JPH0240422B2 - Netsukokankinoseizohoho - Google Patents

Netsukokankinoseizohoho

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JPH0240422B2
JPH0240422B2 JP20531788A JP20531788A JPH0240422B2 JP H0240422 B2 JPH0240422 B2 JP H0240422B2 JP 20531788 A JP20531788 A JP 20531788A JP 20531788 A JP20531788 A JP 20531788A JP H0240422 B2 JPH0240422 B2 JP H0240422B2
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JP
Japan
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alloy
extruded
joint
brazing
extruded tube
Prior art date
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JP20531788A
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JPH0255664A (ja
Inventor
Kazunori Ishikawa
Motoyoshi Yamaguchi
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Furukawa Aluminum Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Aluminum Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はAlまたはAl合金からなる熱交換器の
製造方法に関し、熱交換器特にコンデンサーの耐
食性を向上させたものである。
〔従来の技術〕
一般に熱交換器としてのコンデンサーは自動車
のエアコン等に用いられているが、該エアコンは
第1図に示すようにコンデンサー1、リキツドタ
ンク2、エバポレーター3及びコンプレツサー4
等を配管5で連結して閉回路を形成し、内部に熱
媒体を封入したもので、エンジン6の回転力を利
用してコンプレツサー4を駆動し、熱媒体をコン
デンサー1で凝縮させて熱を放出し、次に液化し
た熱媒体をエバポレーター3で膨張させて熱を吸
収し、さらにガス化した熱媒体を再びコンデンサ
ー1に送る動きを繰り返して行うものである。上
記コンデンサー1として例えば押出偏平多穴管を
用いたサーペンタイン型コンデンサーでは押出管
にJIS 1050(Al99.50wt%以上)、JIS 3003合金
(Al−0.05〜0.20wt%Cu−1.0〜1.5wt%Mn)また
はAl−Cu系合金等を使用し、その肉厚は0.8mm程
度であり、管の寸法は厚さが5mm、幅が22mm程度
のものを用いている。またフイン材としてはAl
−Si系合金であるJIS 4343合金(Al−6.8〜8.2wt
%Si)またはJIS 4045合金(Al−9.0〜11.0wt%
Si)をろう材とし、該ろう材をJIS 3003合金に1
〜2wt%程度のZnを添加した芯材の両面に片面当
たり10%程度のクラツド率で貼り合わせた板厚
0.16mm程度のブレージングシートを用いている。
これら押出管とフイン材とを用いてコンデンサ
ーを作製するには、押出管を蛇行状に成形し、そ
の間にコルゲート加工したフイン材を挟み、さら
に押出管の両端には押出管と第1図に示す配管5
とを連結するためのユニオンやナツト等を組み付
け、フツ化物系のフラツクスを塗布した後、N2
雰囲気中で600℃に加熱して押出管とフイン材及
び押出管とユニオンをろう付けにより一体コアに
接合している。なお第2図に示すように、押出管
8両端にユニオン9を接合する場合は両者の接合
部にワイヤー状のろう材をいわゆる置きろう7と
して使用する。なお11はフインを示す。
このようにして得られたコンデンサーは自動車
の前面グリル部(即ちラジエターの前方)の位置
に装着されるため地域によつては塩害による腐食
の問題が大きい。このため上記フツ化物系フラツ
クスを使用したろう付けにおいてはZnを添加し
たフイン材の犠牲陽極作用だけでは押出管のすべ
ての部分の防食を図ることは不可能であつた。
そこで従来はろう付け前に押出管にジンケート
処理を施してZnを押出管表面に析出させ、また
は押出管にZn溶射等により表面にZnを付着させ
た後、ろう付け加熱によつて押出管表面にZn拡
散層を形成して、押出管全範囲にわたつての耐孔
食性を向上させる対策がとられている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし上記のようなZnまたはZn合金層を外表
面に設けた押出管を使用して配管継手類をろう付
けしたコンデンサーにおいてはろう付け接合部が
優先的に腐食する傾向があり、コンデンサーの耐
食寿命を著しく劣化させる場合があつた。
これは第3図に示すようにユニオン9と押出管
8との接合部でZn層を有する押出管8の面とフ
イレツト10を形成したろう材との電位差によ
り、ろう材との界面で押出管8のZn拡散部分1
2が優先腐食するため圧洩れに至るものである。
なお13は優先腐食部分を示す。
〔課題を解決するための手段〕
本発明はこれに鑑み種々検討した結果、表面に
Zn合金等の層を有する押出管と配管継手類との
接合部でろう材と押出管の接合界面に表面Zn濃
度0.5wt%以上のZn拡散層が存在するとろう付け
部の優先腐蝕が顕著になることを知見し、さらに
検討の結果Zn合金等の層を表面に有する押出管
を使用したコンデンサーの耐食寿命を向上させた
熱交換器の製造方法を開発したものである。
即ち本発明はZnまたはZn合金層を外表面に設
けたAlまたはAl合金押出管を蛇行状に成形し、
その間にコルゲート加工したフインを挟着し、該
押出管の両端に外部配管と連結するAl合金継手
をAl−Si系合金ろう材によりろう付けして熱交
換器を製造する方法において、押出管両端のAl
合金継手接合部のZnまたはZn合金層を除去した
後、Al合金継手をろう付けすることを特徴とす
るものである。
〔作用〕
このように押出管両端のAl合金継手接合部の
ZnまたはZn合金層を除去するのは、ろう付け部
の優先腐蝕が大幅に軽減されるからである。この
理由は、押出管の両端の接合部以外の部分はろう
付け後に表面Zn濃度が1〜4wt%となると優れた
耐孔食性をしめすが、接合部ではこのように表面
Zn濃度が大きくなるとろう材との電位差が大き
くなり過ぎて優先腐食の問題が生ずることにな
る。
一方押出管とフインとの接合部ではフイン材の
芯材に添加されたZnによりフイン材は卑となり、
またろう材部分は芯材や押出管からのZn拡散に
より卑となるためにフイン、ろう付け部の優先腐
蝕によるフイン脱落の問題はない。
なお本発明で用いるZn除去法としては、次の
ような方法がある。
ジンケート処理の場合、押出管両端部をゴム
キヤツプ等で被覆してZnの析出を防止する。
Zn溶射の場合、しごき加工で両端部のZn層
を削り取る。
Zn溶射の場合、ミーリング、バフ、サンド
ペーパー等でZn層を削り取る。
上記いずれの場合も化学薬品でZnを溶解さ
せる。この場合硝酸が良い。
〔実施例〕
次に本発明の実施例について説明する。
第2図に示すように、表面に20g/m2のZnを
溶射したJIS 3003合金からなる押出多穴管8の両
端部をJIS 7N01合金(Al−0.20〜0.7wt%Mn−
1.0〜2.0wt%Mg−4.0〜5.0wt%Zn)からなるユ
ニオン9の開口部に挿入し、置きろう7として
JIS 4045合金からなる線径1.6mmのワイヤーろう
を押出管を一周するようにリング状にして、ユニ
オンに密接させた。このとき本発明法に係るもの
は上記Znを溶射した押出多穴管の両端部を1:
1硝酸溶液に20分間浸漬してZn除去をおこなつ
たが、一方従来法に係るものはZn除去を行わな
かつた。
その後置きろう部分にフツ化物系フラツクスを
5%濃度で塗布し、200℃で水分を蒸発させたの
ち、N2雰囲気中にて600℃で10minのろう付け加
熱を行つて継手を取りつけた。
これらのろう付継手を720hrキヤス試験に供し
て押出管表面とろう付部との腐食発生状況を調査
した。
その結果、いずれのろう付継手もろう付部以外
の押出管表面には0.15mm程度の面食が発生したに
とどまり優れた耐腐食性が確認され、さらに本発
明法に係るろう付部では表面のみの腐食であつ
た。一方、従来法に係るろう付継手はろう付部が
深くまで優先腐食しており、第3図に示すように
継手の内部と外部が貫通していた。
〔発明の効果〕
このように本発明によればZnまたはZn合金層
を表面に形成した押出管を使用して製造するコン
デンサーにおいて、押出管と該押出管に取りつけ
る配管継手類とのろう付部の耐食性が向上するの
でコンデンサーの耐食寿命を著しく改善する等顕
著な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はエアコンの構成を示す回路図、第2図
はコンデンサーの端部を示す斜視図、第3図はユ
ニオン取付部の腐食状況を示す断面図である。 1……コンデンサー、2……リキツドタンク、
3……エバポレーター、4……コンプレツサー、
5……配管、6……エンジン、7……置きろう、
8……押出管、9……ユニオン、10……フイレ
ツト、11……フイン、12……Zn拡散部分、
13……優先腐食部分。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ZnまたはZn合金層を外表面に設けたAlまた
    はAl合金押出管を蛇行状に成形し、その間にコ
    ルゲート加工したフインを挟着し、該押出管の両
    端に外部配管と連結するAl合金継手をAl−Si系
    合金ろう材によりろう付けして熱交換器を製造す
    る方法において、押出管両端のAl合金継手接合
    部のZnまたはZn合金層を除去した後、Al合金継
    手をろう付けすることを特徴とする熱交換器の製
    造方法。
JP20531788A 1988-08-18 1988-08-18 Netsukokankinoseizohoho Expired - Lifetime JPH0240422B2 (ja)

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JPH0255664A JPH0255664A (ja) 1990-02-26
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JPH0255664A (ja) 1990-02-26

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