,7′のデツドポイントラインの前後位置に
おいて正・逆方向に作用する弾発力によりクラツ
チ摺動板6がクラツチON、クラツチOFFの両方
向に付勢保持される。
又、上記クラツチ摺動板6の二股片6cの外側
に取付片6aが並列状となして一体に突出形成さ
れ、その取付片6aの先部に連結バネ9を介して
スライド板8が連結されている。
スライド板8は金属平板を用いて平面略矩形に
形成され、一方の短辺の側縁に二股片6cの先端
と衝合する当接片18が直角に起曲形成されると
共に、その当接片18と対角線上の他方短辺の側
部には係合片19が直角に起曲形成してあり、且
つ短辺間には長辺に沿つて長孔20が開穿されて
基板12に起立したピン21に揺動自在に嵌合支
持されると共に、当接片18が形成された短辺の
反対側部と取付片6a先端とに渉つて略V字形の
連結バネ9が連結されている。図中、22は逆止
め爪で逆止め歯車10の回動方向によつて自動的
に引き寄せ又は押し出されるようになつている。
23はクラツチ摺動板6に取付けた操作ボタンで
ある。
次にクラツチ機構のON、OFFについて説明す
ると、先ず第1図に図示せるクラツチONの状態
からクラツチOFFにする場合、そのクラツチON
の状態ではスライド板8は何等拘束されていない
ため連結バネ9の弾発力で長孔20の上側がピン
21と係合した状態に保持され、クラツチ摺動板
6を押動すると二股片6cに形成した突隆部17
がピニオン歯車4を係着保持した摺動カム5をス
プール軸1aの軸芯に沿つて上方へ押し上げ、ス
プール軸1aとピニオン歯車4の係合状態を解除
すると同時に、クラツチ摺動板6の取付片6aに
連結バネ9で連結されたスライド板8は該連結バ
ネ9のバネ作用でスライド板8の係合片19が取
付片6aの内側縁に当接して位置、方向が決定さ
れ、スライド板8の当接片18に二股片6cの先
端が衝合すると同時に、クラツチ摺動板6の押し
込み状態は切換バネ7,7′の弾発力で維持され、
クラツチOFFの状態が確立される。そのクラツ
チOFFの状態においてもスライド板8は連結バ
ネ9の弾発力で長孔20の上側がピン21と係合
した状態に保持されている。(第4図参照) 上記のクラツチOFFをクラツチONに復帰させ
る時はハンドル2を正回転方向に回動し、逆止め
歯車10を同方向(矢印方向)に回転させると、
逆止め歯車10の歯部がスライド板8の当接片1
8を押し上げ、更にその当接片18はクラツチ摺
動板の二股片6cの先端に衝合してクラツチ摺動
板6を押し上げ、それに伴ない切換バネ7,7′
はデツドポイントラインを越える位置まで押し上
げられた後は該切換バネ7,7′の弾発力で元の
状態に復帰される。上記の動作中スライド板8は
連結バネ9の弾発力で長孔20の上側がピン21
と係合する方向に付勢されているが、逆止め歯車
10の回転により歯部で当接片18が長孔20の
長手方向に押し上げられ、それによるスライド板
8の移動は長孔20の下側がピン21と係合する
位置までおこなわれ、当接片18は逆止め歯車1
0の歯部から離れる。(第5図参照) そして、上記のスライド板8は連結バネ9のバ
ネ作用でクラツチ摺動板6の移動方向と逆方向に
付勢され、且つピン21を中心として回動して逆
止め歯車10と離反した状態に維持され、第1図
の状態に復帰する。
又、操作ボタン23を押動してクラツチ摺動板
6を押し下げた時、スライド板8の当接片18と
逆止め歯車10の歯部とが衝合する位置にある場
合、スライド板8はクラツチ摺動板6のスライド
及び連結バネ9のバネ作用によつて逆止め歯車1
0の歯部上に乗り上げ、クラツチ摺動板6は切換
バネ7,7′の弾発力で押し下げ方向に付勢され
てクラツチOFFの状態が形成される。(第6図参
照) そこで、ハンドル2を正回転方向に僅か回動す
ると、逆止め歯車10が矢印方向に回転し、逆止
め歯車10の歯部とスライド板8の当接片18と
は離れると共に、連結バネ9の矢印方向への弾発
力によつてスライド板8はピン21を中心として
揺動され、当接片18は二股片6cの先部に当接
される(第7図参照)。従つてあとは第4の状態
と同じになり、ハンドル2の回動によつてクラツ
チONに復帰する。即ち、逆止め歯車10がどの
ような位置にあつてもクラツチOFF、クラツチ
ONが可能となる。
(考案の効果) 本考案のクラツチ機構は以上詳述した如く、ク
ラツチ摺動板に形成した取付片に連結バネを介し
てスライド板を連結し、そのスライド板は基板上
に長孔によつて揺動自在に軸支すると共に、スラ
イド板には取付片の内側縁に当接する係合片及び
クラツチ摺動板の二股片先端と衝合する当接片を
設けたものであるから、逆止め歯車がどのような
状態にあつても、クラツチ摺動板を押動すること
によつてスプール軸とピニオン歯車との係合を解
除できると共に、そのクラツチ解除(クラツチ
OFF)の状態は切換バネのデツドポイントライ
ンを越えて作用する押し下げ方向への弾発力によ
つて、確実にクラツチOFF状態を維持できる。
従つて、従来の無死点クラツチ機構により部品
点数少なく、構造簡単でコスト安く、且つコンパ
クト構造のクラツチ機構を提供できる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示し、第1図はクラ
ツチON状態の一部切欠正面図、第2図は同一部
切欠平面図、第3図はスライド板部分を示す一部
切欠側面図、第4図はクラツチOFFとした状態
の一部切欠正面図、第5図はハンドルの回動でク
ラツチOFFをクラツチONに戻す状態の一部切欠
正面図、第6図及び第7図は逆止め歯車の歯部上
にスライド板が乗り上げた状態でクラツチOFF
とした一部切欠正面図である。 図中、1a:スプール軸、2:ハンドル、4:
ピニオン歯車、5:摺動カム、6:クラツチ摺動
板、6c:二股片、7,7′:切換バネ、8:ス
ライド板、9:連結バネ、10:逆止め歯車、1
2:基板、13,13′:支持杆、17:突隆部、
18:当接片、19:係合片、20:長孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. スプール軸に係脱するピニオン歯車を支持した
    摺動カムの左右両側を基板上に起立固着した支持
    杆に上下弾発動自在に取付け、その摺動カムの下
    面と基板との間に、前記摺動カムを軸芯方向に沿
    つて摺動させる突隆部を有したクラツチ摺動板を
    摺動自在に取付けると共に、クラツチ摺動板の二
    股片と並列状となして取付片を一体に突出形成
    し、更に基板上には取付片の内側縁に当接する係
    合片及び二股片先端に衝合する当接片を有したス
    ライド板を、該基板に起立固着したピンに長孔に
    よつて揺動自在に支持し、そのスライド板の当接
    片寄りとクラツチ摺動板の取付片とを略V字形を
    した連結バネで連結し、クラツチ摺動板と基板と
    の間に該クラツチ摺動板をクラツチON、クラツ
    チOFFの両方向に弾発力が作用する切換バネを
    取付け、クラツチOFFの状態におけるスライド
    板の当接片は逆止め歯車の回動により歯部で押し
    上げられるようにしたクラツチ機構。
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JP2563861Y2 (ja) * 1990-10-18 1998-02-25 株式会社シマノ 両軸受リール

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