JPH0347056B2

JPH0347056B2 -

Info

Publication number: JPH0347056B2
Application number: JP56159833A
Authority: JP
Inventors: Osamu Hasegawa
Original assignee: Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1981-10-07
Filing date: 1981-10-07
Publication date: 1991-07-18
Also published as: JPS5863030A; JPH03245735A; JPH0582134B2

Description

【発明の詳細な説明】

(a) 技術分野本発明は配電系統の操作指令の妥当性をチエツ
クして、系統操作の信頼性および安全性を高め得
るようにした配電系統操作装置に関する。 (b) 従来技術第１図は、変電所のしや断器に連繋される多数
のフイーダ間に適宜結合して、多重ループ系統に
構成した配電系統の代表的な構成例を示すもので
ある。第１図において、配電系統はしや断器１
ａ，１ｂ、フイーダ２ａ，２ｂ、区分点開閉器３
ａ，３ｂ，３ｃ，３ｄ、連繋点開閉器４ａ，４
ｂ，４ｃ，４ｄ，４ｅ、区間５ａ，５ｂ，５ｃ，
５ｄ，５ｅ，５ｆ，５ｇ，５ｈ，５ｉ，５ｊおよ
び母線６から図示のように構成されている。かか
る構成において、通常区分点開閉器３は常閉、連
繋点開閉器４は常開にして放射状系統で運用す
る。配電系統がループ可能な形状に構成されてい
るのは一部の区間の工事、あるいは事故の時開閉
器の切替えにより、停電区間を最小にするためで
ある。たとえば、第１図の系統において、通常区間５
ｆ，５ｇ，５ｈはフイーダ２ｂから電力が融通さ
れているが、区間５ｆで事故があるとしや断器１
ｂと区分点開閉器３ｃ，３ｄが開放され、区間５
ｇ，５ｈは事故区間ではない（健全区間と称す
る）が停電状態となる。このとき、連繋点開閉器
４ｃ、区分点開閉器３ｄを順次投入すれば、健全
区間５ｇ，５ｈに電力を融通することができる。ただし、フイーダ２ａから融通する区間がふえ
るとフイーダ２ａに流れる電流が多くなるので、
フイーダ２ａが過負荷になる場合もある。つま
り、連繋点開閉器４ｃを投入して区間５ｇ，５ｈ
に電力を融通する方法は不適当であることにな
る。その場合には、連繋点開閉器４ｂを投入し
て、区間５ｉが所属する図示しないフイーダから
融通することも考えられる。第２図は、従来の配電系統操作装置の構成例を
示すものである。なお第２図において第１図と同
一符号を付したものは第１図と同一要素を示すも
のである。図において、７ａ，７ｂ，７ｃ，７
ｄ，７ｅは遠方監視制御装置子局（以下、TC子
局と称する）、８は遠方監視制御装置親局（以下、
TC親局と称する）、９は系統表示装置、１０は操
作卓を夫々示す。かかる装置において、しや断器１ａ，１ｂ、区
分点開閉器３ａ，３ｂ，３ｃ，３ｄ、連繋点開閉
器４ａ，４ｂ，４ｃ，４ｄ，４ｅの開閉状態およ
びフイーダ２ａ，２ｂを流れる電流の値は、TC
子局７ａ〜７ｅ、TC親局８を介して、系統表示
装置９に表示される。また、今しや断器または開
閉器とそれに対する操作（開または閉の操作）を
操作卓１０から指示すると、その信号はTC親局
８に伝送される。そしてそこから操作卓１０で指
定したしや断器または開閉器に対応するTC子局
７に対して、開または閉の信号が伝送され、これ
によりしや断器または開閉器が開放または投入さ
れる。一方、操作員の系統の一部の区間の工事あるい
は事故により、開閉器の切替え操作をする必要が
生じると、操作卓１０から開閉の指示を与える
が、これには次のような危険性が伴なう。つま
り、指示に基づく開閉器の投入により、それまで
停電状態にあつた区間が充電された場合、その区
間に電力を供給しているフイーダに過負荷が発生
してしまう恐れがある。このため、操作員は操作
を行なおうとする対象系統を熟知しておく必要が
ある。また、操作員が万が一誤つた操作（過負荷
が発生してしまうような操作）を行なつた場合で
も、系統異常が発生するまではこれを発見するこ
とができず、信頼性、安全性の面で系統操作上問
題があつた。 (c) 目的本発明は投入指令による実際の投入指令に先立
つて操作後の系統を模擬してその時の過負荷発生
の有無を事前に判定し、過負荷発生無しと判定し
た場合当該投入指令による操作を許容することに
より、対象系統を従来レベル程熟知していない操
作員でも安心して系統操作を行なうことができ、
もつて配電系統操作の信頼性および安全性を高め
ることができる配電系統操作装置を提供すること
を目的とする。 (d) 実施例以下、本発明の一実施例について図面を参照し
て説明する。第３図は、本発明による配電系統操作装置の構
成例を示すもので、第３図において、第２図と同
一部分には同一符号を付してその説明を省略し、
ここでは異なる部分についてのみ述べる。即ち、第３図は第２図の構成に加えて過負荷判
定装置１１を設けるようにしたものである。この
過負荷判定装置１１は、TC子局７ａ〜７ｅおよ
びTC親局８を介して入力される配電系統の状態
を基に、操作卓１０から操作指令による操作後の
系統を模擬して過負荷発生の有無を判定し、過負
荷発生無しと判定されたときのみ該操作指令を
TC親局８に与えて系統操作を許容するものであ
る。なお、この過負荷判定装置１１は電子計算機
を用いてそのプログラムとして実現することが可
能である。次に、かかる装置の作用について説明する。配
電系統の状態がTC子局、７ａ，７ｂ，７ｃ，７
ｄ，７ｅ、TC親局８を介して系統表示装置９に
表示されるのは従来方式と同じであるが、同時に
過負荷判定装置１１にも入力される。一方、いま
しや断器および開閉器の開閉操作を操作卓１０か
ら指示すると、その操作指令は過負荷判定装置１
１に伝送され、この指示された操作（特に投入操
作）により過負荷が発生するか否かを判定する。
その結果、指示された投入指令は過負荷が発生し
ないと判定されたときにはTC親局８への伝送が
許容され、過負荷が発生すると判定されたときは
TC親局８への投入指令の伝送が阻止される。そ
して、過負荷発生の可能性もなくTC親局８に指
示された操作が伝送された後は、前述した従来方
式と同様の作用となる。以下、かかる過負荷判定方法に基づく具体的な
作用について、区間５ｆに事故があつた後、健全
区間５ｇ，５ｈに送電する場合を例として説明す
る。いま区間５ｆでの事故直後の系統状態は、た
とえば第１表、第２表、第３表および第４表に示
すような形で記憶しておく。第１表は、しや断器が接続するフイーダと区間
および現在状態を示す表、第２表は区分開閉器ま
たは連繋点開閉器が接続するふたつの区間および
現在状態を示す表である。第１表、第２表から、
現在フイーダ２ｂから電力の供給を受けている区
間はなく、フイーダ２ａから電力の供給を受けて
いる区間５ａ，５ｂ，５ｃであこことがわかる。第３表は、フイーダの許容電流を示す表であ
る。フイーダに実際流れている電流の値は、TC
子局７、TC親局８を介して常時伝送されてくる
が、この値が許容電流を超えたとき過負荷である
と判定する。フイーダ許容電流は設備設置時に決
まる。第４表は区間の現在状態（停電または充電）、
電源側区間および負荷電流を示す表である。

【表】

【表】上記で、区間の電源側区間とは当該区間に送電
している区間をいい、電源側区間を順次追えば当
該区間に送電しているフイーダがわかる。たとえ
ば、区間５ｃの電源側区間は区間５ｂであり、区
間５ｂの電源側区間は区間５ａであり、区間５ａ
の電源側は母線６つまり区間５ａはフイーダに直
接つながる区間であることがわかる。そこで、１
表をみると区間５ａはフイーダ２ａにつながるこ
とがわかるので、結局区間５ｃはフイーダ２ａに
つながることがわかる。なお、停電区間に対しては電源側区間は意味を
もたないので一で示した。また、電源側区間が＊
とあるのは、第３図には図示していない区間であ
ることを示している。さらに、区間の負荷電流と
はその区間内の負荷で消費される電流であり、こ
の負荷電流は当該区間に含まれる需要家の契約電
力の和から決定できる。第１表、第２表、第４表で示す現在状態におい
て、いま操作卓１０から操作員が連繋点開閉器４
ｃの投入指令を与えたとする。該指令を受けた過
負荷判定装置１１は、連繋点開閉器４ｃの投入に
より過負荷が発生しないか否かをつぎのようにし
て判定する。つまり、区間５ｇは現在停電状態で
あるが、連繋点開閉器４ｃの投入により、区間５
ｂを電源側区間として、充電状態になることが第
２表、第４表からわかる。そして、前述したよう
に区間５ｆの電源側区間を順次追えば、区間５ｂ
すなわち区間５ｇに電力を供給するフイーダはフ
イーダ２ａであることがわかる。現在このフイー
ダ２ａを流れている電流値は、TC子局７ａ、TC
親局８を介して伝送されているが、これをＩで表
わす。このＩは、フイーダ２ａにつながる区間５
ａ，５ｂ，５ｃの負荷電流の和である。一方、連
繋点開閉器４ｃ投入後にフイーダ２ａに流れる電
流をI′とすると、 I′＝Ｉ＋（区間５ｇの負荷電流）と推定することができる。そして、この電流I′が
第３表に示すフイーダ２ａの許容電流を超えると
き、過負荷発生有りと判定し、過負荷判定装置１
１からTC親局８への投入指令の伝送が阻止され
る。また、電流I′がフイーダ２ａの許容電流を超
えないときは過負荷発生無しと判定し、連繋点開
閉器４ｃの投入指令をTC親局８に伝送する。続いて、操作卓１０から区分点開閉器３ｄの投
入指令が与えられると、この指令を受けた過負荷
判定装置１１は連繋点開閉器４ｃ場合と同様にし
て、過負荷発生無しと判定した時TC親局８に区
分点開閉器３ｄの投入指令を伝送する。このように、電気所のしや断器に連繋される多
数のフイーダ２ａ，２ｂ間を区分点開閉器３ａ〜
３ｄ連繋点開閉器４ａ〜４ｅにより結合して多重
ループ系統に構成した配電系統を、操作卓１０か
らの操作指令に基づいて上記しや断器１ａ，１
ｂ、各開閉器３ａ〜３ｄ、４ａ〜４ｅを投入また
は開放することにより、TC親局８、TC子局７ａ
〜７ｅを介して操作する配電系統操作装置におい
て、上記TC子局７ａ〜７ｅ、TC親局８を介して
入力される配電系統の状態に基づいて上記投入指
令による実際の投入指令に先立つて操作後の系統
を模擬してその時の過負荷発生の有無を過負荷判
定装置１１にて事前に判定し、過負荷発生無しと
判定した場合には当該投入指令による操作を許容
するようにしたものである。従つて、対象系統を従来のレベル程熟知してい
ない操作員でも安心して系統操作を行なうことが
できる。その結果、配電系統操作を行なう場合の
信頼性および安全性を高めることが可能となる。 (e) 効果以上説明したように本発明によれば、投入指令
による実際の投入指令に先立つて操作後の系統を
模擬してその時の過負荷発生の有無を事前に判定
し、過負荷発生無しと判定した場合には当該投入
指令による操作を許容するようにしたので、対象
系統を従来のレベル程熟知していない操作員でも
安心して系統操作を行なうことができ、もつて配
電系統操作の信頼性および安全性を高めることが
できる配電系統操作装置が提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は代表的な配電系統を示す構成図、第２
図は従来の配電系統操作装置の構成例を示す図、
第３図は本発明による配電系統操作装置の一実施
例を示す構成図である。１ａ，１ｂ…しや断器、２ａ，２ｂ…フイー
ダ、３ａ〜３ｄ…区分点開閉器、４ａ〜４ｅ…連
繋点開閉器、５ａ〜５ｊ…区間、６…母線、７ａ
〜７ｅ…遠方監視制御装置子局、８…遠方監視制
御装置親局、９…系統表示装置、１０…操作卓、
１１…過負荷判定装置。

Claims

【特許請求の範囲】

１電気所のしや断器に連繋されるフイーダ間を
区分点開閉器、連繋点開閉器により結合して成る
配電系統を、操作指令に基づいて前記しや断器、
各開閉器を投入または開放することにより操作す
る配電系統操作装置において、前記配電系統の状
態に基づいて投入指令による操作後の系統を模擬
して過負荷発生の有無を判定し、過負荷発生無し
と判定した場合当該投入指令による操作を許容す
る過負荷判定手段を備えたことを特徴とする配電
系統操作装置。