JPH0342273Y2 - - Google Patents
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- JPH0342273Y2 JPH0342273Y2 JP1984086320U JP8632084U JPH0342273Y2 JP H0342273 Y2 JPH0342273 Y2 JP H0342273Y2 JP 1984086320 U JP1984086320 U JP 1984086320U JP 8632084 U JP8632084 U JP 8632084U JP H0342273 Y2 JPH0342273 Y2 JP H0342273Y2
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- vibration
- vehicle body
- phase
- vehicle
- acceleration sensor
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Landscapes
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は車両の車体振動を軽減する車体振動低
減装置に関する。
減装置に関する。
一般に、車両のアイドリング時等エンジン低回
転領域では、エンジン回転による車体振動が車体
の共振点付近に存在するため、大きな車体振動が
生ずる。この大きな車体振動は、高速運転のとき
のような振動相互の相殺や風切り音等を伴わず室
内こもり音の増大も加わつて乗員に非常な不快感
をもたらす。
転領域では、エンジン回転による車体振動が車体
の共振点付近に存在するため、大きな車体振動が
生ずる。この大きな車体振動は、高速運転のとき
のような振動相互の相殺や風切り音等を伴わず室
内こもり音の増大も加わつて乗員に非常な不快感
をもたらす。
本考案は上述の問題に鑑みて成されたものであ
り、エンジンの低回転領域における車体の共振点
付近の振動を加振機の駆動により低減させると共
に、減速時におけるそのスムーズな作動を図つた
車体振動低減装置を提供することを目的としてい
る。
り、エンジンの低回転領域における車体の共振点
付近の振動を加振機の駆動により低減させると共
に、減速時におけるそのスムーズな作動を図つた
車体振動低減装置を提供することを目的としてい
る。
この目的を達成する本考案にかかる車体振動低
減装置の構成は、車体に取り付けられて振動を発
生する加振機と、車室内の振動を低減すべき位置
に対応して配設され振動による加速度を検出する
加速度センサと、前記車体の共振振動を引起すエ
ンジンの所定の低回転領域においてエンジンによ
る車体振動の節を車室内に移動させるべく、前記
加速度センサによる検出信号に基づき前記車体振
動の周波数で作られた加振信号の移相及びゲイン
を調整しかつ調整された前記加振信号を前記加振
機に供給する制御手段とを有すると共に、前記制
御手段は減速時において前記所定の低回転領域の
上限回転数よりも若干高い回転数から前記加振機
を作動させることを特徴とする。
減装置の構成は、車体に取り付けられて振動を発
生する加振機と、車室内の振動を低減すべき位置
に対応して配設され振動による加速度を検出する
加速度センサと、前記車体の共振振動を引起すエ
ンジンの所定の低回転領域においてエンジンによ
る車体振動の節を車室内に移動させるべく、前記
加速度センサによる検出信号に基づき前記車体振
動の周波数で作られた加振信号の移相及びゲイン
を調整しかつ調整された前記加振信号を前記加振
機に供給する制御手段とを有すると共に、前記制
御手段は減速時において前記所定の低回転領域の
上限回転数よりも若干高い回転数から前記加振機
を作動させることを特徴とする。
以下本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。第1図は本考案の一実施例にかかる車
両の前部の概略図であり、第1図に示すように、
車両のボデイフレーム1には横置きのエンジンE
の前後端部が支持されると共にボデイフレーム1
の前端中央には加振機2が取付けられており、加
振機2を駆動することによりボデイフレーム1を
介して車体Bに所望の振動が伝達されるようにな
つている。この場合、加振機2による振動は、後
述のように車体振動を制振するようにすなわち振
動の節を車室内に存在させるように加えられる。
説明する。第1図は本考案の一実施例にかかる車
両の前部の概略図であり、第1図に示すように、
車両のボデイフレーム1には横置きのエンジンE
の前後端部が支持されると共にボデイフレーム1
の前端中央には加振機2が取付けられており、加
振機2を駆動することによりボデイフレーム1を
介して車体Bに所望の振動が伝達されるようにな
つている。この場合、加振機2による振動は、後
述のように車体振動を制振するようにすなわち振
動の節を車室内に存在させるように加えられる。
第2図は、加振機2を駆動させるための回路ブ
ロツクであり、マイコンMに信号を入力する信号
入力端としては、車速センサ3、エンジン回転数
センサ4、加速度センサ5、及びイグニツシヨン
パルス発生器6がある。ここにおいて、車速セン
サ3は、車速信号を出力するもので、設定車速以
下の車速により加振機2の駆動を可能にするため
に用いられる。これは車体の共振振動領域を車速
により検出するためである。また、エンジン回転
数センサ4は、エンジン回転数を検出するもの
で、エンジンの所定の低回転領域、例えば
600rpm〜900rpm程の範囲内の回転数にて加振機
2の駆動を可能とするために用いられる。この範
囲は車体の共振振動領域がこの回転数にて生ずる
ために決められたものである。また、車速センサ
3およびエンジン回転数センサ4の出力信号は、
検出される車速及びエンジン回転数に応じて加振
機の加振信号の位相及びゲインを決定するために
も用いられる。したがつて、一定条件下での車速
と回転数が検出されるとその値に応じた位相及び
ゲインが一応定まることになる。こうして、車速
センサ3およびエンジン回転数センサ4は、加振
機2を駆動するか否か、駆動した場合の加振信号
の位相とゲインはどの位かを決めるために存在す
る。この場合、車速とエンジン回転数とを双方共
検出せず車速より狭い範囲を特定できるエンジン
回転数センサ4のみ設置して車速センサ3を省い
ても、上述の駆動条件の設定は可能である。ま
た、エンジン回転数センサ4としては、例えばク
ランク軸の回転角を検出するセンサがあるが、ノ
イズがない望ましい矩形波が得られればイグニツ
シヨンパルスを波形整形するようにした回路を代
用させてもよい。
ロツクであり、マイコンMに信号を入力する信号
入力端としては、車速センサ3、エンジン回転数
センサ4、加速度センサ5、及びイグニツシヨン
パルス発生器6がある。ここにおいて、車速セン
サ3は、車速信号を出力するもので、設定車速以
下の車速により加振機2の駆動を可能にするため
に用いられる。これは車体の共振振動領域を車速
により検出するためである。また、エンジン回転
数センサ4は、エンジン回転数を検出するもの
で、エンジンの所定の低回転領域、例えば
600rpm〜900rpm程の範囲内の回転数にて加振機
2の駆動を可能とするために用いられる。この範
囲は車体の共振振動領域がこの回転数にて生ずる
ために決められたものである。また、車速センサ
3およびエンジン回転数センサ4の出力信号は、
検出される車速及びエンジン回転数に応じて加振
機の加振信号の位相及びゲインを決定するために
も用いられる。したがつて、一定条件下での車速
と回転数が検出されるとその値に応じた位相及び
ゲインが一応定まることになる。こうして、車速
センサ3およびエンジン回転数センサ4は、加振
機2を駆動するか否か、駆動した場合の加振信号
の位相とゲインはどの位かを決めるために存在す
る。この場合、車速とエンジン回転数とを双方共
検出せず車速より狭い範囲を特定できるエンジン
回転数センサ4のみ設置して車速センサ3を省い
ても、上述の駆動条件の設定は可能である。ま
た、エンジン回転数センサ4としては、例えばク
ランク軸の回転角を検出するセンサがあるが、ノ
イズがない望ましい矩形波が得られればイグニツ
シヨンパルスを波形整形するようにした回路を代
用させてもよい。
加速度センサ5は、車体の振動を検出するため
のもので、厳密には振動による加速度を得るもの
である。この加速度Gは、車体の振動の状態を表
わしており、振動の有無と振幅を有する信号が得
られる。この加速度センサ5は、車両の振動を低
減すべき位置、たとえば運転席とか後部座席とか
又は全座席にそれぞれ配置したり、また、たとえ
ば後部座席中央とか車室中央などに配置でき、更
には振動を低減すべき位置ではないが任意配置の
加速度センサ5の出力状態を組合わせて予定する
位置の振動を低減するように備えることもでき
る。すなわち、加速度センサ5は振動を低減すべ
き位置に関連して配置される。
のもので、厳密には振動による加速度を得るもの
である。この加速度Gは、車体の振動の状態を表
わしており、振動の有無と振幅を有する信号が得
られる。この加速度センサ5は、車両の振動を低
減すべき位置、たとえば運転席とか後部座席とか
又は全座席にそれぞれ配置したり、また、たとえ
ば後部座席中央とか車室中央などに配置でき、更
には振動を低減すべき位置ではないが任意配置の
加速度センサ5の出力状態を組合わせて予定する
位置の振動を低減するように備えることもでき
る。すなわち、加速度センサ5は振動を低減すべ
き位置に関連して配置される。
加速度センサ5のこのような配置は、加振機2
の容量が大きくて振動を完全に相殺できるもので
あればさほど注意して決める必要はなくなる。こ
れは、車両の共振振動を全体として完全に抑える
ことができるからである。ところが、車両に搭載
する加振機2としては、それ程大きな容量の配置
は困難であるので、車両の車室内の一部分を制振
するために加速度センサ5の配置を注意して上述
のように決めている。もつとも、加振機2の容量
が大きくて振動を完全に相殺できる場合でも加速
度センサ5の位置は制振すべき車室内に備えるの
が良く、低減すべき車室内に関連して備えらるの
が良い。
の容量が大きくて振動を完全に相殺できるもので
あればさほど注意して決める必要はなくなる。こ
れは、車両の共振振動を全体として完全に抑える
ことができるからである。ところが、車両に搭載
する加振機2としては、それ程大きな容量の配置
は困難であるので、車両の車室内の一部分を制振
するために加速度センサ5の配置を注意して上述
のように決めている。もつとも、加振機2の容量
が大きくて振動を完全に相殺できる場合でも加速
度センサ5の位置は制振すべき車室内に備えるの
が良く、低減すべき車室内に関連して備えらるの
が良い。
イグニツシヨンパルス発生器6は、エンジンの
点火タイミングを出力するパルス発生器であつ
て、第2図aに示すパルスを出力する。このイグ
ニツシヨンパルス発生器6の出力パルスは、車体
の共振振動がエンジンの振動すなわちエンジン燃
焼室内の爆発に起因するために、この点火タイミ
ングと同期して発生され、よつてこの出力パルス
が車体振動と同期することになる。イグニツシヨ
ンパルス発生器6に接続された波形整形部7で
は、イグニツシヨンパルス波形がノイズ除去され
た第2図bに示す矩形波に整形される。更に、波
形整形部7に接続されたサイン波発生部9では、
第2図bの矩形波に基づき同位相のサイン波が形
成されて第2図cに示す加振信号が作られる。
点火タイミングを出力するパルス発生器であつ
て、第2図aに示すパルスを出力する。このイグ
ニツシヨンパルス発生器6の出力パルスは、車体
の共振振動がエンジンの振動すなわちエンジン燃
焼室内の爆発に起因するために、この点火タイミ
ングと同期して発生され、よつてこの出力パルス
が車体振動と同期することになる。イグニツシヨ
ンパルス発生器6に接続された波形整形部7で
は、イグニツシヨンパルス波形がノイズ除去され
た第2図bに示す矩形波に整形される。更に、波
形整形部7に接続されたサイン波発生部9では、
第2図bの矩形波に基づき同位相のサイン波が形
成されて第2図cに示す加振信号が作られる。
マイコンM内は、サイン波発生部9に接続され
た位相制御部10と、この位相制御部10に接続
されたアンプ11に出力を出すゲインコントロー
ル部12と、位相制御部10及びゲインコントロ
ール部12に指令を出し車速センサ3、エンジン
回転数センサ4、加速度センサ5からの出力を受
けるコントローラ13とを有する。そして、この
マイコン内では、イグニツシヨンパルス発生器6
から得られた車体振動に同期するサイン波が位相
制御部10に入力されると共に、車速センサ3か
らの設定車速以下の車速信号、エンジン回転数セ
ンサ4からの一定範囲内の回転数信号がコントロ
ーラ13に入力され、その車速及び回転数に応じ
て位相制御部10内のサイン波が移相され第2図
dに示す波形に制御される。そして更に、この移
相されたサイン波はゲインコントロール部12お
いて上記車速及び回転数によつて決まるゲインに
制御され第2図eに示す波形を得る。この結果、
ゲインコントロール部12からアンプ11に出力
されるマイコンMの出力は、車体振動と同期した
サイン波発生部9のサイン波に対し異なる位相と
振幅を有することになる。このマイコン出力を増
幅したアンプ出力は加振機2を駆動することにな
るが、加振信号が車体振動と位相及びゲインにお
いて異なるので、加振機2の振動は車体振動に何
らかの影響を及ぼし車体振動を抑えることが可能
となる。
た位相制御部10と、この位相制御部10に接続
されたアンプ11に出力を出すゲインコントロー
ル部12と、位相制御部10及びゲインコントロ
ール部12に指令を出し車速センサ3、エンジン
回転数センサ4、加速度センサ5からの出力を受
けるコントローラ13とを有する。そして、この
マイコン内では、イグニツシヨンパルス発生器6
から得られた車体振動に同期するサイン波が位相
制御部10に入力されると共に、車速センサ3か
らの設定車速以下の車速信号、エンジン回転数セ
ンサ4からの一定範囲内の回転数信号がコントロ
ーラ13に入力され、その車速及び回転数に応じ
て位相制御部10内のサイン波が移相され第2図
dに示す波形に制御される。そして更に、この移
相されたサイン波はゲインコントロール部12お
いて上記車速及び回転数によつて決まるゲインに
制御され第2図eに示す波形を得る。この結果、
ゲインコントロール部12からアンプ11に出力
されるマイコンMの出力は、車体振動と同期した
サイン波発生部9のサイン波に対し異なる位相と
振幅を有することになる。このマイコン出力を増
幅したアンプ出力は加振機2を駆動することにな
るが、加振信号が車体振動と位相及びゲインにお
いて異なるので、加振機2の振動は車体振動に何
らかの影響を及ぼし車体振動を抑えることが可能
となる。
車速センサ3からの車速信号、エンジン回転数
センサ4からの回転数信号によりもとのサイン波
が移相されゲインコントロールされた加振信号
は、減衰振動信号であつて、この加振信号により
加振機2を駆動すれば車体振動は制振されるはず
である。ここでは、更に厳密に制振を行なうため
に加速度センサ5の出力を用いている。すなわ
ち、加振信号により加振機2を駆動した後、車体
振動は加速度センサ5にて検出される。ここで、
移相されゲインコントロールされたサイン波であ
る上述の加振信号による駆動で、車体振動が所望
の如く制振できて加速度センサ5の出力が出なけ
れば全く問題は無いのであるが、有害な車体振動
がなお存在して加速度が検出されると今度はこの
加速度センサ5からの検出信号の存在により、再
度、コントローラ13では加振信号に対する一定
幅の移相およびゲインコントロールを位相制御部
10およびゲインコントロール部12に指令す
る。こうして、加速度センサ5による振動検出と
加振信号の一定移相及びゲインコントロールとを
繰返して最終的に加速度センサ5が制御される状
態にもつていく。
センサ4からの回転数信号によりもとのサイン波
が移相されゲインコントロールされた加振信号
は、減衰振動信号であつて、この加振信号により
加振機2を駆動すれば車体振動は制振されるはず
である。ここでは、更に厳密に制振を行なうため
に加速度センサ5の出力を用いている。すなわ
ち、加振信号により加振機2を駆動した後、車体
振動は加速度センサ5にて検出される。ここで、
移相されゲインコントロールされたサイン波であ
る上述の加振信号による駆動で、車体振動が所望
の如く制振できて加速度センサ5の出力が出なけ
れば全く問題は無いのであるが、有害な車体振動
がなお存在して加速度が検出されると今度はこの
加速度センサ5からの検出信号の存在により、再
度、コントローラ13では加振信号に対する一定
幅の移相およびゲインコントロールを位相制御部
10およびゲインコントロール部12に指令す
る。こうして、加速度センサ5による振動検出と
加振信号の一定移相及びゲインコントロールとを
繰返して最終的に加速度センサ5が制御される状
態にもつていく。
ここで、加振信号すなわち加振機の振動と車体
振動との相殺又は減衰について述べる。エンジン
回転による振動、この場合には車体の共振を生じ
させる低周波振動に対し、加振機の容量がこの共
振車体振動を抑える程大きければ、車体振動と逆
相となるように同じ振幅の振動を加えることによ
り車体振動は相殺されて止まる。すなわち、車体
振動に対し180゜ずれた同振幅位相を加振機により
発生させれば車体は完全に制振する。
振動との相殺又は減衰について述べる。エンジン
回転による振動、この場合には車体の共振を生じ
させる低周波振動に対し、加振機の容量がこの共
振車体振動を抑える程大きければ、車体振動と逆
相となるように同じ振幅の振動を加えることによ
り車体振動は相殺されて止まる。すなわち、車体
振動に対し180゜ずれた同振幅位相を加振機により
発生させれば車体は完全に制振する。
したがつて、マイコンMではイグニツシヨンパ
ルス発生器6のパルスに基づくサイン波を反転さ
せ、このサイン波を加振機の振動と車体振動とが
同一振幅になるようにゲイン調整する機能さえあ
れば、加振機により完全な制振ができる。また、
同一振幅まで加振しなくともより小さい振幅で逆
相に加振させてもある程度の制振は可能となる。
もつともこの場合、エンジンEの位置と加振機の
位置がずれて異なるで車体振動に基づくサイン波
に対し加振信号を完全な逆相とすることができ
ず、加振機の振動が車体振動と逆相となるように
加振信号を調整することになる。
ルス発生器6のパルスに基づくサイン波を反転さ
せ、このサイン波を加振機の振動と車体振動とが
同一振幅になるようにゲイン調整する機能さえあ
れば、加振機により完全な制振ができる。また、
同一振幅まで加振しなくともより小さい振幅で逆
相に加振させてもある程度の制振は可能となる。
もつともこの場合、エンジンEの位置と加振機の
位置がずれて異なるで車体振動に基づくサイン波
に対し加振信号を完全な逆相とすることができ
ず、加振機の振動が車体振動と逆相となるように
加振信号を調整することになる。
かかる逆相加振ももちろん可能であるが、一般
に加振機の容量が共振振動より小さいという現実
をみれば、しかも車体全体を一様に減衰又は制振
せずに車室の一部分だけでも完全にもしくは完全
近くに制振したいという要求に沿えば、車体振動
波形のうちその制振したい車室の一部分に当る波
形を零振動となるように加振機の振動すなわち加
振信号を移相させゲイン調整する機能が必要とな
る。第2図に示すマイコンM内では前述の逆相制
振のみならず一部分の制振の制御ももちろん可能
である。
に加振機の容量が共振振動より小さいという現実
をみれば、しかも車体全体を一様に減衰又は制振
せずに車室の一部分だけでも完全にもしくは完全
近くに制振したいという要求に沿えば、車体振動
波形のうちその制振したい車室の一部分に当る波
形を零振動となるように加振機の振動すなわち加
振信号を移相させゲイン調整する機能が必要とな
る。第2図に示すマイコンM内では前述の逆相制
振のみならず一部分の制振の制御ももちろん可能
である。
第2図に戻り車速センサ3からの設定車速以下
の信号が出ないとき及びエンジン回転数センサ4
からの所定低回転領域内の信号が出ないとき、マ
イコンMからアンプ11の停止信号が出力される
ので、加振信号が加振機2に入力されなくなり加
振機2は駆動されない。同時にホールド機構14
により加振機2はロツクされ、加振機のマスが機
械的に固定される。ここで、加振機2を作動させ
るエンジンの低回転領域は車体の共振振動領域に
対応して予め、例えば600rpm〜900rpmと設定さ
れるが、減速時において高速回転領域から所定の
低回転領域の上限900rpmに到つた時に加振機2
の作動を開始したとしても、エンジン回転の減速
は比較的急峻に行われると共に加振機2の起動応
答が遅いことと相俟つて装置が効果的に作動しな
いという虞れがある。そこで、減速時には所定の
低回転領域の上限より若干高い回転数、920rpm
〜930rpmで加振機2の駆動を開始するようにす
る。なお、第2図において、車体Bには車速コン
トロール部15が接続され、この車速コントロー
ル部15は車速センサ3によつて検出される車速
により、車両Bの速度を一定にコントロールする
ように構成されている。
の信号が出ないとき及びエンジン回転数センサ4
からの所定低回転領域内の信号が出ないとき、マ
イコンMからアンプ11の停止信号が出力される
ので、加振信号が加振機2に入力されなくなり加
振機2は駆動されない。同時にホールド機構14
により加振機2はロツクされ、加振機のマスが機
械的に固定される。ここで、加振機2を作動させ
るエンジンの低回転領域は車体の共振振動領域に
対応して予め、例えば600rpm〜900rpmと設定さ
れるが、減速時において高速回転領域から所定の
低回転領域の上限900rpmに到つた時に加振機2
の作動を開始したとしても、エンジン回転の減速
は比較的急峻に行われると共に加振機2の起動応
答が遅いことと相俟つて装置が効果的に作動しな
いという虞れがある。そこで、減速時には所定の
低回転領域の上限より若干高い回転数、920rpm
〜930rpmで加振機2の駆動を開始するようにす
る。なお、第2図において、車体Bには車速コン
トロール部15が接続され、この車速コントロー
ル部15は車速センサ3によつて検出される車速
により、車両Bの速度を一定にコントロールする
ように構成されている。
第3図は位相制御及びゲインコントロールが行
なわれた加振信号を作るフローチヤートで、第2
図のマイコンMにおける働きを示す。第3図に示
すフローチヤートを大きく分けると、車速、及び
エンジン回転数の検出による加振機の駆動又は非
駆動のルート、加振機を駆動する場合の車速及び
エンジン回転数に対応した位相及びゲインの設
定、単位位相の加減算による加速度センサの出力
検出、単位ゲインの加減算による加速度センサの
出力検出からなる。第3図に基づき以下にくわし
く述べる。第2図に示す車速センサ3により検出
された車速Vがコントローラ13に入力され、ス
テツプB1が実行されて車速が所定の速度V0より
大きいか否かを判断される。この車速V0は車体
の共振により有害となる場合の最大車速、通常車
速測定限界の最小速度に設定される。車速Vが設
定車速V0より大きい場合にはステツプB32におい
てアンプ11がオフになり、ついでステツB33に
おいてホールド機14により加振機2が機械的に
ロツクされているかどうか判断される。このステ
ツプB33において加振機がロツクされていると判
断された場合、ステツプB35においてひきつづき
ロツク状態が保たれ、ロツクされていないと判断
された場合には、ステツプB34においてホールド
機構14にロツク指示信号がコントローラ13か
ら伝達され、加振機2がロツクされる。
なわれた加振信号を作るフローチヤートで、第2
図のマイコンMにおける働きを示す。第3図に示
すフローチヤートを大きく分けると、車速、及び
エンジン回転数の検出による加振機の駆動又は非
駆動のルート、加振機を駆動する場合の車速及び
エンジン回転数に対応した位相及びゲインの設
定、単位位相の加減算による加速度センサの出力
検出、単位ゲインの加減算による加速度センサの
出力検出からなる。第3図に基づき以下にくわし
く述べる。第2図に示す車速センサ3により検出
された車速Vがコントローラ13に入力され、ス
テツプB1が実行されて車速が所定の速度V0より
大きいか否かを判断される。この車速V0は車体
の共振により有害となる場合の最大車速、通常車
速測定限界の最小速度に設定される。車速Vが設
定車速V0より大きい場合にはステツプB32におい
てアンプ11がオフになり、ついでステツB33に
おいてホールド機14により加振機2が機械的に
ロツクされているかどうか判断される。このステ
ツプB33において加振機がロツクされていると判
断された場合、ステツプB35においてひきつづき
ロツク状態が保たれ、ロツクされていないと判断
された場合には、ステツプB34においてホールド
機構14にロツク指示信号がコントローラ13か
ら伝達され、加振機2がロツクされる。
車速Vが設定車速V0より小さい場合には、今
度は、ステツプB41により増速時か減速時かが判
断される。フラグがセツトされていないときは増
速時であり、その場合はステツプB42が実行さ
れ、第2図に示すエンジン回転数センサ4により
検出されたエンジン回転数Nがコントローラ13
に入力されて、エンジン回転数Nが所定の回転数
N1およびN2の範囲内にあるか否かが判断され
る。この場合、回転数は例えばN1=600rpm、N2
=900rpmである。エンジン回転数Nが所定の範
囲内にないとき、すなわちN<N1、あるいはN
>N2の場合には車体共振が生じず、前述したア
ンプ11のオフステツプB32以後の動作となり、
加振機2は機械的にロツクされる。このとき、N
>N2Bの場合はさらにステツプB43でエンジン回
転数Nが所定の高回転数N4を越えたか否かが判
断され、越えた場合はステツプB44でフラグをセ
ツトしてからオフステツプB32に進む。このN4
は後述のN3より大きい値に設定され、本例では
N4=930rpmとされる。またステツプB43におい
てエンジン回転数Nが所定の範囲内にあるとき、
すなわちN1≦N≦N2のとき、次のステツプB3マ
ツプセレクトへ進む。
度は、ステツプB41により増速時か減速時かが判
断される。フラグがセツトされていないときは増
速時であり、その場合はステツプB42が実行さ
れ、第2図に示すエンジン回転数センサ4により
検出されたエンジン回転数Nがコントローラ13
に入力されて、エンジン回転数Nが所定の回転数
N1およびN2の範囲内にあるか否かが判断され
る。この場合、回転数は例えばN1=600rpm、N2
=900rpmである。エンジン回転数Nが所定の範
囲内にないとき、すなわちN<N1、あるいはN
>N2の場合には車体共振が生じず、前述したア
ンプ11のオフステツプB32以後の動作となり、
加振機2は機械的にロツクされる。このとき、N
>N2Bの場合はさらにステツプB43でエンジン回
転数Nが所定の高回転数N4を越えたか否かが判
断され、越えた場合はステツプB44でフラグをセ
ツトしてからオフステツプB32に進む。このN4
は後述のN3より大きい値に設定され、本例では
N4=930rpmとされる。またステツプB43におい
てエンジン回転数Nが所定の範囲内にあるとき、
すなわちN1≦N≦N2のとき、次のステツプB3マ
ツプセレクトへ進む。
一方、一旦エンジン回転数NがN4を越えると
ステツプB41で減速時であると判断され、この場
合はステツプB45が実行される。ステツプB45で
はエンジン回転数Nが回転数N1およびN3の範囲
内にあるか否かが判断される。この回転数N3は
前記の所定回転数の上限回転数N2より若干高い
回転数、例えばN3=920rpmとされる。N1≦N≦
N3のときは次のステツプB3へ進み、N<N1のと
きはステツプB46でフラグをリセツトした後にオ
フステツプB32へ進む。すなわち、減速時には所
定の低回転領域の上限回転数N2より若干高い回
転数N3で加振機2の駆動が開始される。尚、こ
の増速時が減速時かの判断は、車速を調べてもよ
いし、またその他の情報から判断するようにして
もよい。
ステツプB41で減速時であると判断され、この場
合はステツプB45が実行される。ステツプB45で
はエンジン回転数Nが回転数N1およびN3の範囲
内にあるか否かが判断される。この回転数N3は
前記の所定回転数の上限回転数N2より若干高い
回転数、例えばN3=920rpmとされる。N1≦N≦
N3のときは次のステツプB3へ進み、N<N1のと
きはステツプB46でフラグをリセツトした後にオ
フステツプB32へ進む。すなわち、減速時には所
定の低回転領域の上限回転数N2より若干高い回
転数N3で加振機2の駆動が開始される。尚、こ
の増速時が減速時かの判断は、車速を調べてもよ
いし、またその他の情報から判断するようにして
もよい。
次に、ステツプB3において、このエンジン回
転数Nと車速Vとに応じて、マイコンM内におい
て位相φとゲインFとを予め記憶した各種マツプ
から相応するマツプを選択する。これは、一定の
車速又はエンジンの回転数の場合は予め経験によ
つて判明している振動モードがあるので、この振
動を制振するような加振機の基本の加振信号を得
るために決められたマツプであり、マツプの選択
で制振に好適な位相φとゲインFとが決定され
る。
転数Nと車速Vとに応じて、マイコンM内におい
て位相φとゲインFとを予め記憶した各種マツプ
から相応するマツプを選択する。これは、一定の
車速又はエンジンの回転数の場合は予め経験によ
つて判明している振動モードがあるので、この振
動を制振するような加振機の基本の加振信号を得
るために決められたマツプであり、マツプの選択
で制振に好適な位相φとゲインFとが決定され
る。
決定されたマツプに基づきステツプB4では、
位相φ1およびゲインF1を決定し、ステツプB5に
おいて位相φ1ゲインF1を出力する。すなわち、
マイコンM内において、第2図に示すイグニツシ
ヨンパルス発生器6のパルスに基づくサイン波を
位相制御もしくはゲインコントロールを行なつて
位相φ1およびゲインF1からなる加振信号を作り
加振をする。ついで、ステツプB6にて示される
ように単位位相〓φ分を予め加えて加信信号φ2
=φ1+〓φを作る。そして、この〓φを予め加
えてみることによつて振動すなわち加速度センサ
5の出力が低減したかどうかをステツプB7にて
判定する。加速度センサの出力が低減した場合に
は、ステツプB8,B9にてφ3=φ2+〓φ=φ1+2
〓φの如くφ2に更に〓φが加えられて、ステツ
プB10にて再び加速度センサ5の出力が減少した
か否か判定する。こうして、加振信号を一定(単
位)位相〓φずつ移相させて加速度センサ5の出
力が最も減少したときを検知する。最も減少した
か否かの判定は位相〓φを順次加えていき、加速
度センサ5の出力が減少から増加に変化したと
き、すなわちステツプB10の判定がNO(Gが増
加)を検出したとき、加速度センサの出力は最低
を通り超したことになるので、ステツプB11にて
φn=φo+1−〓φの演算をして最低出力に当る位
相φnを決定する。
位相φ1およびゲインF1を決定し、ステツプB5に
おいて位相φ1ゲインF1を出力する。すなわち、
マイコンM内において、第2図に示すイグニツシ
ヨンパルス発生器6のパルスに基づくサイン波を
位相制御もしくはゲインコントロールを行なつて
位相φ1およびゲインF1からなる加振信号を作り
加振をする。ついで、ステツプB6にて示される
ように単位位相〓φ分を予め加えて加信信号φ2
=φ1+〓φを作る。そして、この〓φを予め加
えてみることによつて振動すなわち加速度センサ
5の出力が低減したかどうかをステツプB7にて
判定する。加速度センサの出力が低減した場合に
は、ステツプB8,B9にてφ3=φ2+〓φ=φ1+2
〓φの如くφ2に更に〓φが加えられて、ステツ
プB10にて再び加速度センサ5の出力が減少した
か否か判定する。こうして、加振信号を一定(単
位)位相〓φずつ移相させて加速度センサ5の出
力が最も減少したときを検知する。最も減少した
か否かの判定は位相〓φを順次加えていき、加速
度センサ5の出力が減少から増加に変化したと
き、すなわちステツプB10の判定がNO(Gが増
加)を検出したとき、加速度センサの出力は最低
を通り超したことになるので、ステツプB11にて
φn=φo+1−〓φの演算をして最低出力に当る位
相φnを決定する。
当初〓φの位相を加えて加速度センサ5の出力
が低減したかどうかを判定するステツプB7にお
いて、加速度センサの出力が増加した場合には、
振動を増大させる方向に移相が行なわれたことに
なるので、ステツプB12にてφ2=φ1−〓φの演算
を行なう。ここでは、ステツプB13にて加速度セ
ンサ5の出力が減少したか否かを判定する。減少
した場合には、ステツプB14,B15にてφ3=φ2−
〓φ=φ1−2〓φの如く更に〓φが減じられて
ステツプB16にて再び加速度センサ5の出力が減
少したか否か判定する。こうして、加振信号を一
定位相ずつ移相させて加速度センサ5の出力が最
も減少した場合の位相を検知する。最も減少した
か否かの判定は、位相〓φを順次減じていき、加
速度センサ5の出力が減少から増加に転じたと
き、加速度センサの出力は、最低を通り超したこ
とになるので、ステツプB17にてφn=φo+1+〓φ
の演算をして、加速度センサの最低出力に当る位
相φnを決定する。
が低減したかどうかを判定するステツプB7にお
いて、加速度センサの出力が増加した場合には、
振動を増大させる方向に移相が行なわれたことに
なるので、ステツプB12にてφ2=φ1−〓φの演算
を行なう。ここでは、ステツプB13にて加速度セ
ンサ5の出力が減少したか否かを判定する。減少
した場合には、ステツプB14,B15にてφ3=φ2−
〓φ=φ1−2〓φの如く更に〓φが減じられて
ステツプB16にて再び加速度センサ5の出力が減
少したか否か判定する。こうして、加振信号を一
定位相ずつ移相させて加速度センサ5の出力が最
も減少した場合の位相を検知する。最も減少した
か否かの判定は、位相〓φを順次減じていき、加
速度センサ5の出力が減少から増加に転じたと
き、加速度センサの出力は、最低を通り超したこ
とになるので、ステツプB17にてφn=φo+1+〓φ
の演算をして、加速度センサの最低出力に当る位
相φnを決定する。
ステツプB12にて〓φの位相を減じ加速度セン
サ5の出力が低減したかどうかを判定するステツ
プB13において、加速度センサ5の出力が増加し
た場合には、φ1が丁度良い位相となつて加速度
センサの出力を最低とすることになり、そのまま
位相φ1が決定される。こうして最適な位相が決
定される。
サ5の出力が低減したかどうかを判定するステツ
プB13において、加速度センサ5の出力が増加し
た場合には、φ1が丁度良い位相となつて加速度
センサの出力を最低とすることになり、そのまま
位相φ1が決定される。こうして最適な位相が決
定される。
つぎに、ゲインについても同様の操作を行な
う。すなわち、ステツプB20,B21,B22,B23,
B24にてゲインを繰返し増加させていつて加速度
センサの最低出力を得るルートと、ステツプ
B20,B25,B26,B27,B28,B29,B30にてゲ
インを繰返し減少させていつて加速度センサの最
低出力を得るルートと、そして、ステツプB31に
て示すようにゲインF1に固定したままのルート
とを有する。このゲインの制御は、位相制御と同
じであるので説明は省く。
う。すなわち、ステツプB20,B21,B22,B23,
B24にてゲインを繰返し増加させていつて加速度
センサの最低出力を得るルートと、ステツプ
B20,B25,B26,B27,B28,B29,B30にてゲ
インを繰返し減少させていつて加速度センサの最
低出力を得るルートと、そして、ステツプB31に
て示すようにゲインF1に固定したままのルート
とを有する。このゲインの制御は、位相制御と同
じであるので説明は省く。
このようにして位相φnとゲインFnとを調整し
た加振信号を得て、この加振信号により加振機2
を駆動したことにより加速度センサの最低出力を
得て振動の制振を非常に効果的に行なえる。
た加振信号を得て、この加振信号により加振機2
を駆動したことにより加速度センサの最低出力を
得て振動の制振を非常に効果的に行なえる。
上述の実施例は、車速とエンジン回転数により
決まるマツプに基づき、加速度センサ5により加
速度Gを検出しつつ位相φnとゲインFnとを調整
したものである。本考案はこの第2図、第3図に
よる実施例ばかりでなく第2図に示す加速度セン
サ5を除き第3図に示すステツプB6以後を除い
て、マツプにより車速やエンジン回転数に応じて
きわめて細かに位相φ1とゲインF1とを決めるよ
うにしてもよい。この場合には、第3図に示す実
施例でのマツプよりは多数のマツプを備えた車速
やエンジン回転数の変化に移相及びゲインの変化
を追従させるようにすればよい。
決まるマツプに基づき、加速度センサ5により加
速度Gを検出しつつ位相φnとゲインFnとを調整
したものである。本考案はこの第2図、第3図に
よる実施例ばかりでなく第2図に示す加速度セン
サ5を除き第3図に示すステツプB6以後を除い
て、マツプにより車速やエンジン回転数に応じて
きわめて細かに位相φ1とゲインF1とを決めるよ
うにしてもよい。この場合には、第3図に示す実
施例でのマツプよりは多数のマツプを備えた車速
やエンジン回転数の変化に移相及びゲインの変化
を追従させるようにすればよい。
また、更に他の例として第2図に示すイグニツ
シヨンパルス発生器6の代りに信号源として加速
度センサ5を備え、この加速度センサ5において
検出されるエンジンEによる車体振動と加振機2
による車体振動との総和の車体振動に応じた信号
を検出し、波形整形部7に入力するようにしても
よい。
シヨンパルス発生器6の代りに信号源として加速
度センサ5を備え、この加速度センサ5において
検出されるエンジンEによる車体振動と加振機2
による車体振動との総和の車体振動に応じた信号
を検出し、波形整形部7に入力するようにしても
よい。
そして、例えば、図示しない他の制御手段等に
より、この検出された総和の車体振動と加振機2
に加えられる車体振動とから、エンジンEによる
車体振動を推定等して、加振機2における車体振
動の周波数を決定し、この周波数と同一のタイミ
ングのパルスを入力するようにしてもよい。
より、この検出された総和の車体振動と加振機2
に加えられる車体振動とから、エンジンEによる
車体振動を推定等して、加振機2における車体振
動の周波数を決定し、この周波数と同一のタイミ
ングのパルスを入力するようにしてもよい。
ここで、加振機の構造について説明する。
加振機2は、第4図に示すように構成されてお
り、ベース21の中央部に摺動軸22が立設さ
れ、摺動軸22にはマス23が嵌挿されており、
マス23は摺動軸22に姿勢を拘束されながら上
下に移動できるようになつている。
り、ベース21の中央部に摺動軸22が立設さ
れ、摺動軸22にはマス23が嵌挿されており、
マス23は摺動軸22に姿勢を拘束されながら上
下に移動できるようになつている。
また、有蓋筒状に形成されたハウジング24
が、マス23を上方から収容するように配設さ
れ、ハウジング24は、マス23上方に位置する
ハウジング24の蓋部24aの中央部を摺動軸2
2の上端に固着されている。一方、ハウジング2
4の下端24bは、ベース21に固着されてい
る。
が、マス23を上方から収容するように配設さ
れ、ハウジング24は、マス23上方に位置する
ハウジング24の蓋部24aの中央部を摺動軸2
2の上端に固着されている。一方、ハウジング2
4の下端24bは、ベース21に固着されてい
る。
ハウジング24の蓋部24aとマス23の上端
面との間およびベース21の上端面とマス23の
下端面との間には、スプリング25a,25bが
介装されており、マス23をベース21から浮か
した状態で一定の位置に支持して、マス23が支
障なく上下動できるようになつている。
面との間およびベース21の上端面とマス23の
下端面との間には、スプリング25a,25bが
介装されており、マス23をベース21から浮か
した状態で一定の位置に支持して、マス23が支
障なく上下動できるようになつている。
また、マス23には、円筒状空間部23aが半
径方向における中間部にマス23と同軸的に形成
されている。
径方向における中間部にマス23と同軸的に形成
されている。
円筒状空間部23aは、マス23の下端面に開
口しており、ベース21に立設された円筒状駆動
コイル26が円筒状空間部23a内に配設されて
いる。
口しており、ベース21に立設された円筒状駆動
コイル26が円筒状空間部23a内に配設されて
いる。
さらに、円筒状空間部23aには、駆動コイル
26に対向する外方部に、円筒状永久磁石27が
配設されており、永久磁石27はマス23に固着
されてマス23の一部を構成している。
26に対向する外方部に、円筒状永久磁石27が
配設されており、永久磁石27はマス23に固着
されてマス23の一部を構成している。
駆動コイル26は、アンプ11の出力端に接続
コード28を介して接続されており、アンプ11
の出力に応じて駆動コイル26に電流が流れ、永
久磁石27により発生する磁場との相互作用によ
り駆動コイル26とマス23とが相対的に変位す
るようになつている。
コード28を介して接続されており、アンプ11
の出力に応じて駆動コイル26に電流が流れ、永
久磁石27により発生する磁場との相互作用によ
り駆動コイル26とマス23とが相対的に変位す
るようになつている。
そして、ハウジング24の外側下部には、加振
機2のホールド機構14が取り付けられている。
機2のホールド機構14が取り付けられている。
ホールド機構14は、ロツクピン29と、ロツ
クピン29の駆動機構29aと、マス23に形成
されたロツクピン係合孔23bとにより構成され
ている。
クピン29の駆動機構29aと、マス23に形成
されたロツクピン係合孔23bとにより構成され
ている。
ロツクピン29は、先端を先細り形状に形成さ
れており、この先細り形状はマス23が移動して
ロツクピン29の軸心線とロツクピン係合孔23
bの軸心線とが正確に一致しない場合に、ロツク
ピン29の水平駆動によりマス23を若干上下動
させ、ロツクピン29の軸心線とロツクピン係合
孔23bの軸心線とを自動的に一致させるように
なつている。
れており、この先細り形状はマス23が移動して
ロツクピン29の軸心線とロツクピン係合孔23
bの軸心線とが正確に一致しない場合に、ロツク
ピン29の水平駆動によりマス23を若干上下動
させ、ロツクピン29の軸心線とロツクピン係合
孔23bの軸心線とを自動的に一致させるように
なつている。
また、ロツクピン29の駆動機構29aは、ソ
レノイドバルブ等で構成され、ソレノイドがコン
トローラ13に接続されており、コントローラ1
3からの信号により駆動機構29aが駆動されて
ロツクピン29を水平駆動し、マス23の上下動
を適宜停止させるようになつている。
レノイドバルブ等で構成され、ソレノイドがコン
トローラ13に接続されており、コントローラ1
3からの信号により駆動機構29aが駆動されて
ロツクピン29を水平駆動し、マス23の上下動
を適宜停止させるようになつている。
以上説明したように本考案によれば、車体振動
に対して移相及びゲイン調整した別の加振信号に
て加振機を駆動することにより、車体の振動特に
車体の固有振動数付近の振動を低減することがで
きると共に、減速時における加振機の立遅れが防
止されて装置のスムーズな作動が図れる。
に対して移相及びゲイン調整した別の加振信号に
て加振機を駆動することにより、車体の振動特に
車体の固有振動数付近の振動を低減することがで
きると共に、減速時における加振機の立遅れが防
止されて装置のスムーズな作動が図れる。
第1図ないし第4図は本考案の実施例で、第1
図は加振機の取付状態を示す車両の前部の概略
図、第2図は車体振動低減装置のブロツク図、第
3図は制御プロセスを示すフローチヤート、第4
図はホールド機構付き加振機の一例を示す縦断面
図である。 図面中、2は加振機、Bは車体、Eはエンジ
ン、3は車速センサ、4はエンジン回転数セン
サ、5は加速度センサ、6はイグニツシヨンパル
ス発生器、10は位相制御部、12はゲインコン
トロール部、13はコントローラ、B1〜B46は
制御プロセスの各ステツプである。
図は加振機の取付状態を示す車両の前部の概略
図、第2図は車体振動低減装置のブロツク図、第
3図は制御プロセスを示すフローチヤート、第4
図はホールド機構付き加振機の一例を示す縦断面
図である。 図面中、2は加振機、Bは車体、Eはエンジ
ン、3は車速センサ、4はエンジン回転数セン
サ、5は加速度センサ、6はイグニツシヨンパル
ス発生器、10は位相制御部、12はゲインコン
トロール部、13はコントローラ、B1〜B46は
制御プロセスの各ステツプである。
Claims (1)
- 車体に取り付けられて振動を発生する加振機
と、車室内の振動を低減すべき位置に対応して配
設され振動による加速度を検出する加速度センサ
と、前記車体の共振振動を引起すエンジンの所定
の低回転領域においてエンジンによる車体振動の
節を車室内に移動させるべく、前記加速度センサ
による検出信号に基づき前記車体振動の周波数で
作られた加振信号の移相及びゲインを調整しかつ
調整された前記加振信号を前記加振機に供給する
制御手段とを有すると共に、前記制御手段は減速
時において前記所定の低回転領域の上限回転数よ
りも若干高い回転数から前記加振機を作動させる
ことを特徴とする車体振動低減装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8632084U JPS611750U (ja) | 1984-06-11 | 1984-06-11 | 車体振動低減装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8632084U JPS611750U (ja) | 1984-06-11 | 1984-06-11 | 車体振動低減装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS611750U JPS611750U (ja) | 1986-01-08 |
JPH0342273Y2 true JPH0342273Y2 (ja) | 1991-09-04 |
Family
ID=30637517
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8632084U Granted JPS611750U (ja) | 1984-06-11 | 1984-06-11 | 車体振動低減装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS611750U (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5993984U (ja) * | 1982-12-17 | 1984-06-26 | トヨタ自動車株式会社 | 車両振動低減装置 |
-
1984
- 1984-06-11 JP JP8632084U patent/JPS611750U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS611750U (ja) | 1986-01-08 |
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