JPH0344823B2 - - Google Patents
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- JPH0344823B2 JPH0344823B2 JP869486A JP869486A JPH0344823B2 JP H0344823 B2 JPH0344823 B2 JP H0344823B2 JP 869486 A JP869486 A JP 869486A JP 869486 A JP869486 A JP 869486A JP H0344823 B2 JPH0344823 B2 JP H0344823B2
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- resin
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Landscapes
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は金属面の一部を部分的に樹脂被覆する
方法に関する。
方法に関する。
(従来の技術)
電解工業、あるいは一般化学工業等において、
使用する機器を構成する金属面の一部を樹脂被覆
し、部分的に防食性、あるいは電気絶縁性を付与
するための方法として、従来金属面の所定の部分
を適宜表面処理、また場合によつてはプライマー
を塗布したのち、熱硬化性樹脂、あるいは熱可塑
性樹脂を塗装し、硬化、あるいは加熱融着し樹脂
皮膜を形成させる方法が実施されている。
使用する機器を構成する金属面の一部を樹脂被覆
し、部分的に防食性、あるいは電気絶縁性を付与
するための方法として、従来金属面の所定の部分
を適宜表面処理、また場合によつてはプライマー
を塗布したのち、熱硬化性樹脂、あるいは熱可塑
性樹脂を塗装し、硬化、あるいは加熱融着し樹脂
皮膜を形成させる方法が実施されている。
(発明が解決しようとする問題点)
しかしながら、従来法による場合、その部分的
に樹脂被覆した金属面を液中に浸漬、あるいは腐
食環境に暴露すると樹脂皮膜の外縁から液が浸透
し徐々に接着力を弱めると共に、温度変化による
皮膜の膨張収縮の繰り返しによつて外縁部に剥離
応力が発生し接着力とのバランスがくずれて比較
的短期間に皮膜の外縁部が剥離し防食性、あるい
は電気絶縁性の効果は失われる。
に樹脂被覆した金属面を液中に浸漬、あるいは腐
食環境に暴露すると樹脂皮膜の外縁から液が浸透
し徐々に接着力を弱めると共に、温度変化による
皮膜の膨張収縮の繰り返しによつて外縁部に剥離
応力が発生し接着力とのバランスがくずれて比較
的短期間に皮膜の外縁部が剥離し防食性、あるい
は電気絶縁性の効果は失われる。
例えば、電解工業において電極板の必要な個所
のみを部分的に樹脂被覆し電気絶縁性を付与する
場合、従来法によれば形成された皮膜の外縁部か
らの電解液の浸透と温度変化による樹脂皮膜の膨
張、収縮により皮膜が短時間で剥離するため、そ
の修理、保全に多大の手間を必要とした。
のみを部分的に樹脂被覆し電気絶縁性を付与する
場合、従来法によれば形成された皮膜の外縁部か
らの電解液の浸透と温度変化による樹脂皮膜の膨
張、収縮により皮膜が短時間で剥離するため、そ
の修理、保全に多大の手間を必要とした。
(問題点を解決するための手段)
本発明は、このような問題点を解決することを
目的とするもので、本発明は金属面の一部を部分
的に樹脂被覆するにあたり所定の部分の外縁に沿
つて溝を切削し、この溝を含む所定の部分に合成
樹脂を塗装し皮膜を形成せしめるもので、本発明
方法によれば従来方法に比較し液中、あるいは腐
食環境における皮膜の耐久性を飛躍的に向上させ
ることができる。
目的とするもので、本発明は金属面の一部を部分
的に樹脂被覆するにあたり所定の部分の外縁に沿
つて溝を切削し、この溝を含む所定の部分に合成
樹脂を塗装し皮膜を形成せしめるもので、本発明
方法によれば従来方法に比較し液中、あるいは腐
食環境における皮膜の耐久性を飛躍的に向上させ
ることができる。
以下、本発明を図面にもとづいて詳細に説明す
る。
る。
第1図、および第2図においてまず金属板1の
表面上の樹脂を被覆する部分2の外縁に沿つて溝
3を切削する。樹脂を被覆する金属としては鉄、
鋼、ステンレス鋼、アルミニウム、銅、鉛等いか
なる金属でもよい。
表面上の樹脂を被覆する部分2の外縁に沿つて溝
3を切削する。樹脂を被覆する金属としては鉄、
鋼、ステンレス鋼、アルミニウム、銅、鉛等いか
なる金属でもよい。
溝3の形状は特に限定されるべきではないが第
3図イに示すように溝の側壁を金属面に対し直
角、あるいは第3図ロに示すように上方に開いた
テーパー状に切削すると工作上容易である。
3図イに示すように溝の側壁を金属面に対し直
角、あるいは第3図ロに示すように上方に開いた
テーパー状に切削すると工作上容易である。
溝3の深さは、被覆する樹脂皮膜の厚さと関連
して決定されるが、あまり浅いと効果が減少する
おそれがあるため皮膜の厚さ以上とすることが望
ましい。また溝3の巾は被覆する樹脂、および皮
膜の厚さと関連して決定されるが、一般的に皮膜
厚さの1〜10倍程度とすると好適である。
して決定されるが、あまり浅いと効果が減少する
おそれがあるため皮膜の厚さ以上とすることが望
ましい。また溝3の巾は被覆する樹脂、および皮
膜の厚さと関連して決定されるが、一般的に皮膜
厚さの1〜10倍程度とすると好適である。
溝を切削したのち、次いで溝を含む所定の部分
に合成樹脂を塗装する。合成樹脂としてはエポキ
シ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹
脂、あるいはポリエチレン樹脂等の熱可塑性樹脂
が使用される。樹脂を塗装したのち、それぞれの
樹脂に応じ公知の方法で塗装面を硬化、あるいは
融着させ皮膜を形成せしめる。尚、樹脂を塗装す
るにあたり、被覆する金属、および使用する樹脂
に応じ公知の方法で塗装面を表面処理、あるいは
適宜なプライマー処理を行えば効果が一段と向上
する。第4図は皮膜形成後の状態を示す断面図で
ある。
に合成樹脂を塗装する。合成樹脂としてはエポキ
シ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹
脂、あるいはポリエチレン樹脂等の熱可塑性樹脂
が使用される。樹脂を塗装したのち、それぞれの
樹脂に応じ公知の方法で塗装面を硬化、あるいは
融着させ皮膜を形成せしめる。尚、樹脂を塗装す
るにあたり、被覆する金属、および使用する樹脂
に応じ公知の方法で塗装面を表面処理、あるいは
適宜なプライマー処理を行えば効果が一段と向上
する。第4図は皮膜形成後の状態を示す断面図で
ある。
次に本発明の実施例を示すが、本発明はこれに
限定されるものではない。
限定されるものではない。
(実施例)
本実施例は鉛板(厚さ5mm、長さ200mm、巾100
mm)の中央部に長さ150mm、巾20mmのポリエチレ
ン皮膜を形成するものである。
mm)の中央部に長さ150mm、巾20mmのポリエチレ
ン皮膜を形成するものである。
まず鉛板の被覆する面をサンドブラストにより
清浄化したのち、被覆する所定の部分の外縁に沿
つて深さ1.0mm、巾2.0mmの溝を切削し、次いで溝
を含む所定の部分以外をアルミニウム板でマスキ
ングしたのち、電気炉で190℃に加熱する。充分
に加熱したのち、炉より取り出し直ちにポリエチ
レン粉末(MI=7、平均粒径15μm)3grを静電
塗装し、次いでマスキングをとり、再び電気炉中
で190℃に加熱、ポリエチレン粉末を溶融、皮膜
を形成せしめたのち大気中で冷却、硬化せしめる
と厚さ約500μmのポリエチレン皮膜が形成され
た。
清浄化したのち、被覆する所定の部分の外縁に沿
つて深さ1.0mm、巾2.0mmの溝を切削し、次いで溝
を含む所定の部分以外をアルミニウム板でマスキ
ングしたのち、電気炉で190℃に加熱する。充分
に加熱したのち、炉より取り出し直ちにポリエチ
レン粉末(MI=7、平均粒径15μm)3grを静電
塗装し、次いでマスキングをとり、再び電気炉中
で190℃に加熱、ポリエチレン粉末を溶融、皮膜
を形成せしめたのち大気中で冷却、硬化せしめる
と厚さ約500μmのポリエチレン皮膜が形成され
た。
尚、皮膜の外縁部に溝を切削せずその他の条件
は上記実施例と同じで従来法により部分的に被覆
した試料と、上記実施例による試料とを流動する
電解液中に60℃で浸漬した結果、従来法によるも
のは皮膜の外縁部より液が浸透し75時間後に剥離
を生じたが、本発明方法による試料は240時間経
過しても全く剥離現象はみられず鉛板上に強固に
接着しており本発明の効果は明らかであつた。
は上記実施例と同じで従来法により部分的に被覆
した試料と、上記実施例による試料とを流動する
電解液中に60℃で浸漬した結果、従来法によるも
のは皮膜の外縁部より液が浸透し75時間後に剥離
を生じたが、本発明方法による試料は240時間経
過しても全く剥離現象はみられず鉛板上に強固に
接着しており本発明の効果は明らかであつた。
(作用)
本発明方法においては、被覆する部分の外縁に
沿つて溝を切削し、この溝を含む所定の部分に合
成樹脂を塗装し皮膜を形成せしめるため、形成さ
れた皮膜の外縁部が溝で固定されることによつて
皮膜の膨張、収縮により外縁部に生じる剥離力を
緩和すると同時に外縁からの液浸透の距離を長く
することにより接着力の低下を防ぐため耐久性が
増大すると思料される。
沿つて溝を切削し、この溝を含む所定の部分に合
成樹脂を塗装し皮膜を形成せしめるため、形成さ
れた皮膜の外縁部が溝で固定されることによつて
皮膜の膨張、収縮により外縁部に生じる剥離力を
緩和すると同時に外縁からの液浸透の距離を長く
することにより接着力の低下を防ぐため耐久性が
増大すると思料される。
(効果)
以上の説明で明らかなように、本発明方法によ
り形成された皮膜は、従来方法により形成された
皮膜と異なり、液中に浸浸、あるいは腐食環境に
暴露してもはるか長時間剥離することなく耐久性
は飛躍的に向上する。
り形成された皮膜は、従来方法により形成された
皮膜と異なり、液中に浸浸、あるいは腐食環境に
暴露してもはるか長時間剥離することなく耐久性
は飛躍的に向上する。
第1図は溝の切削状態を示す平面図、第2図は
第1図のA−A線における断面図、第3図は溝の
形状を示す断面図、第4図は皮膜形成後の状態を
示す断面図である。 1……金属板、2……樹脂を被覆する部分、3
……溝、4……形成された皮膜。
第1図のA−A線における断面図、第3図は溝の
形状を示す断面図、第4図は皮膜形成後の状態を
示す断面図である。 1……金属板、2……樹脂を被覆する部分、3
……溝、4……形成された皮膜。
Claims (1)
- 1 金属面の一部を部分的に樹脂被覆するにあた
り、所定の部分の外縁に沿つて溝を切削し、該溝
を含む所定の部分に合成樹脂を塗装し皮膜を形成
せしめることを特徴とする金属面の部分的樹脂被
覆方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP869486A JPS62168575A (ja) | 1986-01-19 | 1986-01-19 | 金属面の部分的樹脂被覆方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP869486A JPS62168575A (ja) | 1986-01-19 | 1986-01-19 | 金属面の部分的樹脂被覆方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62168575A JPS62168575A (ja) | 1987-07-24 |
JPH0344823B2 true JPH0344823B2 (ja) | 1991-07-09 |
Family
ID=11700026
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP869486A Granted JPS62168575A (ja) | 1986-01-19 | 1986-01-19 | 金属面の部分的樹脂被覆方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62168575A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4480738B2 (ja) * | 2007-04-27 | 2010-06-16 | 株式会社アタゴ | 濃度測定装置 |
-
1986
- 1986-01-19 JP JP869486A patent/JPS62168575A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62168575A (ja) | 1987-07-24 |
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