JP2006226613A - 熱交換器用偏平チューブ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 Mgを含む犠牲材層5と、芯材層3と、ろう材層4と、の順に構成されたアルミニウム合金製のブレージングシート2を曲折して管内面側に前記犠牲材層5が配置されるように偏平管状に形成された熱交換器用偏平チューブ1において、前記熱交換器用偏平チューブ1の一部に、前記ろう材層4,4同士が密着するように管内面側に向かって突出させた補強部6と、前記ブレージングシート2の両縁部分を曲折して設けた前記補強部6と接合する接合部7,7と、を備え、前記補強部6は、前記犠牲材層5の少なくとも一部を除去した除去部6aを有し、前記除去部6aと、前記接合部7,7のろう材層4,4と、をろう付けしている。
【選択図】 図1
Description
第1実施形態に係る熱交換器用偏平チューブ1は、図1(a)に示すように、芯材層3の一側面にMgを含む犠牲材層5をクラッドさせ、さらに、芯材層3の他側面にろう材層4をクラッドさせたアルミニウム合金製のブレージングシート2を、成形ロールなどにより幅方向に曲折して管内面側に犠牲材層5が配置されるように偏平管状に形成されている。
また、芯材層3は、Al−Mn系合金、Al−Mn−Cu系合金、Al−Mn−Si系合金、Al−Mn−Cu−Si系合金や、犠牲材層5よりも少ないMgを含むAl−Mg−Si系合金、Al−Mg−Si−Cu系合金、Al−Zn−Mg系合金などのうち少なくとも1つを含んで構成されている。
また、前記のろう材層4は、Al−Si系合金などで構成されている。
これら犠牲材層5およびろう材層4のクラッド率は、芯材層3に対して、それぞれ10%前後を有していればよい。
なお、接合部7,7は、補強部6とろう付け接合することができればその形状はどのようなものでもよく、これを形成するために曲折する角度は90°に限定されるものではない。
このように除去部6aを形成すれば、接合部7,7と補強部6とをろう付けする際に、補強部6の犠牲材層5が間欠的に除去されているために、フラックスろう付けを行う際に、フラックスと、犠牲材層5に含まれるMgとが反応して化合物を生成しにくくなり、ろう付け性が向上し、良好なろう付け接合部を得ることができる。
また、このように除去部6aを間欠的に設ける場合は、除去部6aの設定間隔や、犠牲材層5と除去部6aの面積比、除去部6aの形状等については、特に限定されるものではなく、補強部6に含まれているMgとフラックスとの関係、および、ろう付け性との関係から適宜に設定することができる。
このように除去部6aを形成すれば、接合部7,7と補強部6とをろう付けする際に、補強部6の犠牲材層5が全て除去されているために、フラックスろう付けを行う際に、フラックスと、犠牲材層5に含まれるMgとが反応して化合物を生成しないので、ろう付け性がさらに向上し、より良好なろう付け接合部を得ることができる。
次に、本発明の熱交換器用偏平チューブの第2実施形態について、適宜図面を参照して説明する。参照する図面において、図3は、本発明の第2実施形態に係る熱交換器用偏平チューブの断面図である。図4は、補強部の犠牲材層を除去した様子を示す斜視図であって、(a)は、補強部の頂部の犠牲材層の一部を間欠的に除去した様子を示す斜視図であり、(b)は、補強部の頂部の犠牲材層の全部を除去した様子を示す斜視図である。
また、熱交換器用偏平チューブ10のろう付け、および、これに用いるフラックスについても、第1実施形態の中で説明したものと同様であるので、詳細な説明は省略する。
なお、接合部17,17は、補強部16とろう付けすることができればその形状はどのようなものでもよく、これを形成するために曲折する角度は180°に限定されるものではない。
このように除去部16aを形成すれば、接合部17,17と補強部16とをろう付けする際に、補強部16の犠牲材層15が間欠的に除去されているために、フラックスろう付けを行う際に、フラックスと、犠牲材層15に含まれるMgとが反応して化合物を生成しにくくなり、ろう付け性が向上し、良好なろう付け接合部を得ることができる。
また、このように除去部16aを間欠的に設ける場合は、第1実施形態の熱交換器用偏平チューブ1と同様に、除去部16aの設定間隔や、犠牲材層15と除去部16aの面積比、除去部16aの形状等については、特に限定されるものではなく、補強部16に含まれているMgとフラックスとの関係、および、ろう付け性との関係から適宜に設定することができる。
このようにすれば、接合部17,17と補強部16とをろう付けする際に、補強部16の犠牲材層15の一部またはその全てが除去されているために、フラックスろう付けを行う際に、フラックスと、犠牲材層15に含まれるMgとが反応して化合物を生成しないので、ろう付け性がさらに向上し、より良好なろう付け接合部を得ることができる。
1a,10a 偏平管
2,12 ブレージングシート
3,13 芯材層
4,14 ろう材層
5,15 犠牲材層
6,16 補強部
6a,16a 除去部
7,17 接合部
F フィン材
H 熱交換器
Claims (5)
- Mgを含む犠牲材層と、芯材層と、ろう材層と、の順に構成されたアルミニウム合金製のブレージングシートを曲折して管内面側に前記犠牲材層が配置されるように偏平管状に形成された熱交換器用偏平チューブにおいて、
前記熱交換器用偏平チューブの一部に、前記ろう材層同士が密着するように管内面側に向かって突出させた補強部と、
前記ブレージングシートの両縁部分を曲折させて前記補強部と接合する接合部と、を備え、
前記補強部は、前記犠牲材層の少なくとも一部を除去した除去部を有し、
前記除去部と、前記接合部のろう材層と、をろう付けしたことを特徴とする熱交換器用偏平チューブ。 - 前記補強部を中央として、その両側に前記偏平管を形成するように前記接合部のろう材層と除去部とを接合したことを特徴とする請求項1に記載の熱交換器用偏平チューブ。
- 前記ブレージングシートの両方の接合部のろう材層同士を当接させ、前記補強部を中央としてその両側に前記偏平管を形成し、さらに、この両方の接合部を、前記補強部の除去部に当接させてろう付けしたことを特徴とする請求項1に記載の熱交換器用偏平チューブ。
- 前記接合部のろう材層と、当該ろう材層とろう付けされる前記補強部が、前記犠牲材層を間欠的に除去したものであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の熱交換器用偏平チューブ。
- 前記接合部のろう材層と、当該ろう材層とろう付けされる前記補強部が、前記犠牲材層を全て除去したものであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の熱交換器用偏平チューブ。
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- 2005-02-17 JP JP2005041384A patent/JP2006226613A/ja active Pending
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