JPH06178432A - 電力ケーブル用接続部 - Google Patents
電力ケーブル用接続部Info
- Publication number
- JPH06178432A JPH06178432A JP43A JP35148292A JPH06178432A JP H06178432 A JPH06178432 A JP H06178432A JP 43 A JP43 A JP 43A JP 35148292 A JP35148292 A JP 35148292A JP H06178432 A JPH06178432 A JP H06178432A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cable
- waterproof
- admixture
- layer
- insulator
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 回転防止構造の電力ケーブル接続部を提供す
る。 【構成】 ＣＶ電力ケーブル用中間接続箱の補強絶縁体
外周の防食層と接続箱保護ケース内に充填される防水混
和物との界面でのすべりによる回転を防止するため、補
強絶縁体防食層に断面形状が凸部となるような軸方向突
出するスペーサーを設け、固形化した防水混和物が上記
スペーサーにひっかかることによりケーブルコアの回転
防止を図るようにした。
る。 【構成】 ＣＶ電力ケーブル用中間接続箱の補強絶縁体
外周の防食層と接続箱保護ケース内に充填される防水混
和物との界面でのすべりによる回転を防止するため、補
強絶縁体防食層に断面形状が凸部となるような軸方向突
出するスペーサーを設け、固形化した防水混和物が上記
スペーサーにひっかかることによりケーブルコアの回転
防止を図るようにした。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、ＣＶ電力ケーブル用
接続部に関するものである。
接続部に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】図面を参照して従来の技術を説明する。
図３はＣＶケーブル用接続部の構成を示す一部分の上半
部分の断面図である。即ち、接続するＣＶケーブル１０
の先端は段剥ぎされてケーブル導体１を露出させ、接続
管９に挿入し圧縮して接続される。この接続管９の周り
にケーブル絶縁体２に亘り補強絶縁体４を形成する。こ
の外周に遮蔽層３を形成する。さらにこの外周に防水テ
ープを巻回して防水層５を形成する。この仕上がり形状
は、図３のＢ−Ｂ線に沿った断面図である図４に示すよ
うに断面形状がそれぞれ円形となる。この外周に防水混
和物６を充填し、この混和物の外周にテープ層および保
護ケース７との接着により保護ケース７内での補強絶縁
体４の移動を防止するように構成している。
図３はＣＶケーブル用接続部の構成を示す一部分の上半
部分の断面図である。即ち、接続するＣＶケーブル１０
の先端は段剥ぎされてケーブル導体１を露出させ、接続
管９に挿入し圧縮して接続される。この接続管９の周り
にケーブル絶縁体２に亘り補強絶縁体４を形成する。こ
の外周に遮蔽層３を形成する。さらにこの外周に防水テ
ープを巻回して防水層５を形成する。この仕上がり形状
は、図３のＢ−Ｂ線に沿った断面図である図４に示すよ
うに断面形状がそれぞれ円形となる。この外周に防水混
和物６を充填し、この混和物の外周にテープ層および保
護ケース７との接着により保護ケース７内での補強絶縁
体４の移動を防止するように構成している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ＣＶケーブ
ルは通電時にケーブル導体１の撚りが緩む方向にコアに
回転トルクが発生することが知られている。また、ワイ
ヤーシールドを有するケーブルでは、通電時にコアが膨
張しワイヤーに張力が掛かり、同様にワイヤーの撚りが
緩む方向に回転トルクが発生する。
ルは通電時にケーブル導体１の撚りが緩む方向にコアに
回転トルクが発生することが知られている。また、ワイ
ヤーシールドを有するケーブルでは、通電時にコアが膨
張しワイヤーに張力が掛かり、同様にワイヤーの撚りが
緩む方向に回転トルクが発生する。
【０００４】この回転トルクは、ステンレス被ＣＳＺＶ
ケーブルでの実測では９０ｋｇ・ｍを越えるトルクが発
生する例がある。保護ケース７が大地に固定されている
接続部では、両側のケーブルからこのトルクがケーブル
コア２と保護ケース７の間に働くため、補強絶縁体４が
捩じれて遮蔽層３が乱れる可能性がある。また、ワイヤ
ーシールドの撚り方向が異なるケーブル同士を接続する
場合は、両側のケーブルからの回転トルクは同一方向に
働き補強絶縁体４を回転させようとし、これにより回転
が生じると上記と同様に遮蔽層３の破断や乱れが生じる
ことが懸念される。
ケーブルでの実測では９０ｋｇ・ｍを越えるトルクが発
生する例がある。保護ケース７が大地に固定されている
接続部では、両側のケーブルからこのトルクがケーブル
コア２と保護ケース７の間に働くため、補強絶縁体４が
捩じれて遮蔽層３が乱れる可能性がある。また、ワイヤ
ーシールドの撚り方向が異なるケーブル同士を接続する
場合は、両側のケーブルからの回転トルクは同一方向に
働き補強絶縁体４を回転させようとし、これにより回転
が生じると上記と同様に遮蔽層３の破断や乱れが生じる
ことが懸念される。
【０００５】この発明はこのような点に鑑みてなされた
もので、回転防止構造の接続部を提供することを目的と
する。
もので、回転防止構造の接続部を提供することを目的と
する。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この発明は、ＣＶ電力ケ
ーブル用中間接続箱の補強絶縁体外周の防食層と接続箱
保護ケース内に充填される防水混和物との界面でのすべ
りによる回転を防止するため、補強絶縁体防食層に断面
形状が凸部となるような軸方向突出するスペーサーを縦
沿えして設け、固形化した防水混和物がスペーサーにひ
っかかることによりケーブルコアの回転防止を図るよう
にした電力ケーブル用接続部である。
ーブル用中間接続箱の補強絶縁体外周の防食層と接続箱
保護ケース内に充填される防水混和物との界面でのすべ
りによる回転を防止するため、補強絶縁体防食層に断面
形状が凸部となるような軸方向突出するスペーサーを縦
沿えして設け、固形化した防水混和物がスペーサーにひ
っかかることによりケーブルコアの回転防止を図るよう
にした電力ケーブル用接続部である。
【０００７】
【作用】防水テープ巻き作業後に、軸方向にスペーサー
を沿わせて防食層を形成することにより、簡単な構成な
がら補強絶縁体と防水混和物との界面でのすべりを防止
することができる。
を沿わせて防食層を形成することにより、簡単な構成な
がら補強絶縁体と防水混和物との界面でのすべりを防止
することができる。
【０００８】
【実施例】以下、図面に基づいてこの発明の実施例を説
明する。図１は実施例のＣＶケーブル接続部の構成を示
す一部分の上半部分の断面図、図２は図１のＡ−Ａ線に
沿った断面図である。即ち、接続するＣＶケーブル１０
の端部は段剥ぎされてケーブル導体１を露出する。そし
て、接続管９に先端部を挿入して圧縮接続される。
明する。図１は実施例のＣＶケーブル接続部の構成を示
す一部分の上半部分の断面図、図２は図１のＡ−Ａ線に
沿った断面図である。即ち、接続するＣＶケーブル１０
の端部は段剥ぎされてケーブル導体１を露出する。そし
て、接続管９に先端部を挿入して圧縮接続される。
【０００９】次に、接続管９およびケーブル絶縁体２の
外周に補強絶縁体４をテープ巻き等で形成する。続いて
この外周に遮蔽層３を形成し、この外周に自己融着性の
防水テープにより防水層５を形成する。このとき、防水
層５の仕上がり形状が断面で円形となる。そして、ケー
ブル絶縁体２の防水層５の外周に軸方向に絶縁性合成樹
脂やゴム等から形成された断面形状が凸状のスペーサー
８を放射状に突出するように沿わせ、その上から同様の
自己融着性の防水テープ５´で抑えるように巻き付け
る。この防水テープ５´はこの上に充填する防水混和物
６と良く接着する自己融着テープがよい。そして、これ
らの外周と保護ケース７との間に防水混和物６を充填す
るのである。
外周に補強絶縁体４をテープ巻き等で形成する。続いて
この外周に遮蔽層３を形成し、この外周に自己融着性の
防水テープにより防水層５を形成する。このとき、防水
層５の仕上がり形状が断面で円形となる。そして、ケー
ブル絶縁体２の防水層５の外周に軸方向に絶縁性合成樹
脂やゴム等から形成された断面形状が凸状のスペーサー
８を放射状に突出するように沿わせ、その上から同様の
自己融着性の防水テープ５´で抑えるように巻き付け
る。この防水テープ５´はこの上に充填する防水混和物
６と良く接着する自己融着テープがよい。そして、これ
らの外周と保護ケース７との間に防水混和物６を充填す
るのである。
【００１０】このように構成された接続部が通電により
温度が上昇しケーブル絶縁体２が膨張すると、スペーサ
ー８が圧力により防水テープ層５´にわずかに食い込ん
で引っかかり、回転防止のストッパーとなって、ケーブ
ルコアの回転抑止力は大幅に増大させることができる。
また、このスペーサー８の下には防水テープ層５および
遮蔽層３があり、スペーサー８の食い込みがケーブル絶
縁体２に全く影響を与えない。
温度が上昇しケーブル絶縁体２が膨張すると、スペーサ
ー８が圧力により防水テープ層５´にわずかに食い込ん
で引っかかり、回転防止のストッパーとなって、ケーブ
ルコアの回転抑止力は大幅に増大させることができる。
また、このスペーサー８の下には防水テープ層５および
遮蔽層３があり、スペーサー８の食い込みがケーブル絶
縁体２に全く影響を与えない。
【００１１】
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明の電力ケ
ーブル接続部によれば、簡単なスペーサーを軸方向に放
射状に沿わせるだけの簡単な構成で、通電時の膨張によ
る防水テープと防水混和物との界面でのすべりを防止し
て、ケーブルが移動しない接続部とすることが可能とな
る。そして、ケーブル絶縁体４には全く影響がないの
で、絶縁性能の優れた電力ケーブル接続部となる。
ーブル接続部によれば、簡単なスペーサーを軸方向に放
射状に沿わせるだけの簡単な構成で、通電時の膨張によ
る防水テープと防水混和物との界面でのすべりを防止し
て、ケーブルが移動しない接続部とすることが可能とな
る。そして、ケーブル絶縁体４には全く影響がないの
で、絶縁性能の優れた電力ケーブル接続部となる。
【図１】この発明の実施例のＣＶケーブル接続部の構成
を示す一部分の断面図、
を示す一部分の断面図、
【図２】図１のＢ−Ｂ線に沿った断面図、
【図３】従来のＣＶケーブル接続部の構成を示す一部分
の断面図、
の断面図、
【図４】図３のＡ−Ａ線に沿った断面図である。
１ ケーブル導体 ２ ケーブル絶縁体 ３ 遮蔽層 ４ 補強絶縁層 ５ 防水テープ層 ６ 防水混和物 ７ 保護ケース ８ スペーサー ９ 導体接続管 １０ ケーブル
Claims (1)
- 【請求項１】 ＣＶ電力ケーブル用中間接続箱の補強絶
縁体外周の防食層と接続箱保護ケース内に充填される防
水混和物との界面でのすべりによる回転を防止するた
め、補強絶縁体防食層に断面形状が凸部となるような軸
方向突出するスペーサーを縦沿えして設け、固形化した
防水混和物が上記スペーサーにひっかかることによりケ
ーブルコアの回転防止を図るようにしたことを特徴とす
る電力ケーブル用接続部。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP43A JPH06178432A (ja) | 1992-12-09 | 1992-12-09 | 電力ケーブル用接続部 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP43A JPH06178432A (ja) | 1992-12-09 | 1992-12-09 | 電力ケーブル用接続部 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06178432A true JPH06178432A (ja) | 1994-06-24 |
Family
ID=18417593
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP43A Pending JPH06178432A (ja) | 1992-12-09 | 1992-12-09 | 電力ケーブル用接続部 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06178432A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015082872A (ja) * | 2013-10-22 | 2015-04-27 | 株式会社ビスキャス | 終端接続部の油止め構造 |
-
1992
- 1992-12-09 JP JP43A patent/JPH06178432A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015082872A (ja) * | 2013-10-22 | 2015-04-27 | 株式会社ビスキャス | 終端接続部の油止め構造 |
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