JPH034736A - イカ加工品の製造方法 - Google Patents

イカ加工品の製造方法

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JPH034736A
JPH034736A JP1138939A JP13893989A JPH034736A JP H034736 A JPH034736 A JP H034736A JP 1138939 A JP1138939 A JP 1138939A JP 13893989 A JP13893989 A JP 13893989A JP H034736 A JPH034736 A JP H034736A
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JP
Japan
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squid
processed
cuttlefish
hot water
seasoning
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JP1138939A
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English (en)
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Rieko Makiya
真喜屋 理恵子
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Toyo Suisan Kaisha Ltd
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Toyo Suisan Kaisha Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 E産業上の利用分野〕 本発明は、イカ加工品の製造方法に関する。
[従来の技術〕 従来、即席麺の具等に使用されているイカ加工品として
は、凍結乾燥品や加圧加熱殺菌品(レトルト品)が知ら
れている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、前者のイカ加工品は熱湯中で戻した時の
復元性が劣ることから形や厚さに制限があり、後者のイ
カ加工品は熱湯中で戻すと柔らかくなり過ぎ、いずれの
イカ加工品もイカ本来の食感や見栄えの点で満足するも
のではなかった。
本発明は、上記従来の課題を解決するためになされたも
ので、熱湯中での復元性が良好でイカ本来の良好な食感
を有し、かつ保存性に優れ、更に褐変がなく良好な色、
艶を持つイカ加工品、を製造し得る方法を提供しようと
するものである。
[課題を解決するための手段] 本発明のイカ加工品の製造方法は、生イカを煮熟した後
、調味材料で処理してイカを味付すると共にイカ自体の
pHを5.0〜6.2に調節する工程と、このイカを半
乾燥して水分活性(Active ofVater ;
 Aw)を0.84〜0.90に調節する工程と、この
イカを耐熱性フィルムからなる包装袋に収納した後、湯
殺菌を行う工程とを具備したことを特徴とするものであ
る。
上記生イカとしては、例えばマツイカ、ムラサイ力等を
用いることができる。
上記生イカの煮熟は、イカの酵素を失活させるために行
なうもので、温度を高くし過ぎるとイカの肉質が硬くな
り、一方温度を低くし過ぎると保存中に褐変する恐れが
あることから、85〜95℃の熱湯中で行なうことが望
ましい。
上記調味材料は、食塩、砂糖、グルタミン酸ソーダ等を
主調味剤とし、これにpH調整を行なうための乳酸、ク
エン酸等の有機酸を配合した組成を有する。かかる調味
材料のpHは、少なくとも味付後のイカ自体のpHであ
る 5.0〜6.2より低酸性側に調整される。
上記調味材料で処理したイカ自体のpHと、この後の半
乾燥したイカの水分活性(Aw)とは保存性、食感等に
おいて相互に関連し、それらの値を上記範囲に限定する
ことが重要である。具体的には、pHを5.0未満にす
ると酸味が強(なり過ぎ、一方pHが6.2を越えると
保存性が低下し、水分活性との関係から該水分活性を下
げないと良好な保存性が得られなくなり、これに伴)て
熱湯中で戻した時に硬い食感となる。また、前記Awを
0.84未満にすると熱湯中で戻した時に硬い食感とな
り、一方Awが0.90を越えると食感は良好になるも
のの、保存性が悪化する。
上記湯殺菌は、75℃以上で行えばよい。特に、殺菌の
点から下限温度を80℃、食感および褐変防止の観点か
ら上限温度を90℃にすることが好ましい。
また、本発明の別のイカ加工品の製造方法は生イカを煮
熟した後、調味材料で処理してイカを味付すると共にイ
カ自体のpHを6.2を越え 6.4以下に調節する工
程と、このイカを半乾燥して水分活性を0.84〜0.
88に調節する工程と、このイカを耐熱性フィルムから
なる包装袋に収納した後、湯殺菌を行う工程とを具備し
たことを特徴とするものである。
上記調味材料で処理したイカ自体のpHと、この後の半
乾燥したイカの水分活性(A w)とは保存性、食感等
において相互に関連し、それらの値を上記範囲に限定す
ることが重要である。具体的には、pHを6.4を越え
ると褐変が生じる。また、前記Awを0.84未満にす
ると熱湯中で戻した時に硬い食感となり、一方Awが0
.88を越えると食感は良好になるものの、前記pHと
の関係で保存性が悪化する。
[作 用] 本発明によれば、生イカを沸騰水中で処理し1、調味材
料で処理してイカを味付すると共にイカ自体のpHを所
定の値に調節し、このイカを半乾燥して前記pHとの関
係で水分活性を特定し、更に耐熱性フィルム袋に収納し
た後、湯殺菌を行うことによって、熱湯中での復元性が
良好でイカ本来の良好な食感を有し、かつ保存性に優れ
、更に褐変がなく良好な色、艶を持つイカ加工品を製造
できる。
[実施例] 以下、本発明の実施例を詳細に説明する。
まず、冷凍ロールイカ(例えばマツイカ)を解凍し、皮
屑や軟骨を除去し、洗浄した後、筋部に切れ目を入れ、
更に表裏面にかのこ模様に切れ目を入れた。つづいて、
この生イカを90℃で5分間煮熟して酵素を失活させた
。ひきつづき、煮熟したイカを冷却し、4cm間隔で長
さ方向に切断し、更に凍結させてスライサーで4■幅に
切断して短冊状のイカ片とした。
次いで、下記組成の調味材料を十分混合し、この調味材
料に前記イカ片を入れ、ミキサーで十分混合した後、容
器に移し、2時間以上漬は込み、味付Iすを行なう。こ
の際、途中で手返しを行なって味付けを均一にする。こ
うした調味材料での漬は込みによりイカ片自体のpHを
5.0〜6.8となった。なお、pH調節は下記成分中
の乳酸量を変えることによって行なった。
(調味材料;配合量はイカ 100kgに対する)食 
  塩                 5.5kg
砂   糖                 2kg
ツルビット粉末       12kgグルタミン酸ナ
トリリウム  1kg 乳酸            2kg グリチルリチン       0.05kgリン酸塩 
          0.1kg次いて、前記調味材料
に漬は込んだイカ片の液をよく切った後、40℃で熱風
乾燥(半乾燥)した。
この時、熱風乾燥時間を調整することによりイカの水分
活性(A w)を0.80〜0.94とした。つづいて
、前記イカ15gを延伸プロピレン/塩化ビニリデン/
無延伸ポリプロピレンの三層ラミネートフィルムからな
る包装袋に入れ、脱気包装した後、85℃で20分間湯
殺菌して88種のイカ加工品を製造した。
得られた各イカ加工品を開封してイカを取り出し、味覚
パネルテストを行なった。その結果を下記第1表に示す
第  1 表(味覚パネルテスト) 一;良好 +;酸味を強く感じる 上記第1表から明らかなように調味材料でイカ自体のp
Hを4,8にして製造したイカ加工品は、酸味が強く感
じて商品的に問題があることがわかる。
前記味覚パネルテストの結果から、調味材料でイカ自体
のpHを5.0以上にしたイカ加工品について■保存性
テスト、■褐変テスト、■食感テストを、それぞれ行な
った。
■、保存性テスト 前記包装袋に熱風乾燥後のイカを入れると共に菌液を約
2X 10’個/gの割合で添加し、脱気、包装後、8
5℃、20分間の湯殺菌を行ない、37℃の恒温恒湿槽
で5週間保存した。保存後、開封して菌数の変化を測定
した。その結果を下記第2表に示す。なお、前記菌液は
野沢菜漬は分離菌(bacil Ius)を生理食塩水
に懸濁し、100℃、10分間加熱し、耐熱性芽胞菌液
とすることにより調製した。
第  2 表(保存性テスト) 一;菌数変化なし +:菌数増加 ■、褐変テスト 調味材料でイカ自体のpHを5.0以上にしたイカ加工
品を37℃の恒温恒湿器で2週間保存して褐変を調べた
。その結果を下記第3表に示す。
第 3 表(褐変テスト) 第 表(食感テスト) −;変化なし +;褐変の傾向あり 上記第3表から明らかなようにpHが6.6以上になる
と保存中に褐変を生じやすいことがわかる。
また、イカの水分活性(Aw)は褐変に影響しないこと
がわかる。
■9食感テスト 調味材料でイカ自体のpHを5.0以上にしたイカ加工
品を開封し、熱湯で戻して食感を調べた。
その結果を下記第4表に示す。
上述した第1表〜第4表の結果に基づいてイカ加工品の
総合評価を下記第5表に示す。
第  5 表(総合評価) [発明の効果] 以上詳述した如く、本発明によれば熱湯中での復元性が
良好でイカ本来の良好な食感を有し、かつ保存性分jれ
、更に褐変がなく良好な色、艶を持ち、即席麺に用いら
れる具等に好適なイカ加工品の製造方法を提供できる。
一;良好 +:味覚、保存性、褐変、食感の点で問題あり上記第5
表の結果から、調味材料での処理にあたり、イカ自体の
pHを5,0〜8.2に調節し、この後のイカの半乾燥
を水分活性で0.84〜0.90に調節すること、或い
は調味材料セ心理にあたりイカ自体のpHを6.2を越
え 6.4以下に調節し、このイカの半乾燥を水分活性
で0.84〜0.88に調節すること、によって味覚、
保存性、食感が良好で褐変のない良好な色、艶を持つイ
カ加工品を製造できることがわかる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)生イカを煮熟した後、調味材料で処理してイカを
    味付すると共にイカ自体のpHを5.0〜6.2に調節
    する工程と、このイカを半乾燥して水分活性を0.84
    〜0.90に調節する工程と、このイカを耐熱性フィル
    ムからなる包装袋に収納した後、湯殺菌を行う工程とを
    具備したことを特徴とするイカ加工品の製造方法。
  2. (2)生イカを煮熟した後、調味材料で処理してイカを
    味付すると共にイカ自体のpHを6.2を越え6.4以
    下に調節する工程と、このイカを半乾燥して水分活性を
    0.84〜0.88に調節する工程と、このイカを耐熱
    性フィルムからなる包装袋に収納した後、湯殺菌を行う
    工程とを具備したことを特徴とするイカ加工品の製造方
    法。
JP1138939A 1989-05-31 1989-05-31 イカ加工品の製造方法 Expired - Lifetime JPH0614828B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007116922A (ja) * 2005-10-25 2007-05-17 Ariake Japan Co Ltd 魚介類を用いた常温保存が可能な加工食品およびその製造方法
KR101380203B1 (ko) * 2012-03-06 2014-04-10 고려수산 주식회사 열수살균처리된 반건조오징어 및 그 제조방법

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