JPS6319333Y2 - - Google Patents

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JPS6319333Y2
JPS6319333Y2 JP14666785U JP14666785U JPS6319333Y2 JP S6319333 Y2 JPS6319333 Y2 JP S6319333Y2 JP 14666785 U JP14666785 U JP 14666785U JP 14666785 U JP14666785 U JP 14666785U JP S6319333 Y2 JPS6319333 Y2 JP S6319333Y2
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JP
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synthetic resin
tank body
lining layer
tank
surface treatment
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JP14666785U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、塗装の前処理を行う脱脂処理槽、被
膜化成処理槽や、被塗物を浸漬して電着塗装を行
う電着槽などの表面処理槽に関する。
〔従来技術とその問題点〕
被塗物の表面に付着する油脂、汚れ等を化学的
に洗浄するための薬液を貯留した脱脂処理槽や、
被塗物の表面に防蝕性を与え、塗料の付着性を与
える化成被膜を形成させる薬液を貯留した被膜化
成処理槽にあつては、鋼板、鉄板等の金属板で成
る槽本体の内面が薬液で腐蝕されないようにする
ため、合成樹脂被膜で成るライニング層を形成し
て表面を保護している。
また、被塗物を水溶性塗料で成る電着液中に浸
漬して電着塗装を行う電着槽にあつては、被塗物
(陽極)が磨き鋼板等で成る槽本体(陰極)に接
触してスパークが起こることを防止するため、あ
るいはカチオン選択透過性の膜で塗料浴と隔離し
た保護陰極室を設け、電着した塗料に相当する塩
基が陰極室を通じて浴外に自動的に取り出される
ようにする隔膜法を行うためには、槽本体の内面
を合成樹脂被膜でライニングして絶縁する必要が
ある。
そして、このライニング層を形成させる合成樹
脂材としては、塩化ビニール樹脂とエポキシ樹脂
が一般的に用いられている。
しかし、塩化ビニル樹脂被膜によつて例えば電
着槽の内面をライニングした場合には、そのライ
ニング層が電着塗料中に含まれたケトン、エチ
ル・セルソルブ等の溶剤成分により膨潤すると共
に劣化を生じて槽本体の内面から剥がれるという
問題があつた。また、塩化ビニール樹脂被膜は、
硬度が低いから表面処理槽の清掃時に傷つきやす
く、ピンホール等の傷から薬液、塗料、溶剤成分
等が侵入したり、あるいはカチオン電着槽の絶縁
が破れて槽本体から金属が溶出するなどして、槽
本体の腐蝕やライニング層の剥がれを生ずること
があつた。
一方、硬度の高いエポキシ樹脂被膜によつてラ
イニングした場合には、槽本体に被塗物が接触し
たり、あるいは槽本体内に被塗物の部品等が落下
したときに、その衝撃でライニング層にクラツク
を生ずることがある。また、エポキシ樹脂は熱膨
脹係数が低いから、貯留した薬液や水溶性塗料等
の温度変化による槽本体の熱膨脹又は熱収縮に対
応することができず、ライニング層のクラツクや
剥がれを生ずることもあつた。
また、最近においては、ビニール系ポリエステ
ル樹脂やビスフエノール系ポリエステル樹脂等の
合成樹脂材に強化材としてガラス繊維又はガラス
マツトを用いた繊維強化プラスチツクによつて、
耐衝撃性のあるライニング層を形成することも行
われている。
しかしながら、この場合には、槽本体の内面に
沿つてガラス繊維、ガラスマツト等を敷設させな
がら合成樹脂被膜を形成しなければならないから
施工作業が非常に面倒であり、施工時間が極めて
長くなるという欠点がある。また、合成樹脂被膜
中にガラス繊維又はガラスマツトを有しているか
ら槽本体の熱膨脹や熱収縮に対応できず、槽本体
の温度変化によつて剥がれを生ずるという問題が
あつた。
〔考案の目的〕
そこで本考案は、槽本体の内面にライニング層
を形成する合成樹脂被膜の硬度を高めると共に耐
衝撃性をも高め、更に槽本体の熱膨脹、熱収縮に
も充分対応し得るようにして、ライニング層のク
ラツクの発生や剥がれ等を確実に防止できる表面
処理槽を提供することを目的とする。
〔考案の構成〕
この目的を達成するために、本考案は、表面処
理槽を貯留する槽本体の内面に合成樹脂被膜で成
るライニング層が形成された表面処理槽におい
て、前記ライニング層を形成する合成樹脂被膜中
に無数の薄片状ガラスが混入されていることを特
徴とする。
〔考案の作用〕
本考案によれば、合成樹脂被膜中に無数の薄片
状ガラスが混入されているから、ライニング層の
硬度が高められて摩耗が防止されると共に、耐衝
撃性が強化されてクラツクの発生が防止される。
また、この合成樹脂被膜は、ガラス繊維、ガラ
スマツトを用いた従来の合成樹脂被膜と異なり、
槽本体の熱収縮、熱膨脹に対応して伸縮可能であ
つて槽本体の表面に対する密着性も良いから、ラ
イニング層の剥がれを生ずるおそれがない。
更に、合成樹脂被膜を形成させる際には、無数
の薄片状ガラスが混練された合成樹脂材を槽本体
の内面に塗布するだけでよいから、ライニング層
の施工作業が極めて簡単であり、施工時間を著し
く短縮させることができる。
〔実施例〕
以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて具
体的に説明する。
第1図は表面処理槽の一例として電着槽を示す
断面図、第2図はその内面に形成されたライニン
グ層の拡大図である。
電着槽1は、鋼板によつて成形された槽本体2
の内面に合成樹脂被膜Pで成るライニング層3が
形成されている。
合成樹脂被膜Pは、厚さ数ミクロン程度の薄片
状ガラスf,f…が無数に混練された合成樹脂を
槽本体2の内面に所要の厚さで塗布して形成され
ている。
この合成樹脂としては、電着槽1に貯留される
塗料に含まれた溶剤成分等によつて劣化され難い
耐薬品性の良好なビニール系ポリエステル樹脂や
ビスフエノール系ポリエステル樹脂等が用いられ
ている。
また、薄片状ガラスf,f…は、例えば厚さ約
1.5〜3.0mmの合成樹脂被膜P中に約250〜300枚以
上が相互に平行に重なり合うように混入されてお
り、ライニング層3の硬度を高めて耐摩耗性を向
上させると共に、耐衝撃性を付与し、更に塗料や
溶剤成分等の浸透を完全に防止し得るように成さ
れている。
しかして、合成樹脂被膜Pで成るライニング層
3は、耐薬品性の良好なポリエステル樹脂等が用
いられているから槽本体2内に貯留された電着塗
料の溶剤成分等により劣化されることがなく、ま
た無数の薄片状ガラスf,f…が混入されて硬度
を高め且つ耐衝撃性を高めるよう強化されている
から精掃時に表面が傷ついたり摩耗することがな
く、コンベア4で搬送されて電着槽1内に浸漬さ
れた被塗物5が接触してその衝撃でクラツクを生
ずることも防止される。
また、無数の薄片状ガラスf,f…が相互に平
行に重なり合つているから、電着液がライニング
層3から浸透して鋼板で成る槽本体2の表面を腐
蝕することが防止され、槽本体2の表面に対する
ライニング層3の密着性が極めて良好である。
更に、ミクロン単位の極薄の薄片状ガラスが混
入されたポリエステル樹脂で成る合成樹脂被膜P
は、その熱膨脹係数が槽本体2を形成する鋼板、
鉄板等と略近似しているから、電着槽1に貯留し
た電着液の温度変化によつて槽本体2が熱膨脹、
熱収縮した場合にも、これに対応して容易にその
伸縮を許容することができ、ライニング層3が槽
本体2の表面から剥離することが防止される。
また、本考案によれば、ポリエステル樹脂等の
合成樹脂材中に予め薄片状ガラスf,f…を予め
混練し、これを槽本体2の内面に塗布するだけで
合成樹脂被膜Pを形成させることができるから、
たとえば電着槽1をアニオン電着から隔膜法によ
るカチオン電着に切り換える改造工事を行う場合
にも、鋼板、鉄板等で成る槽本体2の表面に速や
かに絶縁性のライニング層3を施して工期を大幅
に短縮させることができる。
なお、上述の実施例では、表面処理槽として電
着槽を例に挙げて説明したが、本考案はこれに限
らず被塗物の表面を素地調整して塗装の前処理を
行う脱脂処理槽、被膜化成処理槽等の表面処理槽
にも適用することができる。
〔考案の効果〕
以上述べたように、本考案によれば、槽本体の
内面を保護するライニング層の硬度および耐衝撃
性が高められて摩耗やクラツクの発生が防止され
ると共に、該ライニング層は槽本体の熱収縮、熱
膨脹に対応して伸縮可能であり槽本体の表面に対
する密着性が良いから剥がれを生ずることが防止
されるという種々の優れた効果を有する。
また、ライニング層のの施工作業も極めて簡単
であり、施工時間を著しく短縮させることができ
るという利点もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による表面処理槽の一例を示す
断面図、第2図はそのライニング層の拡大図であ
る。 符号の説明、1……電着槽(表面処理槽)、2
……槽本体、3……ライニング層、P……合成樹
脂被膜、f……薄片状ガラス。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 表面処理液を貯留する槽本体の内面に合成樹
    脂被膜で成るライニング層が形成された表面処
    理槽において、前記ライニング層を形成する合
    成樹脂被膜中に無数の薄片状ガラスが混入され
    ていることを特徴とする表面処理層。 (2) 前記合成樹脂被膜中にミクロン単位の厚さを
    有する無数の薄片状ガラスが相互に平行に重な
    り合つて混入されている実用新案登録請求の範
    囲第1項記載の表面処理槽。
JP14666785U 1985-09-27 1985-09-27 Expired JPS6319333Y2 (ja)

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JP14666785U JPS6319333Y2 (ja) 1985-09-27 1985-09-27

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JP14666785U JPS6319333Y2 (ja) 1985-09-27 1985-09-27

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Publication Number Publication Date
JPS6255569U JPS6255569U (ja) 1987-04-06
JPS6319333Y2 true JPS6319333Y2 (ja) 1988-05-30

Family

ID=31059347

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