JPH0346547B2 - - Google Patents
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- JPH0346547B2 JPH0346547B2 JP56102010A JP10201081A JPH0346547B2 JP H0346547 B2 JPH0346547 B2 JP H0346547B2 JP 56102010 A JP56102010 A JP 56102010A JP 10201081 A JP10201081 A JP 10201081A JP H0346547 B2 JPH0346547 B2 JP H0346547B2
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- Nonmetallic Welding Materials (AREA)
- Prevention Of Electric Corrosion (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、表面に炉中ろう付け用ろう材が被
覆されている冷却フインを用いて、非腐食性フラ
ツクスを使用する炉中ろう付けによつて通液管と
前記冷却フインをろう付け結合するアルミニウム
製熱交換器コアの製造方法に関する。
覆されている冷却フインを用いて、非腐食性フラ
ツクスを使用する炉中ろう付けによつて通液管と
前記冷却フインをろう付け結合するアルミニウム
製熱交換器コアの製造方法に関する。
近時、自動車用のラジエータやコンデンサ、或
はエバポレータのどの熱交換器では、従来の、熱
伝導器、耐食性の点で良好である銅合金材から、
軽量で材料費も安価であり、熱伝導率も高いアル
ミニウム材(アルミニウム合金材も含め)によつ
て構成する割合が高くなりつつある。
はエバポレータのどの熱交換器では、従来の、熱
伝導器、耐食性の点で良好である銅合金材から、
軽量で材料費も安価であり、熱伝導率も高いアル
ミニウム材(アルミニウム合金材も含め)によつ
て構成する割合が高くなりつつある。
しかし乍ら、このアルミニウム材によつて構成
される熱交換器は、軽量化、コスト・ダウンを要
求される自動車のフアクターとして有効なもので
あるが、アルミニウム材は腐食し易く、特に電食
や塩害に対して弱い性質を有していることから、
自動車用ラジエータやカークーラ用コンデンサの
如き高温になり、かつ、腐食の促進媒体となる塵
埃のどの存在する雰囲気中に設置される熱交換器
では、孔食が短期間のうちに多発し、熱交換機能
を劣化、更には不能とする問題を有している。
される熱交換器は、軽量化、コスト・ダウンを要
求される自動車のフアクターとして有効なもので
あるが、アルミニウム材は腐食し易く、特に電食
や塩害に対して弱い性質を有していることから、
自動車用ラジエータやカークーラ用コンデンサの
如き高温になり、かつ、腐食の促進媒体となる塵
埃のどの存在する雰囲気中に設置される熱交換器
では、孔食が短期間のうちに多発し、熱交換機能
を劣化、更には不能とする問題を有している。
ところで、アルミニウム製熱交換器において孔
食の多発する場所は、第1図に示す如く、熱交換
器コアaを構成する通液管b部分に集中してい
る。これは、通液管bに冷却フインcが接合して
おり、通常両者は自然電極電位の異なる異種アル
ミニウム材(例えば通液管bはJIS A 1050、冷
却フインcはJIS BA12PC)によつて構成される
ものであるから、その電位差により、第2図に示
す如く、冷却フインcの皮材によつて構成される
フイレツトd附近に孔食eが生じる。このため、
従来では、通液管b、冷却フインc及び座板f、
f′をろう付けによつて一体結合し、熱交換器aを
構成後、その表面にクロメート処理や電着塗装な
どを施して保護被膜を形成したり、或はろう付時
に使用するフラツクス中にZn化合物を混入して
Zn拡散層を形成し、これにより上記孔食eの発
生を防止する対策としている。
食の多発する場所は、第1図に示す如く、熱交換
器コアaを構成する通液管b部分に集中してい
る。これは、通液管bに冷却フインcが接合して
おり、通常両者は自然電極電位の異なる異種アル
ミニウム材(例えば通液管bはJIS A 1050、冷
却フインcはJIS BA12PC)によつて構成される
ものであるから、その電位差により、第2図に示
す如く、冷却フインcの皮材によつて構成される
フイレツトd附近に孔食eが生じる。このため、
従来では、通液管b、冷却フインc及び座板f、
f′をろう付けによつて一体結合し、熱交換器aを
構成後、その表面にクロメート処理や電着塗装な
どを施して保護被膜を形成したり、或はろう付時
に使用するフラツクス中にZn化合物を混入して
Zn拡散層を形成し、これにより上記孔食eの発
生を防止する対策としている。
しかし、上記保護被膜を形成するものでは、完
全な保護被膜が形成された上、これが恒久的にそ
のまま状態を維持しているのであれば、孔食eの
発生防止の目的は達せられるが、実際には欠陥の
ない保護被膜の形成は困難であり、その上、熱交
換器の運搬或は設置時など、取り扱い的に物理的
な原因によつて保護被膜の一部を剥離してしまう
ことがある。また、Zn拡散層を形成するもので
は、腐食性の高いフラツクスを用いるため、ろう
付け後にフラツクスが残存せぬよう十分な洗浄を
要する上、ろう付け時のフラツクス残査によつて
仮組治具の消耗が著しく、コスト高になる。加え
て、フラツクス中のZnであることから、塗布す
る際にバラツキがあると、全体の均一な耐食効果
が期待できない欠点を有しており、何れのものも
根本的な問題の解決策になり得ない。
全な保護被膜が形成された上、これが恒久的にそ
のまま状態を維持しているのであれば、孔食eの
発生防止の目的は達せられるが、実際には欠陥の
ない保護被膜の形成は困難であり、その上、熱交
換器の運搬或は設置時など、取り扱い的に物理的
な原因によつて保護被膜の一部を剥離してしまう
ことがある。また、Zn拡散層を形成するもので
は、腐食性の高いフラツクスを用いるため、ろう
付け後にフラツクスが残存せぬよう十分な洗浄を
要する上、ろう付け時のフラツクス残査によつて
仮組治具の消耗が著しく、コスト高になる。加え
て、フラツクス中のZnであることから、塗布す
る際にバラツキがあると、全体の均一な耐食効果
が期待できない欠点を有しており、何れのものも
根本的な問題の解決策になり得ない。
昨今、上記の如き問題に対処するため、冷却フ
インcの芯材に所定量のZnを含有させ、これに
より冷却フインcの電位を下げ、冷却フインcを
積極的に腐食させて、通液管bに孔食eが生じな
いようにする方法(例えば特開昭53−4250号公
報、特開昭56−10699号公報参照)が見られるが、
これでは、通液管bと冷却フインcの接合構造
上、電解質のある腐食環境にむらが生じ、従つ
て、通液管bにも孔食の発生する可能性が高く、
実用上芳しいものではない。
インcの芯材に所定量のZnを含有させ、これに
より冷却フインcの電位を下げ、冷却フインcを
積極的に腐食させて、通液管bに孔食eが生じな
いようにする方法(例えば特開昭53−4250号公
報、特開昭56−10699号公報参照)が見られるが、
これでは、通液管bと冷却フインcの接合構造
上、電解質のある腐食環境にむらが生じ、従つ
て、通液管bにも孔食の発生する可能性が高く、
実用上芳しいものではない。
また、上記の如き問題は、最近開発された非腐
食性フラツクスを使用して炉中ろう付けを行なう
アルミニウム製熱交換器であつても避け得なかつ
た。
食性フラツクスを使用して炉中ろう付けを行なう
アルミニウム製熱交換器であつても避け得なかつ
た。
そこでこの発明は、非腐食性フラツクスを使用
して炉中ろう付けを行なう際の加熱作用で孔食の
発生を防止するZn拡散層が形成される通液管を
有すると同時に前記Zn拡散層の層厚は比較的小
さなものであつても所望とする腐食遅延効果を期
待することの可能なアルミニウム製熱交換器コア
の製造方法を提供することを目的とする。
して炉中ろう付けを行なう際の加熱作用で孔食の
発生を防止するZn拡散層が形成される通液管を
有すると同時に前記Zn拡散層の層厚は比較的小
さなものであつても所望とする腐食遅延効果を期
待することの可能なアルミニウム製熱交換器コア
の製造方法を提供することを目的とする。
この発明に係るアルミニウム製熱交換器コアの
製造方法は、表面に炉中ろう付け材が被覆されて
いる冷却フインを用いて、非腐食性フラツクスを
使用する炉中ろう付けによつて通液管と前記冷却
フインをろう付け結合するアルミニウム製熱交換
器コアの製造方法において、芯材及び炉中ろう付
け用ろう材、又はその何かれ一方に0.5〜2%の
Znを添加した冷却フインと、外表面に予めZn層
が施された通液管とを組み付け、非腐食性フラツ
クスを施し、炉中ろう付けによつて通液管と冷却
フインをろう付け結合すると共に、このろう付け
時の加熱作用で、通液管の外表面に予め施された
Zn層がZn拡散層を形成するようにしたものであ
る。
製造方法は、表面に炉中ろう付け材が被覆されて
いる冷却フインを用いて、非腐食性フラツクスを
使用する炉中ろう付けによつて通液管と前記冷却
フインをろう付け結合するアルミニウム製熱交換
器コアの製造方法において、芯材及び炉中ろう付
け用ろう材、又はその何かれ一方に0.5〜2%の
Znを添加した冷却フインと、外表面に予めZn層
が施された通液管とを組み付け、非腐食性フラツ
クスを施し、炉中ろう付けによつて通液管と冷却
フインをろう付け結合すると共に、このろう付け
時の加熱作用で、通液管の外表面に予め施された
Zn層がZn拡散層を形成するようにしたものであ
る。
この発明においては、芯材及び炉中ろう付け用
ろう材、又はその何れか一方に0.5〜2%のZnを
添加した冷却フインと、外表面に予めZn層が施
された通液管とを組み付けた後、この仮組体に非
腐食性フラツクスを施し、次に、これを炉中に入
れ、炉中ろう付けによつて通液管と冷却フインを
ろう付け結合すると共に、このろう付け時の加熱
作用で、通液管の外表面に予め施されたZn層が
Zn拡散層を形成する。
ろう材、又はその何れか一方に0.5〜2%のZnを
添加した冷却フインと、外表面に予めZn層が施
された通液管とを組み付けた後、この仮組体に非
腐食性フラツクスを施し、次に、これを炉中に入
れ、炉中ろう付けによつて通液管と冷却フインを
ろう付け結合すると共に、このろう付け時の加熱
作用で、通液管の外表面に予め施されたZn層が
Zn拡散層を形成する。
以下、この発明を第3図及び第4図に基づき具
体的に説明する。
体的に説明する。
この熱交換器コア1は、公知のものと同様に、
多数の通液管2と冷却フイン3とを交互に重ね合
わせ、その両端に座板4,4′を設置しており、
これらの各フアクターは互いにろう付けによつて
一体結合される構造となつている。そして、前記
通液管2と冷却フイン3との結合は、冷却フイン
3の皮材(炉中ろう付け用ろう材)31が加熱に
よつて溶融することによつて両者の結合が為され
る。
多数の通液管2と冷却フイン3とを交互に重ね合
わせ、その両端に座板4,4′を設置しており、
これらの各フアクターは互いにろう付けによつて
一体結合される構造となつている。そして、前記
通液管2と冷却フイン3との結合は、冷却フイン
3の皮材(炉中ろう付け用ろう材)31が加熱に
よつて溶融することによつて両者の結合が為され
る。
ここでは、通液管2のアルミニウム材料として
A1050を使用し、冷却フイン3のアルミニウム材
料として、芯材30はA3003を、また、皮材31
はBA4045を使用しており、これの被覆率は10%
とされ、かつ、芯材30及び皮材31には夫々1
%のZnが添加されると同時に通液管2の外表面
側にはZn拡散層5が施されている。
A1050を使用し、冷却フイン3のアルミニウム材
料として、芯材30はA3003を、また、皮材31
はBA4045を使用しており、これの被覆率は10%
とされ、かつ、芯材30及び皮材31には夫々1
%のZnが添加されると同時に通液管2の外表面
側にはZn拡散層5が施されている。
上記の如くして構成される熱交換器コア1の通
液管2は組立て前にNaOH50%の水溶液によつ
て脱脂洗浄をした後、ZnO60g/、NaOH350
g/、27℃のジンケート浴に15分間浸漬する、
ジンケート処理を施し、次いで水洗し、乾燥す
る。次いで第3図のように、通液管2、冷却フイ
ン3及び座板4,4′を治具にて仮組し、これを
KAlF4−K3AlF6の組成の非腐食性フラツクスを
10%の濃度としたフラツクス水溶液中に浸漬す
る、フラツクス処理を施し、しかる後、600℃に
温度上昇された加熱炉にて5分間加熱し、各フア
クターのろう付け結合を行なう。
液管2は組立て前にNaOH50%の水溶液によつ
て脱脂洗浄をした後、ZnO60g/、NaOH350
g/、27℃のジンケート浴に15分間浸漬する、
ジンケート処理を施し、次いで水洗し、乾燥す
る。次いで第3図のように、通液管2、冷却フイ
ン3及び座板4,4′を治具にて仮組し、これを
KAlF4−K3AlF6の組成の非腐食性フラツクスを
10%の濃度としたフラツクス水溶液中に浸漬す
る、フラツクス処理を施し、しかる後、600℃に
温度上昇された加熱炉にて5分間加熱し、各フア
クターのろう付け結合を行なう。
前記通液管2に施されるZn層は、各フアクタ
ーのろう付け結合時の加熱作用で、50μ以上の深
さを有し、かつ、この深さの最大値は通液管2の
内部にZnに拡散しない部分が肉厚と50%以上残
存する範囲とされ、表面のZn濃度が2.5%〜10%
の範囲とされるZn拡散層5が得られるように施
される。
ーのろう付け結合時の加熱作用で、50μ以上の深
さを有し、かつ、この深さの最大値は通液管2の
内部にZnに拡散しない部分が肉厚と50%以上残
存する範囲とされ、表面のZn濃度が2.5%〜10%
の範囲とされるZn拡散層5が得られるように施
される。
従つて、上記の如く構成されている熱交換器コ
ア1の通液管2では、Zn拡散層5が犠牲電極と
なり、しかもZn層5全体に亘つて徐々に犠牲腐
食が為された後に芯材の腐食が生ずるという腐食
の進行プロセスを構成すると同時に冷却フイン3
もZn拡散層5と同時の電位を有することから、
単にZn拡散層5のみに犠牲腐食が為される場合
よりも通液管5の芯材までに腐食の発生する時間
が大巾に遅延され、従つて高寿命となる。
ア1の通液管2では、Zn拡散層5が犠牲電極と
なり、しかもZn層5全体に亘つて徐々に犠牲腐
食が為された後に芯材の腐食が生ずるという腐食
の進行プロセスを構成すると同時に冷却フイン3
もZn拡散層5と同時の電位を有することから、
単にZn拡散層5のみに犠牲腐食が為される場合
よりも通液管5の芯材までに腐食の発生する時間
が大巾に遅延され、従つて高寿命となる。
なお、通液管2に形成されるZn拡散層5の深
さを50μ以上としたのは、ろう付け時の加熱作用
によつてZn拡散を実施するので、50μ以下とした
場合は、ろう付け不良等が発生し、また、50μ未
満であると犠牲腐食層が薄くなり過ぎて、使用後
短期間でZn拡散層5が全面的に犠牲腐食される
からである。
さを50μ以上としたのは、ろう付け時の加熱作用
によつてZn拡散を実施するので、50μ以下とした
場合は、ろう付け不良等が発生し、また、50μ未
満であると犠牲腐食層が薄くなり過ぎて、使用後
短期間でZn拡散層5が全面的に犠牲腐食される
からである。
また、Zn拡散していない部分が通液管2の肉
厚の50%以上残存するようにしたのは、50%未満
になると、Zn拡散層5が犠牲腐食した後におい
て通液管2が非常に脆弱なものとなつて振動、圧
力等の影響で亀裂が生じ易くなるためである。
厚の50%以上残存するようにしたのは、50%未満
になると、Zn拡散層5が犠牲腐食した後におい
て通液管2が非常に脆弱なものとなつて振動、圧
力等の影響で亀裂が生じ易くなるためである。
更に、Zn拡散層5の表面のZnd濃度の下限を
2.5%としたのは、2.5%未満であるとろう付け時
にできるフイレツト6及び冷却フイン3と電食に
より消耗が激しく耐食性に問題があるからであ
り、かつ、上限を10%としたのは、10%を越えて
も耐食性を更に高められることがない上、コスト
高となるからである。
2.5%としたのは、2.5%未満であるとろう付け時
にできるフイレツト6及び冷却フイン3と電食に
より消耗が激しく耐食性に問題があるからであ
り、かつ、上限を10%としたのは、10%を越えて
も耐食性を更に高められることがない上、コスト
高となるからである。
また、冷却フイン3の芯材30及び皮材31に
添加されるZnは1%としたが、これに限らず、
0.5〜2%内に設定されればよい。0.5%以上であ
ることは、これ以下であると犠牲効果が不十分で
あり、また、2%未満であることは、2%以上で
あると腐食速度が高められ、短時間のうちにフイ
ン機能が劣化するがらである。
添加されるZnは1%としたが、これに限らず、
0.5〜2%内に設定されればよい。0.5%以上であ
ることは、これ以下であると犠牲効果が不十分で
あり、また、2%未満であることは、2%以上で
あると腐食速度が高められ、短時間のうちにフイ
ン機能が劣化するがらである。
上記実施例によつて得られた通液管2なZn拡
散層5は、X線マイクロアナライザーによつて検
査したところ、80μの深さを有し、かつ、表面の
Zn濃度が2.5%のものであつたが、これの耐食性
をCASSテストにより1000hr実験した結果、孔食
部分は発見されず、また30Kg/cm2で気密テストを
実施したところ異常はなく、良好な結果が得られ
た。
散層5は、X線マイクロアナライザーによつて検
査したところ、80μの深さを有し、かつ、表面の
Zn濃度が2.5%のものであつたが、これの耐食性
をCASSテストにより1000hr実験した結果、孔食
部分は発見されず、また30Kg/cm2で気密テストを
実施したところ異常はなく、良好な結果が得られ
た。
因に、上記において、冷却フイン3の芯材30
及び皮材31の何れにもZnを添加しないものに
ついて同一条件のテストを行なつた処、通液管2
には孔食が見られた。従つて、これにより通液管
2を延命とする冷却フイン3の犠牲効果が認めら
れる。
及び皮材31の何れにもZnを添加しないものに
ついて同一条件のテストを行なつた処、通液管2
には孔食が見られた。従つて、これにより通液管
2を延命とする冷却フイン3の犠牲効果が認めら
れる。
次に、上記実施例のものにおいて、冷却フイン
3の芯材30のみに1%のZnを添加した場合を
実施した処、これも異常は見られなかつた。ま
た、冷却フイン3の皮材31のみに1%のZnを
添加した場合を実施した処、やはり異常は見られ
なかつた。
3の芯材30のみに1%のZnを添加した場合を
実施した処、これも異常は見られなかつた。ま
た、冷却フイン3の皮材31のみに1%のZnを
添加した場合を実施した処、やはり異常は見られ
なかつた。
なお、上記実施例では、通液管の外表面側に施
されたZn拡散層は、ろう付結合前に予め施され
たZnメツキがろう付け結合時に加熱溶融されて
形成されるものであるが、このZn拡散層を得る
には前記無電解処理のZnメツキに限らず電解処
理のZnメツキ、又はZn薄板の接着、或いはZn粉
末によつても可能であるし、また、その他の処理
方法なども任意に変更可能であり、要は特許請求
の範囲の技術的思想を逸脱しない範囲内において
種々設計的変更可能である。
されたZn拡散層は、ろう付結合前に予め施され
たZnメツキがろう付け結合時に加熱溶融されて
形成されるものであるが、このZn拡散層を得る
には前記無電解処理のZnメツキに限らず電解処
理のZnメツキ、又はZn薄板の接着、或いはZn粉
末によつても可能であるし、また、その他の処理
方法なども任意に変更可能であり、要は特許請求
の範囲の技術的思想を逸脱しない範囲内において
種々設計的変更可能である。
以上要するに、この発明の係るアルミニウム製
交換器コアの製造方法は、表面に炉中ろう付け用
ろう材が被覆されている冷却フインを用いて、非
腐食性フラツクスを使用する炉中ろう付けによつ
て通液管と前記冷却フインをろう付け結合するア
ルミニウム製熱交換器コアの製造方法において、
芯材及び炉中ろう付け用ろう材、又は、その何れ
か一方に0.5〜2%のZnを添加した冷却フインと、
外表面に予めZn層が施された通液管とを組み付
け、非腐食性フラツクスを施し、炉中ろう付けに
よつて通液管と冷却フインをろう付け結合すると
共に、このろう付け時の加熱作用で、通液管の外
表面に予め施されたZn拡散層を形成するように
したものであるから、従来の保護被膜を形成する
もの、或はZn化合物を混入してZn拡散層を形成
するもののような問題なくして実施例で述べた如
くZn拡散層が犠牲電極となり、しかもZn拡散層
全体に亘つて徐々に犠牲腐食が為された後に芯材
の腐食が生ずるという腐食進行プロセスを構成す
ると同時に、冷却フインも通液管のZn拡散層と
同等の電位を有することから、単にZn拡散層の
みに犠牲腐食が為される場合よりも通液管の芯材
までに腐食の発生する時間が大巾に遅延され、従
つて高寿命となり、孔食の発生が防止され、熱交
換器コアの機能劣化、更には不能を来すことがな
くなる。
交換器コアの製造方法は、表面に炉中ろう付け用
ろう材が被覆されている冷却フインを用いて、非
腐食性フラツクスを使用する炉中ろう付けによつ
て通液管と前記冷却フインをろう付け結合するア
ルミニウム製熱交換器コアの製造方法において、
芯材及び炉中ろう付け用ろう材、又は、その何れ
か一方に0.5〜2%のZnを添加した冷却フインと、
外表面に予めZn層が施された通液管とを組み付
け、非腐食性フラツクスを施し、炉中ろう付けに
よつて通液管と冷却フインをろう付け結合すると
共に、このろう付け時の加熱作用で、通液管の外
表面に予め施されたZn拡散層を形成するように
したものであるから、従来の保護被膜を形成する
もの、或はZn化合物を混入してZn拡散層を形成
するもののような問題なくして実施例で述べた如
くZn拡散層が犠牲電極となり、しかもZn拡散層
全体に亘つて徐々に犠牲腐食が為された後に芯材
の腐食が生ずるという腐食進行プロセスを構成す
ると同時に、冷却フインも通液管のZn拡散層と
同等の電位を有することから、単にZn拡散層の
みに犠牲腐食が為される場合よりも通液管の芯材
までに腐食の発生する時間が大巾に遅延され、従
つて高寿命となり、孔食の発生が防止され、熱交
換器コアの機能劣化、更には不能を来すことがな
くなる。
また、この発明では冷却フインの犠牲腐食が通
液管の腐食発生時間を遅延する可能を有すること
から、通液管に形成されるZn拡散層の層厚を小
さくすることが可能となり、このためコスト低減
が図れることは勿論のこと、Zn層の構成に当つ
て時間の短縮並びに通液管への密着性が高められ
る。
液管の腐食発生時間を遅延する可能を有すること
から、通液管に形成されるZn拡散層の層厚を小
さくすることが可能となり、このためコスト低減
が図れることは勿論のこと、Zn層の構成に当つ
て時間の短縮並びに通液管への密着性が高められ
る。
加えて、Zn拡散層はろう付け結合時の加熱作
用によつて形成されるため、通液管には単にZn
メツキなどによつてZn層を施しておくのみで良
く、何等Zn拡散層の形成のための特別の加熱作
業を必要としていないメリツトがある。
用によつて形成されるため、通液管には単にZn
メツキなどによつてZn層を施しておくのみで良
く、何等Zn拡散層の形成のための特別の加熱作
業を必要としていないメリツトがある。
第1図は従来構造の熱交換器コアの側面図、第
2図は同要部拡大側面図、第3図はこの発明の実
施例の側面図、第4図は同要部拡大側面図であ
る。 1……熱交換器コア、2……通液管、3……冷
却フイン、5……Zn拡散層、30……芯材、3
1……皮材(炉中ろう付け用ろう材)。
2図は同要部拡大側面図、第3図はこの発明の実
施例の側面図、第4図は同要部拡大側面図であ
る。 1……熱交換器コア、2……通液管、3……冷
却フイン、5……Zn拡散層、30……芯材、3
1……皮材(炉中ろう付け用ろう材)。
Claims (1)
- 1 表面に炉中ろう付け用ろう材が被覆されてい
る冷却フインを用いて、非腐食性フラツクスを使
用する炉中ろう付けによつて通液管と前記冷却フ
インをろう付け結合するアルミニウム製熱交換器
コアの製造方法において、芯材及び炉中ろう付け
用ろう材、又はその何れか一方に0.5〜2%のZn
を添加した冷却フインと、外表面に予めZn層が
施された通液管とを組み付け、非腐食性フラツク
スを施し、炉中ろう付けによつて通液管と冷却フ
インをろう付け結合すると共に、そのろう付け時
の加熱作用で、通液管の外表面に予め施された
Zn層がZn拡散層を形成するようにしたことを特
徴とするアルミニウム製熱交換器コアの製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56102010A JPS583987A (ja) | 1981-06-30 | 1981-06-30 | アルミニウム製熱交換器コアの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56102010A JPS583987A (ja) | 1981-06-30 | 1981-06-30 | アルミニウム製熱交換器コアの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS583987A JPS583987A (ja) | 1983-01-10 |
JPH0346547B2 true JPH0346547B2 (ja) | 1991-07-16 |
Family
ID=14315791
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP56102010A Granted JPS583987A (ja) | 1981-06-30 | 1981-06-30 | アルミニウム製熱交換器コアの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS583987A (ja) |
Families Citing this family (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6021176A (ja) * | 1983-07-15 | 1985-02-02 | Furukawa Alum Co Ltd | アルミ製熱交換器の製造法 |
JPS6024267A (ja) * | 1983-07-18 | 1985-02-06 | Furukawa Alum Co Ltd | アルミ製熱交換器の製造法 |
JPS61103674A (ja) * | 1984-10-23 | 1986-05-22 | Showa Alum Corp | 耐食性に優れたアルミニウムろう付品の製造方法 |
JPS61202772A (ja) * | 1985-03-07 | 1986-09-08 | Nippon Light Metal Co Ltd | 犠性陽極効果およびZn被覆効果を併せもつアルミニウム合金製熱交換器の製造方法 |
JPS61159369U (ja) * | 1985-03-26 | 1986-10-02 | ||
JPH0677823B2 (ja) * | 1985-10-24 | 1994-10-05 | 昭和アルミニウム株式会社 | アルミニウム製熱交換器の製造方法 |
JPS6363567A (ja) * | 1986-09-04 | 1988-03-19 | Showa Alum Corp | 耐食性の優れた熱交換器の製造方法 |
JPH0284258A (ja) * | 1988-07-14 | 1990-03-26 | Nippon Denso Co Ltd | 銅製熱交換器の製造方法 |
JP2003053523A (ja) | 2001-08-14 | 2003-02-26 | Mitsubishi Alum Co Ltd | 熱交換器およびその製造方法 |
DE602004008211T2 (de) | 2004-02-06 | 2007-12-20 | Campagnolo S.R.L. | Betätigungsvorrichtung für Steuerkabel einer Fahrradgangschaltung |
DE602005012075D1 (de) | 2005-06-27 | 2009-02-12 | Campagnolo Srl | Steuerungsapparat für einen Fahrradkettenumwerfer |
ITMI20070400A1 (it) | 2007-03-01 | 2008-09-02 | Campagnolo Srl | Dispositivo di comando per bicicletta e bicicletta comprendente tale dipsositivo |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5536433A (en) * | 1978-09-06 | 1980-03-14 | Otsuka Pharmaceut Co Ltd | Sex attractant composition |
-
1981
- 1981-06-30 JP JP56102010A patent/JPS583987A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5536433A (en) * | 1978-09-06 | 1980-03-14 | Otsuka Pharmaceut Co Ltd | Sex attractant composition |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS583987A (ja) | 1983-01-10 |
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