JPH0344491B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0344491B2 JPH0344491B2 JP58228750A JP22875083A JPH0344491B2 JP H0344491 B2 JPH0344491 B2 JP H0344491B2 JP 58228750 A JP58228750 A JP 58228750A JP 22875083 A JP22875083 A JP 22875083A JP H0344491 B2 JPH0344491 B2 JP H0344491B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electric wire
- spiral rod
- wind
- wind noise
- spiral
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
Links
- 230000002265 prevention Effects 0.000 claims description 13
- 238000004804 winding Methods 0.000 claims description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 16
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 4
- 238000002474 experimental method Methods 0.000 description 3
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 2
- 239000011295 pitch Substances 0.000 description 2
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 1
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Suspension Of Electric Lines Or Cables (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
[発明の背景と目的]
本発明は特に架空送電線の外周に巻付けて使用
される風音防止用スパイラルロツドに関する。
される風音防止用スパイラルロツドに関する。
架空送電線が風圧により発生する騒音について
はその原因が究明され、電線表面からの流れの剥
離に起因した圧力騒音であることが判つた。
はその原因が究明され、電線表面からの流れの剥
離に起因した圧力騒音であることが判つた。
この騒音を取り除くためには、電線の断面形状
を変化せしめ剥離を緩やかにしてやればよい。こ
のために、電線外周に別素線をつる巻きした低騒
音電線についてはすでに出願人において提案がな
されている。(第1図参照) 上記別素線は、通常予めスパイラル状に成形さ
れたものが使用されるから、一般に風音防止用ス
パイラルロツドと称する。
を変化せしめ剥離を緩やかにしてやればよい。こ
のために、電線外周に別素線をつる巻きした低騒
音電線についてはすでに出願人において提案がな
されている。(第1図参照) 上記別素線は、通常予めスパイラル状に成形さ
れたものが使用されるから、一般に風音防止用ス
パイラルロツドと称する。
さて、この風音防止用スパイシルロツドである
か、従来、風音防止効果が最大となるようにその
径、ピツチ、巻付本数等が決められるが、それは
飽くまでも直角風、つまり電線に対して直角方向
の風に対する配慮からである。
か、従来、風音防止効果が最大となるようにその
径、ピツチ、巻付本数等が決められるが、それは
飽くまでも直角風、つまり電線に対して直角方向
の風に対する配慮からである。
ところが、現実の風は直角風だけとは限らない
ものであり、斜風の場合もある。したがつてこの
斜風に対しても風音防止効果を配慮する必要があ
る。それによつてスパイラルロツドによる風音防
止効果の幅は大きく広げられ、理想的なものとな
ると考えられる。
ものであり、斜風の場合もある。したがつてこの
斜風に対しても風音防止効果を配慮する必要があ
る。それによつてスパイラルロツドによる風音防
止効果の幅は大きく広げられ、理想的なものとな
ると考えられる。
本発明は上記点に鑑み、従来のスパイラルロツ
ドを改良し、斜風に対する風音防止効果をも付与
せしめ得た理想的な風音防止用スパイラルロツド
の提供を目的とするものである。
ドを改良し、斜風に対する風音防止効果をも付与
せしめ得た理想的な風音防止用スパイラルロツド
の提供を目的とするものである。
[発明の概要]
本発明の要旨は、電線の外周に密着状態でスパ
イラル状に巻付けて使用されるスパイラルロツド
の端部に電線の長手方向と直角方向の折返し部を
設け、その折返し角度を長手方向に伸びる電線に
対して60゜〜120゜の範囲としたことにある。
イラル状に巻付けて使用されるスパイラルロツド
の端部に電線の長手方向と直角方向の折返し部を
設け、その折返し角度を長手方向に伸びる電線に
対して60゜〜120゜の範囲としたことにある。
折返し角度を60゜〜120゜の範囲としたのは、こ
の範囲でのみ斜風に対する風音防止効果が達成さ
れるからであり、少しでもその範囲を外れた場合
には何ら効果を有しないこととなる。
の範囲でのみ斜風に対する風音防止効果が達成さ
れるからであり、少しでもその範囲を外れた場合
には何ら効果を有しないこととなる。
[実施例]
第2図〜第5図により本発明の実施例を説明す
る。
る。
第2図は電線1の外周に、すでにスパイラルロ
ツド2が定ピツチで巻付けられた状態を示してい
る。スバイラルロツド2は、その端部に電線1の
長手方向とほぼ直角方向の折返し部3を有し、こ
の折返し部3も電線外周に巻付けている。折返し
部3の折返し方向はスパイラルロツド2の形状に
沿つて、電線1の向う側に曲げられているが、こ
の折返し方向は手前側であつてもよい。折返し部
3の長さは、電線1の周囲をほぼ半周巻付ける程
度の長さで十分であり、それより長くすると取付
けが困難になる。
ツド2が定ピツチで巻付けられた状態を示してい
る。スバイラルロツド2は、その端部に電線1の
長手方向とほぼ直角方向の折返し部3を有し、こ
の折返し部3も電線外周に巻付けている。折返し
部3の折返し方向はスパイラルロツド2の形状に
沿つて、電線1の向う側に曲げられているが、こ
の折返し方向は手前側であつてもよい。折返し部
3の長さは、電線1の周囲をほぼ半周巻付ける程
度の長さで十分であり、それより長くすると取付
けが困難になる。
第3図は上記スパイラルロツド2を単位長さと
し、それの複数本をもつて電線1の外周に2本巻
きした場合を示している。このような多条巻きは
従来より直角風に対する風音防止効果を改善する
とされたところであるが、この場合斜風に対する
風音防止効果についても同様のことがいえる。そ
れは折返し部3の数が全体として増えることから
も明らかである。
し、それの複数本をもつて電線1の外周に2本巻
きした場合を示している。このような多条巻きは
従来より直角風に対する風音防止効果を改善する
とされたところであるが、この場合斜風に対する
風音防止効果についても同様のことがいえる。そ
れは折返し部3の数が全体として増えることから
も明らかである。
なお、第3図からわかるように上記スパイラル
ロツド2のもう一方の端部には折返し部3がない
が、これはスパイラルロツドの巻付作業性を損な
わないようにしたためであり、両方の端部に夫々
折返し部を設けてもよいことは勿論である。
ロツド2のもう一方の端部には折返し部3がない
が、これはスパイラルロツドの巻付作業性を損な
わないようにしたためであり、両方の端部に夫々
折返し部を設けてもよいことは勿論である。
第4図は風洞実験によりスパイラルロツドを電
線に巻付けた場合の斜風に対する風音防止効果を
みたものである。
線に巻付けた場合の斜風に対する風音防止効果を
みたものである。
実験は風速(V)=20m/s、斜風角(α)=±
60゜(第2図参照)のもとで、電線としては断面積
(A)=410mm2のACSRを使用し、つぎの実施例およ
び従来例1,2に対して夫々同一条件で行なつ
た。
60゜(第2図参照)のもとで、電線としては断面積
(A)=410mm2のACSRを使用し、つぎの実施例およ
び従来例1,2に対して夫々同一条件で行なつ
た。
実施例:端部に折返し部を有するスパイラルロツ
ド(折返し角度(θ)90゜)を電線線に
巻付けた場合。
ド(折返し角度(θ)90゜)を電線線に
巻付けた場合。
従来例1:折返し部のない普通のスパイラルロツ
ドを電線に巻付けた場合、 従来例2:スパイラルロツドなしの電線だけの場
合 第4図より、実施例では斜風に対する騒音レベ
ル(dB)が従来例1と比較しても改善されてい
ることがわかる。
ドを電線に巻付けた場合、 従来例2:スパイラルロツドなしの電線だけの場
合 第4図より、実施例では斜風に対する騒音レベ
ル(dB)が従来例1と比較しても改善されてい
ることがわかる。
つぎに第5図は同様の風洞実験により、スパイ
ラルロツドの折返し部における折返し角度(θ)
の有効範囲をみたものである。ここでは、折返し
角度(θ)=60゜〜〜120゜の範囲でのみ斜風に対す
る騒音低減が認められ、折返し角度が前記範囲を
外れた場合にはもはやその効果を有しないことが
わかる。
ラルロツドの折返し部における折返し角度(θ)
の有効範囲をみたものである。ここでは、折返し
角度(θ)=60゜〜〜120゜の範囲でのみ斜風に対す
る騒音低減が認められ、折返し角度が前記範囲を
外れた場合にはもはやその効果を有しないことが
わかる。
斜風に対する折返し部のこのような効果につい
ては、直角風に対するスパイラルロツドの理論と
同様に、折返し部の存在が斜風の流れを効率良く
乱すことによつて風音を効果的に低減するものと
考えられる。
ては、直角風に対するスパイラルロツドの理論と
同様に、折返し部の存在が斜風の流れを効率良く
乱すことによつて風音を効果的に低減するものと
考えられる。
[発明の効果]
以上の説明から明らかなように、本発明の風音
防止用スパイラルロツドによれば、その端部に電
線の長手方向と直角方向の折返し部を設けたか
ら、この折返し部の存在により電線に巻付けた場
合これまでの直角風に対する風音防止効果と共に
新たに斜風に対する風音防止効果を併せて電線に
付与せしめることができる。したがてこれまでの
風音防止用スパイラルロツドと比較して、風の方
向に対する風音防止効果の幅が広がり、きわめて
現実に適したものとなる。本発明は電線に対する
騒音環境事情が問われる今日、きわめて有効であ
る。
防止用スパイラルロツドによれば、その端部に電
線の長手方向と直角方向の折返し部を設けたか
ら、この折返し部の存在により電線に巻付けた場
合これまでの直角風に対する風音防止効果と共に
新たに斜風に対する風音防止効果を併せて電線に
付与せしめることができる。したがてこれまでの
風音防止用スパイラルロツドと比較して、風の方
向に対する風音防止効果の幅が広がり、きわめて
現実に適したものとなる。本発明は電線に対する
騒音環境事情が問われる今日、きわめて有効であ
る。
第1図は従来例説明図、第2図は本発明の一実
施例説明図、第3図は本発明の他の実施例説明
図、第4図および第5図は夫々本発明の風音防止
効果を示す風音特性図である。 1:電線、2:スパイラルロツド、3:折返し
部、θ:折返し角度、d:斜風角。
施例説明図、第3図は本発明の他の実施例説明
図、第4図および第5図は夫々本発明の風音防止
効果を示す風音特性図である。 1:電線、2:スパイラルロツド、3:折返し
部、θ:折返し角度、d:斜風角。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 電線の外周に密着状態でスパイラル状に巻付
けて使用される風音防止用スパイラルロツドにお
いて、その端部に電線の長手方向とほぼ直角方向
で且つ電線外周のほぼ半分の巻付長を有する折返
し部を設け、その折返し角度を電線の長手方向に
対して60゜…120゜の範囲としたことを特徴とする
風音防止用スパイラルロツド。 2 上記スパイラルロツドが単位長さであり、そ
れの複数本をもつてなることを特徴とする特許請
求の範囲第1項記載の風音防止用スパイラルロツ
ド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58228750A JPS60121908A (ja) | 1983-12-02 | 1983-12-02 | 風音防止用スパイラルロッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58228750A JPS60121908A (ja) | 1983-12-02 | 1983-12-02 | 風音防止用スパイラルロッド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60121908A JPS60121908A (ja) | 1985-06-29 |
JPH0344491B2 true JPH0344491B2 (ja) | 1991-07-08 |
Family
ID=16881234
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58228750A Granted JPS60121908A (ja) | 1983-12-02 | 1983-12-02 | 風音防止用スパイラルロッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60121908A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5124103A (en) * | 1974-08-22 | 1976-02-26 | Yokogawa Electric Works Ltd | Shingosenoyobi denryokukyokyusenomotanai denshisochi |
JPS5237281B2 (ja) * | 1975-05-12 | 1977-09-21 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5237281U (ja) * | 1975-09-08 | 1977-03-16 | ||
JPS6338663Y2 (ja) * | 1981-06-03 | 1988-10-12 |
-
1983
- 1983-12-02 JP JP58228750A patent/JPS60121908A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5124103A (en) * | 1974-08-22 | 1976-02-26 | Yokogawa Electric Works Ltd | Shingosenoyobi denryokukyokyusenomotanai denshisochi |
JPS5237281B2 (ja) * | 1975-05-12 | 1977-09-21 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60121908A (ja) | 1985-06-29 |
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