JPH0339381Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0339381Y2
JPH0339381Y2 JP1985021070U JP2107085U JPH0339381Y2 JP H0339381 Y2 JPH0339381 Y2 JP H0339381Y2 JP 1985021070 U JP1985021070 U JP 1985021070U JP 2107085 U JP2107085 U JP 2107085U JP H0339381 Y2 JPH0339381 Y2 JP H0339381Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
peripheral wall
lid
metal lid
upward
inclined part
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1985021070U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61137526U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1985021070U priority Critical patent/JPH0339381Y2/ja
Publication of JPS61137526U publication Critical patent/JPS61137526U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0339381Y2 publication Critical patent/JPH0339381Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rigid Containers With Two Or More Constituent Elements (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、円筒缶胴の両端に巻締めによつて
固着されて頂蓋および底蓋として用いられる缶用
金属蓋に関する。
従来技術とその問題点 従来、缶にコーラ、ビール等の炭酸ガスを含有
する炭酸飲料や果実飲料、乳酸飲料等の炭酸ガス
を含有しない無炭酸飲料が入れられて販売されて
いる。缶内に炭酸飲料が入れられて密閉される
と、缶内が加圧状態となる。一方無炭酸飲料は、
加熱殺菌後高温状態で缶内に入れられて密閉さ
れ、その後冷却されるので缶内は減圧状態とな
る。このような缶内の圧力変化は蓋が変形するこ
とによつて吸収され、圧力変化による缶の破損、
変形等が防止されるようになつている。そして、
密閉後内部が加圧状態となる缶には、従来第5図
に示すような金属蓋が使用されていた。この金属
蓋31は、周壁34が缶胴38に密接するように
なされた凹陥部32を備えている。凹陥部32の
底壁33には、周壁34と所定間隔をおいて上方
に突出した横断面略半円形の環状突条35が設け
られている。突条35の内側において、底壁33
には下方にくぼんだ2段階の凹所36,37が設
けられている。このような金属蓋31を缶胴38
の両端に2重巻締により固着してなる缶内が加圧
状態になると、蓋31に上方への圧力が加わり、
第6図に示すように2段階の凹所36および37
が上方に膨出する。このとき、底壁33における
突条35よりも外側の部分にも上方への圧力が加
わる。その結果、凹陥部32の周壁34の下端部
が缶胴38から剥れてシール性が悪くなるという
問題がある。特に、缶胴38が紙を主体とする複
合材からつくられている場合には、缶胴38に径
方向外方への圧力が加わるので、上記剥れの度合
が大きくなりシール性が悪くなり易い。
この考案の目的は、上述したように内部が加圧
状態となる缶のみならず、内部が減圧状態になる
缶に使用した場合においても、凹陥部の周壁が缶
胴内周面から剥がれてシール性が低下するのを防
止することができ、しかも缶内の圧力変化を吸収
しうる缶用金属蓋を提供することにある。
この明細書において、上下とは図面を基準にし
ていうものとする。
問題点を解決するための手段 この考案による缶用金属蓋は、周壁が円筒缶胴
の内周面に密着するようになされた凹陥部を備え
ており、かつ円筒缶胴の両端に2重巻締めにより
固着される金属蓋において、凹陥部の周壁の下端
部に連なつて内方に向つて上方に傾斜した第1の
傾斜部が設けられ、第1の傾斜部の内周縁に連な
つて内方に向つて下方に傾斜した第2の傾斜部が
設けられ、第2の傾斜部の内周縁に連なつて凹陥
部の底壁が設けられており、両傾斜部の水平面に
対する傾斜角度が異なつているものである。
上記において、この考案による金属蓋を適用す
る円筒缶胴は、紙を主体とする複合材や、アルミ
ニウム等の金属材料からつくられる。
金属蓋は、一般にアルミニウム(アルミニウム
合金)、ブリキ、テインフリーステイール(クロ
ム酸処理鋼板)およびこれらに合成樹脂コーテイ
ング、メツキ等の防錆処理が施されたものからつ
くられる。
作 用 この考案の金属蓋は、凹陥部の周壁の下端部に
連なつて内方に向つて上方に傾斜した第1の傾斜
部が設けられ、第1の傾斜部の内周縁に連なつて
内方に向つて下方に傾斜した第2の傾斜部が設け
られ、第2の傾斜部の内周縁に連なつて凹陥部の
底壁が設けられており、両傾斜部の水平面に対す
る傾斜角度が異なつているので、この蓋を用いて
2重巻締めにより缶胴の両端開口を閉塞すると、
缶内が加圧状態になつた場合には、第1の傾斜部
が、凹陥部の周壁との連接部を軸として上方に曲
がるとともに、第2の傾斜部が、第1の傾斜部と
の連接部を軸として上方に曲がり、さらに底壁が
上方に膨らむ。こうして、蓋が変形し、缶内の圧
力変化が吸収される。このとき、周壁の下端部に
おいて、第1の傾斜部が上方に曲がることにより
生じる缶胴内周面から周壁が剥がそうとする剥離
力よりも、第2の傾斜部の展延により生じる周壁
を缶胴内周面に押付ける圧接力の方が大きくな
り、金属蓋の変形により凹陥部の周壁下端部と缶
胴内周面との間に剥れが生じるのが防止される。
しかも、金属蓋における凹陥部の周壁と第1の傾
斜部との連接部にも上方への圧力が加わるが、こ
の力は第1の傾斜部裏面に沿つて内斜め上方に逃
げるので、この力により周壁が缶胴から剥れるの
が防止される。
缶内が減圧状態となつた場合、第1の傾斜部
が、凹陥部の周壁との連接部を軸として下方に曲
がるとともに、第2の傾斜部が、第1の傾斜部と
の連接部を軸として下方に曲がり、さらに底壁が
下方にへこむ。こうして、蓋が変形し、缶内の圧
力変化が吸収される。このとき、凹陥部の周壁下
端部には、第1の傾斜部が下方に曲がることによ
り生じる周壁を缶胴内周面に押付ける圧接力、お
よび第1の傾斜部の展延により生じる周壁を缶胴
内周面に押付ける圧接力が加わる。したがつて、
金属蓋の変形により凹陥部の周壁下端部が缶胴か
ら剥れるのが防止される。
実施例 以下、この考案の実施例を第1図〜第4図を参
照して説明する。
第1図は、紙を主体とする複合材からつくられ
た缶胴を有しかつ密閉後内部が加圧状態となる複
合缶、および密閉後内部が減圧状態となる複合缶
のいずれにも用いられる金属蓋を示す。金属蓋1
は、缶胴の開口に嵌合される凹陥部2を備えてい
る。凹陥部2の周壁3の下端部に連なつて内方に
向つて上方に傾斜した急傾斜部4(第1の傾斜
部)が設けられ、急傾斜部4の内周縁に連なつて
内方に向つて下方に傾斜した緩傾斜部5(第2の
傾斜部)が設けられ、緩傾斜部5の内周縁に連な
つて水平な凹陥部2の底壁6が設けられている。
周壁3の下端部と、急傾斜部4との連接部分に存
在するアール状部分の曲率半径は、より小さい方
が好ましい。水平面に対する急傾斜部4の傾きは
緩傾斜部5の傾きよりも大きくなつている。ま
た、凹陥部2の周壁3の先端に蓋フランジアール
部7を介してフランジ8が設けられ、フランジ8
の先端に蓋カールアール部9を介してカール10
が設けられている。そして、フランジ8の幅の略
中央から蓋カールアール部9にかけてその裏面に
SBRからなるシーリング・コンパウンド11が
塗布されている。
第2図は、金属蓋1で紙を主体とする複合材製
円筒状缶胴12の両端開口を閉塞してなる複合缶
を示す。複合材製缶胴12は、一般に強度のある
厚紙を芯層とし、ポリエチレンなどの合成樹脂被
覆紙、同アルミニウム箔などを内層とし、印刷を
施した上質紙、同アルミニウム箔、紙とプラスチ
ツクフイルムとの積層品、プラスチツクフイルム
などの外層としているが、このようなものに限定
されない。金属蓋1は、常法により2重巻締めを
行なうことによつて缶胴12の両端に固着されて
いる。金属蓋1の凹陥部2の周壁3は、缶胴12
の内周面に密接せしめられている。シーリング・
コンパウンド11は、巻締めのさいにかかる圧力
によつて、巻込まれた缶胴12のフランジ13
と、巻込まれた蓋1のフランジ8およびカール1
0との間にそれぞれ均一にのばされて存在してい
る。
このような缶に炭酸飲料が入れられた場合、環
境温度が上昇したり、輸送時等のように揺動が加
わつたりすると、缶内が加圧状態となる。そうす
ると、第3図に示すように、まず急傾斜部4が、
凹陥部2の周壁3との連接部を軸として上方に曲
がるとともに、緩傾斜部5が、急傾斜部4との連
接部を軸として上方に曲がり、さらに底壁6が上
方に膨らむ。こうして、蓋1が変形し、缶内の圧
力変化が吸収される。このとき、周壁3の下端部
において、急傾斜部4が上方に曲がることにより
生じる缶胴12内周面から周壁3を剥がそうとす
る剥離力よりも、緩傾斜部5の展延により生じる
周壁3を缶胴12内周面に押付ける圧接力の方が
大きくなり、金属蓋1の変形により周壁3の下端
部と缶胴12内周面との間に剥れが生じるのが防
止される。また、金属蓋1における周壁3と急傾
斜部4との連接部にも上方への圧力が加わるが、
この力は急傾斜部4裏面に沿つて内斜め上方に逃
げるので、この力により周壁3が缶胴12から剥
れることはない。
缶内に無炭酸飲料が入れられる場合、加熱殺菌
後缶内に充填され、その後冷却されると缶内が減
圧状態となる。そうすると、第4図に示すように
急傾斜部4が、その周壁3との連接部を軸として
下方に曲がるとともに、緩傾斜部5が、その急傾
斜部4との連接部を軸として下方に曲がり、さら
に底壁6が下方にへこむ。こうして、蓋1が変形
し、缶内の圧力変化が吸収される。このとき、凹
陥部2の周壁3下端部には、急傾斜部4が下方に
曲がることにより生じる周壁3を缶胴12内周面
に押付ける圧接力、および急傾斜部4の展延によ
り生じる周壁3を缶胴12内周面に押付ける圧接
力が加わる。したがつて、金属蓋1の変形により
周壁3下端部が缶胴12から剥れるのが防止され
る。
上記の実施例においては、シーリング・コンパ
ウンド11は、蓋1のフランジ8の幅の中央部か
ら蓋カールアール部9にかけてその裏面に塗布さ
れているので、仮に缶内の異常な圧力上昇によつ
て凹陥部2の周壁3と下端部と缶胴12との間の
隙間が発生したとしても、缶外へのガスのスロー
リークおよび缶内への空気の侵入による圧力変化
が阻止される。また、内容物が缶胴12の巻込ま
れたフランジ13先端までしみ出るようなことが
防止される。この効果はシーリング・コンパウン
ド11が、フランジ8の幅の外側の略1/3の部分
から蓋カールアール部9にかけて存在していれば
達成される。しかしながら、シーリング・コンパ
ウンド11は、必ずしも上述した位置に存在する
必要はない。
また、上記の実施例においては、凹陥部2の周
壁3下端部に連なつた傾斜部4の水平面に対する
傾きが、この傾斜部4の内周縁に連なつた傾斜部
5の水平面に対する傾きよりも大きくなつている
が、これに限定されるものではなく、この逆であ
つてもよい。
考案の効果 この考案の缶用金属蓋によれば、この金属蓋が
2重巻締めにより缶胴に固着された缶内が加圧状
態および減圧状態のいずれの状態になつたとして
も、上述のように、凹陥部の周壁と缶胴内周面と
の間に剥がれが生じるのを防止することができ
る。したがつて、凹陥部の周壁と缶胴内周面との
間に剥がれが生じることに起因するシール性の低
下を防止できる。しかも、缶内の圧力変化を吸収
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図はこの考案の実施例を示し、第
1図は缶用金属蓋を示す部分断面図、第2図は金
属蓋を2重巻締めにより缶胴に固着してなる缶の
部分断面図、第3図は金属蓋を固着してなる缶内
部が加圧状態になつたさいの金属蓋の変形を示す
部分断面図、第4図は金属蓋を固着してなる缶内
部が減圧状態になつたさいの金属蓋の変形を示す
部分断面図、第5図は従来品を2重巻締めにより
缶胴に固着してなる缶の部分断面図、第6図は従
来品を2重巻締めにより缶胴に固着してなる缶内
が加圧状態になつたさいの蓋の変形を示す部分断
面図である。 1……缶用金属蓋、2……凹陥部、3……周
壁、4……第1の傾斜部(急傾斜部)、5……第
2の傾斜部(緩傾斜部)、6……底壁。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 周壁3が円筒缶胴12の内周面に密着するよう
    になされた凹陥部2を備えており、かつ円筒缶胴
    12の端部に2重巻締めにより固着される金属蓋
    において、凹陥部2の周壁3の下端部に連なつて
    内方に向つて上方に傾斜した第1の傾斜部4が設
    けられ、第1の傾斜部4の内周縁に連なつて内方
    に向つて下方に傾斜した第2の傾斜部5が設けら
    れ、第2の傾斜部5の内周縁に連なつて凹陥部2
    の底壁6が設けられており、両傾斜部4,5の水
    平面に対する傾斜角度が異なつている缶用金属
    蓋。
JP1985021070U 1985-02-15 1985-02-15 Expired JPH0339381Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985021070U JPH0339381Y2 (ja) 1985-02-15 1985-02-15

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985021070U JPH0339381Y2 (ja) 1985-02-15 1985-02-15

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61137526U JPS61137526U (ja) 1986-08-26
JPH0339381Y2 true JPH0339381Y2 (ja) 1991-08-20

Family

ID=30512134

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1985021070U Expired JPH0339381Y2 (ja) 1985-02-15 1985-02-15

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0339381Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5877008B2 (ja) * 2011-08-08 2016-03-02 昭和アルミニウム缶株式会社 飲料容器および塞ぎ片
JP2020021827A (ja) * 2018-08-01 2020-02-06 ショット日本株式会社 気密端子

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5146272A (ja) * 1974-08-26 1976-04-20 Nat Can Corp

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5146272A (ja) * 1974-08-26 1976-04-20 Nat Can Corp

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61137526U (ja) 1986-08-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7497350B2 (en) Opening curled part of metal container and method of forming the opening curled part
US4557398A (en) End closure structure for a container
US4680917A (en) Process for providing filled containers
US3805993A (en) Closure for metal container
US4538758A (en) Composite container
GB2289663A (en) Containers and lids bonded thereto
JP2006062755A (ja) ねじ付きアルミニウム缶およびその製造方法
WO2007122724A1 (ja) 缶容器
JP4098555B2 (ja) ネジ付き缶容器
JPH0339381Y2 (ja)
JPH0575629B2 (ja)
US5308418A (en) Packing container for liquid, especially pressurized contents
US4365724A (en) Attaching closure to containers
FI94114B (fi) Helposti avattava metallinen kansi astiaa varten
JP4301668B2 (ja) 金属容器および金属容器の製造方法
CN100393589C (zh) 包括箔密封件的罐桶
GB2067158A (en) Improved composite container
US20220396393A1 (en) Resealable can end with stay on tab
JP4404235B2 (ja) ネジ付き缶
JP2002178072A (ja) 缶 蓋
JP4404283B2 (ja) ネジ付き缶
CN1315698C (zh) 盒子特别是罐头盒的密封装置
JP2004026306A (ja) 金属缶の開口カール部
WO1996007593A1 (en) Easy-open containers
US20220411140A1 (en) Metal container and metal closure thereof