JP2574632Y2 - 海底ケーブルの接続部 - Google Patents
海底ケーブルの接続部Info
- Publication number
- JP2574632Y2 JP2574632Y2 JP1992037602U JP3760292U JP2574632Y2 JP 2574632 Y2 JP2574632 Y2 JP 2574632Y2 JP 1992037602 U JP1992037602 U JP 1992037602U JP 3760292 U JP3760292 U JP 3760292U JP 2574632 Y2 JP2574632 Y2 JP 2574632Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bonding wire
- sheath
- metal
- wire
- conductor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Cable Accessories (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、海底電力ケーブルや
海底通信ケーブル等の接続部に関するもので、特に鉛被
等のケーブルシースと金属線がい装とを電気的に接続す
るボンディングワイヤの改良に関するものである。
海底通信ケーブル等の接続部に関するもので、特に鉛被
等のケーブルシースと金属線がい装とを電気的に接続す
るボンディングワイヤの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3に、単心海底電力ケーブルの断面を
模型的に示した。10はケーブル導体、12はケーブル
絶縁体、14は金属シースで鉛被などからなる。16は
ポリエチレンなどからなるケーブル防食層、18は金属
線からなるがい装である。このような単心海底電力ケー
ブルの接続部においては、帰路電流および充電電流を流
れ易くするため、接続部において、金属シース14と金
属線がい装18とをボンディングワイヤにより接続して
いる。
模型的に示した。10はケーブル導体、12はケーブル
絶縁体、14は金属シースで鉛被などからなる。16は
ポリエチレンなどからなるケーブル防食層、18は金属
線からなるがい装である。このような単心海底電力ケー
ブルの接続部においては、帰路電流および充電電流を流
れ易くするため、接続部において、金属シース14と金
属線がい装18とをボンディングワイヤにより接続して
いる。
【0003】図4に、その様子を模型的に示した。20
がボンディングワイヤである。これは、一端を金属シー
ス14に接続し、金属シース14に巻き付けてから接続
部防食層30の外側まで引出し、金属線がい装18と接
続するようにしている。
がボンディングワイヤである。これは、一端を金属シー
ス14に接続し、金属シース14に巻き付けてから接続
部防食層30の外側まで引出し、金属線がい装18と接
続するようにしている。
【0004】ボンディングワイヤ20には、図5のよう
に、導体22(鉄線もしくは銅線)の周りに、あらかじ
め防食層と同一材質のポリエチレン等からなる防食層2
4が施してある。こうすることによって、接続部の防食
層30を形成する際に、この部分を貫通して外部へ引出
されるボンディングワイヤ20と防食層とが一体化す
る。
に、導体22(鉄線もしくは銅線)の周りに、あらかじ
め防食層と同一材質のポリエチレン等からなる防食層2
4が施してある。こうすることによって、接続部の防食
層30を形成する際に、この部分を貫通して外部へ引出
されるボンディングワイヤ20と防食層とが一体化す
る。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】従来のボンディングワ
イヤ20は、図5のように、断面形状が円形であった。
そのため、金属シース14上に巻き付けたとき、金属シ
ース14との間に断面が鋭角の隙間ができ、接続部の防
食層30と一体化させたときに、図6のように、融着界
面(特にボンディングワイヤ20の下側)でボイド32
が発生しやすかった。そしてその結果、絶縁性能、機械
性能を低下させてしまうことがあり、問題となってい
た。
イヤ20は、図5のように、断面形状が円形であった。
そのため、金属シース14上に巻き付けたとき、金属シ
ース14との間に断面が鋭角の隙間ができ、接続部の防
食層30と一体化させたときに、図6のように、融着界
面(特にボンディングワイヤ20の下側)でボイド32
が発生しやすかった。そしてその結果、絶縁性能、機械
性能を低下させてしまうことがあり、問題となってい
た。
【0006】なお、図7のように、防食層テープ34で
押さえてゆくことも考えられるが、表面が凸凹になって
しまうという欠点がある。
押さえてゆくことも考えられるが、表面が凸凹になって
しまうという欠点がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】図1のように、ボンディ
ングワイヤ20の断面形状(防食層24も含めた)を四
角にする。
ングワイヤ20の断面形状(防食層24も含めた)を四
角にする。
【0008】
【作用】ボンディングワイヤの断面形状を四角にしたこ
とにより、 ボンディングワイヤの接続部防食層へのおさまりが良
くなって、接続部への巻付け時の密着性が向上する。 幅も大き目にすることができて、融着作業時の浮上り
が低減される。
とにより、 ボンディングワイヤの接続部防食層へのおさまりが良
くなって、接続部への巻付け時の密着性が向上する。 幅も大き目にすることができて、融着作業時の浮上り
が低減される。
【0009】
【実施例】図1の場合、ボンディングワイヤ20の導体
22は従来の場合と同じく断面が円形であるが、防食層
24を長方形としている(a)。このボンディングワイ
ヤ20を巻き付けた状態を、同図(b)に模型的に示し
た。ボンディングワイヤ20は金属シース14上に密着
し、図6の場合のようにシース14との間に断面が鋭角
の隙間ができなくなり、ボイドが低減できる。
22は従来の場合と同じく断面が円形であるが、防食層
24を長方形としている(a)。このボンディングワイ
ヤ20を巻き付けた状態を、同図(b)に模型的に示し
た。ボンディングワイヤ20は金属シース14上に密着
し、図6の場合のようにシース14との間に断面が鋭角
の隙間ができなくなり、ボイドが低減できる。
【0010】
【ボンディングワイヤ20の別の態様について】ボンデ
ィングワイヤ20の外形(防食層24の外形)は上記の
ように四角であるが、導体22の形状は、たとえば図2
の(a)〜(i)のように変化させることができる。 (a)導体22を平角線またはテープで構成する。 (b)導体22を角の丸い平角線とする。これら(a)
(b)および図1に示したものは、製造が容易である。
ィングワイヤ20の外形(防食層24の外形)は上記の
ように四角であるが、導体22の形状は、たとえば図2
の(a)〜(i)のように変化させることができる。 (a)導体22を平角線またはテープで構成する。 (b)導体22を角の丸い平角線とする。これら(a)
(b)および図1に示したものは、製造が容易である。
【0011】 (c)導体22を、2本の金属線23とそれらの間を接
続する金属線(またはテープ)25とで構成する。 (d)上記(c)のものを複数組入れる。 (e)導体22を、孔26の明いた平角線またはテープ
とする。これら(c)〜(e)のものは、引抜き強度等
が大幅に向上する。
続する金属線(またはテープ)25とで構成する。 (d)上記(c)のものを複数組入れる。 (e)導体22を、孔26の明いた平角線またはテープ
とする。これら(c)〜(e)のものは、引抜き強度等
が大幅に向上する。
【0012】 (f)導体22を、波付け処理した平角線またはテープ
とする。 (g)断面が楕円または円形の金属線27の両側にテー
プ状のフランジ28を設けたもので導体22を構成す
る。 (h)断面が楕円または円形の金属線27の両側に線状
の突出物29を設けたもので導体22を構成する。 (i)導体22をスネークさせる。 これら(f)〜(i)のようにすることでも、引張り強
度の向上が図られる。
とする。 (g)断面が楕円または円形の金属線27の両側にテー
プ状のフランジ28を設けたもので導体22を構成す
る。 (h)断面が楕円または円形の金属線27の両側に線状
の突出物29を設けたもので導体22を構成する。 (i)導体22をスネークさせる。 これら(f)〜(i)のようにすることでも、引張り強
度の向上が図られる。
【0013】
【考案の効果】ボンディングワイヤ(防食処理部を含め
た)断面形状が四角であるので、 密着性が向上し、ボイドの巻込みが低減される。 巻付けがしやすく、作業性が向上する。 内部の導体22の加工が上記図2のように可能とな
り、機械特性(引抜き強度)の向上が可能となる。
た)断面形状が四角であるので、 密着性が向上し、ボイドの巻込みが低減される。 巻付けがしやすく、作業性が向上する。 内部の導体22の加工が上記図2のように可能とな
り、機械特性(引抜き強度)の向上が可能となる。
【図1】本考案の実施例に関するもので、(a)はボン
ディングワイヤ20の説明図、(b)はボンディングワ
イヤ20を金属シース14上に巻き付けた状態の模型的
説明図。
ディングワイヤ20の説明図、(b)はボンディングワ
イヤ20を金属シース14上に巻き付けた状態の模型的
説明図。
【図2】本考案で用いるボンディングワイヤ20の各種
変形例の説明図。
変形例の説明図。
【図3】海底電力ケーブルの断面の模型的説明図。
【図4】ボンディングワイヤを金属シース14に巻き付
けてから接続部の防食層30の外側に引き出した状態の
説明図。
けてから接続部の防食層30の外側に引き出した状態の
説明図。
【図5】従来のボンディングワイヤの説明図。
【図6】従来のボンディングワイヤの場合にボイドがで
き易いことを示す説明図。
き易いことを示す説明図。
【図7】従来のボンディングワイヤ上に防食テープを巻
いた状態の説明図。
いた状態の説明図。
10 ケーブル導体 12 ケーブル絶縁体 14 ケーブル金属シース 16 ケーブル防食層 18 がい装 20 ボンディングワイヤ 22 ボンディングワイヤの導体 23,27 金属線 24 ボンディングワイヤの防食層 25 金属線(またはテープ) 26 孔 28 フランジ 29 突出物 30 接続部の防食層 32 ボイド 34 防食テープ
Claims (1)
- 【請求項1】 金属シースを有し、その外方にプラスチ
ックからなる防食層を有し、その外方に金属線がい装を
有する海底ケーブルの接続部であって、当該接続部にお
いては、導体上に防食層を施したボンディングワイヤに
より、前記金属シースと金属線がい装とを電気的に接続
しているものにおいて、 前記ボンディングワイヤの防食層を含む断面形状が四角
になっている、海底ケーブルの接続部。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992037602U JP2574632Y2 (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | 海底ケーブルの接続部 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992037602U JP2574632Y2 (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | 海底ケーブルの接続部 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0591138U JPH0591138U (ja) | 1993-12-10 |
JP2574632Y2 true JP2574632Y2 (ja) | 1998-06-18 |
Family
ID=12502125
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992037602U Expired - Fee Related JP2574632Y2 (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | 海底ケーブルの接続部 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2574632Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4795123B2 (ja) * | 2006-06-02 | 2011-10-19 | 株式会社ビスキャス | 電力用直流同軸ケーブルの帰路導体接続方法 |
-
1992
- 1992-05-08 JP JP1992037602U patent/JP2574632Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0591138U (ja) | 1993-12-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPS6364218A (ja) | 複合電力ケ−ブル | |
JPH06150732A (ja) | ワイヤーハーネス | |
JP2574632Y2 (ja) | 海底ケーブルの接続部 | |
JP2846616B2 (ja) | 架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブルの接続部および接続方法 | |
JPS5943616Y2 (ja) | 電力用単心鉛被水底ケ−ブル | |
JPH02168829A (ja) | 水中モータの口出線接続構造 | |
JPS5855535Y2 (ja) | 同軸ケ−ブル | |
JP2915344B2 (ja) | 絶縁電力ケーブルの接続部の絶縁シートおよびその巻き付け方法 | |
JPS5924083Y2 (ja) | 電力用単心鉛被水底ケ−ブル | |
JPS5911376Y2 (ja) | 同軸ケ−ブル | |
JP2002075076A (ja) | シールド電線 | |
JPS603628Y2 (ja) | 鋼コルゲ−トケ−ブルの分岐接続部の構造 | |
JPS6343728Y2 (ja) | ||
JP3157125B2 (ja) | 低圧電線用分岐カバーおよび分岐接続部 | |
JP2553165Y2 (ja) | ケーブルの端末構造 | |
JP2537911Y2 (ja) | 電力ケーブル用プレファブ型接続部 | |
JPH0343615Y2 (ja) | ||
JPS5911375Y2 (ja) | 同軸ケ−ブル | |
JPS6011718Y2 (ja) | ケ−ブル接続部 | |
JPS642499Y2 (ja) | ||
JP2003059350A (ja) | 同軸ケーブル | |
JPH0413942B2 (ja) | ||
JPH0540485Y2 (ja) | ||
JPS6233289Y2 (ja) | ||
JPS6240006A (ja) | 鉛被電力ケ−ブルの接続方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |