JP3472609B2 - 車両用空調制御方法 - Google Patents

車両用空調制御方法

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JP3472609B2
JP3472609B2 JP01620694A JP1620694A JP3472609B2 JP 3472609 B2 JP3472609 B2 JP 3472609B2 JP 01620694 A JP01620694 A JP 01620694A JP 1620694 A JP1620694 A JP 1620694A JP 3472609 B2 JP3472609 B2 JP 3472609B2
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博 近藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用空調制御方法、特
に、エバセンサが故障した場合でも適切な空調制御を行
なうことのできる車両用空調制御方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車の空調制御では、各種セン
サ等からの入力信号に基づいて車内前方部の空調ユニッ
ト内に配設したブロアファンの回転数を変更して送風量
を調整し、エバポレータで冷却・除湿すると共に、エア
ミックスダンパでの回動角度を調整して分流し、一方を
そのまま、他方をヒータコアで加熱した後、両者を混合
して所定温度に調整している。
【0003】このような空調制御では、前記エバポレー
タに設けたエバセンサでの検出温度に基づいて、この検
出温度が所定値以下に低下すれば、前記エバポレータ表
面の凝縮水が凍結して送風の妨げになっていると判断し
てコンプレッサの駆動を停止し、前記エバポレータ表面
の凝縮水の凍結を防止するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ように、エバセンサの故障によりコンプレッサを停止す
るだけでは、内気循環モードを選択している場合、人体
より発する水蒸気によって車内湿度が上昇し、ウインド
ウガラスにくもりが発生しやすくなる。また、目標温度
に比べて外気温度が高い場合、エバポレータ表面の凝縮
水が凍結していないにも拘わらず冷却が不能なため、車
内を外気温度以下に空調することはできない。
【0005】また、コンプレッサを所定時間の周期でオ
ン・オフ制御するようにしたとしても、外気温度がそれ
ほど高くなければ、エバポレータでの冷却が過剰となる
ので、凍結を回避することができない恐れがある。そこ
で、本発明は前記問題点に鑑み、エバセンサが故障した
場合であっても、適切な空調制御を行なうことのできる
車両用空調制御方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため、車内外諸条件に基づいて、内外気切替ダン
パを回動させ、ブロアモータを駆動してブロアファンを
回転させ、内気又は外気を選択して送風ユニット内に吸
引し、コンプレッサを駆動させてエバポレータ内で冷媒
を流動させることにより、該エバポレータの外部を通過
する内気又は外気を冷却・除湿し、前記エバポレータの
近傍に設けたエバセンサでの検出温度に基づいて前記エ
バポレータでの凝縮水の凍結状態を検出し、該検出結果
に基づいて前記コンプレッサを駆動制御するようにした
車両用空調制御方法において、前記エバセンサが故障し
ているか否かを検出し、故障が検出された場合、外気温
度が目標温度よりも低ければ、コンプレッサをオフ状態
とすると共に、前記内外気切替ダンパを駆動して外気導
入モードとし、外気温度が目標温度よりも高ければ、コ
ンプレッサをオン・オフ制御するようにしたものであ
る。なお、前記コンプレッサのオン・オフ制御は、前記
ブロアモータのフィードバック電圧値に基づいて行なう
ようにしてもよい。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に従って説
明する。図1に示すように、車内前方部に設けた送風ユ
ニット1内には、空気吸入口から順に、内外気切替ダン
パ2、ブロアファン3、エバポレータ4、エアミックス
ダンパ5及びヒータコア6がそれぞれ配設されている。
【0008】前記内外気切替ダンパ2は、エアインテー
クアクチュエータ7の駆動により回動し、この回動位置
によって内気又は外気の吸引量を調整する。前記ブロア
ファン3はブロアモータ8によって回転し、送風ユニッ
ト1内に内気又は外気を吸引する。前記エバポレータ4
は、コンプレッサ9の駆動により内部を循環する冷媒が
気化して通過する空気を冷却・除湿する。前記エアミッ
クスダンパ5は、エアミックスアクチュエータ10の駆
動により回動し、回動位置によって前記ブロアファン3
によって吸引する空気の分流割合を調整する。前記ヒー
タコア6は、前記エアミックスダンパ5によって分流さ
れる空気通路の一方に配設され、内部をエンジン冷却水
が循環することにより通過する空気を加熱する。
【0009】また、制御装置11には、エバセンサ1
2、外気センサ13、内気センサ14及び日射センサ1
5での検出信号及び目標温度を設定するための温度設定
スイッチ16からの入力信号が入力されている。前記制
御装置11は、これらの入力信号に基づいてエアインテ
ークアクチュエータ7、エアミックスアクチュエータ1
0、コンプレッサ9等を駆動制御する。
【0010】前記エバセンサ12は、エバポレータ4の
近傍に取り付けられており、周囲温度に応じて抵抗値が
変化するサーミスタ等が使用可能である。この抵抗値の
変化は、前記制御装置11で電圧値として検出され、前
記エバポレータ4の近傍温度に換算される。
【0011】前記外気センサ13は車両前方部に、前記
内気センサ14は車内前方部の足元にそれぞれ設けられ
ており、前記エバセンサ12と同様、共にサーミスタ等
が使用可能である。
【0012】前記日射センサ15は車内前方部のダッシ
ュボード等に設けられ、日射量に応じて電流値が変化す
るフォトダイオード等が使用可能である。この電流値の
変化は、前記制御装置11で日射量に換算される。
【0013】前記制御装置11は、図2のフローチャー
トに従って空調制御(コンプレッサ9のオン・オフ制御
を含む。)を行なう。すなわち、図2に示す空調制御で
は、まず、ステップS1でエバセンサ12が故障してい
ないかどうかを判断する。例えば、エバセンサ12が断
線した場合には、検出電圧値が一定の高い値に維持され
るので、その故障検出は検出電圧値が所定の範囲を越え
ているか否かによって容易に判断することができる。
【0014】そして、前記エバセンサ12が故障してい
ないと判断すれば、ステップS2に移行して、通常通り
前記各センサ13,14,15及び温度設定スイッチ1
6からの入力信号に基づいて送風量及び送風温度を調整
して空調制御を行なうと共に、コンプレッサ9のオン・
オフ制御を行なう。
【0015】また、前記エバセンサ12が故障している
と判断すれば、ステップS3で、外気温度が前記温度設
定スイッチ16によって設定した値を元に制御装置11
で演算された目標温度よりも低いかどうかを判断する。
外気温度の方が高い場合、車内を冷房する必要があるの
で、ステップS4で、コンプレッサ9をオン・オフ制御
する。このオン・オフ制御は、一定の割合、例えば、オ
ン時間30秒、オフ時間30秒の1分間の周期で行う。
【0016】一方、目標温度の方が高い場合、ステップ
S5で、前記コンプレッサ9をオフ状態とし、ステップ
S6で、前記エアインテークアクチュエータ7を駆動し
て前記内外気切替ダンパ2を回動させ、外気導入モード
に切り替える。このように、コンプレッサ9をオフ状態
とすると共に外気導入モードに切り替えるようにしたの
で、エバポレータ4での凍結を防止しつつ、呼気中に含
まれる水蒸気によって車内湿度が上昇し、ウインドウガ
ラスのくもりの発生を防止することができる。
【0017】なお、前記図2に示す空調制御では、コン
プレッサ9のオン・オフ制御を一定の割合で行なうよう
にしたが、図3に示すように、ブロアモータ8のフィー
ドバック電圧に基づいて行なうようにするのが好まし
い。
【0018】すなわち、ブロアモータ8のフィードバッ
ク電圧に対するエバポレータ4を通過する空気量の関係
が、フィードバック電圧が大きい程、前記空気量が多い
とした場合、ブロアモータ8のフィードバック電圧に対
するコンプレッサ9のオン・オフ比(オン時間/オフ時
間)は図3に示す通りである。すなわち、ブロアモータ
8のフィードバック電圧がハイレベル(HI)の場合、
オン・オフ比は120秒/30秒=4、ミディアムハイ
レベル(MH)の場合、60秒/30秒=2、ミディア
ムローレベル(ML)の場合、40秒/30秒=4/
3、ローレベル(L)の場合、30秒/30秒=1とす
る。これは、フィードバック電圧に応じてブロアファン
3によって送風ユニット内に吸引される空気量が増減す
るので、フィードバック電圧が大きければ、エバポレー
タ4を通過する空気量も多く、エバポレータ表面の凝縮
水が凍結しにくいと判断され、逆にフィードバック電圧
が小さければ、エバポレータ4を通過する空気量も少な
く、エバポレータ表面の凝縮水が凍結しやすいと判断さ
れることに基づく。ただし、ブロアモータ8への印加電
圧を連続的に変化できるようにすれば、前述のように、
コンプレッサ9のオン・オフ比を段階的に変化させずに
連続的なものとしてもよい。
【0019】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る車両用空調制御方法によれば、エバセンサが故障
した場合、外気温度が目標温度よりも低ければ、コンプ
レッサをオフ状態とすると共に外気導入モードに切り替
えるようにしたので、エバポレータ表面の凝縮水の凍結
を効果的に防止しつつ、ウインドウガラスへのくもりの
発生を阻止することができる。
【0020】また、外気温度が目標温度よりも高い場合
に、ブロアモータのフィードバック電圧に基づいてコン
プレッサをオン・オフ制御するようにすれば、エバセン
サの故障にも拘わらず、エバポレータ表面の凝縮水の凍
結を防止しつつ通過空気の冷却・除湿をさらに効果的に
行なうことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例に係る車両用空調装置の概略図であ
る。
【図2】 本実施例に係る空調制御を示すフローチャー
トである。
【図3】 ブロアモータのフィードバック電圧とコンプ
レッサのオン・オフ比との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
2…内外気切替ダンパ、4…エバポレータ、9…コンプ
レッサ、12…エバセンサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F25B 49/02 570 F25B 49/02 570D (72)発明者 西田 孝則 広島県東広島市八本松町大字吉川5658番 株式会社日本クライメイトシステムズ 内 (72)発明者 倉橋 康文 広島県東広島市八本松町大字吉川5658番 株式会社日本クライメイトシステムズ 内 (56)参考文献 特開 昭59−209909(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/00 - 3/06 F25B 1/00 F25B 49/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車内外諸条件に基づいて、内外気切替ダ
    ンパを回動させ、ブロアモータを駆動してブロアファン
    を回転させ、内気又は外気を選択して送風ユニット内に
    吸引し、コンプレッサを駆動させてエバポレータ内で冷
    媒を流動させることにより、該エバポレータの外部を通
    過する内気又は外気を冷却・除湿し、前記エバポレータ
    の近傍に設けたエバセンサでの検出温度に基づいて前記
    エバポレータでの凝縮水の凍結状態を検出し、該検出結
    果に基づいて前記コンプレッサを駆動制御するようにし
    た車両用空調制御方法において、 前記エバセンサが故障しているか否かを検出し、故障が
    検出された場合、外気温度が目標温度よりも低ければ、
    コンプレッサをオフ状態とすると共に、前記内外気切替
    ダンパを駆動して外気導入モードとし、外気温度が目標
    温度よりも高ければ、コンプレッサをオン・オフ制御す
    ることを特徴とする車両用空調制御方法。
  2. 【請求項2】 前記コンプレッサのオン・オフ制御を、
    前記ブロアモータのフィードバック電圧値に基づいて行
    なうことを特徴とする請求項1に記載の車両用空調制御
    方法。
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KR100791745B1 (ko) * 2006-03-29 2008-01-04 한국델파이주식회사 차량용 에어컨 증발기의 결빙 방지방법
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