JPH09191526A - 電力ケーブルの工場ジョイントにおける簡易保護方法 - Google Patents

電力ケーブルの工場ジョイントにおける簡易保護方法

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JPH09191526A
JPH09191526A JP8000159A JP15996A JPH09191526A JP H09191526 A JPH09191526 A JP H09191526A JP 8000159 A JP8000159 A JP 8000159A JP 15996 A JP15996 A JP 15996A JP H09191526 A JPH09191526 A JP H09191526A
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JP
Japan
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power cable
layer
cable
factory
joint
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Pending
Application number
JP8000159A
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English (en)
Inventor
Kazuya Takahashi
一也 高橋
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】適度な可撓性と外傷防止及び防水能力とを有す
る簡易な保護を与えることによって、電力ケーブル線路
の長尺化;線路の高信頼度化に結び付けられる、電力ケ
ーブルの工場ジョイントにおける簡易保護方法の提供。 【解決手段】電力ケーブルのコア接続において押出モー
ルドジョイント工法により形成された補強絶縁層及び電
力ケーブル本体側の防食層もしくは金属シースの上にケ
ーブルと同径もしくは準同径のゴムモールド層を施す方
法。ゴムモールド層はそれ自体のゴム配合や物性改良で
適度な可撓性と硬さを併有できるが、保護層としての硬
さ維持を優先させれば、前記ゴムモールド層に別の手段
にて可撓性を与えるのが良い。好ましい手段としては、
ゴムモールド層の外周部分に刻み(切れ目)を有せしめ
る方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力ケーブルの工
場ジョイント技術に関し、より具体的には、電力ケーブ
ルのコア接続部において押出モールドジョイント工法に
より形成された補強絶縁層を簡易に保護する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、電力ケーブルの接続工事は布設現
地にて行うのが主流となっており、一部で接続部の部品
をプレハブ化し工場で予め製作して現地へ搬入し組み立
てるプレハブ形の接続方法もあった。これらの方法は、
現地で絶縁性能に係る部分を組み立てることとなってい
る。
【0003】一方、電力ケーブル線路の高信頼度化が求
められており、その一つとして長尺化がある。これは、
短尺ケーブルを前述のように現地で接続する際に工場と
同一の品質管理が行えないことから生じていた。従っ
て、高信頼度化つまり長尺化の要求に応えるためには、
ケーブルを製造する工場側において長尺のケーブルを製
造するかもしくは短尺のケーブルを接続するかの何れか
一つの方法を採る必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述した高信頼度化
(長尺化)の要求に応えるべく工場において長尺のケー
ブルを製造しようとする場合、製造設備上からの制限及
び工場から現地への輸送する上での制限が加わり、必ず
しも真に必要な長尺のケーブルを製造できていたとは言
い難かった。
【0005】また、工場においてケーブルを通常どおり
接続(押出モールドジョイント工法によりコア接続処
理、補強鋼管や防水コンパウンドにより保護処理)して
長尺化すると、接続部での可撓性がなく、而も、ケーブ
ル本体と比較して外径がどうしても大きくなりがちであ
るため、輸送用のドラムやターンテーブルに巻くことが
できない事態が生じ、結局、ケーブルの長尺化は、製造
設備、輸送制限のいずれかで制約されることとなってい
たのである。
【0006】そこで、本発明の解決すべき課題は、適度
な可撓性と外傷防止及び防水能力とを有する簡易な保護
を与えることによって、電力ケーブル線路の長尺化;線
路の高信頼度化に結び付けられる、電力ケーブルの工場
ジョイントにおける簡易保護方法を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電力ケーブ
ルの工場ジョイントにおける簡易保護方法は、電力ケー
ブルのコア接続において押出モールドジョイント工法に
よる補強絶縁層を形成した後、この補強絶縁層及びこの
補強絶縁層を介して対峙する電力ケーブル本体側の防食
層もしくは金属シースの上にケーブルと同径もしくは準
同径のゴムモールド層を施すことを特徴とする。
【0008】前記ゴムモールド層はそれ自体のゴム配合
や加流等による物性改良で適度な可撓性と硬さを併有で
きるが、保護層としての硬さ維持を優先させれば、前記
ゴムモールド層に別の手段にて可撓性を与えるのが良
い。好ましい手段としては、ゴムモールド層の外周部分
に刻み(切れ目)を有せしめる方法である。この刻み
(切れ目)は、円周方向に輪切り状にしたものを長手方
向に適当な間隔で有せしめるか或いは、円周方向と長手
方向にそれぞれ適当な間隔で有せしめることでさいの目
状にすると良い。その場合、刻み(切れ目)は、補強絶
縁層の内周面まで到達させずに補強絶縁層の性能を維持
することは勿論である。
【0009】尚また、電力ケーブルにおける防食層及び
金属シースの端面にモールド材めり込み防止用セパレー
タを設けることにより、ゴムモールド層の形成するとき
にモールド材がケーブルコアと金属シースとの間に入り
込むのを阻止できる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る電力ケーブ
ルの工場ジョイントにおける簡易保護方法の好ましい実
施例を示す。工場ジョイントに付する電力ケーブル6
は、CVケーブルにして、導体上にポリエチレン押出・
架橋による絶縁体を施して構成されるケーブルコアの外
周に波付アルミ被による金属シース3及びビニル樹脂の
押出による防食層2を施してなるものである。
【0011】さて、上記のような構成からなる電力ケー
ブル6,6は、次のようにして接続する。先ず、各々の
ケーブルの防食層2,2及び金属シース3,3を切除し
てケーブルコアを剥き出しにし、さらに絶縁体を切除す
ることにより導体を剥き出し、この剥き出し導体同志を
同径ジョイント方式もしくはスリーブ圧縮方式により電
気的且つ機械的に接続する。そして、その導体接続部及
びこの導体接続部を介して対峙しあう絶縁体の上に押出
モールドジョイント工法による補強絶縁層4を形成す
る。尚、導体接続部上での内部導電処理や補強絶縁層上
の表面処理等の付随的処理も含むことはいうまでもな
い。
【0012】本実施例の方法では、上記のようにして形
成された工場ジョイントの本体部にに対して、ゴムモー
ルド層1による簡易な保護層を形成する。このゴムモー
ルド層1は、補強絶縁層4及びこの補強絶縁層4から電
力ケーブル6,6における防食層2,2の後退端部の上
までにかけて一括して施され、以て、電力ケーブルにお
けるケーブルコアの絶縁体及び補強絶縁層4に水分等を
浸入させない防水構造が得られるとともに、ゴムモール
ド材における硬さによって所要の機械的保護構造が付与
されるのである。
【0013】尚、電力ケーブル6,6の防食層2及び金
属シース3,3の端面にはモールド材めり込み防止用セ
パレータ5,5があてがわれ、以て、ゴムモールド時に
モールド材が電力ケーブル6におけるケーブルコアと金
属シース3(波付金属被)との間にできる隙間に入り込
むのを防止している。
【0014】前述のように、ゴムモールド層1による簡
易保護層は、電力ケーブル6と同径もしくは準同径とな
るようにし、そしてゴムモールド層1自身のゴム質によ
ってある程度の可撓性を与えられるようになっている。
【0015】しかし、ゴムモールド層4には可撓性の一
方で機械的防護のための硬さも求められ、この硬さの維
持が優先させれば、そのままでは、電力ケーブル6と同
等のもしくはそれに近い可撓性を得ることは難しい。そ
のため、本実施例では、ゴムモールド層1を十分な硬さ
のあるものとした上で、同ゴムモールド層1の外周部分
に刻み(切れ目)を入れ、刻み(切れ目)部分で曲げ応
力に対する分散・吸収を起こさせ、以て、ゴムモールド
層1を施した部分の曲げ剛性を電力ケーブル6のそれと
同程度となるようにし、結果的に可撓性の向上を図り得
たのである。
【0016】図2は、ゴムモールド層1における刻み
(切れ目)11の入れ方の具体例を示している。この例
における刻み(切れ目)11は、ゴムモールド層1の外
周部分で円周方向に輪切り状にし加工し、この加工を長
手方向に適当な間隔で施してある。この例によれば、曲
げ(屈曲)に対して、刻み(切れ目)11部分での圧縮
・拡開が起こるようになる。
【0017】図3は、ゴムモールド層1における刻み
(切れ目)12の入れ方の別な例を示している。この例
の刻み(切れ目)12は、ゴムモールド層1の外周部分
で炎症方向と長手方向にそれぞれ適当な間隔で切り込む
等して、さいの目状に施してある。この例によれば、図
2の輪切り状の刻み(切れ目)よりも複雑な応力例えば
ねじれを含んだ曲げにも順応することができる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したような本発明によれば、工
場において高い品質管理の下で施された押出モールドジ
ョイント工法によるケーブルコア接続部を、ゴムモール
ド層により簡易に保護するという方法を確立し得たこと
から、適度な可撓性と外傷防止及び防水能力とを有する
簡易な保護を与えることによって、電力ケーブル線路の
長尺化;線路の高信頼度化に結び付けられる、電力ケー
ブルの工場ジョイントにおける簡易保護方法を提供する
という所期の目的を達成することができる。
【0019】尚また、本発明の簡易保護方法によれば、
ドラムやターンテーブルで輸送可能となり、電力ケーブ
ル線路の信頼性向上が図ることができ、ひいては線路構
築のトータル的なコストダウンを図ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にして、コア側補強絶縁層上へ
簡易保護用のゴムモールド層を施した状況を示す縦断面
説明図。
【図2】本発明の実施例にして、ゴムモールド層外周部
分へ刻み(切れ目)を入れた状況の外観説明図。
【図3】本発明の実施例にして、ゴムモールド層外周部
分へ刻み(切れ目)を図2とは別な態様で入れた状況の
外観説明図。
【符号の説明】
1 ゴムモールド層(保護層) 11 刻み(切れ目);輪切り状 12 刻み(切れ目);さいの目状 2 防食層 3 金属シース 4 補強絶縁層 5 セパレータ 6 電力ケーブル(CVケーブル)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電力ケーブルを工場側で接続処理する方法
    であって、電力ケーブルのコア接続において押出モール
    ドジョイント工法による補強絶縁層を形成した後、この
    補強絶縁層及びこの補強絶縁層を介して対峙する電力ケ
    ーブル本体側の防食層もしくは金属シースの上にケーブ
    ルと同径もしくは準同径のゴムモールド層を施すことを
    特徴とする電力ケーブルの工場ジョイントにおける簡易
    保護方法。
  2. 【請求項2】前記ゴムモールド層の外周部分に刻み(切
    れ目)を有せしめる、請求項1記載の簡易保護方法。
  3. 【請求項3】前記刻み(切れ目)は、円周方向に輪切り
    状にしたものを長手方向に適当な間隔で有せしめる、請
    求項2記載の簡易保護方法。
  4. 【請求項4】前記刻み(切れ目)は、円周方向と長手方
    向にそれぞれ適当な間隔で有せしめることでさいの目状
    にする、請求項2記載の簡易保護方法。
  5. 【請求項5】電力ケーブルにおける防食層及び金属シー
    スの端面にモールド材めり込み防止用セパレータを設け
    る、請求項1記載の簡易保護方法。
JP8000159A 1996-01-05 1996-01-05 電力ケーブルの工場ジョイントにおける簡易保護方法 Pending JPH09191526A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010015696A (ja) * 2008-07-01 2010-01-21 Shiroki Corp センサ
CN112712682A (zh) * 2020-12-30 2021-04-27 国网青海省电力公司黄化供电公司 一种基于输配电线路的主动预警巡检监测方法
CN112837484A (zh) * 2020-12-30 2021-05-25 国网青海省电力公司黄化供电公司 一种输配电线路预警式防外力破坏管控方法

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JP2010015696A (ja) * 2008-07-01 2010-01-21 Shiroki Corp センサ
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