JPH0344654Y2 - - Google Patents

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JPH0344654Y2
JPH0344654Y2 JP1982121719U JP12171982U JPH0344654Y2 JP H0344654 Y2 JPH0344654 Y2 JP H0344654Y2 JP 1982121719 U JP1982121719 U JP 1982121719U JP 12171982 U JP12171982 U JP 12171982U JP H0344654 Y2 JPH0344654 Y2 JP H0344654Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は負圧吸収可能な密封容器に関し、さら
に詳しくは、高温の液体を充填密封して冷却後、
胴部に凹み等の変形し難い密封容器に関する。
果実ジユースのような酸性液体食品、通常高温
例えば約70〜90℃で加熱殺菌処理後、容器本体に
充填し(本明細書において充填とは、ヘツドスペ
ース部を残す場合と、残さない場合を含む)、そ
の後蓋部により密封される。この場合密封後の冷
却過程において、内容液の体積減少と、ヘツドス
ペース部がある場合は、さらにヘツドスペース部
における水蒸気の凝結により、密封容器内部が負
圧(すなわち大気圧よりも低い圧力例えば30〜40
mmHg)となる。そのため容器本体の胴部が、材
料費が安いという利点を有する比較的低剛性の材
料、例えば約50〜100μm厚の塗装金属箔(アル
ミニウムや錫めつき鋼板等よりなる)単体、もし
くはプラスチツクフイルム−アルミニウム箔−プ
ラスチツクフイルムよりなる積層体、あるいはプ
ラスチツクフイルム−紙材−プラスチツクフイル
ム−アルミニウム箔−プラスチツクフイルムより
なる積層体等によつて形成されている場合に、内
部負圧のため胴部が凹んで、外観を損ね、商品価
値が低下するという問題を有する。
本考案は以上に述べた従来技術の問題点の解消
を図ることを目的とする。
本考案は、容器本体と、該容器本体の充填用口
部を密封する底部材を備える高温の液体の充填さ
れた密封容器であつて、該容器本体は、該充填用
口部および該充填用口部と反対側の開口端部を有
する筒状の胴部と、浅いカツプ状体を備え、該カ
ツプ状体の胴壁部は、該胴部とほぼ同径の短円筒
部のみよりなるか、もしくは該短円筒部および内
径が該胴部の外径より僅かに大きい開口部よりな
つていて、該胴部の該開口端部内面と該円筒部内
面に、該胴部および該カツプ状体よりも撓み易い
可撓性の材料よりなる筒体の両端部が、該開口端
部と該胴壁部が隔離した状態で接合されてなるも
のであることを特徴とする負圧吸収可能な密封容
器を提供するものである。
以下実施例を示す図面を参照しながら本考案に
ついて説明する。
第1図の1は密封容器であつて、筒状の胴部
2、カツプ状体3、および端部4aおよび4bが
夫々、胴部2の開口端部2a内面、およびカツプ
状体3の胴壁部3aの(短円筒部)付根部3a
1、内面に熱融着された可撓性の材料よりなる筒
体4によつて形成された容器本体5の、フランジ
部6の形成された開口端部2bを上にして、すな
わち開口端部2bを充填用口部にして、第3図に
示すように筒体4が軸線方向に延びた状態で、内
容物7である高温(例えば70〜90℃の)の液体
(固形物を含んでいてもよい)をヘツドスペース
部15を残して充填した後、底部材8をフランジ
部6にヒートシールして密封し、その後直ちに倒
立して、底部材8を接地させた状態を示す。
胴部2は、材料費節減のため、好ましくは比較
的低剛性の材料(自己保形性を有するが、手指で
押えて容易に撓む程度の)により形成される。こ
のような材料として、厚さ約50〜100μmの塗装
金属箔、もしくはポリエチレン(外層:厚さ約20
〜70μm)−アルミニウム箔(中間層:厚さ約7
〜100μm)−ポリエチレン(内層:厚さ約40〜
100μm)よりなる積層体、又はポリエチレン
(外層:厚さ約20〜70μm)−クラフト紙(外側中
間層:厚さ約100〜500μm)−ポリエチレン(中
央中間層:厚さ約20〜50μm)−アルミニウム箔
(内側中間層:厚さ約7〜50μm)−ポリエチレン
(内層:厚さ約40〜100μm)よりなる積層体、も
しくは厚さ約100〜500μmのポリエチレンテレフ
タレートシート単体のようなプスチツク単体等が
例示される。なお上記の積層体のポリエチレンを
ポリプロピレンに代えてもよい。
カツプ状体3も、好ましくは胴部2と同様な比
較的低剛性の材料であつて、しかも浅絞り、もし
くは真空又は圧空成形等が可能な材料から形成さ
れる。カツプ状体3の胴壁部3aの直径は、好ま
しくは胴部2の開口端部2aの直径とほぼ等し
い。筒体4の熱融着を容易にするためである。
筒体4は、胴部2およびカツプ状体3よりも撓
み易い材料、すなわち容器の内部負圧により胴部
2およびカツプ状体3に優先して容易に内側に凹
む程度に可撓性であつて、必ずしも自己保形性を
有しない材料よりなる。このような材料として
は、ポリエチレン(外層:厚さ約50μm)−アル
ミニウム箔(中間層:厚さ約9μm)−ポリエチレ
ン(内層:厚さ約50μm)、もしくはポリプロピ
レン(外層:厚さ約50μm)−ナイロン(中間
層:厚さ約15μm)−ポリプロピレン(内層:厚
さ約50μm)等のガスバリヤー性を有する積層
体、もしくは線状ポリエステルフイルム単体等が
好ましくは例示される。なおアルミニウム箔を含
む場合は、露出端面4c(第2図)を塗料等(図
示されない)によつて内容物に対して保護するこ
とが望ましい。
第2図において、2xおよび3xは、夫々胴部
2およびカツプ状体3の内層であつて、筒体4の
外層4xと熱融着部2mおよび3mを形成可能な
材料よりなる。すなわち例えば内層2x,3xが
ポリエチレンの場合は、外層4xもポリエチレン
よりなる。また胴部2およびカツプ状体3が塗装
金属箔よりなる場合は、例えば内層2x,3xを
形成する塗膜が、フエノール、エポキシ系塗料よ
りなり、外層4xがナイロン(例えばナイロン1
1、又はナイロン12)よりなる。また胴部2お
よびカツプ状体3が、ポリエチレンテレフタレー
ト単体よりなる場合は、筒体4は例えばポリエス
テル共重合体フイルム単体よりなるものでよく、
この場合は上記の内層、外層は存在しない。
第1図のように、筒体4が軸線方向に延びた状
態における開口端部2aの端面2a1及び胴壁部3
aの端面3a2間の距離は、内容物7が室温まで冷
却して、それに伴う内部負圧を吸収するため、第
4図に示すように、筒体4が内側に凹んで、カツ
プ状体3が胴部2に接近した状態において、端面
2a1,3a2がほぼ当接するか、もしくは若干離隔
する程度に定められる。
以上のように内容物7の冷却による内部負圧
は、筒体4の凹みと、カツプ状体3の胴部2への
接近による内容積の減少が吸収するので、胴部2
およびカツプ状体3は実質的に凹み等の変形を生
ずるおそれがない。そして筒体4の凹みは外部か
らは目立たないので、商品価値を低下するおそれ
がない。
以上のような密封容器1は例えば次のようにし
て製造される。第5図に示すように、筒体4が軸
線方向に延びた状態で筒体4を、胴部2の開口端
部2aおよびカツプ状体3の胴壁部3a内に、そ
れらの内面に当接するように、ヒータ10(高周
波誘導加熱コイルであつてもよい)を内蔵したコ
ア11と共に挿入し、ヒータ10(又は高周波誘
導加熱コイル)に通電するとほぼ同時に、複数の
割型よりなる押圧体12により押圧して熱融着部
2m,3mを形成し、容器本体5を製造する。こ
の場合、ヒータ10(又は高周波誘導加熱コイ
ル)を、コア11でなく、押圧体12に内蔵させ
てもよい。
次いで第3図に示すように、カツプ状体3が下
になるようにして、フランジ部6を支承体13に
よつて支承し、必要に応じて底板14によつてカ
ツプ状体3を支え、筒体4が軸線方向に延びた状
態において、高温の液体である内容物7をヘツド
スペース部15を残して充填する。直ちにヒータ
16(又は高周波誘導加熱コイル)を内蔵した押
圧体17と支承体13との協同により、底部材8
をフランジ部6にヒートシール(すなわち熱融
着)する。このようにして製造された密封容器1
を、次いで底部材8が下になるように逆転し、冷
水中への浸漬又は冷却水吹付等によつて冷却す
る。
第6図は本考案の他の実施例である密封容器2
1を示したものであつて、第1図と同一符号の部
分は同様な部分を示す。カツプ状体23の胴壁部
23aが、胴部2の開口端部2aとほぼ同径の短
円筒部23a1(第1図の胴壁部3aに対応する)、
および内径が胴部2の開口端部2aの外径より僅
かに大きい開口部23a2よりなる点が、第1図の
密封容器1との主な相違点である。内部負圧を吸
収するため筒体4が内側に凹んで、カツプ状体2
3が胴部2に接近するさい、開口部23a2が胴部
2にひつかかつて接近が妨げられないようにする
ため、筒体4が軸線方向に延びた状態において、
胴壁部23aの端面23a′2が開口端部2aの外
側に位置するように構成されている。この場合は
筒体4の凹みが全く見えず、より外観に優れてい
る。なお底部材28は、周縁部28aが断面u字
状に形成されていて、開口端部2cに嵌入後、ヒ
ートシールすることによつて胴部2に接合されて
いる。
本考案は以上の実施例によつて限定されるもの
でなく、例えば、ヘツドスペース部を残すことな
く、内容物を充填してもよい。この場合も内容物
の冷却に伴う体積減少による内部負圧(真空)
を、可撓性の筒体が凹むことによつて吸収する。
本願考案の密封容器は、液体が冷却して内圧が
負圧になろうとすると、可撓性の筒体が内側に凹
んで、胴部とカツプ状体が接近し、容器の内容積
が減少して負圧を吸収する。筒体は、胴部および
カツプ状体よりも撓み易い材料よりなつているの
で、筒体が優先的に凹み、そのさい胴部に力が加
わらない。
従つて本願考案は、胴部が低剛性の材料よりな
る場合であつても、密封、冷却後に胴部が不規則
に凹んで外観を損ねるおそれがないという効果を
奏する。
また上記のように、冷却後は胴部とカツプ状体
が接近しているので、凹んだ筒体は実質的に隠蔽
されている故、外観が損なわれたり、筒体が輸送
中等に異物に当たつて破られるなどのトラブルが
起こるおそれがないという効果を奏する。
カツプ状体の短円筒部は、胴部とほぼ同径であ
るので、胴部の開口端部と短円筒部の筒体による
接合を容易に行なうことができるというメリツト
を有する。
また胴部の開口端部の内面と短円筒部の内面が
筒体によつて接合されているので、上記開口端部
の端面およびカツプ状体の開口部の端面が内容液
に触れ、端面が腐食したり、端面から内容液が浸
透する(紙材の場合)おそれがないというメリツ
トを有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1の実施例である密封容器
の密封直後で、底部材が下側に位置する状態を示
す縦断面図、第2図は第1図のA部の拡大縦断面
図、第3図は第1図の密封容器を密封中の状態を
示す縦断面図、第4図は第1図の密封容器の冷却
後の状態を示す縦断面図、第5図は第1図の密封
容器の容器本体を形成する方法の例を示すための
要部縦断面図、第6図は本考案の第2の実施例で
ある密封容器の密封直後で、底部材が下側に位置
する状態を示す縦断面図である。 1……密封容器、2……胴部、2a……開口端
部、2b……開口端部(充填用口部)、2c……
開口端部(充填用口部)、3……カツプ状体、3
a……胴壁部(短円筒部)、4……筒体、7……
内容物(液体)、8……底部材、21……密封容
器、23……カツプ状体、23a……胴壁部、2
3a1……短円筒部、23a2……開口部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 容器本体と、該容器本体の充填用口部を密封す
    る底部材を備える高温の液体の充填された密封容
    器において、該容器本体は、該充填用口部および
    該充填用口部と反対側の開口端部を有する筒状の
    胴部と、浅いカツプ状体を備え、該カツプ状体の
    胴壁部は、該胴部とほぼ同径の短円筒部のみより
    なるか、もしくは該短円筒部および内径が該胴部
    の外径より僅かに大きい開口部よりなつていて、
    該胴部の該開口端部内面と該短円筒部内面に、該
    胴部および該カツプ状体よりも撓み易い可撓性の
    材料よりなる筒体の両端部が、該開口端部と該胴
    壁部が隔離した状態で接合されてなるものである
    ことを特徴とする負圧吸収可能な密封容器。
JP12171982U 1982-08-12 1982-08-12 密封容器 Granted JPS5928012U (ja)

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JP12171982U JPS5928012U (ja) 1982-08-12 1982-08-12 密封容器

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JP12171982U JPS5928012U (ja) 1982-08-12 1982-08-12 密封容器

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JPS5928012U JPS5928012U (ja) 1984-02-21
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JPS57117311U (ja) * 1981-01-16 1982-07-21

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