JPH0341659Y2 - - Google Patents

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JPH0341659Y2
JPH0341659Y2 JP10147886U JP10147886U JPH0341659Y2 JP H0341659 Y2 JPH0341659 Y2 JP H0341659Y2 JP 10147886 U JP10147886 U JP 10147886U JP 10147886 U JP10147886 U JP 10147886U JP H0341659 Y2 JPH0341659 Y2 JP H0341659Y2
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presser foot
machine frame
presser
cam
lifting lever
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JP10147886U
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はミシンの押え上げ装置に係り、特には
押え上げレバーの操作による二段階押え上げ量の
設定装置に関する。
(従来の技術) 従来の押上げ装置にあつては第6図に示すよう
に押え上げレバー2の回動操作により針板上に配
置されている布押え足3を針板より上昇させて保
持するが、そのリフト量aは上下動する針の最下
降位置における前記布押え足3と前記針を保持す
る針止め部6との最小スキマbは0.5ミリ程度を
確保する必要から約6ミリ程度が一般的となつて
いる。
(考案が解決しようとする問題点) 布を布押えと針板との間に挿入するに際して操
作性の上からはスペースが大きいことが望まれ
る。特に厚い布の場合には挿入が容易でないが、
針の上がつた状態においては針板上面から送り歯
も突出しており、その分挿入が容易でない。この
ため従来では押え上げレバー2の回動操作を更に
継続し、該押え上げレバーを手で持ち続けること
によつて通常のリフト量よりも更に高い位置に持
ち上げることができるが第5図に示すように右手
で押え上げレバーを持ち上げながら左手で布を所
定の位置に誘導させる操作が必要となり、縫い作
業を円滑に行うことが難しいという問題があつ
た。又厚い布を布押え足の下に容易に誘導するこ
とを目的に上記のリフト量よりも更に高いリフト
で保持させることができる押え上げレバーの寸法
を単に変更しただけの場合は、針の下降時に針止
めの下端と布押えが干渉する不都合を生ずる。
(問題点を解決するための手段及び作用) 本考案では押え上げレバーの回動操作の前半に
おいて布押え足の高さを通常のリフト量に保持で
きる第一カム領域と、押え上げレバーの回動操作
の後半において布押え足の高さを通常のリフトよ
りも高い位置に保持できる第二カム領域を連続し
て押え上げレバーに形成することによつて布押え
と針板との間への厚い布の挿入を容易とする。又
布押えの下に誘導した布の縫い始め位置に針を刺
通する際前述の針止めの下端は布押え足との干渉
を防止し、押え上げレバーを通常の第1の位置に
戻すため、ミシン機枠に固着された基台に上下動
可能に支承され前記押え上げレバーによる第1の
リフト位置設定時に前記押え上げレバーに係合可
能な突出部が前記押え上げレバーとスキマを保持
する第1の位置に設定され、前記押え上げレバー
による第2のリフト位置設定時には前記突出部と
前記押え上げレバーとが当接上昇して第2の位置
に設定される解除腕と、前記機枠に回転可能に枢
支され、その先端において前記解除腕に常に当設
している腕部材と、前記機枠に回転可能に支承さ
れる上軸に固着されカム部を備える解除カムとに
より構成されており、前記第2の位置に設定され
た解除腕に当接する腕部材に前記上軸の回転によ
り解除カムのカム部が当接押圧し前記解除腕を下
降させて前記押え上げレバーを回転せしめて前記
第1のリフト位置に設定する。
(実施例) 次に本考案の実施例を図面により詳細に説明す
る。第1図から第4図においてミシン機枠1に一
体的に固着のブツシユ2に回転可能に支承された
上軸3に天ビンクランク4が固着されている。5
は針棒であつて前記上軸3の回転により上下動可
能に支承されている。前記針棒5の下端には針止
め6により針7が固着され、前記ミシン機枠1に
固着の針板8に設けた針穴8aに出没して、前記
針板8の下側に配置された針糸捕捉器(図示せ
ず)と協働して本縫い縫目を形成する。前記針板
8には別に送り歯溝8bが設けられており、前記
上軸3により駆動される送り歯9が出没して、布
押え足10との間で布11を把持して布送りを行
なう。
前記布押え足10は前記ミシン機枠1に上下動
可能に支承された押え棒12の下端に固着されて
おり該押え棒の中間部に押え棒抱き13が固着さ
れている。14は押えバネであつて前記押え棒1
2に嵌装し、前記押え棒抱き13と前記ミシン機
枠1との間に配置され前記布押え足3を常に下方
に押圧している。
15は押え上げレバーであつて前記ミシン機枠
1に固着の押え上げ軸16に回転可能に支持され
ている。前記押え上げレバー15は第3図の如
く、前記押え上げ軸16に嵌合する穴部17及び
回動操作するための操作部18と前記押え棒抱き
13の突出部13aに当接して前記布押え足10
を前記針板8の上面8cから上昇せしめるための
カム部19を備えている。該カム部は更に周方向
において2つのカム領域に分けて連続して形成さ
れ第一カム領域20には前記布押え足10を第一
リフト高さに上昇させるための上昇カム面20a
と上昇位置で保持するための保持用カム面20b
とを連続的に形成し、第二カム領域21には前記
布押え足10を更に上昇させるための上昇カム面
21aと上昇位置に保持するための保持用カム面
21bとが形成されている。
前記押え棒抱き13には前記押え棒12と平行
に垂下する腕部13bを備え、該腕部に形成の溝
に前記押え上げ軸16が嵌合している。
22は解除腕であつて並行に設けられた長溝2
2a,22bに前記ミシン機枠1に固着の基台2
3から突出するガイドピン24が嵌合しており前
記解除腕22の上下方向移動を案内している。
25は腕部材であつて前記ミシン機枠1に固着
の支持体26に固着のピン26aに回動可能に係
合しており、その先端25aは前記解除腕22の
前記長溝22aおよび22bに平行な溝22cに
嵌合している。
11は解除カムであつて前記上軸3に嵌合して
おり、その一部に固着のピン11aが前記天ビン
クランク4に設けた穴部4aに嵌合しており、前
記上軸と一体的に回転するように構成されてい
る。
次に本考案の押え上げ装置を用いた動作につい
て説明する。第2図は前記押え上げレバー15を
矢印A方向に回動して該押え上げレバーの上昇カ
ム面20aと前記押え棒抱き13の突出部13a
が当接して前記布押え足10を前記針板8の上面
8cから第一リフト高さaに上昇させ前記保持用
カム面20bに当接支持され第2図一点鎖線で示
す位置関係となる。前記第一リフト高さaは、第
4図に示すように前記針7を最下位置とした時に
前記針止め6の下端と前記布押え足10の上端と
の間の距離bが0.5ミリ程度となる寸法であつて、
一般的には6ミリ程度である。この第一リフト高
さに設定された状態においては、前記腕部材25
はバネ手段(図示せず)により常には矢印C方向
に付勢され、第4図の如くその先端25aが前記
解除腕22の溝22cの溝底22dに当接してお
り前記解除腕の長溝22bの上端と前記基台23
のガイドピン24とが当接して位置決めされ、前
記解除腕22は最も下がつた位置であり、その先
端22eと前記押え上げレバー15とはスキマc
を有している。
次に更に高いリフト高さとするには前記押え上
げレバー15の操作部を更に矢印A方向に回動
し、該押え上げレバーの第2カム領域21の上昇
カム面21aと前記押え棒抱き13の突出部13
aを当接し上昇させて前記保持用カム面21bに
より保持させて、前記布押え足10を第2図点線
で示す第2リフト高さとする。
前記押え上げレバー15の回動により前記解除
腕22はその先端22eが当接して矢印B方向に
上昇して前記底溝22dに当接する前記腕部材2
5の先端25aを押し上げて第2図及び第4図点
線の如くの位置関係となる。
第2リトフ高さに前記布押え足10を設定する
上軸回転位相は図中実線で示す如く前記針7が布
の上方にある範囲であつて前記解除カム11の最
大径部11bは前記腕部材25のカム係合部25
bと反対側に位置するため前記解除カム11との
間にスキマdを有している。
次に布を前記布押え足10と前記針板8との間
に挿入し、上軸を回動して前記針7を前記布の所
定の箇所に落とす際、第4図の如く前記解除カム
11の最大径部11bが前記腕部材25の係合部
25bを押圧して前記腕部材25を矢印C方向に
回動し、該腕部材25の先端25aは前記解除腕
22の溝底22dを押圧し前記解除腕22を矢印
Bと反対方向に押し下げ、その先端22eにより
前記押え上げレバー15を矢印Aと反対方向に回
動せしめて前記押え上げレバー15の前記カム部
19と前記押え棒抱き13の突出部13aとの当
接箇所を第一リフトの高さに保持するための保持
用カム面20bが当接する位置関係と、前記布押
え足10の位置を第一リフトの高さとして前記針
止め6の下端と前記布押え足10の上端との間に
0.5ミリ程度の距離を保ち、干渉することを防げ
る。
(考案の効果) 以上の如く本考案によれば、押え上げレバーの
回動操作の前半において布押え足の高さを通常の
高さに保持できる第一カム領域と押え上げレバー
の回動操作の後半において布押え足の高さを通常
のリフトよりも更に高い位置に保持できる第二カ
ム領域を連続して押え上げレバーに形成すること
によつて、厚い布を布押え足の下に挿入する際、
通常のリフトよりも高い位置に押え上げレバーを
操作して設定し、布押え足の下に両手を使つて布
を誘導し、容易に所定の縫い始め位置への位置合
わせができる。又、布押え足の下に誘導した厚い
布の縫い始め位置に針を刺通する際、布中の所定
の深さに針が達した所で押え上げレバーを通常の
第一リフトの状態に自動的に押し戻すことによつ
て針の下降時に針止めの最下部と布押え足の上端
とが干渉しないため布の縫い始めの位置に正確に
針を刺通して縫いを行なうことが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図から第4図は本考案の実施例に係り、第
1図は押え上げ装置の要部斜視図、第2図は押え
上げ動作説明図、第3図は押え上げレバーの正面
図、第4図は押え上げ量回復動作の説明図、第5
図及び第6図は従来例に係り、第5図は厚地布を
布押え足の下に誘導する際の操作要領を示す斜視
図、第6図は布押え足が第1リフト位置に設定さ
れた時の布押え足と針止めとの位置関係を示す要
部正面図であり、1はミシン、3は軸、10は布
押え足、11は解除カム、12は押え棒、13は
押え棒抱き枠、14は押えバネ、15は押え上げ
レバー、22は解除腕、23は基台、25は腕部
材である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ミシン機枠に上下動可能に支承され下端に布押
    え足を装着した押え棒と、該押え棒の中間部に固
    着される押え棒抱きと、該押え棒抱きと前記機枠
    との間に配置され前記押え棒を下方に向かつて押
    圧する押圧バネと、前記ミシン機枠に回転可能に
    支持され操作により前記押え棒抱きの延長部と係
    合して前記布押え足を第1のリフト位置に上昇設
    定せしめる第1カム領域と前記布押え足を前記第
    1のリフト位置よりも上方の第2のリフト位置に
    設定せしめる第2カム領域とを有する押え上げレ
    バーとを備えたミシンの押え上げ装置において、
    前記機枠に固着された基台に上下動可能に支承さ
    れ前記押え上げレバーに係合可能な突出部を有す
    る解除腕と、前記機枠に回転可能に枢支され先端
    において前記解除腕に当接する腕部材と、前記機
    枠に回転可能に支承される上軸に固着され該上軸
    の回転により前記解除腕に当接押圧し前記押え上
    げレバーを回動し前記第2のリフト位置に設定さ
    れた布押え足を前記第1のリフト位置に設定する
    ためのカム部を有する解除カムとを備えてなるミ
    シンの押え上げ量回復装置。
JP10147886U 1986-07-03 1986-07-03 Expired JPH0341659Y2 (ja)

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JP10147886U JPH0341659Y2 (ja) 1986-07-03 1986-07-03

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JPS638880U JPS638880U (ja) 1988-01-21
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JP5053824B2 (ja) * 2007-12-27 2012-10-24 株式会社ジャガーインターナショナルコーポレーション ミシンの糸通し装置
JP5574163B2 (ja) * 2010-05-28 2014-08-20 アイシン精機株式会社 ミシン
JP7098422B2 (ja) * 2018-06-04 2022-07-11 株式会社ジャノメ ミシン

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