JPH0343844Y2 - - Google Patents

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JPH0343844Y2
JPH0343844Y2 JP11657986U JP11657986U JPH0343844Y2 JP H0343844 Y2 JPH0343844 Y2 JP H0343844Y2 JP 11657986 U JP11657986 U JP 11657986U JP 11657986 U JP11657986 U JP 11657986U JP H0343844 Y2 JPH0343844 Y2 JP H0343844Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、エアミツクスドアを駆動して車室内
への目標吹出温度を制御する自動制御空調装置の
再始動制御構造に関する。
従来の技術 従来、自動車の空調装置は、マイクロコンピユ
ータの導入により全自動化が進められており、例
えば車室内に給送される吹出風の温度について
は、設定温度と車室温度との温度差に基づき目標
値に近ずけるように制御しているのが一般的であ
る。したがつて例えば冬期において駐車時に短時
間空調装置を停止させた際、3〜5℃の車室温度
の低下があつたものとすると、前記温度差を急速
に縮減して車室温度を設定温度に漸近させるべ
く、高温の吹出風が給送される。このとき乗員
は、短時間経過前の吹出風温度を体感的に記憶し
ていることから、従前の吹出温と再始動時の吹出
温の温度差を敏感に感じ取つてしまい、乗員をし
て違和感を生じせしめるおそれがあつた。このた
め特開昭59−38118号公報に開示されているよう
に、空調制御回路の主電源を切つた後に低下する
車室温度の時間に対する積分を所定時間内に行な
う積分回路と、この積分回路の積分値を一定時間
記憶し、空調制御回路の主電源を入れた際積分値
が読み出されて演算回路を作動させる記憶回路と
を設けた空調制御装置が提案されるに至つてい
る。すなわちこの空調制御装置は、第4図のフロ
ーチヤートに示したように、処理31により得ら
れた温度差△Tに基づき処理32において積分値
Sが求められ、処理32に続く処理33において
目標室内吹出温度Tdが得られ、この温度Tdに基
づきエアミツクスドアの開度などの演算が行なわ
れて各種空調制御演算ルーチン28が実行され
る。そして演算ルーチン28に続く判断35にお
いては主電源がオフか否か、つまりイグニツシヨ
ンキースイツチが抜かれてマイクロコンピユータ
による空調制御回路の作動が停止しているか否か
の判定が行なわれ、この判定結果が否定NOであ
る場合には、処理31に戻つて通常の各種空調制
御演算ルーチン28に従つた演算制御が繰り返さ
れる。
これに対し、判断35における判定結果が肯定
YESである場合には処理36へ進み主電源をオ
フして記憶回路を作動させる指令を得る。そして
処理36,37に続く処理38においては処理3
1で演算される積分値SMが記憶され、判断39
において記憶回路の作動時間がタイマ時間t1を超
えていないという否定NOの判定結果が得られた
場合には判断42へ進み主電源がオンとなつてい
るか否かの確認が行なわれる。主電源がオンとな
つている場合には従前の空調制御データを引き続
いて利用したい場合であるから処理43へ進み、
処理32における演算式の初期積分値S1に記憶回
路24に記憶された積分値SMを挿入するための
指令を得るのである。
考案が解決しようとする問題点 しかしながらかかる従来の装置においては、処
理31で演算された室内温度TRと設定温度TS
の温度差△Tを用い、処理33でTd=K1(△T
+S+S1)+K2として目標室内吹出温度Tdを演
算するようにしている。したがつて前述のように
短時間空調装置を停止させた場合に3〜5℃車室
内温度の低下があると前記式から理解されるよう
に目標室内吹出温度Tdは、定数K1に車室内温度
の低下値を乗じた値だけ上昇する。したがつて他
のS,S1,K2等当該時点では一義的に定まる数
値が式内にあるにしても、再始動時の目標室内吹
出温度Tdは車室内温度の低下に伴つて僅かでは
あるが上昇してしまい、前述した違和感を完全に
解消し得るものではなかつた。
本考案はこのような従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、空調制御装置再始動時の吹出風
温に起因する違和感を解消した自動制御空調装置
の再始動制御構造を提供するものである。
課題を解決するための手段 そこで、本考案は設定温度と車室温度との温度
差に基づいて目標吹出温度を演算する手段と、目
標吹出温度に基づいてエアミツクスドアの開度を
演算する手段と、を備え電源スイツチによつてオ
ン又はオフとされる自動制御空調装置の再始動制
御構造において、電源スイツチがオフとなつたと
きのエアミツクスドアの現開度を記憶する手段
と、エンジン冷却水温を検出する手段と、エンジ
ン冷却水温が所定値以上であるとき、目標吹出温
度と車室温度との温度差が所定範囲内であり、か
つ、電源スイツチがオフとなつてからオンとなる
までの経過時間が所定時間内である場合にはエア
ミツクスドアの現開度記憶手段に記憶された現開
度を示す現開度維持信号を所定期間出力し、エン
ジン冷却水温が所定値未満である場合と、目標吹
出温度と車室温度との温度差が所定範囲外である
と場合と、上記経過時間が所定時間を越えている
場合には、エアミツクスドアの開度演算手段によ
つて演算されたエアミツクスドアの開度を示す作
動信号を出力するエアミツクスドア開度補正手段
と、エアミツクスドア開度補正手段からの出力信
号に基づいて現開度維持信号が出力されたとき現
開度に維持させ、作動信号が出力されたとき前記
演算された位置にエアミツクスドアを駆動する手
段とを備えたことを特徴としている。
作 用 電源スイツチによつて空調制御装置がオフとさ
れると、このときのエアミツクスドア現開度が記
憶手段により記憶される。次に、電源スイツチに
よつて空調制御装置がオンとされると、エアミツ
クスドア開度補正手段は、このときのエンジン冷
却水温が所定値以上であるか否かの判断と、目標
吹出温度と車室温度との温度差が所定範囲内であ
るか否かの判断と、電源スイツチがオフとなつて
からオンとなるまでの経過時間が所定時間内であ
るか否かの判断とを行う。そして、エンジン冷却
水温が所定値以上であるとき、上記温度差が所定
範囲内であり、かつ上記経過時間が所定時間内で
ある場合には、記憶手段に記憶された現開度を示
す現開度維持信号が所定期間エアミツクスドア駆
動手段に供給され、エアミツクスドアは上記現開
度に所定期間維持される。したがつて、電源スイ
ツチを再投入した際、電源をオフとする以前と略
同温度に制御される。
実施例 以下本考案の一実施例について、図面に従つて
説明する。すなわち第2図に示したように空調装
置本体1は、ブロアユニツト2、クーリングユニ
ツト3、ヒータユニツト4を順次連結して構成さ
れている。前記ブロアユニツト2内には、内気吸
入口5、外気吸入口6、この両吸入口5,6を開
閉するインテークドア7及びブロアフアン8が設
けられている。前記クーリングユニツト3内に
は、蒸気圧縮式冷凍サイクルのエバポレータ9が
収容配置されており、又ヒータユニツト4にはこ
の空調装置本体1が搭載されている自動車のエン
ジン冷却水を熱源としるヒータコア10が配設さ
れている。該ヒータコア10の通気面には、エア
ミツクスドア11,12,13が枢支されてお
り、又ヒータユニツト4の周壁には、車室内に設
けられた図外の吹出口に連通するデフロスタダク
ト14、ベンチレータダクト15、フードダクト
16が形成されている。各ダクト14,15,1
6の基端部には、デフロスタドア17、ベンチレ
ータドア18、フードドア19が枢支され、デフ
ロスタドア17の下方には、サブデフロスタドア
20が設けられている。一方第1図に示したよう
に、演算制御回路21の入力部には、車室外の温
度を検出する外気温センサ22、日射量を検出す
る日射センサ23、車室内の温度を検出する室温
センサ24、及び前記エンジン冷却水の温度を検
出する水温センサ25がA/D変換器26を介し
て接続されている。又前記演算制御回路21に
は、乗員の操作によつて室温設定部27より入力
される設定温度と、前記外気温センサ22、日射
センサ23、室温センサ24の検出値とに基づい
て目標吹出温を演算する手段としての目標吹出温
演算回路28が設けられており、該目標吹出温演
算回路28の出力側には、前記目標吹出温に応じ
たエアミツクスドア11,12,13の開度を演
算する手段としてのエアミツクスドア開度演算回
路29が設けられている。該エアミツクスドア開
度演算回路29の出力側には、電源スイツチがオ
フとなつたときのエアミツクスドアの現開度を記
憶する手段としてのエアミツクスドア位置記憶回
路30及びエアミツクスドア開度補正回路31が
設けられており、前記エアミツクスドア位置記憶
回路30には、IGN(イグニツシヨン)電源32
のオン、オフ信号が入力されるようになつてい
る。又前記エアミツクスドア開度補正回路31の
入力側には水温センサ25からの信号と、IGN
電源32のオン、オフ信号と、室温センサ24か
らの室温信号と、目標吹出温演算回路28からの
目標吹出温信号と、位置記憶回路30からの現開
度信号とが供給される。そして、このエアミツク
スドア開度補正回路31の出力側には前記エアミ
ツクスドア11,12,13を駆動するエアミツ
クスドア用アクチユエータ33の駆動回路34が
接続されている。
次に以上の構成に係る本実施例において、
IGN電源32をオンにした状態で図外のエアコ
ンスイツチを投入すると空調装置本体1ともに演
算制御回路21は起動する。そして目標吹出温演
算回路28により目標吹出温が演算され、又エア
ミツクスドア開度演算回路29によりエアミツク
スドア開度が演算されると、該エアミツクスドア
開度はエアミツクスドア開度補正回路31を介し
て駆動回路34に入力される。該駆動回路34は
前記エアミツクスドア開度に基づいてエアミツク
スドア用アクチユエータ33に駆動信号を出力
し、各エアミツクスドア11,12,13は前記
開度に制御される。したがつてクーリングユニツ
ト3を介してブロアユニツト2より給送された空
気は、エアミツクスドア11,12,13の開度
に応じてヒータコア4を通過し、目標吹出温に加
温された空気、すなわち温風となる。この温風
は、自動制御あるいは手動制御によつて選択的に
開成されるデフロスタダクト14、ベンチレータ
ダクト15、フードダクト16より車室内に吹き
出される。次に乗員が駐車すべくIGN電源32
をオフにすると、第3図に示したフローチヤート
の実行が開始される。すなわちIGN電源32が
オフになると(ステツプ)、これによつて演算
制御回路21の主電源は切られ、同時にエアミツ
クスドア記憶回路30が起動してエアミツクスド
ア開度演算回路29から入力されていたエアミツ
クスドア開度、すなわち現開度を記憶する(ステ
ツプ)。そしてT分後自動車を再び発進させる
べくIGN電源32をオンにすると(ステツプ
)、エアミツクスドア開度補正回路31は、エ
ンジン冷却水温TWがa(40℃)以上であるか否か
を判別し(ステツプ)、この判別がNOであれ
ば、エアミツクスドア開度補正回路31は、エア
ミツクスドア開度演算回路29からの信号を駆動
回路34に供給する。そして、通常の演算制御、
すなわちAUTO制御が実行される(ステツプ
)。
一方前記判別がYESであれば、室温センサ2
4によつて検出された車室温度Trと目標吹出温
TSOとの温度差Tr−TSOが(b≒−5℃)以上c
(≒+5℃)以下であるかがエアミツクスドア開
度補正回路31によつて判別される(ステツプ
)。この判別がNO、すなわち車室温度Trが大
幅に変化している場合には、吹出風の温度を
IGN電源32オフ時の値とすることは却つて違
和感が生ずることから、上述したAUTO制御が
行なわれる。(ステツプ)。
又ステツプでの判別がYESであると、IGN
電源32オフからオンまでの経過時間TがT1(=
10〜20分)以内であつたか否かがエアミツクスド
ア開度補正回路31によつて判別され(ステツプ
)、これがONであつた場合、すなわち経過時
間TがT1以上である場合には、乗員は経過時間
T前の吹出風の温度を忘却しており、したがつて
吹出風の温度が変化しても違和感は生じないこと
から、即AUTO制御される(ステツプ。一方
ステツプでの判別がYES、すなわち経過時間
TがT1以内であれば、乗員は経過時間T以前の
吹出風の温度を体感的に記憶しており、したがつ
て再始動時に温度の異なる吹出風を給送すると温
度差を敏感に感じ取つてしまう。このためステツ
プの処理において、エアミツクスドア開度補正
回路31は、エアミツクスドア位置記憶回路30
に記憶されていた現開度に応じた信号を駆動回路
34に出力し、該駆動回路34はエアミツクスド
ア用アクチユエータ33に駆動信号を出力する。
よつてエアミツクスドア11,12,13はイグ
ニツシヨン電源32オフ時の開度にT2(≒1〜2
分)設定され車室内には、イグニツシヨン電源3
2オフ時と略同温の吹出風が給送される。したが
つて空調装置本体1の再始動時に、乗員には体感
的に記憶していた空調装置本体1停止時と略同温
の調和風が吹き当たり、違和感なく車室内に快適
環境が形成されるのである。
考案の効果 以上説明したように、本考案によれば、電源ス
イツチによつて、オン又はオフとされる自動制御
空調装置の再始動制御構造において、電源スイツ
チがオフとなつたときのエアミツクスドアの現開
度を記憶しておき、次に電源スイツチがオンとな
つたとき、エンジン冷却水温が所定値以上つまり
吹出風の温度を電源オフ前の吹出温度に近似し得
るか否かを判断する。そして、電源オフ前の吹出
温度に近似し得る場合、乗員が電源オフ前の吹出
温度を体感的に記憶している条件、つまり目標吹
出温度と車室温度との温度差が所定範囲内であ
り、かつ電源オフからオフまでの経過時間が所定
時間内であるという条件のとき、エアミツクスド
アの開度を記憶された現開度に所定期間維持する
ようにした。したがつて、電源スイツチを再投入
した際、乗員が電源スイツチオフ前の吹出温度を
体感的に記憶している場合には、このオフ前の吹
出温度と略同一の吹出温度となり、再始動時の吹
出温度に起因する乗員の違和感を解消することが
でできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例を示すブロツク
図、第2図は、同実施例に係る空調装置本体の概
念図、第3図は、同実施例のフローチヤート、第
4図は、従来の自動制御空調装置のフローチヤー
トである。 1……空調装置本体、11,12,13……エ
アミツクスドア、21……演算制御回路、24…
…室温センサ、30……エアミツクスドア位置記
憶回路、31……エアミツクスドア開度補正回
路。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 設定温度と車室温度との温度差に基づいて目標
    吹出温度を演算する手段と、目標吹出温度に基づ
    いて、エアミツクスドアの開度を演算する手段と
    を備え、電源スイツチによつて、オン又はオフと
    される自動制御空調装置の再始動制御構造におい
    て、 電源スイツチがオフとなつたときのエアミツク
    スドアの現開度を記憶する手段と、 エンジン冷却水温を検出する手段と、 エンジン冷却水温が所定値以上であるとき、目
    標吹出温度と車室温度との温度差が所定範囲内で
    あり、かつ電源スイツチがオフとなつてからオン
    となるまでの経過時間が所定時間内である場合に
    は、エアミツクスドアの現開度記憶手段に記憶さ
    れた現開度を示す現開度維持信号を所定期間出力
    し、エンジン冷却水温が所定値未満である場合
    と、目標吹出温度と車室温度との温度差が所定範
    囲外である場合と、上記経過時間が所定時間を越
    えている場合には、エアミツクスドアの開度演算
    手段によつて演算されたエアミツクスドアの開度
    を示す作動信号を出力するエアミツクスドア開度
    補正手段と、 エアミツクスドア開度補正手段からの出力信号
    に基づいて、現開度維持信号が出力されたとき現
    開度に維持させ、作動信号が出力されたとき前記
    演算された位置にエアミツクスドアを駆動する手
    段とを備えたことを特徴とする自動制御空調装置
    の再始動制御構造。
JP11657986U 1986-07-29 1986-07-29 Expired JPH0343844Y2 (ja)

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JP11657986U JPH0343844Y2 (ja) 1986-07-29 1986-07-29

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Publication Number Publication Date
JPS6322205U JPS6322205U (ja) 1988-02-13
JPH0343844Y2 true JPH0343844Y2 (ja) 1991-09-13

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ID=31001306

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JP11657986U Expired JPH0343844Y2 (ja) 1986-07-29 1986-07-29

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