JPH0711740Y2 - ミシンの間歇押え装置 - Google Patents

ミシンの間歇押え装置

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JPH0711740Y2
JPH0711740Y2 JP1986124233U JP12423386U JPH0711740Y2 JP H0711740 Y2 JPH0711740 Y2 JP H0711740Y2 JP 1986124233 U JP1986124233 U JP 1986124233U JP 12423386 U JP12423386 U JP 12423386U JP H0711740 Y2 JPH0711740 Y2 JP H0711740Y2
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JP
Japan
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needle
bar
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presser
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JP1986124233U
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JPS6330973U (ja
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正明 横江
文郎 中西
佳行 大塚
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Brother Industries Ltd
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Brother Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は加工布の浮き上がりを阻止するためのミシン
の間歇押え装置に関するものである。
(従来技術及び考案が解決しようとする問題点) 従来のこの種の装置としては、例えば実公昭58-36386号
公報に示されるような構成のものが知られている。この
装置においては、ミシンアームに揺動レバーが一固定軸
線の周りで揺動可能に支持され、針棒の上下動に伴い揺
動レバーが揺動される時、その揺動レバーに形成したカ
ムの作用により押え棒上の係合コロを介して押え足が上
下動されるようになっている。
ところが、この従来の装置においては、揺動レバーがそ
の揺動中心から離間した位置で針棒に連結されると共
に、その連結位置と揺動中心との間に前記係合コロが配
設されているため、針及び押え足が第4図に実線及び破
線で示す軌跡を描いて上下動され、押え足の針板上面か
らの最大上昇量S(=7〜9mm)は、針の最大上昇量L
より少ないものであった。そのため、特に厚手の加工布
をベッド面上にセットする時、押え足が邪魔になって作
業がしにくいという問題があった。
また、この従来装置では、針の上下運動を揺動レバーに
よって押え棒に伝達するようになっているため、構成が
複雑になって製造コストが高騰するという問題があっ
た。
(考案の目的) この考案は上記の問題点を解消するためになされたもの
であって、その目的は押え足の上昇量を針の上昇量とほ
ぼ同等の大きさに設定して加工布のセットを容易に行う
ことができると共に、構成を簡単にして安価に製造する
ことができるミシンの間歇押え装置を提供することにあ
る。
(問題点を解決するための手段) 上記の目的を達成するために、この考案においては、ミ
シンの機枠に上下動可能に支承され、且つ下端に針が固
定された針棒と、その針棒と近接した位置において針棒
に平行な軸線に沿って前記機枠に上下動可能に支持さ
れ、且つ針棒の上下動に伴い針が挿通される針挿通孔を
備えた押え足が下端に固定された押え棒と、その押え棒
と前記機枠との間に張設され、前記押え足をベッド面に
向けて付勢する布押えばねとを備えたミシンにおいて、
前記針棒に固定された係合体と、前記針が押え足の針挿
通孔に挿通された状態となる針棒の位置では係合体と離
れる一方、針が押え足の針挿通孔に挿通される位置より
も上方に位置する状態となる針棒の位置では係合体と係
合するべく、前記係合体よりも相対的に上方位置におい
て前記押え棒に固定された被係合体とを備え、前記被係
合体には、上下方向に延び且つ前記針棒の径よりも大き
い被係合孔を形成するとともに、その被係合孔に針棒を
遊挿し、更に、その被係合孔を下方ほど拡径するテーパ
ー面に形成するとともに、前記係合体の外周面を前記被
係合体の被係合孔に嵌合されるテーパー面としたという
構成を採用している。
(作用) 従って、針棒の上下動に伴い針が加工布を貫通している
間には、針が押え足の針挿通孔に挿通され、係合体が被
係合体から離脱して押え足により加工布がベッド面に向
けて押圧され、それ以後の間には、押え足の針挿通孔か
ら針が離脱し、係合体が被係合体に係合して針と押え足
との相対位置が決定されると共に、針と押え足とが一体
に連結される。又、被係合体の被係合孔と係合体とが互
いに嵌合されるテーパー面に形成されているので、被係
合孔に係合体が嵌合されると、被係合体には針棒の上昇
方向への力が確実に伝達される。従って、被係合体と係
合体が単に当接される構成の場合には被係合体に捩じれ
力が加わるため剛性の大きな被係合体を要するが、この
考案では比較的剛性の小さな被係合体であっても当該被
係合体が破損する等の虞がない。しかも、針棒の上下動
作による押え棒の追従動作を確実にすることができる。
(実施例) 以下、この考案を具体化したミシンの間歇押え装置の一
実施例を第1図〜第3図に従って詳細に説明する。
第1図に示すように、ミシンの機枠1はベッド部2とア
ーム部3とを備えている。ベッド部2には針板4が装着
され、この針板4及びベッド部2の上面により加工布支
持面5が構成されている。加工布支持面5上にはほぼ四
角枠状の送り板6と押え板7とよりなり、両板6,7間で
加工布Wを保持する加工布保持具8が配置されている。
そして、前記加工布保持具8が所定の駆動源によって駆
動されることにより、加工布Wに対し前後左右方向への
送り運動が付与される。
一方、前記アーム部3には一対のメタル9aを介して針棒
9が上下動可能に支承され、その下端には針10が固定さ
れている。針棒9には針棒抱き11が固定され、ミシン主
軸の回転に伴い、図示しないクランク機構及び針棒抱き
11を介して針棒9が上下動され、その下端の針10とベッ
ド部2内の図示しない糸輪捕捉器との協働により前記加
工布Wに縫目が形成される。
前記アーム部3にはメタル12及び調節ねじ筒13を介して
押え棒14が前記針棒9に平行な軸線に沿って上下動可能
に支承され、その下端には針挿通孔15aを有する押え足1
5が固定されている。前記押え足15に対向して針板4に
は開口4aが形成され、その開口4a内には支持用突起22a
及び針孔22bを有する受け部材22が針10の上下動に同期
して昇降可能に配設されている。そして、第1図に示す
ように、針10が下動して加工布Wを貫通するとき、受け
部材22が上昇されて加工布Wの下面が受け部材22の支持
用突起22aによって支持されるとともに、受け部材22の
針孔22aに針10が挿通されるようになっている。押え棒1
4のほぼ中間部には被係合体16がその基端にて位置調節
可能に挿嵌固定され、先端には下方から上方へ向かって
内径が減少するほぼ円錐台状の被係合孔17が貫設されて
いて、その被係合孔17に前記針棒9が挿通されている。
そして、前記被係合孔17の内周面17aによりテーパー面
が構成されている。
前記調節ねじ筒13と被係合体16との間において押え棒14
には布押えばね18が巻装され、その布押えばね18により
押え足15が前記受け部材22に向かって押圧付勢されてい
る。
前記針棒抱き11と被係合体16との間において針棒9には
係合体19が位置調節可能に挿嵌固定され、その上部には
被係合体16の被係合孔17の内周面17aに係脱可能なほぼ
円錐台状の係合突起20が形成されていて、その係合突起
20の外周面20aによりテーパー面が構成されている。そ
して、第1図に示すように、針10が押え足15の針挿通孔
15aを介して加工布Wを貫通している間においては、係
合体19の係合突起20が被係合体16の被係合孔17から下方
へ離脱し、また、針10が加工布Wから離脱する時、係合
突起20が被係合孔17の内周面17aに侵入し始め、針10が
針挿通孔15aから離脱する時に係合体19と被係合体16の
係合が完了するようになっている。
次に、上記のように構成されたミシンの作用を説明す
る。
さて、第1図はミシン主軸の回転に伴なって針棒9が降
下され、それに連動して押え棒14が布押えばね18の付勢
力によって降下され、その押え足15により加工布Wが受
け部材22の支持用突起22aに押圧されると共に、その下
端の針10が押え足15の針挿通孔15a及び加工布Wに貫通
されて、押え棒14の回動が規制された状態を示すもので
ある。この状態においては、係合体19の係合突起20が被
係合体16の被係合孔17から離脱している。
この状態から針棒9が上昇され、針10が加工布W上方へ
離脱すると、同時に係合体19の係合突起20が被係合体16
の被係合孔17に進入し始める。この時、係合突起20の外
周面20aはまだ被係合孔17に係合されていないため、押
え足15に上昇方向の力が加わることはなく、押え足15に
より加工布Wが押圧された状態が維持されている。従っ
て、前記針10が加工布Wから抜け出す際、その加工布W
の浮き上がりが押え足15にて確実に阻止され、目とびの
ない縫目が形成される。
そして、引き続き針棒9が上死点に向けて上昇される
と、針10が押え足15の針挿通孔15aから離脱すると同時
に、係合突起20の外周面20a全体が被係合孔17の内周面1
7aに係合する。この時、前記係合突起20の外周面20aは
被係合孔17の内周面17aに擦り合わされるようにして係
合されるため、衝撃音が発生するおそれを未然に防止す
ることができる。その後、布押えばね18の付勢力に抗
し、押え棒14が針棒9と一体的に上昇されて押え足15が
加工布Wから離脱する。次いで、加工布保持具8を介し
て加工布Wに送りが付与される。
この布送り動作の終了後、針棒9が降下されると、係合
体19と被係合体16との係合を介し、布押えばね18の付勢
力に基づいて押え棒14が針棒9に追従して降下され、そ
の押え足15が加工布Wに押圧された後には、針棒9のみ
が降下される。そして、下死点まで降下した後には再び
前述したように上昇される。
上記のように、この実施例では、針10が加工布Wを貫通
している間には、針10が押え足15の針挿通孔15aに挿通
されて、押え棒14の回動が規制され、それ以後の間には
係合体19が被係合体16に係合されて押え棒14の回動が規
制されるため、押え棒14に専用の回動規制部材を設ける
必要がなく、また、針棒9の上下運動を押え棒14に伝達
するためのカムを備えた揺動レバー及びそれに関連する
部品を設ける必要がないため、構成を簡単にして安価に
製造することができる。
また、この実施例において加工布Wを加工布支持面5上
にセットする場合、針棒9を針板4上面から上死点まで
上昇させると、係合体19と被係合体16との係合を介して
押え棒14が針棒9の上昇量とほぼ同一量分(15〜20m
m)、上昇される。従って、押え足15に邪魔されること
なく、また布厚の大小にかかわりなく加工布Wを容易に
セットすることができる。
なお、この考案は前記実施例に限定されるものではな
く、次の態様で具体化することもできる。
即ち、 (a)係合体19の係合突起20の外周面20a及び被係合体1
6の被係合孔17の内周面17aに摩耗防止用の樹脂コーティ
ングを施すこと。
(b)第3図に示すように、被係合体19の先端部にゴム
材料よりなる緩衝体21を挿嵌し、その緩衝体21に被係合
孔17を形成すること。
(考案の効果) 以上詳述したように、この考案はベッド面からの押え足
の上昇量を針の上昇量とほぼ同等の大きさに設定して加
工布のセットを容易に行うことができると共に、構成を
簡単にして安価に製造することができることはもちろ
ん、針が押え足の針挿通孔から離脱しても、針の上下動
軸線上に針挿通孔が常に配置されるように押え足の回動
を規制しているので針と押え足とが衝突することがな
い。
また、被係合体の被係合孔と係合体とが互いに嵌合され
るテーパー面に形成されているので、被係合孔に係合体
が嵌合されると、被係合体には針棒の上昇方向への力が
確実に伝達されるため、比較的剛性の小さな被係合体で
あっても当該被係合体が破損する等の虞がないととも
に、針棒の上下動作による押え棒の追従動作を確実にす
ることができる。しかも、被係合体と係合体との衝撃音
が小さくなる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図はこの考案を具体化した一実施例を示
すものであって、第1図はミシンの部分正断面図、第2
図は要部拡大断面図である。第3図はこの考案の別例を
示すものであって、第2図相当図である。第4図は従来
のミシンにおける針及び押え足の上下移動量を示すグラ
フである。 図において、1は機枠、9は針棒、10は針、14は押え
棒、15は押え足、16は被係合体、17aはテーパー面とし
ての内周面、18は布押えばね、19は係合体、20aはテー
パー面としての外周面である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ミシンの機枠(1)に上下動可能に支承さ
    れ、且つ下端に針(10)が固定された針棒(9)と、 その針棒(9)と近接した位置において針棒(9)に平
    行な軸線に沿って前記機枠(1)に上下動可能に支持さ
    れ、且つ針棒(9)の上下動に伴い針(10)が挿通され
    る針挿通孔(15a)を備えた押え足(15)が下端に固定
    された押え棒(14)と、 その押え棒(14)と前記機枠(1)との間に張設され、
    前記押え足(15)をベッド面に向けて付勢する布押えば
    ね(18)とを備えたミシンにおいて、 前記針棒(9)に固定された係合体(19)と、 前記針(10)が押え足(15)の針挿通孔(15a)に挿通
    された状態となる針棒(9)の位置では係合体(16)と
    離れる一方、針(10)が押え足(15)の針挿通孔(15
    a)に挿通される位置よりも上方に位置する状態となる
    針棒(9)の位置では係合体(19)と係合するべく、前
    記係合体(19)よりも相対的に上方位置において前記押
    え棒(14)に固定された被係合体(16)とを備え、 前記被係合体(16)には、上下方向に延び且つ前記針棒
    (9)の径よりも大きい被係合孔(17)を形成するとと
    もに、その被係合孔(17)に針棒(9)を遊挿し、更
    に、その被係合孔(17)を下方ほど拡径するテーパー面
    に形成するとともに、前記係合体(19)の外周面を前記
    被係合体(16)の被係合孔(17)に嵌合されるテーパー
    面としたことを特徴とするミシンの間歇押え装置。
JP1986124233U 1986-08-13 1986-08-13 ミシンの間歇押え装置 Expired - Lifetime JPH0711740Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986124233U JPH0711740Y2 (ja) 1986-08-13 1986-08-13 ミシンの間歇押え装置

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JP1986124233U JPH0711740Y2 (ja) 1986-08-13 1986-08-13 ミシンの間歇押え装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6330973U JPS6330973U (ja) 1988-02-29
JPH0711740Y2 true JPH0711740Y2 (ja) 1995-03-22

Family

ID=31016058

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JP1986124233U Expired - Lifetime JPH0711740Y2 (ja) 1986-08-13 1986-08-13 ミシンの間歇押え装置

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Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0518803A (ja) * 1991-07-12 1993-01-26 Nippon Fuiidaa Kogyo Kk 流量計

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5836386Y2 (ja) * 1979-10-16 1983-08-16 ブラザー工業株式会社 ミシンの布押え装置
JPS6078893U (ja) * 1983-10-31 1985-06-01 ジューキ株式会社 ミシンの布押え装置

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JPS6330973U (ja) 1988-02-29

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