JPH03419B2 - - Google Patents

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JPH03419B2
JPH03419B2 JP57101164A JP10116482A JPH03419B2 JP H03419 B2 JPH03419 B2 JP H03419B2 JP 57101164 A JP57101164 A JP 57101164A JP 10116482 A JP10116482 A JP 10116482A JP H03419 B2 JPH03419 B2 JP H03419B2
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JP
Japan
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rubber
foam
liquid
diene rubber
composition
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JP57101164A
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JPS58217527A (ja
Inventor
Hideo Takamatsu
Koichi Wada
Naotake Kono
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
Priority to JP10116482A priority Critical patent/JPS58217527A/ja
Publication of JPS58217527A publication Critical patent/JPS58217527A/ja
Publication of JPH03419B2 publication Critical patent/JPH03419B2/ja
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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は結晶性ジエン系ゴム、液状ジエん系ゴ
ム、加硫剤および発泡剤からなる加硫発泡ゴム組
成物に関する。 従来、ゴム工業、特に履物工業等においてはゴ
ムを発泡させて発泡体とした材料が種々の用途に
おいて使用されてきた。ゴムを発泡させることに
より軽量化、緩衝作用等のいくつかの新しい機能
を付与することが可能となり、その機能を生かし
た使い方がなされている。 従来、かかる発泡体用の原料(基材)として
は、天然ゴム、スチレン−ブタジエン共重合ゴム
等の各種ゴム、エチレン−酢酸ビニル共重合体が
主に使用されてきた。しかしながら、これらのゴ
ムを用いた発泡体、加工が煩雑で耐候性が良くな
いという欠点があり、またエチレン−酢酸ビニル
共重合体を用いた場合には、発泡体の弾性及び耐
摩耗性が不十分である等の問題が生じる。 これに対して1,2−ポリブタジエン等の結晶
性ジエン系ゴムを原料(基材)として使用するこ
とにより加工性に優れた発泡体が得られることが
判り、広く使用されるようになつてきた。しかし
ながら、かかる優れた発泡体においても一部欠点
が認められている。その欠点とは、加硫成型後発
泡体に加熱による大きな収縮が認められるという
点である。収縮が大きいということから寸法安定
性が悪くなり、精度の高い製品が得られなくな
る。例えば、履物に用いる場合、発泡体による底
部と甲部を接着する際収縮が大きいと、得られる
履物製品の変形、歪を生じ、不良性の発生率を高
いものにしてしまう。 本発明者は、結晶性ジエン系ゴムによる発泡体
の特徴と生かすべく、前記欠点の解決について鋭
意検討を加えた結果、本発明を完成する到つた。 すなわち、本発明によれば、50〜110℃の融点
を有する結晶性のトランスー1,4−ポリイソプ
レンゴムまたは1,2−ポリブタジエンゴムに、
液状ジエン系ゴム、加硫剤および発泡剤を配合す
ることにより、加工性に優れ、発泡体とした時に
その性能が優れ、かつ加熱による収縮の少ない加
硫発泡ゴム組成物が得られる。 本発明において結晶性ジエン系ゴムは、加工性
および発泡体の性能の点を考慮して、融点が50〜
110℃のトランスー1,4−ポリイソプレンおよ
び1,2−ポリブタジエンが用いられる。 結晶性ジエン系ゴムの融点が50℃よりも低い場
合には混練作業性が悪くなる。また110℃よりも
高いと混練作業性を高温で行わなければならず、
スコーチ、発泡不良等の問題を引き起すし、また
成型時の流動性も不十分となり、得られる発泡体
の性状を損ねる。なお、ここでいう融点とは、高
分子化学効業において通常用いられている用語で
あつて、具体的には差動熱量計により測定して得
られたものを意味する。また、結晶化度は5%以
上、好ましくは5〜50%の範囲にあるのが好まし
い。 上記結晶性ジエン系ゴムの分子量は60000〜
400000、特に100000〜300000の範囲にあるのが好
ましい。分子量が小さ過ぎると、組成物の粘度が
低くなり過ぎるために作業性が悪くなり、また未
加硫時の成型加工性が劣る。また分子量が大き過
ぎると、組成物の流動性が悪くなり、成型加工性
低下、の発泡体の発泡不良を起し好ましくない。 本発明において液状ジエン系ゴムとしては、ブ
タジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン等
のジエン系化合物の低分子量重合体または共重合
体を用いることができ、その具体例として、液状
ポリイソプレンゴム、液状ポリブタジエンゴム、
液ペンタジエンゴム、液状ブタジエン−イソプレ
ン共重合ゴム、液状ブタジエン−ペンタジエン共
重合ゴム、液状イソプレン−ペンタジエン共重合
ゴム等が挙げられる。なかでも加工性および発泡
体の物性の点から、液状ポリイソプレンゴム、液
状ブタジエン−イソプレン共重合ゴム等のイソプ
レンを少なくとも10モル%以上含む液状ゴムが好
ましい。これらの液状ジエン系ゴムは、本発明の
主旨を損なわない範囲で、スチレン、アクリル酸
等のビニル系化合物が少量共重合されていても何
ら差し支えない。さらに分子鎖中または末端にカ
ルボキシル基、酸無水基、水酸基、イソシアネー
ト基、エポキシ基等の官能基をもつた化合物を付
加させたものであつてもよい。 上記液状ジエン系ゴムはビニル結合量が35%以
下のものが好ましく用いられる。ビニル結合量が
35%を超えると、加工性が悪くなり、最終的な発
泡体の性能が低下する。ビニル結合量はより好ま
しくは20%以下であるのがよい。なお、ここでい
うビニル結合量またはシスー1,4結合量は赤外
線吸収スペクトルグラフイーによつて測定された
ものを意味する。 また、上記液状ジエン系ゴムは、分子量が6000
〜100000、特に15000〜60000の範囲にあるのがよ
い。分子量が小さ過ぎると、発泡ゴム組成物の発
泡、加硫後の物性が悪くなり、また大き過ぎる
と、組成物の流動性が悪くなり、さらに発泡体に
したときに加熱による収縮を防ぐことができなく
なつてしまう。なお、ここでいう分子量とは粘度
平均分子量を指称する。 このような液状ジエン系ゴムは、種々の方法に
よつて製造されるが、特にアニオン重合法によつ
て好ましく製造される。なかでも金属リチウム、
またはメチルリチウム、プロプルリチウム、ブチ
ルリチウムあるいはジスチレニルリチウム等の有
機リチウムを触媒とするリビング重合法が、分子
量の制御が容易でビニル結合量が少ないミクロ構
造の生成を可能にし、また共重合体の製造も容易
であるので、好ましく採用される。重合溶媒は重
合の制御を容易にするので使用する方が好ましい
が、場合合によつては使用しなくても何ら差し支
えない。使用可能な重合溶媒の例として、n−ブ
タジエン、イソペンタン、n−ヘキサン、n−ヘ
プタン、ベンゼン、トルエンおよびキシレン等の
反応に不活性な炭化水素類が挙げられる。 本発明において結晶性ジエン系ゴムと液状ジエ
ン系ゴムと好ましくは97/3〜40/60の範囲の重
量比(結晶性ジエン系ゴム/液状ジエン系ゴム)
で使用される。特に作業性を考慮すると、重量比
は95/5〜50/50の範囲にあるのが一層好まし
い。 本発明においては加硫剤としては、イオウ、パ
ーオキサイドまたはキノンジオキシム等のゴム工
業において通常用いられているものが用いられ
る。なかでもイオウが好ましく使用される。加硫
剤の使用量に特に制限はなく、ゴム工業において
通常用いられている範囲の量で使用されるが、本
発明の組成物より得られる発泡体の性能を考慮す
ると、結晶性ジエン系ゴムおよび液状ジエン系ゴ
ムの合計量100重量部に対して0.1〜20重量部、特
に0.5〜10重量部の範囲で用いられるのが好まし
い。 本発明において発泡剤は、ゴム工業において通
常使用されているものであれば支障なく用いるこ
とができるが、代表的な例としては、重炭酸ナト
リウム、炭酸アンモニウム等の無機発泡剤、N,
N−ジニトロペンタメチレンテトラミン、アゾジ
カルボンアミド、ベンゼンスルホニルヒドラジド
等の有機発泡剤、およびこれらを主成分とする製
剤が挙げられる。またこれらの発泡剤にサリチル
酸や尿素化合物等の発泡助剤を伴用することも可
能である。発泡剤の使用量に特に制限はなく、目
的とする加硫発泡ゴム組成物の発泡倍率に応じて
定めればよいが、通常結晶性ジエン系ゴムと液状
ジエン系ゴムとの合計100重量部に対して0.05〜
20重量部、特には0.1〜10重量部の範囲で用いら
れるのが好ましい。 本発明の加硫発泡ゴム組成物は、特定の結晶性
ジエン系ゴム、液状ジエン系ゴム、加硫剤および
発泡剤を適当な混合機を用いて混合することによ
り製作される。本発明の加硫発泡ゴム組成物に
は、例えば特開昭50−151246号公報に記載されて
いる如き天然ゴム、シス−1,4−ポリイソプレ
ンゴム、スチレン−ブタジエン共重合ゴム、ポリ
ブタジエンゴム等の固型ゴムや、スチレン−イソ
プレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、ポリエチレン、ポリプロピレン等の熱可塑性
重合体がブレンドされてもよく、さらに通常のゴ
ム配合に用いられる充填剤、活性剤、粘着付与樹
脂、亜鉛華、ステアリン酸、老化防止剤、加硫促
進剤等のゴム配合薬品が添加されても何ら差し支
えない。 本発明の加硫発泡ゴム組成物は、発泡を伴なう
加硫(例えばプレス加硫)によつて発泡体とされ
る。このようにして得られた発泡体は、靴底等の
履物の用途にほかに緩衝材、防振材、吸音材、断
熱材、パツキング材、シール材または浮力材等の
用途に好適である。 以下、実施例により本発明を具体的に説明する
が、本発明はこれらの実施例によつて何ら限定さ
れるものではない。 実施例1及び比較例1 分子量47000、ビニル結合量12%の液状ポリイ
ソプレンゴム及び融点60℃のトランスー1,4−
ポリイソプレン(ゴム)を用い、第1表に示す配
合によりバンバリーミキサーにより混練りを行な
つた。なお、配合材のうち加硫促進材、発泡剤及
び発泡助剤は、ゴム成分のバンバリーミキサーに
よる混練りの後に、オープンロールにて添加し
た。 このようにして得られた(加硫発泡)ゴム組成
物を160℃で20分間プレス加硫を行ない、加硫発
泡体を得た。 得られた加硫発泡体から長さ10cm、巾5cm及び
厚さ1cmの試験片を切り取り、これを70℃で2時
間加熱し、加熱前後の長さ方向の長さを比較する
ことにより収縮率〔(加熱前の長さ方向の長さ)−
(加熱後の長さ方向の長さ)〕×100/(加熱前の長
さ方向の長さ)を求めた。 なお、比較のために液状ポリイソプレンゴムを
含まない配合で調製した組成物を上記方法と同様
にして発泡体を得た。上記方法と同様にして、得
られた発泡体の収縮率を求めたところ、第1表に
示した結果が得られた。
【表】
【表】 第1表に示すように、液状ポリイソプレンゴ
ム、トランスー1,4−ポリイソプレンゴム、イ
オウおよび発泡剤からなる実施例1の加硫発泡ゴ
ム組成物から得られる発泡体は、上記配合より液
状ポリイソプレンゴムを含まない比較例1による
発泡体と比較して加熱後の収縮が著しく小さい。 実施例2及び比較例2 分子量29000、ビニル結合量14%の液状ポリイ
ソプレンゴム及び融点80℃の1,2−ポリブタジ
エンを用い、第2表に示す配合により実施例1と
同様にして加硫発泡ゴム組成物を得た。該組成物
を150℃で15分間プレス加硫を行ない、発泡体を
得た。実施例1と同様にして加熱による発泡体の
収縮率を求めて第2表に示す結果が得られた。 一方、比較のために上記配合において液状ポリ
イソプレンゴムを含まない配合で組成物を調整
し、同様にして発泡体を得た。発泡体の加熱によ
る収縮率を第2表に示した。
【表】
【表】 第2表にされるように、実施例2の発泡体は比
較例2の発泡体に比べて加熱による収縮率が著し
く小さい。 比較例 3 分子量29000、ビニル結合量14%の液状ポリイ
ソプレン、シス1,4−ポリイソプレン(融点約
8℃)及び天然ゴムを用い、第3表に示す配合に
より、実施例1と同様にして加硫発泡ゴム組成物
を得た。該組成物を150℃で10分間プレス加硫を
行ない発泡体を得た。 この組成物を作成する際、オープンロールで配
合剤を添加する際に、ロールへの粘着が非常に強
く作業性は極めて悪いものであつた。 また得られた発泡体は発泡が不揃いであり、か
つ非常に柔かいものとなつた。この発泡体を用
い、実施例1の方法により収縮を測定したところ
10.1%と著しい収縮率を示した。
【表】
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 50〜110℃の融点を有する結晶性のトランス
    ー1,4−ポリイソプレンゴムまたは1,2−ポ
    リブタジエンゴム、液状ジエン系ゴム、加硫剤お
    よび発泡剤からなる加硫発泡ゴム組成物。 2 液状ジエン系ゴムが、35%以下のビニル結合
    を有し、かつ6000〜100000の分子量を有する重合
    体である特許請求の範囲1記載の加硫発泡ゴム組
    成物。 3 液状ジエン系ゴムが、液状ポリイソプレンゴ
    ムまたは液状イソプレン−ブタジエン共重合ゴム
    である特許請求の範囲1記載の加硫発泡ゴム組成
    物。
JP10116482A 1982-06-11 1982-06-11 加硫発泡ゴム組成物 Granted JPS58217527A (ja)

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JPS58217527A JPS58217527A (ja) 1983-12-17
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6357648A (ja) * 1986-08-28 1988-03-12 Nippon Rubber Co Ltd 通気性ゴム発泡体の製造法
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5393398A (en) * 1977-01-28 1978-08-16 Japan Synthetic Rubber Co Ltd Method of manufacturing pressureesensitive resistance body

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