JP2000255253A - 空調装置 - Google Patents

空調装置

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JP2000255253A
JP2000255253A JP11057399A JP5739999A JP2000255253A JP 2000255253 A JP2000255253 A JP 2000255253A JP 11057399 A JP11057399 A JP 11057399A JP 5739999 A JP5739999 A JP 5739999A JP 2000255253 A JP2000255253 A JP 2000255253A
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air
temperature
rotation speed
compressor
target
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JP11057399A
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Eiji Takahashi
英二 高橋
Yuji Takeo
裕治 竹尾
Koji Nonoyama
浩司 野々山
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Denso Corp
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空調負荷の変化に対する圧縮機の回転数制御
が遅れることを防止する。 【解決手段】 内外気切換率(風量割合)及び送風量の
変化に基づいて圧縮機34の目標回転数を補正する。こ
れにより、冷房モード及び暖房モードを問わず、第1、
2温度センサ64、65が空調負荷の変化に対して遅れ
て空調風の温度を検出しても、目標回転数の補正量を適
切に選定することにより、TAOの決定遅れによらず、
圧縮機34の回転数を適正化することができる。したが
って、空調負荷の変化に対して圧縮機の回転数制御を適
切に実行することができるので、空調フィーリングが悪
化することを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空調装置に関する
もので、車両に適用して有効である。
【0002】
【従来の技術】空調装置として、例えば特開平8−22
36号公報に記載の発明では、温度設定レバー等の温度
設定手段により入力された設定温度や室内空気温度を検
出する内気センサの検出温度等に基づいて、室内に吹き
出す空気の温度(目標吹出空気温度)を決定するととも
に、この目標吹出空気温度となるように圧縮機の回転数
を制御している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報に記
載の発明では、人員が入力した設定値等に基づいて圧縮
機の回転数を制御しているので、例えば送風機に吸入さ
れる室内空気と室外空気との風量割合が変化すると、こ
れに伴って蒸発器や放熱器における空調負荷(熱負荷)
が大きく変化するので、温度センサ等の検出手段の検出
遅れ等により目標吹出空気温度の決定が遅れる。このた
め、空調負荷の変化に対して圧縮機の回転数制御が遅れ
るてしまうので、空調フィーリングが悪化する可能性が
ある。
【0004】本発明は、上記点に鑑み、空調負荷の変化
に対する圧縮機の回転数制御が遅れることを防止するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、請求項1、3に記載の発明では、内外気
切換手段(3)によって決定される内気と外気との風量
割合に基づいて、目標回転数決定手段(S220、S3
20)によって決定される目標回転数を補正する目標回
転数補正手段(S240、S340)を有することを特
徴とする。
【0006】これにより、温度検出手段(64、65)
が空調負荷の変化に対して遅れて空調風の温度を検出し
ても、目標回転数の補正量を適切に選定することによ
り、目標吹出温度決定手段(S210、S310)の温
度決定遅れによらず、圧縮機(34)の回転数を適正化
することができる。したがって、空調負荷の変化に対し
て圧縮機の回転数制御を適切に実行することができるの
で、空調フィーリングが悪化することを防止することが
できる。
【0007】請求項2、3に記載の発明では、送風機
(4)の送風量の変化に基づいて、目標回転数決定手段
(S220、S320)によって決定される目標回転数
を補正する目標回転数補正手段(S260、S360)
を有することを特徴とする。これにより、請求項1に記
載の発明と同様に、空調負荷の変化に対して圧縮機の回
転数制御を適切に実行することができるので、空調フィ
ーリングが悪化することを防止することができる。
【0008】因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後
述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す
一例である。
【0009】
【発明の実施の形態】本実施形態は、本発明に係る空調
装置を電気自動車に適用したものであって、図1は本実
施形態に係る空調装置1の概略図である。2は、車室内
に空気を導く空気通路を構成する空調ケーシングであ
り、この空調ケーシング2は車室内に配設されるととも
に、その空気流れ上流側には、内外気切換手段3及び送
風機4が接続されている。
【0010】内外気切換手段3は、車室内と連通して車
室内空気(内気)を導入する内気導入口5、車室外と連
通して車室外空気(外気)を導入する外気導入口6、及
び内気と外気との風量割合を調節する内外気切換ドア7
を有している。なお、内外気切換ドア7はサーボモータ
等の駆動手段(図示せず)によって駆動される。送風機
4は、ファンケース8、ファン9、及びファンモータ1
0等から構成されるもので、ファンモータ10はバッテ
リー67(図2参照)から電力を得てファン9を回転駆
動し、空気(内気又は外気)を空調ケーシング2を介し
て車室内に向けて送風する。
【0011】そして、空調ケーシング2の空気流れ下流
側部位には、空調ケーシング2を通過した空調風を車室
内前部中央から乗員の上半身に向けて吹き出すセンタフ
ェイス吹出口13、空調風を車室内前部両脇から乗員の
上半身又はサイドガラスに向けて吹き出すサイドフェイ
ス吹出口14、空調風を乗員の足元に向けて吹き出すフ
ット吹出口15、及び空調風を窓ガラスの内面に向けて
吹き出すデフロスタ吹出口16が形成されている。
【0012】なお、空調ケーシング2のうち、センタフ
ェイス吹出口13、フット吹出口15、及びデフロスタ
吹出口16へ通じる空気通路の上流側部位には、各吹出
口への空気流量を調節するセンタフェイスドア17、フ
ットドア18、及びデフロスタドア19が設けられてい
る。因みに、センタフェイス吹出口13及びサイドフェ
イス吹出口14には、乗員の好みに応じて空気の吹出量
を手動調節する乗員開閉ドア20が設けられている。
【0013】また、31は送風機4から送風される空気
を冷却又は加熱することにより、空気の温度又は湿度を
調節して空調を図るヒートポンプサイクルであり、8
0、81は冷媒と空調風とを熱交換させる第1、2室内
熱交換器である。因みに、これら第1、2室内熱交換器
80、81は、空調ケーシング2内の空気通路を横断す
るように配設されている。
【0014】ここで、ヒートポンプサイクル31は、第
1、2室内熱交換器80、81に加えて、車室外空気と
冷媒との間で熱交換を行う室外熱交換器33、冷媒を吸
入圧縮する圧縮機34、圧縮機34にて圧縮された冷媒
を減圧する第1減圧器35a、第2減圧器35b、ヒー
トポンプサイクル31中の余剰冷媒を蓄えるとともに気
相冷媒を圧縮機34に向けて流出させるアキュムレータ
36、及び圧縮機34から吐出する冷媒を第2熱交換器
81に向けて流通させる場合と室外熱交換器33に向け
て流通させる場合とを切り換える四方弁37、並びに室
外熱交換器33に空気を送風する室外ファン41等から
構成されており、これら各機器は、冷媒配管38によっ
て接続されている。
【0015】なお、本実施形態においては、圧縮機34
は、冷媒を吸入圧縮する圧縮機構(図示せず)と、この
圧縮機構を駆動する電動モータ(図示せず)とが一体と
なった、いわゆる密閉型電動圧縮機であり、電動モータ
は、図2に示すように、インバータ42によってその回
転数が制御されている。したがって、ヒートポンプサイ
クル31の能力(ヒートポンプサイクル31内を循環す
る冷媒の質量流量)は、圧縮機34の回転数を制御する
ことにより行われる。
【0016】第1減圧器35aは、キャピラリーチュー
ブ等の固定絞り43によって構成され、同様に、第2減
圧器35bも固定絞り44によって構成されている。そ
して、固定絞り43と四方弁37とを結ぶ冷媒配管38
の途中には、冷媒の流通方向を切り換える電磁弁45が
設けられ、一方、第2減圧器35bには、固定絞り44
と並列に電磁弁46が設けられている。
【0017】また、電磁弁46と室外熱交換器33とを
結ぶ冷媒配管38の途中には、冷媒が第2減圧器35b
から第2室内熱交換器81に向けて流通することを防止
する逆止弁47が設けられ、四方弁37と室外熱交換器
33とを結ぶ冷媒配管38の途中には、冷媒が室外熱交
換器33からアキュムレータ36に向けて流通すること
を防止する逆止弁48が設けられている。
【0018】また、64は第1室内熱交換器80と第2
室内熱交換器81との間にて空調風の温度を検出する第
1温度センサ(吹出空気温度検出手段)であり、65は
第2室内熱交換器81の空調風流れ下流側にて空調風の
温度を検出する第2温度センサ(吹出空気温度検出手
段)である。そして、両温度センサ64、65の検出温
度は、図2に示すように、制御装置50に入力されてお
り、この制御装置50には、第1、2温度センサ64、
65の検出信号に加えて、車室外空気の温度を検出する
外気温センサ(外気温度検出手段)66、車室内空気の
温度検出する内気温センサ(内気温度検出手段)11
7、車室内に注がれる日射量を検出する日射センサ(日
射量検出手段)118、圧縮機34の吐出圧を検出する
圧力センサ(圧力検出手段)62、及び圧縮機34(電
動モータ)の温度を検出する圧縮機温度検手段61の検
出信号、並びに乗員によって操作されるコントロールパ
ネル51からの操作信号が入力されている。
【0019】そして、制御装置50は、これらの信号に
基づいて予め設定されたプログラムに従って圧縮機3
4、送風機4及び室外ファン41を制御する。また、コ
ントロールパネル51は、図3に示すように、各吹出モ
ードの設定を行う吹出モード切換レバー52、内外気切
換モードを切り換える内外気切換レバー54、車室内へ
の吹出風温度を調節する温度調節レバー(温度設定手
段)56、車室内へ吹き出される風量を設定する風量設
定レバー54、及び各空調モード(冷房モード又は暖房
モード)の設定及び停止を指示する空調モード設定スイ
ッチ55が設けられている。
【0020】なお、空調モード設定スイッチ55は、冷
房モードの起動を指示する冷房スイッチ55a、暖房モ
ードの起動を指示する暖房スイッチ55b、及び除湿モ
ードの起動を指示する除湿スイッチ55cで構成されて
おり、以下、各モードの冷媒流れについて説明する。 1.冷房モード 圧縮機34が吐出した冷媒は、四方弁37→室外熱交換
器33→第1減圧器35a(電磁弁45閉)→第1室内
熱交換器80→アキュムレータ36→圧縮機34の順で
循環する(図中矢印Cで示す)。
【0021】したがって、冷房モードでは、室外熱交換
器33は冷媒を冷却するとともに、熱を室外に放熱する
放熱器として機能し、第1室内熱交換器80は冷媒を蒸
発させるとともに、冷凍能力を発揮する蒸発器として機
能する。 2.暖房モード 圧縮機34が吐出した冷媒は、四方弁37→第2室内熱
交換器81→第2減圧器35b(電磁弁46閉、固定絞
り44通過)→室外熱交換器33→電磁弁45→アキュ
ムレータ36→圧縮機34の順で循環する(図中矢印H
で示す)。
【0022】したがって、暖房モードでは、第2室内熱
交換器81は冷媒の熱を空調風に向けて放熱する放熱器
として機能し、室外熱交換器33は冷媒を蒸発させて室
外空気から熱を回収する蒸発器として機能する。 3.除湿モード 圧縮機34から吐出した冷媒は、四方弁37→第2室内
熱交換器81→電磁弁46→室外熱交換器33→第1減
圧器35a(電磁弁45閉)→第1室内熱交換器80→
アキュムレータ36→圧縮機34の順で循環する(図中
矢印Fで示す)。なお、除湿冷房運転するときは、冷房
モード時と同様に冷媒を循環させる。
【0023】因みに、制御装置50は、圧力センサ62
の検出圧力が所定圧力以上になったときには、圧縮機3
4を停止させてヒートポンプサイクル31の高圧側(吐
出圧)が異常上昇してしまうことを防止し、第1温度セ
ンサ64の検出温度が所定温度以下になったときには、
圧縮機34を停止させて凝縮水が熱交換器(冷房モード
にあっては第1室内熱交換器80、暖房モードにあって
は室外熱交換器33)に付着して熱交換器を通過する風
量が減少すること防止する。
【0024】次に、空調装置の作動について図4に示す
フローチャートに基づいて述べる。空調スイッチ(図示
せず)が投入されると、制御装置50は、検出信号値を
初期化(イニシャライズ)するとともに、圧縮機34等
の各出力系統に初期値(イニシャル値)を出力する(S
110)。次に、冷房スイッチ55aが投入されている
(ON状態である)か否かを判定し(S120)、冷房
スイッチ55aがON状態であるときには、冷房モード
とするとともに冷房モード吹出温度制御を実行したの後
(S130)、S190に進む。
【0025】一方、S120にて冷房スイッチ55aが
投入されていない(OFF状態である)と判定されたと
きには、暖房スイッチ55bが投入されている(ON状
態である)か否かを判定し(S140)、暖房スイッチ
55bがON状態であるときには、暖房モードとすると
ともに暖房モード吹出温度制御を実行したの後(S15
0)、S190に進む。なお、冷房モード吹出温度制御
及び暖房モード吹出温度制御の詳細については、後述す
る。
【0026】また、S140にて暖房スイッチ55bが
投入されていない(OFF状態である)と判定されたと
きには、除湿スイッチ55cが投入されている(ON状
態である)か否かを判定し(S160)、除湿スイッチ
55cがON状態であるときには、除湿モードとすると
ともに除湿モード吹出温度制御を実行したの後(S17
0)、S190に進む。
【0027】また、S160にて除湿スイッチ55cが
投入されていない(OFF状態である)と判定されたと
きには、圧縮機34を停止させた後(S180)、S1
90に進む。次に、コントロールパネル51の設定値等
に基づいて送風機4及び室外ファン41の送風量を制御
する(S190、S200)。なお、S190、S20
0に於ける制御は、特開平8−2236号公報に記載と
同様であるので、本明細書では、詳細説明を省略する。
【0028】次に、図5に基づいてS150(暖房モー
ド吹出温度制御)にて実行されるルーチンを説明する。
先ず、制御の目標値となる目標吹出温度(以下、TAO
と記す)を数式1に基づいて算出する(S210)。
【0029】
【数1】TAO=Kset×Tset−Kr×Tr−K
am×Tam−Ks×Ts+C Tset:設定温度(温度設定レバー56により設定さ
れた温度) Tr:内気温度(内気温センサ117の検出温度) Tam:外気温度(外気温センサ66の検出温度) Ts:日射量(日射センサ118の検出値) Kset、Kr、Kam、Ks、C:各係数および補正
値 次に、TAOと第2温度センサ65の検出温度(吹出温
度又は第2室内熱交換器81の凝縮温度に相当する温
度)TOUT とに基づいて圧縮機34の目標回転数を決定
する(S220)。なお、目標回転数の算出方法は、特
開平8−2236号公報に記載と同様であるので、本明
細書では、詳細説明を省略する。
【0030】次に、内外気切換レバー54が乗員により
操作されて内気と外気との風量割合が変化したか否かを
判定し(S230)、内気と外気との風量割合が変化し
たときには、その風量割合に基づいてS220にて決定
された目標回転数を補正する(S240)。具体的に
は、図6に示すように、内外気切換率(風量割合)及び
外気温度Tamと内気温度Trとの差によって決定され
るものであり、内気切換率が小さくなり内気の占める割
合が大きくなると、暖房負荷(空調負荷)が小さくなる
ので、その暖房負荷の減少量を考慮して目標回転数を小
さくするように補正する。一方、内気切換率が大きくな
り外気の占める割合が大きくなると、暖房負荷が大きく
なるので、その暖房負荷の増加量を考慮して目標回転数
を大きくするように補正する。
【0031】また、外気温度Tamと内気温度Trとの
差が小さくなるほど、暖房負荷が小さくなるので、その
暖房負荷の減少量を考慮して目標回転数を小さくするよ
うに補正し、一方、気温度Tamと内気温度Trとの差
が大きくなるほど、暖房負荷が大きくなるので、その暖
房負荷の増加量を考慮して目標回転数を大きくするよう
に補正する。
【0032】なお、本実施形態では、外気温度Tamと
内気温度Trとの差が正(+)となった場合は、暖房負
荷が小さくなるので、目標回転数の補正量を0としてい
る。因みに、内外気切換率(風量割合)とは、(今回外
気率)−(前回外気率)にて定義されるものであり、外
気率とは、(外気風量)/(全風量)にて定義されるも
のである。
【0033】次に、風量設定レバー54が乗員により操
作されて送風機4の送風量が変化したか否かを判定し
(S250)、送風量が変化したときには、図7に示す
よう、その送風量の変化に基づいてS220にて決定さ
れた目標回転数を補正する(S260)。ここで、図7
の横軸は風量設定レバー54が操作される前のファンモ
ータ10の印加電圧と風量設定レバー54が操作された
後のファンモータ10の印加電圧との電圧差を示してお
り、電圧差が+の向きに大きくなると、送風量が増大変
化したことを示し、電圧差が−の向きに大きくなると送
風量が減少変化したことを示す。
【0034】そして、S220にて決定された目標回転
数、並びにS240、S260にて補正された補正量を
加味して最終的な目標回転数を決定し(S270)、圧
縮機34の実回転数がその最終的な目標回転数となるよ
うに、インバータ42を制御する(S280)。次に、
図8に基づいてS130(冷房モード吹出温度制御)に
て実行されるルーチンを説明する。
【0035】先ず、制御の目標値となるTAOを数式1
に基づいて算出し(S310)、TAOと第1温度セン
サ64の検出温度(吹出温度又は第1室内熱交換器80
の蒸発温度に相当する温度)TEとに基づいて圧縮機3
4の目標回転数を決定する(S320)。次に、内外気
切換レバー54が乗員により操作されて内気と外気との
風量割合が変化したか否かを判定し(S330)、内気
と外気との風量割合が変化したときには、その風量割合
に基づいてS320にて決定された目標回転数を補正す
る(S340)。
【0036】具体的には、図9に示すように、内外気切
換率(風量割合)及び外気温度Tamと内気温度Trと
の差によって決定されるものであり、内気切換率が小さ
くなり内気の占める割合が大きくなると、冷房負荷(空
調負荷)が小さくなるので、その冷房負荷の減少量を考
慮して目標回転数を小さくするように補正する。一方、
内気切換率が大きくなり外気の占める割合が大きくなる
と、冷房負荷が大きくなるので、その冷房負荷の減少量
を考慮して目標回転数を大きくするように補正する。
【0037】また、外気温度Tamと内気温度Trとの
差が小さくなるほど、冷房負荷が小さくなるので、その
冷房負荷の減少量を考慮して目標回転数を小さくするよ
うに補正し、一方、気温度Tamと内気温度Trとの差
が大きくなるほど、冷房負荷が大きくなるので、その冷
房負荷の減少量を考慮して目標回転数を大きくするよう
に補正する。
【0038】なお、本実施形態では、外気温度Tamと
内気温度Trとの差が負(−)となった場合は、冷房負
荷が小さくなるので、目標回転数の補正量を0としてい
る。次に、風量設定レバー54が乗員により操作されて
送風機4の送風量が変化したか否かを判定し(S35
0)、送風量が変化したときには、暖房モード吹出温度
制御と同様に、図7に示すマップに基づいてS320に
て決定された目標回転数を補正する(S360)。
【0039】そして、S320にて決定された目標回転
数、並びにS340、S360にて補正された補正量を
加味して最終的な目標回転数を決定し(S370)、圧
縮機34の実回転数がその最終的な目標回転数となるよ
うに、インバータ42を制御する(S380)。次に、
本実施形態の特徴を述べる。
【0040】本実施形態によれば、内外気切換率(風量
割合)に基づいて圧縮機34の目標回転数を補正するの
で、冷房モード及び暖房モードを問わず、第1、2温度
センサ64、65が空調負荷の変化に対して遅れて空調
風の温度を検出しても、目標回転数の補正量を適切に選
定することにより、TAOの決定遅れによらず、圧縮機
34の回転数を適正化することができる。
【0041】したがって、空調負荷の変化に対して圧縮
機の回転数制御を適切に実行することができるので、空
調フィーリングが悪化することを防止することができ
る。また、送風機4の送風量の変化に基づいて圧縮機3
4の目標回転数を補正するので、冷房モード及び暖房モ
ードを問わず、第1、2温度センサ64、65が空調負
荷の変化に対して遅れて空調風の温度を検出しても、目
標回転数の補正量を適切に選定することにより、TAO
の決定遅れによらず、圧縮機34の回転数を適正化する
ことができる。
【0042】したがって、空調負荷の変化に対して圧縮
機の回転数制御をさらに適切に実行することができるの
で、空調フィーリングが悪化することをさらに防止する
ことができる。因みに、図9は従来の技術に係る空調装
置における圧縮機の回転数及び吹出空気温度(第2温度
センサ65の検出温度に相当する温度)の挙動を示すグ
ラフであり、図10は本実施形態に係る空調装置におけ
る圧縮機の回転数及び吹出空気温度(第2温度センサ6
5の検出温度)の挙動を示すグラフであり、図9、10
から明らかなように、本実施形態によれば、TAOの決
定遅れによらず、圧縮機34の回転数を適正化すること
ができることが判る。
【0043】ところで、上述の実施形態では、内外気切
換率(風量割合)に応じて段階的に(ステップ的に)圧
縮機34の目標回転数を補正したが、例えば内外気切換
率(風量割合)が50%減少したときには目標回転数を
1000rpm減少させる、又は内外気切換率(風量割
合)が50%増大したときには目標回転数を1000r
pm増大させる等して、目標回転数の補正を1段階とし
てもよい。
【0044】また、上述の実施形態では、内外気切換率
(風量割合)に応じて段階的に(ステップ的に)圧縮機
34の目標回転数を補正したが、その内外気切換率(風
量割合)に応じて連続的に目標回転数を補正してもよ
い。また、上述の実施形態では、送風機4の送風量の変
化に対して連続的に目標回転数を補正したが、送風機4
の送風量の変化に対して段階的に目標回転数を補正して
もよい。
【0045】また、上述の実施形態では、電気自動車に
本発明に係る空調装置を適用したが、エンジン(内燃機
関)と電動モータとを併用して走行する、いわゆるハイ
ブリット車両又は家庭用空調装置等の据え置き型の空調
装置にも適用することができる。また、上述の実施形態
では、暖房熱源として冷媒の凝縮熱のみを利用したが、
例えばエンジンの廃熱又は燃焼式ヒータの燃焼熱等その
他の熱源により暖房を行う空調装置にも適用することが
できる。
【0046】また、本発明に係る空調装置は、ヒートポ
ンプサイクルの高圧側が冷媒の臨界圧力を越える超臨界
冷凍サイクルからなる空調装置にも適用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】空調装置の模式図である。
【図2】空調装置の制御ブロック図である。
【図3】コントロールパネルの正面図である。
【図4】空調装置のメインフローチャートである。
【図5】暖房モード時おける空調装置のサブフローチャ
ートである。
【図6】回転数の補正量を示す図表である。
【図7】回転数の補正量を示すグラフである。
【図8】冷房モード時おける空調装置のサブフローチャ
ートである。
【図9】回転数の補正量を示す図表である。
【図10】(a)は従来の技術に係る圧縮機の回転数変
化を示すグラフであり、(b)は従来の技術に係る吹出
温度変化を示すグラフである。
【図11】(a)は実施形態係る圧縮機の回転数変化を
示すグラフであり、(b)は実施形態に係る吹出温度変
化を示すグラフである。
【符号の説明】 33…室外熱交換器、34…圧縮機、35a…第1減圧
器、35b…第2減圧器、37…四方弁、50…制御装
置、80…第1室内熱交換器、81…第2室内熱交換
器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野々山 浩司 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3L060 AA05 CC01 CC02 CC03 CC19 DD02 EE04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒を吸入圧縮する圧縮機(34)と、 前記圧縮機(34)から吐出される冷媒を冷却する放熱
    器(33、81)と、 前記放熱器(33、81)から流出する冷媒を減圧する
    減圧器(35a、35b)と、 前記減圧器(35a、35b)にて減圧された冷媒を蒸
    発させて蒸発器(33、80、81)と、 室内又は室外から空気を吸入し、室内に向けて送風する
    送風機(4)と、 前記送風機(4)に吸入させる室内空気と室外空気との
    風量割合を調節する内外気切換手段(3)と、 人員が希望する室内温度を設定する温度設定手段(5
    6)と、 前記温度設定手段(56)の設定値に基づいて室内に吹
    き出す空気の温度を決定する目標吹出温度決定手段(S
    210、S310)と、 室内に吹き出す空気の温度を検出する吹出空気温度検出
    手段(64、65)と、 前記目標吹出温度決定手段(S210、S310)によ
    り決定された目標吹出温度、及び前記吹出空気温度検出
    手段(64、65)により検出された吹出空気温度に基
    づいて圧縮機の目標回転数を決定する目標回転数決定手
    段(S220、S320)と、 前記内外気切換手段(3)によって決定される前記風量
    割合に基づいて、前記目標回転数決定手段(S220、
    S320)によって決定される前記目標回転数を補正す
    る目標回転数補正手段(S240、S340)とを有す
    ることを特徴とする空調装置。
  2. 【請求項2】 冷媒を吸入圧縮する圧縮機(34)と、 前記圧縮機(34)から吐出される冷媒を冷却する放熱
    器(33、80、81)と、 前記放熱器(33、80、81)から流出する冷媒を減
    圧する減圧器(35a、35b)と、 前記減圧器(35a、35b)にて減圧された冷媒を蒸
    発させる蒸発器(33、80、81)と、 空気を吸入し、室内に向けて送風する送風機(4)と、 人員が希望する室内温度を設定する温度設定手段(5
    6)と、 前記温度設定手段(56)の設定値に基づいて室内に吹
    き出す空気の温度を決定する目標吹出温度決定手段(S
    210、S310)と、 室内に吹き出す空気の温度を検出する吹出空気温度検出
    手段(64、65)と、 前記目標吹出温度決定手段(S210、S310)によ
    り決定された目標吹出温度、及び前記吹出空気温度検出
    手段(64、65)により検出された吹出空気温度に基
    づいて圧縮機の目標回転数を決定する目標回転数決定手
    段(S220、S320)と、 前記送風機(4)の送風量の変化に基づいて、前記目標
    回転数決定手段(S220、S320)によって決定さ
    れる前記目標回転数を補正する目標回転数補正手段(S
    260、S360)とを有することを特徴とする空調装
    置。
  3. 【請求項3】 冷媒を吸入圧縮する圧縮機(34)と、 前記圧縮機(34)から吐出される冷媒を冷却する放熱
    器(33、80、81)と、 前記放熱器(33、80、81)から流出する冷媒を減
    圧する減圧器(35a、35b)と、 前記減圧器(35a、35b)にて減圧された冷媒を蒸
    発させる蒸発器(33、80、81)と、 室内又は室外から空気を吸入し、室内に向けて送風する
    送風機(4)と、 前記送風機(4)に吸入させる室内空気と室外空気との
    風量割合を調節する内外気切換手段(3)と、 人員が希望する室内温度を設定する温度設定手段(5
    6)と、 前記温度設定手段(56)の設定値に基づいて室内に吹
    き出す空気の温度を決定する目標吹出温度決定手段(S
    210、S310)と、 室内に吹き出す空気の温度を検出する吹出空気温度検出
    手段(64、65)と、 前記目標吹出温度決定手段(S210、S310)によ
    り決定された目標吹出温度、及び前記吹出空気温度検出
    手段(64、65)により検出された吹出空気温度に基
    づいて圧縮機の目標回転数を決定する目標回転数決定手
    段(S220、S320)と、 前記内外気切換手段(3)によって決定される前記風量
    割合に基づいて、前記目標回転数決定手段(S220、
    S320)によって決定される前記目標回転数を補正す
    る第1目標回転数補正手段(S240、S340)と、 前記送風機(4)の送風量の変化に基づいて、前記目標
    回転数決定手段(S220、S320)によって決定さ
    れる前記目標回転数を補正する第2目標回転数補正手段
    (S250、S350)とを有することを特徴とする空
    調装置。
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