JPH0346441B2 - - Google Patents

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JPH0346441B2
JPH0346441B2 JP4300083A JP4300083A JPH0346441B2 JP H0346441 B2 JPH0346441 B2 JP H0346441B2 JP 4300083 A JP4300083 A JP 4300083A JP 4300083 A JP4300083 A JP 4300083A JP H0346441 B2 JPH0346441 B2 JP H0346441B2
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needle
aerosol
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tatami
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Dainihon Jochugiku Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は畳およびマツトレス専用のエアゾール
注入剤に関する。 従来から畳にはコナダニ類、ツメダニ類、シバ
ンムシ類およびアリガタバチ類などの害虫や、カ
ビなどの微生物が発生することが知られており、
高層住宅におけるこれらの害は近年特に問題化し
ている。またマツトレスでも植物繊維を芯材に使
用したものでもこれらの害虫類の発生が多くなつ
てきている。 以前には、これらの問題解決のために大掃除と
併わせて日光消毒が行なわれ、更に畳の下に粉剤
散布が行なわれていたが、近年の住宅事情では大
掃除の実施が困難な情況下にあるため害虫等の発
生を招き、住宅環境の悪化を促している。 本発明は上記のような情況下において安全で簡
便かつ駆除効果の高い畳およびマツトレス専用薬
剤の開発を目的としたものである。 すなわち、本発明は畳およびマツトレスの中に
薬液を注入して害虫等の駆除を行うエアゾール注
入剤であるため、その内容組成は引火性や爆発の
危険性が少く効果的な薬液の拡散が期待でき、か
つその構造と操作性であることを必須として鋭意
研究の結果完成されたものである。 本発明は殺虫剤、殺菌剤、害虫忌避剤および効
力増強剤などの一種または二種以上をケロシンに
溶かしたエアゾール原液を60〜80容量%と噴射剤
として不燃性ガスを20〜40容量%含有するエアゾ
ール剤において、畳およびマツトレスの中に注入
することのできる針状ノズルを容器に対し垂直に
設けた倒立専用の噴射機構を有するエアゾール注
入剤に係る。 本発明は上記のような内容組成と噴射機構を有
しているため、上述のごとき害虫や微生物の駆除
と予防を効果的に、かつ簡便に行うことができ
る。 本発明において用いられる薬剤としては、ケロ
シンまたはケロシンを主溶剤とする溶剤に有効量
可溶または分散できれば各種の薬剤が少くとも1
種以上を適当に配合して用いることができる。例
えば殺虫剤としては、ピレスロイド(ピレトリ
ン,d−T80−フラメトリン,レスメトリン,d
−T80−レスメトリン,ペルメトリン,フエノト
リン,アレスリン,d,d−T−アレスリン,
dl,d−T80−アレスリン,フタルスリン,エム
ペンスリンなど)の他、フエニトロチオン,フエ
ンチオン,ダイアジノン,ジクロルボス,ブロモ
ホス,プロペタンホス,クロルピリホス,ナレ
ド,アセフエート,プロパホス,サリチオン,ナ
ツク,プロポキサー,ケルセン,クロルベンジレ
ート,プロクロノール,クロルプロピレート,テ
トラジホン,ジクロロプロパン,酸化エチレンな
どが例示できる。 殺菌剤としてはオルトフエニルフエノール,パ
ラクロロ−メタキシレノール,サイアべンダゾー
ル,4−クロルフエニール−3′−ヨードプロパギ
ルホルマールなどがある。 害虫忌避剤としてはデイート,R−11,R−
326,ジブチルサクシネート,ジブチルフタレー
ト,ジメチルフタレートなどがある。 効力増強剤としてはピペロニールブトキサイ
ド,オクタクロロジプロピルエーテル,チオシア
ノ酢酸イソボルニル,N−(2−エチルヘキシル)
−ビシクロ〔2,2,1〕−ヘプタ−5−エン−
2,3−ジカルボキシイミド,N−(2−エチル
ヘキシル)−1−イソプロピル−4−メチルビシ
クロ〔2,2,2〕オクト−5−エン−2,3−
ジカルボキシイミドおよびβ−ブトキシ−β′−チ
オシアノジエチルエーテルなどが挙げられる。 その他の成分としては幼若ホルモンであるメト
プレン,幼虫脱皮阻害剤のジフルベンズロンなど
が挙げられる。 上記各種薬剤のうち、殺虫剤は畳およびマツト
レスの中に生息する害虫の殺虫駆除と害虫の生息
環境の破壊を目的として使用される。害虫忌避剤
は主に畳およびマツトレスに発生する各種害虫の
生活環境を破壊する目的で使用される。また、効
力増強剤は殺虫成分の効力増強を目的に使用され
るが、これらの中にはコナダニなどに対し忌避効
力を示すものも少くなく本発明において使用する
場合には明確な区別は好ましくない。 一方、本発明において幼若ホルモンであるメト
プレンおよび幼虫脱皮阻害剤のジフルベンズロン
を使用した場合、驚くべきことに相当な繁殖防止
効果がみられ、今までに知られていない分野への
新しい展開が考えられる。 本発明のエアゾール注入剤は、その用途が室内
に限られるため、使用される溶剤は臭気、安全
性、溶解力更にコスト面の考慮は不可欠である。
そして使用される噴射剤も同様である。また、こ
れらの配合比率や噴射注入機構も重要なことであ
る。 本発明においては前述のような考慮すべき事項
と効力面から多種多様の溶剤について検討を加え
た結果、ケロシンが最も有利であることがわかつ
た。すなわち、ケロシンには適当な溶解力がある
うえ臭気についても脱臭品が安価に市販されてお
り、適当な沸点範囲を有しているため畳およびマ
ツトレスの中における良い拡散性を持ち安全性の
点でも問題は少い。他の溶剤、例えば低沸点の炭
化水素類,エーテル類,アルコール類,エステル
類またはハロゲン化炭化水素類は畳およびマツト
レスの中に注入してもすみやかに蒸発するため拡
散性が悪く、また、蒸気による住居者への悪影響
もあつて好ましくない。また、350℃以上の高沸
点炭化水素類,高級アルコールや高沸点のエステ
ル類などは畳およびマツトレスの中での拡散の点
ではケロシンに近い性質を有するが、ケロシンよ
り粘度が高いうえ、独特の臭気や蒸気は人畜の粘
膜を刺激することがあり必ずしも良い溶剤とはい
えない。 本発明において原液と噴射剤の配合比は容量で
60:40〜80:20としているのは、畳およびマツト
レスの中において効果的な拡散状態を得るには原
液量が少なくとも60容量%必要であることがわか
つた。すなわち、くり返し何回も実験を重ねた結
果、一定圧力で一定量を畳およびマツトレスの中
に注入したときの薬液の拡散状態は原液量に比例
し60%以上で特によい結果を得た。また、噴射圧
力においては低いより高い方が効果的であるが、
内圧が約3〜5Kg/cm2の範囲であれば十分であ
り、約2.5Kg/cm2以下の場合には拡散が劣る。 本発明において使用される噴射剤は不燃性ガス
であるが、これは室内において多量に使用され、
また空間噴霧ではなく畳およびマツトレスの中へ
の噴射注入であるため、室内の床面近くにガスが
滞留し、危険な状態が十分予想される。また室内
エアゾール剤としての安全性の点で具備すべき条
件をも満足しない。 この不燃性の噴射剤としては各グレードのフロ
ン,窒素ガス,二酸化炭素および亜酸化窒素など
の一種または二種以上を配合しても使用できる。
これらの外フロンとジメチルエーテルまたは液化
石油ガスの混合ガスであつても、その混合ガスが
不燃性である範囲のものであれば使用できる。 本発明におけるエアゾール剤の製品内圧は20℃
において、液化ガス使用の場合2.5〜4Kg/cm2
圧縮ガスとの併用であれば6Kg/cm2程度でも可能
であるが、好ましくは3〜5Kg/cm2(20℃)であ
る。 本発明のエアゾール式注入剤は通常のエアゾー
ル剤と異なり、針状ノズルをエアゾール容器に対
し垂直に設けた倒立使用専用の噴射機構を有する
ものであつて、更に詳しくは倒立使用専用のため
内容液の吸上げ管すなわちデイプチユーブを欠除
しており正立状態では原液は噴射されない。また
バルブの開閉は容器に対し上下動でのみ行えるも
のに限定される。更にこの針状ノズルはステンレ
ス製の外径1.5mm以下であつて、その先端を閉塞
して針状とし、ノズルの側周面に直径0.25〜0.4
mmの噴口を3〜4ケ設ける。この噴口は先述の内
容組成において室内用エアゾール剤の具備しなけ
ればならない法的な条件と畳およびマツトレスの
内部構造に左右されずに防除効果を上げるために
必要な条件を満すうえで必要な開孔個数である。
そして同一ノズル上に1〜2ケの開孔だけでは畳
などの内部での拡散が非常に劣る。またこの噴口
を各段2ケ所で二段に設ける場合には一段目と二
段目は直交方向をなし、かつ一段目と二段目に3
〜14mmの間隔を有することを特徴とする。またこ
の針状ノズルの基端にステムを設けるか、もしく
はステムに挿入することのできる構造で通常のエ
アゾール剤に使われるのと同様の樹脂製嵌合部を
設け、更にこの針状ノズルの畳およびマツトレス
への刺込みしろを22mm以下となるように制御する
装置等を設けて構成される。 本発明の噴射機構における各孔径は前記内容組
成に基づき次のように限定される。すなわち、ハ
ウジング孔、ステム孔および必要に応じて設けら
れる流量調整孔のうち、少なくとも2ケ所以上の
孔径が0.5mm以下もしくは少なくとも1ケ所以上
の孔径が0.3mm以下で設けられる。 上記各部の孔径が上述の範囲にあつて、しかも
針状ノズルの一段目と二段目の間隔が少なくとも
3mm以上なければ室内使用時の安全性、すなわち
室内用エアゾール剤としての必要条件を欠くこと
が多い。 畳の中での薬液の拡散は内容物の組成と性状、
噴射量と時間および注入ノズルの構造、例えば噴
口の数.方向.角度または形状などによつて左右
されるがこの中で最も重要な要因は、内容物(原
液)の性状、配合量および注入量である。スリツ
ト状の噴口の場合には畳やマツトレスの各層へ薬
液を分配する。すなわち畳やマツトレスの厚み方
向への薬液浸透は有利であるが、ケロシンを原液
溶媒とする場合においてはこの次に述べる多噴口
ノズル同様、室内用エアゾール剤としての安全性
の問題解決が困難となる。 この室内用エアゾール剤として遵守しなければ
ならない条件を満たす多噴口ノズルには次のよう
なものが考えられる。例えば、針状ノズルの長手
方向に対し同一側周面に開孔する場合4ケ以下、
すなわち各噴口間の角度は少なくとも90度以上必
要である。但し、角度を90度で同一円周上に4ケ
開孔した場合には、内容組成およびバルブや噴口
径は相当正確な開孔を行い、かつ選択しなければ
諸条件を満すことができない。 開孔を2〜4段に分けて行う場合においてもこ
の90度の角度は必須となる。 例えば同一側周面に180度の角度を2ケ、更に
間隔をおいて先の噴口に対し直交方向に2ケ開孔
する場合有利となるが少くとも第一段目と第二段
目は3mm以上の距離を確保させることが大切な要
因となる。以上のようなことから室内用エアゾー
ル剤の必要条件を具備させるには非常に限定され
た範囲でのみ可能となる。しかしながらエアゾー
ル剤として、安全性、使用感および効果を無視し
た場合にはあらゆる方法が当然考えられる。 本発明における針状ノズルは畳およびマツトレ
スへ突刺して薬液を注入するが、このステンレス
製針状ノズルの外径は小さい方が畳表やマツトレ
スの外装の損傷の点において有利である。しかし
開孔技術、屈曲、折れなど操作性の点において新
たな問題を生ずる。しかるに本発明においてはこ
の針状ノズルの外径を0.7〜1.5mmとするのが最も
好ましく、更に材質は強度および弾力性の点から
ステンレススチールが最も好ましい。また前述の
噴射機構においてバルブのハウジング孔、ステム
孔および噴口の他、必要に応じて設けられる流量
調整孔はステム孔とノズル噴口間の任意の場所に
設けることができるが通常はボタン(本発明の場
合には針状ノズル)とステムの嵌合部に設けられ
る。この流量調整孔は室内用エアゾール剤に要求
される安全性の条件に合致させたり、必要噴霧量
を得るなど、特に精密な制御を行う場合に設けら
れるのが常である。 また本発明における針状ノズルの畳およびマツ
トレスへの突刺ししろは22mmもあれば十分であ
り、10〜22mmの範囲となるような機構とする方が
好ましい。 畳の厚さは約50mmであるため上記針状ノズルの
畳への挿入しろは50mmまでは可能であるが、必ず
しも畳層全体に薬液を注入しなくても害虫の生態
や微生物の駆除効果は十分確保できる。また、こ
れはマツトレスにおいても同様である。特にコナ
ダニ類やシバンムシ類などの生息層は中心部より
上の層に集中している。これは害虫の栄養源であ
る良質のワラは上層部の約22mmの厚さであり、畳
の場合は上層部、特に畳の周辺部に薬剤を重点的
に注入することによつて害虫類が畳の中に繁殖の
ために侵入したり、繁殖した害虫類の畳上への通
過を阻止できる。また、この針状ノズルに設けら
れる噴口が二段の場合にはその段間は3〜14mm
で、かつ直交方向であることは前述したが、この
噴口は針状ノズルの長手方向における位置はノズ
ル先端から少なくとも3mm以上であつて、もう一
方は畳およびマツトレスへの挿入しろの終点から
少くとも5mm以上先端方向にあることが必要であ
る。すなわちこれは畳やマツトレス表面の汚染防
止と畳の上にカーペツトを敷いたような場合にお
いて使用するとき植毛を汚染しない大切な長さで
ある。この間において一段目と二段目の間隔を3
〜14mmの範囲で各孔間の角度が90度以上であれば
任意に設けることができる。 本発明においては以上のような針状ノズルと上
下作動によつてバルブ開閉を行うことのできるエ
アゾールバルブを容器に取付け、更に畳およびマ
ツトレスへの挿入しろを10〜22mmとなるように工
夫されたキヤツプ機構またはその他の方法によつ
て制御できる機構とで構成され、また針状ノズル
を安全のため出没自在機構装置と組合せてる方が
よい。そして前記の内容組成と組合せることによ
つて、室内用エアゾール剤として具備すべき諸条
件を満足すると共に畳およびマツトレス用エアゾ
ール注入剤として害虫等の駆除効果に優れた薬剤
を提供することができる。 しかし、マツトレスの内容素材が発泡ウレタン
等の場合には本発明品の内容成分に多量のケロシ
ンを含むため利用は困難である。 次に本発明の実施例の一部を示す。 実施例 1 d−T80−フラメトリン0.5g,フエノトリン
0.5g,オクタクロロジプロピルエーテル5gを
ケロシンに溶解した原液180mlとフロン−12 120
mlを常法によりエアゾール容器に充填し、上下作
動型でデイプチユーブを欠いたエアゾールバルブ
を取付け、更に針状ノズルを容器に対し垂直に装
着して300mlの倒立使用型エアゾール注入剤を得
た。(ステムの孔径0.3mm,ハウジング孔径0.5mm,
針状ノズル噴口:先端より5mmの位置に孔径0.3
mmの噴口を120度の角度を有するように3ケ設け
た、針状ノズルの畳およびマツトレスへの挿入し
ろ18mm)。 実施例 2 レスメトリン2g,ジクロルボス0.5g,デイ
ート4gをケロシンに溶解した原液240mlとフロ
ン−12とプロパンの混合ガス(重量で90:10)を
約60ml、上下作動型のデイープチユーブを欠いた
エアゾールバルブを付けたエアゾール容器に充填
し、更に二酸化炭素を内圧が20℃において5Kg/
cm2となるまで加圧充填し針状ノズルを付けて300
mlの倒立専用のエアゾール注入剤を得た。(ステ
ム孔径0.27mm,ハウジング孔径0.5mm,針状ノズ
ル噴口:先端より4mmの位置に孔径0.27mmの第1
段噴口をノズル側周面を貫通させて2ケ設け、更
に先端より13mmの位置に第2段噴口を第1段と同
様に設けた。但し第1段と第2段とは直交方向と
した。針状ノズルの畳などへの挿入しろ22mm)。 実施例 3 フエニトロチオン2g,オルトフエニールフエ
ノール0.5g,チオシアノ酢酸イソボニル4g,
香料0.2gをケロシンに溶解した原液210mlとフロ
ン−12とジメチルエーテルの混合ガス(重量で
88:12)を90ml上下作動型でバルブ本体にステム
とデイプチユーブを欠いたタイプのバルブを付け
たエアゾール容器に充填し、更に窒素ガスを用い
て内圧が20℃において4.5Kg/cm2となるまで加圧
し、針状ノズルの基端に流量調整孔とステムを設
けた型の針状ノズルを付けて、300mlの倒立使用
型の殺虫.殺菌エアゾール注入剤を得た。(ステ
ム孔:巾0.4mm、高さ2mmのスリツト状,ハウジ
ング孔径0.3mm、流量調整孔0.27mm,針状ノズル
噴口:先端より5mmの位置に直交方向、すなわち
各噴口間の角度が90度になるごとく孔径0.27mmの
噴口を4ケ設けた。針状ノズルの畳などへの挿入
しろ15mm)。 実施例 4 d,d−T−アレスリン0.39g,d−T80−レ
スメトリン1g,ピペロニールブトキサイド5
g,R−11 2.5gをケロシンに溶解した原液200
mlとフロン−12 100mlを常法によりエアゾール容
器に充填し、上下作動型でデイプチユーブを欠い
たタイプのバルブを付け、更に針状ノズルを垂直
に装着して300mlの倒立使用型エアゾール注入剤
を得た。(ステム孔径0.27mm,ハウジング孔径0.5
mm,針状ノズル:基端のステム嵌合部に流量調整
孔0.3mmを設け、そして先端より5mmの位置に第
1段目の噴口をノズル側周面を貫通させて2ケ設
け、第2段目の噴口を先端より10mmの位置に2ケ
設けた。但し第1段目と第2段目の噴霧方向は直
交を成すようにし、孔径はいずれも0.3mmとした。
更に安全キヤツプや出没自在機構を付け、針状ノ
ズルの畳などへの挿入しろを19mmとした。) 次に本発明において原液量が60〜80容量%と通
常のエアゾール殺虫剤などより多くの原液が使用
されるに至つた実験例の一部を表−に示す。な
お、当実験に使用したバルブおよび針状ノズルは
次のものを使用した。 Γステム孔径0.3mm,ハウジング孔径0.5mm,針状
ノズルの噴口−先端より10mmの位置に孔径0.3
mmの噴口を3ケ設けたもの。 Γ各試料共内圧は20℃において3.3Kg/cm2になる
ようにフロン−11,フロン−12,プロパンで調
整し、No.6,7については窒素加圧を行つて調
整した。 Γ薬液の拡散を観察するため染料を添加し、畳の
中に夫々3秒間噴射し、噴射1時間後畳を切断
して拡散した染料の染みの最大部分の長さを測
定した。尚、噴射に際して畳の層と噴口は一定
となるように行つた。
【表】 以上のように、内容液が満注状態のときは原液
量に比例した拡散を示すが、内容液を40%まで使
用した状態ではNo.6,7は拡散の劣化がみられ
る。これは圧縮ガスである窒素で加圧分であつ
て、内圧の低下によるものである。 次に本発明において原液の溶剤をケロシンとし
た根拠となつた実験例の一部を表に示す。 なお、当実験に使用したバルブ,針状ノズルお
よび原液と噴射剤の比率は次のものを使用した。 Γステム孔径0.3mm,ハウジング孔径0.5mm,針状
ノズル−一段目を先端より5mmの位置に2ケ,
更に二段目を先端より10mmの位置に2ケ,但し
一段目と二段目は直交方向に開孔したものを使
用した。 Γ原液(各種溶剤)と噴射剤の配合比は容量で
70:30とした。また噴射剤はフロン−12を用い
た。 Γ拡散の観察や噴射注入時間などは前記表−と
同一条件で行つた。但し内容液が100%の場合
だけについて示す。
【表】
【表】 以上の結果からも明らかなように、低沸点溶剤
は拡散性に乏しく、引火性、臭気および安全気中
濃度の限界値の低いものが多く室内使用の場合に
は問題も多い。また、高沸点を有する流動パラフ
インやアジピン酸ジオクチルなどは有効であるが
価格も高く実用上好ましくない。
【図面の簡単な説明】
第1図A〜Eは本発明における針状ノズルの実
施例の一部の拡大側面図(一部断面)、第2図
A′〜E′は第1図の噴射状態を示す。第3図は本
発明を実施した場合の噴射機構の最終形態の1
例、第4図は第3図の畳の中へ噴射注入している
状態における断面図を示す。第5図は本発明を簡
単な機構で応用した例示図。 図において、1:エアゾール容器、2:バルブ
本体、2−1:ハウジング、2−2:ハウジング
孔、2−3:ステム、2−4:ステム孔、3:針
状ノズル、3−1:針状ノズルとステムの嵌合
部、3−2:必要に応じて設けられる流量調整
孔、3−3:噴口、4:針状ノズルの固定カバ
ー、5:固定キヤツプ、6:作動カバー、6−
1:針状ノズル出没口、6−2:針状ノズル誘導
部兼針状ノズルの畳の中への挿入しろ制御部分、
7:作動カバー押上げ用スプリング、8:畳、
9:保護キヤツプ。以上の噴射機構によつて倒立
専用である本発明のエアゾール注入剤は簡便に畳
およびマツトレスの中に噴射注入される。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 有効成分として殺虫剤、殺菌剤、害虫忌避剤
    および効力増強剤などの一種または二種以上をケ
    ロシンに溶かしたエアゾール原液を60〜80容量%
    と噴射剤として不燃性ガスを20〜40容量%含有す
    るエアゾール剤において、畳およびマツトレスの
    中に注入することのできる針状ノズルを容器に対
    し垂直に設けた倒立専用の噴射機構を有すること
    を特徴とするエアゾール注入剤。
JP4300083A 1983-03-14 1983-03-14 エアゾ−ル注入剤 Granted JPS59167501A (ja)

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JP4300083A JPS59167501A (ja) 1983-03-14 1983-03-14 エアゾ−ル注入剤

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JPS59172404A (ja) * 1983-03-19 1984-09-29 Katsuta Yoshio 敷物用エアゾ−ル殺虫剤
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DE102004016537A1 (de) * 2004-03-31 2005-10-27 Matrix Gmbh Vorrichtung zur Verbringung von Anti-Milben-Mittel in eine Matratze

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