JPH0345288A - 表皮接着シートの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、自動車用シートのようにクッション本体に対
して該クッション本体の外形状に対応するように裁断、
縫製された表皮を一体に接着する表皮接着シートの製造
方法に関するものである。

（従来の技術） クッション本体に表皮を一体に接着してなる表皮接着シ
ートは、自動車、電車、航空機等の座席として広く使用
されている。しかし、従来の表皮接着シートの製造方法
においては、クッション本体に対して１枚物の表皮を使
用するもので、クッション本体の表面に凹凸が形成され
ている場合には、表皮材が余程伸縮性に優れていないと
適確な接着ができないものであり、また、縫製が施され
た表皮を使用する場合には、クッション本体との位置ず
れが生じて見栄えが悪くなるという欠点もあった。一方
、特開昭６１−１４４３３７号公報に見られるように、
分割型の表皮を使用して確実な位置合せのできるシート
の製造方法が提案されているが、表皮材の周縁部に玉縁
を縫い付けるという工程を強いられ、また、成形装置も
複雑になるという欠点があった。

（発明が解決しようとする課題） 本発明は上記したような従来の問題点を解決して、座面
に複雑な凹凸を形成してあってもクッション本体に対し
て全く位置ずれを発生させることがなく、しかも、表皮
材として伸縮性を有するものに限定されることもない表
皮接着シートの製造方法を提供するために完成されたも
のである。

（課題を解決するための手段） 上記の課題を解決するためになされた本発明の表皮接着
シートの製造方法は、接着剤を塗布したクッション本体
を一方の型にセットする一方、他方の型に該クッション
本体の外形状に対応するように裁断、縫製された表皮を
セットして両型間に加えられるプレス圧により表皮をク
ッション本体に接着するシートの製造方法において、前
記表皮の縫着部分をその裏面に貼着したシールテープを
もってシールしたうえ該表皮を他方の型に対し位置決め
して吸引しながらクッション本体に接着することを特徴
とするものである。

（実施例） 以下、本発明の実施例を図面を参考にして詳細に説明す
る。

第１図、第２図において、（１）は下型であって、該下
型（１）には凹凸（２）が座面に形成された座面に接着
剤が塗布されているクッション本体（３）がピン等によ
って位置決めセットされている。（４）は下型（１）に
対応する上型であって、該上型（４）には前記クッショ
ン本体（３）の外形状に対応して分割されたものとして
立体的に裁断、縫合された表皮（５）がセットされてい
て表皮（５）の縫着部分は裏面において縫足部（６）を
有するとともに、該縫足部（６）は通気性のないフィル
ム等のシールテープ（７）によってシールされ縫い目の
密封が保持されている。、このような表皮（５）は外縁
部に設けた枠体（８）をセット枠（９）のブラケット０
ωに装着して上型（４）に対して固定されている。また
、上型（４）には内部に開口部（１１）に連通して減圧
状態を維持する空洞部０２）が形成されており、表皮（
５）の縫足部（６）をバキューム孔０３）により吸引す
ることによって上型（４）に対して表皮（５）を位置ず
れしないようしっかりと固定されている。更には、上型
（４）にはクッション本体（３）の凹凸（２）に対応し
て突起部０４）が設けられており、表皮（５）とクッシ
ョン本体（３）との圧着時における位置ずれを防止して
いる。

このような型を用いて表皮（５）をクッション本体（３
）に接着するには、下型（１）にクッション本体（３）
を支持させるとともにその座面に接着剤を塗布する一方
、事前にクッション本体（３）の外形状に対応して裁断
されて縫合されたうえ裏面で縫着部分をシールテープ（
７）によってシールした表皮（５）はその外周縁に取り
イ４けられた枠体（８）をもってセット枠（９）に装着
する。その後、上型（４）をセット枠（９）内に下降さ
せて表皮（５）を上型（４）にセントするとともに、バ
キューム孔θ勃にバキューム圧を加えれは、シールテー
プ（７〕の部分が吸引されて表皮（５）は上型（４）に
対して確実に位置決めされることとなる。次に、前記の
下型（１）を上昇させて上型（４）と下型（１）とのプ
レス圧により表皮（５）をクッション本体（３）の座面
に接着することとなるが、この時前述のバキューム吸引
は維持されたままであるので圧着時における表皮（５）
の位置ずれは完全に防止されており、また、クッション
本体（３）の段部（２）に対応した上型（４）の突起部
０滲が設けられているとともに該突起部０４１に表皮（
５）の縫足部（６）がセットされているので、表皮（５
）とクッション本体（３）との位置合せも確実に保持さ
れた状態となっている。その後、バキューム孔０３）に
よる吸引を解除し上型（４）、及び下型（１）を各々元
の位置へ戻してクッション本体（３）を取り出し、表皮
（５）の未接着部分で包製して表皮接着シー１−が完成
する。なお、以上の実施例については下型（１）にクッ
ション本体（３）を、上型（４）に表皮（５）を各々セ
ットして底形する場合について説明したが、これに限定
されるものではなく、例えば第３図に示すように下型（
１）に表皮（５）を、上型（４）にクッション本体（３
）を各々セットする場合にも同様のものとすることがで
きることはいうまでもない。

（発明の効果） 以上の説明からも明らかなように、本発明においては裁
断、縫製された表皮を使用しているので、表皮材として
伸縮性がないものを使用してもいかなる凹凸形状の座面
を有するクッション本体に対してでも無理なく被装でき
、しかも、表皮の縫着部分をその裏面に貼着したシール
テープをもってシールしているのでバキューム圧が有効
に作用して簡単且つ的確に表皮を被装できるうえに、凹
凸の位置合−已が確実になされて非常に見栄えの優れた
シートを提供できるもので、本発明は従来の問題点を解
決した表皮接着シートの製造方法として産業の発展に寄
与するところは極めて犬である

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は本発明の実施例の工程を説明する
一部切欠斜視図および断面図、第３図は本発明の他の実
施例の一工程を説明する断面図である。 （１）：下型、（３）クッション本体、（４）：上型、
（５）二表皮、（７）シールテープ、０３）バキューム
孔、０４）突起部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 接着剤を塗布したクッション本体を一方の型にセットす
   る一方、他方の型に該クッション本体の外形状に対応す
   るように裁断、縫製された表皮をセットして両型間に加
   えられるプレス圧により表皮をクッション本体に接着す
   るシートの製造方法において、前記表皮の縫着部分をそ
   の裏面に貼着したシールテープをもってシールしたうえ
   該表皮を他方の型に対し位置決めして吸引しながらクッ
   ション本体に接着することを特徴とする表皮接着シート
   の製造方法。