JP2732836B2 - 電力系統の開閉器操作直前模擬実行方法 - Google Patents

電力系統の開閉器操作直前模擬実行方法

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JP2732836B2
JP2732836B2 JP62065965A JP6596587A JP2732836B2 JP 2732836 B2 JP2732836 B2 JP 2732836B2 JP 62065965 A JP62065965 A JP 62065965A JP 6596587 A JP6596587 A JP 6596587A JP 2732836 B2 JP2732836 B2 JP 2732836B2
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Meidensha Corp
Nippon Koei Co Ltd
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Meidensha Corp
Tokyo Electric Power Co Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 A.産業上の利用分野 この発明は電力系統の開閉器操作直前模擬実行方法に
関する。 B.発明の概要 この発明は電力系統における開閉器操作直前模擬実行
方法において、 開閉器操作にあつて、自動的に開閉器操作シーケンス
を決定するとともに開閉器操作シーケンス実行直前に模
擬的に操作シーケンスを実行してシーケンスのチェック
を行い、しかる後、チェック良の場合に自動開閉操作を
行ってチェックの良否を判定させることにより、開閉器
操作の安全性と的確化を図るようにしたものである。 C.従来の技術 一般に電力系統の開閉器操作においては電力系統を停
止あるいは使用するための操作指令から開閉器操作シー
ケンスを自動的に決定する手段がとられている。これに
より、開閉器操作は開閉器操作シーケンスに従つて自動
的に行なわれる。このような電力系統の開閉器操作の一
例として、特開昭59−37844号公報がある。この公報に
よれば、電力系統は、その適確かつ効率的な運用と電力
供給の安定供給の確保のために、各種設備の停止、使用
が決定され、この決定に基づいて適当な開閉器の投入、
開放操作が運転員による手動操作又は電子計算機等を使
用した自動操作によってなされる。 D.発明が解決しようとする問題点 しかし、電力系統は、電力需要の増大により拡大及び
複雑化しており、従来の開閉器操作方式では適切なもの
とは言えなかった。すなわち、運転員による手動操作で
は、電子計算機を使用した変電所の集中監視制御システ
ムを使用した操作方式にあっても、設備増設に伴って集
中化の規模も拡大されることから運転員が把握しなけれ
ばならない開閉器の数も増加の一途をたどり運用も複雑
化するため、運転員が電力系統の状態を正確に把握して
適格な開閉器操作を正確、迅速に行うには多大な困難を
伴う。 この運転員による操作に代わって、正確な設備の運用
を確保しようとする自動操作方式は、主として電子計算
機を制御中枢部として、開閉器操作の自動操作を行う。
しかし、設備の増設、変更には、操作シーケンスのプロ
グラム変更に大きな困難性を有する。例えば、上記のよ
うな自動操作装置では、操作対象となる開閉器や操作に
必要な確認手順を操作シーケンスとして設備に固定的に
持ち、それを参照しながら開閉器操作を実行するため、
電力設備が1つでも増設、変更されると、その設備に対
する操作シーケンスを当該装置に登録するのみでなく増
設される設備から影響を受ける他の設備のシーケンスも
変更しなければならない。 そこで、電子計算機を使用して開閉器操作シーケンス
を自動決定できるようにしたものが、上記公報のもので
ある。 上記公報によれば、開閉器操作シーケンスは自動的に
決定されるが、自動操作の開始にあたり、自動作成した
開閉器操作シーケンスの適否は作成後、運転員の判断に
よる処理で行なつていたため、操作シーケンスの信頼性
に欠ける問題がある。また、上述したように、電力設備
は増大され、かつ集中制御されるに伴い運転員の判断だ
けによる処理を行うと運転員に多大な負担をかける恐れ
がある。 この発明は、操作直前の機器状態から決定した操作シ
ーケンスを模擬的に実行し、予め登録されている操作後
の機器状態と前記実行による操作後の機器状態とを比較
して、不一致があれば操作を行わないようにして、操作
シーケンスの信頼性の向上を図るとともに、運転員の負
担の軽減を図ったことを目的とする。 E.問題点を解決するための手段 この発明は、第1図に示すように、開閉器操作シーケ
ンスの自動決定時に用いた操作直前機器状態から決定し
た操作シーケンスを模擬的に実行して操作シーケンスの
適否をチェックする第1工程1と、 予め登録されている操作後の機器状態と前記模擬的に
実行され、チェック適となつた操作シーケンスによる操
作後の機器状態とを比較する第2工程2と、 この比較結果により機器状態に不一致があれば、前記
チェック適となつた操作シーケンスによる自動操作を行
わないようにした第3工程3とからなるものである。 F.作用 上記のように構成したことにより、電力系統の開閉器
操作にあたつて、自動的に開閉器操作シーケンスを決定
するが、この操作シーケンス実行直前に、模擬的に操作
シーケンスを実行させ、操作シーケンスのチェックの適
否を見る。チェックにより適となつた場合の操作シーケ
ンスによる操作後の機器状態と予め登録されている操作
後の機器状態を比較する。両機器状態の比較結果に1つ
でも不一致があれば前記操作シーケンスによる自動操作
は行わないようにした。これにより操作の安全及び的確
化を図ることができる。 G.実施例 以下、図面を参照してこの発明の一実施例を説明す
る。第2図において、ステツプS1は電力系統の開閉器操
作にあたつて、自動的に開閉器操作シーケンスを決定す
る開閉器操作シーケンス自動作成部で、このステツプS1
をステップS2の模擬実行部にて模擬的に実行する。この
ステツプS2で実行された操作シーケンスの操作による機
器状態と、予め登録されている操作後の機器状態とをス
テツプS3の比較部で比較し、チェック「良」ならば、す
なわち比較結果が「YES」ならば自動操作処理部となる
ステツプs4に行く。また、ステツプS3でチェック「否」
ならば、すなわち比較結果が「NO」ならば操作シーケン
ス不採用処理部となるステツプS5に行く。 なお、前記予め登録されている操作後の機器状態は、
例えば、事前に作成されたシーケンス操作後の機器状態
を表示した図と、登録するためにディスプレイに表示さ
れている機器状態とを照合させて充分にチェックして登
録を決定しているので、誤りがないものとしている。 次に模擬実行の詳細と実行例を述べる。模擬実行は上
記したように、まず電力系統の開閉器操作にあたって、
開閉器操作シーケンスを自動的に作成した後、この工程
で作成された操作シーケンスを計算機内部で模擬的に1
ステツプづつ実行し、各シーケンスとその操作順位の適
否をチェックする。また模擬実行の操作による機器状態
を更新し、その実行による操作後の機器状態も作成す
る。この作成された状態と予め登録されている操作後の
機器状態を比較し、1つでも不一致のものをチェック
「否」とする。 第3図は模擬実行例を述べるための結線図で、操作直
前状態(A)から自動的に開閉器操作シーケンス(B)
を決定した表を次に示す。 上記表において矢印は開閉器操作手順決定の意味であ
る。 次に模擬実行の要件を示す。 (1) CB01投入…CB01の機器状態を閉とする。 (2) LS1投入…LS1の機器状態を閉とする。 (3) CB01開放確認…(1)により機器状態は閉とな
つているためチェック「否」とする。 次にチェック「良」であつた場合は、操作後の機器状
態をチェックする。 (1) 操作直前状態 LS1…閉 CB01…閉 DSR1…閉 (2) 予め登録された操作後状態 LS1…開 CB01…開 DSR1…閉 (3) 自動決定した開閉器操作シーケンス CB01…開く LS1…開く CB01…開放確認 DSR1…開く (4) 操作直前状態(1)から開閉器操作シーケンス
を模擬実行した後の状態 LS1…開 CB01…開 DSR1…開 (5) 操作後状態チェック 上記(2)と(4)の機器状態を比較し、DSR1の状態
が異なるため、チェック「否」とする。これにより操作
シーケンスは不採用となる。 H.発明の効果 以上述べたように、この発明によれば、操作直前の機
器状態から決定した操作シーケンスを模擬的に実行し、
予め登録されている操作後の機器状態と前記実行による
操作後の機器状態とを比較して、不一致があれば操作を
行わないようにしたので、自動決定した開閉器操作シー
ケンスの自動チェックが可能となり、そのシーケンス決
定の信頼性向上になる。また、この発明では手順決定を
運転員の判断に依存したものが自動化することができる
ため、運転員の負担が軽減される。
【図面の簡単な説明】 第1図はこの発明の構成を示すブロツク図、第2図はこ
の発明の一実施例を示すフローチヤート、第3図は模擬
実行例を述べるための結線図である。 1……操作シーケンスの適否をチェックする第1工程、
2……機器状態を比較する第2工程、3……不一致なら
ば操作シーケンスを操作しない第3工程。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊能 英幸 東京都千代田区内幸町1丁目1番3号 東京電力株式会社内 (72)発明者 南沢 守 東京都千代田区麹町5丁目4番地 日本 工営株式会社内 (72)発明者 佐々木 伸幸 東京都品川区大崎2丁目1番17号 株式 会社明電舎内 (72)発明者 伊藤 裕一 東京都品川区大崎2丁目1番17号 株式 会社明電舎内 (56)参考文献 特開 昭59−37844(JP,A) 特開 昭58−63030(JP,A) 特開 昭57−97331(JP,A)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.電力系統を停止あるいは使用するための操作指令か
    ら開閉器操作シーケンスを自動的に決定する電力系統の
    開閉器の開閉操作直前模擬実行方法において、 電力系統の開閉器操作にあたって、開閉器操作シーケン
    スを自動的に作成する工程を設けた後、この工程で作成
    された操作シーケンスを計算機内部で模擬的に1ステッ
    プづつ実行し、その操作シーケンスとその操作順位の適
    否をチェックするとともに、模擬実行の操作による開閉
    器の機器状態を更新し、その実行による開閉器の操作後
    の開閉器の機器状態を作成する第1工程と、 予め登録されている開閉器の操作後の開閉器の機器状態
    と、前記チェック適となった操作シーケンスによって模
    擬的に実行されたシーケンス操作後の開閉器の機器状態
    とを比較する第2工程と、 この第2工程の比較結果により開閉器の機器状態に1つ
    でも不一致があれば、前記チェック適となった操作シー
    ケンスによる自動操作を行わないようにした第3工程と
    を備えた電力系統の開閉器操作直前模擬実行方法。
JP62065965A 1987-03-20 1987-03-20 電力系統の開閉器操作直前模擬実行方法 Expired - Lifetime JP2732836B2 (ja)

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JP5285362B2 (ja) * 2008-08-29 2013-09-11 株式会社日立情報制御ソリューションズ 模擬装置、模擬制御方法および模擬制御プログラム

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