JP2507978Y2 - 自動車用空気調和装置 - Google Patents

自動車用空気調和装置

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JP2507978Y2
JP2507978Y2 JP1988057443U JP5744388U JP2507978Y2 JP 2507978 Y2 JP2507978 Y2 JP 2507978Y2 JP 1988057443 U JP1988057443 U JP 1988057443U JP 5744388 U JP5744388 U JP 5744388U JP 2507978 Y2 JP2507978 Y2 JP 2507978Y2
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evaporator
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air
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圭俊 野田
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カルソニック株式会社
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【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案は、通常であれば除湿機能を得難いような温度
領域(例えば外気温度が0℃に近いかそれ以下の温度領
域)においても、可及的に車室内の空気の除湿を行なえ
るようにした自動車用空気調和装置に関するものであ
る。
(従来の技術) 一般的に用いられている自動車用空気調和装置には、
車室内に吹出す空気を冷却するための冷房回路が設けら
れているが、この冷房回路は主としてエバポレーターと
このエバポレーターに冷媒を供給するコンプレッサーと
によって構成されている。このエバポレーターには、例
えば、実開昭60-173871号公報に開示されているような
タイプのものが用いられており、車室内の冷房は、この
エバポレーターによって熱交換された空気を車室内に吹
出すことによって行なっている。
また、この冷房回路にはエバポレーターとコンプレッ
サーの保護を行なう保護機能が設けられているが、これ
は、冷房回路の低圧側(コンプレッサーの吸入側)の冷
媒による圧力が低下し過ぎるとエバポレーターの温度が
下がって、このエバポレーターを通過する空気中の水分
に基づいてエバポレーターに付着した凝縮水が凍結し、
エバポレーターの冷却効率が急激に低下することから、
このような不具合の発生を防止するために設けてある。
そして、このようなことが起こらないように、通常で
はエバポレーターの温度や外気温度を検出し、それらの
温度が所定値以下の場合にコンプレッサーを停止させる
サーモスイッチ等を用いて前記したような凍結の防止を
したり、あるいは、低圧側の圧力を検出して冷媒の循環
量を変化させ、この圧力が所定値より低下しないように
コンプレッサーによる冷媒の吐出量を制御して前記凍結
の防止をしている。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、このような従来の自動車用空気調和装
置であって、コンプレッサーの作動を前述したように主
としてエバポレーターの温度や外気温度に基づいて制御
するタイプものにあっては、外気温度が低いときに車室
内を除湿できないという問題がある。また、冷媒の循環
量を変化させてエバポレーターの凍結を防止するように
しているタイプのものにあっては、除湿効果を最大限に
発揮させようとした場合には、耐久性の低下とエバポレ
ーターの凍結が問題となる。
例えば、前者のタイプものにあっては、外気温度が0
℃の状態において車室内の除湿を行なおうとした場合に
は、通常では前記した保護機能が働き、コンプレッサー
が停止してしまうことから、この除湿が行なえないこと
になる。また、後者のタイプのものにあっては、エバポ
レーターの凍結が心配される。したがって、このように
外気温度が低い状態においては、ガラスが曇るほどに車
室内の湿度が高くとも除湿を行なうことができないこと
により、安全運転上好ましい空調が行なえないことにな
る。
本考案はこのような従来の問題点に鑑みて成されたも
のであり、たとえばエバポレーターの温度や外気温度が
低い場合であっても、可及的に車室内の空気の除湿を行
なえるようにした自動車用空気調和装置の提供を目的と
する。
[考案の構成] (課題を解決するための手段) 前記目的を達成するための本考案は、少なくとも車室
内に吹出す空気を冷却するエバポレーターを有し、車室
内の温度を乗員の要求温度に制御する自動車用空気調和
装置において、車室外の空気の温度を検出する外気温度
検出手段と、前記エバポレーターの温度を検出するエバ
ポレーター温度検出手段と、前記エバポレーターを加熱
するエバポレーター加熱手段と、前記外気温度検出手段
及び前記エバポレーター温度検出手段による検出温度が
共に所定値以下である場合に前記加熱手段を作動させて
ガラス曇りを防止する制御手段とを有することを特徴と
するものである。
(作用) このように構成された本考案の自動車用空気調和装置
は、以下のように動作する。この動作を第1図に基づい
て説明する。
まず、外気温度検出手段15及びエバポレーター温度検
出手段14によって検出された外気温度とエバポレーター
13の温度とが制御手段20に入力され、前記制御手段20に
よって外気温度とエバポレーター13の温度とが共に所定
値以下であると判断されると、制御手段20は加熱手段30
を作動させる。この加熱手段30の作動によってエバポレ
ーター13が加熱され、エバポレーター13の凍結が防止さ
れる。そして、この加熱に伴なってエバポレーター13の
温度が所定値以上になると、制御手段20は加熱手段30の
作動を停止させる。
したがって、外気温度が非常に低温であっても可及的
にコンプレッサーを作動させることにより車室内の除湿
を行なうことができ、ガラス曇りを防止することができ
ることになる。
(実施例) 以下に、本考案に係る自動車用空気調和装置を図面に
基づいて詳細に説明する。
第2図には、本考案に係る自動車用空気調和装置の特
に冷房回路に関係する部分の概略構成図が示してある。
図に示すように、空気調和装置の通風路の一部を構成
するクーラーユニット10には、その表面に電熱線によっ
て構成された加熱手段としてのエバポレーターヒーター
30が取付けられたエバポレーター13が配設され、このエ
バポレーター13によって、インテークユニット11に設け
られている送風機12から送出される車室内外の空気が冷
却され、また、このエバポレーターヒーター30によって
エバポレーター13が加熱される。さらに、このエバポレ
ーター13には、このエバポレーター13の温度を検出する
エバポレーター温度検出手段としてのエバポレーターセ
ンサー14が取付けられ、このエバポレーターセンサー14
は制御手段としてのオートアンプ20に接続されている。
このオートアンプ20には、車室外の温度を検出する外気
温度検出手段としての外気センサー15と、コンプレッサ
ー25及びエバポレーター13を接続する冷房回路の低圧側
の圧力を検出するロープレッシャースイッチ16と、この
ロープレッシャースイッチ16の作動に伴ってコンプレッ
サー25の作動を停止するリレー17と、エバポレーターヒ
ーター30とが接続されている。
第3図には、エバポレーターヒーター30への通電を制
御する制御回路のブロック図が示してある。
図に示すようにオートアンプ20は、外気センサー15か
ら出力される外気温度に応じた電圧値を基準となる電圧
値と比較するコンパレーター21と、エバポレーターセン
サー14から出力される検出温度に応じた電圧値を基準と
なる電圧値と比較するコンパレーター22と、これらのコ
ンパレーター21,22から出力された信号の論理積を演算
するアンド回路23と、アンド回路23から信号が出力され
た場合にエバポレーターヒーター30に電力を供給する通
電回路24とから成っている。コンパレータ21は、外気セ
ンサー15によって検出された外気温度が所定値以下、例
えば0℃以下の場合に信号が出力され、コンパレーター
22は、エバポレーターセンサー14によって検出されたエ
バポレーター13の検出値が所定値以下、例えば1℃以下
の場合に信号が出力されるように設定されている。した
がって、通電回路24は、コンパレーター21,22により外
気温度及びエバポレーター13の検出温度が共に所定値以
下であると判断された場合に作動し、エバポレーターヒ
ーター30に通電してエバポレーター13を加熱することに
なる。
第4図には、本考案に係る自動車用空気調和装置の動
作フローチャートが示してある。以下、このフローチャ
ートに基づいてエバポレーターヒーター30の動作を説明
する。
まず、プログラムがスタートすると、コンパレーター
21は外気センサー15によって検出した外気温に応じた電
圧を入力し(ステップ1)、次に、コンパレーター22は
エバポレーターセンサー14によって検出したエバポレー
ター13の温度に応じた電圧を入力する(ステップ2)。
そして、これらのコンパレーター21,22はそれぞれの基
準となる電圧値とそれぞれのセンサー15,14から出力さ
れた電圧値とを比較し、換言すれば、基準となるそれぞ
れの温度と検出温度とを比較し(ステップ3)、それぞ
れのコンパレーター21,22によって、外気センサー15に
よって検出された外気温度及びエバポレーターセンサー
14によって検出されたエバポレーター13の温度が共に基
準となる温度以下であるか否かの判断がされる(ステッ
プ4)。外気センサー15によって検出された外気温度及
びエバポレーターセンサー14によって検出されたエバポ
レーター13の温度が共に基準となる温度以下である場合
には、アンド回路23から通電回路24に信号が出力され、
エバポレーターヒーター30に電力が供給されてエバポレ
ーター13が加熱される(ステップ5)。一方、外気セン
サー15によって検出された外気温度又はエバポレーター
センサー14によって検出されたエバポレーター13の温度
のいずれか一方あるいは双方が基準となる温度より高い
場合には、アンド回路23からは信号が出力されないため
にエバポレーターヒーター30への通電が停止される(ス
テップ6)。
このように、エバポレーター13を加熱するエバポレー
ターヒーター30への通電は、外気センサー15及びエバポ
レーターセンサー14の検出温度が共に所定値以下である
場合にのみ行なわれることになる。したがって、外気温
度の低い場合にコンプレッサー25を作動させ、車室内の
空気の除湿を行ない、これに伴ってエバポレーター13の
温度が低下しても、エバポレーター13はエバポレーター
ヒーター30によって加熱されるために使用可能な状態と
なる。故に、冬期であってもエバポレーター13を機能さ
せることができ、車室内の空気の除湿を行なうことが可
能となる。
また、エバポレーターヒーター30への通電は、外気セ
ンサー15及びエバポレーターセンサー14の検出温度が共
に所定値以下である場合にのみ行なわれるようになって
いるので、冬期においても外気センサー15の検出温度が
所定値以上となる場合には、その通電は行なわれず、従
来と同様に通常の制御が行なわれる。また、夏期におい
ても同様に通常の制御が行なわれることになる。
[考案の効果] 以上の説明により明らかなように、本考案によれば、
外気温度及びエバポレーターの温度が所定値以下の場合
には加熱手段によってエバポレーターを加熱するように
したので、外気温度が非常に低温であっても可及的にエ
バポレーターを機能させるとにより、車室内の除湿を行
なうことができ、ガラス曇りを防止することができるこ
とになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に係る自動車用空気調和装置のブロッ
ク図、第2図は、本考案に係る自動車用空気調和装置の
冷房回路周辺の概略構成図、第3図は、本考案に係る自
動車用空気調和装置のエバポレーターヒーターの制御回
路のブロック図、第4図は、第3図に示した制御回路の
動作フローチャートである。 10……クーラーユニット、11……インテークユニット、
12……送風機、13……エバポレーター、14……エバポレ
ーターセンサー(エバポレーター温度検出手段)、15…
…外気センサー(外気温度検出手段)、16……ロープレ
ッシャースイッチ、17……リレー、20……オートアンプ
(制御手段)、30……エバポレーターヒーター(エバポ
レーター加熱手段)。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも車室内に吹出す空気を冷却する
    エバポレーター(13)を有し、車室内の温度を乗員の要
    求温度に制御する自動車用空気調和装置において、 車室外の空気の温度を検出する外気温度検出手段(15)
    と、 前記エバポレーター(13)の温度を検出するエバポレー
    ター温度検出手段(14)と、 前記エバポレーター(13)を加熱するエバポレーター加
    熱手段(30)と、 前記外気温度検出手段(15)及び前記エバポレーター温
    度検出手段(14)による検出温度が共に所定値以下であ
    る場合に前記加熱手段(30)を作動させてガラス曇りを
    防止する制御手段(20)とを有することを特徴とする自
    動車用空気調和装置。
JP1988057443U 1988-04-28 1988-04-28 自動車用空気調和装置 Expired - Lifetime JP2507978Y2 (ja)

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