JPH0568377B2 - - Google Patents

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JPH0568377B2
JPH0568377B2 JP17389284A JP17389284A JPH0568377B2 JP H0568377 B2 JPH0568377 B2 JP H0568377B2 JP 17389284 A JP17389284 A JP 17389284A JP 17389284 A JP17389284 A JP 17389284A JP H0568377 B2 JPH0568377 B2 JP H0568377B2
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JP
Japan
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vibration
acceleration sensor
phase
gain
engine
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JP17389284A
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JPS6154324A (ja
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Tetsuya Tada
Naotake Kumagai
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Mitsubishi Motors Corp
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Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
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Publication of JPH0568377B2 publication Critical patent/JPH0568377B2/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F15/00Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
    • F16F15/02Suppression of vibrations of non-rotating, e.g. reciprocating systems; Suppression of vibrations of rotating systems by use of members not moving with the rotating systems

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本考案は、車両の車体振動を軽減する車体振動
低減装置に関する。
一般に、車両のアイドリング時等エンジン低回
転領域では、エンジン回転による車体振動が車体
の共振点付近に存在するため、大きな車体振動が
生ずる。この大きな車体振動は、高速運転のとき
のような振動相互の相殺や風切り音等を伴わず室
内こもり音の増大も加わつて乗員に非常な不快感
をもたらす。
本発明は、上述の問題に鑑み車体の共振点付近
の振動を加振機の駆動により軽減させるように
し、更に一定の条件のもとではエンジン回転数に
対応する移相及びゲイン調整及び加速度センサか
らの信号に伴う単位位相の加減算と単位ゲインの
加減算とを省いてエンジン回転数変化時の応答を
早くした車体振動低減装置の提供を目的とする。
かかる目的を達成する本発明は、 (1) 車体に取付けられて振動を発生する加振機
と、振動による加速度を検出しかつ振動を低減
すべく配置された加速度センサと、エンジンに
よる車体振動の周波数で作られた加振信号を、
エンジン回転数に基づき移相及びゲイン調整を
行なうと共に上記加速度センサによる検出信号
に基づき移相及びゲイン調整を行なつて上記加
振機に供給し、更にエンジン回転数が安定して
最適な位相とゲインを得た時上記加速度センサ
による検出信号をしや断し、エンジン回転数が
変つた時、このエンジン回転数と上記加速度セ
ンサとによる移相及びゲイン調整を再開始する
制御手段とを有し、更に、 (2) 車体に取付けられて振動を発生する加振機
と、振動による加速度を検出しかつ振動を低減
すべく配置された加速度センサと、エンジンに
よる車体振動の周波数で作られた加振信号を、
エンジン回転数に基づき移相及びゲイン調整を
行なうと共に上記加速度センサによる検出信号
に基づき移相及びゲイン調整を行なつて上記加
振機に供給し、更にエンジン回転数が安定して
最適な位相とゲインを得た時上記加速度センサ
による検出信号をしや断し、エンジン回転数が
変つた時、このエンジン回転数と上記加速度セ
ンサとによる移相及びゲイン調整を再開始し、
エンジン回転数が安定して最適な位相とゲイン
を得た時でも車体に加わるねじれによりエンジ
ン回転数と加速度センサとによる移相及びゲイ
ン調整を行なうようにした制御手段を有するこ
とを特徴とする。
ここで、図を参照して本発明の実施例を説明す
る。第1図は車両の前部の一例を示し、車両のボ
デイフレーム1には横置きのエンジンEの前後端
部が支持されると共にボデイフレーム1の前端中
央には加振機2が取付けられるという構造であ
る。そして、加振機2を駆動するとボデイフレー
ム1を介して車体Bに所望の振動が伝達されるよ
うになつている。この場合、加振機2による振動
は、後述のように車体振動を制振するように加え
られる。
第2図は、加振機2を駆動させるための回路ブ
ロツクであり、マイコンMに信号を入力する信号
入力端としては、車速センサ3、エンジン回転数
センサ4、加速度センサ5、及びエンジン回転数
に相応するイグニツシヨンパルス発生器6換言す
ればエンジンEがある。ここにおいて、車速セン
サ3は、車速信号を出力するもので、設定車速以
下の車速により加振機2の駆動を可能にするため
に用いられる。これは車体の共振振動領域を車速
により検出するためである。また、エンジン回転
数センサ4は、エンジン回転数を検出するもの
で、約600rpm〜900rpm程の範囲内の回転数にて
加振機2の駆動を可能とするために用いられる。
この範囲は車体の共振振動領域がこの回転数にて
生ずるために決められたものである。また、車速
センサ3およびエンジン回転数センサ4の出力信
号は、検出される車速及びエンジン回転数に応じ
て加振機の加振信号の位相及びゲインを決定する
ためにも用いられる。したがつて、一定条件下で
の車速と回転数が検出されるとその値に応じた位
相及びゲインが一応定まることになる。こうし
て、車速センサ3およびエンジン回転数センサ4
は、加振機2を駆動するか否か、駆動した場合の
加振信号の位相とゲインはどの位かを決めるため
に存在する。この場合、車速とエンジン回転数と
を双方共検出せず車速より狭い範囲を特定できる
エンジン回転数センサ4のみ設置して車速センサ
3を省いても、上述の駆動条件の設定は可能であ
る。また、エンジン回転数センサ4としては、例
えばクランク軸の回転角を検出するセンサがある
が、ノイズがない望ましい矩形波が得られればイ
グニツシヨンパルスを波形整形するようにした回
路を代用させてもよい。
加速度センサ5は、車体の振動を検出するため
のもので、厳密には振動による加速度を得るもの
である。この加速度Gは、車体の振動の状態を表
わしており、振動の有無と振幅を有する信号が得
られる。この加速度センサ5は、車両の振動を低
減すべき位置、たとえば運転席とか後部座席とか
又は全座席にそれぞれ配置したり、また、たとえ
ば後部座席中央とか車室中央などに配置でき、更
には振動を低減すべき位置ではないが任意配置の
加速度センサ5の出力状態を組合わせて予定する
位置の振動を低減するように備えることもでき
る。すなわち、加速度センサ5は振動を低減すべ
き位置に関連して配置される。
加速度センサ5のこのような配置は、加振機2
の容量が大きくて振動を完全に相殺できるもので
あればさほど注意して決める必要はなくなる。こ
れは、車両の共振振動を全体として完全に抑える
ことができるからである。ところが、車両に搭載
する加振機5としては、それ程大きな容量の配置
は困難であるので、車両の車室内の一部分を制振
するために加速度センサ5の配置を注意して上述
のように決めている。もつとも、加振機2の容量
が大きくて振動を完全に相殺できる場合でも加速
度センサ5の位置は制振すべき車室内に備えるの
が良く、低減すべき車室内に関連して設えられる
のが良い。
イグニツシヨンパルス発生器6は、エンジン回
転数を出力するパルス発生器であつて、第2図a
に示すパルスを出力する。このイグニツシヨンパ
ルス発生器6の出力パルスは、車体の共振振動が
エンジンの振動すなわちエンジンの回転数に起因
するために、この回転数と同期して発生され、よ
つてこの出力パルスが車体振動と同期することに
なる。イグニツシヨンパルス発生器6に接続され
た波形整形部7では、イグニツシヨンパルス波形
がノイズ除去されて第2図bに示す矩形波に整形
される。更に、波形整形部7に接続されたSIN波
発生部9では、第2図bの矩形波に基づき同位相
のSIN波が形成されて第2図cに示す加振信号が
作られる。
マイコンM内は、SIN波発生部9に接続された
位相制御部10と、この位相制御部10に接続さ
れアンプ11に出力を出すゲインコントロール部
12と、位相制御部10及びゲインコントロール
部12に指令を出し車速センサ3、エンジン回転
数センサ4、加速度センサ5からの出力を受ける
コントローラ13とを有する。そして、このマイ
コン内では、エンジン回転数すなわち車体振動に
同期するSIN波が位相制御部10に入力されると
共に、車速センサ3からの設定車速以下の車速信
号、エンジン回転数センサ4からの一定範囲内の
回転数信号がコントローラ13に入力され、その
車速及び回転数に応じて位相制御部10内のSIN
波が移相され第2図dに示す波形に制御される。
そして更に、この移相されたSIN波はゲインコン
トロール部12において上記車速及び回転数によ
つて決まるゲインに制御され第2図eに示す波形
を得る。この結果、ゲインコントロール部12か
らアンプ11に出力されるマイコンMの出力は、
イグニツシヨンパルスであるエンジン回転数すな
わち車体振動と同期したSIN波発生部9のSIN波
に対し異なる位相と振幅を有することになる。こ
のマイコン出力を増幅したアンプ出力は加振機2
を駆動することになるが、加振信号が車体振動と
位相及びゲインにおいて異なるので、加振機2の
振動は車体振動に何らかの影響を及ぼし車体振動
を抑えることが可能となる。
車速センサ3からの車速信号、エンジン回転数
センサ4からの回転数信号によりもとのSIN波が
移相されゲインコントロールされた加振信号は、
減衰振動信号であつて、この加振信号により加振
機2を駆動すれば車体振動は制振されるはずであ
る。ここでは、更に厳密に制振を行なうために加
速度センサ5の出力を用いている。すなわち、加
振信号により加振機2を駆動した後、車体信号は
加速度センサ5にて検出される。ここで、移相さ
れゲインコントロールされたSIN波である上述の
加振信号による駆動で、車体振動が所望の如く制
振できて加速度センサ5の出力が出なければ全く
問題は無いのであるが、有害な車体振動がなお存
在して加速度が検出されると今度はこの加速度セ
ンサ5からの検出信号の存在により、再度、コン
トローラ13では加振信号に対する一定幅の移相
およびゲインコントロールを位相制御部10およ
びゲインコントロール部12に指令する。こうし
て、加速度センサ5による振動検出と加振信号の
一定移相及びゲインコントロールとを繰返して最
終的に加速度センサ5が制振される状態にもつて
いく。
ここで、加振信号すなわち加振機の振動と車体
振動との相殺又は減衰について述べる。エンジン
回転による振動、この場合には車体の共振を生じ
させる低周波振動に対し、加振機の容量がこの共
振車体振動を抑える程大きければ、車体振動と逆
相となるように同じ振幅の振動を加えることによ
り車体振動は相殺されて止まる。すなわち、車体
振動に対し180°ずれた同振幅位相を加振機により
発生させれば車体は完全に制振する。
したがつて、マイコンMではエンジン回転数に
よるSIN波を反転させ、このSIN波を加振機の振
動と車体振動とが同一振幅になるようにゲイン調
整する機能さえあれば、加振機により完全な制振
ができる。また、同一振幅まで加振しなくともよ
り小さい振幅で逆相に加振させてもある程度の制
振は可能となる。もつともこの場合、エンジンE
の位置と加振機の位置がずれて異なるので車体振
動に基づくSIN波に対し加振信号を完全な逆相と
することができず、加振機の振動が車体振動と逆
相となるように加振信号を調整することになる。
かかる逆相加振ももちろん可能であるが、一般
に加振機の容量が共振振動より小さいという現実
をみれば、しかも車体全体を一様に減衰又は制振
せずに車室の一部分だけでも完全にもしくは完全
近くに制振したいという要求に沿えば、車体振動
波形のうちその制振したい車室の一部分に当る波
形を零振動となるように加振機の振動すなわち加
振信号を移相させゲイン調整する機能が必要とな
る。第2図に示すマイコンM内では前述の逆相制
振のみならず一部分の制振の制御ももちろん可能
である。
第2図に戻り車速センサ3からの設定車速以下
の信号が出ないとき及びエンジン回転数センサ4
からの設定範囲内の信号が出ないとき、マイコン
Mからはアンプ11の停止信号が出力されるの
で、加振信号が加振機2に入力されなくなり加振
機2は駆動されない。同時にホールド機構14に
より加振機2はロツクされ、加振機のマスが機械
的に固定される。なお、第2図において、車体B
には車速コントロール部15が接続され、この車
速コントロール部15は車速センサ3によつて検
出される車速により車両Bの速度を一定にコント
ロールするように構成されている。
第3図a,第3図bは位相制御及びゲインコン
トロールが行なわれた加振信号を作るフローチヤ
ートで、第2図のマイコンMにおける働きを示
す。第3図a,第3図bに示すフローチヤートを
大きく分けると、車速、及びエンジン回転数の検
出による加振機の駆動又は非駆動のルート、加振
機を駆動する場合の車速及びエンジン回転数に対
応した位相及びゲインの設定、単位位相の加減算
による加速度センサの出力検出、単位ゲインの加
減算による加速度センサの出力検出及びエンジン
回転数安定時又はねじれ発生時の制御からなる。
第3図a,第3図bに基づき以下にくわしく述べ
る。第2図に示す車速センサ3により検出された
車速Vがコントローラ13に入力され、ステツプ
B1が実行されて車速が所定の速度V0より大き
いか否か判断される。この車速V0は車体の共振
により有害となる場合の最大車速、通常車速測定
限界の最小速度に設定される。車速Vが設定車速
V0より大きい場合にはステツプB54にてフラ
グ1をリセツト(=0)にしステツプB32にお
いてアンプ11がオフになり、ついでステツプB
33においてホールド機14により加振機2が機
械的にロツクされているかどうか判断される。こ
のステツプB33において加振機がロツクされて
いると判断された場合、ステツプB35において
ひきつづきロツク状態が保たれ、ロツクされてい
ないと判断された場合には、ステツプB34にお
いてホールド機構14にロツク指示信号がコント
ローラ13から伝達され、加振機2がロツクされ
る。
車速Vが設定車速V0より小さい場合には、今
度は、第2図に示すエンジン回転数センサ4によ
り検出されたエンジン回転数Nがコントローラ1
3に入力され、ステツプC1が実行されて、ある
一定時間のエンジン回転数に対応した電気信号の
パルスP1を検出する。次にステツプC2が実行
されて、ステツプC1と同じある一定時間のエン
ジン回転数に対応した電気信号のパルスP2を検
出する。次にステツプC3が実行されて、ステツ
プC1とステツプC2で検出された回転数に対応
したパルスの平均を求めることによりエンジン回
転数Nを算出する。ついで、ステツプB2が実行
されて、エンジン回転数Nが所定の回転数N1お
よびN2の範囲内にあるか否かが判断される。こ
の場合、回転数は例えばN1=600rpm N2=
900rpmである。エンジン回転数Nが所定の範囲
内にないとき、すなわちN<N1、あるいはN>
N2の場合には車体共振が生じず前述したステツ
プB54によるフラグ1のリセツト、アンプ11
のオフステツプB32以後の動作となり、加振機
2は機械的にロツクされる。
ステツプB2においてエンジン回転数Nが所定
の範囲内にあるとき、すなわちN1≦N≦N2のと
きは、ステツプB36が実行される。フラグ1
は、上述したごとく、車速Vが設定車速V0より
大きい場合又は、回転数が一定の範囲内に入つて
いない場合は、ステツプB54が実行されている
為、リセツト(=0)の状態である。従つて、回
転数が始めに一定の範囲内に入つた時は、後述す
るB3以降の処理がまず実行されるので、マツプ
の選択とGセンサとにより位相とゲインはある値
に決定される。その後、ステツプB1へ戻るステ
ツプB53の処理でフラグ1はセツト(=1)の
状態となる。フラグ1がセツト(=1)状態であ
れば、ステツプB37が実行され、ステツプC3
で求めた回転数No-1と次に求めた回転数Nnとの
差の絶対値が、ある一定の回転数Nx以下かの判
別、すなわち回転数が安定しているかを判定す
る。安定しているかどうかの判別を具体的にいう
と、例えば回転数パルスを5回読んだら、そのと
きの単位時間での平均値Nnを求め、ついで回転
数パルスを5回読んだら、そのときの単位時間で
の平均値No-1を求め、前回と今回の単位時間で
の回転数の平均値の性一定の閾値以内ならば安定
しているとみなす。エンジン回転数が一定範囲に
入つてはいるが、ステツプB37にて急激に変化
した為、安定していないと判別された場合は、B
3以降の処理を再度行ない、その時点でのエンジ
ン回転数と車速に応じた最適な位相とゲインを得
る処理を行なう。エンジン回転数が安定している
と判別された場合は、最適な位相とゲインが得ら
れていると判断できるので、加速度センサによる
検出信号による移相及びゲイン調整が不要となり
B3以降の処理は行なわない。すなわち、ステツ
プB38以降の処理を実行し、加速度センサによ
る検出信号をしや断することになる。ステツプB
38は、サンプル回数を一回増加させる事を意味
する。
上述のごとくエンジン回転数が安定していて
も、車体にねじれが加わる場合があり、この場合
は、再度エンジン回転数と加速度センサとによる
移相及びゲイン調整を行なう必要があり、以下は
その一実施例である。
ステツプB39が実行されると、ブレーキが
ONかOFFかの判別を行なう。ブレーキがONの
場合、ステツプB40が実行される。パーキング
P又はニユートラルNすなわち車が停止中の場合
は、ステツプB41が実行されフラグ2をセツト
状態(=1)にする。例えば、上記の車の状態か
らドライブ又はリバースへシフトしたときには、
ステツプB42が実行され次にステツプB43が
実行される。ここで、フラグ3は初期値であるリ
セツトの状態(=0)であるのでステツプB44
が実行される。ついで、先のB41のステツプで
フラグ2はセツト状態(=1)であるので、ステ
ツプB45が実行され、フラグ4をセツト状態
(=1)にし、次にステツプB46が実行され、
フラグ2をリセツト状態(=0)にする。
次に、車を走行しようとして、ブレーキを
OFFにすると、ギヤは、前の状態すなわちドラ
イブ又はリバースで、フラグ4はセツト状態(=
1)であるので、そしてB39,B47,B48
の各判定処理でいずれもYESの処理となるので、
ステツプB49が実行され、フラグ3をセツト状
態(=1)にし、次にステツプB50が実行さ
れ、フラグ4をリセツト状態(=0)にする。
次に、車が走行中となり、ギヤがドライブ又は
リバースでフラグ3はセツト状態(=1)となつ
ており、このような状態でブレーキを踏み直すと
トルクがかかり、車体にねじれが生じる為、再度
エンジン回転数と加速度センサとによる移相及び
ゲイン調整を行なう必要があり、ステツプB4
2、ステツプB43、ステツプB51の処理を実
行しステツプB3以降の処理を行なうこととな
る。ステツプB51ではフラグ3をリセツトの状
態(=0)にする。
上記ねじれが生じる場合は、例えば車速3Km/
h以下で一定値以上の減速度を有し、ブレーキが
オンの場合、又、パーキングブレーキで停止後、
パーキングブレーキを弛めフートブレーキにより
停止した場合、又、ブレーキング時、フロントか
リアの車高が一定以上変化した場合又は急ブレー
キをかけた場合等があり、第3図では省略した
が、上記ねじれが生じる場合は、いづれも加速度
センサフイードバツクを再開するようにB3以降
の処理を行ない、ねじれを生じない場合は始めの
スタートへ戻る。
つぎに、第3図bにてステツプB3以後の加振
機による車体振動の制御を説明する。
ステツプB3において、このエンジン回転数N
と車速Vとに応じて、マイコンM内において位相
φとゲインFとを予め記憶した各種マツプから相
応するマツプを選択する。これは、一定の車速又
はエンジン回転数の場合は予め経験によつて判明
している振動モードがあるので、この振動を制振
するような加振機の基本の加振信号を得るために
決められたマツプであり、マツプの選択で制振に
好適な位相φとゲインFとが決定される。
決定されたマツプに基づきステツプB4では、
位相φ1およびゲインF1を決定し、ステツプB
5において位相φ1ゲインF1を出力する。すな
わち、マイコンM内において、第2図に示すエン
ジン回転数に基づくSIN波を位相制御もしくはゲ
インコントロールを行なつて位相φ1およびゲイ
ンF1からなる加振信号を作り加振をする。つい
で、ステツプB6にて示されるように単位位相
Δφ分を予め加えて加振信号φ2=φ1+Δφを作る。
そして、このΔφを予め加えてみることによつて
振動すなわち加速度センサ5の出力が低減したか
どうかをステツプB7にて判定する。加速度セン
サの出力が低減した場合には、ステツプB8,B
9にてφ3=φ2+Δφ=φ1+2Δφの如くφ2に更に
Δφが加えられて、ステツプB10にて再び加速
度センサ5の出力が減少したか否か判定する。こ
うして、加振信号を一定(単位)位相Δφずつ移
相させて加速度センサ5の出力が最も減少したと
きを検知する。最も減少したか否かの判定は位相
Δφを順次加えていき、加速度センサ5の出力が
減少から増加に変化したとき、すなわちステツプ
B10の判定がNO(Gが増加)を検出したとき
加速度センサの出力は最低を通り超したことにな
るので、ステツプB11にてφo=φo+1−Δφの演
算をして最低出力に当る位相φoを決定する。
当初Δφの位相を加えて加速度センサ5の出力
が低減したかどうかを判定するステツプB7にお
いて、加速度センサの出力が増加した場合には、
振動を増大させる方向に移位が行なわれたことに
なるので、ステツプB12にてφ2=φ1−Δφの演
算を行なう。ここでは、ステツプB13にて加速
度センサ5の出力が減少したか否かを判定する。
減少した場合には、ステツプB14,B15にて
φ3=φ2−Δφ=φ1−2Δφの如く更にΔφが減じられ
てステツプB16にて再び加速度センサ5の出力
が減少したか否か判定する。こうして、加振信号
を一定位相ずつ移相させて加速度センサ5の出力
が最も減少した場合の位相を検知する。最も減少
したか否かの判定は、位相Δφを順次減じていき、
加速度センサ5の出力が減少から増加に転じたと
き、加速度センサの出力は、最低を通り超したこ
とになるので、ステツプB17にてφo=φo+1
Δφの演算をして、加速度センサの最低出力に当
る位相φoを決定する。
ステツプB12にてΔφの位相を減じ加速度セ
ンサ5の出力が低減したかどうかを判定するステ
ツプB13において、加速度センサ5の出力が増
加した場合には、φ1が丁度良い位相となつて加
速度センサの出力を最低とすることになり、その
まま位相φ1が決定される。こうして最適な位相
が決定される。
つぎに、ゲインについても同様の操作を行な
う。すなわち、ステツプB20,B21,B2
2,B23,B24にてゲインを繰返し増加させ
ていつて加速度センサの最低出力を得るルート
と、ステツプB20,B25,B26,B27,
B28,B29,B30にてゲインを繰返し減少
させていつて加速度センサの最低出力を得るルー
トと、そして、ステツプB31にて示すようにゲ
インをF1に固定したままのルートとを有する。
このゲインの制御は、位相制御と同じであるので
説明は省く。
このようにして位相φoとゲインFnとを調整し
た加振信号を得て、この加振信号により加振機2
を駆動したことにより加速度センサの最低出力を
得て振動の制振を非常に効果的に行なえる。
上述の実施例は、車速とエンジン回転数により
決まるマツプに基づき、加速度センサ5による加
速度Gを検出しつつ位相φoとゲインFnとを調整
したものである。本発明はこの第2図、第3図に
よる実施例ばかりでなく第2図に示す加速度セン
サ5を除き第3図に示すステツプB6以後を除い
て、マツプにより車速やエンジン回転数に応じて
きめ細かに位相φ1とゲインF1とを決めるよう
にしてもよい。この場合には、第3図に示す実施
例でのマツプよりは多数のマツプを備えて車速や
エンジン回転数の変化に移相及びゲインの変化を
追従させるようにすればよい。
また、更に他の例として第2図に示すイグニツ
シヨンパルス発生器6の代りに信号源として加速
度センサ5を備え、この加速度センサ5において
検出されるエンジンEによる車体振動と加振機2
による車体振動との総和の車体振動に応じた信号
を検出し、波形整形部7に入力するようにしても
よい。
そして、例えば、図示しない他の制御手段等に
より、この検出された総和の車体振動と加振機2
に加えられる車体振動とから、エンジンEによる
車体振動を推定等して、加振機2における車体振
動の周波数を決定し、この周波数と同一のタイミ
ングのパルスを入力するようにしてもよい。
以上説明したように本発明によれば、車体振動
に対して移相及びゲイン調整した別の加振信号に
て加振機を駆動することにより、車体の振動特に
車体の固有振動数付近の振動を低減することがで
きると共に、エンジン回転数が安定しているとき
はそれ以前の不安定時の加振機による制御を連続
し、また車体のねじれにより新たな条件にて加振
機を駆動するようにできた。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本発明の実施例で、第1
図は加振機の取付状態を模式的に示す車両の縦断
面図、第2図は車体振動低減装置のブロツク図、
第3図a,bは一連の制御プロセスを示すフロー
チヤートである。 図面中、2は加振機、Bは車体、Eはエンジ
ン、3は車速センサ、4はエンジン回転数セン
サ、5は加速度センサ、6はイグニツシヨンパル
ス発生器、10は位相制御部、12はゲインコン
トロール部、13はコントローラ、B1〜B54
とC1〜C3は制御プロセスの各ステツプであ
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 車体に取付けられて振動を発生する加振機
    と、振動による加速度を検出しかつ振動を低減す
    べく配置された加速度センサと、エンジンによる
    車体振動の周波数で作られた加振信号をエンジン
    回転数に基づき移相及びゲイン調整を行なうと共
    に上記加速度センサによる検出信号に基づき移相
    及びゲイン調整を行なつて上記加振機に供給し、
    更にエンジン回転数が安定して最適な位相とゲイ
    ンを得た時、上記加速度センサによる検出信号を
    しや断し、エンジン回転数が変つた時このエンジ
    ン回転数と上記加速度センサとによる移相及びゲ
    イン調整を再開始する制御手段とを有する車体振
    動低減装置。 2 車体に取付けられて振動を発生する加振機
    と、振動による加速度を検出しかつ振動を低減す
    べく配置された加速度センサと、エンジンによる
    車体振動の周波数で作られた加振信号を、エンジ
    ン回転数に基づき移相及びゲイン調整を行なうと
    共に上記加速度センサによる検出信号に基づき移
    相及びゲイン調整を行なつて上記加振機に供給
    し、更にエンジン回転数が安定して最適な位相と
    ゲインを得た時上記加速度センサによる検出信号
    をしや断し、エンジン回転数が変つた時、このエ
    ンジン回転数と上記加速度センサとによる移相及
    びゲイン調整を再開始し、エンジン回転数が安定
    して最適な位相とゲインを得た時でも車体に加わ
    るねじれによりエンジン回転数と加速度センサと
    による移相及びゲイン調整を行なうようにした制
    御手段を有する車体振動低減装置。
JP17389284A 1984-08-21 1984-08-21 車体振動低減装置 Granted JPS6154324A (ja)

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